JP2959523B2 - 付属子機を有する携帯無線電話装置 - Google Patents

付属子機を有する携帯無線電話装置

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JP2959523B2
JP2959523B2 JP9137005A JP13700597A JP2959523B2 JP 2959523 B2 JP2959523 B2 JP 2959523B2 JP 9137005 A JP9137005 A JP 9137005A JP 13700597 A JP13700597 A JP 13700597A JP 2959523 B2 JP2959523 B2 JP 2959523B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【発明の属する技術分野】本発明は、付属子機を有する
携帯無線電話装置に関し、特に専用の付属子機との間で
信号を送受信することができる付属子機を有する携帯無
線電話装置に関する。
【0001】
【従来の技術】従来この種の付属子機を有する携帯無線
機は、たとえば特開平4−86033号公報に記載され
ている。
【0002】同号公報では、携帯無線機にて探知キーを
押下すると、送受信チャネルが特定チャネルに切替えセ
ットされ、子機からの受信電波を受信する。そして、携
帯無線機では、受信強度に応じて子機の位置が表示され
る。このようにして、同号公報では子機の位置を探索す
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来技術では、携帯無線機側から付属子機へ向けて電
波を発信する機能を持っていないため、子ども等付属子
機を持ったものに対して、携帯無線機側から合図を送る
ことができない。したがって、子ども等が約束の時間ま
でに戻って来ないようなとき、わざわざ子ども等のそば
まで行き、つれ戻さなければならない。
【0004】また、子ども等の迷子の瞬間とは無関係
に、携帯無線機保持者の側の都合で、携帯無線機側の探
知キーの操作を行うことにより、探知を開始するため、
付属子機を持ったものが迷子になった瞬間を感知するこ
とができない。したがって、子ども等が危険な目にあう
ことを未然に防止することができない。
【0005】さらに、付属子機からアラーム等の信号を
発信できないため、付属子機の所有者が何らかのトラブ
ルに巻き込まれ、付属子機自体に障害がおきたときに、
携帯無線機側ではこれを検知することができない。
【0006】そのうえ、付属子機側に付属子機の障害を
携帯無線機へ報知する手段がないため、付属子機の保持
者が携帯無線機の使用者から遠ざかった場合や、付属子
機に障害が起きた場合に、携帯無線機の使用者側では区
別することができない。
【0007】しかも、付属子機側からの送信電波の電界
強度を携帯無線機側で連続して監視していないため、付
属子機の保持者が何らかのトラブルに巻き込まれ付属子
機自体に障害が起きたときに、携帯無線機側ではこれを
検知することができない。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の付属子機を有す
る携帯無線電話装置は、音声又はデータを基地局へ向け
送信する送信部と、基地局からの音声又はデータを受信
する受信部と、少なくとも基地局との信号の送受信を制
御する制御部を含む携帯無線電話機に、前記受信部の受
信周波数を変換するための受信周波数変換器と、前記受
信部からの信号を受け付属子機からの送信電波の電界強
度を測定する電界強度測定部と、警報音を発生する警報
音発生部と、前記警報音を鳴音する鳴音器と、これらの
制御を行う付加制御部とを備え、前記付属子機に、前記
受信周波数変換器で変換された前記携帯無線電話機の受
信周波数に一致する周波数の微弱電波を送信する送信機
とを備え、前記携帯無線電話機は、電界強度測定部で測
定した前記付属子機からの送信電波の電界強度を、前記
付加制御部で監視し、前回測定した電界強度と今回測定
した電界強度を比較した結果、予め決められた以上の電
界強度の低下が検出された場合に、前記警報音発生部を
制御し、前記鳴音器から警報音を発生させるように構成
されている。
【0009】
【0010】また、本発明の付属子機を有する携帯無線
電話装置は、音声又はデータを基地局へ向け送信する送
信部と、基地局からの音声又はデータを受信する受信部
と、少なくとも基地局との信号の送受信を制御する制御
部を含む携帯無線電話機に、前記受信部の受信周波数を
変換するための受信周波数変換器と、前記受信部からの
信号を受け付属子機からの送信電波の電界強度を測定す
る電界強度測定部と、警報音を発生する警報音発生部
と、前記警報音を鳴音する鳴音器と、これらの制御を行
う付加制御部とを有し、前記受信周波数変換器で変換さ
れた付加電話機の受信周波数に一致する周波数の微弱電
波を送信する送信機を含む付属子機からなり、前記携帯
無線電話機は、電界強度測定部で測定した前記付属子機
からの送信電波の電界強度を、前記付加制御部で監視
し、予め決められた電界強度より低い電界強度が検出さ
れた場合に、前記警報音発生部を制御し、前記鳴音器か
ら警報音を発生させるように構成されている。
【0011】また、本発明の付属子機を有する携帯無線
電話装置は、音声又はデータを基地局へ向け送信する送
信部と、基地局からの音声又はデータを受信する受信部
と、少なくとも基地局との信号の送受信を制御する制御
部を含む携帯無線電話機に、前記受信部の受信周波数を
変換するための受信周波数変換器と、前記受信部からの
信号を受け付属子機からの送信電波の変調信号を復調す
る信号復調部と、警報音を発生する警報音発生部と、前
記警報音を鳴音する鳴音器と、これらの制御を行う付加
制御部とを有し、前記受信周波数変換器で変換された前
記携帯無線電話機の受信周波数に一致する周波数の微弱
電波を送信する送信機と、付属子機の外面が濡れたこと
を検出する水濡れ検出部と、これらを制御する制御部と
を、含む付属子機からなり、前記付属子機は、水濡れ検
出部からの出力を受けて、前記送信機を所定の変調信号
で変調した後、前記送信機から送信し、前記携帯無線電
話機は、前記付属子機からの被変調送信電波を受信し、
前記信号復調部で復調した後、予め決められた信号と前
記復調した信号とを、付加制御部で比較した結果、両者
が一致した場合、前記警報音発生部を制御し、前記鳴音
器から警報音を発生させるように構成されている。
【0012】また、本発明の付属子機を有する携帯無線
電話装置は、音声又はデータを基地局へ向け送信する送
信部と、基地局からの音声又はデータを受信する受信部
と、少なくとも基地局との信号の送受信を制御する制御
部を含む携帯無線電話機に、前記受信部の受信周波数を
変換するための受信周波数変換器と、前記受信部からの
信号を受け付属子機からの送信電波の変調信号を復調す
る信号復調部と、警報音を発生する警報音発生部と、前
記警報音を鳴音する鳴音器と、これらの制御を行う付加
制御部とを付加し、前記受信周波数変換器で変換された
前記携帯電話機の受信周波数に一致する周波数の微弱電
波を送信する送信機と、付属子機の外面温度が高温にな
ったことを検出する温度検出部と、これらを制御する制
御部とを、含む付属子機からなり、前記付属子機は、温
度検出部からの出力を受けて、前記送信機を所定の変調
信号で変調した後、前記送信機から送信し、前記携帯無
線電話機は、前記付属子機からの被変調送信電波を受信
し、前記信号復調部で復調した後、予め決められた信号
と前記復調した信号とを、付加制御部で比較した結果、
両者が一致した場合、前記警報音発生部を制御し、前記
鳴音器から警報音を発生させるように構成されている。
【0013】また、本発明の付属子機を有する携帯無線
電話装置は、音声又はデータを基地局へ向け送信する送
信部と、基地局からの音声又はデータを受信する受信部
と、少なくとも基地局との信号の送受信を制御する制御
部を含む携帯無線電話機に、前記受信部の受信周波数を
変換するための受信周波数変換器と、前記受信部からの
信号を受け付属子機からの送信電波の変調信号を復調す
る信号復調部と、警報音を発生する警報音発生部と、前
記警報音を鳴音する鳴音器と、これらの制御を行う付加
制御部とを備え、前記受信周波数変換器で変換された前
記携帯無線電話機の受信周波数に一致する周波数の微弱
電波を送信する送信機と、付属子機が異常状態になった
ことを検出する複数の異常状態検出部と、これらを制御
する制御部とを、含む付属子機からなり、前記付属子機
は、前記複数の異常状態検出部からの出力を受けて、前
記送信機をそれぞれ異なる所定の変調信号で変調した
後、前記送信機から送信し、前記携帯無線電話機は、前
記付属子機からの被変調送信電波を受信し、前記信号復
調部で復調した後、予め決められた複数の信号の内の一
つと前記復調した信号とを、付加制御部で比較した結
果、両者が一致した場合、前記警報音発生部をそれぞれ
異なる警報音となるように制御し、前記鳴音器から警報
音を発生させるように構成されている。
【0014】本発明の携帯無線電話装置は、付属子機を
有し、必要なときに携帯無線電話機の保持者から付属子
機の保持者を無線で呼出すことができる。
【0015】また本発明の携帯無線電話装置は、付属子
機を有し、付属子機の保持者が緊急な状態になったと
き、付属子機側から携帯無線電話機側にアラーム信号を
発信できる。
【0016】また、付属子機が規定範囲外へ移動したこ
とを検出する機能を提供できる。
【0017】さらに付属子機の水濡れ検出回路や異常温
度検出回路が動作したとき携帯無線電話機にアラーム信
号を送出することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】次に、本発明の好適な実施例につ
いて図面を参照して詳細に説明する。
【0019】図1は、本発明の好適な一実施例を示す携
帯無線電話機のブロック図である。
【0020】図2は、本発明の好適な一実施例を示す付
属子機のブロック図である。
【0021】図1において、携帯無線電話機10は、ア
ンテナ100、送受共用器(DUP)101、受信機1
02、復調部103、スピーカ(SPK)104、電界
強度測定部105、電界強度判定部106、ブザー10
7、制御部108、判定レベル設定部109、電力増幅
器(PA)110、変調器111、混合器112、発振
器113、混合器114、発振器115、切替えスイッ
チ(SW1)116、切替えスイッチ(SW2)11
7、切替えスイッチ(SW3)118、切替えスイッチ
(SW4)119、マイク120、及びアラーム音発生
部121から構成される。
【0022】まず、携帯無線電話機10を通常の携帯無
線電話機として使用する場合を説明する。
【0023】基地局(図示せず)から送信された電波
は、アンテナ100で受信され、切替えスイッチ(SW
1)116へ導かれる。通常の携帯電話として使用する
場合は、制御部108の制御により切替えスイッチ(S
W1)116及び切替えスイッチ(SW2)117は、
上側(図1のとおり)に保持されているので、切替えス
イッチ(SW1)116に導かれた電波は、混合器11
2を介さずに切替えスイッチ(SW2)117を通り受
信機102に入力される。受信機102に入力された電
波は、受信機内の周波数変換回路(図示せず)やリミッ
タ(図示せず)等を介して、その後復調部103で低周
波信号に変換されスピーカ(SPK)104で音響とし
て報知される。
【0024】一方、使用者の発声はマイク120で電気
信号に変換され、変調器111で送信周波数に変調をか
け搬送波となり切替えスイッチ(SW4)119へ送ら
れる。切替えスイッチ(SW4)119へ送られた搬送
波は、SW4が通常の携帯無線電話機として使用する場
合は、制御部108の制御により、上側の電力増幅器
(PA)110側になっているため、PA110へ送ら
れ、規定のレベルまで増幅された後、切替えスイッチ
(SW3)118へ送られる。SW3へ送られた搬送波
は、SW3が制御部108の制御により、上側になって
いるため送受共有器(DUP)101へ導かれる。DU
Pへ導かれた送信搬送波は、アンテナ100から基地局
へ向け送出される。
【0025】制御部108は基地局との間で信号をやり
とりする各シーケンスの制御や送受信チャネルを設定す
るための制御等、携帯電話として必要な各種制御を行っ
ているが本発明の主要部ではないので説明を省略する。
【0026】次に携帯無線電話機10を付属子機20と
無線接続される携帯無線電話機として使用した場合につ
いて説明する。
【0027】まず携帯無線電話機10の受信側について
説明する。
【0028】携帯無線電話機を本発明の携帯無線電話機
として使用した場合は、制御部108の制御により、切
替えスイッチ(SW1)116及び切替えスイッチ(S
W2)117はともに下側にたおれ、送受共用器(DU
P)101と受信機102との間に混合器112が入る
ように接続される。また、受信機102で受けた信号は
電界強度測定部105へ導かれるように接続される。
【0029】携帯無線電話機10は、付属子機20から
送信された電波fTをアンテナ100で受信し、受信し
た電波は送受共用器(DUP)101を通り、切替えス
イッチ(SW1)116へ送られる。ここでSW1は制
御部108の制御により下側になっているので、SW1
へ送られた受信電波は混合器112へ送られ、発振器1
13の周波数と混合され携帯無線電話機の受信周波数に
変換され、切替えスイッチ(SW2)117を経て受信
機102で受信される。
【0030】受信機102では入力信号を周波数変換
し、中間周波数(IF)に変換した後、電界強度測定部
105に送り、電界強度測定部105では、電界強度を
測定し、直流電圧に変換して電界強度判定部106に送
る。電界強度判定部106では、予め決められた複数の
基準レベルと電界強度測定部から送られた直流電圧レベ
ルとを比較し、その結果をアラーム音発生部121へ送
出する。
【0031】アラーム音発生部121では、比較の結果
より、発生するアラーム音を切り替えてブザー107へ
送り、ブザー107は、送られたアラーム音を鳴らす。
電界強度判定部106で使用する基準レベルは、判定レ
ベル設定部109にて使用者により設定された制御部1
08で制御され電界強度判定部に送られたものである。
【0032】ここで、付属子機20の送信周波数fTと
携帯無線電話機10の設定周波数の関係について記述す
る。
【0033】携帯無線電話機10が基地局との間で通話
中でない状態、いわゆる待ち受け状態にあるとき、携帯
無線電話機10は一定間隔で受信機をON/OFFする
バッテリーセービング動作を行っている。この状態で受
信機がONのときの受信周波数は予め決められた着呼用
のチャネル(P−CH)fRPに設定され、その周波数
で着信待ち受けを行っている。
【0034】なお、携帯無線電話機から送信される搬送
波の周波数fRは、送受共用器の下側が望ましい。
【0035】ここで付属子機の送信周波数fTは、携帯
無線電話機10のアンテナ100及び送受共用器101
の周波数特性を考慮し、また、電波伝搬の影響を考慮
し、携帯電話方式で使用されている周波数から数MHz
離れた近傍の周波数が望ましい。
【0036】本発明において、付属子機からの送信電波
fTを受信するタイミングは、この受信機がOFFにな
る時間の一部分を使用し、その時間に受信機をONにさ
せ、受信機102の受信周波数は待ち受け時と同じfR
Pに設定しておく。そしてfTとfRPの差の周波数
(または混合してfRPのできる周波数)を携帯無線電
話機10の発振器113から発生させてfTを受信でき
るようにする。
【0037】この場合、バッテリーセービングの時間が
多少犠牲になるだけ、つまりバッテリーの電力を多少消
費するだけで、携帯無線電話機の本体への影響はほとん
ど無視できる。
【0038】携帯無線電話機が基地局を介して相手側と
通話中の場合は、携帯無線電話機10は基地局から指定
された通話用の受信周波数fVで連続受信を行ってい
る。このとき携帯無線電話機10は、予め決められた間
隔で切替えスイッチSW1,SW2を瞬間的に下側にた
おし付属子機の送信周波数fTを受信する。このときの
発振器113の発振周波数は、付属子機の送信周波数f
Tと携帯無線電話機の通話用受信周波数fVとの差の周
波数(または混合してfVができる周波数)とし、これ
によりfTを受信可能とさせる。
【0039】ここで切替えスイッチを下側にたおしてい
る切替時間は通話にあまり影響を与えない100mS以
下が望ましい。また切替えスイッチを下側にたおしてか
ら、次に再度下側にたおすまでの繰り返し間隔は、本発
明の主旨から考えて数秒〜十数秒程度が適当であると考
えられる。
【0040】なお、混合器112、発振器113、切替
えスイッチ116,117を用いずに待ち受け時及び通
話時とも携帯無線電話機自身の受信周波数をfTに同調
させることももちろん考えられる。この場合は、携帯無
線電話機のシンセサイザーの切替時間が多くかかること
や、送信部受信部に共通のシンセサイザーを使う場合が
多いことを考慮して採用する必要がある。
【0041】次に、携帯無線電話機10の送信側につい
て説明する。
【0042】制御部108の制御により、変調器111
の入力はトーン発振器122のみにつながれている。ト
ーン発振器122からの特定のトーンにより変調器11
1で変調をかけられた被変調波は、切替えスイッチ(S
W4)119へ送られる。
【0043】制御部108の制御によりSW4は下側に
切り替わっているので、前記被変調波は、混合器114
へ送られ発振器115からの周波数と混合され、付属子
機受信周波数fRに変換される。
【0044】変換された付属子機受信周波数fRは、微
弱電波として所定レベルまで減衰された(図示せず)
後、送受共用器(DUP)101を通り、アンテナ10
0から付属子機へ向けて送信される。
【0045】ここで付属子機20の受信周波数fRと携
帯無線電話機10の設定周波数の関係について記述す
る。
【0046】携帯無線電話機10が待ち受け状態にある
ときは、送信部はOFFになっており送信周波数も発生
されていない。しかしこの状態でも送信周波数は通常着
呼チャネル(P−CH)の上り周波数fTPに設定され
ている(但し、発振等はしていない)。この状態で本発
明の携帯無線電話機10の送信部としての動作は、まず
携帯無線電話機をP−CHの上り周波数fTPに設定し
て動作させ、切替えスイッチ118,119を下側にた
おし混合器114を動作させる。発振器115の発振周
波数fTOは、fTOが付属子機の受信周波数fRとP
−CHの上り周波数fTPとの差の周波数になるように
設定される。
【0047】なお、携帯無線電話機から送信される搬送
波の周波数fRは、携帯無線電話機のアンテナ100及
び送受共用器101の周波数特性を考慮し、また、電波
伝搬の影響を考慮し、携帯電話方式で使用されている周
波数の数MHz離れた近傍の周波数が望ましい。
【0048】次に携帯無線電話機が通話中のときは、携
帯無線電話機の通話用送信周波数fTVと発振器115
の発振周波数fTOの差が付属子機の受信周波数fRと
なるようにfTOを設定する。
【0049】この場合、付属子機20向けに信号を送る
瞬間は携帯電話としての送信側音声がとぎれることにな
るが、前述の携帯無線電話機受信中の場合と同じような
短い時間であれば(現在の携帯無線電話機における通話
中のチャネル切替(基地局の変更)の時間も数十mSあ
るのが現状であることから考えても)、携帯無線電話機
の使用にとってほとんど問題にならないと考えられる。
【0050】なお、SW3,4での切替えを行わず、携
帯無線電話機としての基地局向けの送信波fTVと付属
子機向けの送信波fTを両方同時に送信することも可能
である。この場合は、PA110と混合器114の出力
はハイブリッド等を用いて電力合成を行い、付属子機向
けの変調は変調器111ではなく発振器115にかける
ようにする。さらに変調器からの出力を混合器に加える
のではなく、変調をかける前の周波数を直接混合器に導
くように構成すればよい。
【0051】次に図2を参照して付属子機の構成につい
て説明する。
【0052】図において、付属子機20はアンテナ20
0、送受共有器(DUP)201、受信機202、ブザ
ー203、送信機204、水濡れ検出回路205、温度
検出回路206から構成される。
【0053】携帯無線電話機10から送信された被変調
搬送波は、付属子機20のアンテナ200で受信され受
信機202で周波数変換や帯域制限を受けた後復調され
低周波信号となり、ブザー203を鳴らす。
【0054】また、付属子機20の送信側は付属子機外
面に設けられた水濡れ検出回路205の水濡れ検知部
(図示せず)が水に濡れた場合のインピーダンスの変化
を制御部207が判断し、水濡れ検出回路205に連絡
し、水濡れ検出回路205はこれに応答し、送信機20
4の変調部(図示せず)に予め決められたトーン周波数
を送る。トーン周波数を受けた送信機204は、搬送波
に前記トーン周波数で変調をかけ、微弱電波として予め
決められたレベルに調整した後搬送波を送受信共用機2
01に送り、アンテナを通し、携帯無線電話機10へ送
出する。温度検出回路206は付属子機外面に設けられ
た温度検知部に近接して設置されたサーミスタ等の温度
変化素子の状態を制御部207により測定し、温度が予
め決められたレベルより高くなった場合に温度検出回路
206に連絡する。これを受けた温度検出回路206は
予め決められたトーン周波数を発振し、送信機204の
変調部へ送る。送信機204では受けたトーン周波数で
搬送波に変調をかけ、微弱電波として定められたレベル
に調整した後、前記搬送波を送受共有器201、アンテ
ナ200を通して、携帯無線電話機10へ向けて送信す
る。
【0055】ここで、水濡れ検出回路205が発生する
トーン周波数と温度検出回路206が発生するトーン周
波数は異なった周波数が設定されている。
【0056】次に、上述した本発明の一実施例の動作に
ついて、図3のフローチャートを参照して説明する。
【0057】ここで本発明は構成の項で述べたように携
帯無線電話機が待ち受け中でも通話中でも適用可能であ
るが、動作についてはいずれもあまり変わりはないの
で、以下は待ち受け中の場合で説明する。
【0058】図3のステップ1(S1)で、携帯無線電
話機10は、通常は携帯電話としての待ち受け状態にあ
り、携帯電話の基地局からの着呼信号の到来を待ち受け
ている。ここで付属子機呼出ボタンが押下される(S2
のYES)とステップ3(S3)に進み、携帯無線電話
機を付属子機呼出モードに設定する。付属子機呼出ボタ
ンが押下されない(S2のNO)ときは、ステップ1に
戻り待ち受け状態を継続している。
【0059】ステップ3に進み、付属子機呼出モードに
設定された携帯無線電話機は、制御部108により、変
調器111の入力をマイク120からトーン発振器12
2に切り替え、切替えスイッチ(SW4)119,(S
W3)118をそれぞれ下側に切り替え、発振器115
を発振させ、混合器114を動作させ、変調波が混合器
114で周波数変換されるように制御されている。
【0060】この状態でステップ4(S4)に進み、搬
送波にトーン発振器122の発振周波数で変調をかけ、
混合器114で発振器115の周波数と混合された搬送
波は、予め決められた周波数に周波数変換された後、送
受共用器101を経由してアンテナ100から送信され
る。
【0061】次にステップ5(S5)に進んで、制御部
108は、付属子機呼出ボタンが引き続き押下されてい
るかどうかのチェックを行い、押下中(S5のYES)
であれば、ステップ4(S4)に戻り搬送波の送信を続
ける。付属子機呼出ボタンの押下が終了(呼出ボタンか
ら指を離した状態)していれば、ステップ6(S6)に
進み、搬送波の送信を停止するように携帯無線電話機を
制御する。即ち、混合器114又は混合器の出力をオフ
にすることにより、送信波を停止する。また、制御部1
08により、変調器111の入力をトーン発振器122
からマイク120に切り替え、切替えスイッチ(SW
4)119,(SW3)118をそれぞれ上側に切り替
え、発振器115の発振を停止させ、混合器114の周
波数変換動作を不動作にさせる。その後、ステップ1
(S1)に戻り、携帯無線電話機10は携帯無線電話機
としての待ち受け状態を再開する。
【0062】次に、付属子機20の動作を説明する。
【0063】ここで付属子機は、電源が投入されている
状態とする。
【0064】ステップ11(S11)で付属子機20
は、携帯無線電話機10からの付属子機呼出信号を受信
するために、常時受信状態にある。この状態で制御部2
07は、携帯無線電話機からの被変調搬送波を受信機2
02で受信したかどうかを、ステップ12(S12)で
チェックし、受信しない場合(S12のNO)は、ステ
ップ11に戻り、受信監視を繰り返している。携帯無線
電話機からの被変調搬送波を受信した場合(S12のY
ES)は、ステップ13(S13)に進み、ブザー20
3からブザーを鳴音する。ここで鳴らされる音は、携帯
無線電話機10のトーン発振器122で生成されたトー
ン周波数である。
【0065】なお、このトーン周波数の代わりに、携帯
無線電話機側で予め決められたコードを送信し、このコ
ードを受信し自局が呼ばれたことを検知した付属子機側
で、付属子機内に持つ発振器を起動して、ブザーから鳴
音を鳴らすようにすることもできる。
【0066】ブザー鳴音後ステップ14(S14)に進
んで、制御部207は、付属子機のブザー停止ボタン
(図示せず)が押下されたかどうかをチェックする。押
されないとき(S14のNO)は、ステップ16(S1
6)に進み、搬送波の受信が続いているかどうかをチェ
ックする。搬送波の受信が続いているとき(S16のY
ES)は、ステップ14に戻りブザー停止ボタンが押さ
れるまでブザーを鳴らし続ける。
【0067】ステップ16で搬送波の受信がなくなって
いた場合(S16のNO)、及び、ステップ14でブザ
ー停止ボタンが押された場合(S14のYES)は、ス
テップ15(S15)に進み、ブザー音を停止し、一定
時間経過した後ステップ11の定常状態に戻る。
【0068】以上で説明したものは、携帯無線電話機側
で付属子機呼出ボタンが押されている間のみ、携帯無線
電話機からの送信を続けて、付属子機のブザーを鳴らす
ことを前提としている。従って付属子機側でブザー停止
の操作をしない場合でも、携帯無線電話機側で付属子機
呼出ボタンの押下を解除することで付属子機のブザーを
止めるように動作する。
【0069】なお、携帯無線電話機側で付属子機呼出ボ
タンを押下した後すぐ離した場合でも、ある一定時間
は、携帯無線電話機からの送信を続けるように動作させ
ることも可能である。
【0070】また、付属子機において、ブザー停止ボタ
ンを設けずに、ブザーを所定時間鳴らした後自動的に停
止させることもできる。この場合は制御部207の制御
によりタイマーを動作させ、一定時間経過後タイマーの
カウントアップを制御部207で検知し、ブザーを停止
するように構成すればよい。
【0071】次に、図4のフローチャートを参照して図
1、図2に示した一実施例の他の動作について説明す
る。まず、付属子機側の動作から説明する。
【0072】図7のステップ31(S31)で、付属子
機20の電源スイッチが投入されると、動作はステップ
32(S32)に進み、付属子機は、制御部207の制
御により送信機204を動作させ、予め決められた送信
周波数fTを、送受共用器201、アンテナ200を通
して携帯無線電話機へ向け送信する。この送信周波数は
無変調であってもよいが、他の付属子機との区別をする
ため、付属子機特有のコードで変調されたものであるこ
とが望ましい。
【0073】ステップ32で所定周波数を送信した後、
動作はステップ33(S33)に進み、制御部207
は、電源スイッチ(図示せず)がオフされたかどうかを
チェックする。電源スイッチがオフされていない場合
(S33のNO)は、所定周波数を送信し続けながらス
テップ33を繰り返す。電源スイッチがオフされた場合
は、ステップ34に進み、制御部207は送信機204
を制御し、送信を停止させる。なお、送信機の送信が連
続送信の場合で説明したが、ある一定の間隔毎(例えば
20ミリ秒毎)の間欠送信であってもよい。
【0074】次に、携帯無線電話機10側の動作につい
て説明する。
【0075】ステップ20(S20)において携帯電話
での待ち受け状態にある携帯無線電話機10は、ステッ
プ21(S21)に進み、付属子機探知ボタンが押下さ
れたかどうかを制御部108により監視している。ステ
ップ21で付属子機探知ボタンが押されなかった場合
は、ステップ20に戻り、携帯電話での待ち受けを繰り
返す。
【0076】付属子機探知ボタンが押された場合、動作
はステップ22(S22)に進み、携帯無線電話機は付
属子機探知モードに設定される。付属子機探知モードに
おいて、携帯無線電話機は制御部108の制御により、
切替えスイッチ(SW1)116及び(SW2)117
を下側に切り替え、ステップ23(S23)で付属子機
からの送信電波を受信する。次にステップ24(S2
4)に進み、電界強度測定部105を動作させ、付属子
機から到来する受信電波の電界強度を測定し、制御部内
にあるメモリー(図示せず)に格納する。動作はステッ
プ25(S25)に進み、前回の電界強度の測定から予
め決められた一定時間が経過したかどうかをチェック
し、していなければ経過するまでS25にとどまる。
【0077】S25で一定時間が経過した場合、動作は
ステップ26(S26)に進み、前と同様に電界強度を
測定し、メモリーの前回の格納場所とは異なる格納場所
に格納する。ここで言う一定時間は、付属子機を持った
者の監視という目的を考慮し、数10ミリ秒、長くても
1秒以内が望ましい。
【0078】次にステップ27に進み、制御部108
は、電界強度判定部106を動作させ、メモリーの前回
の格納場所に格納してある電界強度の測定レベルと、今
回の測定レベルとを比較し、急激な劣化があるかどうか
を検証する。この急激な劣化のレベルは、測定時間間隔
との関係でいろいろ考慮することができるが、5〜10
dB程度が適当と思われる。
【0079】次にステップ28(S28)に進み、急激
な劣化があるかどうかを判定し、なければ、S25に戻
り、S25〜S28で、以後一定時間ごとの電界強度測
定と比較を繰り返す。S28で比較結果に急激な劣化が
あった場合は、動作はステップ29に進み、制御部10
8の制御で、アラーム音発生部121からアラーム音を
発生させ、ブザー107からアラーム音を鳴らす。
【0080】S27での電界強度の比較については、前
回の電界強度との比較以外に、測定した電界強度の絶対
値が、予め決められた電界強度より低下した場合にも、
付属子機が携帯無線電話機保持者から離れ過ぎたという
ことで、異常ありと判定することが望ましい。この場合
のアラーム音は、電界の急激な劣化とは緊急度が違うこ
とから、周波数や音色、音の大きさを変える等により、
別のアラーム音にすることが望ましい。
【0081】また、電界の比較は、前回とのみの比較で
なく、フェージングの影響等を考慮して、電界強度測定
の結果を順次数回分ずつ平均をとり、それらを比較する
ようにすることも可能である。更に、電界の劣化が数回
にわたり測定されたときに、異常ありと判定することも
一方法である。
【0082】なお、ここで言う電界の急激な劣化を起こ
す要因としては、付属子機保持者が、誘拐され車で連れ
去られた場合、放置された冷蔵庫等の中に入って電波が
届きにくくなった場合、自動車にはねられ、又は、崖等
から落ちて付属子機が破損して電波の発信が止まってし
まった場合、等が考えられる。
【0083】付属子機探知モードから抜けるには、付属
子機探知解除ボタン(図示せず)の押下や付属子機探知
ボタン(図示せず)の押下解除をすればよい。
【0084】次に、本発明の好適な他の実施例につき図
面を参照して詳細に説明する。
【0085】図5は、本発明の好適な他の実施例の構成
を示す携帯無線電話機30のブロック図であり、図6
は、本発明の好適な他の実施例の構成を示す付属子機4
0のブロック図である。各図において図1、2と同じも
のは図中同じ番号を付してあり、同じ内容のため冗長を
避けるため、その説明を省略する。
【0086】図5において、携帯無線電話機30は、図
1の構成に加えて、信号復調部301、信号判定部30
2、更に図1との変更部分として、アラーム発生部30
3、制御部304とから構成さている。なお、電界強度
測定部105等や、送信側混合器114等は本発明には
直接関係しないので図5からは除いてある。
【0087】図5において、付属子機40からの送信電
波は、アンテナ100、送受共用器101から、切替え
スイッチ(SW1)116,(SW2)117、混合器
112を通して受信機102で受信される。通常は付属
子機40からは電波を発信していないので、受信機10
2の出力には何も表れない。付属子機の変調方式として
FM又はPMを使用した場合は、雑音が出力されている
ので、通常はスケルチ回路等(図示せず)を通して雑音
をカットしている。同様に携帯無線電話機を携帯無線電
話機以外の目的に使用している場合は、復調部103等
を制御して、スピーカ104から雑音等が出力されない
ようにしている。
【0088】受信部102で受信した付属子機から送ら
れた電波は、所定の中間周波数に周波数変換された後、
信号復調部301に送られ、低周波信号に復調される。
この場合、携帯無線電話として使用するときと本発明の
受信機として使用するときとでは、電波の変調方式が違
うため、独自の信号復調部が必要となる。仮に、信号の
変調方式が同じ場合は、復調部103で兼用することも
可能となる。信号復調部301で低周波信号に復調され
た信号は、信号判定部に送られ、制御部304からの予
め決められた信号フォーマットと比較され、その判定結
果が制御部に送られる。制御部304は、マッチした信
号フォーマットの種類により、アラーム発生部303を
制御し、それぞれの音でブザー107を鳴らす。
【0089】次に、図6を参照して、本発明の好適な他
の実施例の付属子機40について説明する。図6の図2
と違うところは、送信機401の変調入力端子(図示せ
ず)に、水濡れ検出回路402、および、温度検出回路
403の出力が接続されていること、更に制御部404
の動作が違うことのみである。
【0090】水濡れ検出回路402の水濡れ検出部(図
示せず)は、布や結晶体の吸水性の物体や、メッシュ状
等その表面に水分が付着できる物体からなり、付属子機
本体外面に設置されている。付属子機20が水没等によ
り濡れた場合、水濡れ検出部のインピーダンスの変化
(通常は低下)を制御部の制御で測定し、水濡れ状態と
判断される程度のインピーダンスの低下があった場合、
制御部は、水濡れ検出回路を制御し、予め決められたフ
ォーマットの信号を発生させ、水濡れ検出回路は、その
信号を送信機に送る。
【0091】同時に制御部は、送信機401を制御し、
送信機の出力をオンにし、送受共用器201、アンテナ
200から携帯無線電話機10に向けて送信する。この
送信機の変調は、一番簡単なものとしては単一トーンに
よるAMやFM・PM変調があり、複雑なものとして
は、予め決められた所定長のコードによるFSK変調等
も考えられ、複雑なものの方が混信には強くなる。
【0092】また、温度検出回路403の温度検出部
(図示せず)は、サーミスタやポジスタ等の温度でイン
ピーダンスが変わる素子を、付属子機40の本体外面に
露出又は熱伝導の良いもので覆うようにして設置してあ
る。
【0093】付属子機40の保持者が、夏の炎天下の車
中に放置されているような状態で、付属子機の表面温度
が予め設定してある温度より上昇したような場合、温度
検出部のインピーダンスの変化を、制御部404で測定
し、温度上昇が異常と判断される状態になったとき、制
御部は、温度検出回路を制御し、予め決められたフォー
マットの信号を発生させ、温度検出回路は、その信号を
送信機に送る。同時に制御部は、送信機401を制御
し、送信機の出力をオンにし、水濡れ検出回路のときと
同様に、携帯無線電話機10に向けて送信する。この場
合の送信機の変調方法も水濡れ検出回路のときと同様で
ある。
【0094】次に上述した本発明の他の実施例の動作を
図7のフローチャートをもとに、図5、6も合わせて参
照して説明する。
【0095】図7において、携帯無線電話機30は、ス
テップ40(S40)で、携帯電話としての待ち受け状
態にあり、ステップ41(S41)の付属子機状態監視
ボタン(図示せず)が押されたかどうかを、常時監視し
ている。付属子機状態監視ボタンが押されないとき(S
41のNO)はステップ40(S40)を繰り返してい
る。付属子機状態監視ボタンが押されたとき(S41の
YES)は、動作はステップ42(S42)に進み、携
帯無線電話機10を付属子機状態監視モードに設定す
る。
【0096】このモードで携帯無線電話機の制御部30
4は、切替えスイッチ(S1)116と(S2)117
を下側にたおし、発振器113を発振させ、混合器(周
波数変換器)112を動作状態にする。更に制御部は、
信号復調部301、信号判定部302を動作状態に設定
する。
【0097】次にステップ43(S43)に進み、制御
部304は、信号復調部301で復調された低周波信号
の有無を判定し、信号が検出されないとき(S43のN
O)は、S43を繰り返している。信号復調部で受信信
号ありと判定された場合(S43のYES)は、ステッ
プ44(S44)に進み、制御部304は、受信した低
周波信号と制御部304から送られた信号のフォーマッ
トとを、信号判定部302で比較し、その結果が水濡れ
警報(アラーム)かどうかを判断する。受信信号と、制
御部から出力された水濡れ警報用の信号とが、一致した
場合(S44のYES)は、受信した信号は水濡れ警報
用のアラーム信号と判断し、動作はステップ47(S4
7)に進む。ステップ47で制御部304は、アラーム
音発生部303を制御し、水濡れ警報用のアラーム信号
を発生させ、ブザー107を通して鳴音させる。
【0098】ステップ44で制御部304が、水濡れ警
報用のアラーム信号でないと判断した場合(S44のN
O)は、動作はステップ45(S45)に進み、制御部
304は、受信し復調した低周波信号と、制御部から出
力された温度警報用の信号フォーマットとを比較し、一
致した場合(S45のYES)は、ステップ46(S4
6)に進む。ステップ46で制御部304は、アラーム
音発生部303を制御し、水濡れ警報用のアラーム信号
とは別の、温度警報用のアラーム信号を発生させ、ブザ
ー107を通して鳴音させる。
【0099】ステップ45で、受信信号が温度警報用の
信号と一致しなかった場合(S45のNO)は、動作は
ステップ43に戻り、付属子機からの電波を受信するこ
とを繰り返す。
【0100】次に、付属子機側の動作を説明する。
【0101】付属子機40は、ステップ51(S51)
で電源スイッチが投入されると、ステップ52(S5
2)に進み、制御部の制御により、水濡れ検出回路の水
濡れ検出部のインピーダンスを測定する。ここでこのイ
ンピーダンスが予め決められた値より低い場合は、付属
子機本体外面が水に濡れたと判断し、ステップ53(S
53)に進み、異常ありの状態と判定(S53のYE
S)し、ステップ57(S57)に進む。
【0102】ステップ57(S57)で制御部404
は、送信機401を、予め決められた水濡れ警報用の信
号フォーマットで変調し、アンテナ等を通して送信す
る。ステップ53(S53)で異常無しと判定された場
合(S53のNO)は、ステップ54(S54)に進
み、温度検出回路403をチェックする。制御部404
は、付属子機本体の外面付近に設けられた温度検出部
(図示せず)の温度によるインピーダンス変化素子の、
インピーダンスを測定し、温度に変換した後、予め決め
られた設定温度と比較する。ここで測定した温度が予め
決められた値より高い場合は、付属子機本体のおかれた
環境が高熱の場所と判断し、ステップ55(S55)に
進み、異常ありの状態と判定(S55のYES)し、ス
テップ56(S56)に進む。
【0103】ステップ56(S56)で制御部404
は、送信機401を、予め決められた温度警報用の信号
フォーマットで変調し、アンテナ等を通して送信する。
この温度警報用の信号フォーマットは、S57での水濡
れ警報用の信号フォーマットとは、異なるようにしてお
くことが望ましいが、構成の簡単さを優先するような場
合は、区別しないで同一のフォーマットにすることも可
能である。
【0104】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、携帯
無線電話機は、電界強度測定部で測定した付属子機から
の送信電波の電界強度を、前記付加制御部で監視し、前
回測定した電界強度と今回測定した電界強度を比較した
結果、予め決められた以上の電界強度の低下が検出され
た場合に、前記警報音発生部を制御し、前記鳴音器から
警報音を発生させるので、付属子機保持者が携帯無線電
話機保持者から離れたことを知ることができる。
【0105】
【0106】さらに、本願では、携帯無線電話機は、電
界強度測定部で測定した付属子機からの送信電波の電界
強度を、前記付加制御部で監視し、予め決められた電界
強度より低い電界強度が検出された場合に、前記警報音
発生部を制御し、前記鳴音器から警報音を発生させるた
め、付属子機保持者が急にいなくなったり、連れ去られ
たり、又は付属子機に何らかの異常があったことが、実
時間で携帯無線電話機保持者に知らせることができる。
【0107】しかも、本願では、付属子機は水濡れ検出
部からの出力を受けて、送信機を所定の変調信号で変調
した後送信し、携帯無線電話機は付属子機からの被変調
送信電波を受信し、前記信号復調部で復調した後、予め
決められた信号と前記復調した信号とを付加制御部で比
較した結果、両者が一致した場合警報音を発生させるの
で、付属子機保持者が身につけた付属子機が水没したこ
とを携帯無線電話機保持者に知らせることができる。
【0108】そのうえ、本願では、付属子機は温度検出
部からの出力を受けて、送信機を所定の変調信号で変調
した後送信し、携帯無線電話機は付属子機からの被変調
送信電波を受信し、信号復調部で復調した後、予め決め
られた信号と前記復調した信号とを比較した結果、両者
が一致した場合鳴音器から警報音を発生させることによ
り、付属子機保持者が身につけた付属子機が異常温度に
なったことを携帯無線電話機保持者に知らせることがで
きる。
【0109】また、本願では、付属子機は複数の異常状
態検出部からの出力を受けて、送信機をそれぞれ異なる
所定の変調信号で変調した後送信し、携帯無線電話機は
付属子機からの被変調送信電波を受信し前記信号復調部
で復調した後、予め決められた複数の信号の内の一つ
と、復調した信号とを制御部で比較した結果両者が一致
した場合、鳴音器からそれぞれ異なる警報音を発生させ
ることにより、付属子機保持者が身につけた付属子機
が、複数の異常状態のうちのいずれの異常状態になった
かを、携帯電話保持者に知らせることができることであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適な一実施例の携帯無線電話機のブ
ロック図。
【図2】本発明の好適な一実施例の付属子機のブロック
図。
【図3】図1および2に示した携帯無線電話機と付属子
機の好適な一例の動作フローチャート。
【図4】図1および2に示した携帯無線電話機と付属子
機の好適な他の例の動作フローチャート。
【図5】本発明の好適な他の実施例の携帯無線電話機の
ブロック図。
【図6】本発明の好適な他の実施例の付属子機のブロッ
ク図。
【図7】図5および6に示した携帯無線電話機と付属子
機の好適な動作を示すフローチャート。
【符号の説明】
101 送受信共用器(DUP) 102 受信機 103 復調部 104 スピーカ(SPK) 105 電界強度測定部 106 電界強度判定部 107 ブザー 108 制御部 109 判定レベル設定部 110 電力増幅器(PA) 111 変調器 112 混合器 113 発信器 114 混合器 115 発振器 116 切替えスイッチ(SW1) 117 切替えスイッチ(SW2) 118 切替えスイッチ(SW3) 119 切替えスイッチ(SW4) 120 マイク 121 アラーム発生部 122 トーン発振器 201 送受信共用器(DUP) 202 受信機 203 ブザー 204 送信機 205 水濡れ検出回路 206 温度検出回路 207 制御部 301 信号復調部 302 信号判定部 303 アラーム発生部 304 制御部 401 送信機 402 水濡れ検出回路 403 温度検出回路 404 制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04B 7/24 - 7/26 102 H04Q 7/00 - 7/38

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 音声又はデータを基地局へ向け送信する
    送信手段と、基地局からの音声又はデータを受信する受
    信手段と、少なくとも基地局との信号の送受信を制御す
    る第1の制御手段とを含む携帯無線電話機と、前記携帯
    無線電話機と通信を行う付属子機とを有する携帯無線電
    話装置であって、前記携帯無線電話機は、前記受信手段
    の受信周波数を変換するための受信周波数変換手段と、
    前記受信手段からの信号を受け付属子機からの送信電波
    の電界強度を測定する電界強度測定手段と、警報音を発
    生する警報音発生手段と、前記警報音を鳴音する鳴音手
    段と、これらの制御を行う第2の制御手段とを有し、前
    記付属子機は、前記受信周波数変換手段で変換された前
    記携帯無線電話機の受信周波数に一致する周波数の微弱
    電波を送信する送信手段を有し、前記携帯無線電話機の
    前記第2の制御手段は、前記電界強度測定手段にて測定
    した前記付属子機からの送信電波の電界強度を監視し、
    前回測定した電界強度と今回測定した電界強度を比較し
    た結果、予め決められた以上の電界強度の低下が検出さ
    れた場合に、前記警報音発生手段を制御し、前記鳴音手
    段から警報音を発生させることを特徴とする付属子機を
    有する携帯無線電話装置。
  2. 【請求項2】 音声又はデータを基地局へ向け送信する
    送信手段と、基地局からの音声又はデータを受信する受
    信手段と、少なくとも基地局との信号の送受信を制御す
    る第1の制御手段とを含む携帯無線電話機と、前記携帯
    無線電話機と無線接続される付属子機とを有する携帯無
    線電話装置であって、前記携帯無線電話機は、前記受信
    手段の受信周波数を変換するための受信周波数変換手段
    と、前記受信手段からの信号を受け前記付属子機からの
    送信電波の電界強度を測定する電界強度測定手段と、警
    報音を発生する警報音発生手段と、前記警報音を鳴音す
    る鳴音手段と、これらの制御を行う第2の制御手段とを
    備え、前記付属子機は、前記受信周波数変換手段で変換
    された前記携帯無線電話機の受信周波数に一致する周波
    数の微弱電波を送信する送信手段を備え、前記携帯無線
    電話機の第2の制御手段は、前記電界強度測定手段で測
    定した前記付属子機からの送信電波の電界強度を監視
    し、予め決められた電界強度より低い電界強度が検出さ
    れた場合に、前記警報音発生手段を制御し、前記鳴音手
    段から警報音を発生させることを特徴とする付属子機を
    有する携帯無線電話装置。
  3. 【請求項3】 音声又はデータを基地局へ向け送信する
    送信手段と、基地局からの音声又はデータを受信する受
    信手段と、少なくとも基地局との信号の送受信を制御す
    る第1の制御手段とを含む携帯無線電話機と、前記携帯
    無線電話機と無線にて接続される付属子機とを有する携
    帯無線電話装置であって、前記携帯無線電話機は、前記
    受信手段の受信周波数を変換するための受信周波数変換
    手段と、前記受信手段からの信号を受け前記付属子機か
    らの送信電波の変調信号を復調する信号復調手段と、警
    報音を発生する警報音発生手段と、前記警報音を鳴音す
    る鳴音手段と、これらの制御を行う第2の制御手段とを
    備え、前記付属子機は、前記受信周波数変換手段で変換
    された前記携帯無線電話機の受信周波数に一致する周波
    数の微弱電波を送信する送信手段と、前記付属子機の外
    面が濡れたことを検出する水濡れ検出手段と、これら各
    手段を制御する第3の制御手段とを備え、前記付属子機
    は、前記水濡れ検出手段からの出力を受けて、前記送信
    手段を所定の変調信号で変調した後、前記送信手段から
    送信し、前記携帯無線電話機は、前記付属子機からの被
    変調送信電波を受信し、前記信号復調手段で復調した
    後、予め決められた信号と前記復調した信号とを、前記
    第2の制御手段で比較した結果、両者が一致した場合、
    前記警報音発生手段を制御し、前記鳴音手段から警報音
    を発生させることを特徴とする付属子機を有する携帯無
    線電話装置。
  4. 【請求項4】 音声又はデータを基地局へ向け送信する
    送信手段と、基地局からの音声又はデータを受信する受
    信手段と、少なくとも基地局との信号の送受信を制御す
    る第1の制御手段とを含む携帯無線電話機および前記携
    帯無線電話機に無線にて接続される付属子機を有する携
    帯無線電話装置であって、前記携帯無線電話機は、前記
    受信手段の受信周波数を変換するための受信周波数変換
    手段と、前記受信手段からの信号を受け前記付属子機か
    らの送信電波の変調信号を復調する信号復調手段と、警
    報音を発生する警報音発生手段と、前記警報音を鳴音す
    る鳴音手段と、これら各手段の制御を行う第2の制御手
    段とを備え、前記付属子機は、前記受信周波数変換手段
    で変換された前記携帯無線電話機の受信周波数に一致す
    る周波数の微弱電波を送信する送信手段と、前記付属子
    機の外面温度が高温になったことを検出する温度検出手
    段と、これら各手段を制御する第3の制御手段とを備
    え、前記付属子機は、前記温度検出手段からの出力を受
    けて、前記送信手段を所定の変調信号で変調した後、前
    記送信手段から送信し、前記携帯無線電話機は、前記付
    属子機からの被変調送信電波を受信し、前記信号復調手
    段で復調した後、予め決められた信号と前記復調した信
    号とを、前記第2の制御手段で比較した結果、両者が一
    致した場合、前記警報音発生手段を制御し、前記鳴音手
    段から警報音を発生させることを特徴とする付属子機を
    有する携帯無線電話装置。
  5. 【請求項5】 音声又はデータを基地局へ向け送信する
    送信手段と、基地局からの音声又はデータを受信する受
    信手段と、少なくとも基地局との信号の送受信を制御す
    る第1の制御手段とを含む携帯無線電話機および前記携
    帯無線電話機に無線にて接続される付属子機を有する携
    帯無線電話装置であって、前記携帯無線電話機は、前記
    受信手段の受信周波数を変換するための受信周波数変換
    手段と、前記受信手段からの信号を受け前記付属子機か
    らの送信電波の変調信号を復調する信号復調手段と、警
    報音を発生する警報音発生手段と、前記警報音を鳴音す
    る鳴音手段と、これら各手段の制御を行う第2の制御手
    段とを備え、前記付属子機は、前記受信周波数変換手段
    で変換された前記携帯無線電話機の受信周波数に一致す
    る周波数の微弱電波を送信する送信手段と、前記付属子
    機が異常状態になったことを検出する複数の異常状態検
    出手段と、これら各手段を制御する第3の制御手段とを
    備え、前記付属子機は、前記複数の異常状態検出手段か
    らの出力を受けて、前記送信手段をそれぞれ異なる所定
    の変調信号で変調した後、前記送信手段から送信し、前
    記携帯無線電話機は、前記付属子機からの被変調送信電
    波を受信し、前記信号復調手段で復調した後、予め決め
    られた複数の信号の内の一つと前記復調した信号とを、
    前記第2の制御手段で比較した結果、両者が一致した場
    合、前記警報音発生手段をそれぞれ異なる警報音となる
    ように制御し、前記鳴音手段から警報音を発生させるこ
    とを特徴とする付属子機を有する携帯無線電話装置。
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