JP2000184035A - 音声アナウンス機能付電話装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 視覚障害を有する利用者に対して、目視によ
る確認を必要とせずに操作キーの操作確認を行える音声
アナウンス機能付電話装置を提供することを課題とす
る。また、受信圏内であるか受信圏外であるかも目視に
よらずに確認できる音声アナウンス機能付電話装置とす
ることも課題とする 【解決手段】 押下された操作キー１を検出するキー検
出回路２と、該キー検出回路２からの信号に基づいて全
体動作を制御する制御回路３と、該制御回路３からの指
示により音声を発するスピーカ４と、制御回路３からの
信号により発すべき音声アナウンスを選択してスピーカ
４に出力する音声アナウンス制御回路５とを備え、音声
アナウンス制御回路５は、電波の受信状況に応じて電波
の受信圏内であるか受信圏外であるかを判別し、スピー
カ４は、前記判別に基づいて電波の受信圏内であるか受
信圏外であるかを音声で通知する構成を採用した。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、携帯電話、自動車
電話、家庭用電話、コードレス電話、ＰＨＳ（パーソナ
ル・ハンディホン・システム）などの電話装置に関する
ものであり、特に、押下した操作キーや操作している機
能の内容を音声アナウンスによって利用者に通知する音
声アナウンス機能付電話装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】最近の一般的な電話装置では、押しボタ
ン構造の操作キーを操作することでダイヤルや各種操作
が行われ、押下された操作キー及び選択された機能など
が表示部に出力される構成を備えている。このような構
成により、利用者は、前記表示部を目視で確認し、どの
操作キーを押下したかを確認出来るようになっている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、目の不自由な
視覚障害者にとっては、表示部の出力を見ることができ
ないので、どの操作キーを押下したか確認することがで
きず、また誤った操作を行ったとしても認識することが
困難となっている。すなわち、ダイヤルや各種操作を行
うための操作キーが押しボタン構造とされているため、
例えば視覚障害者がダイヤル操作を行う場合には、最初
に各操作キー全体を指先の感触で把握した上で、個々の
操作キーを認識しながら操作を行う必要がある。このた
め、操作に時間がかかるという不便さを有している。

【０００４】同様の理由により、例えば携帯電話、ＰＨ
Ｓ、コードレス電話等、通話状況が電波の受信状況によ
って影響を受けるものでは、受信圏内であるか受信圏外
であるかを視覚障害者は表示部で確認することができな
いので、通話可能状態であるか否かを判別することが困
難となっていた。

【０００５】本発明の音声アナウンス機能付電話装置
は、上記事情を鑑みてなされたものであって、下記をそ
の目的としている。すなわち、視覚障害を有する利用者
に対して、目視による確認を必要とせずに操作キーの操
作確認が行える音声アナウンス機能付電話装置を提供す
ることを目的とする。また、受信圏内であるか受信圏外
であるかも目視によらずに確認できる音声アナウンス機
能付電話装置とすることも目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明の音声アナウンス
機能付電話装置は、上記課題を解決するために以下の手
段採用した。すなわち、請求項１記載の音声アナウンス
機能付電話装置は、押下された操作キーを検出するキー
検出回路と、該キー検出回路からの信号により全体動作
を制御する制御回路と、該制御回路からの信号により音
声を発するスピーカと、前記制御回路からの信号により
発すべき音声アナウンスを選択して前記スピーカに出力
する音声アナウンス制御回路とを備え、前記音声アナウ
ンス制御回路が、電波の受信状況に応じて前記電波の受
信圏内であるか受信圏外であるかを判別し、前記スピー
カが、前記判別に基づいて前記電波の受信圏内であるか
受信圏外であるかを音声で通知することを特徴とする。

【０００７】上記請求項１記載の音声アナウンス機能付
電話装置によれば、押下された操作キーに基づいて音声
アナウンス制御回路が適切な音声アナウンスを選択し、
スピーカより発せられる。また、操作キーの操作で指示
することにより、現在、通話可能な受信圏内にいるの
か、または通話不可能な受信圏外にいるのかを、目視で
なく音声アナウンスにより確認がなされる。

【０００８】

【発明の実施の形態】本発明の音声アナウンス機能付電
話装置の一実施形態として、例えば本発明を携帯電話に
適用した場合について、図面を参照しながら以下に説明
を行う。図１に示すように、音声アナウンス機能付電話
装置は、押下された各種操作キー１を検出するキー検出
回路２と、該キー検出回路２からの信号により全体動作
を制御する制御回路３と、該制御回路３からの信号によ
り音声を発するスピーカ４と、制御回路３からの信号に
より発すべき音声アナウンスを選択し、制御回路３を介
してスピーカ４に出力する音声アナウンス制御回路５と
を備えている。なお、符号６は音声アナウンス機能を開
始及び停止するための音声アナウンス選択キーであり、
符号７は電波の受信及び送信を行う無線回路であり、符
号８はアンテナである。

【０００９】制御回路３は、電話装置全体の動作を制御
する部分であり、キー検出回路２は、押下された操作キ
ー１を制御回路３が認識するための回路である。スピー
カー４は、実際の音声アナウンスを出力するものであ
る。音声アナウンス制御回路５は、本発明を実現するた
めに新しく追加した構成要素であり、制御回路３からの
通知によりどの音声アナウンスを出力すべきかを判定し
た後、スピーカー４に対し音声を出力するためのもので
ある。

【００１０】また、音声アナウンス制御回路５は、電波
の受信状況に応じて電波の受信圏内であるか受信圏外で
あるかを判別し、スピーカ４は、前記判別に基づいて電
波の受信圏内であるか受信圏外であるかを音声で通知す
るようになっており、これは、図１の各操作キー１の一
つである圏内／圏外確認キーを押下することによりなさ
れるようになっている。

【００１１】次に、上記実施形態の構成を有する音声ア
ナウンス機能付電話装置の動作について、以下に説明を
行う。まず、初期状態では音声アナウンス機能がＯＦＦ
状態となっているので、利用者は、音声アナウンス機能
選択キー６を押下してこれをＯＮ状態に設定する。次
に、利用者は、現在の位置が通話可能な受信圏内なの
か、または通話不可な受信圏外なのかを確認する必要が
ある場合には、前記圏内／圏外確認キーを押下する。

【００１２】すると、圏内／圏外確認キーが押下された
ことがキー検出回路２で検知され、制御回路３に伝達さ
れる。制御回路３は、これに基づいて圏内／圏外確認キ
ーが押下されたことと、現時点での電波の受信状況とを
音声アナウンス制御回路５に伝達する。制御回路３が受
信圏内である判断した場合には、その旨をスピーカ４を
介して音声で利用者に通知し、受信圏外である判断した
場合には、その旨をスピーカ４を介して音声で利用者に
通知する。

【００１３】受信圏内にいて通話可能であることが確認
された後、図２に示す音声アナウンス機能開始後のフロ
ーにしたがって操作が続行される。すなわち、何れかの
操作キー１を押すと、制御回路３の通知により、現在押
下された操作キー１に対応した音声アナウンスがスピー
カ４から出力される。また、複数の操作キー１を押下し
たその組み合わせが、機能を選択するものであれば、選
択した機能についての音声アナウンスがスピーカ４に出
力される。

【００１４】上記実施形態の音声アナウンス機能付電話
装置によれば、視覚障害を有する利用者が、音声アナウ
ンス機能付電話装置が備えているあらゆる機能を使用で
きるように音声アナウンス制御回路５等を備えたこと
で、音声によって現在の操作状況を認識できるので、目
視による確認を必要とせずに、各操作キー１の操作確認
を行える音声アナウンス機能付電話装置を提供すること
が可能となる。また、前記圏内／圏外確認キーを押下す
ることで、現在の位置が受信圏内であるか受信圏外であ
るかを音声による通知で確認できるので、受信圏内であ
るか受信圏外であるかを目視によらずに確認できる音声
アナウンス機能付電話装置とすることも可能となる。

【００１５】なお、上記実施形態の音声アナウンス機能
付電話装置は、携帯電話ある例を示したが、これに限ら
ず、自動車電話、家庭用電話、コードレス電話、ＰＨＳ
（パーソナル・ハンディホン・システム）などに適用し
ても良い。

【００１６】

【発明の効果】本発明の音声アナウンス機能付電話装置
によれば、視覚障害を有する利用者が、音声アナウンス
機能付電話装置が備えているあらゆる機能を使用できる
ように音声アナウンス制御回路等を備えたことで、音声
によって現在の操作状況を認識できるので、目視による
確認を必要とせずに、各操作キーの操作確認を行える音
声アナウンス機能付電話装置を提供することが可能とな
る。

【００１７】また、現在の位置が受信圏内であるか受信
圏外であるかを音声による通知で確認できるので、受信
圏内であるか受信圏外であるかを目視によらずに確認で
きる音声アナウンス機能付電話装置とすることも可能と
なる。また、多機能な一般・携帯電話に適用すること
で、音声アナウンスによるガイドにより、利用者が簡単
にあらゆる機能を扱えるようにすることも可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の音声アナウンス付電話装置の一実施
形態を示す図であって、全体ブロック図である。

【図２】 同音声アナウンス付電話装置の動作の概要を
示す図であって、フローチャートである。

【符号の説明】

１・・・操作キー ２・・・キー検出回路 ３・・・制御回路 ４・・・スピーカ ５・・・音声アナウンス制御回路

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 押下された操作キーを検出するキー検出
   回路と、該キー検出回路からの信号により全体動作を制
   御する制御回路と、該制御回路からの信号により音声を
   発するスピーカと、前記制御回路からの信号により発す
   べき音声アナウンスを選択して前記スピーカに出力する
   音声アナウンス制御回路とを備え、 前記音声アナウンス制御回路は、電波の受信状況に応じ
   て前記電波の受信圏内であるか受信圏外であるかを判別
   し、 前記スピーカは、前記判別に基づいて前記電波の受信圏
   内であるか受信圏外であるかを音声で通知することを特
   徴とする音声アナウンス機能付電話装置。