JP2959361B2 - 残響音付加装置 - Google Patents

残響音付加装置

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JP2959361B2 JP5285681A JP28568193A JP2959361B2 JP 2959361 B2 JP2959361 B2 JP 2959361B2 JP 5285681 A JP5285681 A JP 5285681A JP 28568193 A JP28568193 A JP 28568193A JP 2959361 B2 JP2959361 B2 JP 2959361B2
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  • Filters That Use Time-Delay Elements (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、入力された信号に残響
効果等の遅延効果を付与する残響音付加装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、入力された信号に残響効果等の遅
延効果を付与し、様々な音場空間をシミュレートする残
響音付加装置と称呼されるものが提案されている。
【0003】この種の残響音付加装置として、本出願人
は、自然音に近い残響音が得られ、しかもその残響特性
を簡単に変更することができる反射残響音付加装置を提
案した(特公平1−57799号公報参照)。以下、こ
の反射残響音付加装置の概要を説明する。
【0004】図5は、この反射残響音付加装置により形
成された信号波形を示す図であり、本装置は、音が壁面
等に到達して最初に反射される反射音をシミュレートし
た初期反射波形Fと、反射音が再度壁面等によって反射
される反射音をシミュレートした後部残響音Sとを形成
する。ここで、最初の反射音は、反射される前の原音と
比較して周波数成分や振幅の変化が少なく、遅延のみ生
じるので、図の初期反射波形Fでシミュレートされ、一
方、2回目以降の反射音は、原音と比較して周波数成分
や振幅の変化が大きいとともに、消音するまでに何回も
反射するために各反射音の遅延量はまちまちであり、ま
た反射される度に高周波成分が減衰し、振幅の減衰量が
増加するので、各反射音が重なり合って密度が濃く、徐
々に減衰する後部残響音Sでシミュレートされる。
【0005】図6は、前記提案された反射残響音付加装
置の概略構成を示すブロック図である。
【0006】2チャンネルステレオ信号の内、左側の信
号(以下、「信号L」という)および右側の信号(以
下、「信号R」という)は、加算器101を介して加算
された後に、前記初期反射波形Fを形成するための初期
反射音形成部102に供給される。初期反射音形成部1
02は遅延時間等が異なる3種類の信号を出力し、その
内の一つの信号を、後部残響音Sを形成する後部残響音
形成部103に、他の2つの信号を加算器104,10
5にそれぞれ出力する。後部残響音形成部103は、初
期反射音形成部102からの信号に基づいて後部残響音
Sの信号Lおよび信号Rを形成し、その形成された信号
は、それぞれ加算器104,105を介して前記初期反
射音形成部102の2つの出力信号に加算され、この加
算結果が、それぞれ加算器106,107を介して、前
記加算器101に加算される前の信号Lおよび信号Rに
加算され、図5の反射残響音が形成される。なお、図
中、“△”は乗算器を表し、入力信号に所定の係数を乗
算して出力する。
【0007】ここで、初期反射音形成部102は、RA
Mから成るディレイライン111と、2つの加算器11
2,113とにより主として構成される。ディレイライ
ン111には、所定の周期で順次前記加算器101の加
算結果が書き込まれ、互いに異なる所定の遅延時間幅だ
け離れた位置に記憶された位置A1〜A6およびA7〜
A12の信号が、それぞれ読出されて、加算器112,
113に入力される。この加算器112,113の加算
結果が、前述した加算器104,105に供給される2
つの信号である。即ち、図5の初期反射波形Fを形成す
るための信号である。また、ディレイライン111は、
書き込まれた順に、読み出し位置Bから所定の遅延時間
だけ遅延された信号を前記後部残響音形成部103に出
力する。
【0008】後部残響音形成部103は、各々遅延回路
121、該遅延回路121の出力信号の高周波成分を除
去するローパスフィルタ(以下、「LPF」という)1
22、該LPF122の出力、即ち前記遅延回路121
の読み出し位置Dからの出力信号がLPF122により
フィルタリングされた信号を減衰させるための乗算器1
23、フィードバックループを形成する加算器124か
ら成る複数のくし形フィルタ125,…と、各くし形フ
ィルタ125からの信号Lおよび信号Rをそれぞれ加算
する加算器126,127と、加算器126,127か
らの各信号L,Rに対してそれぞれ2つ直列に接続さ
れ、該信号L,Rの位相を変更したり、時間遅延を行っ
たりする、2組のオールパスフィルタ(以下、「AP
F」という)128とにより主に構成されている。
【0009】各くし形フィルタ125の遅延回路121
は、各くし形フィルタ125間で異なった遅延が起きる
ように読み出し位置C1,C2が設定されている。これ
は、各くし形フィルタ125の遅延時間を全て共通の値
に設定すると、後部残響音Sのような密度の濃い出力波
形を形成しないためである。また、くし形フィルタ12
5のLPF122は、前述したように遅延回路121か
らのフィードバック波形の高周波成分を除去するための
フィルタであり、前述したように反射音の周波数は、壁
面等で反射される回数が多くなるに従って高周波成分の
減衰量が増加するので、その特性をシミュレートするた
めのものである。さらに、乗算器123により、反射音
の減衰をシミュレートしている。
【0010】前記APF128は、前記各くし形フィル
タ125によって濃くなった出力波形の密度をさらに濃
くするためのフィルタであり、これにより、より自然な
残響音をシミュレートするものである。図7は、APF
128の構成を示すブロック図であり、主として、遅延
器131および加算器132,133から構成される。
ここで、遅延器131は、読み出し位置Eにより所定の
遅延された信号を出力する。
【0011】上述した構成の提案された従来の反射残響
音付加装置に依れば、入力信号に残響効果等の遅延効果
が付与され、自然音にかなり近い残響音が形成される。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記提
案に係る従来の反射残響音付加装置では、前記各遅延回
路121により異なった遅延時間を設定して後部残響音
Sの密度を上げ、APF128によりさらに後部残響音
Sの密度を上げたとしても、くし形フィルタ125の数
が有限であるために、形成された出力波形は各くし形フ
ィルタ125に固有の遅延特性を有する。
【0013】図8は、遅延回路121から出力された信
号のタイミングチャートの一例である。即ち、各遅延回
路121による遅延時間の相違により各出力の遅延時間
は異なるが、出力間の遅延時間は一定である。したがっ
て、各くし形フィルタ125に固有の遅延特性に依存す
る周波数が聴取者の耳に聞こえ、実際にホール等で聞く
残響音と比較して多少違和感を生じることがある。
【0014】本発明は、上記問題に鑑みてなされたもの
で、より一層、自然音に近い残響音を形成することがで
きる残響音付加装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、残響音を付加するべき信号をメモリに記憶す
る記憶手段と、該記憶された信号の読み出し位置を決定
する決定手段と、少なくとも2つの異なる乱数を発生す
る乱数発生手段と、前記決定手段により決定された読み
出し位置を乱数発生手段により修正する少なくとも2つ
修正手段と、該少なくとも2つの修正手段の結果に応
じて、前記記憶手段から読み出された少なくとも2つの
信号を、互いに逆位相で交互に増強・減衰させることに
よりクロスフェードさせるクロスフェード手段とを有す
ることを特徴とする。
【0016】
【作用】乱数発生手段により少なくとも2つの異なる乱
数が発生され、決定手段により決定された読み出し位置
がこの発生された乱数によって修正され、この修正され
た少なくとも2つの読み出し位置に応じて、記憶手段か
ら読み出された少なくとも2つの信号が、互いに逆位相
で交互に増強・減衰されてクロスフェードされる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。
【0018】図1は、本発明に係る残響音付加装置の一
実施例の概略構成を示すブロック図である。なお、本実
施例の残響音付加装置は、単体で用いるのではなく、例
えば、前記従来例の所定部位の出力側に接続して用い
る。実際に本実施例を適用した適用例については後述す
る。
【0019】図に示すように、本実施例の残響音付加装
置は、前記提案された反射残響音付加装置のディレイラ
イン111と同様の作用を有するディレイライン1と、
乗算器2,3と、乗算器2,3の2出力を加算する加算
器4と、後述するクロスフェード波形を発生するクロス
フェード波形発生部5と、該クロスフェード波形発生部
5からの出力の立上がりを検出する立上がり検出部6
と、該立上がり検出部の検出信号に応じて入力信号(乱
数)をラッチするラッチ回路7,8と、該ラッチ回路に
乱数を供給する乱数発生器9と、アドレスを発生するア
ドレス発生部12からの出力と前記ラッチ回路7,8か
らの出力とを加算する加算器10,11とにより構成さ
れる。
【0020】同図において、入力信号は、RAMから成
るディレイライン1に供給され、ディレイライン1の出
力は、読み出し位置の異なる2点RA1,RA2から、
この2点RA1,RA2にそれぞれ接続された乗算器
2,3に供給される。乗算器2,3には、それぞれ入力
信号に乗算される係数CF1,CF2を示す信号(以
下、「信号CF1」、「信号CF2」という)が供給さ
れ、乗算器2,3の出力は、この2信号を加算する加算
器4に供給され、加算結果が出力として外部に取り出さ
れる。
【0021】前記信号CF1および信号CF2は、クロ
スフェード波形発生部5から出力される。該クロスフェ
ード波形発生部5には、クロスフェード波形の速度(周
期)を決定するための信号が入力され、該信号に応じた
周期のクロスフェード波形を出力する。クロスフェード
波形発生部5の2つの出力信号CF1,CF2は、前記
乗算器2,3に供給されるとともに、クロスフェード波
形の出力の立上がりを検出する立上がり検出部6にも供
給される。立上がり検出部6は、信号CF1の立上がり
を検出すると、その検出を示すパルス(信号S1)をラ
ッチ回路7に供給し、同様に信号CF2の立上がりを検
出すると、パルス(信号S2)をラッチ回路8に供給す
る。また、ラッチ回路7,8には乱数発生器9の乱数出
力が供給され、乱数発生器9には乱数の出力範囲を決定
するデプス信号が供給される。
【0022】さらに、ラッチ回路7,8の出力は、それ
ぞれ加算器10,11の一入力端子に供給され、加算器
10,11の他の入力端子にはアドレス発生部12の出
力が供給される。加算器10,11の出力信号(アドレ
ス値)RA1,RA2、およびアドレス発生部12の出
力信号(アドレス値)WAは、図示しないメモリ管理回
路に供給され、該メモリ管理回路により前記ディレイラ
イン1が管理され、アドレスWAで指定される番地に入
力信号が書き込まれるとともに、アドレスRA1,RA
2で指定される番地からデータが読み出され、それぞれ
前記乗算器2,3に出力される。
【0023】アドレス発生部12は、基準読出しアドレ
スBRA1,BRA2と書き込みアドレスWAを出力す
る。アドレスBRA1,BRA2は加算器10,11に
おいてラッチ回路7,8の出力とそれぞれ加算され、読
出しアドレスRA1,RA2となる。前記メモリ管理回
路において、これらのアドレスRA1,RA2,WAは
サンプリング周期毎に1ずつ減算されて、書き込みまた
は読出しに使われる。もしラッチ回路7,8の出力が
“0”の場合は、アドレスRA1,RA2はそれぞれア
ドレスBRA1,BRA2と等しくなる。したがって、
サンプリング周期毎にアドレスRA1,RA2,WAの
値は変化していくが、一様に減算されるため、これらの
アドレス差は変化しない。すなわちアドレスRA1,R
A2,WAのアドレス差は変化しないので、遅延時間は
変化しない。ところが、ラッチ回路7,8の出力がパル
スS1,S2によって新たな乱数値に切り替わるとき
は、RA1とWA、RA2とWAのアドレス差が変化す
るので、遅延時間が変化する。図2は、前記信号CF
1,CF2、立上がり検出部6の出力S1,S2、ディ
レイライン1の読み出し位置RA1,RA2から読み出
されるデータのタイミングを示すタイミングチャートで
ある。
【0024】以下、図1のブロック図および図2のタイ
ミングチャートを参照して、本発明の制御動作を説明す
る。
【0025】図2のタイミングチャートのクロスフェー
ド信号CF1は、時刻t1以前は“1”であり、クロス
フェード信号CF2は“0”である。またラッチ回路7
はランダム値RD1を出力し、ラッチ回路8はランダム
値RD2を出力している。読出しアドレスRA1はアド
レスRD1とBRA1を加算器に於て加算した結果であ
り、読出しアドレスRA2はアドレスRD2とBRA2
を加算器11に於て加算した結果である。
【0026】このとき、ディレイライン1のアドレスR
A1から読み出されたデータは、乗算器2において
“1”を乗ぜられて加算器4に出力される。一方、ディ
レイライン1のアドレスRA2から読み出されたデータ
は、クロスフェード信号CF2が“0”であるために、
乗算器3にて“0”を乗ぜられて、すなわち“0”を加
算器4に出力する。結果として加算器4からはアドレス
RA1から読み出されたデータのみが出力される。
【0027】時刻t1になると、クロスフェード信号C
F2が立ち上がり始めるので、立ち上がり検出部6から
パルスS2が出力される。このパルスの立ち上がりで、
図1のラッチ回路8はその時点の乱数発生器9からの乱
数出力RD4をラッチする。ラッチされたRD4は、加
算器11を介してアドレス発生部12の出力BRA2と
加算され、読出しアドレスRA2として前記メモリ管理
回路に出力される。メモリ管理回路は、このアドレスR
A2に応じて、ディレイライン1からデータを読出す。
このとき、アドレスRA1からは読み出されたデータは
乗算器2でクロスフェード信号CF1と乗算され、また
アドレスRA2から読み出されたデータは、乗算器3で
クロスフェード信号CF2と乗算され、双方の信号が加
算器4により加算されて出力される。ここで、時刻t1
からt11は、クロスフェード信号CF1は“1”から
“0”に徐々に減少し、一方クロスフェード信号CF2
は、“0”から“1”に徐々に増加するために、加算器
4からの出力は、アドレスRA1で読み出されたデータ
からアドレスRA2で読み出されたデータへと徐々に切
り替わる。一方、時刻t2では、ラッチ回路7によって
乱数出力RD3がラッチされて、アドレス発生部12か
らのアドレスBRA1と加算器10で加算されて、読出
しアドレスRA1が生成され、ディレイライン1でアド
レスRA1からデータが読み出される。そして、加算器
4からの出力は、アドレスRA2で読み出されたデータ
からアドレスRA1で読み出されたデータに徐々に切り
替わる。
【0028】時刻t3,t4の処理は、上述のt1,t
2の処理と同様であるため、その説明を省略する。
【0029】次に、本実施例を実際に適用した適用例を
説明する。
【0030】まず、例えば、図6の読み出し位置Bに本
実施例を接続すると、図3に示すように、図5の信号波
形と比較して、初期反射波形Fはそのままで、後部残響
音Sが時間的にランダムに移動する信号波形が得られ
る。
【0031】次に、例えば、図6の遅延回路121の読
み出し位置Dに本実施例を接続すると、図4に示すよう
に、図8の遅延回路121の出力波形と比較して、各出
力間の遅延時間がランダムに変更される。
【0032】以上のように前記従来例の所定部位の出力
に本実施例を接続すると、乱数を用いることによりその
出力の遅延量がランダムに変化するので、回路固有の遅
延特性を除去することができ、より自然音に近い残響音
を形成することが可能となる。
【0033】なお、上記適用例では、本実施例を図6の
読み出し位置B,Dに接続した例を説明したが、これに
限らず、図6の読み出し位置A1〜A12,C1,C2
または図7の読み出し位置Eのどの位置に接続してもよ
いし、また、一箇所に接続するよりも複数箇所に接続し
た方がより効果を向上することができる。
【0034】本実施例はアドレス発生部12の基準アド
レスBRA1,BRA2を異なるアドレスとして設定し
たが、同じ値でもよい。これは乱数発生器9の出力をラ
ッチ回路7,8でラッチする際、それぞれ異なるタイミ
ングでラッチするので、ラッチ回路7,8の出力は同じ
になる可能性はかなり低いからである。すなわち、読出
しアドレスBRA1,BAR2は互いに異なるアドレス
になるため、問題ないからである。
【0035】また本実施例ではハードウェアで説明した
が、回路の一部をソフトウェアで置き換えることも可能
である。すなわち立ち上がり検出部6、ラッチ回路7,
8、乱数発生器9などをマイクロコンピュータで実行す
ることができる。
【0036】ラッチ回路7,8で乱数をラッチする周期
はクロスフェード信号CF1,CF2の周期に依存す
る。あまりに周期が短いと、クロスフェードの頻度が高
くなり、位相特性の悪化を招くので、聴感上の実験によ
り最適な周期が決定される。この周期や乱数発生器のデ
プスは、この発明をどの読出し位置に適用するかによっ
ても異なる。大抵の場合、読出し位置がとりうる遅延時
間の範囲によって左右される。
【0037】さらに、本実施例では、ラッチ回路7,8
の出力と基準アドレスBRA1,BRA2を加算してア
ドレスを変化させていたが、乱数値を係数として基準ア
ドレスに乗算して読出しアドレスを変調してもよい。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
乱数発生手段により少なくとも2つの異なる乱数が発生
され、決定手段により決定された読み出し位置がこの発
生された乱数によって修正され、この修正された少なく
とも2つの読み出し位置に応じて、記憶手段から読み出
された少なくとも2つの信号が、互いに逆位相で交互に
増強・減衰されてクロスフェードされるので、装置固有
の遅延特性を除去することができ、より一層、自然音に
近い残響音を形成することが可能となる効果を奏する。
さらに、クロスフェード手段により、遅延時間を急激に
変化するときに伴う、ノイズを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る残響音付加装置の一実施例の概略
構成を示すブロック図である。
【図2】図1の各信号のタイミングを示すタイミングチ
ャートである。
【図3】本実施例を適用した適用例により形成された信
号波形を示す図である。
【図4】本実施例を図6のくし形フィルタの読み出し位
置Dに接続したときに、本実施例から出力される信号波
形を示す図である。
【図5】従来の反射残響音付加装置により形成された信
号波形を示す図である。
【図6】従来の反射残響音付加装置の概略構成を示すブ
ロック図である。
【図7】図6のAPFの概略構成を示すブロック図であ
る。
【図8】図6のくし形フィルタから出力された信号のタ
イミングを示すタイミングチャートの一例である。
【符号の説明】
1 ディレイライン(記憶手段) 5 クロスフェード波形発生部(クロスフェード手段) 9 乱数発生器(乱数発生手段) 10,11 加算器(修正手段) 12 アドレス発生部(決定手段)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 残響音を付加するべき信号をメモリに記
    憶する記憶手段と、 該記憶された信号の読み出し位置を決定する決定手段
    と、 少なくとも2つの異なる乱数を発生する乱数発生手段
    と、 前記決定手段により決定された読み出し位置を乱数発生
    手段により修正する少なくとも2つの修正手段と、 該少なくとも2つの修正手段の結果に応じて、前記記憶
    手段から読み出された少なくとも2つの信号を、互いに
    逆位相で交互に増強・減衰させることによりクロスフェ
    ードさせるクロスフェード手段とを有することを特徴と
    する残響音付加装置。
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