JP2958825B2 - 積層型コイル - Google Patents

積層型コイル

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JP2958825B2 JP24010791A JP24010791A JP2958825B2 JP 2958825 B2 JP2958825 B2 JP 2958825B2 JP 24010791 A JP24010791 A JP 24010791A JP 24010791 A JP24010791 A JP 24010791A JP 2958825 B2 JP2958825 B2 JP 2958825B2
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直人 佐野
拓 池田
英和 松井
政一 風間
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種電子回路に使用さ
れる積層型コイルに関する。
【0002】
【従来の技術と課題】従来より、積層型コイルは、渦巻
き状コイル用導体を表面に形成した絶縁シートを複数枚
積層し、各コイル用導体相互間を絶縁シートに設けたス
ルーホールを介してシリーズに接続することにより製造
していた。ところが、絶縁シートにスルーホールを設け
る作業は手間がかかり、コストアップの1つの要因であ
った。特に、大電流用の積層型コイルは絶縁シートの枚
数が増加するため、各コイル用導体相互間の接続作業は
大変な手間であった。また、コイル用導体と端子の接続
もスルーホールを介して行なっていたが、このスルーホ
ールによる接続は不確実で、接続部分で抵抗値が増加し
やすいという問題があった。
【0003】そこで、本発明の課題は、スルーホールを
用いないでコイル用導体の引出し部の接続が容易にで
き、かつ、接続信頼性の高い構造の積層型コイルを提供
することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
め、本発明に係る積層型コイルは、コイル用導体と絶縁
体とを交互に積み重ねた構造を有する積層型コイルであ
って、前記各コイル用導体の引出し部と前記コイル用導
体のいずれにも電気的に接続されないダミー引出し部
を、前記コイル用導体と絶縁体とで形成される積層体表
面から突出させ、前記積層体表面から突出した引出し部
とダミー引出し部が重なった部分を電気的に接続したこ
とを特徴とする。
【0005】
【作用】以上の構成において、コイル用導体の引出し部
は相互に接続されることにより、コイルを形成する。そ
して、引出し部及びダミー引出し部は積層体の表面から
突出しているため、接続作業が容易に実施され、しか
も、引出し部相互、又は引出し部と端子がダミー引出し
部と共に直接スポット溶接や半田付け等により接続さ
れ、接続信頼性が高くなる。
【0006】また、引出し部とダミー引出し部の重ね枚
数を一定にすることにより、一定の作業条件にてスポッ
ト溶接や半田付け等が実行され、作業性が良くなる。
【0007】
【実施例】以下、本発明に係る積層型コイルの一実施例
を添付図面を参照して説明する。図1に示すように、絶
縁シート1の表面に渦巻き状コイル用導体3とダミー引
出し部4a〜4jをエッチング、印刷等の手段にて設け
る。絶縁シートには、例えば厚みが25μmのポリイミ
ド基板等が使用される。ダミー引出し部4a〜4gはコ
イル用導体3の両側部に引出し部3bと共に配置され、
ダミー引出し部4h〜4jはコイル用導体3の中央部に
引出し部3aと共に配置されている。
【0008】次に図2に示すように絶縁シート1の中央
部及び外周部が除去され、中央部に穴1aを設けた絶縁
シートにされる。コイル用導体3の引出し部3a及びダ
ミー引出し部4h〜4jは穴1aの縁部から突出してお
り、引出し部3b及びダミー引出し部4a〜4gは絶縁
シートの外周部から突出している。同様にして、図3に
示すように、渦巻き状コイル導体7,11,15及びダ
ミー引出し部6a〜6j,12a〜12j,14a〜1
4jをそれぞれ表面に形成した絶縁シート5,9,13
を得る。絶縁シート5,9,13のそれぞれの中央部に
は穴5a,9a,13aが設けられている。コイル用導
体7,11,15のそれぞれの一方の引出し部7a,1
1a,15aは穴5a,9a,13aの縁部から突出し
ており、他方の引出し部7b,11b,15bはそれぞ
れ絶縁シート5,9,13の外周部から突出している。
さらに、ダミー引出し部6h〜6j,12h〜12j,
14h〜14jがそれぞれ穴5a,9a,13aの縁部
から突出しており、ダミー引出し部6a〜6g,12a
〜12g,14a〜14gがそれぞれ絶縁シート5,
9,13の外周部から突出している。
【0009】これらの絶縁シート1,5,9,13は積
み重ねられ、積層される。積層された状態ではコイル用
導体3の引出し部3a,3b及びダミー引出し部4a〜
4j等が積層体の表面から突出しており、引出し部3
a,7aとダミー引出し部12h,14hが上下に重な
る。同様に、引出し部11a,15aとダミー引出し部
4i,6iが上下に重なり、その他に、例えば、引出し
部11bとダミー引出し部4a,6a,14a等が上下
に重なる。
【0010】この上下に重なった引出し部3a,7aを
ダミー引出し部12h,14hと共にスポット溶接して
電気的に接続する(図4参照)。これにより、コイル用
導体3,7は1次コイル8となる。同様にして、コイル
用導体11,15は引出し部11a,15aをダミー引
出し部4i,6iと共に接続することにより、2次コイ
ル16となる。
【0011】こうして積層された絶縁シート1,5,
9,13を上下からフェライトコア17,19にて挟ん
で組み立てる。コア17の下面中央部には突起18が設
けられ、コア19の上面中央部には突起20が設けられ
ている。突起18,20はそれぞれ絶縁シート1,5,
9,13の穴1a,5a,9a,13aを貫通して突き
合わされる。これにより、1次コイル8、2次コイル1
6は有芯コイルとなる。
【0012】次に、図5及び図6に示すように、コイル
用導体3の引出し部3bとダミー引出し部6g,12
g,14gが重なった部分に端子21の一方の端部を重
ね合わせてスポット溶接し、引出し部3bをダミー引出
し部6g,12g,14gと共に端子21に電気的に接
続する。同様にして、コイル用導体7,11,15の引
出し部7b,11b,15bをそれぞれダミー引出し部
4e,12d,14d、4a,6a,14a、4d,6
d,12cと共に端子22,23,24に電気的に接続
する。なお、コイル用導体の引出し部(3a,3b,7
a等)と重なり合わないダミー引出し部、例えば4b,
6b,12a,14b等は、重なりあった部分をスポッ
ト溶接して接続してもよいし、それぞれ離隔したままに
しておいてもよい。この後、樹脂等の外装材を被覆して
製品とする。
【0013】以上の積層型コイルにおいては、コイル用
導体3,7,11,15の引出し部3a,3b,7a,
7b,11a,11b,15a,15b及びダミー引出
し部4a〜4j,6a〜6j,12a〜12j,14a
〜14jが積層体の表面から突出しているので、接続作
業が容易にできる。また、引出し部3aと7a、引出し
部11aと15a、引出し部3bと端子21、引出し部
7bと端子22、引出し部11bと端子23及び引出し
部15bと端子24が、ダミー引出し部4a〜4j等と
共に直接スポット溶接により接続されるので、接続信頼
性の高い積層型コイルが得られる。さらに、引出し部3
a,3b等とダミー引出し部4a〜4j等の重ね枚数が
いずれの接続箇所においても4枚であり、スポット溶接
の作業条件を一定にできるので、作業性が良い。
【0014】なお、本発明に係る積層型コイルは前記実
施例に限定するものではなく、その要旨の範囲内で種々
に変形することができる。大電流用の積層型コイルの場
合にはコイル用導体を多数個並列接続したり、インダク
タンスの大きい積層型コイルの場合にはコイル用導体を
多数個直列接続される。
【0015】また、引出し部の接続にはスポット溶接以
外に、半田付けやかしめ等の手段を採用してもよい。さ
らに、図7に示すように、穴31aを設けた絶縁シート
31の片側半分にコイル用導体33の引出し部33a,
33b及びダミー引出し部34a,34b,34c,3
4dを配置するようにしたものを複数枚積み重ねて積層
型コイルを製造してもよい。また、複数種類の積層型コ
イルに対してダミー引出し部の配置位置を標準化させて
おいてもよい。
【0016】また、図8に示すように、絶縁シート41
の表面に設けたコイル用導体43の引出し部43aを穴
41aの縁部から図の上方向に突出させ、かつ、引出し
部43bを絶縁シート41の外周部から図の下方向に突
出させてもよい。すなわち、コイル用導体の引出し部が
絶縁シートの穴縁部及び外周部から突出する方向は異な
っていてもよい。なお、図8において、44a〜44j
はダミー引出し部である。
【0017】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、コイル用導体の引出し部及びダミー引出し部が
コイル用導体と絶縁体とで形成される積層体の表面から
突出しているので、接続作業が容易にできる。しかも、
引出し部相互又は引出し部と端子が、ダミー引出し部と
共に直接スポット溶接や半田付け等により接続するの
で、接続による抵抗値の増加を少なくでき、スルーホー
ルを用いないで接続信頼性の高い積層型コイルが得られ
る。
【0018】また、引出し部とダミー引出し部の重ね枚
数を一定にすることにより、一定の作業条件にてスポッ
ト溶接や半田付け等が実行されるので、作業性が良くな
り、積層型コイルが簡単に製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る積層型コイルの一実施例に使用さ
れる絶縁シートの製造方法を説明する平面図。
【図2】図1に示した絶縁シートの製造方法を引き続い
て説明する平面図。
【図3】本発明に係る積層型コイルの一実施例の分解斜
視図。
【図4】コイル用導体の引出し部相互の接続方法を示す
説明図。
【図5】図3に示した積層型コイルの内部平面図。
【図6】コイル用導体の引出し部と端子の接続方法を示
す説明図。
【図7】本発明に係る積層型コイルの他の実施例に使用
される絶縁シートの平面図。
【図8】本発明に係る積層型コイルのさらに別の実施例
に使用される絶縁シートの平面図。
【符号の説明】
1,5,9,13…絶縁シート 3,7,11,15…コイル用導体 3a,3b,7a,7b,11a,11b,15a,1
5b…引出し部 4a〜4j,6a〜6j,12a〜12j,14a〜1
4j…ダミー引出し部 21,22,23,24…端子 31…絶縁シート 33…コイル用導体 33a,33b…引出し部 34a〜34d…ダミー引出し部 41…絶縁シート 43…コイル用導体 43a,43b…引出し部 44a〜44j…ダミー引出し部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 風間 政一 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株 式会社村田製作所内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01F 17/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コイル用導体と絶縁体とを交互に積み重
    ねた構造を有する積層型コイルにおいて、 前記各コイル用導体の引出し部と前記コイル用導体のい
    ずれにも電気的に接続されないダミー引出し部を、前記
    コイル用導体と絶縁体とで形成される積層体表面から突
    出させ、前記積層体表面から突出した引出し部とダミー
    引出し部が重なった部分を電気的に接続したことを特徴
    とする積層型コイル。
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