JP2958656B2 - 塗料組成物 - Google Patents

塗料組成物

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は塗料組成物、特に腐蝕防止剤としてケト酸と
アミンとの特定の塩を含有する塗料組成物、並びに新規
である前記塩に関する。
〔従来の技術〕
腐蝕に対する保護は、金属基材用の有機塗料組成物の
最も重要な機能の一つである。腐蝕に対する塗膜の保護
を改善するための多くの示唆は文献、例えばH.Kittel著
Lehrbuch der Lacke und Beschichtungen(ペイントお
よび塗料の教本)に見出すことができる。
一方で、腐蝕性物質、例えば酸素、水およびイオンを
金属表面から遠ざけておくために、塗料組成物の遮蔽作
用は改良され得る。他方、例えば腐蝕産物との不溶性沈
積物の形成または金属表面の不動態化(分極)により化
学的または電気化学的に腐蝕の過程に介入する腐蝕防止
性顔料を使用することも可能である。クロム酸金属塩お
よび鉛化合物は最も有効な腐蝕防止性顔料として評価さ
れている。とりわけ、クロム酸金属塩は陽極および陰極
の両方の腐蝕を阻害するから、多く使用されてきた。
〔発明が解決しようとする課題〕
近年、クロム酸塩の発がん作用の危険性のためにそれ
らの使用に対するある種の反対意見がある。同様に、鉛
化合物の慢性的毒性のためにそれらの使用に対する反対
意見がある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明等は、ケト酸とアミンとの特定の塩が塗料組成
物に混合されたとき、すぐれた腐蝕防止性を付与するこ
とを、今見出した。
従って、本発明は、 a)有機皮膜形成性バインダー、および b)腐蝕防止量の下記の水不溶性塩: i)次式I: {式中、 aは1,2,3,4または5を表し、 置換基Rは同一または異なっており、そして各々水素
原子、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、CF3基、炭
素原子数1ないし15のアルキル基、炭素原子数5ないし
12のシクロアルキル基、炭素原子数2ないし15のアルケ
ニル基、炭素原子数1ないし12のハロゲノアルキル基、
炭素原子数1ないし12のアルコキシ基、炭素原子数1な
いし12のチオアルキル基、炭素原子数6ないし12のアリ
ール基、炭素原子数6ないし10のアリールオキシ基、炭
素原子数7ないし12のアルカリール基、次式−CO2R
1(式中、R1はa)水素原子、b)1個またはそれ以上
のO,NまたはS原子により中断されてもよい炭素原子数
1ないし20のアルキル基、c)炭素原子数7ないし12の
アルカリール基またはd)1個またはそれ以上のカルボ
キシ基で置換されてもよい炭素原子数6ないし12のアリ
ール基を表す。)で表される基、次式−COR1(式中、R1
は上で定義された意味を表す。)で表される基、または
次式−NR2R3(式中、R2およびR3は同一または異なって
おり、そして各々水素原子または1個もしくはそれ以上
のO,SもしくはNH部分により中断されてもよい炭素原子
数1ないし24のアルキル基を表す。)で表される基を表
すか、または aが2,3,4または5を表すとき、2つの隣接する基R
は融合ベンゼン環またはシクロヘキシル環を形成するの
に必要な原子団であってもよく、そして nは1ないし10の整数を表す。} で表されるケト酸と、 ii)次式II: (式中、Χ,YおよびZは同一または異なっており、そし
て水素原子、1個またはそれ以上のO原子により中断さ
れてもよい炭素原子数4ないし24のアルキル基、フェニ
ル基、炭素原子数7ないし9のフェニルアルキル基また
は炭素原子数7ないし9のアルキルフェニル基を表す
か、または Χ,YおよびZのうち2つはそれらが結合されているN
原子と一緒になって、5員、6員または7員の複素環式
残基を形成し、該残基はその他の酸素、窒素または硫黄
原子を含んでいてもよく、そして1個またはそれ以上の
炭素原子数1ないし4のアルキル基、アミノ基、ヒドロ
キシ基、カルボキシ基または炭素原子数1ないし4のカ
ルボキシアルキル基により置換されてもよく、そして
Χ,YおよびZのうちの残りのものは水素原子を表すが、
ただし Χ,YおよびZは同時に水素原子を表さない。)で表さ
れるアミンとの上記水不溶性塩、 を含有する塗料組成物を提供する。
aが3,4または5を表し、そしてRがアルキル基、ア
ルケニル基、ハロゲノアルキル基、アルコキシ基またチ
オアルキル基を表すとき、そのような置換値Rは好まし
くは4個までの炭素原子を含む。フェニル基がCF3基、
シクロアルキル基、アリール基、アリールオキシ基、ア
ルカリール基、−CO2R1基、−COR1基または−NR2R3基に
より基Rとして置換されている場合、これらの置換基の
うち好ましくは1または2個のみ、特に1個が存在す
る。好ましい置換基Rは、独立して、水素原子、炭素原
子数1ないし15のアルキル基、炭素原子数5もしくは6
のシクロアルキル基、炭素原子数2ないし15のアルケニ
ル基、炭素原子数1ないし6のハロゲノアルキル基、ハ
ロゲン原子、炭素原子数1ないし6のアルコキシ基、フ
ェニル基、ベンジル基、−COOH基、−COO−炭素原子数
1ないし4のアルキル基、−CO−炭素原子数1ないし4
のアルキル基または次式−NR2R3(式中、R2およびR3
水素原子または炭素原子数1ないし12のアルキル基を表
す。)で表される基であり、また2つの基Rが一緒にな
って融合ベンゾ環を形成するものも好ましい。
特に好ましい置換基Rは、水素原子、炭素原子数1な
いし15のアルキル基、ハロゲン原子、炭素原子数1ない
し6のアルコキシ基であり、また2つの基Rが一緒にな
って融合ベンゾ環を形成するものも好ましい。いくつか
のRが水素原子でない場合、水素原子でない1つの置換
基Rはパラ位に位置するのが好ましい。
ハロゲン原子Rの例はフッ素原子、塩素原子、臭素原
子およびヨウ素原子、特にフッ素原子、塩素原子または
臭素原子、その中でも塩素原子と臭素原子である。炭素
原子数1ないし15のアルキル基Rはメチル基、エチル
基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、
第二ブチル、第三ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキ
シル基、n−オクチル基、n−デシル基、n−ドデシル
基、n−テトラデシル基およびn−ペンタデシル基を包
含する。炭素原子数5ないし12のシクロアルキル基Rは
シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロオクチル
基、シクロデシル基およびシクロドデシル基を包含す
る。炭素原子数2ないし15のアルケニル基Rは好ましく
は炭素原子数2ないし7のアルケニル基であり、そして
例えばビニル基、2−プロペニル(アリル)基、ブテン
−1−エン−3−イル基、ブテ−3−ペン−1−イル
基、(2−メチル)−プロペ−2−エン−1−イル(イ
ソブテニル)基、ペンテ−1−エニル基、(5−メチ
ル)ブテ−2−エン−1−イル基、ヘキセ−1−エニル
基またはヘプテ−1−エニル基であり得る。炭素原子数
1ないし12のハロゲノアルキル基Rは例えばクロロメチ
ル基、ブロモエチル基、フルオロプロピル基、イソブチ
ル基、クロロペンチル基、クロロヘキシル基、クロロオ
クチル基、クロロデシル基およびクロロドデシル基を包
含する。炭素原子数1ないし12のアルコキシ基Rはメト
キシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基、ヘキ
シルオキシ基、オクチルオキシ基、デシルオキシ基およ
びドデシルオキシ基を包含する。炭素原子数1ないし12
のチオアルキル基Rはチオメチル基、チオエチル基、チ
オプロピル基、チオブチル基、チオペンチル基、チオヘ
キシル基、チオオクチル基、チオデシル基およびチオド
デシル基を包含する。炭素原子数6ないし10のアリール
基Rは、例えばフェニル基またはナフチル基である。炭
素原子数7ないし12のアラルキル基Rはベンジル、ナフ
チ−2−イルメチル基、1−もしくは2−フェニルエチ
ル基または2−もしくは3−フェニルプロピル基を包含
する。炭素原子数6ないし10のアリールオキシ基は、例
えばフェノキシ基またはナフトキシ基である。−CO2R1
基Rは、例えばカルボキシ基、カルボキシメチル基、カ
ルボキシエチル基、カルボキシデシル基、カルボキシエ
イコシル基、カルボキシメトキシメチル基、カルボキシ
メチルチオメチル基またはカルボキシメチルアミノメチ
ル基;カルボキシメチルフェニル基またはカルボキシメ
チルナフチル基;およびカルボキシフェニル基またはカ
ルボキシナフチル基を包含する。−COR1基Rは、例えば
アセトアルデヒド基、アセチル基、プロピオニル基、ブ
チロイル基、ドデカノイル基、エイコサノイル基、カル
ボニルメトキシメチル基、ベンゾイル基またはナフトイ
ル基である。−NR2R3基Rは、例えばメチルアミノ基、
エチルアミノ基、プロピルアミノ基、n−ブチルアミノ
基、ヘキシルアミノ基、オクチルアミノ基、ドデシルア
ミノ基、オクタデシルアミノ基、エイコシルアミノ基、
テトラコシルアミノ基、ジメチルアミノ基、ジエチルア
ミノ基、ジ−n−ブチルアミノ基、ジ−n−オクチルア
ミノ基、ジ−n−ドデシルアミノ基、ジ−n−オクタデ
シルアミノ基、ジ−n−エイコシルアミノ基、ジ−n−
テトラコシルアミノ基、メトキシメチルアミノ基、メチ
ルチオメチルアミノ基およびメチルアミノメチルアミノ
基である。
好ましくは、Rは水素原子または炭素原子数1ないし
15のアルキル基であり、そしてaが1,2,3または4であ
る。炭素原子数4ないし24のアルキル基Χ,YおよびZは
好ましくは6ないし24個、特に8ないし14個の炭素原子
を含む。その例は、n−ブチル基、第二ブチル基、第三
ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基、n−オク
チル基、n−デシル基、n−ドテシル基、n−テトラデ
シル基、n−ヘキサデシル基、n−オクタデシル基、n
−エイコシル基およびn−テトラエイコシル基である。
1個またはそれ以上の酸素原子により中断された炭素
原子数4ないし24のアルキル基Χ,YおよびZは、例えば
2−エトキシプロピル基、1−メトキシブチル基、n−
ブトキシメチル基、1−メトキシオクチル基、1−メト
キシデシル基、1−メトキシドデシル基、1−メトキシ
ヘキサデシル基、1−メトキシエイコシル基、1−メト
キシテトラエイコシル基および2−メトキシエトキシメ
チル基を包含する。
炭素原子数7ないし9のフェニルアルキル基Χ,Yおよ
びZは、例えばベンジル基、1−フェニルエチル基、2
−フェニルエチル基、α−メチルベンジル基、α,α−
ジメチルベンジル基または3−フェニルプロピル基であ
る。炭素原子数7ないし9のアルキルフェニル基Χ,Yお
よびZは、例えばトリル基、キシリル基、エチルフェニ
ル基およびプロピルフェニル基を包含する。
Χ,YおよびZのうちの2つにより形成された複素環式
基は好ましくは飽和のものであり、特に6員であり、そ
の例はピペリジノ基、モルホリノ基、チオモルホリノ
基、ピペラジノ基および4−炭素原子数1ないし4のア
ルキル−ピペラジノ基である。
式Iで表されるケト酸の特定の例は、例えばベンゾイ
ル酢酸、4−クロロベンゾイル酢酸、4−ブロモベンゾ
イル酢酸、4−ニトロベンゾイル酢酸、4−トリフルオ
ロメチルベンゾイル酢酸、4−メチルベンゾイル酢酸、
2,4−ジメチルベンゾイル酢酸、4−シクロペンチルベ
ンゾイル酢酸、4−シクロヘキシルベンゾイル酢酸、2
−プロペニルベンゾイル酢酸、4−クロロメチルベンゾ
イル酢酸、4−メトキシベンゾイル酢酸、4−チオメチ
ルベンゾイル酢酸、4−フェニルベンゾイル酢酸、4−
ナフチルベンゾイル酢酸、4−フェノキシベンゾイル酢
酸、4−ナフトキシベンゾイル酢酸、4−トリルベンゾ
イル酢酸、4−メチルナフチルベンゾイル酢酸、4−カ
ルボキシベンゾイル酢酸、4−メチルカルボキシベンゾ
イル酢酸、ベンゾイルプロピンオン酸、4−クロロベン
ゾイルプロピオン酸、4−メチルベンゾイルプロピオン
酸、4−ニトロベンゾイルプロピオン酸、2,6−ジメチ
ルベンゾイルプロピオン酸、2−プロペニルベンゾイル
プロピオン酸、4−クロロメチルベンゾイルプロピオン
酸、4−メトキシベンゾイルプロピオン酸、2−チオメ
チルベンゾイルプロピオン酸、ベンゾイル酪酸、4−シ
アノベンゾイル酪酸、4−メチルベンゾイル酪酸、4−
クロロベンゾイル酪酸、ベンゾイル吉草酸、4−ニトト
ベンゾイル吉草酸、4−メチルベンゾイル吉草酸、4−
クロロベンゾイル吉草酸、ベンゾイルカプロン酸、4−
メチルベンゾイルカプロン酸、4−クロロベンゾイルカ
プロン酸、ベンゾイルエナント酸、4−メチルベンゾイ
ルエナント酸、ベンゾイルオクタン酸、4−メチルベン
ゾイルオクタン酸、ベンゾイルノナン酸、4−メチルベ
ンゾイルノナン酸、ベンゾイルデカン酸、4−メチルベ
ンゾイルデカン酸、ベンゾイルウンデカン酸、4−メチ
ルベンゾイルウンデカン酸を包含する。
式IIで表されるアミンの特定の例は、n−ブチルアミ
ン、イソブチルアミン、第三ブチルアミン、n−/イソ
−/第三−アミルアミン、n−ヘキシルアミン、n−ヘ
プチルアミン、n−オクチルアミン、イソオクチルアミ
ン、第三オクチルアミン、n−ノニルアミン、n−デシ
ルアミン、n−ドデシルアミン、イソドデシルアミン、
第三ドデシルアミン、n−トリデシルアミン、イソトリ
デシルアミン、第三トリデシルアミン、n−テトラデシ
ルアミン、イソテトラデシルアミン、第三テトラデシル
アミン、n−オクタデシルアミン、イソオクタデシルア
ミン、第三オクタデシルアミン、n−ノナデシルアミ
ン、イソナノデシルアミン、第三ノナデシルアミン、n
−エイコサミン、イソエイコサミン、第三エイコサミ
ン、n−ヘンエイコサミン、イソヘンエイコサミン、第
三ヘンエイコサミン、n−ドコサミン、イソドコサミ
ン、第三ドコサミン、n−トリコサミン、イソトリコサ
ミン、第三トリコサミン、n−テトラコサミン、イソテ
トラコサミン、第三テトラコサミン、ベンジルアミン、
ジ−ベンジルアミン、N−ベンジルアニリン、ジ−n−
ブチルアミン、ジ−イソブチルアミン、ジ−イソデシル
アミン、ジ−トリデシルアミン、ジ−イソオクチルアミ
ン、ジ−第三オクチルアミン、ジ−イソテトラデシルア
ミン、ジ−n−オクタデシルアミン、ジ−第三ブチルア
ミン、ジ−n−オクチルアミン、ジ−2−エチルヘキシ
ルアミン、ジ−n−ドデシルアミン、ジ−n−エイコシ
ルアミン、ジ−n−テトラエイコシルアミン、3−ブト
キシプロピルアミン、ヘキソキシブチルアミン、ノニル
オキシプロピルアミン、アニリン、N−メチルアニリ
ン、N−エチルアニリン、トリ−n−ブチルアミン、ト
リ−イソブチルアミン、トリ−n−オクチルアミンまた
はそれらの混合物を包含する。
上記式I中、nは好ましくは1ないし8、特に1ない
し4、例えば2または3である。式II中の置換基Χ,Yお
よびZに関し、それらの少なくとも1個、特に2個が水
素原子を表す化合物(第二級または第一級アミン)が好
ましい。これらのうちの水素原子でないΧ,YまたはZは
好ましくは炭素原子数4ないし24のアルキル基、フェニ
ル基またはベンジル基であり、特に炭素原子数6ないし
24のアルキル基、とりわけ炭素原子数8ないし14のアル
キル基である。
上記式IおよびII中、aが1ないし4を表し、Rが水
素原子、炭素原子数1ないし15のアルキル基、ハロゲン
原子、炭素原子数1ないし4のアルコキシ基を表すか、
またはaが少なくとも2である場合には、2つの隣接す
る基Rは融合ベンゾ環を形成し、nが2ないし7を表
し、Χが炭素原子数8ないし14のアルキル基を表し、そ
してYおよびZが水素原子を表す本発明の組成物もまた
好ましい。
式Iで表されるケト酸および式IIで表されるアミンの
それぞれは新規でなく、実際多くが市販されて容易に入
手できる。上記式I中nが2または3であるケト酸は西
ドイツ国特許公開公報第3338953号に関連化合物ととも
に記載されている。この西ドイツ国特許明細書は、水性
系例えば洗剤、冷却液、圧媒液または冷却水中の有用な
腐蝕防止剤として上記ケト酸またはそれらの水溶性のア
ルカリ−、アンモニウム−、アンモニアまたはアルカノ
アミン塩を記載しているが、上記ケト酸またはそれらの
記載された塩をペイント等の特別な水性系の腐蝕防止剤
として使用することに関する記載はない。また、上記ケ
ト酸の水不溶性アミン塩に関する記載もない。
本発明の塗料組成物の水不溶性塩成分b)は、式Iで
表されるケト酸と式IIで表されるアミンとを、所望によ
り溶媒例えばメタノール、キシレンまたはテトラヒドロ
フラン中、前記反応体を30ないし130℃、好ましくは50
ないし60℃で一緒に加熱することにより製造され得る。
式Iで表されるケト酸と式IIで表されるアミンとから
誘導された水不溶性塩は新規であり、そして本発明の別
の主題である。好ましい化合物および置換基は、本発明
の組成物に関して上記したものと同様である。
本発明の塗料組成物の有機皮膜形成性バインダー成分
a)は溶媒をベースとした、特に水性系をベースとした
塗料組成物に適当なあらゆる皮膜形成剤であってよい。
そのような皮膜形成性バインダーの例は、エポキシ樹
脂、ポリウレタン樹脂、アミノプラスト樹脂または上記
樹脂の混合物、また塩基性の水性分散体、または酸性樹
脂の溶液である。
水性系をベースとした塗料組成物用の有機皮膜形成性
バインダーが特に興味深く、例えばアルキド樹脂、アク
リル樹脂、二液系エポキシ樹脂、通常飽和であるポリエ
ステル樹脂、水希釈可能なフェノール樹脂またはそれら
の分散体、水希釈可能な尿素樹脂およびビニル/アクリ
ルコポリマー樹脂である。
さらに、アルキド樹脂は、水希釈可能なメラミン樹脂
と組み合わせて使用してもよい水希釈可能なアルキド樹
脂、例えば風乾系または焼付系、または所望により水上
アクリルまたはそのコポリマーと組み合わせて使用され
る酸化的乾燥系、風乾系または焼付系のいずれかのアル
キドエマルジョンであってよい。
アクリル樹脂は直線状のアクリル、アクリル酸エステ
ルコポリマー、ビニル樹脂例えば酢酸ビニルまたはスチ
レンとの組合せまたはコポリマーであってよい。これら
の系は風乾系または焼付系であり得る。
適当なポリアミン硬化剤と組み合わせた水希釈可能な
エポキシ樹脂は良好な機械的および化学的安定性を有す
る。エポキシ樹脂とアミンとの重付加により、非常に高
い皮膜硬度を有する熱硬化性樹脂が得られる。液体エポ
キシをベースとする樹脂が水性系に使用されるとき、有
機溶媒の添加は不必要である。
エポキシ固体樹脂分散体を使用するとき、少量の溶媒
が改善された皮膜形成のために必要である。
好ましいエポキシ樹脂は芳香族ポリオール、特にビス
フェノールをベースとするものである。エポキシ樹脂は
硬化剤と一緒に使用される。後者は特にアミノもしくは
ヒドロキシ化合物または酸もしくは酸無水物またはルイ
ス酸であってよい。これらの例はポリアミン、ポリアミ
ンアミド、ポリスルフィドポリマー、ポリフェノール、
フッ化ホウ素およびそれらの錯体、ポリカルボン酸、1,
2−ジカルボン酸無水物またはピロメリット酸二無水物
である。
成分a)およびb)の他に、本発明の塗料組成物はそ
の他の成分、例えば顔料、染料、増量剤および塗料組成
物に慣用的であるその他の添加剤を含有し得る。顔料は
有機性、無機性または金属性顔料、例えば二酸化チタ
ン、酸化鉄、アルミニウム金粉、フタロシアニンブルー
その他であり得る。抗腐蝕性顔料、例えばホスフェート
またはボレートを含有する顔料、金属顔料および金属酸
化物顔料〔Farbe und Lack 88(1982),183参照〕また
は欧州特許A54267号に記載された顔料を一緒に使用する
こともできる。一緒に使用することのできる増量剤の例
はタルク、チョーク、アルミナ、バライト、マイカまた
はシリカである。その他の添加剤は流れ調節助剤、分酸
剤、チキソトロープ剤、接着促進剤、酸化防止剤、光安
定剤または硬化触媒である。
特別な重要性は塩基性増量剤または顔料の添加に付随
する。ある種のバインダー系、例えばアクリルおよびア
ルキド樹脂において、これらは腐蝕の防止に相乗的効果
を奏する。そのような塩基性増量剤または顔料の例は炭
酸カルシウム、炭酸マグネシウム、酸化亜鉛、炭酸亜
鉛、リン酸亜鉛、酸化マグネシウム、酸化アルミニウ
ム、リン酸アルミニウムまたはそれらの混合物である。
顔料の例はアミノアントラキノンに基づいたものであ
る。
最後に、腐蝕防止剤はまた、中性キャリヤーに添加さ
れ得る。適当なキャリヤーは特に粉砕増量剤または顔料
である。この技術は西ドイツ国特許公開公報第3122907
号により詳細に記載されている。
成分b)の他に、塗料組成物はまた、別の有機性、金
属有機性または無機性腐蝕防止剤、例えばニトロイソフ
タル酸、タンニン、リン酸エステル、工業用アミン、置
換ベンゾトリアゾールまたは置換フェノールを含有して
もよく、例えば西ドイツ国特許公開公報第3146265号に
記載されている。
本発明に係る塗料組成物は金属基材、特に鉄、鋼、
銅、アルミニウム、アルミニウム合金または亜鉛への下
塗として使用するのが好ましい。ここではそれらは、金
属と塗料との界面で化学反応が起こる、いわゆる通常の
塗料として機能し得る。塗料の塗布は通常の方法、例え
ばスプレー塗り、ハケ塗り、ローラー塗り、浸漬または
電着、特に陰極付着により行われ得る。皮膜形成剤が物
理的に乾燥する樹脂であるか、または熱もしくは放射線
により硬化され得る樹脂であるかに応じて、塗料の硬化
は室温で、または焼付けにより、もしくは照射により行
われる。
腐蝕防止剤は塗料組成物の調製の間、例えば粉砕によ
る顔料の分散の間に該塗料組成物に添加され得る。上記
防止剤は塗料組成物の固形分に基づいて0.01ないし20重
量%、好ましくは0.5ないし5重量%の量で使用され
る。
最近、電着すなわち加えられた電圧の影響下での皮膜
形成性材料の付着による表面塗料の製造に市場の興味が
高まっている。種々の塗料材料はこの塗装方法のために
開発されたが、しかしそれらはしばしば様々な欠点を併
せもっている。特に、表面塗料を塗布するためにこの方
法を用いて望ましいレベルの腐蝕防止を達成することは
困難である。
本発明者等は、本発明の塗料組成物の水不溶性塩成分
b)が陰極性および陽極性の両方の電気被覆に対してす
ぐれた腐蝕防止性を付与することを今見出した。
本発明の電着可能な陰極性水性塗料組成物の成分a)
として、例えばキャップされた、またはブロックされた
有機ポリイソシアネートで架橋されてもよいエポキシ樹
脂;所望により、そして好ましくはキャップされた、ま
たはブロックされたイソシアネートで架橋されたアクリ
ル樹脂;二重結合を介して架橋されたアクリル樹脂また
はその他の不飽和樹脂;エポキシ樹脂とアミン、ポリカ
ルボン酸もしくはそれらの無水物またはアミノカルボン
酸、メルカプトカルボン酸またはアミノスルホン酸との
付加物;ポリウレタン;ポリエステル;およびフェノー
ル性ヒドロキシ基含有樹脂とアルデヒドおよびアミンま
たはアミノ−もしくはメルカプト−カルボン酸またはア
ミノスルホン酸との反応生成物;並びに上記樹脂の混合
物を使用し得る。
エポキシ樹脂とアミンとの好ましい付加物は、多価フ
ェノールまたは多価アルコールとモノアミンとのもので
あってよいポリグリシジルエーテルの付加物である。適
当なポリグリシジルエーテルは二価アルコール例えばブ
タン−1,4−ジオール、ネオペンチルグリコール、ヘキ
サメチレングリコール、オキシアルキレングリコールお
よびポリオキシアルキレングリコール、および三価アル
コール例えばグリセロール、1,1,1−トリメチロールプ
ロパンのもの、およびこれらのアルコールとエチレンオ
キシドまたはプロピレンオキシドとの付加物を包含す
る。これら多価アルコールのポリグリシジルエーテルは
通常先駆されており、すなわち例えば二価アルコールま
たはフェノールとの反応によりより長い鎖でより高分子
量のポリグリシジルエーテルに変換されており、結果と
して生成するポリグリシジルエーテルは第二級モノアミ
ンと反応して適当な電着可能な皮膜形成性を有する付加
物を与える。好ましいポリグリシジルエーテルは、ビス
フェノール例えばビスフェノールF、ビスフェノールA
およびテトラブロモビスフェノールA、フェノール系ノ
ボラック樹脂例えばフェノール−ホルムアルデヒドまた
はクレゾール−ホルムアルデヒドノボラック樹脂を包含
する多価フェノールのものである。これらフェノールの
ポリグリシジルエーテルは例えば二価アルコールまたは
フェノール例えば上記したものとの反応により先駆され
ていてもよい。特に好ましいポリグリシジルエーテル
は、ビスフェノールAとの反応により先駆されたビスフ
ェノールAのポリグリシジルエーテルである。
ポリグリシジルエーテルとの付加物形成に適当なモノ
アミンは第一級、第二級または第三級アミンを包含す
る。第二級アミンは例えばジアルキルアミン例えばジエ
チルアミン、ジ−n−プロピルアミン、ジ−イソプロピ
ルアミン、ジ−n−ブチルアミン、ジ−n−オクチルア
ミンおよび−n−ドデシルアミン、または窒素複素環式
化合物例えばピペリジンまたはモノホリンが好ましい。
好ましい第二級モノアミンは、第二級アルカノールア
ミン、例えばジエタノールアミン、N−メチルエタノー
ルアミン、N−ブチルエタノールアミン、ジイソプロパ
ノールアミン、N−メチルイソプロパノールアミンまた
はジ−n−ブタノールアミンである。特に好ましい第二
級アルカノールアミンはジエタノールアミンである。
従って、ポリグリシジルエーテルと第二級モノアミン
との好ましい付加物は、先駆されてもよい多価フェノー
ルのポリグリシジルエーテルと第二級アルカノールアミ
ンとの付加物であり、そしてビスフェノールAとの反応
により先駆されたビスフェノールAのポリグリシジルエ
ーテルとジエタノールアミンとの付加物が特に好まし
い。
有機樹脂の電着は通常の方法を用いて行われ得る。顔
料は有機性、無機性または金属性顔料、例えば二酸化チ
タン、酸化鉄、アルミニウム金粉、フタロシアニンブル
ーその他であってよい。通常の抗腐蝕性顔料、例えばホ
スフェートまたはボレートを含有する顔料、金属顔料お
よび金属酸化物顔料[Farbe und Lack 88(1982),183
参照]または欧州特許第54267号に記載された顔料を一
緒に使用することもできる。
腐蝕防止剤成分b)は電着性塗料系の調製の間、例え
ばEP107089号に記載された方法に従う粉砕による顔料の
分散の間に該塗料系に添加され得る。また、上記腐蝕防
止剤は非乳化樹脂および粉砕樹脂にも混合することがで
きる。この腐蝕防止剤は電着性塗料組成物の固形分に基
づいて0.01ないし20重量%、好ましくは0.5ないし5重
量%の量で使用される。
500ボルトまでの電圧で数分間、通常1分間の電着は
多くの場合において十分である。通常、電圧プログラ
ム、すなわち電圧の段階的増加が用いられる。
本発明の塗料組成物はあらゆる電気伝導性の基材、特
に金属例えば鉄、鋼例えば所望によりリン酸亜鉛と処理
されるか、または亜鉛めっきされた冷間圧延鋼、銅、亜
鉛およびアルミニウム、特に亜鉛またはアルミニウム合
金に塗布され得る。
有機樹脂皮膜の電着の後に、基材を脱イオン水ですす
ぎ、空気ブラストし、そして例えば500゜Fまでの高めら
れた温度で焼付ける。
本発明のその他の主題は、塗料組成物の、金属基材特
に鉄、鋼、銅、アルミニウム、アルミニウム合金または
亜鉛への下塗としての使用、並びに本発明に係る塗料組
成物で腐蝕性金属表面を処理し、次に塗料組成物を乾燥
または硬化させて金属表面上に乾燥または硬化された表
面塗膜を作製することからなる、腐蝕性金属表面上に有
機性の腐蝕防止性表面塗膜を作製する方法である。
〔実施例・発明の効果〕
以下の実施例は本発明をさらに説明する。実施例1な
いし6は本発明の塗料組成物に使用される水不溶性腐蝕
防止性塩の製造を示す。%および部は特記しない限りそ
れぞれ重量%および重量部である。
実施例1 テトラヒドロフラン50部に溶解した3−(4−メチル
ベンゾイル)プロピオン酸9.0部を第三トリデシルアミ
ン9.3部と処理する。生成する溶液を60℃で30分間加熱
し、冷却し、そして蒸発させた黄色油状物として第三ト
リデシルアンモニウム3−(4−メチルベンゾイル)プ
ロピオネート17.1部を得る。
元素分析結果; 計算値;C,73.7;H,10.5;N,3.6% 実測値;C,73.4;H,10.9;N,3.9% 実施例2 テトラヒドロフラン50部に溶解した3−(2,4−ジメ
チルベンゾイル)プロピオン酸10.3部を第三トリデシル
アミン10部と処理する。実施例1と同様の操作を行い、
黄色油状物として第三トリデシルアンモニウム3−(2,
4−ジメチルベンゾイル)プロピオネート20部を得る。
元素分析結果; 計算値;C,74.1;H,10.6;N,3.5% 実測値;C,74.1;H,11.1;N,3.9% 実施例3 実施例1に記載された方法で、3−(2,4,6−トリメ
チルベンゾイル)プロピオン酸と第三トリデシルアミン
との処理を行い、第三トリデシルアンモニウム3−(2,
4,6−トリメチルベンゾイル)プロピオネートを得る。
元素分析結果; 計算値;C,74.5;H,10.7;N,3.3% 実測値;C,74.3;H,11.2;N,3.7% 実施例4 実施例1に記載された方法で、3−(2,3,5,6−テト
ラメチルベンゾイル)プロピオン酸と第三トリデシルア
ミンとの処理を行い、第三トリデシルアンモニウム3−
(2,3,5,6−テトラメチルベンゾイル)プロピオネート
を得る。
元素分析結果; 計算値;C,74.8;H,10.9;N,3.2% 実測値;C,74.5;H,10.7;N,3.5% 実施例5 実施例1に記載された方法で、3−(4−ドデシルベ
ンゾイル)プロピオン酸と第三トリデシルアミンとと処
理を行い、第三トリデシルアンモニウム3−(4−ドデ
シルベンゾイル)プロピオネートを得る。
元素分析結果; 計算値;C,77.0;H,11.6;N,2.6% 実測値;C,76.7;H,11.4;N,2.5% 実施例6 実施例1に記載された方法で、3−(2−ナフトイ
ル)プロピオン酸と第三トリデシルアミンとの処理を行
い、第三トリデシルアンモニウム3−(2−ナフトイ
ル)プロピオネートを得る。
元素分析結果; 計算値;C,75.9;H,9.6;N,3.3% 実測値;C,75.5;H,9.9;N,3.6% 実施例7ないし12 固形分56.15重量%を有する水性アルカリペイント配
合物を以下の成分を用いて調製する: ベイヒドロールB(Bayhydrol B)(水中30%) 60.03重量% セルボシンWEB(Servosyn WEB)(8%) 0.14重量% アスシニン(Ascinin) 0.28重量% ベイフェロックス130M(Bayferrox 130M) 18.18重量% ヘラドール10(Heladol 10) 5.15重量% 微粉化タルク 10.6 重量% エアロシル300(Aerosil 300) 0.2 重量% ZNO 1.06重量% ブチルグリコール 0.9 重量% カプリル酸アルミニウム 0.05重量% 水 0.46重量% ペイント配合物の一部に分散させた実施例1ないし6
のいずれか塩 1.12重量% (固形分に基づいて2重量%) 各ペイント試料を冷間圧延鋼板に55ないし60ミクロン
の層厚に塗布し、そして20℃で72時間乾燥させる。刻み
(scribe)(70×0.5mm)を塗膜の規定された損傷とし
て入れる。
塗布された板を次に密閉されたチャンバー内に置き、
そして40℃/相対湿度100%で凝縮水分に840時間さら
す。
結果を下の表Iにまとめる。
同様の系列の塗布された板に刻みを入れ、そしてASTM
B117に従って塩水噴霧試験操作(168時間)にさら
す。
試験終了時、塗膜を除去し、そしてクロスカットでの
金属の腐蝕(DIN53167で規定されている)および表面残
部での金属の腐蝕を評価する。全ての場合において、評
価は6段階の尺度に基づいて行われる。腐蝕保護値(C.
P.)は塗膜の評価と金属表面の評価の合計により与えら
れる。この値が高い程、試験における防止剤の有効性が
高いことを意味する。
塩水噴霧試験の結果を表IIにまとめる。
実施例19ないし23 アルキド樹脂ペイントを以下の配合に従って調製す
る: 登録商標アルフタレート380(Alphthalate 380)
(キシレン中の60%溶液),ライヒホルト・アルベルト
・ヘミー・アーゲー(Reichhold Albert Chemie AG)に
より供給されるアルキド樹脂 40 部 バイエル・アーゲー(Bayer AG)により製造される酸
化鉄赤225 10 部 タルク(微粉化) 13.6部 微粉化炭酸カルシウム〔登録商標ミリカルブ(Millic
arb ),プルス−シュターファー・アーゲー(Pluss−
Stafer AG)〕 13 部 皮張り防止剤・登録商標ルアクチン(Luaktin
〔バスフ(BASF)〕 0.3部 ナフテン酸コバルト(金属8%) 0.6部 6:40キシレン/プロピレングリコールモノメチルエー
テル混合物 22.5部 ペイントを10ないし15μmの顔料および充填剤粒径ま
でガラスビーズで粉砕する。下の表IIIに示した腐蝕防
止剤を粉砕前に添加する。
ペイントをサンドブラスト処理した鋼板(寸法7×13
cm)上に乾燥後の層厚約50μmに噴霧する。室温で7日
間乾燥後、試料を60℃で60分間後硬化にさらす。
長さ4cmの2つの十字形切傷を、金属まで、ボンダー
・クロスカット装置(bonder cross−cut apparatus)
により硬化ペイント表面につける。エッジはエッジ保護
剤〔登録商標イコジット225(Icosit 225)〕前記装
置に適用することにより保護される。
そして試料をASTM B117で規定された塩水噴霧試験に
600時間さらす。特にクロスカットおよびペイント表面
でのふくれ(DIN53209に規定されている)および全体の
表面の錆の程度(DIN53210に規定されている)に関し、
耐候200時間毎に、塗膜の状態を評価する。
試験終了時、水酸化ナトリウム濃厚液で塗膜を除去
し、そしてクロスカットでの金属の腐蝕(DIN53167で規
定されている)および表面残部での金属の腐蝕を評価す
る。全ての場合において、評価は6段階の尺度に基づい
て行われる。腐蝕保護値(C.P.)は塗膜の評価と金属表
面の評価の合計により与えられる。この値が高い程、試
験における防止剤の有効性が高いことを意味する。
塩水噴霧試験の結果を表IIIにまとめる。
実施例24 自己架橋性アクリルエステル/スチレンコポリマーを
以下の配合に従って調製する: アクロナルS760(Acronal S 760)(アクリルエステ
ル/スチレンコポリマー50%水溶液) 147.2部 顔料分散助剤 0.2部 ブチルグリコール 2.0部 ホワイトスピリット 2.0部 ノプコ8034(Nopco8034) 1.0部 ミリカルブ 38.0部 実施例1の生成物 2.7部 ベイフェロックス130H 16.6部 ペイントを実施例7ないし12に記載したように塗布
し、そして調製した板を実施例19ないし23において前に
記載したように塩噴霧試験操作にさらす(120時間)。
結果を表IVにまとめる。
実施例25ないし35 以下の実施例の化合部は酸(A)とアミン(B)とか
ら実施例1に記載の操作を用いて製造される。
実施例36ないし39 水性アルカリペイント配合物を実施例7ない12に記載
したように調製する。湿度試験の結果を表Vにまとめ
る。
実施例40ないし48 同様の系列の塗布された板に刻みを入れ、そして上記
のように塩水噴霧試験操作(168時間)にさらす。試験
の結果を表VIにまとめる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ロバート クライグ ワッソン イギリス国,チェシャー ダブリュエー 5 2ビーティー,ウオリングトン,ペ ンケス,フィチアン クレッセント 27 (56)参考文献 特開 昭60−110885(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C07C 59/84 C07C 51/41 C09D 5/08 C09D 201/00 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】a)有機皮膜形成性バインダー、および b)腐蝕防止量の下記の水不溶性塩: i)次式I: {式中、 aは1,2,3,4または5を表し、 置換基Rは同一または異なっており、そして各々水素原
    子、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、CF3基、炭素
    原子数1ないし15のアルキル基、炭素原子5ないし12の
    シクロアルキル基、炭素原子数2ないし15のアルケニル
    基、炭素原子数1ないし12のハロゲノアルキル基、炭素
    原子数1ないし12のアルコキシ基、炭素原子数1ないし
    12のチオアルキル基、炭素原子数6ないし12のアリール
    基、炭素原子数6ないし10のアリールオキシ基、炭素原
    子数7ないし12のアルカリール基、次式−CO2R1(式
    中、R1はa)水素原子、b)1個またはそれ以上のO,N
    またはS原子により中断されてもよい炭素原子数1ない
    し20のアルキル基、c)炭素原子数7ないし12のアルカ
    リール基またはd)1個またはそれ以上のカルボキシ基
    で置換されてもよい炭素原子数6ないし12のアリール基
    を表す。)で表される基、次式−COR1(式中、R1は上で
    定義された意味を表す。)で表される基、または次式−
    NR2R3(式中、R2およびR3は同一または異なっており、
    そして各々水素原子または1個もしくはそれ以上のO,S
    もしくはNH部分により中断されてもよい炭素原子数1な
    いし24のアルキル基を表す。)で表される基を表すか、
    または aが2,3,4または5を表すとき、2つの隣接する基Rは
    融合ベンゼン環またはシクロヘキシル環を形成するのに
    必要な原子団であってもよく、そして nは1ないし10の整数を表す。} で表されるケト酸と、 ii)次式II: (式中、Χ,YおよびZは同一または異なっており、そし
    て水素原子、1個またはそれ以上のO原子により中断さ
    れてもよい炭素原子数4ないし24のアルキル基、フェニ
    ル基、炭素原子数7ないし9のフェニルアルキル基また
    は炭素原子数7ないし9のアルキルフェニル基を表す
    か、または Χ,YおよびZのうち2つはそれらが結合されているN原
    子と一緒になって、5員、6員または7員の複素環式残
    基を形成し、該残基はその他の酸素、窒素または硫黄原
    子を含んでいてもよく、そして1個またはそれ以上の炭
    素原子数1ないし4のアルキル基、アミノ基、ヒドロキ
    シ基、カルボキシ基または炭素原子数1ないし4のカル
    ボキシアルキル基により置換されてもよく、そしてΧ,Y
    およびZのうちの残りのものは水素原子を表すが、ただ
    し Χ,YおよびZは同時に水素原子を表さない。)で表され
    るアミンとの上記水不溶性塩、 を含有する塗料組成物。
  2. 【請求項2】上記式IおよびII中、aが1ないし4を表
    し、Rが水素原子、炭素原子数1ないし15のアルキル
    基、ハロゲン原子、炭素原子数1ないし4のアルコキシ
    基を表すか、またはaが少なくとも2である場合には、
    2つの隣接する基Rは融合ベンゾ環を形成し、nが2な
    いし7を表し、Χが炭素原子数8ないし14のアルキル基
    を表し、そしてYおよびZが水素原子を表す請求項1記
    載の組成物。
  3. 【請求項3】有機皮膜形成性バインダー成分a)がエポ
    キシ樹脂、ポリウレタン樹脂、アミノプラスト樹脂、ア
    クリル樹脂、アクリルコポリマー、ポリビニル樹脂、フ
    ェノール樹脂、スチレン−ブタジエンコポリマー、ポリ
    エステル樹脂、アルキド樹脂、上記樹脂の混合物、また
    は上記樹脂の水性の塩基性または酸性分散体、または上
    記樹脂の水性エマルジョンである請求項1または2記載
    の組成物。
  4. 【請求項4】成分a)およびb)の他に、1種またはそ
    れ以上の顔料、染料、増量剤およびその他の慣用の塗料
    添加剤が存在する請求項1ないし3のいずれか1項に記
    載の組成物。
  5. 【請求項5】請求項1記載のa)水性皮膜形成性バイン
    ダー、およびb)腐蝕防止量の水不溶性塩を含有する請
    求項1記載の水性の電着性塗料組成物。
  6. 【請求項6】i)次式I: (式中、R,aおよびnは請求項1で定義されたものと同
    じ意味を表す。)で表されるケト酸、および ii)次式II: (式中、Χ,YおよびZは請求項1で定義されたものと同
    じ意味を表す。)で表されるアミン、 から誘導された塩。
  7. 【請求項7】式Iで表されるケト酸と式IIで表されるア
    ミノとを、該反応体を30ないし130℃に加熱して反応さ
    せることからなる請求項6記載の塩の製造方法。
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