JPH0848916A - 腐食抑制剤としてのカルボン酸のチタンおよびジルコニウム錯体 - Google Patents

腐食抑制剤としてのカルボン酸のチタンおよびジルコニウム錯体

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JPH0848916A
JPH0848916A JP7189793A JP18979395A JPH0848916A JP H0848916 A JPH0848916 A JP H0848916A JP 7189793 A JP7189793 A JP 7189793A JP 18979395 A JP18979395 A JP 18979395A JP H0848916 A JPH0848916 A JP H0848916A
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alkyl
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Adalbert Braig
ブライク アダルベルト
Markus Frey
フライ マルクス
Andreas Kramer
クラマー アンドレアス
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    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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    • C09D5/00Coating compositions, e.g. paints, varnishes or lacquers, characterised by their physical nature or the effects produced; Filling pastes
    • C09D5/08Anti-corrosive paints
    • C09D5/082Anti-corrosive paints characterised by the anti-corrosive pigment
    • C09D5/086Organic or non-macromolecular compounds
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05DPROCESSES FOR APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05D7/00Processes, other than flocking, specially adapted for applying liquids or other fluent materials to particular surfaces or for applying particular liquids or other fluent materials
    • B05D7/14Processes, other than flocking, specially adapted for applying liquids or other fluent materials to particular surfaces or for applying particular liquids or other fluent materials to metal, e.g. car bodies
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07FACYCLIC, CARBOCYCLIC OR HETEROCYCLIC COMPOUNDS CONTAINING ELEMENTS OTHER THAN CARBON, HYDROGEN, HALOGEN, OXYGEN, NITROGEN, SULFUR, SELENIUM OR TELLURIUM
    • C07F7/00Compounds containing elements of Groups 4 or 14 of the Periodic Table
    • C07F7/003Compounds containing elements of Groups 4 or 14 of the Periodic Table without C-Metal linkages

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 腐食抑制剤を含む金属表面の保護のためのコ
ーティング組成物の提供 【解決手段】 a)有機塗膜形成バインダーおよびb)
腐食抑制剤として、式I 【化1】 (例えばR1はH,C4-15 シクロアルキル 、C13-26ポリシクロアルキル,-C
OR7 また、式II、III 【化2】 R2,R3,R4,R5 はH,-OH,-COR7(R2,R3,R4,R5 の一つが -OH
のとき、同じC 原子の基は-OH 以外);R7は-OH 基;R8
はH,-OH,-COR7 ;R9はH ;R10 はH,C1-4アルキル 、-NO2
11はH,-CH3, -NO2,-Cl;R10 とR11 は、結合している
C と一緒になってベンゾ環;R12 はH 、C1-4アルキル 、-C
OR7 ;R23 はH ;X1 は直接結合、O、S、- NR23- :
ビニレン基;但し、mとnが0の場合、X1 はO、S以
外;mは0〜8;nは0〜8;pが0を表す)からなる
新規なカルボン酸のチタンおよびジルコニウムの錯体か
らなるコーティング組成物およびその使用。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は有機塗膜形成性結合
剤、好ましくは表面コーティング材、および腐食抑制剤
としてカルボン酸のチタン錯体またはジルコニウム錯
体;金属表面を保護するための被覆組成物におけるそれ
らの使用法、ならびに新規なカルボン酸のチタンおよび
ジルコニウムの錯体に関する。
【0002】
【従来の技術】水系における腐食抑制剤としてカルボン
酸のアルカリ金属、アンモニウムおよびアミン塩の使用
は公知であり、例えば、US−A−4909987号、
EP−A−412933号、EP−A−496555号
およびEP−A−554023号明細書に記載されてい
る。
【0003】腐食抑制剤として種々の金属塩および錯体
の使用は公知であり、例えばUS−A−4243416
号およびUS−A−4243417号明細書に記載され
ている。
【0004】
【課題を解決するための手段】僅かに水溶性のカルボン
酸のチタンまたはジルコニウム錯体が金属表面の保護の
ための被覆組成物における、腐食抑制剤として特に適当
であることが今や見出された。
【0005】従って、本発明は、a)有機塗膜形成性結
合剤および b)腐食抑制剤として、式I
【化81】 (式中、R1 は水素原子、炭素原子数1ないし25のア
ルキル基;酸素原子、硫黄原子もしくは
【化82】 で中断された炭素原子数2ないし25のアルキル基;炭
素原子数2ないし24のアルケニル基、未置換のもしく
は炭素原子数1ないし4のアルキル基で置換された炭素
原子数4ないし15のシクロアルキル基;未置換のもし
くは炭素原子数1ないし4のアルキル基で置換された炭
素原子数5ないし15のシクロアルケニル基;炭素原子
数13ないし26のポリシクロアルキル基;未置換のも
しくはフェニル環において炭素原子数1ないし4のアル
キル基で置換された炭素原子数7ないし9のフェニルア
ルキル基;−COR7 ;未置換の、もしくは炭素原子数
1ないし4のアルキル基、炭素原子数1ないし4のアル
コキシ基、ハロゲン原子もしくはカルボキシル基で置換
された5−または6−員複素環;未置換の、もしくは炭
素原子数1ないし4のアルキル基、炭素原子数1ないし
4のアルコキシ基、ハロゲン原子もしくはカルボキシル
基で置換されたベンゾ−縮合5−または6−員複素環を
表すか;あるいはR1 はさらにまた式II、III もしくは
IV
【化83】 で表される基を表し;R2 、R3 、R4 およびR5 は、
互いに独立して、水素原子、ヒドロキシル基、炭素原子
数1ないし18のアルコキシ基;酸素原子、硫黄原子も
しくは
【化84】 で中断された炭素原子数2ないし18のアルコキシ基;
【化85】 、炭素原子数1ないし25のアルキル基;酸素原子、硫
黄原子もしくは
【化86】 で中断された炭素原子数2ないし25のアルキル基;炭
素原子数2ないし24のアルケニル基、未置換のもしく
は炭素原子数1ないし4のアルキル基で置換された炭素
原子数5ないし15のシクロアルキル基;未置換のもし
くは炭素原子数1ないし4のアルキル基で置換された炭
素原子数5ないし15のシクロアルケニル基;未置換の
もしくは炭素原子数1ないし4のアルキル基で置換され
たフェニル基もしくはナフチル基;未置換のもしくはフ
ェニル環において炭素原子数1ないし4のアルキル基で
置換された炭素原子数7ないし9のフェニルアルキル
基;未置換のもしくはナフチル環において炭素原子数1
ないし4のアルキル基で置換された炭素原子数10ない
し12のナフチルアルキル基;または−COR7 を表
し;但し、基R2 、R3 、R4 またはR5 の一つがヒド
ロキシル基、
【化87】 である場合、同じC原子に結合している他の基はヒドロ
キシル基、
【化88】 以外の基であり;あるいはR2 およびR3 またはR4
よびR5 がさらにそれらが結合しているC原子と一緒に
なって、未置換のもしくは炭素原子数1ないし4のアル
キル基で置換された炭素原子数5ないし12のシクロア
ルキリデン環を表し;R6 は水素原子または炭素原子数
1ないし8のアルキル基を表し;R7 はヒドロキシル
基、炭素原子数1ないし18のアルコキシ基、酸素原
子、硫黄原子もしくは
【化89】 で中断された炭素原子数2ないし18のアルコキシ基、
【化90】 を表し;R8 、R9 、R10、R11およびR12は互いに独
立して水素原子、ヒドロキシル基、ハロゲン原子、ニト
ロ基、
【化91】 、シアノ基、CF3 、−COR7 、炭素原子数1ないし
25のアルキル基、酸素原子、硫黄原子もしくは
【化92】 で中断された炭素原子数2ないし25のアルキル基;炭
素原子数1ないし25のハロゲノアルキル基、炭素原子
数1ないし18のアルコキシ基、酸素原子、硫黄原子も
しくは
【化93】 で中断された炭素原子数2ないし18のアルコキシ基;
炭素原子数1ないし18のアルキルチオ基、炭素原子数
2ないし24のアルケニル基;未置換のもしくは炭素原
子数1ないし4のアルキル基で置換された炭素原子数5
ないし15のシクロアルキル基;未置換のもしくは炭素
原子数1ないし4のアルキル基で置換された炭素原子数
5ないし15のシクロアルケニル基;未置換のもしくは
炭素原子数1ないし4のアルキル基で置換されたフェニ
ル基もしくはナフチル基;未置換のもしくはフェニル環
において炭素原子数1ないし4のアルキル基で置換され
た炭素原子数7ないし9のフェニルアルキル基、未置換
のもしくはナフチル環において炭素原子数1ないし4の
アルキル基で置換された炭素原子数10ないし12のナ
フチルアルキル基;未置換のもしくは炭素原子数1ない
し4のアルキル基で置換されたフェノキシ基もしくはナ
フトキシ基;未置換のもしくはフェニル環において炭素
原子数1ないし4のアルキル基で置換された炭素原子数
7ないし9のフェニルアルコキシ基;未置換のもしくは
ナフチル環において炭素原子数1ないし4のアルキル基
で置換された炭素原子数10ないし12のナフチルアル
コキシ基を表すか;あるいは基R9 およびR10、または
基R10およびR11、または基R11およびR12、または基
8 およびR12はさらにまた、それらが結合している炭
素原子と一緒になって、未置換の、もしくは炭素原子数
1ないし4のアルキル基、ハロゲン原子、もしくは炭素
原子数1ないし4のアルコキシ基で置換されたベンゾ環
を形成し;R13は水素原子、ヒドロキシル基、ハロゲン
原子、ニトロ基、シアノ基、CF3、炭素原子数1ない
し25のアルキル基、酸素原子、硫黄原子もしくは
【化94】 で中断された炭素原子数2ないし25のアルキル基;炭
素原子数1ないし25のハロゲノアルキル基、炭素原子
数1ないし18のアルコキシ基、酸素原子、硫黄原子も
しくは
【化95】 で中断された炭素原子数2ないし18のアルコキシ基;
炭素原子数1ないし18のアルキルチオ基もしくは炭素
原子数2ないし24のアルケニル基を表し;R14および
15は、互いに独立して水素原子、炭素原子数1ないし
25のアルキル基、酸素原子、硫黄原子もしくは
【化96】 で中断された炭素原子数2ないし25のアルキル基、炭
素原子数2ないし24のアルケニル基、未置換のもしく
は炭素原子数1ないし4のアルキル基で置換された炭素
原子数5ないし15のシクロアルキル基;未置換のもし
くは炭素原子数1ないし4のアルキル基で置換されたフ
ェニル基またはナフチル基を表し;R16は水素原子また
は炭素原子数1ないし18のアルキル基を表し;R17
18、R19、R20、R21およびR22は互いに独立して水
素原子または炭素原子数1ないし25のアルキル基を表
し;R23は水素原子、炭素原子数1ないし25のアルキ
ル基、酸素原子、硫黄原子もしくは
【化97】 で中断された炭素原子数2ないし25のアルキル基;炭
素原子数2ないし24のアルケニル基;未置換のもしく
は炭素原子数1ないし4のアルキル基で置換された炭素
原子数5ないし15のシクロアルキル基;未置換のもし
くは炭素原子数1ないし4のアルキル基で置換されたフ
ェニル基もしくはナフチル基を表し;R24およびR25
互いに独立して水素原子、炭素原子数1ないし25のア
ルキル基炭素原子数1ないし18のアルコキシ基、−X
2 −(CH2 s COR7 または
【化98】 を表し;Mはr価の金属カチオンを表し;X1 は直接結
合、酸素原子、硫黄原子、−NR23−、炭素原子数1な
いし18のアルキレン基;酸素原子、硫黄原子もしくは
【化99】 で中断された炭素原子数2ないし18のアルキレン基;
炭素原子数2ないし18のアルケニレン基、炭素原子数
2ないし18のアルキニレン基、炭素原子数2ないし2
0のアルキリデン基、炭素原子数7ないし20のフェニ
ルアルキリデン基または炭素原子数5ないし8のシクロ
アルキレン基を表し;但し、mおよびnが0の場合に
は、X1 は酸素原子または硫黄原子以外の基であり;X
2 は酸素原子または−NR23−を表し;mおよびnは互
いに独立して0ないし10の整数であり;pは0ないし
4の整数であり;rは1,2または3を表し;ならびに
sは1ないし8の整数を表す。)で表される化合物のチ
タンまたはジルコニウム錯体の少なくとも1つ、からな
る被覆組成物に関する。
【0006】25個までの炭素原子のアルキル基は枝分
かれしたまたは枝分かれしていない基であり、代表的に
はメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、
n−ブチル基、第二ブチル基、イソブチル基、第三ブチ
ル基、2−エチルブチル基、n−ペンチル基、イソペン
チル基、1−メチルペンチル基、1,3−ジメチルブチ
ル基、n−ヘキシル基、1−メチルヘキシル基、n−ヘ
プチル基、イソヘプチル基、1,1,3,3−テトラメ
チルブチル基、1−メチルヘプチル基、3−メチルヘプ
チル基、n−オクチル基、2−エチルヘキシル基、1,
1,3−トリメチルヘキシル基、1,1,3,3−テト
ラメチルペンチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル
基、1−メチルウンデシル基、ドデシル基、1,1,
3,3,5,5−ヘキサメチルヘキシル基、トリデシル
基、テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘキサデシル
基、ヘプタデシル基、オクタデシル基、エイコシル基ま
たはドコシル基である。R1 、R2 、R3 、R4
5 、R8 、R9 、R10、R11、R12、R13、R14、R
15、R16、R17、R18、R19、R20、R21、R22および
23は好ましくは例えば、炭素原子数1ないし18のア
ルキル基、特に炭素原子数1ないし12のアルキル基、
例えば炭素原子数1ないし8のアルキル基である。R10
及びR12は特に好ましくは、例えば1ないし8のアルキ
ル基、特別には第三ブチル基のような炭素原子数1ない
し4のアルキル基である。
【0007】酸素原子、硫黄原子または基
【化100】 によって中断された炭素原子数2ないし25のアルキル
基は、1回もしくは数回中断していてよく、例えば、C
3 −O−CH2 −、CH3 −S−CH2 −、CH3
NH−CH2 −、CH3 −N(CH3 )−CH2 −、C
3 −O−CH2CH2 −O−CH2 −、CH3 −(O
−CH2 CH2 −)2 O−CH2 −、CH3 −(O−C
2 CH2 −)3 O−CH2 −またはCH3 −(O−C
2 CH2−)4 O−CH2 −である。R1 、R2 、R
3 、R4 、R5 、R8 、R9 、R10、R11、R12
13、R14、R15およびR23は特に好ましくは例えば、
酸素原子で中断された炭素原子数2ないし18のアルキ
ル基、特に酸素原子で中断された炭素原子数4ないし1
8のアルキル基、例えば、酸素原子で中断された炭素原
子数4ないし12のアルキル基である。
【0008】炭素原子数2ないし24のアルケニル基
は、ビニル基、プロペニル基、2−ブテニル基、3−ブ
テニル基、イソブテニル基、n−2,4−ペンタジエニ
ル基、3−メチル−2−ブテニル基、n−2−オクテニ
ル基、n−2−ドデセニル基、イソドデセニル基、オレ
イル基、n−2−オクタデセニル基またはn−4−オク
タデセニル基のような枝分かれしたまたは枝分かれして
いない基である。R1 、R2 、R3 、R4 、R5
8 、R9 、R10、R11、R12、R13、R14、R15およ
びR23は特に好ましくは例えば、好ましいアルケニル基
は3ないし18個、特には3ないし12個、例えば3な
いし10個の炭素原子を有するアルケニル基に示され
る。
【0009】未置換のもしくは炭素原子数1ないし4の
アルキル基で置換された炭素原子数4ないし15のシク
ロアルキル基、特に好ましくは1ないし3個、特別には
1または2個の、枝分かれしたまたは枝分かれしていな
いアルキル基を含む炭素原子数5ないし15のシクロア
ルキル基は、代表的にはシクロペンチル基、メチルシク
ロペンチル基、ジメチルシクロペンチル基、シクロヘキ
シル基、メチルシクロヘキシル基、ジメチルシクロヘキ
シル基、トリメチルシクロヘキシル基、第三ブチルシク
ロヘキシル基、シクロヘプチル基、シクロオクチル基ま
たはシクロドデシル基である。R1 は好ましくは、例え
ば、ナフテン酸中で生じる炭素原子数4ないし12のシ
クロアルキル基である[J.Buckingham,D
ictonary of Organic Compo
unds,第4巻,4152,第5版(1982)]。
2 、R3 、R4 、R5 、R8 、R9 、R10、R11、R
12、R14、R15およびR23は好ましくは炭素原子数5な
いし12のシクロアルキル基、特に炭素原子数5ないし
9のシクロアルキル基、例えば、シクロヘキシル基であ
る。
【0010】未置換の、もしくは好ましくは1ないし3
個、特別には1ないし2個の枝分かれしたまたは枝分か
れしていないアルキル基を含む炭素原子数1ないし4の
アルキル基で置換された炭素原子数5ないし15のシク
ロアルケニル基は例えば、シクロペンテニル基、メチル
シクロペンテニル基、ジメチルシクロペンテニル基、シ
クロヘキセニル基、メチルシクロヘキセニル基、ジメチ
ルシクロヘキセニル基、トリメチルシクロヘキセニル
基、第三ブチルシクロヘキセニル基、シクロヘプテニル
基、シクロオクテニル基またはシクロドデセニル基であ
る。炭素原子数5ないし12のシクロアルケニル基が好
ましく、特に炭素原子数5ないし8のシクロアルケニル
基、例えばシクロヘキシニル基である。
【0011】炭素原子数13ないし26のポリシクロア
ルキル基は、例えば、ナフテン酸中で生じる炭素原子数
13ないし26のポリシクロアルキル基である[J.B
uckingham,Dictonary of Or
ganic Compounds,第4巻,4152
頁,第5版(1982)]。
【0012】未置換のまたはフェニル基上で炭素原子数
1ないし4のアルキル基、好ましくは1ないし3個、特
別には1ないし2個の枝分かれしたまたは枝分かれして
いないアルキル基で置換された炭素原子数7ないし9の
フェニルアルキル基は代表的にはベンジル基、α−メチ
ルベンジル基、α,α−ジメチルベンジル基、2−フェ
ニルエチル基、2−メチルベンジル基、3−メチルベン
ジル基、4−メチルベンジル基、2,4−ジメチルベン
ジル基、2,6−ジメチルベンジル基または4−第三ブ
チルベンジル基である。ベンジル基が好ましい。
【0013】未置換のまたはフェニル基上で炭素原子数
1ないし4のアルキル基、炭素原子数1ないし4のアル
コキシ基、ハロゲン原子もしくはカルボキシル基で置換
され、好ましくは1ないし3個、特別には1ないし2個
の枝分かれしたまたは枝分かれしていないアルキル基ま
たはアルコキシ基で置換され、および特に窒素原子、酸
素原子もしくは硫黄原子からなる群からのヘテロ原子の
1ないし3個の、特に1ないし2個を含む5−または6
−員複素環は例えば、チエニル基、2−メチルチエニル
基、3−クロロチエニル基、3−メトキシチエニル基、
テトラヒドロフラニル基、フリル基、ピロリジニル基、
1−メトキシピロリジニル基、ピロリル基、チアゾリル
基、イソチアゾリル基、イミダゾリル基、カルボキシイ
ミダゾリル基、トリアゾリル基、テトラゾリル基、オキ
サゾリル基、イソオキサゾリル基、ピリジル基、ピペリ
ジニル基、モルホリニル基、ピラジニル基、カルボキシ
ピラジニル基、ピペラジニル基、トリアジニル基または
2,6−ジメトキシトリアゾニル基である。
【0014】未置換のまたはフェニル基上で炭素原子数
1ないし4のアルキル基、炭素原子数1ないし4のアル
コキシ基、ハロゲン原子もしくはカルボキシル基で置換
され、好ましくは1ないし3個、特別には1ないし2個
の枝分かれしたまたは枝分かれしていないアルキル基ま
たはアルコキシ基で置換されおよび特に窒素原子、酸素
原子もしくは硫黄原子からなる群からのヘテロ原子の1
ないし3個の、特に1ないし2個を含むベンゾ−縮合5
−または6−員複素環は、例えば、ベンゾチアゾリル
基、5−クロロベンゾチアゾリル基、5−メトキシベン
ゾチアゾリル基、5−メチルベンゾチアゾリル基、ベン
ジイミダゾリル基、ベンゾキサゾリル基、ベンズイソチ
アゾリル基またはベンゾチエニル基である。
【0015】18個までの炭素原子をもつアルコキシ基
は枝分かれしたまたは枝分かれしていない基であり、例
えば、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプ
ロポキシ基、n−ブトキシ基、イソブトキシ基、ペント
キシ基、イソペントキシ基、ヘキソキシ基、ヘプトキシ
基、オクトキシ基、デシルオキシ基、テトラデシルオキ
シ基、ヘキサデシルオキシ基またはオクタデシルオキシ
基である。炭素原子数1ないし12のアルコキシ基が好
ましくは、特に炭素原子数1ないし10のアルコキシ
基、特に炭素原子数1ないし10のアルコキシ基、例え
ば炭素原子数1ないし10のアルコキシ基である。
【0016】酸素原子、硫黄原子または基
【化101】 によって中断された炭素原子数2ないし18のアルコキ
シ基は、例えば、CH3−O−CH2 CH2 O−、CH
3 −S−CH2 CH2 O−、CH3 −NH−CH2 CH
2 O−、CH3 −N(CH3 )−CH2 CH2 O−、C
3 −O−CH2CH2 −O−CH2 CH2 O−、CH
3 −(O−CH2 CH2 −)2 O−CH2CH2 O−、
CH3 (O−CH2 CH2 −)3 O−CH2 CH2 O−
またはCH3 −(O−CH2 CH2 −)4 O−CH2
2 O−である。
【0017】好ましくは1ないし3個の、特には1また
は2個のアルキル基を含む炭素原子数1ないし4のアル
キル基で置換されたフェニル基もしくはナフチル基は代
表的には、o−、m−、p−メチルフェニル基、2,3
−ジメチルフェニル基、2,4−ジメチルフェニル基、
2,5−ジメチルフェニル基、2,6−ジメチルフェニ
ル基、3,4−ジメチルフェニル基、3,5−ジメチル
フェニル基、2−メチル−6−エチルフェニル基、4−
第三ブチルフェニル基、2−エチルフェニル基、2,6
−ジエチルフェニル基、1−メチルナフチル基、2−メ
チルナフチル基、4−メチルナフチル基、3,5−ジメ
チルナフチル基、4−第三ブチルナフチル基である。
【0018】未置換のまたはナフチル環上で炭素原子数
1ないし4のアルキル基、好ましくは1ないし3個、特
別には1ないし2個の枝分かれしたまたは枝分かれして
いないアルキル基で置換された炭素原子数10ないし1
2のナフチルアルキル基は例えば、ナフチルメチル基、
α−メチルナフチルメチル基、α,α−ジメチルナフチ
ルメチル基、ナフチルエチル基、2−メチル−1−ナフ
チルメチル基、3−メチル−1−ナフチルメチル基、4
−メチル−1−ナフチルメチル基、2,4−ジメチル−
1−ナフチルメチル基、2,6−ジメチル−1−ナフチ
ルメチル基または4−第三ブチル−1−ナフチルメチル
基である。
【0019】未置換の、もしくは好ましくは1ないし3
個の、さらに好ましくは1または2個の、枝分かれした
または枝分かれしていないアルキル基を含む、炭素原子
数1ないし4のアルキル基で置換された炭素原子数5な
いし12のシクロアルキリデン環は例えば、シクロペン
チリデン環、メチルシクロペンチリデン環、ジメチルシ
クロペンチリデン環、シクロヘキシリデン環、メチルシ
クロヘキシリデン環、ジメチルシクロヘキシリデン環、
トリメチルシクロヘキシリデン環、第三ブチルシクロヘ
キシリデン環、シクロヘプチリデン環、シクロオクチリ
デン環、シクロデシリデン環またはシクロドデシリデン
環である。シクロヘキシリデン環および第三ブチルシク
ロヘキシリデン環が好ましい。
【0020】ハロゲン原子は例えば、塩素原子、臭素原
子またはヨウ素原子である。塩素原子が好ましい。
【0021】25個までの炭素原子を有するハロゲノア
ルキル基は枝分かれしたまたは枝分かれしていない基で
あり、例えばクロロメチル基、クロロプロピル基、クロ
ロブチル基または3−クロロ−1−ブチル基である。
【0022】18個までの炭素原子を有するアルキルチ
オ基は枝分かれしたまたは枝分かれしていない基であ
り、例えば、メチルチオ基、プロピルチオ基、イソプロ
ピルチオ基、n−ブチルチオ基、イソブチルチオ基、ペ
ンチルチオ基、イソペンチルチオ基、ヘキシルチオ基、
ヘプチルチオ基、オクチルチオ基、デシルチオ基、テト
ラデシルチオ基、ヘキサデシルチオ基またはオクタデシ
ルチオ基である。1ないし12個の、特に1ないし8個
の、例えば1ないし6個の炭素原子を有するアルキルチ
オ基が好ましい。
【0023】好ましくは1ないし3個の、特には1また
は2個のアルキル基を含む炭素原子数1ないし4のアル
キル基で置換されたフェノキシ基もしくはナフトキシ基
は代表的には、o−、m−、p−メチルフェノキシ基、
2,3−ジメチルフェノキシ基、2,4−ジメチルフェ
ノキシ基、2,5−ジメチルフェノキシ基、2,6−ジ
メチルフェノキシ基、3,4−ジメチルフェノキシ基、
3,5−ジメチルフェノキシ基、2−メチル−6−エチ
ルフェノキシ基、4−第三ブチルフェノキシ基、2−エ
チルフェノキシ基、2,6−ジエチルフェノキシ基、1
−メチルナフトキシ基、2−メチルナフトキシ基、4−
メチルナフトキシ基、1,6−ジメチルナフトキシ基ま
たは4−第三ブチルナフトキシ基である。
【0024】未置換のまたはフェニル環上で炭素原子数
1ないし4のアルキル基、好ましくは1ないし3個、特
別には1ないし2個の枝分かれしたまたは枝分かれして
いないアルキル基で置換された炭素原子数7ないし9の
ベンジルオキシアルコキシ基は例えば、ベンジルオキシ
基、2−フェニルエトキシ基、2−メチルベンジルオキ
シ基、3−メチルベンジルオキシ基、4−メチルベンジ
ルオキシ基、2,4−ジメチルベンジルオキシ基、2,
6−ジメチルベンジルオキシ基または4−第三ブチルベ
ンジルオキシ基である。ベンジルオキシ基が好ましい。
【0025】未置換のまたはナフチル環上で炭素原子数
1ないし4のアルキル基、好ましくは1ないし3個、特
別には1ないし2個の枝分かれしたまたは枝分かれして
いないアルキル基で置換された炭素原子数10ないし1
2のナフチルアルコキシ基は例えば、ナフチルメトキシ
基、ナフチルエトキシ基、2−メチル−1−ナフチルメ
トキシ基、3−メチル−1−ナフチルメトキシ基、4−
メチル−1−ナフチルメトキシ基、2,4−ジメチル−
1−ナフチルメトキシ基、2,6−ジメチル−1−ナフ
チルメトキシ基または4−第三ブチル−1−ナフチルメ
トキシ基である。
【0026】一−、二−もしくは三−置換金属カチオン
は好ましくは、アルカリ金属、アルカリ土類金属または
アルミニウムカチオンであり、炭素原子数Na+
+ ,Mg++,Ca++またはAl+++ である。
【0027】炭素原子数1ないし18のアルキレン基は
枝分かれしたまたは枝分かれしていない基であり、例え
ば、メチレン基、エチレン基、プロピレン基、テトラメ
チレン基、ペンタメチレン基、ヘキサメチレン基、ヘプ
タメチレン基、オクタメチレン基、デカメチレン基、ド
デカメチレン基またはオクタデカメチレン基である。X
1 は好ましくは炭素原子数1ないし12のアルキレン
基、特に炭素原子数1ないし10のアルキレン基、例え
ば炭素原子数1ないし8のアルキレン基である。
【0028】酸素原子、硫黄原子または基
【化102】 によって1回または数回中断された炭素原子数2ないし
18のアルキレン基は、例えば、−CH2 −O−CH2
−、−CH2 −S−CH2 −、−CH2 −NH−CH2
−、−CH2 −N(CH3 )−CH2 −、−CH2 −O
−CH2 CH2 −O−CH2 −、−CH2 −(O−CH
2 CH2 −)2 O−CH2 −、−CH2 (O−CH2
2 −)3 O−CH2 −または−CH2 −(O−CH2
CH2 −)4 O−CH2 −、−CH2 CH2 −S−CH
2 CH2 −である。X1 は好ましくは、例えば酸素原子
で中断された炭素原子数2ないし18のアルキレン基、
特に酸素原子で中断された炭素原子数4ないし18のア
ルキレン基、例えば酸素原子で中断された炭素原子数4
ないし12のアルキレン基である。
【0029】炭素原子数2ないし18のアルケニレン基
は例えば、ビニレン基、メチルビニレン基、オクテニレ
ン基またはドデセニレン基である。炭素原子数2ないし
12のアルケニレン基が好ましく、特に炭素原子数2な
いし8のアルケニレン基である。X1 は特に好ましくは
炭素原子数2ないし4のアルケニレン基、特にビニレン
基である。
【0030】炭素原子数2ないし18のアルキニレン基
は、例えば、−C≡C−、2−プロピレン基(−C≡C
−CH2 −)、2−ブチニレン基(−CH2 −C≡C−
CH2 −)、2−ペンチレン基、2−ヘキシニレン基、
3−ヘキシニレン基、3−ヘプチニレン基、2−デシニ
レン基、4−デシニレン基または8−オクタデシレン基
である。X1 は好ましくは炭素原子数2ないし12のア
ルキニレン基、特に炭素原子数2ないし8アルキニレン
基であり、例えば2−ブチニレン基である。
【0031】例えば2ないし20のアルキリデン基は例
えば、エチリデン基、プロピリデン基、ブチリデン基、
ペンチリデン基、4−メチルペンチリデン基、ヘプチリ
デン基、ノニリデン基、トリデシリデン基、ノナデシリ
デン基、1−メチルエチリデン基、1−エチルプロピリ
デン基または1−エチルペンチリデン基である。X1
好ましくは、例えば2ないし12個の、特に2ないし8
個の、例えば2ないし6個の炭素原子を有するアルキリ
デン基である。
【0032】炭素原子数7ないし20のフェニルアルキ
リデン基は例えばベンジリデン基、2−フェニルエチリ
デン基または1−フェニル−2−ヘキシリデン基、X1
は好ましくは、例えば7ないし16個の、特に7ないし
12個の、例えば7ないし9個の炭素原子を有するフェ
ニルアルキリデン基である。
【0033】炭素原子数5ないし8のシクロアルキレン
基は2個の自由電子価および少なくとも1つの環単位を
有する飽和炭化水素基であり、例えば、シクロペンチレ
ン基、シクロヘキシレン基、シクロヘプチレン基または
シクロオクチレン基である。シクロヘキシレン基が好ま
しい。
【0034】好ましい被覆組成物は、mおよびnが0の
場合に、Xが直接結合でありおよびR1 が式II
【化103】 (式中、基R8 、R9 、R10、R11およびR12の少なく
とも1つが水素原子以外である。)で表される基であ
る、式Iで表される化合物のチタンまたはジルコニウム
錯体を含む組成物である。
【0035】重要である被覆組成物は、R1 が水素原
子、炭素原子数1ないし18のアルキル基;酸素原子、
硫黄原子もしくは
【化104】 で中断された炭素原子数2ないし18のアルキル基;炭
素原子数2ないし18のアルケニル基、未置換のもしく
は炭素原子数1ないし4のアルキル基で置換された炭素
原子数4ないし15のシクロアルキル基;未置換のもし
くは炭素原子数1ないし4のアルキル基で置換された炭
素原子数5ないし12のシクロアルケニル基;炭素原子
数13ないし26のポリシクロアルキル基;炭素原子数
7ないし9のフェニルアルキル基;−COR7 ;未置換
の、もしくは炭素原子数1ないし4のアルキル基、炭素
原子数1ないし4のアルコキシ基、塩素原子もしくはカ
ルボキシル基で置換された5−または6−員複素環;未
置換の、もしくは炭素原子数1ないし4のアルキル基、
炭素原子数1ないし4のアルコキシ基、塩素原子もしく
はカルボキシル基で置換されたベンゾ−縮合5−または
6−員複素環を表すか;あるいはR1 はさらにまた式I
I、III もしくはIV
【化105】 で表される基を表し;R2 、R3 、R4 およびR5 は互
いに独立して、水素原子、ヒドロキシル基、炭素原子数
1ないし12のアルコキシ基;酸素原子もしくは硫黄原
子で中断された炭素原子数2ないし12のアルコキシ
基、
【化106】 、炭素原子数1ないし18のアルキル基;酸素原子もし
くは硫黄原子で中断された炭素原子数2ないし18のア
ルキル基;炭素原子数2ないし18のアルケニル基、炭
素原子数5ないし15のシクロアルキル基、炭素原子数
5ないし15のシクロアルケニル基、フェニル基、ナフ
チル基、炭素原子数7ないし9のフェニルアルキル基、
炭素原子数10ないし12のナフチルアルキル基または
−COR7を表し;但し、基R2 、R3 、R4 またはR
5 の一つがヒドロキシル基、
【化107】 である場合、同じC原子に結合している他の基はヒドロ
キシル基、
【化108】 以外の基であり;あるいはR2 およびR3 またはR4
よびR5 がさらにそれらが結合しているC原子と一緒に
なって、未置換のもしくは炭素原子数1ないし4のアル
キル基で置換された炭素原子数5ないし8のシクロアル
キリデン環を表し;R7 はヒドロキシル基、炭素原子数
1ないし12のアルコキシ基、酸素原子もしくは硫黄原
子で中断された炭素原子数2ないし12のアルコキシ
基;
【化109】 を表し;R8 、R9 、R10、R11およびR12は互いに独
立して水素原子、ヒドロキシル基、ハロゲン原子、ニト
ロ基、
【化110】 、シアノ基、CF3 、−COR7 、炭素原子数1ないし
18のアルキル基、酸素原子もしくは硫黄原子で中断さ
れた炭素原子数2ないし18のアルキル基;炭素原子数
1ないし18のハロゲノアルキル基、炭素原子数1ない
し12のアルコキシ基、酸素原子もしくは硫黄原子で中
断された炭素原子数2ないし12のアルコキシ基;炭素
原子数1ないし12のアルキルチオ基、炭素原子数2な
いし18のアルケニル基、炭素原子数5ないし12のシ
クロアルキル基、炭素原子数5ないし12のシクロアル
ケニル基、フェニル基、ナフチル基、炭素原子数7ない
し9のフェニルアルキル基、炭素原子数10ないし12
のナフチルアルキル基、フェノキシ基、ナフトキシ基、
炭素原子数7ないし9のフェニルアルコキシ基または炭
素原子数10ないし12のナフチルアルコキシ基を表す
か;あるいは基R9 およびR10、または基R10およびR
11、または基R11およびR12、または基R8 およびR12
はさらにまた、それらが結合している炭素原子と一緒に
なって、未置換の、もしくは炭素原子数1ないし4のア
ルキル基もしくは塩素原子で置換されたベンゾ環を形成
し;R13は水素原子、ヒドロキシル基、ハロゲン原子、
ニトロ基、シアノ基、CF3、炭素原子数1ないし18
のアルキル基、酸素原子もしくは硫黄原子で中断された
炭素原子数2ないし18のアルキル基;炭素原子数1な
いし18のハロゲノアルキル基、炭素原子数1ないし1
2のアルコキシ基、酸素原子もしくは硫黄原子で中断さ
れた炭素原子数2ないし12のアルコキシ基;炭素原子
数1ないし12のアルキルチオ基もしくは炭素原子数2
ないし18のアルケニル基を表し;R14およびR15は、
互いに独立して水素原子、炭素原子数1ないし18のア
ルキル基;酸素原子もしくは硫黄原子で中断された炭素
原子数2ないし18のアルキル基;炭素原子数2ないし
18のアルケニル基、炭素原子数5ないし12のシクロ
アルキル基、フェニル基またはナフチル基を表し;R16
は水素原子または炭素原子数1ないし12のアルキル基
を表し;R17、R18、R19、R20、R21およびR22は、
互いに独立して、水素原子または炭素原子数1ないし1
8のアルキル基を表し;R23は水素原子、炭素原子数1
ないし18のアルキル基、酸素原子もしくは硫黄原子で
中断された炭素原子数2ないし18のアルキル基;炭素
原子数2ないし18のアルケニル基;炭素原子数5ない
し12のシクロアルキル基、フェニル基またはナフチル
基を表し;R24およびR25は、互いに独立して、水素原
子、炭素原子数1ないし18のアルキル基、炭素原子数
1ないし12のアルコキシ基、−X2 −(CH2 s
OR 7 または
【化111】 を表し;X1 は直接結合、酸素原子、硫黄原子、−NR
23−、炭素原子数1ないし12のアルキレン基、酸素原
子もしくは硫黄原子で中断された炭素原子数2ないし1
2のアルキレン基;炭素原子数2ないし12のアルケニ
レン基、炭素原子数2ないし12のアルキニレン基、炭
素原子数2ないし16のアルキリデン基、炭素原子数7
ないし16のフェニルアルキリデン基または炭素原子数
5ないし8のシクロアルキレン基を表し;但し、mおよ
びnが0の場合には、X1 は酸素原子および硫黄原子以
外の基であり;X2 は−NR23−を表し;pは0,1ま
たは2を表し;ならびにsは2ないし7の整数を表す、
式Iで表される化合物のチタンまたはジルコニウム錯体
を含む被覆組成物である。
【0036】好ましいコーティング剤組成物は、R1
水素原子、炭素原子数1ないし12のアルキル基;酸素
原子で中断された炭素原子数3ないし12のアルキル
基;炭素原子数2ないし12のアルケニル基、炭素原子
数4ないし15のシクロアルキル基、炭素原子数5ない
し8のシクロアルケニル基、炭素原子数13ないし26
のポリシクロアルキル基;ベンジル基;−COR7 ;あ
るいは、未置換の、もしくは炭素原子数1ないし4のア
ルキル基、炭素原子数1ないし4のアルコキシ基、塩素
原子もしくはカルボキシ基で置換されたまたはベンゾ縮
合したチエニル基、テトラヒドロフラニル基、フリル
基、ピロリジニル基、ピロリル基、チアゾリル基、イソ
チアゾリル基、トリアゾリル基、テトラゾリル基、オキ
サゾリル基、イソオキサゾリル基、ピリジル基、ピペリ
ジニル基、ピラジニル基、ピペラジニル基またはトリア
ジニル基を表し;あるいはR1 はさらにまた式II、III
もしくはIV
【化112】 で表される基を表し;R7 はヒドロキシル基、炭素原子
数1ないし10のアルコキシ基、酸素原子で中断された
炭素原子数2ないし12のアルコキシ基;
【化113】 を表し;R8 、R9 、R10、R11およびR12は互いに独
立して水素原子、ヒドロキシル基、塩素原子、ニトロ
基、
【化114】 、−COR7 、炭素原子数1ないし12のアルキル基、
酸素原子で中断された炭素原子数2ないし16のアルキ
ル基;炭素原子数1ないし12のハロゲノアルキル基、
炭素原子数1ないし12のアルコキシ基、酸素原子で中
断された炭素原子数2ないし12のアルコキシ基;炭素
原子数2ないし12のアルケニル基、炭素原子数5ない
し9のシクロアルキル基、炭素原子数5ないし9のシク
ロアルケニル基、フェニル基、ナフチル基、炭素原子数
7ないし9のフェニルアルキル基、炭素原子数10ない
し12のナフチルアルキル基、フェノキシ基または炭素
原子数7ないし9のフェニルアルコキシ基を表すか;あ
るいは基R9 およびR10、または基R10およびR11はさ
らにまた、それらが結合している炭素原子と一緒になっ
て、ベンゾ環を形成し;R13は水素原子、ヒドロキシル
基、塩素原子、ニトロ基、炭素原子数1ないし12のア
ルキル基、酸素原子で中断された炭素原子数2ないし1
2のアルキル基;炭素原子数1ないし10のアルコキシ
基または酸素原子で中断された炭素原子数2ないし10
のアルコキシ基を表し;R14およびR15は、互いに独立
して、水素原子、炭素原子数1ないし12のアルキル
基、酸素原子で中断された炭素原子数2ないし12のア
ルキル基、炭素原子数5ないし9のシクロアルキル基ま
たはフェニル基を表し;R16は水素原子または炭素原子
数1ないし8のアルキル基を表し;R23は水素原子、炭
素原子数1ないし12のアルキル基、酸素原子で中断さ
れた炭素原子数3ないし12のアルキル基;炭素原子数
2ないし12のアルケニル基;炭素原子数5ないし9の
シクロアルキル基またはフェニル基を表し;R24および
25は互いに独立して水素原子または−X2 −(C
2 s COR7または
【化115】 を表し;X1 は直接結合、酸素原子、硫黄原子、−NR
23−、炭素原子数1ないし8のアルキレン基、炭素原子
数2ないし8のアルケニレン基、炭素原子数2ないし8
のアルキニレン基、炭素原子数2ないし12のアルキリ
デン基、炭素原子数7ないし12のフェニルアルキリデ
ン基または炭素原子数5ないし8のシクロアルキレン基
を表し;但し、mおよびnが0の場合には、X1 は酸素
原子および硫黄原子以外の基であり;X2 は−NR23
を表し;pは0または1を表し;ならびにsは3ないし
6の整数を表す、式Iで表される被覆組成物。
【0037】好ましい被覆組成物はまた、式I中、
2 、R3 、R4 およびR5 は互いに独立して、水素原
子、ヒドロキシル基、炭素原子数1ないし10のアルコ
キシ基;酸素原子で中断された炭素原子数2ないし12
のアルコキシ基、
【化116】 、炭素原子数1ないし12のアルキル基、酸素原子で中
断された炭素原子数2ないし18のアルキル基;炭素原
子数2ないし12のアルケニル基、炭素原子数5ないし
9のシクロアルキル基、炭素原子数5ないし9のシクロ
アルケニル基、フェニル基、ナフチル基、炭素原子数7
ないし9のフェニルアルキル基または−COR7 を表
し;但し、基R2 、R3 、R4 またはR5 の一つがヒド
ロキシル基、
【化117】 である場合、同じC原子に結合している他の基はヒドロ
キシル基、
【化118】 以外の基であり;あるいはR2 およびR3 またはR4
よびR5 がさらにそれらが結合しているC原子と一緒に
なって、未置換のもしくは炭素原子数1ないし4のアル
キル基で置換された炭素原子数5ないし8のシクロアル
キリデン環を表し;R7 はヒドロキシル基、炭素原子数
1ないし10のアルコキシ基、酸素原子で中断された炭
素原子数2ないし12のアルコキシ基;
【化119】 を表し;ならびにR14およびR15は、互いに独立して水
素原子、炭素原子数1ないし12のアルキル基、酸素原
子で中断された炭素原子数2ないし12のアルキル基、
炭素原子数5ないし9のシクロアルキル基またはフェニ
ル基を表す、被覆組成物である。
【0038】同様に好ましい被覆組成物は、式I中、R
2 、R3 、R4 およびR5 は互いに独立して、水素原
子、ヒドロキシル基、炭素原子数1ないし10のアルコ
キシ基;
【化120】 、炭素原子数1ないし12のアルキル基、炭素原子数2
ないし12のアルケニル基、炭素原子数5ないし9のシ
クロアルキル基または炭素原子数5ないし9のシクロア
ルケニル基を表し;但し、基R2 、R3 、R4 またはR
5 の一つがヒドロキシル基または
【化121】 である場合、同じC原子に結合している他の基はヒドロ
キシル基または
【化122】 以外の基であり;ならびにR14およびR15は、互いに独
立して水素原子または炭素原子数1ないし8のアルキル
基を表す、組成物である。
【0039】特別に好ましい、被覆組成物は、式I中、
1 が水素原子、炭素原子数1ないし12のアルキル
基、炭素原子数2ないし12のアルケニル基、炭素原子
数4ないし15のシクロアルキル基、炭素原子数13な
いし26のポリシクロアルキル基、ベンジル基、−CO
7 ;未置換の、もしくは炭素原子数1ないし4のアル
キル基、炭素原子数1ないし4のアルコキシ基もしくは
塩素原子で置換されたピロリジニル基を表し;あるいは
1 はさらにまた式IIもしくはIII
【化123】 で表される基を表し;R7 はヒドロキシル基または炭素
原子数1ないし10のアルコキシ基を表し;R8
9 、R10、R11およびR12は互いに独立して水素原
子、ヒドロキシル基塩素原子、ニトロ基、−COR7
炭素原子数1ないし8のアルキル基、炭素原子数1ない
し4のアルコキシ基またはシクロヘキシル基を表すか;
あるいは基R9 およびR10、または基R10およびR11
さらにまた、それらが結合している炭素原子と一緒にな
って、ベンゾ環を形成し;R13は水素原子、炭素原子数
1ないし4のアルキル基、塩素原子または炭素原子数1
ないし4のアルコキシ基を表し;R23は水素原子、炭素
原子数1ないし8のアルキル基またはフェニル基を表
し;X1 は直接結合、酸素原子、硫黄原子、−NR
23−、炭素原子数2ないし4のアルキレン基を表し;但
し、mおよびnが0の場合には、X1 は酸素原子および
硫黄原子以外の基であり;ならびにpは0または1であ
る、組成物である。
【0040】とりわけ特に重要な被覆組成物は、式I
中、R1 が水素原子、炭素原子数4ないし15のシクロ
アルキル基、炭素原子数13ないし26のポリシクロア
ルキル基または−COR7 を表すか;あるいはR1 はさ
らにまた式IIもしくはIII
【化124】 で表される基を表し;R2 、R3 、R4 およびR5 は、
互いに独立して、水素原子、ヒドロキシル基または−C
OR7 を表し;但し、基R2 、R3 、R4 またはR5
一つがヒドロキシル基である場合、同じC原子に結合し
ている他の基はヒドロキシル基以外の基であり;R7
ヒドロキシル基を表し;R8 は水素原子、ヒドロキシル
基または−COR7 を表し;R9 は水素原子を表し;R
10は水素原子、炭素原子数1ないし4のアルキル基また
はニトロ基を表し;R11は水素原子、メチル基、ニトロ
基または塩素原子を表すか、あるいは基R10およびR11
は、それらが結合している炭素原子と一緒になってベン
ゾ環を表し;R12は水素原子、炭素原子数1ないし4の
アルキル基または−COR7 を表し;R23は水素原子を
表し;X1 は直接結合、酸素原子、硫黄原子、−NR23
−またはビニレン基を表し;但し、mおよびnが0の場
合にはX1 は酸素原子および硫黄原子以外の基を表し;
mは0ないし8の整数を表し;nは0ないし8の整数を
表しならびにpが0を表す、組成物である。
【0041】また、好ましい被覆組成物は、式I中、R
1 が式II
【化125】 (式中、R8 、R9 、R10、R11およびR12が水素原子
を表し;X1 が直接結合を表し;mおよびnが0を表
す。)で表される基である組成物である。
【0042】また特に重要な組成物は、腐食抑制剤とし
て、2−エチルヘキサノン酸、ステアリン酸、オレイン
酸、リノレン酸、アセチレンカルボン酸、シクロヘキサ
ンカルボン酸、ナフテン酸、安息香酸、ナフトエ酸、フ
ェニル酢酸、ケイヒ酸、セバシン酸、コハク酸、マレイ
ン酸、ヒドロキシ酪酸、マンデル酸、サリチル酸、ヒド
ロキシナフトエ酸、ヒドロキシコハク酸、アントラニン
酸、ロイシン、フェニルアラニン、プロリン、2−メル
カプトベンゾチアゾリルコハク酸〔登録商標イルガコル
(Irgacor)252(チバ−ガイギー社)〕、6−[4,
6−ビス(5−カルボキシペンチルアミノ)−[1,
3,5]−トリアジン−2−イル−アミノ]ヘキサンカ
ルボン酸〔登録商標レオコル(Reocor)190(チバ−ガ
イギー社)〕、フランカルボン酸、ピロールカルボン
酸、ピラゾールジカルボン酸、イミダゾールジカルボン
酸またはニコチン酸の、チタンまたはジルコニウム錯体
の少なくとも1種である。
【0043】特別に好ましい被覆組成物は、腐食抑制剤
として、安息香酸、フェニル酢酸、p−メチル安息香
酸、p−クロロ安息香酸または2−メルカプトベンゾチ
アゾリルコハク酸、のチタンまたはジルコニウム錯体の
少なくとも1種である。
【0044】水に僅かに溶解する式Iの化合物のチタン
またはジルコニウム塩は、金属表面を保護するためおよ
びまた金属基剤を前処理するためにも、被覆組成物中の
腐食抑制剤として適当である。
【0045】水におけるチタンおよびジルコニウム錯体
の溶解性は有利には<1重量%、好ましくは<0.1重
量%、特には<0.01重量%である。
【0046】被覆組成物において表される式Iで表され
る化合物のチタンまたはジルコニウムは、それらが追加
の揮発性の電荷を持たないリガンド、例えばUS−A−
4243416号およびUS−A−4243417号に
記載されたような、例えばアミン、アルコール、エーテ
ルまたはメルカプタンと錯体を作らない特有の特徴をも
つ。
【0047】被覆組成物は好ましくは表面コーティング
材である。水性表面コーティング材は特に好ましい。
【0048】表面コーティング材は例えば、ラッカー、
塗料またはワニスである。これらは常に他の任意の成分
に加えて、有機塗膜形成性結合剤を含む。
【0049】好ましい有機塗膜形成性結合剤はエポキシ
樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル
樹脂およびそれらのコポリマー樹脂、ポリビニル樹脂、
フェノール樹脂、アルキド樹脂またはそれらの樹脂の混
合物である。
【0050】被覆組成物に対する適当な有機塗膜形成性
結合剤は、溶媒を含む組成物に対する、しかし特に水性
ラッカー組成物に対する慣用の塗膜形成剤の全てであ
る。このような塗膜形成剤の例は、エポキシ樹脂、ポリ
ウレタン樹脂、アミノ樹脂もしくはそのような樹脂の混
合物;酸性樹脂の塩基性水性分散物または溶液である。
【0051】水性被覆組成物に対する特に重要な有機塗
膜形成性結合剤は、例えばアルキド樹脂;アクリル樹
脂;2−成分エポキシ樹脂;ポリウレタン樹脂;通常の
飽和されたポリエステル樹脂;水で希釈可能なフェノー
ル樹脂またはそれらから誘導される分散物;水で希釈可
能な尿素樹脂;ビニル/アクリルコポリマーをベースと
する樹脂;例えばエポキシアクリレートをベースとする
ハイブリッド系である。
【0052】さらに特別には上記アルキド樹脂は自然乾
燥される水で希釈可能なアルキド樹脂系であることまた
は所望ならば水で希釈可能なメラミン樹脂との組合せで
の焼付系(stoving systems)の形態で使用することが可
能であり;それらは、必要ならば、アクリル樹脂または
そのビニルアセテート等とのコポリマーに基づく水性分
散物との組合せで使用される酸化的な乾燥、自然乾燥ま
たは焼付系で使用もまたできる。
【0053】上記アクリル樹脂は純アクリル樹脂、エポ
キシアクリレートハイブリッド系、アクリル酸またはア
クリル酸エステルコポリマー、ビニル樹脂または、ビニ
ルアセテート、スチレンもしくはブタジエンのようなビ
ニルモノマーとのコポリマーとの組合せである。
【0054】適当なポリアミン架橋剤との組合せである
水で希釈可能なエポキシ樹脂は優れた機械特性および薬
品耐性を有する。液体エポキシ樹脂が使用される場合に
は、水系への有機溶媒の追加を省くことが可能である。
固体樹脂または固体樹脂分散物の使用は、塗膜形成を改
良するため通常、溶媒の少量の添加が必要である。
【0055】好ましいエポキシ樹脂は芳香族ポリオー
ル、特にビフェノールをベースとするものである。エポ
キシ樹脂は架橋剤との組合せで使用される。後者は、特
にアミノ−もしくはヒドロキシル−官能化合物、酸、酸
無水物またはルイス酸である。これらの例は、ポリアミ
ン、ポリアミノアミド、ポリスルフィドに基づくポリマ
ー、ポリフェノール、フッ化ホウ素またはその錯体化合
物、ポリカルボン酸、1,2−ジカルボン酸無水物また
はピロメリット二酸無水物である。
【0056】ポリウレタン樹脂は、一方でヒドロキシ末
端基を有するポリエーテル、ポリエステルおよびポリブ
タジエンと他方で脂肪族もしくは芳香族ポリイソシアネ
ートとから誘導される。
【0057】適当なポリビニル樹脂は、例えばポリビニ
ルブチラール、ポリビニルアセテートまたはそのコポリ
マーである。
【0058】適当なフェノール樹脂は、主要成分として
フェノール類に基づき製造される合成樹脂、所謂、フェ
ノール−、クレゾール、キシレノール−およびレゾルシ
ノールホルムアルデヒド樹脂、アルキルフェノール樹脂
およびフェノールとアセトアルデヒド、フルフロール、
アクロレインまたは他のアルデヒドとの縮合生成物であ
る。変性フェノール樹脂もまた重要である。
【0059】被覆組成物はさらに、顔料、染料、充填
剤、流量調節剤、分散剤、チキソトロピー剤、接着促進
剤、酸化防止剤、光安定剤または硬化触媒からなる群か
らの1種または2種以上の成分を含むことができる。そ
れらはまた、他の公知の腐食防止剤例えばホスフェート
含有もしくはボレート含有顔料または金属酸化顔料のよ
うな腐食抑制顔料、または他の有機または無機腐食防止
剤、例えばニトロイソフタール酸の塩、リン酸エステ
ル、工業等級アミンまたは置換ベンゾトリアゾールを含
むことができる。。
【0060】顔料は例えば、二酸化チタン、酸化鉄、ア
ルミニウムブロンズまたはフタロシアニンブルーであ
る。
【0061】充填剤の例は、タルク、酸化アルミニム、
ケイ酸アルミニム、バライト、雲母または二酸化ケイ素
である。腐食抑制剤はまた、キャリヤーに塗布すること
も可能である。微粉砕充填剤または顔料は特にこの目的
に適当である。
【0062】流量調節剤およびチキソトロピー剤は例え
ば、変性ベントナイトをベースとするものである。
【0063】接着促進剤は例えば変性シランをベースと
するものである。
【0064】ある種の結合剤系においては腐食抑制に相
乗作用を有する塩基性充填剤または顔料の添加はさらに
有利である。このような塩基性充填剤および顔料の例
は、炭酸カルシウムまたはマグネシウム、酸化亜鉛、炭
酸亜鉛、リン酸亜鉛、酸化マグネシウム、酸化アルミニ
ウム、リン酸アルミニウムまたはそれらの混合物であ
る。塩基性有機顔料の例はアミノアントラキノンをベー
スとするものである。
【0065】腐食抑制剤を表面コーティング材へ、その
製造中に例えば粉砕によるこれらの顔料の分散中に、添
加することも可能であり、あるいは該抑制剤を有機溶媒
に溶解し、次に該溶液を被覆組成物に攪拌しながら入れ
ることも可能である。腐食防止剤は金属表面の前処理の
ために使用することもまた可能である。
【0066】モノマーの重合または重縮合による有機塗
膜形成性結合剤の製造の場合には、腐食抑制剤は、重合
の前にモノマーに固体形態でまたは溶液として予め既に
混合することも可能である。
【0067】式Iで表される化合物のチタンおよびジル
コニウム錯体は、有利には、被覆組成物の総固体量に基
づいて0.01ないし20重量%、好ましくは0.05
ないし5重量%、特には0.1ないし5重量%の量で使
用される。
【0068】表面コーティング材は慣用の方法例えば、
吹付、浸漬、刷毛塗りによりまたは電着により基材に塗
布される。しばしば数層に塗布される。腐食防止剤が特
に金属コーティング境界面にて作用するため、それらは
主に下塗剤(プライマー)に添加される。しかし、それ
らはまた、さらに中間層またはトップコートに加えるこ
とも可能である。結合剤が物理的に、化学的にまたは酸
化的に乾燥する樹脂であるか、または熱硬化性もしくは
放射線硬化性樹脂であるかどうかによって、コーティン
グは室温において、または加熱により(焼付)もしくは
照射により硬化される。
【0069】表面コーティング材料は好ましくは、金属
基材、例えば鉄、スチール、銅、亜鉛もしくはアルミニ
ウム、およびそれらの合金のための下塗剤(プライマ
ー)である。
【0070】抗腐食作用に加えて、式Iで表される化合
物のチタンおよびジルコニウム錯体は、本発明の被覆組
成物の貯蔵安定性に不利な作用を示すことなく、それら
がコーティング金属接着において好ましい影響を有し、
ならびに結合剤との良好な相溶性を有する。
【0071】金属表面のための被覆組成物における腐食
防止剤としての式Iで表される化合物のチタンおよびジ
ルコニウムの使用は、そのため本発明の好ましい実例で
ある。
【0072】本発明はまた、a)有機塗膜形成性結合剤
およびb)式Iで表される化合物のチタンまたはジルコ
ニウム錯体の少なくとも1種からなる被覆組成物を腐食
性金属基材に塗布することからなる、腐食性金属基材を
保護するための方法にも関する。
【0073】本発明はまた新規な、式I
【化126】 (式中、R1 は水素原子、炭素原子数1ないし25のア
ルキル基、酸素原子、硫黄原子もしくは
【化127】 で中断された炭素原子数2ないし25のアルキル基;炭
素原子数2ないし24のアルケニル基、未置換のもしく
は炭素原子数1ないし4のアルキル基で置換された炭素
原子数4ないし15のシクロアルキル基;未置換のもし
くは炭素原子数1ないし4のアルキル基で置換された炭
素原子数5ないし15のシクロアルケニル基;炭素原子
数13ないし26のポリシクロアルキル基;未置換のも
しくはフェニル環において炭素原子数1ないし4のアル
キル基で置換された炭素原子数7ないし9のフェニルア
ルキル基;−COR7 ;未置換の、もしくは炭素原子数
1ないし4のアルキル基、炭素原子数1ないし4のアル
コキシ基、ハロゲン原子もしくはカルボキシル基で置換
された5−または6−員複素環;未置換の、もしくは炭
素原子数1ないし4のアルキル基、炭素原子数1ないし
4のアルコキシ基、ハロゲン原子もしくはカルボキシル
基で置換されたベンゾ−縮合5−または6−員複素環を
表すか;あるいはR1 はさらにまた式II、III もしくは
IV
【化128】 で表される基を表し;R2 、R3 、R4 およびR5 は互
いに独立して、水素原子、ヒドロキシル基、炭素原子数
1ないし18のアルコキシ基;酸素原子、硫黄原子もし
くは
【化129】 で中断された炭素原子数2ないし18のアルコキシ基;
【化130】 、炭素原子数1ないし25のアルキル基;酸素原子、硫
黄原子もしくは
【化131】 で中断された炭素原子数2ないし25のアルキル基;炭
素原子数2ないし24のアルケニル基、未置換のもしく
は炭素原子数1ないし4のアルキル基で置換された炭素
原子数5ないし15のシクロアルキル基;未置換のもし
くは炭素原子数1ないし4のアルキル基で置換された炭
素原子数5ないし15のシクロアルケニル基;未置換の
もしくは炭素原子数1ないし4のアルキル基で置換され
たフェニル基もしくはナフチル基;未置換のもしくはフ
ェニル環において炭素原子数1ないし4のアルキル基で
置換された炭素原子数7ないし9のフェニルアルキル
基;未置換のもしくはナフチル環において炭素原子数1
ないし4のアルキル基で置換された炭素原子数10ない
し12のナフチルアルキル基;または−COR7 を表
し;但し、基R2 、R3 、R4 またはR5 の一つがヒド
ロキシル基、
【化132】 である場合、同じC原子に結合している他の基はヒドロ
キシル基、
【化133】 以外の基であり;あるいはR2 およびR3 またはR4
よびR5 がさらにそれらが結合しているC原子と一緒に
なって、未置換のもしくは炭素原子数1ないし4のアル
キル基で置換された炭素原子数5ないし12のシクロア
ルキリデン環を表し;R6 は水素原子または炭素原子数
1ないし8のアルキル基を表し;R7 はヒドロキシル
基、炭素原子数1ないし18のアルコキシ基、酸素原
子、硫黄原子もしくは
【化134】 で中断された炭素原子数2ないし18のアルコキシ基、
【化135】 を表し;R8 、R9 、R10、R11およびR12は互いに独
立して水素原子、ヒドロキシル基、ハロゲン原子、ニト
ロ基、
【化136】 、シアノ基、CF3 、−COR7 、炭素原子数1ないし
25のアルキル基、酸素原子、硫黄原子もしくは
【化137】 で中断された炭素原子数2ないし25のアルキル基;炭
素原子数1ないし25のハロゲノアルキル基、炭素原子
数1ないし18のアルコキシ基;酸素原子、硫黄原子も
しくは
【化138】 で中断された炭素原子数2ないし18のアルコキシ基;
炭素原子数1ないし18のアルキルチオ基、炭素原子数
2ないし24のアルケニル基;未置換のもしくは炭素原
子数1ないし4のアルキル基で置換された炭素原子数5
ないし15のシクロアルキル基;未置換のもしくは炭素
原子数1ないし4のアルキル基で置換された炭素原子数
5ないし15のシクロアルケニル基;未置換のもしくは
炭素原子数1ないし4のアルキル基で置換されたフェニ
ル基もしくはナフチル基;未置換のもしくはフェニル環
において炭素原子数1ないし4のアルキル基で置換され
た炭素原子数7ないし9のフェニルアルキル基、未置換
のもしくはナフチル環において炭素原子数1ないし4の
アルキル基で置換された炭素原子数10ないし12のナ
フチルアルキル基;未置換のもしくは炭素原子数1ない
し4のアルキル基で置換されたフェノキシ基もしくはナ
フトキシ基;未置換のもしくはフェニル環において炭素
原子数1ないし4のアルキル基で置換された炭素原子数
7ないし9のフェニルアルコキシ基;未置換のもしくは
ナフチル環において炭素原子数1ないし4のアルキル基
で置換された炭素原子数10ないし12のナフチルアル
コキシ基を表すか;あるいは基R9 およびR10、または
基R10およびR11、または基R11およびR12、または基
8 およびR12はさらにまた、それらが結合している炭
素原子と一緒になって、未置換の、もしくは炭素原子数
1ないし4のアルキル基、ハロゲン原子もしくは炭素原
子数1ないし4のアルコキシ基で置換されたベンゾ環を
形成し;R13は水素原子、ヒドロキシル基、ハロゲン原
子、ニトロ基、シアノ基、CF3、炭素原子数1ないし
25のアルキル基、酸素原子、硫黄原子もしくは
【化139】 で中断された炭素原子数2ないし25のアルキル基;炭
素原子数1ないし25のハロゲノアルキル基、炭素原子
数1ないし18のアルコキシ基、酸素原子、硫黄原子も
しくは
【化140】 で中断された炭素原子数2ないし18のアルコキシ基;
炭素原子数1ないし18のアルキルチオ基もしくは炭素
原子数2ないし24のアルケニル基を表し;R14および
15は、互いに独立して水素原子、炭素原子数1ないし
25のアルキル基、酸素原子、硫黄原子もしくは
【化141】 で中断された炭素原子数2ないし25のアルキル基、炭
素原子数2ないし24のアルケニル基、未置換のもしく
は炭素原子数1ないし4のアルキル基で置換された炭素
原子数5ないし15のシクロアルキル基;未置換のもし
くは炭素原子数1ないし4のアルキル基で置換されたフ
ェニル基またはナフチル基を表し;R16は水素原子また
は炭素原子数1ないし18のアルキル基を表し;R17
18、R19、R20、R21およびR22は互いに独立して水
素原子または炭素原子数1ないし25のアルキル基を表
し;R23は水素原子、炭素原子数1ないし25のアルキ
ル基、酸素原子、硫黄原子もしくは
【化142】 で中断された炭素原子数2ないし25のアルキル基;炭
素原子数2ないし24のアルケニル基;未置換のもしく
は炭素原子数1ないし4のアルキル基で置換された炭素
原子数5ないし15のシクロアルキル基;未置換のもし
くは炭素原子数1ないし4のアルキル基で置換されたフ
ェニル基もしくはナフチル基を表し;R24およびR25
互いに独立して水素原子、炭素原子数1ないし25のア
ルキル基炭素原子数1ないし18のアルコキシ基、−X
2 −(CH2 s COR7 または
【化143】 を表し;Mはr価の金属カチオンを表し;X1 は直接結
合、酸素原子、硫黄原子、−NR23−、炭素原子数1な
いし18のアルキレン基;酸素原子、硫黄原子もしくは
【化144】 で中断された炭素原子数2ないし18のアルキレン基、
炭素原子数2ないし18のアルケニレン基、炭素原子数
2ないし18のアルキニレン基、炭素原子数2ないし2
0のアルキリデン基、炭素原子数7ないし20のフェニ
ルアルキリデン基または炭素原子数5ないし8のシクロ
アルキレン基を表し;但し、mおよびnが0の場合に
は、X1 は酸素原子または硫黄原子以外の基であり;X
2 は酸素原子または−NR23−を表し;mおよびnは互
いに独立して0ないし10の整数であり;pは0ないし
4の整数であり;rは1,2または3を表し;ならびに
sは1ないし8の整数を表す。)で表される化合物のチ
タンまたはジルコニウム錯体であって、かつマレイン
酸、コハク酸、フェニル酢酸、o−フタル酸、ケイヒ
酸、安息香酸、p−ニトロ安息香酸、サリチル酸および
マンデル酸のジルコニウム錯体を除いたものにも関す
る。
【0074】新規な式Iで表される化合物のチタンおよ
びジルコニウム錯体の好ましい群は被覆組成物に対して
好ましいものとして上記に言及したものと同様に定義さ
れる。
【0075】さらに好ましいものである式Iで表される
化合物のチタンおよびジルコニウム錯体は、R1 が水素
原子、炭素原子数1ないし18のアルキル基;酸素原
子、硫黄原子もしくは
【化145】 で中断された炭素原子数2ないし18のアルキル基;炭
素原子数2ないし18のアルケニル基、未置換のもしく
は炭素原子数1ないし4のアルキル基で置換された炭素
原子数4ないし15のシクロアルキル基;未置換のもし
くは炭素原子数1ないし4のアルキル基で置換された炭
素原子数5ないし12のシクロアルケニル基;炭素原子
数13ないし26のポリシクロアルキル基;炭素原子数
7ないし9のフェニルアルキル基;−COR7 ;未置換
の、もしくは炭素原子数1ないし4のアルキル基、炭素
原子数1ないし4のアルコキシ基、塩素原子もしくはカ
ルボキシル基で置換された5−または6−員複素環;未
置換の、もしくは炭素原子数1ないし4のアルキル基、
炭素原子数1ないし4のアルコキシ基、塩素原子もしく
はカルボキシル基で置換されたベンゾ−縮合5−または
6−員複素環を表すか;あるいはR1 はさらにまた式I
I、III もしくはIV
【化146】 で表される基を表し;R2 、R3 、R4 およびR5 は互
いに独立して、水素原子、ヒドロキシル基、炭素原子数
1ないし12のアルコキシ基;酸素原子もしくは硫黄原
子で中断された炭素原子数2ないし12のアルコキシ
基、
【化147】 、炭素原子数1ないし18のアルキル基;酸素原子もし
くは硫黄原子で中断された炭素原子数2ないし18のア
ルキル基;炭素原子数2ないし18のアルケニル基、炭
素原子数5ないし15のシクロアルキル基、炭素原子数
5ないし15のシクロアルケニル基、フェニル基、ナフ
チル基、炭素原子数7ないし9のフェニルアルキル基、
炭素原子数10ないし12のナフチルアルキル基または
−COR7を表し;但し、基R2 、R3 、R4 またはR
5 の一つがヒドロキシル基、
【化148】 である場合、同じC原子に結合している他の基はヒドロ
キシル基、
【化149】 以外の基であり;あるいはR2 およびR3 またはR4
よびR5 がさらにそれらが結合しているC原子と一緒に
なって、未置換のもしくは炭素原子数1ないし4のアル
キル基で置換された炭素原子数5ないし8のシクロアル
キリデン環を表し;R7 はヒドロキシル基、炭素原子数
1ないし12のアルコキシ基、酸素原子もしくは硫黄原
子で中断された炭素原子数2ないし12のアルコキシ
基;
【化150】 を表し;R8 、R9 、R10、R11およびR12は互いに独
立して水素原子、ヒドロキシル基、ハロゲン原子、ニト
ロ基、
【化151】 、シアノ基、CF3 、−COR7 、炭素原子数1ないし
18のアルキル基、酸素原子もしくは硫黄原子で中断さ
れた炭素原子数2ないし18のアルキル基;炭素原子数
1ないし18のハロゲノアルキル基、炭素原子数1ない
し12のアルコキシ基、酸素原子もしくは硫黄原子で中
断された炭素原子数2ないし12のアルコキシ基;炭素
原子数1ないし12のアルキルチオ基、炭素原子数2な
いし18のアルケニル基、炭素原子数5ないし12のシ
クロアルキル基、炭素原子数5ないし12のシクロアル
ケニル基、フェニル基、ナフチル基、炭素原子数7ない
し9のフェニルアルキル基、炭素原子数10ないし12
のナフチルアルキル基、フェノキシ基、ナフトキシ基、
炭素原子数7ないし9のフェニルアルコキシ基または炭
素原子数10ないし12のナフチルアルコキシ基を表す
か;あるいは基R9 およびR10、または基R10およびR
11、または基R11およびR12、または基R8 およびR12
はさらにまた、それらが結合している炭素原子と一緒に
なって、未置換の、もしくは炭素原子数1ないし4のア
ルキル基もしくは塩素原子で置換されたベンゾ環を形成
し;R13は水素原子、ヒドロキシル基、ハロゲン原子、
ニトロ基、シアノ基、CF3、炭素原子数1ないし18
のアルキル基、酸素原子もしくは硫黄原子で中断された
炭素原子数2ないし18のアルキル基;炭素原子数1な
いし18のハロゲノアルキル基、炭素原子数1ないし1
2のアルコキシ基、酸素原子もしくは硫黄原子で中断さ
れた炭素原子数2ないし12のアルコキシ基;炭素原子
数1ないし12のアルキルチオ基もしくは炭素原子数2
ないし18のアルケニル基を表し;R14およびR15は、
互いに独立して水素原子、炭素原子数1ないし18のア
ルキル基;酸素原子もしくは硫黄原子で中断された炭素
原子数2ないし18のアルキル基;炭素原子数2ないし
18のアルケニル基、炭素原子数5ないし12のシクロ
アルキル基、フェニル基またはナフチル基を表し;R16
は水素原子または炭素原子数1ないし12のアルキル基
を表し;R17、R18、R19、R20、R21およびR22は互
いに独立して水素原子または炭素原子数1ないし18の
アルキル基を表し;R23は水素原子、炭素原子数1ない
し18のアルキル基;酸素原子もしくは硫黄原子で中断
された炭素原子数2ないし18のアルキル基;炭素原子
数2ないし18のアルケニル基;炭素原子数5ないし1
2のシクロアルキル基、フェニル基またはナフチル基を
表し;R24およびR25は互いに独立して水素原子、炭素
原子数1ないし18のアルキル基、炭素原子数1ないし
12のアルコキシ基、−X2 −(CH2 s COR7
たは
【化152】 を表し;X1 は直接結合、酸素原子、硫黄原子、−NR
23−、炭素原子数1ないし12のアルキレン基;酸素原
子もしくは硫黄原子で中断された炭素原子数2ないし1
2のアルキレン基;炭素原子数2ないし12のアルケニ
レン基、炭素原子数2ないし12のアルキニレン基、炭
素原子数2ないし16のアルキリデン基、炭素原子数7
ないし16のフェニルアルキリデン基または炭素原子数
5ないし8のシクロアルキレン基を表し;但し、mおよ
びnが0の場合には、X1 は酸素原子および硫黄原子以
外の基でありX2 は−NR23−を表し;pは0,1また
は2を表し;ならびにsは2ないし7の整数を表すもの
である。
【0076】また好ましい、式Iで表される化合物のチ
タンおよびジルコニウム錯体は、R1 が水素原子、炭素
原子数1ないし12のアルキル基;酸素原子で中断され
た炭素原子数3ないし12のアルキル基;炭素原子数2
ないし12のアルケニル基、炭素原子数4ないし15の
シクロアルキル基、炭素原子数5ないし8のシクロアル
ケニル基、炭素原子数13ないし26のポリシクロアル
キル基;ベンジル基;−COR7 ;あるいは、未置換
の、もしくは炭素原子数1ないし4のアルキル基、炭素
原子数1ないし4のアルコキシ基、塩素原子もしくはカ
ルボキシ基で置換された、またはベンゾ縮合したチエニ
ル基、テトラヒドロフラニル基、フリル基、ピロリジニ
ル基、ピロリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、
トリアゾリル基、テトラゾリル基、オキサゾリル基、イ
ソオキサゾリル基、ピリジル基、ピペリジニル基、ピラ
ジニル基、ピペラジニル基またはトリアジニル基を表
し;あるいはR1 はさらにまた式II、III もしくはIV
【化153】 で表される基を表し;R7 はヒドロキシル基、炭素原子
数1ないし10のアルコキシ基、酸素原子で中断された
炭素原子数2ないし12のアルコキシ基;
【化154】 を表し;R8 、R9 、R10、R11およびR12は、互いに
独立して、水素原子、ヒドロキシル基、塩素原子、ニト
ロ基、
【化155】 、−COR7 、炭素原子数1ないし12のアルキル基、
酸素原子で中断された炭素原子数2ないし16のアルキ
ル基;炭素原子数1ないし12のハロゲノアルキル基、
炭素原子数1ないし12のアルコキシ基、酸素原子で中
断された炭素原子数2ないし12のアルコキシ基;炭素
原子数2ないし12のアルケニル基、炭素原子数5ない
し9のシクロアルキル基、炭素原子数5ないし9のシク
ロアルケニル基、フェニル基、ナフチル基、炭素原子数
7ないし9のフェニルアルキル基、炭素原子数10ない
し12のナフチルアルキル基、フェノキシ基または炭素
原子数7ないし9のフェニルアルコキシ基を表すか;あ
るいは基R9 およびR10、または基R10およびR11はさ
らにまた、それらが結合している炭素原子と一緒になっ
て、ベンゾ環を形成し;R13は水素原子、ヒドロキシル
基、塩素原子、ニトロ基、炭素原子数1ないし12のア
ルキル基、酸素原子で中断された炭素原子数2ないし1
2のアルキル基;炭素原子数1ないし10のアルコキシ
基または酸素原子で中断された炭素原子数2ないし10
のアルコキシ基を表し;R14およびR15は、互いに独立
して、水素原子、炭素原子数1ないし12のアルキル
基、酸素原子で中断された炭素原子数2ないし12のア
ルキル基、炭素原子数5ないし9のシクロアルキル基ま
たはフェニル基を表し;R16は水素原子または炭素原子
数1ないし8のアルキル基を表し;R23は水素原子、炭
素原子数1ないし12のアルキル基、酸素原子で中断さ
れた炭素原子数3ないし12のアルキル基;炭素原子数
2ないし12のアルケニル基;炭素原子数5ないし9の
シクロアルキル基またはフェニル基を表し;R24および
25は互いに独立して水素原子または−X2 −(C
2 s COR7または
【化156】 を表し;X1 は直接結合、酸素原子、硫黄原子、−NR
23−、炭素原子数1ないし8のアルキレン基、炭素原子
数2ないし8のアルケニレン基、炭素原子数2ないし8
のアルキニレン基、炭素原子数2ないし12のアルキリ
デン基、炭素原子数7ないし12のフェニルアルキリデ
ン基または炭素原子数5ないし8のシクロアルキレン基
を表し;但し、mおよびnが0の場合には、X1 は酸素
原子および硫黄原子以外の基であり;X2 は−NR23
を表し;pは0または1を表し;ならびにsは3ないし
6の整数を表すものである。
【0077】同様に好ましい式Iで表される化合物のチ
タンおよびジルコニウムの錯体は、R2 、R3 、R4
よびR5 は、互いに独立して、水素原子、ヒドロキシル
基、炭素原子数1ないし10のアルコキシ基;酸素原子
で中断された炭素原子数2ないし12のアルコキシ基、
【化157】 、炭素原子数1ないし12のアルキル基、酸素原子で中
断された炭素原子数2ないし18のアルキル基;炭素原
子数2ないし12のアルケニル基、炭素原子数5ないし
9のシクロアルキル基、炭素原子数5ないし9のシクロ
アルケニル基、フェニル基、ナフチル基、炭素原子数7
ないし9のフェニルアルキル基または−COR7 を表
し;但し基R2 、R3 、R4 またはR5 の一つがヒドロ
キシル基、
【化158】 である場合、同じC原子に結合している他の基はヒドロ
キシル基、
【化159】 以外の基であり;あるいはR2 およびR3 またはR4
よびR5 がさらにそれらが結合しているC原子と一緒に
なって、未置換のもしくは炭素原子数1ないし4のアル
キル基で置換された炭素原子数5ないし8のシクロアル
キリデン環を表し;R7 はヒドロキシル基、炭素原子数
1ないし10のアルコキシ基、酸素原子で中断された炭
素原子数2ないし12のアルコキシ基;
【化160】 を表し;ならびにR14およびR15は、互いに独立して水
素原子、炭素原子数1ないし12のアルキル基、酸素原
子で中断された炭素原子数2ないし12のアルキル基、
炭素原子数5ないし9のシクロアルキル基またはフェニ
ル基を表すものである。
【0078】特に好ましい式Iで表される化合物のチタ
ンおよびジルコニウムの錯体は、R2 、R3 、R4 およ
びR5 は互いに独立して、水素原子、ヒドロキシル基、
炭素原子数1ないし10のアルコキシ基;
【化161】 、炭素原子数1ないし12のアルキル基、炭素原子数2
ないし12のアルケニル基、炭素原子数5ないし9のシ
クロアルキル基または炭素原子数5ないし9のシクロア
ルケニル基を表し;但し、基R2 、R3 、R4 またはR
5 の一つがヒドロキシル基または
【化162】 である場合、同じC原子に結合している他の基はヒドロ
キシル基または
【化163】 以外の基であり;ならびにR14およびR15は、互いに独
立して、水素原子または炭素原子数1ないし8のアルキ
ル基を表すものである。
【0079】特別に重要な式Iで表される化合物のチタ
ンおよびジルコニウムの錯体は、R1 が水素原子、炭素
原子数1ないし12のアルキル基、炭素原子数2ないし
12のアルケニル基、炭素原子数4ないし15のシクロ
アルキル基、炭素原子数13ないし26のポリシクロア
ルキル基、ベンジル基、−COR7 ;未置換の、もしく
は炭素原子数1ないし4のアルキル基、炭素原子数1な
いし4のアルコキシ基もしくは塩素原子で置換されたピ
ロリジニル基を表し;あるいはR1 はさらにまた式IIも
しくはIII
【化164】 で表される基を表し;R7 はヒドロキシル基または炭素
原子数1ないし10のアルコキシ基を表し;R8
9 、R10、R11およびR12は互いに独立して水素原
子、ヒドロキシル基塩素原子、ニトロ基、−COR7
炭素原子数1ないし8のアルキル基、炭素原子数1ない
し4のアルコキシ基またはシクロヘキシル基を表すか;
あるいは基R9 およびR10、または基R10およびR11
さらにまた、それらが結合している炭素原子と一緒にな
って、ベンゾ環を形成し;R13は水素原子、炭素原子数
1ないし4のアルキル基、塩素原子または炭素原子数1
ないし4のアルコキシ基を表し;R23は水素原子、炭素
原子数1ないし8のアルキル基またはフェニル基を表
し;X1 は直接結合、酸素原子、硫黄原子、−NR
23−、炭素原子数2ないし4のアルキレン基を表し;但
し、mおよびnが0の場合には、X1 は酸素原子および
硫黄原子以外の基であり;ならびにpは0または1であ
るものである。
【0080】特別に特に重要な式Iで表される化合物の
チタンおよびジルコニウムの錯体は、R1 が水素原子、
炭素原子数4ないし15のシクロアルキル基、炭素原子
数13ないし26のポリシクロアルキル基または−CO
7 を表すか;あるいはR1はさらにまた式IIもしくはI
II
【化165】 で表される基を表し;R2 、R3 、R4 およびR5 は、
互いに独立して、水素原子、ヒドロキシル基または−C
OR7 を表し;但し、基R2 、R3 、R4 またはR5
一つがヒドロキシル基である場合、同じC原子に結合し
ている他の基はヒドロキシル基以外の基であり;R7
ヒドロキシル基を表し;R8 は水素原子、ヒドロキシル
基または−COR7 を表し;R9 は水素原子を表し;R
10は水素原子、炭素原子数1ないし4のアルキル基また
はニトロ基を表し;R11は水素原子、メチル基、ニトロ
基または塩素原子を表すか、あるいは基R10およびR11
は、それらが結合している炭素原子と一緒になってベン
ゾ環を表し;R12は水素原子、炭素原子数1ないし4の
アルキル基または−COR7 を表し;R23は水素原子を
表し;X1 は直接結合、酸素原子、硫黄原子、−NR23
−またはビニレン基を表し;但し、mおよびnが0の場
合、X1 は酸素原子および硫黄原子以外の基を表し;m
は0ないし8の整数を表し;nは0ないし8の整数を表
し;ならびにpが0を表すものである。
【0081】式Iで表される化合物のチタンおよびジル
コニウム錯体はそれ自体公知の方法で製造できる。
【0082】本発明はa)有機塗膜形成性結合剤および
b)腐食防止剤として、式Iで表されるカルボン酸もし
くはそのアルカリ金属塩(その一般記号は定義したもの
と同じである。)とチタンまたはジルコニウム化合物と
の反応により得られるチタンまたはジルコニウム錯体の
少なくとも1つからなる、被覆組成物にも関する。
【0083】使用するチタンまたはジルコニウム化合物
は、有利には有機チタンもしくはジルコニウム化合物ま
たは無機チタンもしくはジルコニウム化合物である。
【0084】有機チタンおよびジルコニウム化合物の例
は、特に、アルコラート、例えばジルコニウムn−プロ
ポキシド、ジルコニウムイソプロポキシド、ジルコニウ
ムn−ブトキシド、チタンn−プロポキシド、チタンイ
ソプロポキシド、チタンエトキシドまたはチタンn−ブ
トキシドである。;または例えば特にジルコニウムアセ
テートのようなアセテートのようなカルボキシレートで
ある。
【0085】無機チタンおよびジルコニウム化合物の例
は、ハロゲン化物、特に塩素化物、硝酸塩、炭酸塩、水
酸化物および硫酸塩である。炭酸ジルコニウム、硫酸ジ
ルコニウム、オキシ塩化ジルコニウム、水酸化ジルコニ
ウムおよびオキシ塩化チタンは特に重要である。
【0086】式Iで表される化合物ならびに無機チタン
およびジルコニウム化合物例えば、炭酸ジルコニウムか
ら出発するチタンおよびジルコニウム錯体の製造におい
て、反応は好ましくは水の中で、高温、特に50℃ない
し100℃で行われる。
【0087】反応はまた、有機溶媒と水との混合物でも
また行われる。特に好ましい混合物は芳香族炭化水素例
えばトルエンもしくはキシレンと、あるいはアルコール
例えばメタノール、エタノール、n−プロパノール、イ
ソプロパノール、n−ブタノールまたは2−ブタノール
と、水との混合物は特に好ましい。水/有機溶媒の比は
所望により変更できる。例えば、1:10ないし10:
1、特に1:5ないし5:1、例えば1:2ないし2:
1の水/トルエンないし水/2−ブタノール(体積/体
積)の溶媒の比は好ましい。
【0088】有機チタンまたはジルコニウム化合物、例
えばチタンn−プロポキシドないしジルコニウムn−プ
ロポキシドが使用される場合、反応は好ましくは無水有
機溶媒中で行われる。適当な溶媒は、反応条件下で、塩
基に対して化学的に不活性な溶媒の全てである。好まし
い溶媒は有機炭化水素、例えばトルエンもしくはキシレ
ン;脂肪族炭化水素、例えばペンタン、ヘキサン、ヘプ
タンもしくはオクタンおよびそれらの異性体混合物;ハ
ロゲン化炭化水素、例えば塩化メチレン、クロロホルム
もしくは1,2−ジクロロメタン;エーテル、例えばジ
エチルエーテル、ジブチルエーテル、1,4−ジオキサ
ンもしくはテトラヒドロフラン;およびさらにアセトニ
トリル、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド
またはN−メチルピロリドンである。
【0089】式Iで表される化合物および有機チタンお
よびジルコニウム化合物から出発するチタンおよびジル
コニウム錯体の製造において、反応は好ましくはトルエ
ン中で、高温、特に30ないし80℃の温度で行われ
る。
【0090】有機チタンまたはジルコニウム化合物およ
び式Iのカルボン酸から製造される式Iで表されるチタ
ンおよびジルコニウム錯体の加水分解は、水における懸
濁物の形態で有利に行われる。生成物は、反応混合物の
ろ過ならびに続いて、室温で高真空下での残渣の乾燥に
より好ましく単離される。
【0091】式Iで表される化合物のチタンおよびジル
コニウム錯体を与える、式Iで表されるカルボン酸のア
ルカリ金属塩、特にナトリウムカルボキシレートと、無
機チタンまたはジルコニウム化合物、例えば硫酸ジルコ
ニウムとの反応は、溶媒、例えば水、または水と有機溶
媒の混合物中で、室温で好ましく行われる。生成物は反
応混合物のろ過ならびに続いて、室温で高真空下での残
渣の乾燥により好ましく単離される。
【0092】式Iで表されるカルボン酸のアルカリ金属
塩はまた相当する式Iで表されるカルボン酸と1当量の
希水酸化アルカリ溶液とからその場で、また製造でき
る。
【0093】式Iで表されるカルボン酸は、使用するチ
タンまたはジルコニウム化合物に関して過剰量、当モル
量または当モル量より少ない量で使用できる。式Iで表
されるカルボン酸対チタンまたはジルコニウム化合物と
の比は20:1ないし1:10であり得る。比10:1
ないし1:3が好ましい。
【0094】従って、本発明は、a)有機塗膜形成性結
合剤および;b)腐食抑制剤として、式Iで表されるカ
ルボン酸対チタンまたはジルコニウム化合物のモル比が
20:1ないし1:10、特に10:1ないし1:5、
例えば5:1ないし1:5である、式Iで表されるカル
ボン酸もしくはそのアルカリ金属(一般記号は定義され
たものを表す。)と、チタンまたはジルコニウム化合物
との反応により得られるチタンまたはジルコニウム錯体
の少なくとも1つからなる;被覆組成物にもまた関す
る。
【0095】式Iで表される化合物のチタンおよびジル
コニウム錯体はまた、反応媒体中に存在する遊離酸(式
I)、水あるいは他のアニオン例えば水酸化物と未だ錯
体化可能である。チタンもしくはジルコニウムアセテー
トまたはチタンもしくはジルコニウムエルコキドの場合
には、式Iで表される化合物のチタンおよびジルコニウ
ム錯体はアセテートないしアルコキシドアニオンを含
む。
【0096】上記言及に基づき、式Iで表されるカルボ
ン酸のチタン及びジルコニウムにおける金属重量含量割
合は変更できる。好ましい錯体は5ないし50重量%、
好ましくは5ないし45重量%、例えば5ないし40重
量%を有する。
【0097】式Iで表されるカルボン酸のチタンおよび
ジルコニウム錯体の構造は製造方法ならびに使用する式
Iで表されるカルボン酸およびチタンまたはジルコニウ
ム化合物とのモル比によって変化し得る。
【0098】従って、本発明は式Iで表されるカルボン
酸もしくはそのアルカリ金属塩と、チタンもしくはジル
コニウム化合物との反応により得られる生成物にも関す
る。
【0099】式Iで表されるカルボン酸は文献から公知
でありそしてその製法は上記参照文献に記載されてい
る。式Iで表される多くのカルボン酸は市販されてい
る。以下の実施例において使用される、式Iで表される
幾つかの特に好ましいカルボン酸の製法は、例えばUS
−A−4612378号、GB−A−1295432号
またはJ.Chem.Soc.Perkin Tran
s.I,7,932−935(1972)に記載されて
いる。
【0100】
【実施例】以下の実施例は本発明をより詳細に説明す
る。部および%は重量による。
【0101】実施例1:4−メチル安息香酸と塩基性炭
酸ジルコニウムとのジルコニウム錯体(化合物101)
の製造 水500ml中の4−メチル安息香酸34.27g
(0.25mol)および塩基性炭酸ジルコニウム(ジ
ルコニウム含量32.88%)の懸濁液を、激しく攪拌
しながら、90℃にゆっくり加熱する。次に反応混合物
の攪拌を90℃でさらに45分間続ける。水を熱いうち
にデカントして除き、残渣を酢酸エチルで抽出する。有
機相を合わせそして減圧ロータリーエバポレーターで濃
縮する。残渣を25℃で高真空下で乾燥した後、白色粉
末として、4−メチル安息香酸のジルコニウム錯体(化
合物(101))48.4gを得る。 測定された分析値:Zr 28.1%;C 41.8
%;H 3.85%;H2 O 1.5%
【0102】実施例2:4−メチル安息香酸とジルコニ
ウム(IV)n−プロポキシドとのジルコニウム錯体(化
合物102)の製造 ドライトルエン200ml中の4−メチル安息香酸2
0.42g(0.15mol)およびジルコニウム(I
V)n−プロポキシド〔フルカ(Fluka)社, ジルコニウ
ム含量20%〕66.52g(0.15mol)の溶液
を、窒素雰囲気下、50℃で18時間攪拌する。次に反
応混合物を冷却しそして減圧ロータリーエバポレーター
で濃縮する。残渣を25℃、高真空下で乾燥した後、橙
色油として、4−メチル安息香酸のジルコニウム錯体
(化合物(102))63.7gを得る。 測定された分析値:Zr 21.24%;C 51.4
2%;H 7.17%
【0103】実施例3:4−メチル安息香酸とジルコニ
ウム(IV)n−プロポキシドとのジルコニウム錯体の製
造および続く加水分解(化合物(103)) アセトン10ml中の、4−メチル安息香酸とジルコニ
ウム(IV)n−プロポキシドとから製造した4−メチル
安息香酸のジルコニム錯体(実施例2,化合物(10
2))38.5g(95mmol)溶液を、水1リット
ルに導入しそして混合物を室温で30分間攪拌する。反
応混合物をろ過しそして残渣を少量の塩化メチレンで抽
出する。残渣を室温、高真空下で乾燥する。ベージュ色
粉末として、4−メチル安息香酸のジルコニウム錯体
(化合物(103))21.15gを得る。 測定された分析値:Zr 33.78%;C 36.0
1%;H 3.89%
【0104】実施例4:4−メチル安息香酸とチタンイ
ソ−プロポキシドとのチタン錯体の製造(化合物(10
4)) 実施例2と同様に、ドライトルエン200ml中の、4
−メチル安息香酸23.15g(0.17mol)とチ
タン(IV)イソ−プロポキシド〔フルカ社(Fluka), チ
タン含量16.9%〕48.33g(0.17mol)
とから、黄色粉末として、4−メチル安息香酸のチタン
錯体(化合物(104))59.8gを得る。 測定された分析値:Ti 13.43%;C 46.7
6%;H 5.79%
【0105】実施例5:4−メチル安息香酸とチタンイ
ソ−プロポキシドとのチタン錯体の製造および続く加水
分解(化合物(105)) 4−メチル安息香酸とチタンイソ−プロポキシドとから
製造した4−メチル安息香酸のチタン錯体(実施例4,
化合物(104))37.3g(0.103mol)
を、水1リットルに懸濁させ、そして該懸濁物を室温で
3時間攪拌する。ろ過後、フィルター上の残渣を少量の
塩化メチレンで抽出する。残存する残渣を室温、高真空
下で乾燥する。黄色の粉末として、4−メチル安息香酸
のチタン錯体(化合物(105))13.47gを得
る。 測定された分析値:Ti 23.2%;C 43.08
%;H 4.41%
【0106】実施例6:4−メチル安息香酸とジルコニ
ウムn−プロポキシドとのジルコニウム錯体(化合物1
06)の製造 実施例2と同様に、ドライトルエン200ml中の、4
−メチル安息香酸35.4g(0.26mol)とジル
コニウム(IV)n−プロポキシド〔フルカ社(Fluka),
ジルコニウム含量20%〕57.65g(0.13mo
l)とから、ベージュ色粉末として、4−メチル安息香
酸のジルコニウム錯体(化合物(106))63.6g
を得る。 測定された分析値:Zr 18.69%;C 50.6
%;H 5.23%
【0107】実施例7:4−メチル安息香酸とジルコニ
ウムn−プロポキシドとのジルコニウム錯体の製造およ
び続く加水分解(化合物(107)) 4−メチル安息香酸とジルコニウム(IV)n−プロポキ
シドとから製造した4−メチル安息香酸のジルコニウム
錯体(実施例6,化合物(106))40.74g(8
5mmol)を、水1リットルに懸濁しそして懸濁物を
室温で3時間攪拌する。ろ過後、残渣を室温、高真空下
で乾燥する。白色の粉末として、4−メチル安息香酸の
ジルコニウム錯体(化合物(107))29.55gを
得る。 測定された分析値:Zr 21.67%;C 51.4
3%;H 4.8%
【0108】実施例8:4−メチル安息香酸とチタンイ
ソ−プロポキシドとのチタン錯体の製造(化合物(10
8)) 実施例2と同様に、ドライトルエン200ml中の、4
−メチル安息香酸38.12g(0.28mol)とチ
タン(IV)イソ−プロポキシド〔フルカ社(Fluka), チ
タン含量16.9%〕39.8g(0.14mol)と
から、黄色油として、4−メチル安息香酸のチタン錯体
(化合物(108))62gを得る。 測定された分析値:Ti 10.86%;C 59.4
5%;H 6.1%
【0109】実施例9:4−メチル安息香酸とチタンイ
ソ−プロポキシドとのチタン錯体の製造および続く加水
分解(化合物(109)) 4−メチル安息香酸とチタンイソ−プロポキシドとから
製造した4−メチル安息香酸のチタン錯体(実施例8,
化合物(108))39.01(89mmol)を、水
1リットルに懸濁させ、そして該懸濁物を室温で3時間
攪拌する。ろ過後、残渣を室温、高真空下で乾燥する。
白色の粉末として、4−メチル安息香酸のチタン錯体
(化合物(109))25.27gを得る。 測定された分析値:Ti 12.55%;C 58.0
6%;H 5.43%
【0110】実施例10:3−(4−ヒドロキシフェニ
ル)プロピオン酸とジルコニウムn−プロポキシドとの
ジルコニウム錯体(化合物110)の製造 3−(4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸8.31
g(50mmol)を、ドライ1,4−ジオキサン10
0ml中のジルコニウム(IV)n−プロポキシド〔フル
カ(Fluka)社, ジルコニウム含量20%〕22.67g
(50mmol)の溶液に加え、そして混合物を50℃
で24時間攪拌する。次に懸濁物をろ過しそして残渣を
室温で高真空下で乾燥する。白色粉末として、3−(4
−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸のジルコニウム錯
体(化合物(110))12.78gを得る。 測定された分析値:Zr 28.92%;C 39.8
7%;H 4.72%
【0111】実施例11:3−(4−ヒドロキシフェニ
ル)プロピオン酸と炭酸ジルコニウムとのジルコニウム
錯体の製造(化合物(111)) 実施例1と同様に、水125ml中の、3−(4−ヒド
ロキシフェニル)プロピオン酸10.92g(65mm
ol)と塩基性炭酸ジルコニウム(ジルコニウム含量3
2.88%)12.5g(45mmol)とから、白色
粉末として、3−(4−ヒドロキシフェニル)プロピオ
ン酸のジルコニウム錯体(化合物(111))11.7
gを得る。 測定された分析値:Zr 32.05%;C 34.5
5%;H 3.73%;H2 O 3.3%
【0112】実施例12:ベンゾチアゾール−2−チオ
イルコハク酸とジルコニウムn−プロポキシドとのジル
コニウム錯体(化合物112)の製造 実施例2と同様に、ドライトルエン100ml中の、ベ
ンゾチアゾール−2−チオイルコハク酸〔US−A−4
612378号〕7.28g(26mmol)とジルコ
ニウム(IV)n−プロポキシド〔フルカ(Fluka)社, ジ
ルコニウム含量20%〕11.33g(25mmol)
とから、黄色粉末として、ベンゾチアゾール−2−チオ
イルコハク酸のジルコニウム錯体(化合物(112))
11.94gを得る。
【0113】実施例13:ベンゾチアゾール−2−チオ
イルコハク酸とジルコニウムn−プロポキシドとのジル
コニウム錯体(化合物113)の製造 実施例2と同様に、ドライトルエン100ml中の、ベ
ンゾチアゾール−2−チオイルコハク酸〔US−A−4
612378号〕7.28g(26mmol)とジルコ
ニウム(IV)n−プロポキシド〔フルカ(Fluka)社, ジ
ルコニウム含量20%〕22.67g(50mmol)
とから、ベージュ色粉末として、ベンゾチアゾール−2
−チオイルコハク酸のジルコニウム錯体(化合物(11
3))20.36gを得る。 測定された分析値:Zr 18.12%;C 36.8
5%;H 5.23%;N 1.48%;S 7.9
5%
【0114】実施例14:3−(3,5−ジ第三ブチル
−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸とジルコニウ
ムn−プロポキシドとのジルコニウム錯体(化合物11
4)の製造 実施例2と同様に、ドライトルエン80ml中の、3−
(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プ
ロピオン酸〔GB−A−1295432号〕11.14
g(40mmol)とジルコニウム(IV)n−プロポキ
シド〔フルカ(Fluka)社, ジルコニウム含量20%〕1
8.14g(40mmol)とから、黄色油として、3
−(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)
プロピオン酸のジルコニウム錯体(化合物(114))
22.7gを得る。 測定された分析値:Zr 16.49%;C 57.1
1%;H 8.27%
【0115】実施例15:4−(4−メチルフェニル)
酪酸とジルコニウムn−プロポキシドとのジルコニウム
錯体(化合物115)の製造 実施例2と同様に、ドライトルエン50ml中の、4−
(4−メチルフェニル)酪酸4.56g(25mmo
l)とジルコニウム(IV)n−プロポキシド〔フルカ
(Fluka)社, ジルコニウム含量20%〕11.33g
(25mmol)とから、橙色油として、4−(4−メ
チルフェニル)酪酸のジルコニウム錯体(化合物(11
5))11.2gを得る。 測定された分析値:Zr 21.13%;C 53.2
1%;H 7.33%
【0116】実施例16:3−(4−メチルフェニルチ
オ)プロピオン酸とジルコニウムn−プロポキシドとの
ジルコニウム錯体(化合物116)の製造 実施例2と同様に、ドライトルエン50ml中の、3−
(4−メチルフェニルチオ)プロピオン酸2.94g
(25mmol)とジルコニウム(IV)n−プロポキシ
ド〔フルカ(Fluka)社, ジルコニウム含量20%〕6.
8g(15mmol)とから、橙色油として、3−(4
−メチルフェニルチオ)プロピオン酸のジルコニウム錯
体(化合物(116))7.03gを得る。 測定された分析値:Zr 20.39%;C 48.3
7%;H 6.84%;S 6.85%;
【0117】実施例17:3−(4−メチルフェノキ
シ)プロピオン酸と炭酸ジルコニムとのジルコニウム錯
体(化合物117)の製造 実施例1と同様に、水53ml中の、3−(4−メチル
フェノキシ)プロピオン酸4.97g(27.6mmo
l)と塩基性炭酸ジルコニウム5.3g(19mmo
l)(ジルコニウム含量32.88%)とから、ベーシ
ュ色粉末として、3−(4−メチルフェノキシ)プロピ
オン酸のジルコニウム錯体(化合物(117))4.5
6gを得る。 測定された分析値:Zr 22.45%;C 44.7
8%;H 4.97%;H2 O 0.85%
【0118】実施例18:3−(4−メチルフェノキ
シ)プロピオン酸と塩基性炭酸ジルコニウムニウムとの
ジルコニウム錯体(化合物118)の製造 水53mlおよびトルエン53ml中の、3−(4−メ
チルフェノキシ)プロピオン酸4.97g(27.6m
mol)および塩基性炭酸ジルコニウム(ジルコニウム
含量32.88%)5.3g(19.1mmol)の懸
濁液を、激しく攪拌しながら、85℃に加熱する。次に
反応混合物の攪拌を85℃でさらに45分間続ける。未
だ熱い有機相を分離除去しそして減圧ロータリーエバポ
レーターで濃縮する。残渣を室温で高真空下、乾燥した
後、褐色粉末として、3−(4−メチル酸メチルフェノ
キシ)プロピオン酸のジルコニウム錯体(化合物(11
8))5.53gを得る。 測定された分析値:Zr 25.07%;C 43.2
1%;H 5.08%;H2 O 1.09%
【0119】実施例19:3−(4−メチルフェノキ
シ)プロピオン酸と硫酸ジルコニムとのジルコニウム錯
体(化合物119)の製造 水4.2ml中の硫酸ジルコニウム[Zr(SO4 2
・4H2 O,供給会社:アルファ]2.23g(6mm
ol)を1N−水酸化ナトリウム溶液27ml中の3−
(4−メチルフェノキシ)プロピオン酸4.87g(2
7mmol)の溶液に加える。沈澱をろ過除去し、水で
洗浄しそして室温で、高真空下乾燥する。ベージュ色粉
末として、3−(4−メチル酸メチルフェノキシ)プロ
ピオン酸のジルコニウム錯体(化合物(119))3.
09gを得る。 測定された分析値:Zr 17.33%;C 52.6
5%;H 5.49%;H2 O 1.58%SO4 2-
0.25%
【0120】実施例20:3−(4−メチルフェノキ
シ)プロピオン酸とジルコニムn−プロキシドとのジル
コニウム錯体(化合物120)の製造 実施例2と同様に、3−(4−メチルフェノキシ)プロ
ピオン酸3.06g(17mmol)とジルコニウム
(IV)n−プロポキシド〔フルカ(Fluka)社, ジルコニ
ウム含量20%〕7.71g(17mmol)とから、
褐色油として、3−(4−メチルフェノキシ)プロピオ
ン酸のジルコニウム錯体(化合物(120))6.57
gを得る。 測定された分析値:Zr 23.59%;C 47.8
2%;H 7.43%
【0121】実施例21:3−(4−メチルフェニルア
ミノ)プロピオン酸と炭酸ジルコニウムニウムとのジル
コニウム錯体(化合物121)の製造 実施例1と同様に、水45ml中の、3−(4−メチル
フェニルアミノ)プロピオン酸〔J.Chem.So
c.,Perkin Trans.I,7,932−9
35(1972)〕4.2g(23.4mmol)と塩
基性炭酸ジルコニウム4.5g(16.2mmol)
(ジルコニウム含量32.88%)とから、橙色粉末と
して、3−(4−メチルフェニルアミノ)プロピオン酸
のジルコニウム錯体(化合物(121))2.3gを得
る。 測定された分析値:Zr 22.65%;C 45.1
3%;H 5.32%;N 4.85%;H2 O 0.
68%
【0122】実施例22:3−(4−メチルフェニルア
ミノ)プロピオン酸と炭酸ジルコニウムニウムとのジル
コニウム錯体(化合物122)の製造 実施例18と同様に、水40mlおよびトルエン40m
l中の、3−(4−メチルフェニルアミノ)プロピオン
酸3.73g(20.8mmol)と塩基性炭酸ジルコ
ニウム4.0g(14.4mmol)(ジルコニウム含
量32.88%)とから、橙色粉末として、3−(4−
メチルフェニルアミノ)プロピオン酸のジルコニウム錯
体(化合物(122))3.18gを得る。 測定された分析値:Zr 18.94%;C 49.3
4%;H 5.86%;N 4.78%;H2 O 1.
15%
【0123】実施例23:3−(4−メチルフェニルア
ミノ)プロピオン酸とジルコニウムn−プロキシドとの
ジルコニウム錯体(化合物123)の製造 実施例2と同様に、ドライトルエン50ml中の3−
(4−メチルフェニルアミノ)プロピオン酸1.61g
(9mmol)とジルコニウム(IV)n−プロポキシド
〔フルカ(Fluka)社, ジルコニウム含量20%〕4.0
8g(9mmol)とから、黄色油として、3−(4−
メチルフェニルアミノ)プロピオン酸のジルコニウム錯
体(化合物(123))4.53gを得る。 測定された分析値:Zr 16.28%;C 50.7
7%;H 7.4%;N 2.93%
【0124】実施例24:安息香酸と炭酸ジルコニウム
とのジルコニウム錯体(化合物(124))の製造 2−ブタノール67mlおよび水100ml中の、安息
香酸20.76g(170mmol)および塩基性炭酸
ジルコニウム(ジルコニウム含量32.88%)32.
74g(118mmol)の懸濁液を、攪拌しながら、
75−80℃に加熱する。激しく攪拌しながら〔ウルト
ラ−トラックス(Ultra-Trrax)使用〕、懸濁液を氷16
2gおよび水58gに注ぎそして沈澱をろ過除去し、水
少量で洗浄しそして80℃で15時間真空乾燥キャビネ
ット(100mbar)で乾燥する。白色粉末として安
息香酸のジルコニウム錯体(化合物(124))31.
5gを得る。 測定された分析値:Zr 27.8%;C 38.6
%;H 3.1%;H2 O 2.7%
【0125】実施例25:4−メチル安息香酸と炭酸ジ
ルコニウムとのジルコニウム錯体(化合物125))の
製造 実施例24と同様に4−メチル安息香酸21.05g
(150mmol)、炭酸ジルコニウム28.8g(1
04mmol)、2−ブタノール47mlおよび水88
mlから、白色粉末として、4−メチル安息香酸のジル
コニウム錯体(化合物125))30.14gを得る。 測定された分析値:Zr 27.8;C 44.1%;
H 3.8%;H2 O 1.3%
【0126】実施例26:フェニル酢酸と炭酸ジルコニ
ウムとのジルコニウム錯体(化合物(126))の製造 実施例24と同様にフェニル酢酸20.42g(150
mmol)、炭酸ジルコニウム28.85g(104m
mol)、2−ブタノール59mlおよび水88mlか
ら、白色粉末として、フェニル酢酸のジルコニウム錯体
(化合物(126))26.96gを得る。 測定された分析値:Zr 29.85%;C 40.3
2%;H 3.65%;H2 O 2.97%
【0127】実施例27:4−ニトロ安息香酸と炭酸ジ
ルコニウムとのジルコニウム錯体(化合物(127))
の製造 実施例24と同様に4−ニトロ安息香酸20.05g
(120mmol)、炭酸ジルコニウム23.03g
(83mmol)、2−ブタノール47mlおよび水7
0mlから、黄色粉末として、4−ニトロ安息香酸のジ
ルコニウム錯体(化合物(127))27.73gを得
る。 測定された分析値:Zr 18.03%;C 32.1
6%;H 2.36%;N 5.21% H2 O 4.17%
【0128】実施例28:2−ヒドロキシ安息香酸(サ
リチル酸)と炭酸ジルコニウムとのジルコニウム錯体
(化合物(128))の製造 実施例24と同様に2−ヒドロキシ安息香酸20.72
g(150mmol)、炭酸ジルコニウム28.85g
(104mmol)、2−ブタノール59mlおよび水
88mlから、黄色粉末として、2−ヒドロキシ安息香
酸のジルコニウム錯体(化合物(128))29.61
gを得る。 測定された分析値:Zr 28.24%;C 35.9
%;H 2.9%;H2 O 3.2%
【0129】実施例29:4−クロロ安息香酸と炭酸ジ
ルコニウムとのジルコニウム錯体(化合物(129))
の製造 実施例24と同様に4−クロロ安息香酸21.92g
(140mmol)、炭酸ジルコニウム26.91g
(97mmol)、2−ブタノール55mlおよび水8
2mlから、白色粉末として、4−クロロ安息香酸のジ
ルコニウム錯体(化合物(129))30.75gを得
る。 測定された分析値:Zr 24.91%;C 34.3
%;H 2.3%;H2 O 1.9%
【0130】実施例30:ナフテン酸安息香酸とジルコ
ニウムn−プロポキシドとのジルコニウム錯体(化合物
(130))の製造 実施例2と同様にドライトルエン200ml中のナフテ
ン酸20g(79mmol)〔フルカ(fluka)社,脂肪
族カルボン酸の混合物、「Dictionary of
Organic Compounds」,第5版,第
4巻,4152頁(1982)参照〕およびジルコニウ
ム(IV)n−プロポキシド(フルカ社,ジルコニウム含
量20%)から、橙色油として、ナフテン酸のジルコニ
ウム錯体(化合物(130))41.8gを得る。 測定された分析値:Zr 17.46%;C 54.9
4%;H 9.33%;
【0131】実施例31:3−ヒドロキシナフテン−2
−カルボン酸と炭酸ジルコニウムとのジルコニウム錯体
(化合物(131))の製造 実施例24と同様に3−ヒドロキシナフテン−2−カル
ボン酸23.7g(120mmol)、炭酸ジルコニウ
ム23.03g(83mmol)、2−ブタノール47
mlおよび水70mlから、黄色粉末として、3−ヒド
ロキシナフテン−2−カルボン酸のジルコニウム錯体
(化合物(131))33.67gを得る。測定された
分析値:Zr 19.65%;C 46.66%;H
3.9%;H2 O 0.8%
【0132】実施例32:コハク酸と炭酸ジルコニウム
とのジルコニウム錯体(化合物132)の製造 実施例24と同様にコハク酸20.08g(170mm
ol)、炭酸ジルコニウム32.74g(32.74m
mol)、2−ブタノール54gおよび水100mlか
ら、白色粉末として、コハク酸のジルコニウム錯体(化
合物(132))22.35gを得る。 測定された分析値:Zr 43.96%;C 16.7
8%;H 2.5%;H2 O 0.7%
【0133】実施例33:セバシン酸と炭酸ジルコニウ
ムとのジルコニウム錯体(化合物133)の製造 実施例24と同様にセバシン酸20.23g(100m
mol)と炭酸ジルコニウム35.8g(129mmo
l)、2−ブタノール73gおよび水109ml中か
ら、ベージュ色粉末として、セバシン酸のジルコニウム
錯体(化合物(133))34.1gを得る。 測定された分析値:Zr 30.78%;C 32.9
%;H 5.2%;H2 O 1.6%
【0134】実施例34:マレイン酸と炭酸ジルコニウ
ムとのジルコニウム錯体(化合物(134))の製造 実施例24と同様にマレイン酸20.89g(180m
mol)と炭酸ジルコニウム34.56g(125mm
ol)、2−ブタノール70mlおよび水106ml中
から、白色粉末として、マレイン酸のジルコニウム錯体
(化合物(134))25.75gを得る。 測定された分析値:Zr 38.64%;C 15.1
%;H 2.6%;H2 O 7.6%
【0135】実施例35:フタル酸と炭酸ジルコニウム
とのジルコニウム錯体(化合物(135))の製造 実施例24と同様にフタル酸19.94g(120mm
ol)と炭酸ジルコニウム23.03g(83mmo
l)、2−ブタノール47mlおよび水70mlから、
白色粉末として、フタル酸のジルコニウム錯体(化合物
(135))25.7gを得る。 測定された分析値:Zr 27.7%;C 35.4
%;H 2.6%;H2 O 1.7%
【0136】実施例36:3−ニトロ−イソフタル酸と
炭酸ジルコニウムとのジルコニウム錯体(化合物(13
6))の製造 実施例24と同様に3−ニトロ−イソフタル酸20.0
6g(95mmol)、炭酸ジルコニウム34.12g
(123mmol)、2−ブタノール69mlおよび水
104mlから、ベージュ色粉末として、3−ニトロ−
イソフタル酸のジルコニウム錯体(化合物(136))
33.03gを得る。 測定された分析値:Zr 29.6%;C 22.8
%;H 2.3%;N 3.2%;H2 O 4.6%
【0137】実施例37:マンデル酸と炭酸ジルコニウ
ムとのジルコニウム錯体(化合物(137))の製造 実施例24と同様にマンデル酸23.29g(150m
mol)、炭酸ジルコニウム28.85g(104mm
ol)、2−ブタノール59mlおよび水88mlか
ら、ベージュ色粉末として、マンデル酸のジルコニウム
錯体(化合物(137))27.65gを得る。 測定された分析値:Zr 27.08%;C 39.4
8%;H 3.6%;H2 O 3.7%
【0138】実施例38:ベンゾチアーゾール−2−チ
オイルコハク酸と炭酸ジルコニウムとのジルコニウム錯
体(化合物(138))の製造 実施例24と同様にベンゾチアーゾール−2−チオイル
コハク酸(含量60%)80.28g(170mmo
l)、塩基性炭酸ジルコニウム(ジルコニウム含量3
1.17%)34.53g(118mmol)、2−ブ
タノール67gおよび水100mlから、黄色味帯びた
粉末として、ベンゾチアーゾール−2−チオイルコハク
酸のジルコニウム錯体(化合物(138))65.6g
を得る。 測定された分析値:Zr 16.75%;C 33.8
5%;H 3.0%;N 3.48% S 16.01 %;H2 O 0.53 %
【0139】実施例39:安息香酸と炭酸ジルコニウム
とのジルコニウム錯体(化合物(139))の製造 実施例24と同様に安息香酸9.77g(80mmo
l)と塩基性炭酸ジルコニウム(ジルコニウム含量3
1.17%)23.41g(80mmol)、2−ブタ
ノール45mlおよび水68mlから、白色粉末とし
て、安息香酸のジルコニウム錯体(化合物(139))
29.59gを得る。 測定された分析値:Zr 35.43%;C 32.3
3%;H 2.83%
【0140】実施例40:安息香酸と炭酸ジルコニウム
とのジルコニウム錯体(化合物(140))の製造 実施例24と同様に安息香酸10.75g(88mmo
l)と塩基性炭酸ジルコニウム(ジルコニウム含量3
1.17%)23.41g(80mmol)、2−ブタ
ノール45mlおよび水68mlから、白色粉末とし
て、安息香酸のジルコニウム錯体(化合物(140))
21.01gを得る。 測定された分析値:Zr 34.45%;C 33.9
0%;H 2.98%;H2 O 4.10%
【0141】実施例41:安息香酸と炭酸ジルコニウム
とのジルコニウム錯体(化合物(141))の製造 実施例24と同様に安息香酸11.72g(96mmo
l)と塩基性炭酸ジルコニウム(ジルコニウム含量3
1.17%)23.41g(80mmol)、2−ブタ
ノール45mlおよび水68mlから、白色粉末とし
て、安息香酸のジルコニウム錯体(化合物(141))
21.84gを得る。 測定された分析値:Zr 33.40%;C 35.4
0%;H 3.05%;H2 O 3.30%
【0142】実施例42:安息香酸と炭酸ジルコニウム
とのジルコニウム錯体(化合物(142))の製造 実施例24と同様に安息香酸12.07g(104mm
ol)と塩基性炭酸ジルコニウム(ジルコニウム含量3
1.17%)23.41g(80mmol)、2−ブタ
ノール45mlおよび水68mlから、白色粉末とし
て、安息香酸のジルコニウム錯体(化合物(142))
22.62gを得る。 測定された分析値:Zr 32.31%;C 36.7
9%;H 3.10%;H2 O 3.06%
【0143】実施例43:安息香酸と炭酸ジルコニウム
とのジルコニウム錯体(化合物(143))の製造 実施例24と同様に安息香酸19.54g(160mm
ol)と塩基性炭酸ジルコニウム(ジルコニウム含量3
1.17%)23.41g(80mmol)、2−ブタ
ノール45mlおよび水68mlから、白色粉末とし
て、安息香酸のジルコニウム錯体(化合物(143))
26.86gを得る。 測定された分析値: Zr 27.29%;C 42.74;H 3.07%
【0144】実施例44:メインコート(Maincoat) H
G−54に基づくアクリル分散液における腐食防止剤と
してのチタンおよびジルコニウム錯体の試験 メインコートHG−54に基づく被覆組成物を製造する
ために、以下に示す(表1参照)、成分1ないし8(添
加剤を含まない配合物)または成分1ないし9(腐食抑
制剤を含む配合物)が使用される。 総固体量:47%;pH:8ないし8.5 a)登録商標メチルカルビトール:ジエチレングリコー
ルモノメチルエーテル〔ユニオンカーバイド(Union Ca
rbide)社〕; b)登録商標オロタン165:分散助剤〔ローム アン
ド ハース(Roam & Haas)社〕; c)登録商標トリトンCF10:非イオン性湿潤剤〔ロ
ーム アンド ハース(Roam & Haas)社〕; d)登録商標ドゥループラスTS4380:脱泡剤〔ド
ゥルーケミカル(Drew Chemical Corp.) 社〕 e)登録商標アクリゾールRM8:非イオン系増粘剤
〔ローム アンド ハース(Roam & Haas)社〕; f)登録商標バイフェロクス130M:赤色酸化鉄(ir
on oxide red) 〔バイエル社(Bayer AG) 〕 g)登録商標ミリカルブ:炭酸カルシウム〔オムヤ(Om
ya) 社〕 h)登録商標メインコートHG−54:アクリル系分散
剤、脱イオン水において41.5%〔ローム アンド
ハース(Roam & Haas)社〕; i)登録商標テキサノール:凝集剤(coalescent) 〔イ
ーストマン ケミカルプロダクツ社(Eastman Chem. Pr
od.,Inc.) 〕; k)ジブチルフタレート:可塑剤〔イーストマン ケミ
カル プロダクツ社(Eastman Chem. Prod.,Inc.) 〕; l)亜硝酸ナトリウム:錆膜防止剤(rust film inhibi
tor)〔フルカ(Fluka)社〕; m)ドゥルーT4310:非イオン系脱泡剤〔ドゥルー
ケミカル社(Drew Chemical Corp.)社〕
【0145】成分1ないし8、または1ないし9を高速
スターラーを使用して3000回転/分にて粉砕粉末度
または粉砕粒径<15μmに分散する。このようにして
得られた顔料ペーストの分散の結果をグリンドメーター
値(grindmeter value)(ISO1524)の測定により
評価する。使用した本発明による腐食防止剤の量は、添
加剤を含まない配合物の総固体量に基づく(総固体量:
47%) 従って、例えば分散液100gにおける腐食防止剤1%
の添加は0.47gの量を意味する。被覆組成物を仕上
げるため、表1による成分10ないし16を攪拌速度を
減少させて(1000回転/分)示された順に加える。
配合物のpHをチェックし、必要ならば塗布の前にアン
モニア溶液(25%)でpH8ないし8.5の値に調整
する。
【0146】被覆組成物はエアレス吹付、刷毛塗り、ロ
ール塗によって希釈されない形態で、あるいは、希釈
後、慣用の吹付により塗布できる。所望の吹付粘度への
希釈はブチルグリコール/水(1:1 g/g)の添加
により行う。本実施例では被覆組成物を慣用の吹付によ
り塗布する。
【0147】乾燥後、塗布厚50−55μmになるよう
に、配合物をボンダー型〔冷間圧延の、脱脂スチール;
製造元:セメタール社(Chemetall) ,ドイツ,フランク
フルト アム マイン〕(Bonder type)のスチールシー
ト(19×10.5cm)に塗布する(乾燥条件:室温
で10日間)。
【0148】耐候試験の開始の前に、ボンダークロスカ
ッター〔(Bonder cross-cutter) モデル205;製造/
販売元:ラオ社,ヘーメル(Hemer),ドイツ〕を使用し
て、上記" 塗膜(paint films)"に平行な切れ目(即ち、
シートの最も長い縁に平行に)の形態で、規定された損
傷(70×0.5mm)をつける。シートの縁は、エッ
ジプロテクション(edge protection)〔登録商標イコシ
ット(icosit)255;製造元:イナトール社(inertol
AG),ヴィンターサー(Winterthur), スイス〕を施すこと
により保護する。
【0149】試験片を168時間の塩水噴霧試験(DI
N 50021SS)および330時間の凝縮水試験
(Condensation water test)〔ASTM D4585−
87)における促進耐候試験にかける。結果を表2およ
び3にまとめる。結果は関連するDIN規格に基づい
て、腐食保護値CPF(Corrosion Protection Factor)
を示すことによる評価符号により評価される。CPFは
加えてコーティング(フィルム)の評価およびスチール
の評価を包含し、そして12点が最大値である。コーテ
ィング(フィルム)およびスチールに対する個々の最大
値は6である。より高い数値はより良好な腐食保護であ
る。
【0150】他の評価基準として、上記塩水噴霧試験が
終了したとき、「湿潤状態における下位フィルム(subf
ilm)腐食」〔カソード離層(cathodic delamination)〕
をDIN53 167により生じさせた損傷の部位に沿
って測定する。離層が少ないほどより有効な試験腐食抑
制剤である。凝結水試験が終了したとき、ペイント配合
物の湿潤付着性(wet adhesion) をDIN53151に
従うクロスハッチ(cross-hatch)の施用によるテープ剥
離試験で測定する。DIN53151(Gt0ないしG
t5の測定尺度)により、Gt0のクロスハッチ値はペ
イントフィルムの完全な遜色ない付着性に相当するがま
た、Gt5は不十分な付着性に相当する。
【0151】
【表1】
【表2】
【表3】
【0152】
【表4】
【表5】
【0153】実施例45:メインコートHG−54をベ
ースとするアクリル分散液における腐食抑制剤としての
チタンおよびジルコニウム錯体の試験
【0154】メインコートHG−54をベースとする被
覆組成物を製造するために、実施例44と同様に、成分
1ないし16を示した順に使用する(表1参照)。実施
例44と同様に配合物をボンダー型〔冷間圧延の、脱脂
スチール;製造元:セメタール社(Chemetall) ,ドイ
ツ,フランクフルト アム マイン〕(Bonder type)の
スチールシート(19×10.5cm)に塗布する。実
施例44とは対照的に、乾燥後の塗布厚を50−55μ
mではなく60−65μmにする(乾燥条件:室温で1
0日間)。
【0155】塩水噴霧試験(290時間)および凝結水
試験(330時間)および腐食保護値CPFの測定は実
施例44に記載したように行う。結果を表4および5に
まとめる。より高い数はより良好な腐食保護を示す。
【0156】他の評価基準として、上記塩水噴霧試験が
終了したとき、実施例44と同様に、「湿潤状態におけ
る下位膜(subfilm)腐食」〔カソード離層(cathodic de
lamination)〕をDIN53 167により生じさせた
損傷の部位に沿って測定する。より少ない離層ほどより
有効な試験腐食抑制剤である。凝結水試験が終了したと
き、ペイント配合物の湿潤付着性をDIN53151に
従うクロスハッチ(cross-hatch)の施用によるテープ剥
離試験で測定する。DIN53151(Gt0ないしG
t5の測定尺度)により、Gt0のクロスハッチ値はペ
イントフィルムの完全な遜色ない付着性に相当するがま
た、Gt5は不十分な付着性に相当する。
【0157】
【表6】
【0158】
【表7】
フロントページの続き (72)発明者 マルクス フライ スイス国,1723 マルリー,ルット デュ サーントル19 (72)発明者 アンドレアス クラマー スイス国,3186 デューディンゲン,ブン テルズ 3

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 a)有機塗膜形成性結合剤および b)腐食抑制剤として、式I 【化1】 (式中、R1 は水素原子、炭素原子数1ないし25のア
    ルキル基;酸素原子、硫黄原子もしくは 【化2】 で中断された炭素原子数2ないし25のアルキル基;炭
    素原子数2ないし24のアルケニル基、未置換のもしく
    は炭素原子数1ないし4のアルキル基で置換された炭素
    原子数4ないし15のシクロアルキル基;未置換のもし
    くは炭素原子数1ないし4のアルキル基で置換された炭
    素原子数5ないし15のシクロアルケニル基;炭素原子
    数13ないし26のポリシクロアルキル基;未置換のも
    しくはフェニル環において炭素原子数1ないし4のアル
    キル基で置換された炭素原子数7ないし9のフェニルア
    ルキル基;−COR7 ;未置換の、もしくは炭素原子数
    1ないし4のアルキル基、炭素原子数1ないし4のアル
    コキシ基、ハロゲン原子もしくはカルボキシル基で置換
    された5−または6−員複素環;未置換の、もしくは炭
    素原子数1ないし4のアルキル基、炭素原子数1ないし
    4のアルコキシ基、ハロゲン原子もしくはカルボキシル
    基で置換されたベンゾ−縮合5−または6−員複素環を
    表すか;あるいはR1 はさらにまた式II、III もしくは
    IV 【化3】 で表される基を表し;R2 、R3 、R4 およびR5 は、
    互いに独立して、水素原子、ヒドロキシル基、炭素原子
    数1ないし18のアルコキシ基;酸素原子、硫黄原子も
    しくは 【化4】 で中断された炭素原子数2ないし18のアルコキシ基; 【化5】 、炭素原子数1ないし25のアルキル基;酸素原子、硫
    黄原子もしくは 【化6】 で中断された炭素原子数2ないし25のアルキル基;炭
    素原子数2ないし24のアルケニル基、未置換のもしく
    は炭素原子数1ないし4のアルキル基で置換された炭素
    原子数5ないし15のシクロアルキル基;未置換のもし
    くは炭素原子数1ないし4のアルキル基で置換された炭
    素原子数5ないし15のシクロアルケニル基;未置換の
    もしくは炭素原子数1ないし4のアルキル基で置換され
    たフェニル基もしくはナフチル基;未置換のもしくはフ
    ェニル環において炭素原子数1ないし4のアルキル基で
    置換された炭素原子数7ないし9のフェニルアルキル
    基;未置換のもしくはナフチル環において炭素原子数1
    ないし4のアルキル基で置換された炭素原子数10ない
    し12のナフチルアルキル基;または−COR7 を表
    し;但し、基R2 、R3 、R4 またはR5 の一つがヒド
    ロキシル基、 【化7】 である場合、同じC原子に結合している他の基はヒドロ
    キシル基、 【化8】 以外の基であり;あるいはR2 およびR3 またはR4
    よびR5 がさらにそれらが結合しているC原子と一緒に
    なって、未置換のもしくは炭素原子数1ないし4のアル
    キル基で置換された炭素原子数5ないし12のシクロア
    ルキリデン環を表し;R6 は水素原子または炭素原子数
    1ないし8のアルキル基を表し;R7 はヒドロキシル
    基、炭素原子数1ないし18のアルコキシ基、酸素原
    子、硫黄原子もしくは 【化9】 で中断された炭素原子数2ないし18のアルコキシ基、 【化10】 を表し;R8 、R9 、R10、R11およびR12は互いに独
    立して水素原子、ヒドロキシル基、ハロゲン原子、ニト
    ロ基、 【化11】 、シアノ基、CF3 、−COR7 、炭素原子数1ないし
    25のアルキル基、酸素原子、硫黄原子もしくは 【化12】 で中断された炭素原子数2ないし25のアルキル基;炭
    素原子数1ないし25のハロゲノアルキル基、炭素原子
    数1ないし18のアルコキシ基、酸素原子、硫黄原子も
    しくは 【化13】 で中断された炭素原子数2ないし18のアルコキシ基;
    炭素原子数1ないし18のアルキルチオ基、炭素原子数
    2ないし24のアルケニル基;未置換のもしくは炭素原
    子数1ないし4のアルキル基で置換された炭素原子数5
    ないし15のシクロアルキル基;未置換のもしくは炭素
    原子数1ないし4のアルキル基で置換された炭素原子数
    5ないし15のシクロアルケニル基;未置換のもしくは
    炭素原子数1ないし4のアルキル基で置換されたフェニ
    ル基もしくはナフチル基;未置換のもしくはフェニル環
    において炭素原子数1ないし4のアルキル基で置換され
    た炭素原子数7ないし9のフェニルアルキル基、未置換
    のもしくはナフチル環において炭素原子数1ないし4の
    アルキル基で置換された炭素原子数10ないし12のナ
    フチルアルキル基;未置換のもしくは炭素原子数1ない
    し4のアルキル基で置換されたフェノキシ基もしくはナ
    フトキシ基;未置換のもしくはフェニル環において炭素
    原子数1ないし4のアルキル基で置換された炭素原子数
    7ないし9のフェニルアルコキシ基;未置換のもしくは
    ナフチル環において炭素原子数1ないし4のアルキル基
    で置換された炭素原子数10ないし12のナフチルアル
    コキシ基を表すか;あるいは基R9 およびR10、または
    基R10およびR11、または基R11およびR12、または基
    8 およびR12はさらにまた、それらが結合している炭
    素原子と一緒になって、未置換の、もしくは炭素原子数
    1ないし4のアルキル基、ハロゲン原子、もしくは炭素
    原子数1ないし4のアルコキシ基で置換されたベンゾ環
    を形成し;R13は水素原子、ヒドロキシル基、ハロゲン
    原子、ニトロ基、シアノ基、CF3、炭素原子数1ない
    し25のアルキル基、酸素原子、硫黄原子もしくは 【化14】 で中断された炭素原子数2ないし25のアルキル基;炭
    素原子数1ないし25のハロゲノアルキル基、炭素原子
    数1ないし18のアルコキシ基、酸素原子、硫黄原子も
    しくは 【化15】 で中断された炭素原子数2ないし18のアルコキシ基;
    炭素原子数1ないし18のアルキルチオ基もしくは炭素
    原子数2ないし24のアルケニル基を表し;R14および
    15は、互いに独立して水素原子、炭素原子数1ないし
    25のアルキル基、酸素原子、硫黄原子もしくは 【化16】 で中断された炭素原子数2ないし25のアルキル基、炭
    素原子数2ないし24のアルケニル基、未置換のもしく
    は炭素原子数1ないし4のアルキル基で置換された炭素
    原子数5ないし15のシクロアルキル基;未置換のもし
    くは炭素原子数1ないし4のアルキル基で置換されたフ
    ェニル基またはナフチル基を表し;R16は水素原子また
    は炭素原子数1ないし18のアルキル基を表し;R17
    18、R19、R20、R21およびR22は互いに独立して水
    素原子または炭素原子数1ないし25のアルキル基を表
    し;R23は水素原子、炭素原子数1ないし25のアルキ
    ル基、酸素原子、硫黄原子もしくは 【化17】 で中断された炭素原子数2ないし25のアルキル基;炭
    素原子数2ないし24のアルケニル基;未置換のもしく
    は炭素原子数1ないし4のアルキル基で置換された炭素
    原子数5ないし15のシクロアルキル基;未置換のもし
    くは炭素原子数1ないし4のアルキル基で置換されたフ
    ェニル基もしくはナフチル基を表し;R24およびR25
    互いに独立して水素原子、炭素原子数1ないし25のア
    ルキル基炭素原子数1ないし18のアルコキシ基、−X
    2 −(CH2 s COR7 または 【化18】 を表し;Mはr価の金属カチオンを表し;X1 は直接結
    合、酸素原子、硫黄原子、−NR23−、炭素原子数1な
    いし18のアルキレン基;酸素原子、硫黄原子もしくは 【化19】 で中断された炭素原子数2ないし18のアルキレン基;
    炭素原子数2ないし18のアルケニレン基、炭素原子数
    2ないし18のアルキニレン基、炭素原子数2ないし2
    0のアルキリデン基、炭素原子数7ないし20のフェニ
    ルアルキリデン基または炭素原子数5ないし8のシクロ
    アルキレン基を表し;但し、mおよびnが0の場合に
    は、X1 は酸素原子または硫黄原子以外の基であり;X
    2 は酸素原子または−NR23−を表し;mおよびnは互
    いに独立して0ないし10の整数であり;pは0ないし
    4の整数であり;rは1,2または3を表し;ならびに
    sは1ないし8の整数を表す。)で表される化合物のチ
    タンまたはジルコニウム錯体の少なくとも1つ、からな
    る被覆組成物。
  2. 【請求項2】 R1 が水素原子、炭素原子数1ないし1
    8のアルキル基;酸素原子、硫黄原子もしくは 【化20】 で中断された炭素原子数2ないし18のアルキル基;炭
    素原子数2ないし18のアルケニル基、未置換のもしく
    は炭素原子数1ないし4のアルキル基で置換された炭素
    原子数4ないし15のシクロアルキル基;未置換のもし
    くは炭素原子数1ないし4のアルキル基で置換された炭
    素原子数5ないし12のシクロアルケニル基;炭素原子
    数13ないし26のポリシクロアルキル基;炭素原子数
    7ないし9のフェニルアルキル基;−COR7 ;未置換
    の、もしくは炭素原子数1ないし4のアルキル基、炭素
    原子数1ないし4のアルコキシ基、塩素原子もしくはカ
    ルボキシル基で置換された5−または6−員複素環;未
    置換の、もしくは炭素原子数1ないし4のアルキル基、
    炭素原子数1ないし4のアルコキシ基、塩素原子もしく
    はカルボキシル基で置換されたベンゾ−縮合5−または
    6−員複素環を表すか;あるいはR1 はさらにまた式I
    I、III もしくはIV 【化21】 で表される基を表し;R2 、R3 、R4 およびR5 は互
    いに独立して、水素原子、ヒドロキシル基、炭素原子数
    1ないし12のアルコキシ基;酸素原子もしくは硫黄原
    子で中断された炭素原子数2ないし12のアルコキシ
    基、 【化22】 、炭素原子数1ないし18のアルキル基;酸素原子もし
    くは硫黄原子で中断された炭素原子数2ないし18のア
    ルキル基;炭素原子数2ないし18のアルケニル基、炭
    素原子数5ないし15のシクロアルキル基、炭素原子数
    5ないし15のシクロアルケニル基、フェニル基、ナフ
    チル基、炭素原子数7ないし9のフェニルアルキル基、
    炭素原子数10ないし12のナフチルアルキル基または
    −COR7を表し;但し、基R2 、R3 、R4 またはR
    5 の一つがヒドロキシル基、 【化23】 である場合、同じC原子に結合している他の基はヒドロ
    キシル基、 【化24】 以外の基であり;あるいはR2 およびR3 またはR4
    よびR5 がさらにそれらが結合しているC原子と一緒に
    なって、未置換のもしくは炭素原子数1ないし4のアル
    キル基で置換された炭素原子数5ないし8のシクロアル
    キリデン環を表し;R7 はヒドロキシル基、炭素原子数
    1ないし12のアルコキシ基、酸素原子もしくは硫黄原
    子で中断された炭素原子数2ないし12のアルコキシ
    基; 【化25】 を表し;R8 、R9 、R10、R11およびR12は互いに独
    立して水素原子、ヒドロキシル基、ハロゲン原子、ニト
    ロ基、 【化26】 、シアノ基、CF3 、−COR7 、炭素原子数1ないし
    18のアルキル基、酸素原子もしくは硫黄原子で中断さ
    れた炭素原子数2ないし18のアルキル基;炭素原子数
    1ないし18のハロゲノアルキル基、炭素原子数1ない
    し12のアルコキシ基、酸素原子もしくは硫黄原子で中
    断された炭素原子数2ないし12のアルコキシ基;炭素
    原子数1ないし12のアルキルチオ基、炭素原子数2な
    いし18のアルケニル基、炭素原子数5ないし12のシ
    クロアルキル基、炭素原子数5ないし12のシクロアル
    ケニル基、フェニル基、ナフチル基、炭素原子数7ない
    し9のフェニルアルキル基、炭素原子数10ないし12
    のナフチルアルキル基、フェノキシ基、ナフトキシ基、
    炭素原子数7ないし9のフェニルアルコキシ基または炭
    素原子数10ないし12のナフチルアルコキシ基を表す
    か;あるいは基R9 およびR10、または基R10およびR
    11、または基R11およびR12、または基R8 およびR12
    はさらにまた、それらが結合している炭素原子と一緒に
    なって、未置換の、もしくは炭素原子数1ないし4のア
    ルキル基もしくは塩素原子で置換されたベンゾ環を形成
    し;R13は水素原子、ヒドロキシル基、ハロゲン原子、
    ニトロ基、シアノ基、CF3、炭素原子数1ないし18
    のアルキル基、酸素原子もしくは硫黄原子で中断された
    炭素原子数2ないし18のアルキル基;炭素原子数1な
    いし18のハロゲノアルキル基、炭素原子数1ないし1
    2のアルコキシ基、酸素原子もしくは硫黄原子で中断さ
    れた炭素原子数2ないし12のアルコキシ基;炭素原子
    数1ないし12のアルキルチオ基もしくは炭素原子数2
    ないし18のアルケニル基を表し;R14およびR15は、
    互いに独立して水素原子、炭素原子数1ないし18のア
    ルキル基;酸素原子もしくは硫黄原子で中断された炭素
    原子数2ないし18のアルキル基;炭素原子数2ないし
    18のアルケニル基、炭素原子数5ないし12のシクロ
    アルキル基、フェニル基またはナフチル基を表し;R16
    は水素原子または炭素原子数1ないし12のアルキル基
    を表し;R17、R18、R19、R20、R21およびR22は、
    互いに独立して、水素原子または炭素原子数1ないし1
    8のアルキル基を表し;R23は水素原子、炭素原子数1
    ないし18のアルキル基、酸素原子もしくは硫黄原子で
    中断された炭素原子数2ないし18のアルキル基;炭素
    原子数2ないし18のアルケニル基;炭素原子数5ない
    し12のシクロアルキル基、フェニル基またはナフチル
    基を表し;R24およびR25は、互いに独立して、水素原
    子、炭素原子数1ないし18のアルキル基、炭素原子数
    1ないし12のアルコキシ基、−X2 −(CH2 s
    OR7 または 【化27】 を表し;X1 は直接結合、酸素原子、硫黄原子、−NR
    23−、炭素原子数1ないし12のアルキレン基、酸素原
    子もしくは硫黄原子で中断された炭素原子数2ないし1
    2のアルキレン基;炭素原子数2ないし12のアルケニ
    レン基、炭素原子数2ないし12のアルキニレン基、炭
    素原子数2ないし16のアルキリデン基、炭素原子数7
    ないし16のフェニルアルキリデン基または炭素原子数
    5ないし8のシクロアルキレン基を表し;但し、mおよ
    びnが0の場合には、X1 は酸素原子および硫黄原子以
    外の基であり;X2 は−NR23−を表し;pは0,1ま
    たは2を表し;ならびにsは2ないし7の整数を表す、
    請求項1に記載の被覆組成物。
  3. 【請求項3】 R1 が水素原子、炭素原子数1ないし1
    2のアルキル基;酸素原子で中断された炭素原子数3な
    いし12のアルキル基;炭素原子数2ないし12のアル
    ケニル基、炭素原子数4ないし15のシクロアルキル
    基、炭素原子数5ないし8のシクロアルケニル基、炭素
    原子数13ないし26のポリシクロアルキル基;ベンジ
    ル基;−COR7 ;あるいは、未置換の、もしくは炭素
    原子数1ないし4のアルキル基、炭素原子数1ないし4
    のアルコキシ基、塩素原子もしくはカルボキシ基で置換
    されたまたはベンゾ縮合したチエニル基、テトラヒドロ
    フラニル基、フリル基、ピロリジニル基、ピロリル基、
    チアゾリル基、イソチアゾリル基、トリアゾリル基、テ
    トラゾリル基、オキサゾリル基、イソオキサゾリル基、
    ピリジル基、ピペリジニル基、ピラジニル基、ピペラジ
    ニル基またはトリアジニル基を表し;あるいはR1 はさ
    らにまた式II、III もしくはIV 【化28】 で表される基を表し;R7 はヒドロキシル基、炭素原子
    数1ないし10のアルコキシ基、酸素原子で中断された
    炭素原子数2ないし12のアルコキシ基; 【化29】 を表し;R8 、R9 、R10、R11およびR12は互いに独
    立して水素原子、ヒドロキシル基、塩素原子、ニトロ
    基、 【化30】 、−COR7 、炭素原子数1ないし12のアルキル基、
    酸素原子で中断された炭素原子数2ないし16のアルキ
    ル基;炭素原子数1ないし12のハロゲノアルキル基、
    炭素原子数1ないし12のアルコキシ基、酸素原子で中
    断された炭素原子数2ないし12のアルコキシ基;炭素
    原子数2ないし12のアルケニル基、炭素原子数5ない
    し9のシクロアルキル基、炭素原子数5ないし9のシク
    ロアルケニル基、フェニル基、ナフチル基、炭素原子数
    7ないし9のフェニルアルキル基、炭素原子数10ない
    し12のナフチルアルキル基、フェノキシ基または炭素
    原子数7ないし9のフェニルアルコキシ基を表すか;あ
    るいは基R9 およびR10、または基R10およびR11はさ
    らにまた、それらが結合している炭素原子と一緒になっ
    て、ベンゾ環を形成し;R13は水素原子、ヒドロキシル
    基、塩素原子、ニトロ基、炭素原子数1ないし12のア
    ルキル基、酸素原子で中断された炭素原子数2ないし1
    2のアルキル基;炭素原子数1ないし10のアルコキシ
    基または酸素原子で中断された炭素原子数2ないし10
    のアルコキシ基を表し;R14およびR15は、互いに独立
    して、水素原子、炭素原子数1ないし12のアルキル
    基、酸素原子で中断された炭素原子数2ないし12のア
    ルキル基、炭素原子数5ないし9のシクロアルキル基ま
    たはフェニル基を表し;R16は水素原子または炭素原子
    数1ないし8のアルキル基を表し;R23は水素原子、炭
    素原子数1ないし12のアルキル基、酸素原子で中断さ
    れた炭素原子数3ないし12のアルキル基;炭素原子数
    2ないし12のアルケニル基;炭素原子数5ないし9の
    シクロアルキル基またはフェニル基を表し;R24および
    25は互いに独立して水素原子または−X2 −(C
    2 s COR7または 【化31】 を表し;X1 は直接結合、酸素原子、硫黄原子、−NR
    23−、炭素原子数1ないし8のアルキレン基、炭素原子
    数2ないし8のアルケニレン基、炭素原子数2ないし8
    のアルキニレン基、炭素原子数2ないし12のアルキリ
    デン基、炭素原子数7ないし12のフェニルアルキリデ
    ン基または炭素原子数5ないし8のシクロアルキレン基
    を表し;但し、mおよびnが0の場合には、X1 は酸素
    原子および硫黄原子以外の基であり;X2 は−NR23
    を表し;pは0または1を表し;ならびにsは3ないし
    6の整数を表す、請求項1に記載の被覆組成物。
  4. 【請求項4】 R2 、R3 、R4 およびR5 は互いに独
    立して、水素原子、ヒドロキシル基、炭素原子数1ない
    し10のアルコキシ基;酸素原子で中断された炭素原子
    数2ないし12のアルコキシ基、 【化32】 、炭素原子数1ないし12のアルキル基、酸素原子で中
    断された炭素原子数2ないし18のアルキル基;炭素原
    子数2ないし12のアルケニル基、炭素原子数5ないし
    9のシクロアルキル基、炭素原子数5ないし9のシクロ
    アルケニル基、フェニル基、ナフチル基、炭素原子数7
    ないし9のフェニルアルキル基または−COR7 を表
    し;但し、基R2 、R3 、R4 またはR5 の一つがヒド
    ロキシル基、 【化33】 である場合、同じC原子に結合している他の基はヒドロ
    キシル基、 【化34】 以外の基であり;あるいはR2 およびR3 またはR4
    よびR5 がさらにそれらが結合しているC原子と一緒に
    なって、未置換のもしくは炭素原子数1ないし4のアル
    キル基で置換された炭素原子数5ないし8のシクロアル
    キリデン環を表し;R7 はヒドロキシル基、炭素原子数
    1ないし10のアルコキシ基、酸素原子で中断された炭
    素原子数2ないし12のアルコキシ基; 【化35】 を表し;ならびにR14およびR15は、互いに独立して水
    素原子、炭素原子数1ないし12のアルキル基、酸素原
    子で中断された炭素原子数2ないし12のアルキル基、
    炭素原子数5ないし9のシクロアルキル基またはフェニ
    ル基を表す、請求項1に記載の被覆組成物。
  5. 【請求項5】 R2 、R3 、R4 およびR5 は互いに独
    立して、水素原子、ヒドロキシル基、炭素原子数1ない
    し10のアルコキシ基; 【化36】 、炭素原子数1ないし12のアルキル基、炭素原子数2
    ないし12のアルケニル基、炭素原子数5ないし9のシ
    クロアルキル基または炭素原子数5ないし9のシクロア
    ルケニル基を表し;但し、基R2 、R3 、R4 またはR
    5 の一つがヒドロキシル基または 【化37】 である場合、同じC原子に結合している他の基はヒドロ
    キシル基または 【化38】 以外の基であり;ならびにR14およびR15は、互いに独
    立して水素原子または炭素原子数1ないし8のアルキル
    基を表す、請求項1に記載の被覆組成物。
  6. 【請求項6】 R1 が水素原子、炭素原子数1ないし1
    2のアルキル基、炭素原子数2ないし12のアルケニル
    基、炭素原子数4ないし15のシクロアルキル基、炭素
    原子数13ないし26のポリシクロアルキル基、ベンジ
    ル基、−COR7 ;未置換の、もしくは炭素原子数1な
    いし4のアルキル基、炭素原子数1ないし4のアルコキ
    シ基もしくは塩素原子で置換されたピロリジニル基を表
    し;あるいはR1 はさらにまた式IIもしくはIII 【化39】 で表される基を表し;R7 はヒドロキシル基または炭素
    原子数1ないし10のアルコキシ基を表し;R8
    9 、R10、R11およびR12は互いに独立して水素原
    子、ヒドロキシル基塩素原子、ニトロ基、−COR7
    炭素原子数1ないし8のアルキル基、炭素原子数1ない
    し4のアルコキシ基またはシクロヘキシル基を表すか;
    あるいは基R9 およびR10、または基R10およびR11
    さらにまた、それらが結合している炭素原子と一緒にな
    って、ベンゾ環を形成し;R13は水素原子、炭素原子数
    1ないし4のアルキル基、塩素原子または炭素原子数1
    ないし4のアルコキシ基を表し;R23は水素原子、炭素
    原子数1ないし8のアルキル基またはフェニル基を表
    し;X1 は直接結合、酸素原子、硫黄原子、−NR
    23−、炭素原子数2ないし4のアルキレン基を表し;但
    し、mおよびnが0の場合には、X1 は酸素原子および
    硫黄原子以外の基であり;ならびにpは0または1であ
    る、請求項1に記載の被覆組成物。
  7. 【請求項7】 R1 が水素原子、炭素原子数4ないし1
    5のシクロアルキル基、炭素原子数13ないし26のポ
    リシクロアルキル基または−COR7 を表すか;あるい
    はR1 はさらにまた式IIもしくはIII 【化40】 で表される基を表し;R2 、R3 、R4 およびR5 は、
    互いに独立して、水素原子、ヒドロキシル基または−C
    OR7 を表し;但し、基R2 、R3 、R4 またはR5
    一つがヒドロキシル基である場合、同じC原子に結合し
    ている他の基はヒドロキシル基以外の基であり;R7
    ヒドロキシル基を表し;R8 は水素原子、ヒドロキシル
    基または−COR7 を表し;R9 は水素原子を表し;R
    10は水素原子、炭素原子数1ないし4のアルキル基また
    はニトロ基を表し;R11は水素原子、メチル基、ニトロ
    基または塩素原子を表すか、あるいは基R10およびR11
    は、それらが結合している炭素原子と一緒になってベン
    ゾ環を表し;R12は水素原子、炭素原子数1ないし4の
    アルキル基または−COR7 を表し;R23は水素原子を
    表し;X1 は直接結合、酸素原子、硫黄原子、−NR23
    −またはビニレン基を表し;但し、mおよびnが0の場
    合にはX1 は酸素原子および硫黄原子以外の基を表し;
    mは0ないし8の整数を表し;nは0ないし8の整数を
    表しならびにpが0を表す、請求項1に記載の被覆組成
    物。
  8. 【請求項8】 被覆組成物が表面コーティング材である
    請求項1に記載の被覆組成物。
  9. 【請求項9】 被覆組成物が水性表面コーティング材で
    ある請求項1に記載の被覆組成物。
  10. 【請求項10】 成分a)がエポキシ樹脂、ポリウレタ
    ン樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、アクリルコ
    ポリマー樹脂、ポリビニル樹脂、フェノール樹脂、アル
    キド樹脂またはそれらの樹脂の混合物である請求項1に
    記載の被覆組成物。
  11. 【請求項11】 顔料、染料、充填剤、流量調節剤、分
    散剤、チキソトロピー剤、接着促進剤、酸化防止剤、光
    安定剤または硬化触媒からなる群からの成分の1または
    それ以上を、さらに含む請求項1に記載の被覆組成物。
  12. 【請求項12】 成分b)が被覆組成物の総固体量に基
    づいて0.01ないし20%の量にある、請求項1に記
    載の被覆組成物。
  13. 【請求項13】 a)有機塗膜形成性結合剤および b)腐食抑制剤として、請求項1に記載の式Iで表され
    るカルボン酸またはそのアルカリ金属塩とチタンまたは
    ジルコニウム化合物との反応により得られるチタンまた
    はジルコニウム錯体の少なくとも1つからなる被覆組成
    物。
  14. 【請求項14】 式Iで表されるカルボン酸対チタンま
    たはジルコニウム化合物とのモル比が20:1ないし
    1:10である請求項13に記載の被覆組成物。
  15. 【請求項15】 式I 【化41】 (式中、R1 は水素原子、炭素原子数1ないし25のア
    ルキル基、酸素原子、硫黄原子もしくは 【化42】 で中断された炭素原子数2ないし25のアルキル基;炭
    素原子数2ないし24のアルケニル基、未置換のもしく
    は炭素原子数1ないし4のアルキル基で置換された炭素
    原子数4ないし15のシクロアルキル基;未置換のもし
    くは炭素原子数1ないし4のアルキル基で置換された炭
    素原子数5ないし15のシクロアルケニル基;炭素原子
    数13ないし26のポリシクロアルキル基;未置換のも
    しくはフェニル環において炭素原子数1ないし4のアル
    キル基で置換された炭素原子数7ないし9のフェニルア
    ルキル基;−COR7 ;未置換の、もしくは炭素原子数
    1ないし4のアルキル基、炭素原子数1ないし4のアル
    コキシ基、ハロゲン原子もしくはカルボキシル基で置換
    された5−または6−員複素環;未置換の、もしくは炭
    素原子数1ないし4のアルキル基、炭素原子数1ないし
    4のアルコキシ基、ハロゲン原子もしくはカルボキシル
    基で置換されたベンゾ−縮合5−または6−員複素環を
    表すか;あるいはR1 はさらにまた式II、III もしくは
    IV 【化43】 で表される基を表し;R2 、R3 、R4 およびR5 は互
    いに独立して、水素原子、ヒドロキシル基、炭素原子数
    1ないし18のアルコキシ基;酸素原子、硫黄原子もし
    くは 【化44】 で中断された炭素原子数2ないし18のアルコキシ基; 【化45】 、炭素原子数1ないし25のアルキル基;酸素原子、硫
    黄原子もしくは 【化46】 で中断された炭素原子数2ないし25のアルキル基;炭
    素原子数2ないし24のアルケニル基、未置換のもしく
    は炭素原子数1ないし4のアルキル基で置換された炭素
    原子数5ないし15のシクロアルキル基;未置換のもし
    くは炭素原子数1ないし4のアルキル基で置換された炭
    素原子数5ないし15のシクロアルケニル基;未置換の
    もしくは炭素原子数1ないし4のアルキル基で置換され
    たフェニル基もしくはナフチル基;未置換のもしくはフ
    ェニル環において炭素原子数1ないし4のアルキル基で
    置換された炭素原子数7ないし9のフェニルアルキル
    基;未置換のもしくはナフチル環において炭素原子数1
    ないし4のアルキル基で置換された炭素原子数10ない
    し12のナフチルアルキル基;または−COR7 を表
    し;但し、基R2 、R3 、R4 またはR5 の一つがヒド
    ロキシル基、 【化47】 である場合、同じC原子に結合している他の基はヒドロ
    キシル基、 【化48】 以外の基であり;あるいはR2 およびR3 またはR4
    よびR5 がさらにそれらが結合しているC原子と一緒に
    なって、未置換のもしくは炭素原子数1ないし4のアル
    キル基で置換された炭素原子数5ないし12のシクロア
    ルキリデン環を表し;R6 は水素原子または炭素原子数
    1ないし8のアルキル基を表し;R7 はヒドロキシル
    基、炭素原子数1ないし18のアルコキシ基、酸素原
    子、硫黄原子もしくは 【化49】 で中断された炭素原子数2ないし18のアルコキシ基、 【化50】 を表し;R8 、R9 、R10、R11およびR12は互いに独
    立して水素原子、ヒドロキシル基、ハロゲン原子、ニト
    ロ基、 【化51】 、シアノ基、CF3 、−COR7 、炭素原子数1ないし
    25のアルキル基、酸素原子、硫黄原子もしくは 【化52】 で中断された炭素原子数2ないし25のアルキル基;炭
    素原子数1ないし25のハロゲノアルキル基、炭素原子
    数1ないし18のアルコキシ基;酸素原子、硫黄原子も
    しくは 【化53】 で中断された炭素原子数2ないし18のアルコキシ基;
    炭素原子数1ないし18のアルキルチオ基、炭素原子数
    2ないし24のアルケニル基;未置換のもしくは炭素原
    子数1ないし4のアルキル基で置換された炭素原子数5
    ないし15のシクロアルキル基;未置換のもしくは炭素
    原子数1ないし4のアルキル基で置換された炭素原子数
    5ないし15のシクロアルケニル基;未置換のもしくは
    炭素原子数1ないし4のアルキル基で置換されたフェニ
    ル基もしくはナフチル基;未置換のもしくはフェニル環
    において炭素原子数1ないし4のアルキル基で置換され
    た炭素原子数7ないし9のフェニルアルキル基、未置換
    のもしくはナフチル環において炭素原子数1ないし4の
    アルキル基で置換された炭素原子数10ないし12のナ
    フチルアルキル基;未置換のもしくは炭素原子数1ない
    し4のアルキル基で置換されたフェノキシ基もしくはナ
    フトキシ基;未置換のもしくはフェニル環において炭素
    原子数1ないし4のアルキル基で置換された炭素原子数
    7ないし9のフェニルアルコキシ基;未置換のもしくは
    ナフチル環において炭素原子数1ないし4のアルキル基
    で置換された炭素原子数10ないし12のナフチルアル
    コキシ基を表すか;あるいは基R9 およびR10、または
    基R10およびR11、または基R11およびR12、または基
    8 およびR12はさらにまた、それらが結合している炭
    素原子と一緒になって、未置換の、もしくは炭素原子数
    1ないし4のアルキル基、ハロゲン原子もしくは炭素原
    子数1ないし4のアルコキシ基で置換されたベンゾ環を
    形成し;R13は水素原子、ヒドロキシル基、ハロゲン原
    子、ニトロ基、シアノ基、CF3、炭素原子数1ないし
    25のアルキル基、酸素原子、硫黄原子もしくは 【化54】 で中断された炭素原子数2ないし25のアルキル基;炭
    素原子数1ないし25のハロゲノアルキル基、炭素原子
    数1ないし18のアルコキシ基、酸素原子、硫黄原子も
    しくは 【化55】 で中断された炭素原子数2ないし18のアルコキシ基;
    炭素原子数1ないし18のアルキルチオ基もしくは炭素
    原子数2ないし24のアルケニル基を表し;R14および
    15は、互いに独立して水素原子、炭素原子数1ないし
    25のアルキル基、酸素原子、硫黄原子もしくは 【化56】 で中断された炭素原子数2ないし25のアルキル基、炭
    素原子数2ないし24のアルケニル基、未置換のもしく
    は炭素原子数1ないし4のアルキル基で置換された炭素
    原子数5ないし15のシクロアルキル基;未置換のもし
    くは炭素原子数1ないし4のアルキル基で置換されたフ
    ェニル基またはナフチル基を表し;R16は水素原子また
    は炭素原子数1ないし18のアルキル基を表し;R17
    18、R19、R20、R21およびR22は互いに独立して水
    素原子または炭素原子数1ないし25のアルキル基を表
    し;R23は水素原子、炭素原子数1ないし25のアルキ
    ル基、酸素原子、硫黄原子もしくは 【化57】 で中断された炭素原子数2ないし25のアルキル基;炭
    素原子数2ないし24のアルケニル基;未置換のもしく
    は炭素原子数1ないし4のアルキル基で置換された炭素
    原子数5ないし15のシクロアルキル基;未置換のもし
    くは炭素原子数1ないし4のアルキル基で置換されたフ
    ェニル基もしくはナフチル基を表し;R24およびR25
    互いに独立して水素原子、炭素原子数1ないし25のア
    ルキル基炭素原子数1ないし18のアルコキシ基、−X
    2 −(CH2 s COR7 または 【化58】 を表し;Mはr価の金属カチオンを表し;X1 は直接結
    合、酸素原子、硫黄原子、−NR23−、炭素原子数1な
    いし18のアルキレン基;酸素原子、硫黄原子もしくは 【化59】 で中断された炭素原子数2ないし18のアルキレン基、
    炭素原子数2ないし18のアルケニレン基、炭素原子数
    2ないし18のアルキニレン基、炭素原子数2ないし2
    0のアルキリデン基、炭素原子数7ないし20のフェニ
    ルアルキリデン基または炭素原子数5ないし8のシクロ
    アルキレン基を表し;但し、mおよびnが0の場合に
    は、X1 は酸素原子または硫黄原子以外の基であり;X
    2 は酸素原子または−NR23−を表し;mおよびnは互
    いに独立して0ないし10の整数であり;pは0ないし
    4の整数であり;rは1,2または3を表し;ならびに
    sは1ないし8の整数を表す。)で表される化合物のチ
    タンまたはジルコニウム錯体であって、かつマレイン
    酸、コハク酸、フェニル酢酸、o−フタル酸、ケイヒ
    酸、安息香酸、p−ニトロ安息香酸、サリチル酸および
    マンデル酸のジルコニウム錯体を除いた錯体。
  16. 【請求項16】 R1 が水素原子、炭素原子数1ないし
    18のアルキル基;酸素原子、硫黄原子もしくは 【化60】 で中断された炭素原子数2ないし18のアルキル基;炭
    素原子数2ないし18のアルケニル基、未置換のもしく
    は炭素原子数1ないし4のアルキル基で置換された炭素
    原子数4ないし15のシクロアルキル基;未置換のもし
    くは炭素原子数1ないし4のアルキル基で置換された炭
    素原子数5ないし12のシクロアルケニル基;炭素原子
    数13ないし26のポリシクロアルキル基;炭素原子数
    7ないし9のフェニルアルキル基;−COR7 ;未置換
    の、もしくは炭素原子数1ないし4のアルキル基、炭素
    原子数1ないし4のアルコキシ基、塩素原子もしくはカ
    ルボキシル基で置換された5−または6−員複素環;未
    置換の、もしくは炭素原子数1ないし4のアルキル基、
    炭素原子数1ないし4のアルコキシ基、塩素原子もしく
    はカルボキシル基で置換されたベンゾ−縮合5−または
    6−員複素環を表すか;あるいはR1 はさらにまた式I
    I、III もしくはIV 【化61】 で表される基を表し;R2 、R3 、R4 およびR5 は互
    いに独立して、水素原子、ヒドロキシル基、炭素原子数
    1ないし12のアルコキシ基;酸素原子もしくは硫黄原
    子で中断された炭素原子数2ないし12のアルコキシ
    基、 【化62】 、炭素原子数1ないし18のアルキル基;酸素原子もし
    くは硫黄原子で中断された炭素原子数2ないし18のア
    ルキル基;炭素原子数2ないし18のアルケニル基、炭
    素原子数5ないし15のシクロアルキル基、炭素原子数
    5ないし15のシクロアルケニル基、フェニル基、ナフ
    チル基、炭素原子数7ないし9のフェニルアルキル基、
    炭素原子数10ないし12のナフチルアルキル基または
    −COR7を表し;但し、基R2 、R3 、R4 またはR
    5 の一つがヒドロキシル基、 【化63】 である場合、同じC原子に結合している他の基はヒドロ
    キシル基、 【化64】 以外の基であり;あるいはR2 およびR3 またはR4
    よびR5 がさらにそれらが結合しているC原子と一緒に
    なって、未置換のもしくは炭素原子数1ないし4のアル
    キル基で置換された炭素原子数5ないし8のシクロアル
    キリデン環を表し;R7 はヒドロキシル基、炭素原子数
    1ないし12のアルコキシ基、酸素原子もしくは硫黄原
    子で中断された炭素原子数2ないし12のアルコキシ
    基; 【化65】 を表し;R8 、R9 、R10、R11およびR12は互いに独
    立して水素原子、ヒドロキシル基、ハロゲン原子、ニト
    ロ基、 【化66】 、シアノ基、CF3 、−COR7 、炭素原子数1ないし
    18のアルキル基、酸素原子もしくは硫黄原子で中断さ
    れた炭素原子数2ないし18のアルキル基;炭素原子数
    1ないし18のハロゲノアルキル基、炭素原子数1ない
    し12のアルコキシ基、酸素原子もしくは硫黄原子で中
    断された炭素原子数2ないし12のアルコキシ基;炭素
    原子数1ないし12のアルキルチオ基、炭素原子数2な
    いし18のアルケニル基、炭素原子数5ないし12のシ
    クロアルキル基、炭素原子数5ないし12のシクロアル
    ケニル基、フェニル基、ナフチル基、炭素原子数7ない
    し9のフェニルアルキル基、炭素原子数10ないし12
    のナフチルアルキル基、フェノキシ基、ナフトキシ基、
    炭素原子数7ないし9のフェニルアルコキシ基または炭
    素原子数10ないし12のナフチルアルコキシ基を表す
    か;あるいは基R9 およびR10、または基R10およびR
    11、または基R11およびR12、または基R8 およびR12
    はさらにまた、それらが結合している炭素原子と一緒に
    なって、未置換の、もしくは炭素原子数1ないし4のア
    ルキル基もしくは塩素原子で置換されたベンゾ環を形成
    し;R13は水素原子、ヒドロキシル基、ハロゲン原子、
    ニトロ基、シアノ基、CF3、炭素原子数1ないし18
    のアルキル基、酸素原子もしくは硫黄原子で中断された
    炭素原子数2ないし18のアルキル基;炭素原子数1な
    いし18のハロゲノアルキル基、炭素原子数1ないし1
    2のアルコキシ基、酸素原子もしくは硫黄原子で中断さ
    れた炭素原子数2ないし12のアルコキシ基;炭素原子
    数1ないし12のアルキルチオ基もしくは炭素原子数2
    ないし18のアルケニル基を表し;R14およびR15は、
    互いに独立して水素原子、炭素原子数1ないし18のア
    ルキル基;酸素原子もしくは硫黄原子で中断された炭素
    原子数2ないし18のアルキル基;炭素原子数2ないし
    18のアルケニル基、炭素原子数5ないし12のシクロ
    アルキル基、フェニル基またはナフチル基を表し;R16
    は水素原子または炭素原子数1ないし12のアルキル基
    を表し;R17、R18、R19、R20、R21およびR22は互
    いに独立して水素原子または炭素原子数1ないし18の
    アルキル基を表し;R23は水素原子、炭素原子数1ない
    し18のアルキル基;酸素原子もしくは硫黄原子で中断
    された炭素原子数2ないし18のアルキル基;炭素原子
    数2ないし18のアルケニル基;炭素原子数5ないし1
    2のシクロアルキル基、フェニル基またはナフチル基を
    表し;R24およびR25は互いに独立して水素原子、炭素
    原子数1ないし18のアルキル基、炭素原子数1ないし
    12のアルコキシ基、−X2 −(CH2 s COR7
    たは 【化67】 を表し;X1 は直接結合、酸素原子、硫黄原子、−NR
    23−、炭素原子数1ないし12のアルキレン基;酸素原
    子もしくは硫黄原子で中断された炭素原子数2ないし1
    2のアルキレン基;炭素原子数2ないし12のアルケニ
    レン基、炭素原子数2ないし12のアルキニレン基、炭
    素原子数2ないし16のアルキリデン基、炭素原子数7
    ないし16のフェニルアルキリデン基または炭素原子数
    5ないし8のシクロアルキレン基を表し;但し、mおよ
    びnが0の場合には、X1 は酸素原子および硫黄原子以
    外の基でありX2 は−NR23−を表し;pは0,1また
    は2を表し;ならびにsは2ないし7の整数を表す、請
    求項15に記載の化合物。
  17. 【請求項17】 R1 が水素原子、炭素原子数1ないし
    12のアルキル基;酸素原子で中断された炭素原子数3
    ないし12のアルキル基;炭素原子数2ないし12のア
    ルケニル基、炭素原子数4ないし15のシクロアルキル
    基、炭素原子数5ないし8のシクロアルケニル基、炭素
    原子数13ないし26のポリシクロアルキル基;ベンジ
    ル基;−COR7 ;あるいは、未置換の、もしくは炭素
    原子数1ないし4のアルキル基、炭素原子数1ないし4
    のアルコキシ基、塩素原子もしくはカルボキシ基で置換
    された、またはベンゾ縮合したチエニル基、テトラヒド
    ロフラニル基、フリル基、ピロリジニル基、ピロリル
    基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、トリアゾリル
    基、テトラゾリル基、オキサゾリル基、イソオキサゾリ
    ル基、ピリジル基、ピペリジニル基、ピラジニル基、ピ
    ペラジニル基またはトリアジニル基を表し;あるいはR
    1 はさらにまた式II、III もしくはIV 【化68】 で表される基を表し;R7 はヒドロキシル基、炭素原子
    数1ないし10のアルコキシ基、酸素原子で中断された
    炭素原子数2ないし12のアルコキシ基; 【化69】 を表し;R8 、R9 、R10、R11およびR12は、互いに
    独立して、水素原子、ヒドロキシル基、塩素原子、ニト
    ロ基、 【化70】 、−COR7 、炭素原子数1ないし12のアルキル基、
    酸素原子で中断された炭素原子数2ないし16のアルキ
    ル基;炭素原子数1ないし12のハロゲノアルキル基、
    炭素原子数1ないし12のアルコキシ基、酸素原子で中
    断された炭素原子数2ないし12のアルコキシ基;炭素
    原子数2ないし12のアルケニル基、炭素原子数5ない
    し9のシクロアルキル基、炭素原子数5ないし9のシク
    ロアルケニル基、フェニル基、ナフチル基、炭素原子数
    7ないし9のフェニルアルキル基、炭素原子数10ない
    し12のナフチルアルキル基、フェノキシ基または炭素
    原子数7ないし9のフェニルアルコキシ基を表すか;あ
    るいは基R9 およびR10、または基R10およびR11はさ
    らにまた、それらが結合している炭素原子と一緒になっ
    て、ベンゾ環を形成し;R13は水素原子、ヒドロキシル
    基、塩素原子、ニトロ基、炭素原子数1ないし12のア
    ルキル基、酸素原子で中断された炭素原子数2ないし1
    2のアルキル基;炭素原子数1ないし10のアルコキシ
    基または酸素原子で中断された炭素原子数2ないし10
    のアルコキシ基を表し;R14およびR15は、互いに独立
    して、水素原子、炭素原子数1ないし12のアルキル
    基、酸素原子で中断された炭素原子数2ないし12のア
    ルキル基、炭素原子数5ないし9のシクロアルキル基ま
    たはフェニル基を表し;R16は水素原子または炭素原子
    数1ないし8のアルキル基を表し;R23は水素原子、炭
    素原子数1ないし12のアルキル基、酸素原子で中断さ
    れた炭素原子数3ないし12のアルキル基;炭素原子数
    2ないし12のアルケニル基;炭素原子数5ないし9の
    シクロアルキル基またはフェニル基を表し;R24および
    25は互いに独立して水素原子または−X2 −(C
    2 s COR7または 【化71】 を表し;X1 は直接結合、酸素原子、硫黄原子、−NR
    23−、炭素原子数1ないし8のアルキレン基、炭素原子
    数2ないし8のアルケニレン基、炭素原子数2ないし8
    のアルキニレン基、炭素原子数2ないし12のアルキリ
    デン基、炭素原子数7ないし12のフェニルアルキリデ
    ン基または炭素原子数5ないし8のシクロアルキレン基
    を表し;但し、mおよびnが0の場合には、X1 は酸素
    原子および硫黄原子以外の基であり;X2 は−NR23
    を表し;pは0または1を表し;ならびにsは3ないし
    6の整数を表す、請求項15に記載の化合物。
  18. 【請求項18】 R2 、R3 、R4 およびR5 は、互い
    に独立して、水素原子、ヒドロキシル基、炭素原子数1
    ないし10のアルコキシ基;酸素原子で中断された炭素
    原子数2ないし12のアルコキシ基、 【化72】 、炭素原子数1ないし12のアルキル基、酸素原子で中
    断された炭素原子数2ないし18のアルキル基;炭素原
    子数2ないし12のアルケニル基、炭素原子数5ないし
    9のシクロアルキル基、炭素原子数5ないし9のシクロ
    アルケニル基、フェニル基、ナフチル基、炭素原子数7
    ないし9のフェニルアルキル基または−COR7 を表
    し;但し基R2 、R3 、R4 またはR5 の一つがヒドロ
    キシル基、 【化73】 である場合、同じC原子に結合している他の基はヒドロ
    キシル基、 【化74】 以外の基であり;あるいはR2 およびR3 またはR4
    よびR5 がさらにそれらが結合しているC原子と一緒に
    なって、未置換のもしくは炭素原子数1ないし4のアル
    キル基で置換された炭素原子数5ないし8のシクロアル
    キリデン環を表し;R7 はヒドロキシル基、炭素原子数
    1ないし10のアルコキシ基、酸素原子で中断された炭
    素原子数2ないし12のアルコキシ基; 【化75】 を表し;ならびにR14およびR15は、互いに独立して水
    素原子、炭素原子数1ないし12のアルキル基、酸素原
    子で中断された炭素原子数2ないし12のアルキル基、
    炭素原子数5ないし9のシクロアルキル基またはフェニ
    ル基を表す、請求項15に記載の化合物。
  19. 【請求項19】 R2 、R3 、R4 およびR5 は互いに
    独立して、水素原子、ヒドロキシル基、炭素原子数1な
    いし10のアルコキシ基; 【化76】 、炭素原子数1ないし12のアルキル基、炭素原子数2
    ないし12のアルケニル基、炭素原子数5ないし9のシ
    クロアルキル基または炭素原子数5ないし9のシクロア
    ルケニル基を表し;但し、基R2 、R3 、R4 またはR
    5 の一つがヒドロキシル基または 【化77】 である場合、同じC原子に結合している他の基はヒドロ
    キシル基または 【化78】 以外の基であり;ならびにR14およびR15は、互いに独
    立して、水素原子または炭素原子数1ないし8のアルキ
    ル基を表す、請求項15に記載の化合物。
  20. 【請求項20】 R1 が水素原子、炭素原子数1ないし
    12のアルキル基、炭素原子数2ないし12のアルケニ
    ル基、炭素原子数4ないし15のシクロアルキル基、炭
    素原子数13ないし26のポリシクロアルキル基、ベン
    ジル基、−COR7 ;未置換の、もしくは炭素原子数1
    ないし4のアルキル基、炭素原子数1ないし4のアルコ
    キシ基もしくは塩素原子で置換されたピロリジニル基を
    表し;あるいはR1 はさらにまた式IIもしくはIII 【化79】 で表される基を表し;R7 はヒドロキシル基または炭素
    原子数1ないし10のアルコキシ基を表し;R8
    9 、R10、R11およびR12は互いに独立して水素原
    子、ヒドロキシル基塩素原子、ニトロ基、−COR7
    炭素原子数1ないし8のアルキル基、炭素原子数1ない
    し4のアルコキシ基またはシクロヘキシル基を表すか;
    あるいは基R9 およびR10、または基R10およびR11
    さらにまた、それらが結合している炭素原子と一緒にな
    って、ベンゾ環を形成し;R13は水素原子、炭素原子数
    1ないし4のアルキル基、塩素原子または炭素原子数1
    ないし4のアルコキシ基を表し;R23は水素原子、炭素
    原子数1ないし8のアルキル基またはフェニル基を表
    し;X1 は直接結合、酸素原子、硫黄原子、−NR
    23−、炭素原子数2ないし4のアルキレン基を表し;但
    し、mおよびnが0の場合には、X1 は酸素原子および
    硫黄原子以外の基であり;ならびにpは0または1であ
    る、請求項15に記載の化合物。
  21. 【請求項21】 R1 が水素原子、炭素原子数4ないし
    15のシクロアルキル基、炭素原子数13ないし26の
    ポリシクロアルキル基または−COR7 を表すか;ある
    いはR1 はさらにまた式IIもしくはIII 【化80】 で表される基を表し;R2 、R3 、R4 およびR5 は、
    互いに独立して、水素原子、ヒドロキシル基または−C
    OR7 を表し;但し、基R2 、R3 、R4 またはR5
    一つがヒドロキシル基である場合、同じC原子に結合し
    ている他の基はヒドロキシル基以外の基であり;R7
    ヒドロキシル基を表し;R8 は水素原子、ヒドロキシル
    基または−COR7 を表し;R9 は水素原子を表し;R
    10は水素原子、炭素原子数1ないし4のアルキル基また
    はニトロ基を表し;R11は水素原子、メチル基、ニトロ
    基または塩素原子を表すか、あるいは基R10およびR11
    は、それらが結合している炭素原子と一緒になってベン
    ゾ環を表し;R12は水素原子、炭素原子数1ないし4の
    アルキル基または−COR7 を表し;R23は水素原子を
    表し;X1 は直接結合、酸素原子、硫黄原子、−NR23
    −またはビニレン基を表し;但し、mおよびnが0の場
    合、X1 は酸素原子および硫黄原子以外の基を表し;m
    は0ないし8の整数を表し;nは0ないし8の整数を表
    し;ならびにpが0を表す、請求項15に記載の化合
    物。
  22. 【請求項22】 請求項1に記載の式Iの化合物もしく
    はそのアルカリ金属塩とチタンまたはジルコニウム化合
    物との反応により得られる生成物。
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