JP2958142B2 - カメラ用シャッター羽根開閉機構の制御方法 - Google Patents

カメラ用シャッター羽根開閉機構の制御方法

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JP2958142B2 JP5689891A JP5689891A JP2958142B2 JP 2958142 B2 JP2958142 B2 JP 2958142B2 JP 5689891 A JP5689891 A JP 5689891A JP 5689891 A JP5689891 A JP 5689891A JP 2958142 B2 JP2958142 B2 JP 2958142B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カメラ用シャッター羽
根開閉機構の制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図2は、本発明の出発点となるべき従来
のカメラ用シャッター羽根開閉機構の一例を示している
が、図中、1はカム面1aと歯部1bとを有していて光
軸の周りに回動可能に装架されたリング状の駆動部材、
2はシャッター基板P上に枢着されていて駆動部材1の
カム面1aと当接する突起2aとフォーク部2bとを有
する羽根開閉レバー、3は羽根開閉レバー2に左旋習性
を付与するスプリング、4はシャッター基板Pの裏面上
に光軸と同心的に回動可能に装架されていて羽根開閉レ
バー2のフォーク部2bに嵌合せしめられたピン4aを
有する羽根開閉リング、5はシャッター基板Pの裏面上
に枢着されていて羽根開閉リング4とピン・スロット連
結され通常は五枚で図示位置においてシャッター基板P
に形成された露出開口を覆っている公知のシャッター羽
根、6はシャッター基板P上に枢着されていて駆動部材
1の歯部1bに噛合せしめられたピニオン、7はピニオ
ン6と一体のギヤ、8はシャッター基板Pに取付けられ
た駆動源としてのステッピングモーター9の出力軸に固
着されていてギヤー7に噛合せしめられた駆動ギヤであ
る。尚、ステッピングモータ9は、通電方向が互いに逆
の一対のコイルA及びコイルBを備えた2相励磁式のも
のとなっている。10は駆動部材1に左旋習性を付与し
ているスプリングである。
【0003】図3は、上記従来のシャッター羽根開閉機
構を従来の制御方法により制御した場合のタイミングチ
ャートを示している。ここで、[コイルA,コイルB]
に対して[H,H][H,L][L,L]
[L,H]で一巡するパルス列(正転パルス列)を順次
供給する、ステッピングモータ9のロータが正転し、
又、[コイルA,コイルB]に対して[L,H]
[L,L][H,L][H,H]で一巡するパルス
列(逆転パルス列)を順次供給する、ステッピングモ
ータ9のロータが逆転するようになっている。更に、ス
テッピングモータ9のロータが[H,H]又は[L,
L]で停止した状態が静的安定位相であり、該ロータが
[H,L]又は[L,H]で停止した状態が静的不安定
位相であるが、静的安定位相で停止されている状態は、
無通電になった場合でもディテントトルク(保持力)が
大きく作用する状態であるため、該ロータは比較的安定
した状態が得られるようになっている。
【0004】図示しない制御回路からの羽根開放信号に
よりステッピングモータ9に正転パルス(羽根開放信
号)を印加すると、ステッピングモータ9により駆動ギ
ヤ8が所定量右旋せしめられるので、ピニオン6,歯部
1bを介して駆動部材1が所定量右旋せしめられ、その
カム面1aと突起2aとの協働作用で羽根開閉レバ
ー2の係止が解除されるので、スプリング3により羽根
開閉レバー2が往動(左旋)せしめられ、羽根開閉リン
グ4が右旋せしめられてシャッター羽根5が開放せしめ
られる。この時、スプリング10が駆動部材1の右旋に
抗するように作用するので、ギヤ間のバックラッシが除
かれ、駆動部材1の回転のガタツキが無くなってシャ
ッター羽根5の開放特性が安定する。尚、羽根開閉レバ
ー2の係止解除後であって、駆動部材1が所定位置に達
した時に図示しないトリガースイッチがONになる
(トリガーポイント)。
【0005】そして、図示しない制御回路からの羽根閉
鎖信号によりトリガーポイントから所定秒時後に
テッピングモータ9に逆転パルスを印加すると、ステッ
ピングモータ9により駆動ギヤ8が所定量左旋せしめら
れるので、最初駆動ギヤ8の回動によりピニオン6,
歯部1b間のバックラッシが吸収され、続いてピニオ
ン6,歯部1bを介して駆動部材1が所定量左旋せしめ
られ、その際カム面1aと突起2aとの協働作用で
スプリング3に抗して羽根開閉レバー2が復動(右旋)
せしめられ、羽根開閉リング4が左旋せしめられてシャ
ッター羽根5が閉鎖せしめられる。この時、スプリング
10が駆動部材1の左旋を促進するように作用するの
で、ステッピングモータに対する負荷が減り、シャッ
ター羽根5の閉鎖が速やかに行われる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このように
ステッピングモータ9の正・逆転によりシャッター羽根
5を開閉するシャッターにおいては、高速化への対応性
及び開口特性の安定性は、ステッピングモータ9の回転
方向を切り換える電気信号に対する羽根駆動機構等の機
械的部分の追随性に負うところが大きかった。
【0007】ところが、従来のシーケンスでは、上述の
如く開閉レバー2の係止解除直後から露出秒時(図3に
おける「露出制御時間」)が経過するまで、前記ステッ
ピングモータ停止せしめておくためのパルス位相が
[H,H]の静的安定位相であって、必然的に閉じ第1
パルスの出力位相が[L,H]の静的不安定位相とな
っていたため、シャッター羽根を閉じる場合ステッピ
ングモータ9のディテントトルクに抗してステッピング
モータ9の逆転を行わなければならず、その結果、特に
高輝度における羽根閉じ動作の応答が遅くなり、昨今の
シャッターの高速化に対応しきれないという問題があっ
た。又、羽根閉じ動作の応答が遅い分(トリガーディレ
イ調整時間(図3における「自動露出デイレイ」)を含
む。)トリガーポイントから開口ピンホール(羽根の開
き初め)までの時間が長くなるので、開口特性が不安定
になるという問題もあった。
【0008】ここで、トリガーポイントから開口ピンホ
ールまでの時間が長いと開口特性が不安定になる理由に
ついて説明する。シャッター羽根5の開放動作(羽根開
閉レバー2の動作)は、機械的動作であるため、シャッ
ター開放開始直後(羽根開閉レバー2の係止解除直後)
の立ち上がりは安定せず、撮影動作毎にバラツキがあ
る。従って、トリガーポイントが開口ピンホールにでき
るだけ近い方が羽根開閉レバー2の速度が安定している
ので、トリガーポイントから開口ピンホールまでの時間
はできるだけ短い方が良い。
【0009】しかし、制御回路の動作遅れや機械的動作
遅れにより、トリガーポイントから羽根が閉じ始めるま
でには最低限ある程度の時間がかかる。詳しくは、先ず
トリガーポイントから自動露出ディレイを発生し、その
後露出制御時間を経てから閉じパルスを発生するが、そ
の閉じパルス発生後実際に羽根が閉じ始めるまでには機
械的動作遅れが存在する。従って、トリガーポイントか
ら羽根が閉じ始めるまでには最短で自動露出ディレイ値
と機械的動作遅れ値の合計時間がかかる。従って、短い
露光時間(小絞り)を得ようとすると、トリガーポイン
トから開口ピンホールまでの時間を長く取らなければな
らず、トリガーポイントがシャッター開放開始直後の立
ち上がりに近づいてしまう結果、トリガーポイントを基
準とした時の開口特性が不安定になる。
【0010】本発明は、上記問題点に鑑み、羽根閉じ動
作の応答が速くなってシャッターの高速化に対応するこ
とができると共に、その分トリガーポイントから開口ピ
ンホールまでの時間が短くなってトリガーポイントを基
準とした時の開口特性が安定になる、カメラ用シャッタ
ー羽根開閉機構の制御方法を提供することを目的として
いる。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明によるカメラ用シ
ャッター羽根開閉機構の制御方法は、正逆転可能なステ
ッピングモータと、該ステッピングモータによりギヤ機
構を介して回動せしめられる駆動部材と、スプリングに
より羽根開放方向の付勢力が付与され且つ前記駆動部材
により羽根閉鎖方向に作動せしめられる羽根開閉部材と
から構成され、前記ステッピングモータの正転により前
記駆動部材を回動させて前記羽根開閉部材の係止を解除
することにより前記スプリングによりシャッター羽根の
開放動作を行い、所定露出秒時経過後前記ステッピング
モータの逆転により前記駆動部材を逆方向に回動させて
前記羽根開閉部材を初期位置に復帰させることによりシ
ャッター羽根の閉鎖動作を行うカメラ用シャッター羽根
機構において、前記羽根開閉部材の係止解除直後から前
記露出秒時が経過するまでの間、前記ステッピングモー
停止せしめておくためのパルス位相を静的不安定位
相に設定したことを特徴としている。
【0012】
【作用】上記構成によれば、露出秒時中前記ステッピン
グモータの停止を行っているパルス位相が〔H,L〕の
静的不安定位相であり、必然的に閉じ第1パルスの出力
位相が〔H,H〕の静的安定位相となるため、シャッタ
ー羽根を閉じる場合ほとんど抵抗を受けずにステッピン
グモータ9の逆転が行われ、その結果、羽根閉じ動作の
応答が速くなる。そして、羽根閉じ動作の応答が速くな
ることでトリガーポイントから開口ピンホールまでの時
間が短くなる。
【0013】
【実施例】以下、図示した実施例に基づき本発明を詳細
に説明する。図1は、本発明によるシャッター羽根開閉
機構の制御方法の一実施例を示すタイミングチャートで
あり、図3の場合と同様に、トリガーディレイ調整時間
を「自動露出デイレイ」とし、露出秒時を「露出制御時
間」として示したものである。そして、本実施例が上記
従来例と異なっている点は、上記従来例の場合には、
出秒時が終了するまで、ステッピングモータ9停止
しめているパルス位相が「H,H]の静的安定位相で
あり、必然的に閉じ第1パルスの出力位相が[L,
H]の静的不安定位相であるのに対し、本実施例の場合
には、そのステッピングモータ9停止せしめている
ルス位相が「H,L]の静的不安定位相であり、必然
的に閉じ第1パルスの出力位相が[H,H]の静的安
定位相となっている点である。
【0014】本実施例によれば、露出秒時中ステッピン
グモータ9の停止を行っているパルス位相が〔H,L〕
の静的不安定位相であり、必然的に閉じ第1パルスの出
力位相が〔H,H〕の静的安定位相となるため、シャッ
ター羽根5を閉じる場合ほとんど抵抗を受けずにステッ
ピングモータ9の逆転が行われ、その結果、羽根閉じ動
作の応答が速くなる。従って、シャッターの高速化に対
応することができる。そして、羽根閉じ動作の応答が速
くなることでトリガーポイントから開口ピンホールまで
の時間が短くなるので、開口特性が安定になる。
【0015】尚、長時間露出時は、ステッピングモータ
9を通常露出時の停止位置より更に1パルス正転させて
静的安定相に導き、通電を断つこともできる。それは、
消費電力の低減に役立つ。
【0016】
【発明の効果】上述の如く、本発明によるカメラ用シャ
ッター羽根開閉機構の制御方法によれば、羽根閉じ動作
の応答が速くなり、シャッターの高速化に対応できる。
そして、羽根閉じ動作の応答が速くなることでトリガー
ポイントから開口ピンホールまでの時間が短くなり、開
口特性が安定する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるカメラ用シャッター羽根開閉機構
の制御方法の一実施例を示すタイミングチャートであ
る。
【図2】従来のカメラ用シャッター羽根開閉機構の一例
を示す図である。
【図3】従来のカメラ用シャッター羽根開閉機構の制御
方法を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
1 駆動部材 2 羽根開閉レバー 9 ステッピングモータ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 正逆転可能なステッピングモータと、該
    ステッピングモータによりギヤ機構を介して回動せしめ
    られる駆動部材と、スプリングにより羽根開放方向の付
    勢力が付与され且つ前記駆動部材により羽根閉鎖方向に
    作動せしめられる羽根開閉部材とから構成され、前記ス
    テッピングモータの正転により前記駆動部材を回動させ
    て前記羽根開閉部材の係止を解除することにより前記ス
    プリングによりシャッター羽根の開放動作を行い、所定
    露出秒時経過後前記ステッピングモータの逆転により前
    記駆動部材を逆方向に回動させて前記羽根開閉部材を初
    期位置に復帰させることによりシャッター羽根の閉鎖動
    作を行うカメラ用シャッター羽根機構において、前記羽根開閉部材の係止解除直後から前記露出秒時が経
    過するまでの間、 前記ステッピングモータ停止せしめ
    ておくためのパルス位相を静的不安定位相に設定したこ
    とを特徴とする制御方法。
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