JP2958069B2 - 枚葉型複合熱転写シート - Google Patents

枚葉型複合熱転写シート

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は枚葉型複合熱転写シートに関し、更に詳しく
は熱転写シートと紙等の被転写材とが予め仮接着されて
いる新規な枚葉型複合熱転写シートに関する。
(従来の技術及びその問題点) 従来、コンピューターやワードプロセッサーの出力プ
リントを熱転写方式によって印字する場合には、基材フ
イルムの一方の面に熱溶融性インキ層を設けた熱転写シ
ートが使用されている。
この従来の熱転写シートは、基材フイルムとして厚さ
10〜20μmのコンデンサ紙やパラフィン紙の様な紙或い
は厚さ3〜20μmのポリエステルやセロファンの様なプ
ラスチックのフイルムを用い、ワックスに顔料や染料等
の着色剤を混合した熱溶融性インキ層をコーティングに
より設けて製造したものである。
これらの従来の熱転写シートを用いて被転写紙に印字
する場合には、熱転写シートを巻いたロールから熱転写
シートを供給し、一方、連続又は枚葉の被転写材を供給
し、両者をプラテン上で重ねこの状態で熱転写シートの
背面からサーマルヘッドで熱を印加し、インキ層を溶融
転写させて所望の画像を形成している。
しかしながら、これらの熱転写シートを、例えば、従
来の感熱発色紙を用いたファクシミリプリンターに転用
しようとしても、上記フクシミリプリンターでは、記録
紙自体が熱発色する為、被転写材の搬送装置は無く転用
不能であり、この様な問題は大型のプロッター等、特殊
のプリンターにおいても同様である。
上記の如き問題を解決する方法として、熱転写シート
と被転写材とを予め仮接着してロール状に巻いておくか
又は枚葉型にしておくことにより、ファクシミリプリン
ター等に適応させたり、又、装置を簡便化及び小型化す
る方法が考案されている。
この様な複合熱転写シートの場合には、ロール状に巻
いたものではあまり問題はないが、枚葉型の場合には、
このシートを給紙カセットに多数枚重ねて収納して一枚
づつプリンターに給紙する場合、シート間の摩擦力が大
きく重送の問題が発生する。
又、上記枚葉型複合転写シートの場合には、熱転写シ
ートと被転写材とがしっかりと粘着して熱転写シートに
皺やズレが発生せず、しかも熱転写後には両者が容易に
剥離し、転写領域はインキ層が紙に正確に転写し、且つ
非転写領域では全く転写せずに紙を汚染しないという性
能が要求されるが、従来の枚葉型複合熱転写シートの場
合には、上記の様に多数枚重ねてカセットから給紙する
と、シート間の摩擦力によって熱転写シートが剥離する
という問題があった。勿論熱転写シートと被転写材との
接着力を高めれば、この様な問題は発生しないが、この
場合には、上記の被転写材に汚染の問題が発生する。
従って本発明の目的は、上記問題を解決し、重送防止
性、接着性及び剥離性の両方に優れ、印字画像の解像性
及び地汚れのない複合熱転写シートを提供することであ
る。
(問題点を解決する為の手段) 上記目的は以下の本発明によって達成される。即ち、
本発明は、基材フイルムの一方の面に熱溶融性インキ層
を形成してなる熱転写シートと被転写材とを接着剤層に
よって剥離可能に接着してなる枚葉型複合熱転写シート
において、上記熱転写シートと被転写材との接着力が、
基材フイルムの背面と被転写材の背面との摩擦力より大
であり、且つ上記接着剤層が粘着剤、樹脂粒子及びワッ
クスを重量比で3〜5:1〜2.5:3〜5の割合で含むことを
特徴とする枚葉型複合熱転写シートである。
(作用) 熱転写シートと被転写材との接着力を、基材フイルム
の背面と被転写材の背面との摩擦力より大とすることに
よって、給紙時の重送の問題及び熱転写シートの剥離の
問題が解決される。
又、接着剤層を特定の構成とすることによって、熱転
写シートと被転写材とがしっかりと粘着して皺やズレが
発生せずに搬送性が良好であり、しかも熱転写後には両
者が容易に剥離し、転写領域ではインキ層が被転写材に
正確に転写し、且つ非転写領域は全く転写せず、被転写
材を汚染しない枚葉型複合熱転写シートが提供される。
(好ましい実施態様) 次に好ましい実施態様により本発明を更に詳しく説明
する。
本発明の枚葉型複合熱転写シートの好ましい1例の断
面図を第1図に示す。
本発明の枚葉型複合熱転写シートは、図示の通り熱転
写シートAと被転写材Bとが接着剤層Cによって剥離可
能に接着してなる枚葉型複合熱転写シートであって、上
記熱転写シートAは、図示の様に基材フイルム1上に熱
溶融性インキ層2が形成され、好ましい態様では、基材
フイルム1とインキ層2との間にマット層3又は基材フ
イルムの背面にスリップ層4を形成する。
本発明の枚葉型複合熱転写シートで用いられる基材フ
イルムとしては、従来の熱転写シートに使用されている
と同じ基材フイルムがそのまま用いることが出来ると共
に、その他のものも使用することが出来、特に制限され
ない。
好ましい基材フイルムの具体例としては、例えば、ポ
リエステル、ポリプロピレン、セロハン、ポリカーボネ
ート、酢酸セルロース、ポリエチレン、ポリ塩化ビニ
ル、ポリスチレン、ナイロン、ポリイミド、ポリ塩化ビ
ニリデン、ポリビニルアルコール、フッ素樹脂、塩化ゴ
ム、アイオノマー等のプラスチック、コンデンサー紙、
パラフィン紙等の紙類、不織布等があり、又、これらを
複合した基材フイルムであってもよい。
この基材フイルムの厚さは、その強度及び熱伝導性が
適切になる様に材料に応じて適宜変更することが出来る
が、その厚さは、好ましくは、例えば、2〜25μmであ
る。
上記基材フイルム上に設ける熱溶融性インキ層は、着
色剤とビヒクルとからなり、更に必要に応じて種々の添
加剤を加えたものでもよい。
この着色剤としては、有機又は無機の顔料若しくは染
料のうち、記録材料として良好な特性を有するもの、例
えば、十分な着色濃度を有し、光、熱、温度等により変
褪色しないものが好ましい。
ブラック単色印字用には勿論カーボンブラックが好ま
しく、多色印字用にはシアン、マゼンタ、イエロー等の
有彩色着色剤を使用する。これらの着色剤の使用量はイ
ンキ層中で約5〜70重量%を占める割合が一般的に好ま
しい。
ビヒクスとしては、ワックスを主成分とし、その他ワ
ックスと乾性油、樹脂、鉱油、セルロース及びゴムの誘
導体等との混合物が用いられる。
ワックスの代表例としては、マイクロクリスタリンワ
ックス、カルナバワックス、パラフィンワックス等があ
る。更に、フィッシャートロプシュワックス、各種低分
子量ポリエチレン、木ロウ、ミツロウ、鯨ロウ、イボタ
ロウ、羊毛ロウ、セラックワックス、キャンデリラワッ
クス、ペトロラクタム、ポリエステルワックス、一部変
性ワックス、脂肪酸エステル、脂肪酸アミド等種々のワ
ックスが用いられる。本発明では更に上記ワックス中に
比較的低融点の熱可塑性樹脂を混合して、インキの被転
写材に対する接着性を向上させることが出来る。
基材フイルム上に熱溶融インキ層を形成する方法とし
ては、ホットメルトコートの外、ホットラッカーコー
ト、グラビアコート、グラビアリバースコート、ロール
コートその他多くの手段等が挙げられる。これらのイン
ク層の厚みは従来と同様に数μmの厚みでよい。
被転写材Bとしては、好ましくは剛度が20〜2500gf/c
mの範囲の上質紙、普通紙、合成紙、トレーシングペー
パー、プラスチックフイルム等、熱転写可能なシート又
はフイルムであればよい。剛度が上記範囲未満である
と、枚葉型複合熱転写シート全体の剛度が不足して腰が
弱く、波打ち等によって転写シートが剥離したり、皺が
よったりして搬送性に重大な支障が生じ、結果として良
好な印字が出来ない。一方、剛度が上記範囲を越えると
枚葉型複合熱転写シートの厚み、重量等の点で不経済と
なる。又、更に好ましい実施態様では、被転写材の表面
平滑度を5〜500秒の範囲とし、又、被転写材の坪量を2
0〜500g/m2の範囲とすることによって、一層良好な結果
が得られる。又、これらの被転写材のサイズはA版、B
版等の枚葉紙でもよく、任意の幅の連続シートでもよ
い。
上記熱転写シートAと被転写材Bとを仮接着させる接
着剤層Cは、特定の組成の接着剤の接着力を調整するこ
とによって達成され、熱転写シートAと被転写材Bとの
接着力は、好ましくは、接着力(g)を、25mm(幅)×
55mm(長さ)のサンプルを切り取り、スベリ摩擦測定機
(HEIDON−14、新東科学製)にて1800mm/min.の引っ張
り速度で測定した際に300〜1000gの範囲とすることによ
って、カセットから給紙する場合に、シート同士の摩擦
力にも関わらず熱転写シートの剥離を有効に防止するこ
とができる。
接着力が上記範囲未満である場合には、熱転写シート
と被転写材の接着力が低過ぎ、カセットから一枚ずつ給
紙する際に、シート同士の摩擦力よりも低くなる場合が
あって、両者が剥離し易く、又、熱転写シートに皺がよ
り易い。又、接着力が上記範囲を越えると、接着力は十
分であるが、非印字部においてもインキ層が被転写材に
転写され易く、被転写材の汚染が発生する。特に好まし
い接着力の範囲は400〜800gの範囲である。
本発明において、上記接着剤はガラス転移温度の低い
粘着剤粒子とガラス転移温度の高い樹脂粒子とワックス
粒子とからなる。
上記粘着剤のガラス転移温度は、−90℃〜−60℃の範
囲であるのが好ましく、この様な粘着剤の例としてはゴ
ム系の粘着剤、アクリル系の粘着剤及びシリコーン系の
粘着剤、又、形態的には溶剤溶液型、水溶液型、ホット
メルト型、水性又は油性エマルジョン型があり、いずれ
も本発明で使用することが出来るが、本発明において特
に好適であるものはアクリル系の水性エマルジョン型で
あり、その粒子径は1〜30μm程度で、好ましい範囲は
5〜20μmである。この様なエマルジョン型粘着剤を使
用することによって、第3図示の様に粘着剤層の粘着剤
5は粒子形状を保持している。
上記粘着剤を単独で使用する場合には、優れた粘着性
が得られるが、被転写剤の剥離性が不十分且つ不均一で
あり、製造、保管、輸送時等、熱転写前に不意の力が加
わった場合、熱転写シートのインキ層が被転写材に転写
され地汚れを生じるという問題がある。又、熱転写時に
はインキ層の箔切れが劣り、例えば、サーマルヘッドに
よる熱印加領域の周囲までインキ層が転写し、転写画像
の解像性が劣る。
本発明では、上記問題は、上記エマルジョン粘着剤に
微細な樹脂粒子、例えば、0.01〜0.5μm程度の粒子径
の樹脂粒子6を含む樹脂エマルジョンを添加することに
より、粘着性が好ましい範囲に調整出来、上記地汚れの
問題が解決され、更にインキ層の形成に使用した様なワ
ックスのエマルジョン7を添加することにより、接着剤
層Cの箔切れが改良され、転写画像の解像性が著しく向
上することを見出した。
上記の樹脂エマルジョンとしては、例えば、エチレン
−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸エステル
共重合体、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリプロピレ
ン、ポリブデン、塩化ビニル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビ
ニル共重合体、アクリル樹脂等の熱可塑性樹脂、特にア
クリルエマルジョンが好適である。この様な樹脂粒子は
前記粘着剤よりも高いガラス転移温度、例えば、60℃以
上のガラス転移温度を有するものが好ましく、場合によ
っては熱硬化した樹脂粒子であってもよい。
又、ワックスのエマルジョンは前記の如きワックスを
公知の方法でエマルジョン化したものであり、その粒子
径は細かい程よいが、特に限定されない。
上記粘着剤と樹脂粒子とワックスとの重量比は3〜5:
1〜2.5:3〜5であり、この範囲を外れると前記の如き種
々の問題が発生し易く好ましくない。
以上の成分からなる接着剤層Cは、非転写材Bの表面
に設けてもよいが、この場合には印字物に粘性物が残る
為、熱転写シートのインキ層2の表面に設けることが好
ましく、この場合、粘着剤を水性のエマルジョンとして
使用するのでインキ層を損なうこともなく好ましい。エ
マルジョンの塗工方法や乾燥方法は特に限定されない
が、乾燥はエマルジョンの粒子が残る様に低温で行うこ
とが好ましい。
上記接着剤層は、0.1〜20μm(固形分塗工量として
0.1〜5g/m2)の厚みが好ましい。
熱転写シートAと被転写材Bとの接着は、好ましくは
熱転写シートのインキ層の表面に接着剤層を形成しつつ
連続的に被転写材を接着し、これをロール状に巻き取る
ことによって行われ、巻き取る際には被転写材を外側に
しても、熱転写シートを外側にしてもよく、更にこれら
を枚葉に裁断する。
又、本発明の好ましい実施態様では、熱転写シートの
基材フイルム背面にスリップ層4を形成することによっ
て、カセットから給紙時におけるシート同士の摩擦力を
低下させ、シートの重送の防止及び熱転写シートの剥離
の問題を有効に防止することができる。勿論かかるスリ
ップ層はサーマルヘッドの粘着防止及びスリップ促進の
機能も有している。
かかるスリップ層は適当なバインダー樹脂に界面活性
剤、滑剤、シリコンオイル等を添加して塗工液を調整
し、基材フイルムの背面に0.5〜5μm程度の厚みに塗
工して形成すればよい。
又、前記熱転写シートの基材フイルムの背面と前記被
転写材の背面との摩擦力は、熱転写シートと被転写材と
の接着力よりも小さくするが、例えば、摩擦力(g)
は、50mm(幅)×50mm(長さ)のサンプルを切り取り、
スベリ摩擦測定機(HEIDON−14、新東科学製)にて700g
の荷重及び300mm/min.の引っ張り速度で測定した際に10
0〜400gの範囲とすることが好ましい。
以上は本発明の枚葉型複合熱転写シートの基本的構成
であるが、勿論、第1図示の様に、基材フイルムとイン
キ層との間にマット層3を設けることにより印字を艶消
しにする、インキ層をブラック以外の他の色相にする
等、熱転写シート分野で周知の技術はいずれも本発明の
枚葉型複合熱転写シートに付加することが出来る。
以上の本発明の熱転写シートを、例えば、ファクシミ
リプリンターにセットし、サーマルヘッド8で印字後被
転写材Bを剥離することによって被転写材B上に所望の
画像9が形成される。
(実施例) 次に実施例及び比較例を挙げて本発明を更に具体的に
説明する。尚、文中、部又は%とあるのは特に断りのな
い限り重量基準である。
実施例1 厚さ6.0μmのポリエチレンテレフタレートフイルム
を基材フイルムとし、その一方の面に下記背面層用イン
キ組成物を塗布及び乾燥して厚み1.0μmの背面層を形
成した。
背面層用インキ組成物 シリコン−ウレタン共重合体(大日精化工業(株)
製、SP2105) 20部 ポリイソシアネート(大日精化工業(株)製、クロス
ネートD−70) 8部 溶剤(MEK/トルエン=1/1) 88部 上記基材フイルムの他方の面に下記のインキ組成物を
4g/m2となる割合で塗工し、インキ層を形成した。
インキ組成物 カーボンブラック 15部 エチレン/酢酸ビニル共重合体 8部 パラフィンワックス 50部 カルナバワックス 25部 (アトライターで120℃で4時間混練して作製) 更に上記インキ層上に下記組成の仮接着剤をグラビア
コート法で、乾燥時の塗工量が0.5g/m2となる割合で塗
工後、普通紙(TRW−1)とニップし(ニップ温度50
℃、ニップ圧500Kg)貼り合せ、これをA4版に裁断して
本発明の枚葉型複合熱転写シートを得た。
仮接着剤組成 アクリル系粘着粒子水系ディスパージョン(固形分40
%、ガラス転移温度−70℃、粒子径3〜10μm) 10部 アクリル系樹脂粒子水系ディスパージョン(固形分20
%、ガラス転移温度85℃、粒子径0.2〜0.5μm) 15部 カルナバワック水系ディスパージョン(固形分40%、
融点83℃) 15部 水 10部 イソプロパノール 30部 実施例2 実施例1における背面層用インキ組成物として下記の
ものを使用し、他は実施例1と同様にして本発明の枚葉
型複合熱転写シートを得た。
背面層用インキ組成物 スチレン/アクリロニトリル共重合体(ダイセル化学
(株)製、セビアンAD) 6.0部 線状飽和ポリエステル樹脂(ユニチカ(株)製、エリ
ーテルUE−3200) 0.3部 ジンクステアリルホスフェート(堺化学(株)製、LB
T1830) 3.0部 尿素樹脂粉末(日本化成(株)製、有機フィラー) 3.0部 メラミン樹脂粉末(日本触媒化学(株)製、エポスタ
ーS) 1.5部 溶剤(MEK/トルエン=1/1) 86.2部 実施例3〜5 実施例1と同じ夫々のディスパージョンを用いて仮接
着剤の組成(重量比)を下記第1表の様に変え、他は実
施例1と同様にして本発明の枚葉型複合熱転写シートを
得た。
比較例1 実施例2における接着剤層の組成を粘着剤粒子/樹脂
粒子/ワックス粒子=0.5/1/2(接着力250g)とし、他
は実施例1と同様にして比較例の枚葉型複合熱転写シー
トを得た。
上記実施例及び比較例の複合熱転写シートを50枚重ね
てカセットに収納し、枚葉型のワードプロセッサーにて
印字したところ、実施例のものは重送も熱転写シートの
剥離も発生しなかったが、比較例の場合には両方とも発
生し使用困難であった。
又、実施例1〜5び比較例1の枚葉型複合熱転写シー
トのインキ層と紙との接着力を測定し、その結果を第2
表に示した。放置しても容易には剥離せず、印字後には
指先で容易に剥離し、紙の地汚れのないものを○とし、
放置により自然に剥離したり、地汚れ等が発生するもの
を×で表した。これらの結果から接着力は300〜1000g、
特に400〜800gの範囲が適当であることがわかった。
尚、接着力(g)は25mm(幅)×55mm(長さ)のサン
プルを切り取り、スベリ摩擦測定機(HEIDON−14、新東
科学製)にて1800mm/min.の引っ張り速度で測定した。
又、基材フイルムの背面と被転写材の背面との摩擦力
(g)は、50mm(幅)×50mm(長さ)のサンプルを切り
取り、スベリ摩擦測定機(HEIDON−14、新東科学製)に
て700gの荷重及び300mm/min.の引っ張り速度で測定し
た。
(効果) 以上の様に本発明によれば、枚葉型複合熱転写シート
において、熱転写シートと被転写材との接着力を基材フ
イルムの背面と被転写材の背面との摩擦力により大とす
ることによって、給紙時の重送の問題及び熱転写シート
の剥離の問題が解決される。
又、接着剤層を特定の構成とすることによって、熱転
写シートと被転写材とがしっかりと粘着して皺やズレが
発生せずに搬送性が良好であり、しかも熱転写後には両
者が容易に剥離し、転写領域ではインキ層が被転写材に
正確に転写し、且つ非転写領域は全く転写せず、被転写
材を汚染しない枚葉型複合熱転写シートが提供される。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は本発明の枚葉型複合熱転写シートの
断面を図解的に説明する図であり、第3図は接着剤層の
構造を模式的に説明する図である。 A:熱転写シート、B:被転写材 C:接着剤層 1:基材フイルム、2:インキ層 3:マット層、4:スリップ層 5:粘着剤粒子、6:樹脂粒子 7:ワックス粒子、8:サーマルヘッド 9:画像
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−182490(JP,A) 特開 平2−182489(JP,A) 特開 平2−184495(JP,A) 特開 昭56−121791(JP,A) 特開 平3−133693(JP,A) 特開 平3−1986(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B41M 5/38 - 5/40

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基材フイルムの一方の面に熱溶融性インキ
    層を形成してなる熱転写シートと被転写材とを接着剤層
    によって剥離可能に接着してなる枚葉型複合熱転写シー
    トにおいて、上記熱転写シートと被転写材との接着材
    が、基材フイルムの背面と被転写材の背面との摩擦力よ
    り大であり、且つ上記接着剤層が粘着剤、樹脂粒子及び
    ワックスを重量比で3〜5:1〜2.5:3〜5の割合で含むこ
    とを特徴とする枚葉型複合熱転写シート。
  2. 【請求項2】熱転写シートと被転写材との接着力(g)
    が、25mm(幅)×55mm(長さ)のサンプルを切り取り、
    スベリ摩擦測定機(HEIDON−14、新東科学製)にて1800
    mm/min.の引っ張り速度で測定した際に300〜1000gの範
    囲である請求項1に記載の複合熱転写シート。
  3. 【請求項3】基材フイルムの背面と被転写材の背面との
    摩擦力(g)が、50mm(幅)×50mm(長さ)のサンプル
    を切り取り、スベリ摩擦測定機(HEIDON−14、新東科学
    製)にて700gの荷重及び300mm/min.の引っ張り速度で測
    定した際に100〜400gの範囲である請求項1に記載の複
    合熱転写シート。
  4. 【請求項4】基材フイルムの背面にスリップ層が形成さ
    れている請求項1に記載の複合熱転写シート。
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