JP3163136B2 - 熱転写シート - Google Patents

熱転写シート

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JP3163136B2 JP34977291A JP34977291A JP3163136B2 JP 3163136 B2 JP3163136 B2 JP 3163136B2 JP 34977291 A JP34977291 A JP 34977291A JP 34977291 A JP34977291 A JP 34977291A JP 3163136 B2 JP3163136 B2 JP 3163136B2
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  • Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は熱転写シートに関し、更
に詳しくは熱転写シートとトレーシングペーパーとが予
め仮接着されている新規な共巻熱転写シートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、コンピューターやワードプロセッ
サーの出力プリントを熱転写方式によって印字する場合
には、基材フイルムの一方の面に熱溶融性インキ層を設
けた熱転写シートが使用されている。この従来の熱転写
シートは、基材フイルムとして厚さ10〜20μmのコ
ンデンサ紙やパラフィン紙の様な紙或いは厚さ3〜20
μmのポリエステルやセロファンの様なプラスチックの
フイルムを用い、ワックスに顔料や染料等の着色剤を混
合した熱溶融性インキ層をコーティングにより設けて製
造したものである。これらの従来の熱転写シートを用い
て被転写紙に印字する場合には、熱転写シートを巻いた
ロールから熱転写シートを供給し、一方、連続又は枚葉
の被転写材を供給し、両者をプラテン上で重ねこの状態
で熱転写シートの背面からサーマルヘッドで熱を印加
し、インキ層を溶融転写させて所望の画像を形成してい
る。しかしながら、これらの熱転写シートを、例えば、
従来の感熱発色紙を用いた大型のプロッターに転用しよ
うとする場合、上記プロッターでは被転写材の搬送装置
が無く転用不能である。上記の如き問題を解決する方法
として、熱転写シートと被転写材とを予め仮接着してロ
ール状に巻いておくことにより、プロッター等に適応さ
せたり、又、装置を簡便化及び小型化する方法が考案さ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとしている問題点】しかしながら、
上記共巻熱転写シートの被転写材としてトレーシングペ
ーパーを使用して、画像を作成する場合インキ層の転写
性(特に細線部)が不十分であり、又、このトレーシン
グペーパーを原紙として青写真を作成すると、コントラ
スとの高い青画が形成出来ないという問題がある。又、
上記共巻き熱転写シートにより画像が形成されたトレー
シングペーパー等は、熱溶融インキとの接着が不十分
で、転写されたインキ画像が容易に剥離するという耐擦
過性の問題がある。従って本発明の目的は、上記問題を
解決し、コントラストの高い青画の複製が可能な原画を
形成出来ると共に、耐擦過性に優れた共巻熱転写シート
を提供することである。
【0004】
【問題点を解決する為の手段】上記目的は以下の本発明
によって達成される。即ち、本発明は、基材フイルムの
一方の面に熱溶融性インキ層を形成してなる熱転写シー
トとトレーシングペーパーとを接着剤層によって剥離可
能に接着してなる熱転写シートにおいて、上記トレーシ
ングペーパーが半透明の合成紙であり、該合成紙の空隙
率が1〜40%であり、且つ該合成紙の平滑度が50〜
2,000秒であり、更に前記接着剤層による接着力
(g)が25mm(幅)×55mm(長さ)のサンプル
を切り取り、表面性摩擦測定機(HEIDON−14、
新東科学製)にて1,800mm/min.の引っ張り
速度で測定した際に300〜2,000gの範囲であ
ことを特徴とする熱転写シートである。
【0005】
【作用】トレーシングペーパーとして特定物性の合成紙
を使用し、且つ接着剤層として特定範囲の接着力の接着
剤を使用することによって、合成紙の表面の微細凹凸形
状が転写インキ層の接着性を向上させ、細線部までよく
転写される。又、この合成紙は半透明であるが光線透過
率は予想外に高く、青焼きした時に予想外にコントラス
トの高い青画を形成することが出来る。
【0006】
【好ましい実施態様】次に好ましい実施態様により本発
明を更に詳しく説明する。本発明の熱転写シートの好ま
しい1例の断面図を図1に示す。本発明の熱転写シート
は、図示の通り熱転写シートAとトレーシングペーパー
Bとが接着剤層Cによって剥離可能に接着してなる熱転
写シートである。上記熱転写シートAは、図示の様に基
材フイルム1上に顔料とバインダーとからなる熱溶融性
インキ層2が形成され、必要に応じて基材フイルム1と
インキ層2との間には剥離層(又はマット層)3が、そ
して背面にはスリップ層4が形成されている。
【0007】本発明の熱転写シートで用いられる基材フ
イルムとしては、従来の熱転写シートに使用されている
と同じ基材フイルムがそのまま用いることが出来ると共
に、その他のものも使用することが出来、特に制限され
ない。好ましい基材フイルムの具体例としては、例え
ば、ポリエステル、ポリプロピレン、セロハン、ポリカ
ーボネート、酢酸セルロース、ポリエチレン、ポリ塩化
ビニル、ポリスチレン、ナイロン、ポリイミド、ポリ塩
化ビニリデン、ポリビニルアルコール、フッ素樹脂、塩
化ゴム、アイオノマー等のプラスチック、コンデンサー
紙、パラフィン紙等の紙類、不織布等があり、又、これ
らを複合した基材フイルムであってもよい。この基材フ
イルムの厚さは、その強度及び熱伝導性が適切になる様
に材料に応じて適宜変更することが出来るが、その厚さ
は、好ましくは、例えば、2〜25μmである。
【0008】上記基材フイルム上に設ける熱溶融性イン
キ層は、顔料とバインダーとからなり、更に必要に応じ
て種々の添加剤を加えたものでもよい。顔料は、ブラッ
ク単色印字用には勿論カーボンブラックが好ましく、多
色印字用にはシアン、マゼンタ、イエロー等の有彩色顔
料を使用する。これらの顔料の使用量はインキ層中で約
5〜70重量%を占める割合が一般的に好ましい。バイ
ンダーとしては、ワックスを主成分とし、その他ワック
スと乾性油、樹脂、鉱油、セルロース及びゴムの誘導体
等との混合物が用いられる。ワックスの代表例として
は、マイクロクリスタリンワックス、カルナバワック
ス、パラフィンワックス等がある。更に、フィッシャー
トロプシュワックス、各種低分子量ポリエチレン、木ロ
ウ、ミツロウ、鯨ロウ、イボタロウ、羊毛ロウ、セラッ
クワックス、キャンデリラワックス、ペトロラクタム、
ポリエステルワックス、一部変性ワックス、脂肪酸エス
テル、脂肪酸アミド等種々のワックスが用いられる。本
発明では更に上記ワックス中に比較的低融点の熱可塑性
樹脂を混合して、インキの被転写材に対する接着性を向
上させることが出来る。
【0009】基材フイルム上に熱溶融インキ層を形成す
る方法としては、上記のワックスを主体とするバインダ
ーをアルコール等を含でもよい水性媒体中に乳化又は分
散させたエマルジョンと、顔料の水性分散体を混合した
エマルジョンインキを塗工及び乾燥して形成する方法又
は必要成分を溶融混練してホートメルトコートする方法
等が挙げられる。バインダーとしてはワックスに加えて
熱可塑性樹脂を併用することが好ましく、この熱可塑性
樹脂も同様に水性媒体中のエマルジョンとして使用する
ことが出来る。熱可塑性樹脂はワックス100重量部当
たり10〜100重量部の割合で使用することが好まし
い。この様にして形成するインキ層は通常は2〜20μ
m程度の厚みに形成することが好ましい。又、上記のイ
ンキ層の形成に際しては、基材フイルム面に予めワック
スからなる透明剥離層を形成しておき、転写後に転写画
像が表面層を有する様にすることも出来る。かかる剥離
層も前記の如きワックスから形成することが好ましい。
かかるワックス層は一般的には1〜5μm程度の厚みで
ある。
【0010】トレーシングペーパーBは合成紙からなる
ものであり、本発明において使用する合成紙は、微細空
隙を有し且つ平滑度の高い合成紙である。これらの合成
紙の空隙率は1〜40%の範囲であり、又、平滑度は5
0〜2,000秒である。剛度については10〜100
g、引き裂き強さが10〜60g、厚さが50〜200
μmの範囲であることが好ましい。これらの合成紙は、
例えば、ユポ等の商品名で王子油化(株)等から入手し
て使用することが出来る。更に本発明で使用する合成紙
は、ポリプロピレン等の樹脂を主体とし、これに無機充
填剤を添加して、原料を二軸延伸した中間層と、その両
面に一軸延伸した表面層を設けたものであってもよい。
そして、上記の平滑度及び空隙率の範囲にあるものから
適宜選択する。上記の範囲よりも小さいと印字適性が不
十分となり、一方、上記の範囲よりも大きいと印字の転
写性が不十分となる。これらのトレーシングペーパーの
サイズはA版、B版等の枚葉紙でもよいが、好ましくは
任意の幅の連続シートである。
【0011】上記熱転写シートAとトレーシングペーパ
ーBとを仮接着させる接着剤層Cはガラス転移温度の低
い粘着性樹脂とワックスとからなる。かかる接着層の接
着力(g)は、25mm(幅)×55mm(長さ)のサ
ンプルを切り取り、表面性摩擦測定機(HEIDON-14、新東
科学製)にて1,800mm/min.の引っ張り速度
で測定した際に300〜2,000gの範囲にある。接
着力が上記範囲未満である場合には、熱転写シートとト
レーシングペーパーの接着力が低過ぎ、両者が剥離し易
く、熱転写シートに皺がより易い。又、接着力が上記範
囲を越えると、接着力は十分であるが、非印字部におい
てもインキ層がトレーシングペーパーに転写され易く、
トレーシングペーパーの汚染が発生する。但し、インキ
層中の熱可塑性樹脂量を、例えば、酢酸ビニル含有量2
8%のエチレン−酢酸ビニル共重合体の場合、インキ層
中の固形分として9重量%以上とすれば、基材フイルム
とインキ層との接着性がそれだけ高くなるので、接着剤
層のトレーシングペーパーに対する接着力を1,300
〜2,000gの範囲としてもトレーシングペーパーの
汚染を生じることのない熱転写シートを得ることが出来
る。
【0012】上記粘着性樹脂のガラス転移温度は−90
℃〜−60℃の範囲であるのが好ましく、この様な粘着
性樹脂の例としてはゴム系の粘着性樹脂、アクリル系の
粘着性樹脂及びシリコーン系の粘着性樹脂、又、形態的
には溶剤溶液型、水溶液型、ホットメルト型、水性又は
油性エマルジョン型があり、いずれも本発明で使用する
ことが出来るが、本発明において特に好適であるものは
アクリル系の水性エマルジョン型である。上記粘着性樹
脂を単独で使用する場合には、優れた粘着性が得られる
が、トレーシングペーパーの剥離性が不十分且つ不均一
であり、製造、保管、輸送時等、熱転写前に不意の力が
加わった場合、熱転写シートのインキ層がトレーシング
ペーパーに転写され地汚れを生じるという問題がある。
又、熱転写時にはインキ層の箔切れが劣り、例えば、サ
ーマルヘッドによる熱印加領域の周囲までインキ層が転
写し、転写画像の解像性が劣る。本発明では、上記問題
は、上記エマルジョン粘着性樹脂に、インキ層の形成に
使用した様なワックスのエマルジョンを添加することに
より、粘着性が好ましい範囲に調整出来、上記地汚れの
問題が解決され、接着剤層Cの箔切れが改良され、転写
画像の解像性が著しく向上することを見出した。上記粘
着性樹脂とワックスとの重量比は1:0.5〜4である
のが好ましく、この範囲を外れると前記の如き種々の問
題が発生し易く好ましくない。
【0013】又、粘着性樹脂のエマルジョン中に更にガ
ラス転移温度の高い樹脂エマルジョンを添加することに
より、粘着性を容易に好ましい範囲に調整することも可
能である。この様な樹脂エマルジョンとしては、例え
ば、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリ
ル酸エステル共重合体、ポリエチレン、ポリスチレン、
ポリプロピレン、ポリブデン、塩化ビニル樹脂、塩化ビ
ニル−酢酸ビニル共重合体、アクリル樹脂等の熱可塑性
樹脂、特にアクリルエマルジョンが好適である。この様
な樹脂は前記粘着性樹脂よりも高いガラス転移温度、例
えば、60℃以上のガラス転移温度を有するものが好ま
しく、場合によっては熱硬化した樹脂であってもよい。
上記粘着性樹脂と高Tgの樹脂とワックスとの重量比は
1〜3:0〜2:1〜3であるのが好ましい。以上の成
分からなる接着剤層Cは、トレーシングペーパーBの表
面に設けてもよいが、この場合には印字物に粘着性が残
る為、熱転写シートのインキ層2の表面に設けることが
好ましく、この場合、粘着性樹脂を水性のエマルジョン
として使用するのでインキ層を損なうこともなく好まし
い。エマルジョンの塗工方法や乾燥方法は特に限定され
ない。上記接着剤層は、0.1〜10μm(固形分塗工
量として0.1〜5g/m2)の厚みが好ましい。
【0014】熱転写シートAとトレーシングペーパーB
との接着は、好ましくは熱転写シートのインキ層の表面
に接着剤層を形成しつつ連続的にトレーシングペーパー
を接着し、これをロール状に巻き取ることによって行わ
れ、巻き取る際にはトレーシングペーパーを外側にして
も、熱転写シートを外側にしてもよく、更にこれらを枚
葉に裁断したものであってもよい。以上は本発明の共巻
熱転写シートの基本的構成であるが、勿論、図1の様に
熱転写シートの背面にサーマルヘッドの粘着を防止し且
つ滑り性を良くするスリップ層4を設けたり、基材フイ
ルムとインキ層との間に、転写後表面層となるワックス
層3を設けて転写画像に耐擦過性を与えたり、マット層
3を設けることにより印字を艶消しにする、インキ層を
ブラック以外の他の色相にする等、熱転写シート分野で
周知の技術はいずれも本発明の熱転写シートに付加する
ことが出来る。以上の本発明の熱転写シートを、例え
ば、大型プロッターにセットし、図2に矢印で示す様に
搬送し、サーマルヘッド5で印字後トレーシングペーパ
ーBを剥離することによってトレーシングペーパーB上
に所望の画像6が形成される。
【0015】
【実施例】次に実施例及び比較例を挙げて本発明を更に
具体的に説明する。尚、文中、部又は%とあるのは特に
断りのない限り重量基準である。 実施例1 裏面にスリップ層が設けられている厚さ4.5μmのポ
リエチレンテレフタレートフイルムを基材フイルムと
し、その表面にマット層を固形分で0.4g/m2の厚
さに形成し、更にマット層上に下記のインキ組成物をホ
ットメルトコート法で4.0g/m2となる割合で塗工
してインキ層を形成した。インキ組成物 カーボンブラック 19部 炭酸カルシウム 10部 エチレン/酢酸ビニル共重合体 9部 カルナバワックス 5部 マイクロクリスタリンワックス 25部 ポリエチレンワックス 50部 更に上記インキ層上に下記組成の仮接着剤をグラビアコ
ート法で、乾燥時の塗工量が0.5g/m2となる割合
で塗工後、トレーシングペーパー(商品名ユポ、TFG
−90、王子油化製、平滑度100秒、空隙率1%)を
ニップ温度50℃、ニップ圧5Kg/cm2で貼り合
せ、本発明の熱転写シートを得た。仮接着剤組成 アクリル系粘着性樹脂ディスパージョン (固形分40%、ガラス転移温度−58℃) 10部 カルナバワックス水系ディスパージョン(固形分40%、融点83℃) 20部 水 30部 イソプロパノール 60部
【0016】実施例2 実施例1と同様の基材フイルムを用い、その表面にマッ
ト層を固形分で0.4g/m2の厚さに形成し、更にマ
ット層上に下記のインキ組成物をホットメルトコート法
で4.0g/m2となる割合で塗工してインキ層を形成
した。インキ組成物 カーボンブラック 19部 マイクロシリカ 4部 エチレン/酢酸ビニル共重合体 9部 カルナバワックス 5部 マイクロクリスタリンワックス 25部 ポリエチレンワックス 50部 更に上記インキ層上に実施例1の仮接着剤をグラビアコ
ート法で、乾燥時の塗工量が0.5g/m2となる割合
で塗工後、トレーシングペーパー(商品名DCトレス、
三洋国策パルプ製、平滑度130秒、空隙率11%)を
ニップ温度50℃、ニップ圧5Kg/cm2で貼り合
せ、本発明の熱転写シートを得た。
【0017】実施例3 裏面にスリップ層が設けられている厚さ6.0μmのポ
リエチレンテレフタレートフイルムを基材フイルムと
し、その表面にマット層を固形分で0.4g/m2の厚
さに形成し、更にマット層上に下記のインキ組成物をホ
ットメルトコート法で4.0g/m2となる割合で塗工
してインキ層を形成した。インキ組成物 カーボンブラック 20部 エチレン/酢酸ビニル共重合体 10部 カルナバワックス 14部 ネオポリマー 10部 パラフィンワックス 70部 更に上記インキ層上に実施例1の仮接着剤をグラビアコ
ート法で、乾燥時の塗工量が0.5g/m2となる割合
で塗工後、トレーシングペーパー(商品名OAトレス、
王子製紙製、平滑度560秒、空隙率1%)をニップ温
度50℃、ニップ圧5Kg/cm2で貼り合せ、本発明
の熱転写シートを得た。 実施例4 裏面にスリップ層が設けられている厚さ6.0μmのポ
リエチレンテレフタレートフイルムを基材フイルムと
し、その表面に実施例1と同様にマット層を形成し、更
にマット層上に下記のインキ組成物をホットメルトコー
ト法で5.0g/m2となる割合で塗工してインキ層を
形成した。インキ組成物 カーボンブラック 12部 エチレン/酢酸ビニル共重合体 15部 カルナバワックス 12部 マイクロクリスタリンワックス 28部 パラフィンワックス 44部 更に上記インキ層上に実施例1の仮接着剤をグラビアコ
ート法で、乾燥時の塗工量が0.5g/m2となる割合
で塗工後、合成紙(商品名ユポFPG−80、王子油化
製、平滑度1,900秒)をニップ温度50℃、ニップ
圧5Kg/cm2で貼り合せ、本発明の熱転写シートを
得た。
【0018】比較例1 実施例1におけるトレーシングペーパーとして、三菱ト
レーシングペーパー(平滑度38秒、空隙率10%)を
使用した以外は実施例1と同様にして比較例の熱転写シ
ートを得た。上記実施例及び比較例の熱転写シートを用
いて大型プロッターで作図して画像を得、インキの転写
性(細線の切れ)、更に該画像を用いてジアゾ型複写機
により同一条件で複写して青画を作成してそのコントラ
ストを調べたところ、下記表1の結果を得た。
【表1】
【0019】
【効果】以上の如き本発明によれば、トレーシングペー
パーとして特定物性の合成紙を使用し、且つ接着剤層と
して特定範囲の接着力の接着剤を使用することによっ
て、合成紙の表面の微細凹凸形状が転写インキ層の接着
性を向上させ、細線部までよく転写される。又、この合
成紙は半透明であるが光線透過率は予想外に高く、青焼
きした時に予想外にコントラストの高い青画を形成する
ことが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例1の熱転写シートの断面を図
解的に説明する図。
【図2】 本発明の実施例1の熱転写シートによる転写
機構の断面を図解的に説明する図。
【符号の説明】
A:熱転写シート B:トレーシングペーパー C:接着剤層 1:基材フイルム 2:インキ層 3:剥離層(マット層) 4:スリップ層 5:サーマルヘッド 6:画像
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41M 5/38 - 5/40

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材フイルムの一方の面に熱溶融性イン
    キ層を形成してなる熱転写シートとトレーシングペーパ
    ーとを接着剤層によって剥離可能に接着してなる熱転写
    シートにおいて、上記トレーシングペーパーが半透明の
    合成紙であり、該合成紙の空隙率が1〜40%であり、
    且つ該合成紙の平滑度が50〜2,000秒であり、更
    に前記接着剤層による接着力(g)が25mm(幅)×
    55mm(長さ)のサンプルを切り取り、表面性摩擦測
    定機(HEIDON-14、新東科学製)にて1,800mm/
    min.の引っ張り速度で測定した際に300〜2,0
    00gの範囲であることを特徴とする熱転写シート。
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