JP2956858B2 - 磁気再生装置 - Google Patents

磁気再生装置

Info

Publication number
JP2956858B2
JP2956858B2 JP41292190A JP41292190A JP2956858B2 JP 2956858 B2 JP2956858 B2 JP 2956858B2 JP 41292190 A JP41292190 A JP 41292190A JP 41292190 A JP41292190 A JP 41292190A JP 2956858 B2 JP2956858 B2 JP 2956858B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit
signal
equalizer
output
magnetic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP41292190A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04222907A (ja
Inventor
貴仁 関
肇 井上
啓二 叶多
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP41292190A priority Critical patent/JP2956858B2/ja
Publication of JPH04222907A publication Critical patent/JPH04222907A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2956858B2 publication Critical patent/JP2956858B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Digital Magnetic Recording (AREA)
  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【目次】以下の順序で本発明を説明する。 産業上の利用分野 従来の技術 発明が解決しようとする課題(図5) 課題を解決するための手段(図1〜図4) 作用(図1〜図4) 実施例(図1〜図4) (1)第1の実施例(図1) (2)第2の実施例(図2) (3)第3の実施例(図3) (4)第4の実施例(図4) (5)他の実施例 発明の効果
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は磁気再生装置に関し、例
えばビデオ信号をデイジタル信号に変換して記録再生す
るビデオテープレコーダに適用し得る。
【0003】
【従来の技術】従来、この種のビデオテープレコーダに
おいては、ビデオ信号をデイジタル信号に変換して記録
再生するようになされたものがある。このようなビデオ
テープレコーダにおいては、ダビングを繰り返しても、
画質劣化を有効に回避し得る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところでこの種のビデ
オテープレコーダにおいて、クラス4パーシヤルレスポ
ンス方式を適用してビデオ信号を記録再生すれば、電磁
変換系の周波数特性を有効に利用してビデオ信号を効率
良く記録再生し得ると考えられる。すなわち、ビデオ信
号を量子化し、その結果得られるデイジタルデータに対
して、順次、次式の演算処理を実行する。
【数1】
【0005】ここでDは遅延オペレータを、MOD2は
2の剰余を表す。このようにすれば符号間干渉を有効に
利用して、中域にスペクトラムが集中するような記録デ
ータを生成することができる。従つて、当該記録データ
を順次磁気テープに記録すれば、電磁変換系でCN比が
最大になる近辺にスペクトラムを集中させることがで
き、電磁変換系の周波数特性を有効に利用してビデオ信
号を効率良く記録し得ると考えられる。
【0006】さらに図5に示すように、再生系1におい
ては、磁気ヘツド2を介して得られる再生信号S1を増
幅回路4を介して増幅した後、イコライザ回路6で周波
数特性を補正し、演算回路8で(1+D)の演算処理を
実行する。すなわち電磁変換系は、微分特性を有するこ
とにより、遅延オペレータDを用いて周波数特性を(1
−D)で表すことができる。従つて、演算回路8で(1
+D)の演算処理を実行すれば、再生系全体の伝達関数
を次式で表し得、記録時の演算処理に対して、記録再生
系全体として伝達関数を1に設定することができる。
【数2】
【0007】これにより演算回路8の出力信号を復号回
路10で復号して、デイジタルビデオ信号を効率良く記
録再生し得ると考えられる。ところでこの種の電磁変換
系においては、磁気テープが異なると、周波数特性が変
化することを避け得ず、イコライザ回路6においては、
磁気テープに応じて周波数特性を調整し直す必要があ
る。
【0008】この場合例えばLMSアルゴリズムを用い
て、イコライザ回路6の周波数特性を最適化する方法が
考えられる。すなわち制御回路12を用いて、イコライ
ザ回路6の入出力をモニタし、復号回路10から希望応
答が得られるように、イコライザ回路6の特性を順次切
り換える方法である。
【0009】ところがこの方法の場合、イコライザ回路
6及び復号回路10間に演算回路8が介挿されているた
め、イコライザ回路6の入出力を単純にモニタしただけ
ではLMSアルゴリズム等を適用することが困難な問題
がある。この問題を解決する一つの方法としてイコライ
ザ回路6及び演算回路8を入れ換える方法が考えられる
が、このようにすると再生信号S1の処理のために必要
なクロツク信号の抽出が困難になる問題があり、結局磁
気テープに応じて周波数特性を調整することが困難にな
る。
【0010】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、磁気テープに応じて周波数特性を調整することがで
きる磁気再生装置を提案しようとするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め第1の発明においては、パーシヤルレスポンス方式を
利用して、磁気記録媒体に記録した所定の記録データを
再生する磁気再生装置1において、磁気ヘツド2から出
力される再生信号S1を記録データの記録方式に応じて
演算処理(1+D)すると共に、再生信号S1の周波数
特性を補正する再生信号処理回路6、8と、再生信号処
理回路6、8 の出力信号Yk を復号する復号回路10
と、復号回路10の入出力信号Yk 、dk及び再生信号
処理回路6、8の入力信号Xk に基づいて、再生信号処
理回路6、8の周波数特性を補正する制御回路24とを
備えるようにする。
【0012】さらに第2の発明においては、パーシヤル
レスポンス方式を利用して、磁気記録媒体に記録した所
定の記録データを再生する磁気再生装置20において、
磁気ヘツド2を介して得られる再生信号S1について、
周波数特性を補正するイコライザ回路6と、イコライザ
回路6の出力信号を記録データの記録方式に応じて演算
処理(1+D)する第1の演算回路8と、第1の演算回
路8の出力信号Yk を復号する復号回路10と、イコラ
イザ回路6の入力信号を第1の演算回路8と同一特性で
演算処理(1+D)する第2の演算回路22と、復号回
路10の入出力信号Yk 、dk及び第2の演算回路22
の出力信号Xk に基づいて、イコライザ回路6の周波数
特性を補正する制御回路24とを備えるようにする。
【0013】さらに第3の発明においては、パーシヤル
レスポンス方式を利用して、磁気記録媒体に記録した所
定の記録データを再生する磁気再生装置35において、
磁気ヘツド2から出力される再生信号S1の周波数特性
を補正するイコライザ回路38と、イコライザ回路38
の出力信号を記録データの記録方式に応じて演算処理す
る演算回路40と、演算回路40の出力信号を復号する
復号回路42と、再生信号S1をデイジタル信号に変換
するデイジタルアナログ変換回路36と、デイジタル信
号を入力し、所定の伝送速度で出力するメモリ回路44
と、メモリ回路44から出力されるデイジタル信号を演
算回路40と同一特性で演算処理する演算部47と、演
算部47の出力信号を入力する、イコライザ回路38と
同等の特性を有するイコライザ部48と、イコライザ部
48の出力信号を復号する復号部49と、イコライザ部
48の入出力信号及び復号部49の出力信号に基づい
て、イコライザ回路38の周波数特性及びイコライザ部
48の周波数特性を補正する制御部50とを備えるよう
にする。さらに第4の発明においては、パーシヤルレス
ポンス方式を利用して、磁気記録媒体に記録した所定の
記録データを再生する磁気再生装置55において、磁気
へツド2から出力される再生信号S1を、記録データの
記録方式に応じて演算処理する演算回路8と、演算回路
8の出力信号の周波数特性を補正するイコライザ回路6
と、イコライザ回路6の出力信号を復号する復号回路1
0と、復号回路10の入出力信号及びイコライザ回路6
の入力信号に基づいて、イコライザ回路6の周波数特性
を補正する制御回路24と、イコライザ回路6の周波数
特性を記録するメモリ回路60と、磁気へツド2から出
力される再生信号S1と制御回路24からの信号及びシ
ステム制御回路58からの信号に基づいてメモリ回路6
0を制御するメモリ制御回路56とを設け、再生開始時
又は可変速再生時、メモリ回路60に記録された周波数
特性を用いてイコライザ回路6の周波数特性を補正する
ようにした。さらに第5の発明においては、パーシヤル
レスポンス方式を利用して、磁気記録媒体に記録した所
定の記録データを再生する磁気再生装置65において、
磁気へツド2から出力される再生信号S1を、記録デー
タの記録方式に応じて演算処理する演算回路40と、演
算回路40の出力信号の周波数特性を補正するイコライ
ザ回路38と、イコライザ回路38の出力信号を復号す
るビタビ復号回路66と、イコライザ回路38の入出力
信号を遅延させる遅延回路68と、イコライザ回路38
の入出力信号を遅延させた信号及びビタビ復号回路66
の出力信号に基づいて、イコライザ回路38の周波数特
性を補正する制御回路70とを備えるようにする。
【0014】
【作用】第1の発明においては、復号回路10の入出力
信号Yk 、dk及び再生信号処理回路6、8の入力信号
Xk に基づいて、再生信号処理回路6、8の周波数特性
を補正すれば、当該再生信号処理回路6、8の周波数特
性を最適化することができる。
【0015】また第2の発明においては、イコライザ回
路6の入力信号を第2の演算回路22で演算処理(1+
D)した後、制御回路24に出力して最適化すれば、再
生信号S1を順次イコライザ回路6、演算回路8、復号
回路10で処理する場合でも簡易に最適化することがで
きる。
【0016】また第3の発明においては、イコライザ回
路38と同等の特性を有するイコライザ部48を設け、
当該イコライザ部48の入出力信号及び復号部49の出
力信号に基づいて、イコライザ回路38の周波数特性及
びイコライザ部48の周波数特性を補正することによ
り、高速にイコライザ回路38の周波数特性を最適化す
ることができる。さらに第4の発明においては、イコラ
イザ回路6の周波数特性をメモリ回路60に記録し、再
生開始時又は可変速再生時は当該メモリ回路60に記録
された周波数特性を用いてイコライザ回路6の周波数特
性を補正することにより、再生開始時又は可変速再生時
の等における不自然な再生画像の表示期間を短縮するこ
とができる。さらに第5の発明においては、ビタビ復号
回路66の復号に要する時間に対応して、イコライザ回
路38の入出力信号を遅延回路68で遅延させ、当該遅
延させたイコライザ回路38の入出力信号及びエラーレ
ートの低いビタビ復号回路66の出力信号に基づいてイ
コライザ回路38の周波数特性を補正するようにしたこ
とにより、迅速にイコライザ回路38の周波数特性を最
適化することができる。
【0017】
【実施例】以下図面について、本発明の一実施例を詳述
する。
【0018】(1)第1の実施例 図5との対応部分に同一符号を付して示す図1におい
て、20は全体としてビデオテープレコーダの再生系を
示し、演算回路22を介して増幅回路4の出力信号を制
御回路24に与える。
【0019】ここで演算回路22は、演算回路8と同様
に入力信号に対して(1+D)の演算処理を実行し、そ
の結果得られる入力信号Xk を制御回路24に出力す
る。従つて、制御回路24においては、演算回路8及び
22から出力される出力信号Yk 及び入力信号Xk をモ
ニタすることにより、イコライザ回路6及び演算回路8
を入れ換えた状態で、当該イコライザ回路6の入出力信
号をモニタした場合と同様の入出力信号を得ることがで
きる。
【0020】従つて、制御回路24の入力側に演算回路
22を介挿するだけの簡易な構成でLMSアルゴリズム
を適用し得、磁気テープに応じてイコライザ回路6の周
波数特性を最適化することができる。
【0021】すなわち制御回路24は、当該入力信号X
k を基準にして復号回路10から希望出力dkが出力さ
れるように、イコライザ回路6の特性を切り換える。
【0022】これに対応してイコライザ回路6は、乗算
回路28A〜28Eにおいて、直列接続された4つの遅
延回路(D)26A〜26Dの入出力信号について、制
御回路24から出力される重み付け係数WA〜WEで重
み付け処理した後、加算回路30A〜30Dで加算して
出力する。
【0023】すなわち演算回路8の出力信号Yk におい
ては、演算回路22から出力される入力信号Xk 、Xk-
1 、Xk-2 、Xk-3 、Xk-4 に対して、それぞれ重み付
け係数WA〜WEを乗算した和信号で表すことができ
る。
【0024】すなわち入力信号及び重み付け係数をベク
トルXk 及びベクトルWを用いて、次式、
【数3】
【数4】 とおく。
【0025】これにより和信号Yk においては、次式
【数5】 で表し得、減算回路32を介して得られる出力信号Yk
及び出力信号dkの誤差信号ek においては、次式で表
すことができる。
【数6】
【0026】従つて、制御回路24において、演算処理
回路34は、当該誤差信号ek が0に近づくように、重
み付け係数WA〜WEを次式で示すように順次更新す
る。
【数7】
【0027】ここでμは利得因子で、適応の速度及び安
定性を考慮して所望の値に設定される。
【0028】さらにDは、グラジエントを表し、当該L
MSアルゴリズムにおいては、誤差信号ek の2乗値を
直接偏微分して次式
【数8】 で表わされる値に設定されるようになされている。
【0029】従つて、当該(8)式を(7)式に代入し
て、次式
【数9】 で表わされるように、制御回路24は、重み付け係数W
A〜WEを更新する。
【0030】これによりこの実施例においては、簡易に
重み付け係数WA〜WEを更新し、イコライザ回路6の
特性を最適化することができる。従つて、磁気テープの
特性が異なる場合でも、常に最適な状態で記録信号を再
生し得、その分ビツトエラーの発生を低減して効率良く
映像信号を再生することができる。
【0031】以上の構成によれば、イコライザ回路6の
入力信号を演算回路8を介して制御回路24に入力し、
当該入力信号及び復号回路10の入出力信号に基づいて
イコライザ回路6の特性を切り換えることにより、簡易
かつ確実にイコライザ回路6の特性を最適化し得、その
分効率よく映像信号を再生することができる。
【0032】(2)第2の実施例 ところで図1の構成においては、制御回路24の動作速
度を高速度化する必要があり、その分全体構成が複雑に
なる。このため第2の実施例においては、演算処理回路
を用いて制御回路を構成し、全体構成を簡略化する。
【0033】すなわち図2において、35は全体として
ビデオテープレコーダの再生系を示し、増幅回路4の出
力信号をアナログデイジタル変換回路(A/D)36を
介してデイジタル信号に変換する。イコライザ回路38
は、当該デイジタル信号の周波数特性を補正し、演算回
路40に出力する。
【0034】演算回路40は、イコライザ回路38の出
力信号について(1+D)の演算処理を実行する。復号
回路42は、所定の信号レベルを基準にして順次比較結
果を得ることにより、演算回路40の出力信号を復号す
る。
【0035】メモリ回路44は、アナログデイジタル変
換回路36の出力信号を入力し、順次所定の伝送速度で
出力する。これにより当該デイジタルビデオテープレコ
ーダ1においては、順次入力される再生信号S1の伝送
速度を低速度に切り換えて出力するようになされてい
る。
【0036】演算処理回路46は、メモリ回路44から
出力されるデイジタル信号を演算部47に受け、ここで
(1+D)の演算処理を実行する。さらに演算処理回路
46は、演算部47の出力信号をイコライザ回路38と
同一特性のイコライザ部48に与え、当該イコライザ部
48の出力信号を復号部49で復号する。
【0037】さらに演算処理回路46は、イコライザ部
48の入出力信号Xk、Yk 及び復号部49の出力信号
ek を制御部50に与え、ここでLMSアルゴリズムを
適用してイコライザ回路38及びイコライザ部48の特
性を最適化する。なおここで演算処理回路46は、演算
部47から制御部50までの処理を所定の演算処理によ
り実行するようになされている。
【0038】かくしてメモリ回路44を介して、伝送速
度を切り換えることにより、演算処理回路を用いてイコ
ライザ回路38の特性を最適化することができ、その分
全体構成を簡略化することができる。
【0039】実際上、この種の調整作業は、磁気テープ
を交換した場合、すなわち当該ビデオテープレコーダ3
5の再生開始時に必要となり、一旦調整してしまえば、
頻繁に調整する必要がない特徴がある。
【0040】従つて、この実施例のように、低速度でイ
コライザ回路38の特性を最適化するようにしても、実
用上充分な速度で最適化することができ、その分簡易な
構成のビデオテープレコーダを得ることができる。
【0041】図2の構成によれば、メモリ回路44を介
挿して再生信号を所定の伝送速度に変換すると共に、演
算処理回路を用いてイコライザ回路の特性を最適化する
ことにより、全体として簡易な構成でイコライザ回路6
の特性を最適化することができる。
【0042】(3)第3の実施例 図3において、55は全体としてビデオテープレコーダ
を示し、演算回路8で再生信号S1を演算処理した後、
イコライザ回路6で周波数特性を補正する。これに伴
い、メモリ制御回路56で再生信号S1から再生クロツ
クを抽出し、当該再生クロツクに基づいて再生系全体と
して再生信号S1を処理する。
【0043】さらにこの実施例において、システム制御
回路58は、磁気テープ駆動系から出力されるスイツチ
ングパルス信号等に基づいて、サーボ動作の安定非安定
を判断し、当該判断結果をメモリ制御回路56に出力す
る。
【0044】メモリ制御回路56は、当該検出結果に基
づいて、サーボ動作が安定すると、メモリ回路60に書
き込み許可信号を出力する。さらにメモリ制御回路56
は、再生信号S1の信号レベルを検出することにより、
再生信号S1のエンベロープを検出し、これによりノー
マル再生の状態でメモリ回路60に書き込み許可信号を
出力するのに対し、例えば可変速再生時、書き込み許可
信号の出力を停止制御する。
【0045】さらにメモリ制御回路56は、書き込み許
可信号を出力する際、制御回路24で検出される誤差信
号ek の信号レベルを検出し、当該信号レベルが所定値
以上のとき、当該書き込み許可信号の出力を停止する。
メモリ回路60は、書き込み許可信号が出力されないと
き、当該メモリ回路60に記録された重み付け係数WA
〜WEをイコライザ回路6に出力する。これに対して書
き込み許可信号が出力されると、メモリ回路60は、制
御回路24から出力される重み付け係数WA〜WEで当
該メモリ回路60の内容を更新した後、更新した重み付
け係数WA〜WEをイコライザ回路6に出力する。
【0046】すなわちこの種のビデオテープレコーダに
おいては、再生時の立ち上がり、サーボ系の動作が安定
するまでの間、ある程度期間を要する。従つて、この間
得られる再生信号S1に基づいてイコライザ回路6の特
性を最適化したのでは、特性を誤つて最適化するおそれ
がある。
【0047】又、可変速再生時においても、再生信号S
1の伝送速度等が変化することにより、特性を誤つて最
適化するおそれがある。これに対して、イコライザ回路
6の特性自体、迅速に最適化することができれば、その
分不自然な再生画像の表示期間を短縮し得、便利であ
る。
【0048】このためこの実施例においては、サーボ系
の動作が安定するまでの期間の間、及び可変速再生時、
メモリ回路60に格納された重み付け係数WA〜WEを
イコライザ回路6に出力することにより、それまで保持
されていた特性にイコライザ回路6を保持する。さらに
サーボ系の動作が安定し、誤差信号ekの信号レベルが
所定値以下に収束した状態でイコライザ回路6の特性を
その状態の重み付け係数WA〜WEに切り換えこれによ
り不自然な再生画像の表示期間を短縮する。
【0049】さらにこのようにすれば、それまで保持さ
れていたイコライザ回路の重み付け係数WA〜WEから
順次LMSアルゴリズムを適用し得、その分当該LMS
アルゴリズムの収束に要する時間を短縮することがで
き、迅速にイコライザ回路6を最適化することができ
る。
【0050】図3の構成によれば、メモリ回路60に重
み付け係数WA〜WEを格納し、誤差信号ek の信号レ
ベルが所定値以下のとき等、イコライザ回路6の特性を
当該メモリ回路60の重み付け係数で一定値に保持する
ことにより、可変速再生時、再生開始時等における不自
然な再生画像の表示期間を短縮することができる。さら
に、当該メモリ回路60に格納した重み付け係数からL
MSアルゴリズムを開始することにより、迅速にイコラ
イザ回路6を最適化し得、その分当該ビデオテープレコ
ーダの使い勝手を向上することができる。
【0051】(4)第4の実施例 図4は、ビタビ復号回路を用いて再生信号S1を復調す
る場合である。すなわちビデオテープレコーダ65にお
いては、増幅回路4から出力される再生信号S1をアナ
ログデイジタル変換回路(図示せず)でデイジタル信号
に変換した後、演算回路40で(1+D)の演算処理を
実行する。
【0052】イコライザ回路38は、演算回路40の出
力信号Xk について、周波数特性を補正した後、ビタビ
復号回路66に出力する。ビタビ復号回路66は、フア
ーガソンのアルゴリズム(FURGUSON'S ALGOLITHM)を適
用して、再生信号を復号する。従つてビデオテープレコ
ーダ65においては、ビタビ復号回路66を用いて再生
信号を復号したことにより、再生信号の信号レベルを所
定のしきい値で判定して当該再生信号を復号する通常の
復号回路に比して、エラーレートの低い復調信号dkを
得ることができる。
【0053】制御回路70は、イコライザ回路38の入
出力信号Xk 及びYk を遅延回路68を介して入力する
と共に、復調信号dkを入力し、LMSアルゴリズムを
用いてイコライザ回路38の特性を最適化する。
【0054】このとき遅延回路68は、ビタビ復号回路
66で復号に要する時間だけ入出力信号Xk 及びYk を
遅延して出力する。かくして制御回路70においては、
ビタビ復号回路66を用いて復調信号dkのエラーレー
トを低減することにより、エラーレートの低い復調信号
dkを基準にしてイコライザ回路38の特性を最適化す
ることができる。従つて、その分最適化に要する時間を
短縮することができ、迅速にイコライザ回路6を最適化
することができる。
【0055】第4図の構成によれば、ビタビ復号回路6
6を用いて再生信号を復号することにより、復調信号d
kのエラーレートを低減することができ、その分迅速に
イコライザ回路6を最適化することができる。
【0056】(5)他の実施例 なお上述の実施例においては、LMSアルゴリズムを適
用してイコライザ回路を最適化する場合について述べた
が、本発明はこれに限らず、例えばニユートンアルゴリ
ズム、零強制法(zero focing)、逐次回帰アルゴリズム
を適用するようにしてもよい。
【0057】さらに上述の実施例においては、パーシヤ
ルレスポンスクラス4を適用してビデオ信号を記録再生
する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例
えば積分方式を適用するようにしてもよい。この場合1
+Dの演算処理に代えて積分検出すればよい。
【0058】さらに図2の実施例においては、アナログ
デイジタル変換回路36で再生信号をデイジタル信号に
変換して処理する場合について述べたが、本発明はこれ
に限らず、アナログ信号のままで再生信号を復調し、演
算処理回路側だけデイジタル信号処理するようにしても
よい。
【0059】さらに図3の実施例においては、可変速
時、再生開始時、誤差信号ek の信号レベルが一定以下
のときを除いて、イコライザ回路の特性を最適化する場
合について述べたが、本発明はこれに限らず、必要に応
じてこれらの何れかの場合を除いてイコライザ回路の特
性を最適化する場合、さらにはこれ以外で例えば静止画
再生の場合を除いてイコライザ回路の特性を最適化する
場合に広く適用することができる。
【0060】さらに上述の実施例においては、単に再生
信号についてイコライザ回路の特性を最適化する場合に
ついて述べたが、本発明はこれに限らず、例えば磁気ヘ
ツドが2ヘツドの場合、磁気ヘツド毎に特性を切り換
え、各磁気ヘツド毎に周波数特性を最適化するようにし
てもよい。
【0061】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、イコライ
ザ回路の周波数特性を最適化することにより、磁気テー
プに応じて周波数特性を調整することができ、その分効
率良く映像信号を記録再生することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるビデオテープレコーダ
再生系を示すブロック図である。
【図2】その第2の実施例を示すブロツク図である。
【図3】その第3の実施例を示すブロツク図である。
【図4】その第4の実施例を示すブロツク図である。
【図5】従来例の説明に供するビデオテープレコーダ再
生系のブロック図である。
【符号の説明】
1、20、35、55、65……ビデオテープレコー
ダ、6、38……イコライザ回路、8、22、40……
演算回路、10、42、66……復号回路、12、2
4、46、70……制御回路。

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】パーシヤルレスポンス方式を利用して、磁
    気記録媒体に記録した所定の記録データを再生する磁気
    再生装置において、 磁気ヘツドから出力される再生信号を上記記録データの
    記録方式に応じて演算処理すると共に、上記再生信号の
    周波数特性を補正する再生信号処理回路と、 上記再生信号処理回路の出力信号を復号する復号回路
    と、 上記復号回路の入出力信号及び上記再生信号処理回路の
    入力信号に基づいて、 上記再生信号処理回路の上記周波数特性を補正する制御
    回路とを具えることを特徴とする磁気再生装置。
  2. 【請求項2】パーシヤルレスポンス方式を利用して、磁
    気記録媒体に記録した所定の記録データを再生する磁気
    再生装置において、 磁気ヘツドから出力される再生信号について、周波数特
    性を補正するイコライザ回路と、 上記イコライザ回路の出力信号を上記記録データの記録
    方式に応じて演算処理する第1の演算回路と、 上記第1の演算回路の出力信号を復号する復号回路と、 上記イコライザ回路の入力信号を上記第1の演算回路と
    同一特性で演算処理する第2の演算回路と、 上記復号回路の入出力信号及び上記第2の演算回路の出
    力信号に基づいて、上記イコライザ回路の周波数特性を
    補正する制御回路とを具えることを特徴とする磁気再生
    装置。
  3. 【請求項3】パーシヤルレスポンス方式を利用して、磁
    気記録媒体に記録した所定の記録データを再生する磁気
    再生装置において、磁気ヘツドから出力される再生信号の周波数特性を補正
    するイコライザ回路と、 上記イコライザ回路の出力信号を上記記録データの記録
    方式に応じて演算処理 する演算回路と、 上記演算回路の出力信号を復号する復号回路と、 上記再生信号をデイジタル信号に変換するアナログデイ
    ジタル変換回路と、 上記デイジタル信号を入力し、所定の伝送速度で出力す
    るメモリ回路と、 上記メモリ回路から出力されるデイジタル信号を上記演
    算回路と同一特性で演算処理する演算部と、 上記演算部の出力信号を入力する、上記イコライザ回路
    と同等の特性を有するイコライザ部と、 上記イコライザ部の出力信号を復号する復号部と、 上記イコライザ部の入出力信号及び上記復号部の出力信
    号に基づいて、上記イコライザ回路の周波数特性及び上
    記イコライザ部の周波数特性を補正する制御部と を具え
    ることを特徴とする磁気再生装置。
  4. 【請求項4】パーシヤルレスポンス方式を利用して、磁
    気記録媒体に記録した所定の記録データを再生する磁気
    再生装置において、 磁気へツドから出力される再生信号を、上記記録データ
    の記録方式に応じて演算処理する演算回路と、 上記演算回路の出力信号の周波数特性を補正するイコラ
    イザ回路と、 上記イコライザ回路の出力信号を復号する復号回路と、 上記復号回路の入出力信号及び上記イコライザ回路の入
    力信号に基づいて、上記イコライザ回路の周波数特性を
    補正する制御回路と、 上記イコライザ回路の周波数特性を記録するメモリ回路
    と、 上記磁気へツドから出力される再生信号と上記制御回路
    からの信号及びシステム制御回路からの信号に基づいて
    上記メモリ回路を制御するメモリ制御回路と を具え、 再生開始時又は可変速再生時、上記メモリ回路に記録し
    た周波数特性を用いて上記イコライザ回路の周波数特性
    を補正する ことを特徴とする磁気再生装置。
  5. 【請求項5】パーシヤルレスポンス方式を利用して、磁
    気記録媒体に記録した所定の記録データを再生する磁気
    再生装置において、 磁気へツドから出力される再生信号を、上記記録データ
    の記録方式に応じて演算処理する演算回路と、 上記演算回路の出力信号の周波数特性を補正するイコラ
    イザ回路と、 上記イコライザ回路の出力信号を復号するビタビ復号回
    路と、 イコライザ回路の入出力信号を遅延させる遅延回路と、 上記イコライザ回路の入出力信号を遅延させた信号及び
    ビタビ復号回路の出力信号に基づいて、上記イコライザ
    回路の周波数特性を補正する制御回路と を具えることを
    特徴とする磁気再生装置。
JP41292190A 1990-12-25 1990-12-25 磁気再生装置 Expired - Lifetime JP2956858B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP41292190A JP2956858B2 (ja) 1990-12-25 1990-12-25 磁気再生装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP41292190A JP2956858B2 (ja) 1990-12-25 1990-12-25 磁気再生装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04222907A JPH04222907A (ja) 1992-08-12
JP2956858B2 true JP2956858B2 (ja) 1999-10-04

Family

ID=18521661

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP41292190A Expired - Lifetime JP2956858B2 (ja) 1990-12-25 1990-12-25 磁気再生装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2956858B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04222907A (ja) 1992-08-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2005276412A (ja) 動的な等化器最適化を行うための装置
JP2005259336A (ja) データ格納のための高速混成アナログ/デジタルprmlデータ検出及びクロック復元装置及び方法
JP3648308B2 (ja) 等化器および磁気記録信号再生装置
JP3013535B2 (ja) 磁気再生装置
JPH10143805A (ja) 補正回路、等化器及びこれを用いた磁気記録再生装置
JP4251137B2 (ja) 信号処理装置及び方法、並びにデジタルデータ再生装置
JP2956858B2 (ja) 磁気再生装置
JP4121444B2 (ja) データ再生装置
JP3104333B2 (ja) 磁気再生装置
JP3013536B2 (ja) 磁気再生装置
JP2822264B2 (ja) 自動利得制御回路
JPH097300A (ja) 等化器および磁気記録再生装置
JPH07302467A (ja) 波形等化チャネル
JPH05101306A (ja) 磁気再生装置
JPH04246905A (ja) 再生装置
JP3013534B2 (ja) 磁気再生装置
JP3044855B2 (ja) 磁気再生装置
JP3382639B2 (ja) 適応フィルタ制御回路
JP2003059186A (ja) 適応型等化回路および該回路を用いた再生装置
JPH06169232A (ja) 自動等化装置
KR100247954B1 (ko) 디지털vcr의채널프로세싱장치
JPH06140875A (ja) 自動等化装置
JP3109164B2 (ja) 磁気再生装置
JPH11259987A (ja) デジタル信号再生回路
JP2526796Y2 (ja) テープレコーダ

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080723

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 10

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090723

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 10

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090723

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100723

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 11

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100723

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110723

Year of fee payment: 12