JP2955890B2 - 感光感熱転写型画像形成材料及び画像形成方法 - Google Patents

感光感熱転写型画像形成材料及び画像形成方法

Info

Publication number
JP2955890B2
JP2955890B2 JP3105969A JP10596991A JP2955890B2 JP 2955890 B2 JP2955890 B2 JP 2955890B2 JP 3105969 A JP3105969 A JP 3105969A JP 10596991 A JP10596991 A JP 10596991A JP 2955890 B2 JP2955890 B2 JP 2955890B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat
image
dye
image forming
forming material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP3105969A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04333845A (ja
Inventor
大和良 駒村
憲卓 中山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP3105969A priority Critical patent/JP2955890B2/ja
Publication of JPH04333845A publication Critical patent/JPH04333845A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2955890B2 publication Critical patent/JP2955890B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)
  • Non-Silver Salt Photosensitive Materials And Non-Silver Salt Photography (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は熱現像型感光材料を用い
た新規な画像形成材料及び画像形成方法に関する。
【0002】
【従来技術】簡易にドライ処理で画像、特に高画質なカ
ラー画像を得る方法としては熱現像感光材料や感熱転写
材料を用いる方法が知られている。
【0003】熱現像感光材料を用いた画像形成方法は例
えばリサーチディスクロージャー(RD)No.29963や日
本写真学会誌51巻4号(1988)269頁に記載されてお
り、露光後、熱現像することにより銀や色素によるモノ
クロ又はカラー画像を形成するか、或いは現像により形
成又は放出された色素を転写することにより受像シート
上にモノクロ又はカラー画像を形成する。鮮明なカラー
画像を得る方法としては色素を転写する方式が優れてい
るが、感光材料の構成や色素形成化合物の構造が複雑化
する。従って材料コストが高くなる傾向にある。
【0004】一方、色素を転写させて画像を形成する方
式としては、感熱転写材料が知られており、例えばRD
No.32019に記載されている。感熱転写材料は簡易な方法
で画像を形成できる点では優れているが、解像度や感度
が低い為に高解像度の画像を高速に記録出来ないと言う
問題を有している。
【0005】更に、米国特許3,767,394号には、透明支
持体上の片方の面に熱現像感光層を設け、反対の面に熱
拡散性色素層を設け、露光後、熱現像を行い、受像材料
と重ね合わせて均一露光することにより色素を転写し画
像を形成する熱現像感光材料と熱拡散性色素を組み合わ
せた材料による画像形成方法が記載されている。しかし
ながら、上記方法では色素含有層と銀画像形成層が支持
体を介して分離している為に、均一露光により銀画像部
で光熱変換した熱の利用効率が低く、高濃度の画像を得
るには露光エネルギーを大きくする必要がある。更に熱
がバインダーを介して伝わる為に熱の拡散により画像の
鮮鋭性が低下する。又、近年発展の目覚ましい高解像度
デジタル画像記録を得る為のレーザー書込には適用が困
難である等の欠点を有している。
【0006】従ってドライ処理で高画質な画像を高速に
記録し、しかも高解像度なデジタル画像記録も可能な新
規な画像形成方法の開発が要望されている。
【0007】
【発明の目的】本発明の目的は、ドライ処理で簡易に高
解像度で鮮明なカラー画像を得ることが出来る新規な画
像形成材料及び画像形成方法の提供にある。本発明の別
の目的は、高解像度のデジタル画像記録も可能な新規な
画像形成材料及び画像形成方法の提供にある。
【0008】
【発明の構成】本発明の上記目的は、支持体上の同一面
上に少なくとも銀塩酸化剤、還元剤、バインダー及び
持体1m 2 当たり0.1〜10gの熱拡散性色素を含有
する感光感熱転写型画像形成材料、及び支持体上の同一
面上に少なくとも銀塩酸化剤、還元剤、バインダー及び
熱拡散性色素からなる層を有する前記転写型画像形成材
料を像様露光後、加熱現像を行い、像様に銀画像を形成
させた後、受像材料と重ね合わせて均一に露光し色素を
像様に受像材料に転写させる画像形成方法により達成さ
れる。
【0009】以下、本発明について更に詳細に説明す
る。
【0010】本発明の銀塩酸化剤は特公昭43-4921号、
同44-26582号、同45-12700号、同45-18416号、同45-228
15号、特開昭52-137321号、同53-36224号、同53-37626
号、同58-118635号、同58-118639号、米国特許3,330,63
3号、同3,342,599号、同3,719,492号、同3,761,270号、
同3,764,328号、同3,794,496号、同4,105,451号等に記
載の有機銀塩化合物を用いることが出来る。特に長鎖の
脂肪酸(好ましくはベヘン酸)の銀塩又はベンゾトリア
ゾール及びその誘導体の銀塩が現像性及び露光、未露光
部の分離性、即ち短時間現像で高画質な画像が得られる
点で好ましい。特に特開昭58-118635号及び同60-194449
号に記載のベンゾトリアゾール及びその誘導体の銀塩が
水溶性バインダーを用いる場合には好ましい。銀塩酸化
剤の添加量は支持体1m2当たり0.01〜20gが好ましい。
【0011】還元剤としては米国特許3,342,599号、同
3,351,280号、同3,719,492号、同3,761,270号、同3,76
4,328号やRDNo.29963等に記載の化合物を用いること
が出来る。還元剤の添加量は支持体1m2当たり0.01〜15
gが好ましい。
【0012】バインダーとしてはRDNo.32019の929頁
に記載のポリマーバインダーを用いることが出来るが、
本発明の材料の生産性及び色素を分散状態で添加する為
には水溶性ポリマーが好ましい。水溶性ポリマーとして
は、ポリビニルピロリドン、ポリビニルブチラール、ポ
リビニルアルコール、ゼラチンが好ましく用いられる。
これらのポリマーは単独で用いても2種以上併用しても
よい。バインダーの添加量は支持体1m2当たり0.03〜20
gが好ましい。
【0013】熱拡散性色素としては、特開昭60-27594
号、同60-31563号、同60-53564号、同60-131293号、同6
0-239289号、同61-35994号、同61-227091号、同61-2270
92号、同61-268494号、同61-268495号、同62-87393号、
同62-99195号、同62-294593号、同63-15790号、同63-74
685号、同63-142062号、同63-182163号、同63-205288
号、同64-63194号、特開平1-263092号、同2-3450号、同
2-155693号及びRDNo.32019932,939頁に記載の色素を
用いることができる。又、画像の安定性、特に定着性を
向上させる為には、特開昭59-78893号3頁、特開昭60-2
398号2〜5頁に記載のキレート化可能な色素を用いる
ことが好ましい。特に好ましいキレート化可能な色素は
3座配位のキレート化可能な色素であり、下記一般式で
示す色素が好ましく用いられる。
【0014】
【化1】
【0015】式中、X1は少なくとも一つの環が5〜7
個の原子から構成される芳香族の炭素環又は複素環を完
成するに必要な原子群を表し、かつアゾ結合に結合する
炭素原子の隣接位の少なくとも一つが窒素原子又はキレ
ート化基で置換された炭素原子であり、X2は少なくと
も一つの環が5〜7個の原子から構成される芳香族複素
環又は芳香族炭素環を表し、Gはキレート化基を表す。
【0016】本発明の色素は溶解状態又は分散状態でバ
インダー中に添加される。分散状態とはバインダーに非
相溶の状態であり、固体微粒子で添加されることが好ま
しい。色素を固体微粒子で添加する為には、色素をボー
ルミル、サンドミル等で機械的に固体微粒子に分散する
方法を用いることが出来る。
【0017】本発明の色素は単独使用でも2種以上の併
用でもよく、使用量は支持体1m2当たり0.05〜10gが好
ましい。
【0018】これらの本発明を構成する化合物を含有す
る感光感熱層は同一の層に全てが添加されても、例えば
銀塩酸化剤と還元剤及びバインダーからなる層と熱拡散
性色素及びバインダーからなる層の2層に分離して構成
された層でもよいが、少なくとも熱拡散性色素は銀塩酸
化剤含有層と同層又は銀塩酸化剤含有層の上層(支持体
から遠い層)に添加されることが好ましく、全面露光に
おける光熱変換効率を高め高解像の画像を得る為には全
てが同一層に添加されていることがより好ましい。
【0019】又、本発明の化合物含有層の他に該層と支
持体の接着性を改善する目的や色素の支持体側への拡散
を防止する目的で下引層を設けてもよい。
【0020】本発明に用いられる支持体としては透明な
プラスチックフィルム支持体を用いることができるが、
具体例としてはRDNo.32019,929頁に記載の支持体を用
いることができる。支持体の厚さとしては3〜200μmが
好ましい。
【0021】本発明の画像形成材料の銀塩酸化剤含有層
には、感光材料としての感度を増加させる目的でハロゲ
ン化銀が添加されることが好ましい。ハロゲン化銀とし
ては予め調製したハロゲン化銀を用いても、銀塩酸化剤
とハロゲン化物を反応させて調製したハロゲン化銀を用
いてもよい。ハロゲン化銀の具体例としては、RDNo.2
9963,211頁に記載されているものを用いることが出来
る。
【0022】ハロゲン化銀は用いられる露光方式に応じ
て可視〜近赤外領域の光に感光するように分光増感され
る。分光増感するために用いられる分光増感剤の具体例
としてはRDNo.29953に記載の化合物が挙げられる。
【0023】本発明の画像形成材料には現像性や色素の
転写性を向上する目的で、RDNo.29963、米国特許4,98
3,502号、同4,770,889号、特開昭62-139549号、同63-53
548号に記載の熱溶剤を添加することが好ましい。
【0024】又、上記の化合物の他にカブリ防止剤(例
えばRDNo.29963及び米国特許4,837,141号に記載の化
合物)等の添加剤が添加される。
【0025】次に、本発明の画像形成方法について説明
する。
【0026】本発明の感光感熱転写型画像形成材料(以
下、本発明の材料と称する)は、画像情報に応じて露光
される。用いられる露光光源としては、タングステンラ
ンプ、ハロゲンランプ、キセノンランプ、CRT光源、FO-
CRT光源、発光ダイオード、レーザー光源(ガスレーザ
ー、色素レーザー、YAGレーザー、半導体レーザー)等
を用いることが出来るが、高解像のデジタル画像を得る
為にはレーザー光源で走査露光することが好ましい。
【0027】露光された本発明の材料は熱現像され、銀
画像が形成される。熱現像は通常80〜150℃の温度で1
秒〜120秒間加熱されるが、熱現像時に熱拡散性の色素
が拡散することを防止する為には熱現像は80〜120℃の
温度で1秒〜30秒間加熱されることが好ましい。
【0028】熱現像された本発明の材料の熱拡散性色素
含有層と受像シートの受像層とを重ね合わせて本発明の
材料の支持体側から均一に露光すると、銀画像が形成さ
れた部分が光を吸収し銀画像に応じて熱拡散性色素含有
層が加熱され、色素が画像情報に応じて受像層に転写し
画像が形成される。
【0029】本発明においてフルカラー画像を形成させ
るためには、熱拡散性のイエロー色素を含有するイエロ
ー感光感熱層を有する感光感熱転写型画像形成材料、熱
拡散性マゼンタ色素を含有するマゼンタ感光感熱層を有
する感光感熱転写型画像形成材料及びシアン色素を含有
する感光感熱層を有する感光感熱転写型画像形成材料を
用いればよいが、前記の三つの層を同一の支持体上に面
順次に形成した感光感熱転写型画像形成材料を用いるこ
とが出来る。又、イエロー、マゼンタ及びシアンの三つ
の熱拡散性色素を同一の感光感熱層に添加することによ
りモノクロ画像を形成する材料を得ることも出来る。
【0030】尚、本発明において、イエロー、マゼン
タ、シアンの各熱転写性色素は画像形成時にイエロー、
マゼンタ、シアン画像を与えればよく、例えばキレート
することにより色相がシフトしてマゼンタ色素となる色
素はマゼンタ色素に包含される。
【0031】本発明の画像形成に用いることの出来る受
像材料は、支持体上に受像層を設けて成る。受像材料の
支持体及び受像層を構成する材料はRDNo.32019,930
頁に記載の材料を用いることが出来る。色素として前述
のキレート化可能な色素を用いた場合には、色素に金属
イオンを供与する為のメタルソースを受像層中に含有さ
せる。メタルソースとしては有機又は無機の金属塩や金
属錯体を用いることが出来るが、好ましいメタルソース
としては米国特許4,987,049号に記載の金属錯体化合物
が挙げられる。
【0032】本発明の好ましい実施態様は以下の通りで
ある。
【0033】(1)支持体上の同一面上に、少なくとも銀
塩酸化剤、還元剤、バインダー、イエロー熱拡散性色素
を有する層、少なくとも銀塩酸化剤、還元剤、バインダ
ー、マゼンタ熱拡散性色素を有する層、及び少なくとも
銀塩酸化剤、還元剤、バインダー、シアン熱拡散性色素
を有する層を面順次に有する感光感熱転写型画像形成材
料。
【0034】(2)熱拡散性色素が黒色画像形成用色素で
ある感光感熱転写型画像形成材料。
【0035】(3)熱拡散性色素が分散状態で添加されて
おり、バインダーが水溶性ポリマーである感光感熱転写
型画像形成材料。
【0036】(4)感光性の感光域が赤光〜近赤外光であ
る感光感熱転写型画像形成材料。
【0037】(5)支持体上の同一面上にに少なくとも銀
塩酸化剤、還元剤、バインダー及び熱拡散性色素からな
る層を有する転写型画像形成材料を像様にレーザー光で
露光後、加熱現像を行い、像様に銀画像を形成させた
後、受像材料と重ね合わせて均一に露光し色素を像様に
受像材料に転写させる画像形成方法。
【0038】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を更に具体的に
説明するが、本発明はこれに限定されない。
【0039】実施例−1(画像形成材料の作成) 特開昭57-158636号5〜6頁の実施例に記載の方法に準
じて銀塩酸化剤であるベヘン酸銀の銀ソープ分散物を得
た。なお、増感剤として近赤外増感染料IR−1、還元
剤としてR−1を用いた。ゼラチン下引きを施した厚さ
120μmのポリエチレンテレフタレートフィルムベース
に、湿潤膜厚80μmで分散物を塗設して、銀塩酸化剤含
有層を塗設した。この被膜を乾燥後、熱拡散性色素(色
素−1,付量=0.5g/m2)及びポリビニルブチラール
(付量=0.5g/m2)を含むメチルエチルケトン溶液を塗
布乾燥して、銀塩酸化剤含有層の上層に熱拡散性色素含
有層を塗設し画像形成材料−1を得た。
【0040】
【化2】
【0041】実施例−2(画像形成材料の作成) 実施例−1においては、銀塩酸化剤含有層と熱拡散性色
素含有層を別層としたが、実施例−1の銀塩酸化剤分散
物に熱拡散性色素を添加(付量=0.5g/m2)した銀塩
酸化剤分散物を塗設することにより、銀塩酸化剤と熱拡
散性色素が同一の層に含有された画像形成材料−2を作
成した。
【0042】実施例−3(画像形成材料の作成) 実施例−2の画像形成材料−2の熱拡散性色素を各々、
色素−2〜6,色素−1,2,3の混合物及び色素−4,
5,6の混合物に代えた以外は画像形成材料−2と同じ
構成の画像形成材料−3〜9を作成した。
【0043】
【化3】
【0044】
【化4】
【0045】実施例−4(画像形成材料の作成) 5gのポリビニルピロリドンを溶解した水50mlに(色素
−1)5gを加え、アルミナボールミルで分散し色素の
分散液を得た。この分散液を実施例−1と同様に作成し
た銀塩酸化剤含有層上に色素の付き量が0.5g/m2とな
るように塗設して画像形成材料−10を作成した。
【0046】実施例−5(画像形成材料の作成) 特開平3-15052号の実施例−1の「有機銀と熱溶剤の分
散液」に記載の方法でベンゾトリアゾール銀分散液を作
成した。この分散液に特開平3-15052号の実施例−1に
記載の方法で作成した沃臭化銀乳剤(近赤外増感染料I
R−1により赤外増感)、還元剤(R−1)、カブリ防
止剤(AF−1)を添加し、画像形成材料1m2当たり下
記付量となるよう実施例−1で用いた支持体上に塗設し
た。
【0047】 ベンゾトリアゾール銀:0.8g ポリビニルブチラール:1.0g 熱溶剤(S−1) :0.3g 沃臭化銀 :0.3gAg 還元剤(R−1) :0.8g カブリ防止剤 :0.08g 上記の層上に実施例−4で作成した色素分散液を用いて
色素の付量が0.5g/m2となるように塗設して画像形成
材料−11を作成した。
【0048】
【化5】
【0049】実施例−6(画像形成材料の作成) 実施例−5のベンゾトリアゾール銀含有層塗布液に色素
(色素−1)分散液を添加して、銀塩酸化剤と熱拡散性
色素が同層となるよう塗設して画像形成材料−12を得
た。
【0050】実施例−7(画像形成材料の作成) 実施例−6の色素を色素−2,3及び色素−1,2,3の
混合物に代えた以外は画像形成材料−12と同様な画像形
成材料−13〜15を作成した。
【0051】実施例−8(画像形成) 画像形成材料1〜15を815nmの赤外光のレーザースキャ
ニング露光装置を用いて、解像度パターンに露光した。
これらの露光済み画像形成材料に対して、材料1〜9は
120℃で10秒間熱現像、材料10〜15に対しては140℃で15
秒間熱現像を行った後、画像形成材料の熱拡散性色素含
有層と受像材料の受像層面とを重ね合わせて赤外光で画
像形成材料の支持体側から曝射した。受像材料上には、
各々、用いた色素に応じて、イエロー、マゼンタ、シア
ン又はブラックの高濃度で鮮鋭な画像(各画像の最高濃
度を表−1に記す)が得られた。
【0052】尚、受像材料はレジンコーティッドペーパ
ー(RCペーパー)上にポリ塩化ビニルからなる層(膜
厚10μm)を塗設したものを用いた。又、画像形成材料
−1〜4,8,10〜15を用いた場合には、受像層中に更
にメタルソースとしてMS−1(添加量5g/m2)を添
加した受像材料を用いた。
【0053】又、画像形成材料1〜9を用いた場合には
熱現像装置が色素による若干の汚染が認められたが、画
像形成材料10〜15では汚染は全く認められなかった。
【0054】比較例−1 本発明の画像形成材料(ただし、支持体のみ5μmのポ
リエチレンテレフタレートベースを用いた)と受像材料
を用いて、サーマルヘッドで画像形成材料の支持体面か
ら加熱することにより画像は形成されるが、本発明の画
像形成方法により得られた画像に比較して解像度が劣っ
ており、更に特に画像形成材料10〜15では低濃度の画像
しか得られない。
【0055】比較例−2 実施例−1で作成した銀塩酸化剤含有層を塗設された材
料に対して銀塩含有層が塗設された側の反対側に実施例
−1で用いた色素含有層を塗設して比較画像形成材料−
1を作成した。同様に実施例−5で用いた銀塩酸化剤含
有層を塗設された材料に対して銀塩含有層が塗設された
側の反対側に実施例−5で用いた色素含有層を塗設して
比較画像形成材料−2を作成した。
【0056】得られた比較材料に対して実施例−8と同
様に画像形成を実施したところ、画像濃度、解像度共本
発明の画像形成材料により得られた画像に比べて劣って
いた。尚、画像の最高濃度を表−1に記載する。
【0057】 表−1 画像形成材料 最大濃度 画像形成材料 最大濃度 材料−1 1.78 材料−10 1.61 〃 2 1.98 〃 11 1.63 〃 3 1.91 〃 12 1.85 〃 4 1.87 〃 13 1.80 〃 5 1.79 〃 14 1.81 〃 6 1.83 〃 15 1.67 〃 7 1.86 比較−1 1.57 〃 8 1.72 〃 2 1.51 〃 9 1.65 即ち、本発明に従えば簡易な方法で、鮮鋭度が高く、
高濃度の画像を得ることが出来る。
【0058】実施例−9(面順次フルカラー画像形成材
料の作成) 実施例−1で用いた支持体上に、画像形成材料−2,3
及び4の作成に用いた塗布液により面順次にイエロー、
マゼンタ、シアンの順に面順次に繰り返し塗設し画像形
成材料−16を作成した。同様に画像形成材料−12,13,
14の作成に用いた塗布液により面順次に塗設し画像形成
材料−17を作成した。
【0059】実施例−10 画像形成材料−16及び17に対してデジタル化されたフル
カラー画像信号に応じてレーザー光で露光、熱現像、受
像材料と重ね合わせて全面加熱をイエロー、マゼンタ、
シアンの順で行い、高解像度で高濃度のフルカラー画像
を形成した。面順次にイエロー、マゼンタ、シアンの色
素含有層を塗設した画像形成材料を用いることにより、
像様露光部、熱現像部、全面加熱部を各1個だけ有する
簡易な装置を用いて順次記録することによりフルカラー
画像が得られる。
【0060】
【発明の効果】本発明により、簡易なドライ処理で高解
像度かつ鮮明なカラー画像が得られる感光感熱転写型画
像形成材料及び、それを用いた画像形成方法を提供出来
た。

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上の同一面上に、少なくとも銀塩
    酸化剤、還元剤、バインダー及び支持体1m 2 当たり
    0.1〜10gの熱拡散性色素を含有することを特徴と
    する感光感熱転写型画像形成材料。
  2. 【請求項2】支持体上の同一面上に、少なくとも銀塩酸
    化剤、還元剤、バインダー、イエロー熱拡散性色素を有
    する層、少なくとも銀塩酸化剤、還元剤、バインダー、
    マゼンタ熱拡散性色素を有する層、及び少なくとも銀塩
    酸化剤、還元剤、バインダー、シアン熱拡散性色素を有
    する層を面順次に有することを特徴とする請求項1に記
    載の感光感熱転写型画像形成材料。
  3. 【請求項3】熱拡散性色素が黒色画像形成用色素である
    ことを特徴とする請求項1に記載の感光感熱転写型画像
    形成材料。
  4. 【請求項4】熱拡散性色素が分散状態で添加されてお
    り、バインダーが水溶性ポリマーであることを特徴とす
    る請求項2又は3に記載の感光感熱転写型画像形成材
    料。
  5. 【請求項5】感光性の感光域が赤光〜近赤外光であるこ
    とを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の感光感
    熱転写型画像形成材料。
  6. 【請求項6】 支持体上の同一面上に、少なくとも銀塩
    酸化剤、還元剤、バインダー及び支持体1m 2 当たり
    0.1〜10gの熱拡散性色素からなる層を有する感光
    感熱転写型画像形成材料を像様露光後、加熱現像を行
    い、像様に銀画像を形成させた後、受像材料と重ね合わ
    せて均一に露光し色素を像様に受像材料に転写させる画
    像形成方法。
  7. 【請求項7】感光感熱転写型画像形成材料を像様露光す
    る光源がレーザー光であることを特徴とする請求項6に
    記載の画像形成方法。
JP3105969A 1991-05-10 1991-05-10 感光感熱転写型画像形成材料及び画像形成方法 Expired - Fee Related JP2955890B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3105969A JP2955890B2 (ja) 1991-05-10 1991-05-10 感光感熱転写型画像形成材料及び画像形成方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3105969A JP2955890B2 (ja) 1991-05-10 1991-05-10 感光感熱転写型画像形成材料及び画像形成方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04333845A JPH04333845A (ja) 1992-11-20
JP2955890B2 true JP2955890B2 (ja) 1999-10-04

Family

ID=14421611

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3105969A Expired - Fee Related JP2955890B2 (ja) 1991-05-10 1991-05-10 感光感熱転写型画像形成材料及び画像形成方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2955890B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04333845A (ja) 1992-11-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH06194781A (ja) レーザー走査型熱記録材料
JPS5922049A (ja) 熱現像性カラ−写真感光材料及び画像形成方法
JPH11511572A (ja) 白黒光熱写真および感熱写真エレメント用のコントラスト強調剤としてのアミン化合物
JPH07270965A (ja) 熱モード画像の形成法
JPH07323667A (ja) 直接熱記録に使用するのに好適な感熱性材料
JP2634326B2 (ja) 画像記録用材料
JP2955890B2 (ja) 感光感熱転写型画像形成材料及び画像形成方法
US4006018A (en) Copying in color
JPH07504278A (ja) 感熱複写式画像記録材料
JPH0829916A (ja) 直接熱記録方法
JP2781461B2 (ja) サーモグラフィおよびフォトサーモグラフィ画像形成用材料
CA1264594A (en) Sublimation transfer imaging system
JPS59174834A (ja) 乾式画像形成方法
JPS59174832A (ja) 乾式画像形成方法
JPH08252970A (ja) レーザー記録要素およびシングルシート式色素画像形成方法
JPH04234048A (ja) 線画及び/又はハーフトーンパターンの製造方法
JP2961572B2 (ja) 感光感熱型画像記録材料及び画像形成方法
JPS59174833A (ja) 乾式画像形成方法
JPH11504975A (ja) 色提供化合物
US4980265A (en) Color photosensitive material and process for producing image using same
JPH1165072A (ja) 熱現像方法および熱現像装置
JPS59124339A (ja) 熱現像カラ−拡散転写画像形成方法
JPS5975248A (ja) 画像形成要素
JPH03135553A (ja) 鮮鋭性が改良された熱現像感光材料
JP2711339B2 (ja) 熱現像感光材料

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees