JPH07323667A - 直接熱記録に使用するのに好適な感熱性材料 - Google Patents

直接熱記録に使用するのに好適な感熱性材料

Info

Publication number
JPH07323667A
JPH07323667A JP7148204A JP14820495A JPH07323667A JP H07323667 A JPH07323667 A JP H07323667A JP 7148204 A JP7148204 A JP 7148204A JP 14820495 A JP14820495 A JP 14820495A JP H07323667 A JPH07323667 A JP H07323667A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
recording material
heat
sensitive recording
reducing agent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7148204A
Other languages
English (en)
Inventor
Herman Uytterhoeven
エルマン・ユイテルオヴン
Leo Oelbrandt
レオ・オルブラン
Carlo Uyttendaele
カルロ・ユイタンデール
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Agfa Gevaert NV
Original Assignee
Agfa Gevaert NV
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Agfa Gevaert NV filed Critical Agfa Gevaert NV
Publication of JPH07323667A publication Critical patent/JPH07323667A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03CPHOTOSENSITIVE MATERIALS FOR PHOTOGRAPHIC PURPOSES; PHOTOGRAPHIC PROCESSES, e.g. CINE, X-RAY, COLOUR, STEREO-PHOTOGRAPHIC PROCESSES; AUXILIARY PROCESSES IN PHOTOGRAPHY
    • G03C1/00Photosensitive materials
    • G03C1/494Silver salt compositions other than silver halide emulsions; Photothermographic systems ; Thermographic systems using noble metal compounds
    • G03C1/498Photothermographic systems, e.g. dry silver
    • G03C1/4989Photothermographic systems, e.g. dry silver characterised by a thermal imaging step, with or without exposure to light, e.g. with a thermal head, using a laser
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41MPRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
    • B41M5/00Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
    • B41M5/26Thermography ; Marking by high energetic means, e.g. laser otherwise than by burning, and characterised by the material used
    • B41M5/30Thermography ; Marking by high energetic means, e.g. laser otherwise than by burning, and characterised by the material used using chemical colour formers
    • B41M5/32Thermography ; Marking by high energetic means, e.g. laser otherwise than by burning, and characterised by the material used using chemical colour formers one component being a heavy metal compound, e.g. lead or iron
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41MPRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
    • B41M5/00Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
    • B41M5/26Thermography ; Marking by high energetic means, e.g. laser otherwise than by burning, and characterised by the material used
    • B41M5/30Thermography ; Marking by high energetic means, e.g. laser otherwise than by burning, and characterised by the material used using chemical colour formers
    • B41M5/337Additives; Binders
    • B41M5/3377Inorganic compounds, e.g. metal salts of organic acids

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Heat Sensitive Colour Forming Recording (AREA)
  • Non-Silver Salt Photosensitive Materials And Non-Silver Salt Photography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 直接熱像形成に使用するのに好適な感熱性記
録材料を提供する。 【構成】 感熱性記録材料は、(i)フィルム形成水不
溶性樹脂結合剤中に均一に分布した実質的に非感光性の
有機金属塩、好ましくは銀塩を含有する層(1)、及び
(ii)前記層(1)と直接接触しているか、又はスペー
サー層(3)の中間物を介してそれと熱作用関係にある
層(2)を含み、前記層(2)が、フィルム形成水溶性
親水性結合剤中に均一に分布した、前記記録材料を加熱
したとき前記層(1)に前記層(2)から拡散して出る
ことができ、水性溶液から被覆された少なくとも1種の
有機還元剤を含有することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】発明の分野 本発明は直接熱像形成に使用するのに好適な記録材料に
関する。
【0002】発明の背景 熱像形成又はサーモグラフィは、像に従って変調された
熱エネルギーの使用により像を発生させる記録方法であ
る。
【0003】サーモグラフィにおいては、二つの解決手
段が知られている: 1.化学的又は物理方法によって色又は光学濃度を変化
させる物質を含有する記録材料の像に従った加熱によ
り、可視像パターンの直接熱形成。 2.像に従って加熱された供与体材料から受容体材料上
に着色種を転写することにより可視像パターンを形成す
る熱染料転写印刷。
【0004】熱染料転写印刷は、染料層を設けてあり、
そこから染色された部分又は混入された染料が、電子情
報信号によって通常制御されたパターンでの熱の付与に
より接触する受容体材料上に転写される染料供与体材料
を使用する。
【0005】直接熱像形成法の調査は、例えばロンドン
及びニューヨークの The Focal Press1976年発
行、 Kurt I. Jacobson - Ralph E. Jacobson 著、 I
magingSystems のVII 章に、「7.1 Thermography 」
の表題で与えられている。サーモグラフィは実質的に感
光性でないが、熱に対して感応性であるか又は感熱性で
ある材料に関係する。像に従って付与される熱は、感熱
性像形成材料中で可視変化を生ぜしめるに充分なもので
ある。
【0006】直接サーモグラフィ記録材料の大部分は化
学的な種類のものである。一定の変換温度まで加熱した
とき、不可逆的な化学反応が生じ、着色像が作られる。
【0007】広い種々の化学系が教示されており、その
例は前述した Kurt I. Jacobson等の本の138頁に与
えられており、還元剤と銀石けんの熱的に誘起された酸
化還元反応による銀金属像の製造が記載されている。
【0008】ニューヨーク州ニューヨーク市の Madison
Avenue270の Marcel DekkerInc. 印刷、カリホル
ニア州ヴエンチラの Diamond Research Corporation
1991年発行、 Arthur S. Diamond 編、 Handbook
of Imaging Materialsの498〜499頁に記載さ
れている如く、熱印刷においては、像信号が電気パルス
に変換され、次いでドライバー回路を介して選択的に熱
印刷ヘッドに移される。熱印刷ヘッドは、顕微鏡的熱レ
ジスター素子からなり、電気エネルギーをジュール効果
によって熱に変える。かくして熱信号に変換された電気
パルスは感熱紙の表面に移された熱として現われ、この
中でカラー現像を生ぜしめる化学反応が生起する。
【0009】US−P3080254によれば、代表的
な感熱複写紙は、感熱性層中に、熱可塑性結合剤例えば
エチルセルロース、水不溶性銀塩例えばステアリン酸銀
及び適切な還元剤(4−メトキシ−1−ヒドロキシ−ジ
ヒドロナフタレンが代表例である)を含有する。サーモ
グラフィ再現法におけるシートの局部加熱、又は試験目
的のため、約90〜150℃の範囲での好適な変換温度
に加熱された金属試験バーと一時的に接触させることに
よって、感熱層中で可視変化を生ぜしめる。初め白か又
は僅かに着色した層は、加熱された領域で褐色味の外観
に暗色化される。より中性な色調を得るため、感熱性層
の組成物にフタラジノンの如き複素環式有機調色剤を加
える。感熱複写紙は、US−P3074809の図1及
び図2に示されている如く、原画の赤外光吸収像領域を
接触するに当り、吸収されそして熱に変換される赤外放
射線を用いて、前印刷(front printing )又は裏印刷
(back printing)に使用される。
【0010】US−P3241997は、支持材料によ
って担持され、一つが他の上にある二つの別々の層を有
する感熱性複写材料に関するもので、各層は異なる融点
及び異なる溶媒中での可溶性を有し、一つの層の溶媒は
他の層を溶解することはできず、少なくとも二つの異な
る化学試薬の少なくとも一つが溶融した形であるとき相
互に反応して色を生ぜしめることができる少なくとも二
つの異なる化学試薬を各層が含有し、色生成試薬は二つ
の別々の層中にあり、これによって各層が少なくとも一
色を作る試薬を含有し、一つの層が色生成試薬の全部を
含有することはなく、層の少なくとも一つ及び色生成試
薬の少なくとも一つは150℃で殆ど溶融する。
【0011】US−P3795532は、金属石けんを
含有し、カップルを形成するため共反応成分源と組合せ
たとき、加熱活性化複写法で原画のコピーを作るように
なされたシート材料に関する。共反応成分は、石けん層
の上に直接置きそれに結合させた別の被覆として設ける
ことができる。
【0012】US−P3094417の実施例1には、
隣接水不溶性重合体層中に還元剤としての4−メトキシ
−1−ナフトール及びベヘン酸銀を含有する感熱性記録
材料も記載されている。
【0013】更に、エチルセルロース及び後塩素化ポリ
ビニルクロライドの如き熱可塑性水不溶性結合剤を含有
する隣接層中に熱作用関係の形でヒドロキシルアミン系
還元剤及び有機銀塩の感熱記録材料における別の応用が
既にUS−P4082901に記載されている。
【0014】直接熱像形成の特殊な例において、感熱性
記録材料は、薄いアルミニウムフィルムで炭素充填ポリ
カーボネートを被覆した多層構造を有する電気抵抗リボ
ンの形で使用される〔1986年のコロウンで開かれた
Proceedings of the International Congress of
Photographic Science での Friedrich Granzer及
び Erik Moiser により発表された Progress in Bas
ic Principles ofImaging Systems(ブラウンシヴイ
ク/ヴースバーデンの Frieder. Wieweg &Sohn 発行)
の図6、622頁参照〕。炭素充填基体材料に接触する
印刷ヘッド電極を電気的に目標を定めて抵抗リボン中に
電流を流し、かくして賦勢された電極の下のリボンの高
度に局在下された加熱を生ぜしめる。
【0015】抵抗リボン記録材料を用いるに当っては、
熱が抵抗リボン中で直接発生し、送行するリボンが熱く
なるだけであることで、印刷速度での固有の利点が得ら
れる。熱印刷ヘッド技術を用いるに当っては、熱印刷ヘ
ッドの各種素子が熱くなり、ヘッドが次の位置でクロス
トークすることなく印刷できる前に冷却しなければなら
ない。
【0016】別の熱像形成の例において、記録材料は変
調されたレーザービームによって像に従って又は情報に
従って加熱される。例えば像に従って変調された赤外レ
ーザー光は、赤外放射線を像形成反応に必要な熱に変え
る赤外光吸収物質に記録材料中で吸収される。
【0017】像に従って適用されるレーザー光は必ずし
も赤外光である必要はない、何故なら、可視光範囲にお
けるレーザー及び紫外帯域におけるレーザーでさえもそ
の出力は、記録材料中でレーザー光を吸収したとき充分
な熱を発生する程高いものであることができるからであ
る。レーザーの種類に限定はない、これは、ガスレーザ
ー、ガスイオンレーザー、例えばアルゴンイオンレーザ
ー、固体状態レーザー、例えばNd:YAGレーザー、
染料レーザー又は半導体レーザーであることができる。
【0018】赤外光放出レーザー及び赤外光吸収材料を
含有する染料供与体材料の使用は、例えばUS−P49
12083に記載されている。レーザー誘起熱染料転写
のための好適な赤外光吸収染料は、例えばUS−P49
48777に記載されている、直接熱像形成に用いられ
るレーザー及び前記染料のためこのUS−P明細書はこ
こに関連させて読まなければならない。
【0019】熱印刷のマイクロレジスターでレーザービ
ーム又は電流を変調するための像信号は、例えば光電子
走査装置から又は中間貯蔵手段、例えば磁気ディスクも
しくはテープ又は光学ディスク貯蔵媒体から直接得るこ
とができる、これらは所望によって像情報を特定の要求
を満足させるために処理できるディジタル像処理ステー
ションに連結する。
【0020】熱印刷ヘッドを用いて操作するサーモグラ
フィ記録において使用するとき、前記記録材料は、連続
色調再現に要求されるようなグレイレベルのかなり大き
な数を有する像を再現するのには適していないであろ
う。
【0021】直接熱像形成材料を用いる像形成方法に関
連したEP−A622217によれば、連続色調再現の
改良は、多数の加熱素子を有する熱ヘッドにより熱記録
材料を加熱することによって得られ、加熱素子の活性化
は、下記式を満足させる方法で、全ラインタイムに対す
る活性化時間の比を表す衝撃係数(duty cycle )Δで
線毎に行うことを特徴としている。
【0022】P≦Pmax =3.3W/mm2 +(9.5
W/mm2 ×Δ)
【0023】式中Pmax は、ラインタイム中加熱素子に
よって消散された時間平均出力密度P(W/mm2 で表
示)の加熱素子全体の最高値である。
【0024】前記EP−Aに記載された方法で熱ヘッド
の加熱素子の加熱を制御することによって、連続色調再
現における実質的な改良が得られるが、熱記録材料の組
成の側からは、像階調を低下させるため更なる改良がな
お望まれている。
【0025】発明の目的及び概要 本発明の目的は、直接熱像形成に使用するのに好適な感
熱性記録材料を提供することにあり、前記材料は、例え
ば身分証明書のための肖像及び例えば放射線写真、超音
波又は核磁気共鳴(NMR)信号によって像が作られる
医学診断分野において要求されるような連続色調再現の
ために充分に低い階調を有し、好ましくは2.5より大
なる最高濃度を有する像を生成できる。
【0026】本発明の別の目的は、かかる感熱性記録材
料の被覆における有機溶媒の環境問題上使用を減少させ
ることにある。
【0027】本発明の他の目的及び利点は以下の説明か
ら明らかになるであろう。
【0028】本発明によれば、直接熱像形成に使用する
のに好適な感熱性記録材料を提供する、前記記録材料
は: (i)実質的に非感光性の有機金属塩、好ましくは銀塩
を、フィルム形成水不溶性樹脂結合剤中に均一に分布さ
せて含有する層(1)、及び (ii)前記層(1)と直接接触しているか、又はスペー
サー層(3)の中間物を介在させてそれと熱作用関係に
ある層(2)を含有し、前記層(2)が、前記記録材料
を加熱したとき前記層(1)中に前記層(2)から拡散
して出ることができる少なくとも1種の有機還元剤をフ
ィルム形成水溶性親水性結合剤中に均一に分布して含有
していることを特徴とする。
【0029】本発明は又、前記層(1)が非水性媒体か
ら被覆され、前記層(2)が水性媒体から被覆されてい
ることを特徴とする前述した如き感熱性記録材料の製造
方法も提供する。
【0030】本発明は更に、前述した如き感熱性記録材
料を像に従って加熱する記録方法を含む。
【0031】特に本発明は、前述した如き感熱性記録材
料を、多数の像に従って電気的に賦勢された加熱素子を
含有する熱ヘッドにより像に従って加熱する改良された
連続色調再現を有するサーモグラフィ記録方法を提供す
る。
【0032】「熱作用関係」なる語は、熱の影響下に、
少なくとも1種の試薬の拡散によって、例えば前記スペ
ーサー層を通っての拡散によって、像形成のために応答
しうる試薬が相互に反応性接触状態になりうることをこ
こでは意味する。
【0033】実質的に非感光性の金属塩を像に従って還
元したとき、像に従った金属像が形成される層を以後記
録層又は像形成層と称する。
【0034】図面の簡単な説明 図1、図2及び図3は、感熱性の「非本発明」及び「本
発明」の記録材料を用いて得られたプリントのセンシト
メトリー特性曲線を表す。前記特性曲線は、縦軸に光学
濃度D(対数値)をプロットし、横軸に曝露熱の直線的
に増大する量(相対値)(rel. H)をプロットして得
た。
【0035】発明の詳述 「階調」なる語は、横軸にプロットした熱の直線的に増
大する量に対する縦軸にプロットした光学濃度(D)の
関係を表す特性曲線の勾配を表す、前記熱の種々異なる
量が、段階光学楔の製造と同様隣接領域でのサーモグラ
フィ材料に適用される。
【0036】熱の直線的増大は、例えば時間単位(s)
についての熱入力(J)を一定に保ちながら、記録材料
の異なる領域で加熱時間を直線的に増大することによっ
て得られる。
【0037】定義によれば、前記特性曲線の階調度及び
勾配は、サーモグラフィ像の階調と共に作られる。階調
度は特性曲線上の一点での勾配に相当する。ガンマ
(γ)は前記特性曲線の最大勾配であり、これは通常特
性曲線の肩の始めと足の終りの間の階調度である。
【0038】本発明による感熱性記録材料は、前述した
層集成体を用いないで得ることのできる階調よりも非常
に低い階調を生ずる。
【0039】親水性結合剤層(2)から有機還元剤を拡
散し出す速度は、加熱の強度及び前記還元剤の親水性結
合剤に対する吸着親和性によって制御され、これは還元
しうる実質的に非感光性の金属塩を含有する像形成層に
生ぜしめる。
【0040】1/1〜10/1の範囲の結合剤/還元剤
重量比で拡散性還元剤を含有する比較的厚い(2〜20
μmの範囲での乾燥被覆厚さ)親水性結合剤層の被覆が
階調を低下させるのに特に有利である。
【0041】中に拡散性有機還元剤を含有する層の親水
性水溶性結合剤は、写真ハロゲン化銀乳剤層の製造に使
用される任意の親水性重合体結合剤であることができ、
好ましくは蛋白質系結合剤例えばゼラチン、カゼイン、
コラーゲン、アルブミン、又はゼラチン誘導体、例えば
アセチル化ゼラチンである。更に別の好適な水溶性結合
剤には、ポリビニルアルコール、デキストラン、アラビ
ヤゴム、ゼイン、寒天、アロールート、ペクチン、カル
ボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロー
ス、ポリ(アクリル酸)、及びポリビニルピロリドンが
ある。
【0042】所望により存在させるスペーサー層(3)
は、前記還元剤の拡散により通過を可能にする薄い(好
ましくは厚さ0.1〜10μm)重合体層である。
【0043】スペーサー層(3)は、例えば還元剤を含
まずに被覆された変性セルロース、例えばセルロースジ
アセテートから作られた親水性重合体層、又は乾燥した
とき拡散する還元剤の通過を可能にする幾らかの微小孔
を有するラテックスから被覆した重合体層であることが
できる。別の例によれば前記スペーサー層(3)は、結
合剤が、溶融状態での有機還元剤に対し透過性である有
機溶媒から適用した重合体結合剤を含有する。かかるス
ペーサー層が存在するとき、融点が60〜120℃の範
囲にある(カテコールの融点は105℃である)還元剤
の使用が好ましく、或いは昇華によって特性が与えられ
る還元剤例えば2−ブロモ−1,4−ベンゼンジオール
(ブロモハイドロキノン)を使用する。
【0044】前記層(2)中で、連続色調像を得るため
にオルソ又はパラ位で少なくとも二つのヒドロキシ基を
有するポリヒドロキシベンゼン還元剤の使用が好まし
い。かかる還元剤の例には、カテコール(ピロカテコー
ル)、ハイドロキノン、2−メチルハイドロキノン、2
−クロロハイドロキノン、3−(3,4−ジヒドロキシ
フェニル)プロピオン酸、1,2−ジヒドロキシ安息香
酸、メチルガレート、エチルガレート、プロピルガレー
ト及びタンニン酸がある。別の拡散しうる(非常に水溶
性の)還元剤にはレダクトンの群に属するアスコルビン
酸がある。
【0045】本発明の記録材料において有用である拡散
性還元剤、特に100℃付近に融点を有し、オルソ又は
パラ位で少なくとも二つのヒドロキシ基を有するポリヒ
ドロキシベンゼン還元剤は、補助還元剤として作用する
他の還元剤、例えば加熱したとき、ベヘン酸銀の如き実
質的に非感光性の銀塩の還元において反応性パートナー
となりうる立体的ヒンダードフエノールと組合せて使用
することができ、或いはUS−P3547648に記載
されている如きビスフエノールと組合せて使用できる。
補助還元剤は像形成層(1)及び/又は親水性重合体結
合剤層(2)中に存在させることができる。
【0046】実質的に非感光性の有機金属塩を含有する
記録層のフィルム形成水不溶性樹脂結合剤は、銀が均質
に分散できる熱可塑性樹脂又はかかる樹脂の混合物であ
るのが好ましい。そのためには、全ての種類の天然、変
性した天然、又は合成水不溶性樹脂を使用できる、例え
ばセルロース誘導体例えばエチルセルロース、セルロー
スエステル、例えば硝酸セルロース、α,β−エチレン
性不飽和化合物から誘導された重合体例えばポリビニル
クロライド、後塩素化ポリビニルクロライド、ビニルク
ロライドとビニリデンクロライドの共重合体、ビニルク
ロライドとビニルアセテートの共重合体、ポリビニルア
セテート及び部分的加水分解ポリビニルアセテート、反
復ビニルアルコール単位の一部のみがアルデヒドと反応
できるような出発材料としてのポリビニルアルコールか
ら作られるポリビニルアセタール、好ましくはポリビニ
ルブチラール、アクリロニトリルとアクリルアミドの共
重合体、ポリアクリル酸エステル、ポリメタクリル酸エ
ステル及びポリエチレン又はそれらの混合物が使用でき
る。
【0047】少量のビニルアルコール単位を含有する特
に好適なポリビニルブチラールは、米国の Monsanto の
商品名BUTVAR B79で市販されており、親水性
水溶性重合体層に対する良好な接着性を与える。
【0048】水不溶性結合剤を形成する前述した重合体
又はそれらの混合物は、高温でのレドックス反応の反応
速度を改良するサーマルソルベント又はサーモソルベン
トとも称される熱溶媒又はワックスと組合せて使用でき
る。
【0049】本発明において「熱溶媒」なる語は、50
℃未満の温度で記録層中で固体状態であるが、加熱され
た領域で記録層のための可塑剤になるか、及び/又は少
なくとも1種のレドックス反応成分のための液体溶媒、
例えば60℃以上の温度で有機銀塩のための還元剤とな
る非加水分解性有機材料を意味する。そのために有用な
のは、US−P3347675に記載された1500〜
20000の範囲の平均分子量を有するポリエチレング
リコールである。更にUS−P3667959に記載さ
れた熱溶媒であるエチレンカーボネート、スルホンアミ
ド及び尿素の如き化合物、及び Research Disclosure
1976年12月( item 15027)の26〜28頁
に熱溶媒として記載されている1,10−デカンジオー
ル、メチルアニゼート及びテトラヒドロチオフエン−
1,1−ジオキサイドの如き化合物を挙げることができ
る。更に別の熱溶媒の例は、US−P3438776及
びUS−P4740446、及び公開されたEP−A0
119615及びEP−A0122512及びDE−A
3339810に記載されている。
【0050】有機金属塩を含有する層は、溶解した形で
結合剤を含有する有機溶媒から普通に被覆する。
【0051】結合剤対有機金属塩重量比は0.2〜6の
範囲にあるのが好ましく、記録層の厚さは5〜20μm
の範囲にあるのが好ましい。
【0052】本発明による感熱性記録材料に使用するの
に特に好適な実質的に非感光性の有機銀塩には、脂肪酸
として知られている脂肪族カルボン酸(この場合脂肪族
炭素鎖は少なくとも12C原子を有するのが好ましい)
の銀塩、例えばラウリン酸銀、パルミチン酸銀、ステア
リン酸銀、ヒドロキシステアリン酸銀、オレイン酸銀、
及びベヘン酸銀(これら銀塩は「銀石けん」とも称され
る)がある。例えばGB−P1111492に記載され
ている如きチオエーテル基を有する変性脂肪族カルボン
酸、及びGB−P1439478に記載されている如き
他の有機銀塩例えば安息香酸銀及びフタラジノン銀も熱
現像しうる銀像を作るために同様に使用できる。更に銀
イミダゾレート及びUS−P4260677に記載され
た実質的に非感光性の無機又は有機銀塩錯体を挙げるこ
とができる。
【0053】銀像濃度は前述した還元剤及び有機銀塩の
被覆量によって決まり、好ましくは100℃以上に加熱
したとき、少なくとも2.5の光学濃度を得ることがで
きるようにしなければならない。
【0054】銀塩以外の有用な実質的に非感光性の有機
金属塩には、例えば有機酸の鉄塩、例えば公開されたヨ
ーロッパ特許出願0520404に記載された鉄塩、特
にo−ベンゾイル安息香酸鉄がある。
【0055】高濃度で中性黒像、低濃度で中性グレイを
得るため、記録層は、前記銀塩及び還元剤との混合物の
形で、サーモグラフィ又はフォトサーモグラフィから知
られているいわゆる調色剤を含有するのが好ましい。
【0056】好適な調色剤には、US−P408290
1に記載された一般式の範囲内のフタルイミド及びフタ
ラジノンがある。更にUS−P3074809、US−
P3446648及びUS−P3844797に記載さ
れた調色剤を挙げることができる。他の特に有用な調色
剤には、下記一般式の範囲内のベンゾオキサジン又はナ
フトオキサジン系の複素環式トナー化合物がある:
【0057】
【化1】
【0058】式中XはO又はN−アルキル基を表し、R
1 ,R2 ,R3 及びR4 の各々は同じか又は異なり、水
素、アルキル基例えばC1〜C20アルキル基好ましく
はC1〜C4アルキル基、シクロアルキル基例えばシク
ロペンチル基もしくはシクロヘキシル基、アルコキシ基
好ましくはメトキシ基もしくはエトキシ基、好ましくは
2個以下の炭素原子を有するアルキルチオ基、ヒドロキ
シ基、好ましくはアルキル基が2個以下の炭素原子を有
するジアルキルアミノ基、又はハロゲン、好ましくは塩
素もしくは臭素を表し、又はR1 とR2 又はR2 とR3
は縮合芳香族環、好ましくはベンゼン環を完結するのに
必要な環員を表し、又はR3 とR4 は縮合芳香族環もし
くはシクロヘキサン環を完結するのに必要な原子を表
す。前記一般式の範囲内のトナーはGB−P14394
78及びUS−P3951660に記載されている。
【0059】ポリヒドロキシベンゼン還元剤と組合せて
使用するのに特に好適なトナー化合物は、US−P39
51660に記載されている3,4−ジヒドロ−2,4
−ジオキソ−1,3,2H−ベンゾオキサジンである。
【0060】前記成分に加えて、記録層は、他の添加剤
例えば遊離脂肪酸、界面活性剤、帯電防止剤例えばF3
C(CF26 CONH(CH2 CH2 O)−Hにおけ
る如くフルオロカーボン基を含む非イオン帯電防止剤、
シリコーンオイル、例えばBAYSILON Oel
A(ドイツ国のBAYER AGの商品名)、紫外線吸
収化合物、白色光反射及び/又は紫外放射線反射顔料、
コロイドシリカ、及び/又は光学増白剤を含有できる。
【0061】本発明による感熱性記録材料のための支持
体は、例えば紙、ポリエチレン被覆紙から作った薄い可
撓性キャリヤー、例えばセルロースエステル例えばセル
ローストリアセテート、ポリプロピレン、ポリカーボネ
ートもしくはポリエステル例えばポリエチレンテレフタ
レートから作った透明樹脂フィルムであるのが好まし
い。支持体はシート、リボン又はウエブの形であること
ができ、必要ならば上に被覆される感熱性記録層に対す
る接着性を改良するため下塗りしてもよい。
【0062】層(1)及び層(2)の被覆は、例えば米
国ニューヨークの VCH PublishersInc. 1992年発
行、 Edward D. Cohen 及び Edgar B. Gutoff 編、 M
odern Coating and Drying Technology に記載され
ている如き任意の被覆方法で行うことができる。
【0063】直接熱像形成は、透明画及び反射型プリン
トの両方の製造に使用できる。このことは支持体が透明
又は不透明であることができることを意味し、例えば支
持体は白色光反射性を有する。例えば白色光反射性顔料
を含有する紙基体を使用する、場合によっては記録層と
前記基体の間の中間層中に用いることもできる。透明基
体を使用するとき、前記基体は無色であること又は着色
していることもでき、例えば青色であることもできる。
【0064】ハードコピー分野においては、白色不透明
基体上の記録材料を使用する、一方医学診断分野におい
ては、黒像形成した透明画が、光箱を用いて操作する検
査に広い用途を見出している。
【0065】本発明の記録材料は、熱印刷ヘッドで操作
するサーモグラフィ記録技術で使用するのに特に適して
いる。好適な熱印刷ヘッドには例えば Fujitsu Therma
l Head (FTP−040 MCS001)、TDK The
rmal Head F415 HH7−1089及び Rohm T
hermal Head KE2008−F3がある。
【0066】特別の例において、還元剤を含有する親水
性結合剤層(2)は記録層(1)で被覆される。前記例
は、像に従って変調されたレーザー光を透明支持体を通
して指向させ、その中でのレーザー光の吸収によって内
部的に前記層(2)を加熱するレーザー誘起熱記録材料
において使用するのに好適である。赤外レーザー光を用
いるとき、前記層(2)は赤外光吸収物質を含有するの
が好ましい、その例はUS−P4912083、US−
P5219703、及びUS−P5256620に与え
られている。
【0067】最外層である親水性重合体結合剤層(2)
(保護層を設けてない)と印刷ヘッドの直接接触を避け
るため特別の例において、前記印刷ヘッドでの記録材料
の像に従った加熱は、前記加熱中像形成材料の転写が生
起しない接触しているが除去しうる樹脂シート又はウエ
ブを介して行う。
【0068】最外層であるとき少なくとも1種の還元剤
を含有する層(2)(像形成層が最外層であることがで
きる)は、後で形成される銀像をマスクしない透明コロ
イドシリカの如き親水性微粉砕(コロイド状)の光学的
に透明な不活性無機顔料を含有できる。
【0069】特別の例によれば、像に従って加熱されな
かった領域での光学濃度における増大をなお得ることが
できる記録材料は、還元剤源即ち層(2)(それが最上
層である場合)を除去することによって更に濃度増大す
る熱に対して安定化される。前記層の除去は、所望によ
ってはゆるやかな摩擦を与えながら、水性液体で洗い落
とすことによって行うことができる、又は例えば初め前
記層に積層した接着性シート又はウエブ材料を用い、次
いで記録層又はスペーサー層から前記層(2)をそれと
共に剥離することによって行うことができる。
【0070】印刷ヘッドとの摩擦接触によって生ずるこ
とのある摩耗に対しての抵抗を改良するため別の例にお
いては、最上層であるときの層(1)又は(2)を、滑
性剤の存在によって粘着防止性を有する保護被覆又は物
質で被覆する。例えば本発明による感熱性記録材料の最
外層は、溶解した活性材料及び/又は分散した粒状滑性
材料例えばタルク粒子を含有でき、場合によっては最外
層から突出させる。好適な滑性材料の例には、界面活性
剤、液体滑剤、固体滑剤又はそれらの混合物がある。
【0071】界面活性剤は当業者に知られている任意の
界面活性剤、例えばカルボキシレート、スルホネート、
ホスフェート、脂肪族アミン塩、脂肪族四級アンモニウ
ム塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリエチ
レングルコール脂肪酸エステル、フルオロアルキルC2
〜C20脂肪酸であることができる。液体滑剤の例にはシ
リコーンオイル、合成油、飽和炭化水素及びグリコール
を含む。固体有機滑剤の例には各種の高級アルコール例
えばステアリルアルコール、脂肪酸及び脂肪酸エステル
を含む。
【0072】最外滑性層の例として、下記結合剤に対し
てポリシロキサン−ポリエーテル共重合体又はポリテト
ラフルオロエチレン又はそれらの混合物を0.1〜10
重量%の量で滑剤として含有するスチレン−アクリロニ
トリル共重合体又はスチレン−アクリロニトリル−ブタ
ジエン共重合体又はそれらの結合剤混合物から作った層
が挙げられる。
【0073】別の好適な最外滑性層は、公開されたヨー
ロッパ特許出願0554576に記載されている如きIV
a族又はVIb族元素の酸化物である無機主鎖を有する重
合体を被覆工程中に形成できる物質及び少なくとも1種
のケイ素化合物の溶液を被覆することによって得ること
ができる。
【0074】滑性(粘着防止)被覆として適用できる他
の好適な保護層組成物は例えば公開されたヨーロッパ特
許出願(EP−A)0501072及び0492411
に記載されている。
【0075】下記比較例及び本発明実施例は本発明を説
明するものであり、百分率及び比は他に特記せぬ限り重
量による。
【0076】比較例 1
【0077】厚さ175μmを有する下塗りしたポリエ
チレンテレフタレート支持体を、乾燥後1m2 について
下記成分を含有する層を得るような各成分及び溶媒とし
てのメチルエチルケトンを含有する被覆組成物をドクタ
ーブレード被覆した:
【0078】 ベヘン酸銀 4.42g/m2 ポリビニルブチラール(BUTVAR B79−商品名) 4.42g/m2 3,4−ジヒドロ−2,4−ジオキソ− 1,3,2H−ベンゾオキサジン 0.34g/m2
【0079】前記乾燥した第一層上に、乾燥後1m2
ついて下記成分を含有する層を得るように下記成分及び
溶媒としてのメチルエチルケトンを含有する被覆組成物
から第二層を被覆した:
【0080】 カテコール 2.5g/m2 コポリカーボネート PC3(下記に示す) 10.0g/m2 TEGO−GLIDE 410(商標、下記に示す) 0.5g/m2
【0081】コポリカーボネート PC3は下記構造を
有する:
【0082】
【化2】
【0083】式中xは55モル%に等しく、yは45モ
ル%に等しく、1.295の粘度比を有する。
【0084】粘度比は定義によれば重合体溶液の粘度
と、同じ温度(ここでは20℃)で測定した純溶媒の粘
度の比である。
【0085】前記共重合体の合成は、1993年3月3
日付出願の未公開ヨーロッパ特許出願9320065
3.9に記載されている。
【0086】TEGO−GLIDE 410(商標)
は、TEGO−CHEMIEから市場で入手できるポリ
シロキサン/ポリエーテル系の滑剤である。
【0087】比較例 2
【0088】感熱性記録材料A1 100μmの厚さを有する下塗りしたポリエチレンテレ
フタレート支持体を、1m2 について下記成分を含有す
る層を乾燥後その上に得るように下記成分及び溶媒とし
てのメチルエチルケトンを含有する被覆組成物からドク
ターブレード被覆した:
【0089】 ベヘン酸銀 7.46g/m2 ポリビニルブチラール(BUTVAR B79−商品名) 3.73g/m2 3,4−ジヒドロ−2,4−ジオキソ− 1,3,2H−ベンゾオキサジン 0.85g/m2 ハイドロキノン 0.84g/m2
【0090】本発明実施例 1
【0091】感熱性記録材料B1 100μmの厚さを有する下塗りしたポリエチレンテレ
フタレート支持体を、1m2 について下記成分を含有す
る第一層を乾燥後その上に得るように下記成分及び溶媒
としてのメチルエチルケトンを含有する被覆組成物から
ドクターブレード被覆した:
【0092】 ベヘン酸銀 7.46g/m2 ポリビニルブチラール(BUTVAR B79−商品名) 3.73g/m2 3,4−ジヒドロ−2,4−ジオキソ− 1,3,2H−ベンゾオキサジン 0.85g/m2
【0093】前記乾燥した第一層上に、その上に乾燥後
下記成分を含有する親水性重合体結合剤を得るように水
性媒体から被覆した:
【0094】 ハイドロキノン 0.84g/m2 ゼラチン 1.00g/m2
【0095】サーモグラフィ印刷 感熱性記録材料A1,B1及び比較例1の感熱性記録材
料を、感熱性記録材料の最外非支持体層と熱印刷ヘッド
の間で厚さ6μmの分離できるポリエチレンテレフタレ
ートリボンを用い、サーモセンシトメトリーのため作っ
た熱ヘッドプリンターで熱の量を直線的に増大させたパ
ターンに曝露した。
【0096】前記材料A1,B1及び比較例1の材料で
得られたプリントから、センシトメトリー特性曲線A
1,B1及び比較1をそれぞれ図1にプロットした、縦
軸に光学濃度(D)(対数値)、そして横軸に直線的に
増大する熱の量(相対値)(rel. H)を示す。
【0097】光学濃度は、可視スペクトルの緑部分(5
00nm〜600nm)にその主透過率を有するオルソ
フィルターの後で Macbeth TD 904濃度計を用い透
過率で測定した。
【0098】得られた曲線から、非本発明材料A1及び
比較例1のA1及び比較1の場合におけるセンシトメト
リー曲線の直線部分(足と肩の間)の勾配が特に急勾配
であることを知ることができる。得られた濃度は両者の
場合において高い(3以上)である。
【0099】本発明材料B1に相当するセンシトメトリ
ー曲線B1の直線部分(足と肩の間)の勾配は、曲線A
1の勾配よりかなりゆるやか(急でない)である、そし
て少なくとも40の増大するグレイ値の再現を可能にす
る軟らかい階調特性を証明している、これに対して非本
発明材料A1は僅か20の認めうる段階を生じうるのみ
である。
【0100】得られたセンシトメトリー結果から、像形
成層に隣接した親水性結合剤層中での還元剤及び親水性
結合剤(ゼラチン)の適切な組合せを水性媒体から被覆
することによって、高光学濃度と組合せた軟らかい階調
を得ることができると結論できる、これに対して像形成
層に隣接した疎水性層中での同じ還元剤及び疎水性結合
剤(PC3)を非水性媒体から被覆することによっては
望ましからぬ硬い階調が得られると結論できる。
【0101】比較例 3
【0102】感熱性記録材料A2 厚さ100μmを有する下塗りしたポリエチレンテレフ
タレート支持体を、1m2 について下記成分を含有する
層を乾燥後その上に得るように下記成分及び溶媒として
のメチルエチルケトンを含有する被覆組成物からドクタ
ーブレード被覆した:
【0103】 ベヘン酸銀 7.46g/m2 ポリビニルブチラール(BUTVAR B79−商品名) 3.73g/m2 3,4−ジヒドロ−2,4−ジオキソ− 1,3,2H−ベンゾオキサジン 0.85g/m2 カテコール 0.84g/m2
【0104】本発明実施例 2
【0105】感熱性記録材料B2 厚さ100μmを有する下塗りしたポリエチレンテレフ
タレート支持体を、1m2 について下記成分を含有する
第一層を乾燥後その上に得るように下記成分及び溶媒と
してのメチルエチルケトンを含有する被覆組成物からド
クターブレード被覆した:
【0106】 ベヘン酸銀 7.46g/m2 ポリビニルブチラール(BUTVAR B79−商品名) 3.73g/m2 3,4−ジヒドロ−2,4−ジオキソ− 1,3,2H−ベンゾオキサジン 0.85g/m2
【0107】前記乾燥した第一層上に、その上に乾燥後
下記成分を含有する親水性重合体結合剤層を得るように
水性媒体から被覆した:
【0108】 カテコール 0.84g/m2 ゼラチン 2.10g/m2
【0109】本発明実施例 3
【0110】感熱性記録材料C2 記録材料C2の製造は記録材料2の製造と同様にした
が、第二層中のカテコールの被覆量を1.26g/m2
とし、ゼラチンの被覆量を4.20g/m2 とした点が
異なる。
【0111】本発明実施例 4
【0112】感熱性記録材料D2 記録材料D2の製造は記録材料C2の製造と同様にした
が、第二層中のゼラチンの被覆量を二倍、即ち8.40
g/m2 にした点が異なる。
【0113】サーモグラフィ印刷 感熱性記録材料A2,B2,C2及びD2を、感熱性記
録材料の最外非支持体層と熱印刷ヘッドの間に厚さ6μ
mの分離できるポリエチレンテレフタレートリボンを用
い、サーモセンシトメトリーのために作った熱ヘッドプ
リンターで熱の量を直線的に増大させたパターンに曝露
した。
【0114】前記材料A2,B2,C2及びD2におい
て得られたプリントから、センシトメトリー特性曲線A
2,B2,C2及びD2をそれぞれ図2にプロットし
た、縦軸に光学濃度D(対数値)を、横軸に熱の直線的
に増大する量(相対値)(rel.H)を示す。
【0115】光学濃度は、可視スペクトルの緑部分(5
00nm〜600nm)でその主透過率を有するオルソ
フィルターの後で Macbeth TD 904濃度計を用いて
透過率で測定した。
【0116】得られた曲線から、非本発明材料A2のセ
ンシトメトリー曲線A2の直線部分(足と肩の間)の勾
配が特に急激であることを知ることができる。得られた
濃度は高い(3より大)。
【0117】それぞれ本発明材料B2,C2及びD2の
直線部分(足と肩の間)の勾配は曲線A2の勾配より非
常にゆるやか(急でない)。得られたセンシトメトリー
結果から、像形成層に隣接した親水性結合剤層中での還
元剤及び親水性結合剤(ゼラチン)の適切な組合せを水
性媒体から被覆することによって、高光学濃度を伴った
軟らかい階調を得ることができると結論できる。
【0118】比較例 4
【0119】感熱性記録材料A3 厚さ100μmを有する下塗りしたポリエチレンテレフ
タレート支持体を、1m2 について下記成分を含有する
層をその上に乾燥後得るように下記成分及び溶媒として
のメチルエチルケトンを含有する被覆組成物からドクタ
ーブレード被覆した:
【0120】 ベヘン酸銀 7.46g/m2 ポリビニルブチラール(BUTVAR B79−商品名) 3.73g/m2 3,4−ジヒドロ−2,4−ジオキソ− 1,3,2H−ベンゾオキサジン 0.85g/m2 カテコール 0.84g/m2
【0121】本発明実施例 5
【0122】感熱性記録材料B3 厚さ100μmを有する下塗りしたポリエチレンテレフ
タレート支持体を、1m2 について下記成分を含有する
第一層を乾燥後その上に得るように下記成分及び溶媒と
してのメチルエチルケトンを含有する被覆組成物からド
クターブレード被覆した:
【0123】 ベヘン酸銀 7.46g/m2 ポリビニルブチラール(BUTVAR B79−商品名) 3.73g/m2 3,4−ジヒドロ−2,4−ジオキソ− 1,3,2H−ベンゾオキサジン 0.85g/m2
【0124】前記乾燥した第一層上に、乾燥後、下記成
分を含有する親水性重合体結合剤層を得るように水性媒
体から被覆した:
【0125】 ハイドロキノン 0.84g/m2 ゼラチン 2.10g/m2
【0126】本発明実施例 6
【0127】感熱性記録材料C3 厚さ100μmを有する下塗りしたポリエチレンテレフ
タレート支持体を、1m2 について下記成分を含む第一
層を乾燥後上に得るように下記成分及び溶媒としてのメ
チルエチルケトンを含む被覆組成物からドクターブレー
ド被覆した。
【0128】 ベヘン酸銀 7.46g/m2 ポリビニルブチラール(BUTVAR B79−商品名) 3.73g/m2 3,4−ジヒドロ−2,4−ジオキソ− 1,3,2H−ベンゾオキサジン 0.85g/m2
【0129】前記乾燥した第一層上に、スペーサー層と
して作用する第二層を、その上に乾燥後下記成分を含む
層を得るようにメチルエチルケトンから被覆した:
【0130】 コポリカーボネート PC3(前述した通りの) 5.00g/m2
【0131】前記乾燥したスペーサー層上に、乾燥後下
記成分を含有する親水性重合体結合剤を得るように水性
媒体から親水性重合体結合剤/還元剤組成物を被覆し
た:
【0132】 カテコール 0.84g/m2 ゼラチン 2.10g/m2
【0133】サーモグラフィ印刷 感熱性記録材料A3,B3及びC3を、感熱性記録材料
の最外非支持体層と熱印刷ヘッドの間に厚さ6μmの分
離できるポリエチレンテレフタレートリボンを用い、サ
ーモセンシトメトリーのため作った熱ヘッドプリンター
で熱の量を直線的に増大させたパターンに曝露した。
【0134】前記材料A3,B3及びC3で得られたプ
リントから、それぞれのセンシトメトリー特性曲線A
3,B3及びC3を図3にプロットした、縦軸に光学濃
度(D)(対数値)をそして横軸に熱の直線的に増大す
る量(相対値)(rel. H)を示す。
【0135】光学濃度は、可視スペクトルの緑部分(5
00nm〜600nm)にその主透過率を有するオルソ
フィルターの後で Macbeth TD 904濃度計を用いて
透過率で測定した。
【0136】得られた曲線から、非本発明材料A3のセ
ンシトメトリー曲線A3の直線部分(足と肩の間)の勾
配が特に急激であることを知ることができる。得られた
濃度は高い(3より大)。
【0137】それぞれ本発明材料B3及びC3に相当す
るセンシトメトリー曲線B3及びC3の直線部分(足と
肩の間)の勾配は、曲線A3の勾配よりかなりゆるやか
(急でない)であり、連続色調再現に好適な軟らかい階
調特性を証明している。
【0138】本発明の記録材料C3は少なくとも48の
増大するグレイ値の再現を可能にする、しかし非本発明
材料A3は僅か20の認めうる段階しか生ぜしめること
ができない。
【0139】本発明実施例 7
【0140】感熱性記録材料A4 100μmの厚さを有する下塗りしたポリエチレンテレ
フタレート支持体を、1m2 について下記成分を含有す
る層を乾燥後にその上に得るように下記成分及び溶媒と
してのメチルエチルケトンを含有する被覆組成物からド
クターブレード被覆した:
【0141】 ベヘン酸銀 6.00g/m2 ポリビニルブチラール(BUTVAR B79−商品名) 3.00g/m2 3,4−ジヒドロ−2,4−ジオキソ− 1,3,2H−ベンゾオキサジン 0.22g/m2 ベヘン酸 0.60g/m2 BAYSILONE OEL A(商標) 17mg/m2
【0142】前記乾燥した第一層上に、その上に乾燥後
下記成分を含有するスペーサー層を得るように第二層を
アセトンから被覆した:
【0143】 セルロースジアセテート 7.00g/m2
【0144】前記乾燥した第二層上に、その上に乾燥後
下記成分を含有する層を得るように第三の層を水から被
覆した:
【0145】 カテコール 1.26g/m2 ゼラチン 4.20g/m2
【0146】サーモグラフィ印刷 感熱性記録材料A4を、感熱性記録材料の最外非支持体
層と熱印刷ヘッドの間に厚さ6μmの分離できるポリエ
チレンテレフタレートリボンを用い、サーモセンシトメ
トリーのために作った熱ヘッドプリンターで熱の直線的
に増大する量のパターンに曝露した。
【0147】光学濃度を、可視スペクトルの緑部分(5
00nm〜600nm)でその主透過率を有するオルソ
フィルターの後で Macbeth TD 904濃度計を用い透
過率で測定した。測定した光学濃度は、より強く熱曝露
した領域で3より大であった。非曝露領域において光学
濃度は0.06であった。
【0148】前記測定後、記録材料A4の二つの上層
(第二及び第三層)を接着テープを用いて剥離すること
によって除去した。ここで像形成層(第一層)を含む残
りの材料を、5秒間118℃の温度で全面的に加熱し
た。
【0149】光学濃度の測定を繰返し、前記剥離及び全
面加熱後の記録材料は前の非加熱領域における0.04
の光学濃度を有していた、一方予め像に従って加熱した
領域では実際上同じままであった。
【図面の簡単な説明】
【図1】感熱性の非本発明及び本発明の記録材料を用い
て得られたプリントのセンシトメトリー特性曲線を示
す。
【図2】感熱性の非本発明及び本発明の記録材料を用い
て得られたプリントのセンシトメトリー特性曲線を示
す。
【図3】感熱性の非本発明及び本発明の記録材料を用い
て得られたプリントのセンシトメトリー特性曲線を示
す。
【符号の説明】
1 比較例 A1 比較例 B1 本発明例 A2 比較例 B2 本発明例 C2 本発明例 D2 本発明例 A3 比較例 B3 本発明例 C3 本発明例
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 111 (72)発明者 レオ・オルブラン ベルギー国モートゼール、セプテストラー ト 27 アグファ・ゲヴェルト・ナームロ ゼ・ベンノートチャップ内 (72)発明者 カルロ・ユイタンデール ベルギー国モートゼール、セプテストラー ト 27 アグファ・ゲヴェルト・ナームロ ゼ・ベンノートチャップ内

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (i)フィルム形成水不溶性樹脂結合剤
    中に均一に分布した実質的に非感光性の有機金属塩を含
    有する層(1)、及び(ii)前記層(1)と直接接触し
    た又はスペーサー層(3)の介在物を通して熱作用関係
    にある層(2)を含む直接熱像形成に好適な感熱性記録
    材料において、前記層(2)が、前記記録材料を加熱し
    たとき前記層(1)中に前記層(2)から拡散できる有
    機還元剤をフィルム形成水溶性親水性結合剤中に均一に
    分布して含有することを特徴とする感熱性記録材料。
  2. 【請求項2】 前記有機金属塩が銀塩であることを特徴
    とする請求項1の感熱性記録材料。
  3. 【請求項3】 前記親水性水溶性結合剤が、蛋白質系結
    合剤、ポリビニルアルコール、ポリ(アクリル酸)又は
    ポリビニルピロリドンであることを特徴とする請求項1
    又は2の感熱性記録材料。
  4. 【請求項4】 前記親水性水溶性結合剤がゼラチンであ
    ることを特徴とする請求項3の感熱性記録材料。
  5. 【請求項5】 前記層(2)が、1/1〜10/1の範
    囲の結合剤/還元剤重量比で前記還元剤を含有すること
    を特徴とする請求項1〜4の何れか1項の感熱性記録材
    料。
  6. 【請求項6】 前記層(2)がポリヒドロキシベンゼン
    還元剤を含有することを特徴とする請求項1〜5の何れ
    か1項の感熱性記録材料。
  7. 【請求項7】 前記ポリヒドロキシベンゼン還元剤が、
    カテコール又はハイドロキノンであることを特徴とする
    請求項6の感熱性記録材料。
  8. 【請求項8】 前記層(2)が、最外層であり、又は前
    記層(1)が最外層であることを特徴とする請求項1〜
    7の何れか1項の感熱性記録材料。
  9. 【請求項9】 前記層(1)又は(2)が、その中の滑
    性物質の存在によって非粘着性を有する最外保護層で被
    覆されていることを特徴とする請求項1〜7の何れか1
    項の感熱性記録材料。
  10. 【請求項10】 前記記録材料が不透明又は透明支持体
    を含むことを特徴とする請求項1〜9の何れか1項の感
    熱性記録材料。
  11. 【請求項11】 前記層(2)が、透明支持体上に被覆
    され、その上に層(1)を有し、吸収されたレーザー光
    を熱に変えるレーザー光吸収物質を含有することを特徴
    とする請求項1〜10の何れか1項の感熱性記録材料。
  12. 【請求項12】 前記層(1)が、非水性媒体から被覆
    され、前記層(2)が水性媒体から被覆されることを特
    徴とする請求項1〜11の何れか1項の感熱性記録材料
    を製造する方法。
  13. 【請求項13】 請求項1〜11の何れか1項の記録材
    料を像に従って加熱することを含むことを特徴とする記
    録方法。
  14. 【請求項14】 前記感熱性記録材料を、多数の像に従
    って電気的に賦勢された加熱素子を含む熱ヘッドによっ
    て像に従って加熱することを特徴とする請求項13の記
    録方法。
  15. 【請求項15】 前記層(2)が像に従った加熱後除去
    されることを特徴とする請求項13又は14の記録方
    法。
  16. 【請求項16】 前記層(2)を、水性液体で洗い落す
    ことにより、又は層剥離によって除去することを特徴と
    する請求項15の記録方法。
JP7148204A 1994-05-30 1995-05-22 直接熱記録に使用するのに好適な感熱性材料 Pending JPH07323667A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP94201525 1994-05-30
DE94201525.6 1994-05-30

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07323667A true JPH07323667A (ja) 1995-12-12

Family

ID=8216910

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7148204A Pending JPH07323667A (ja) 1994-05-30 1995-05-22 直接熱記録に使用するのに好適な感熱性材料

Country Status (3)

Country Link
US (1) US5863859A (ja)
JP (1) JPH07323667A (ja)
DE (1) DE69515928T2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023002786A1 (ja) * 2021-07-19 2023-01-26 三菱製紙株式会社 感熱記録材料

Families Citing this family (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101815610A (zh) * 2007-09-20 2010-08-25 爱克发-格法特公司 具有层间层压透明模压聚合物全息图的安全层压材料
EP2042576A1 (en) * 2007-09-20 2009-04-01 Agfa-Gevaert Security laminates with interlaminated transparent embossed polymer hologram.
WO2009121793A2 (en) * 2008-04-01 2009-10-08 Agfa Gevaert Lamination process for producung security laminates
WO2009121918A1 (en) * 2008-04-01 2009-10-08 Agfa-Gevaert Security laminates with a security feature detectable by touch
US20100320743A1 (en) * 2008-04-01 2010-12-23 Agfa-Gevaert Security laminate having a security feature
EP2181858A1 (en) * 2008-11-04 2010-05-05 Agfa-Gevaert N.V. Security document and methods of producing it
EP2199100A1 (en) * 2008-12-22 2010-06-23 Agfa-Gevaert N.V. Security laminates for security documents.
EP2332738B1 (en) 2009-12-10 2012-07-04 Agfa-Gevaert Security document with security feature on edge
EP2335938B1 (en) 2009-12-18 2013-02-20 Agfa-Gevaert Laser markable security film
ES2400741T3 (es) 2009-12-18 2013-04-11 Agfa-Gevaert Película de seguridad marcable por laser
DE102012001121C5 (de) * 2012-01-23 2018-01-04 Leonhard Kurz Stiftung & Co. Kg Sicherheitsdokument, Verfahren zur Herstellung eines Sicherheitsdokuments und Verfahren zur Herstellung eines individualisierten Sicherheitsdokuments
US8968863B2 (en) 2012-04-06 2015-03-03 Toray Plastics (America), Inc. Non-chemical thermally printable film
DE102015105285A1 (de) 2015-04-08 2016-10-13 Kurz Typofol Gmbh Verfahren zur Herstellung eines Dokuments sowie ein Dokument

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3080254A (en) * 1959-10-26 1963-03-05 Minnesota Mining & Mfg Heat-sensitive copying-paper
BE612241A (ja) * 1961-01-03 1900-01-01
US3241997A (en) * 1961-12-23 1966-03-22 Schutzner Walter Heat-sensitive copying material
US3795532A (en) * 1971-03-10 1974-04-05 Minnesota Mining & Mfg Wide latitude copy sheet
US4082901A (en) * 1973-04-04 1978-04-04 Agfa-Gevaert N.V. Thermographic material
AU568350B2 (en) * 1983-04-11 1987-12-24 Teesport Ltd. Heat sensitive color producing coating composition
JP3176941B2 (ja) * 1990-12-17 2001-06-18 株式会社リコー 感熱記録材料
EP0599369B1 (en) * 1992-11-16 1997-02-19 Agfa-Gevaert N.V. Thermosensitive recording material
WO1994011198A1 (en) * 1992-11-16 1994-05-26 Agfa-Gevaert Naamloze Vennootschap Direct thermal imaging material
US5278127A (en) * 1993-01-27 1994-01-11 Polaroid Corporation Transparent thermographic recording films

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023002786A1 (ja) * 2021-07-19 2023-01-26 三菱製紙株式会社 感熱記録材料

Also Published As

Publication number Publication date
US5863859A (en) 1999-01-26
DE69515928D1 (de) 2000-05-04
DE69515928T2 (de) 2000-10-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5599647A (en) New toning agents for thermographic and photothermographic materials and process
US5863859A (en) Heat-sensitive material suited for use in direct thermal recording
EP0692733B1 (en) Direct thermal recording process
JP3698461B2 (ja) 改良された色調再現を有する直接熱像形成法
EP0671283B1 (en) Thermal transfer imaging process
JPH08504696A (ja) 直接熱画像形成方法
US5559075A (en) Recording material for direct thermal imaging
JP3747079B2 (ja) 直接熱記録方法
EP0752616B1 (en) New toning agents for thermographic and photothermographic materials and process
US5411929A (en) Thermally-processable image recording materials including substituted purine compounds
JPH0858239A (ja) 直接熱像形成に使用するために好適な感熱材料
US5547809A (en) Thermal transfer imaging system based on the heat transfer of a reducing agent for reducing a silver source to metallic silver
EP0599369B1 (en) Thermosensitive recording material
US5753587A (en) Heat-sensitive recording material
EP0671284B1 (en) Thermal imaging process and an assemblage of a donor and receiving element for use therein
JPH075619A (ja) 保護された感熱記録材料
JP3746123B2 (ja) 改良されたスリツプ性能を有する熱による像形成方法
EP0677775B1 (en) Thermal transfer imaging process
US5527757A (en) Recording material for direct thermal imaging
EP0685760B1 (en) Thermosensitive recording material
JPH08267934A (ja) 像安定化性質を有する感熱性記録材料
JP2889198B2 (ja) 改良されたスリツプ性を有する感熱記録材料
US5587268A (en) Thermal transfer imaging process
US5627008A (en) Thermal transfer printing process using a mixture of reducing agents for image-wise reducing a silver source
EP0730196B1 (en) Heat-sensitive recording material having image-stabilization properties