JPH08267934A - 像安定化性質を有する感熱性記録材料 - Google Patents

像安定化性質を有する感熱性記録材料

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JPH08267934A
JPH08267934A JP8068910A JP6891096A JPH08267934A JP H08267934 A JPH08267934 A JP H08267934A JP 8068910 A JP8068910 A JP 8068910A JP 6891096 A JP6891096 A JP 6891096A JP H08267934 A JPH08267934 A JP H08267934A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 付加的な着色を像に加えることなく、直接的
な熱による像形成に適する銀像を形成可能であり且つ熱
による像形成後に背景かぶりまたは着色発生を防止する
像安定化性質を有する熱により活性化可能なレドックス
系を提供する。 【解決手段】 支持体上の結合剤中に(i)熱により活
性化される還元で銀になりうる実質的に非感光性の有機
銀塩を、(ii)熱により活性化された時に該実質的に非
感光性の有機銀塩を還元しうる少なくとも1種の還元剤
と熱により作用する関係で含有する、直接的な熱による
像形成において使用するのに適した像安定化特性を有す
る感熱性記録材料であって、記録材料が、1種もしくは
それ以上の該還元剤と一緒に、好適には混合物として、
例えば日光または人工光線中に存在する紫外線に露光し
た際に有機銀塩を銀に還元できないようにする少なくと
も1種の無色の光酸化性物質を含有する感熱性記録材
料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の分野】本発明は直接的な像形成において使用す
るのに適した像安定化性質を有する感熱性記録材料に関
する。
【0002】
【発明の背景】熱による像形成すなわちサーモグラフィ
ーは、像通りに調整された(imagewisemodulated)熱エネ
ルギーの使用により像が形成される記録方法である。
【0003】サーモグラフィーでは二方式が知られてい
る: 1.化学的または物理的方法により色すなわち光学密度
を変化させる物体を含有する記録材料の像通りの加熱に
よる可視像パターンの直接的な熱による形成。
【0004】2.像通りに加熱された供与体要素から受
容体要素上への着色された種の転写により可視像パター
ンが形成される熱による色素転写印刷。
【0005】熱による色素転写印刷は、色素層が供給さ
れた色素−供与体要素が使用され、そこから色素着色部
分または加えられた色素が通常は電子情報信号により調
節されるパターン中での熱の適用により接触する受容体
要素の上に転写させる記録方法である。
【0006】「直接的な熱による」像形成方法の概観
は、K.I.および R.E. Jacobson, Focal Press, London
(1976), Chapter VII による文献 "Imaging Systems"中
の項目"7.1 Thermography"に示されている。サーモグラ
フィーは感光性ではないが熱に敏感性であるすなわち感
熱性である材料に関連する。像通りに適用される熱は感
熱性像形成材料中で可視変化をもたらすのに十分なもの
である。
【0007】「直接的な」サーモグラフィー記録材料の
ほとんどは化学タイプのものである。ある転化温度まで
加熱すると、不可逆的な化学反応が起こりそして着色像
が製造される。
【0008】広範囲の化学システムが示唆されており、
それらのいくつかの例は K.I.および R.E. Jacobson, F
ocal Press, London (1976), Chapter VII による "Ima
ging Systems"の138頁に示されている。2.5より大
きい光学密度を有する像を与えうる1つの興味あるサー
モグラフィーシステムは熱により誘発される銀石鹸と還
元剤との酸化−還元反応による銀金属像の形成に基づ
く。
【0009】US−P 3,094,417は、約90℃
〜約150℃の間の転化温度に一時的に加熱されると永
久的な可視変化を受けることができそして感熱層を含ん
でなる典型的な感熱性コピー−シート生成物を記載して
おり、この感熱層は物理的に別であり且つ化学的に相互
反応関係にあって該層の該転化温度への加熱時に可視的
に明確な反応生成物を生成する化学的相互反応物成分を
含有しており、該相互反応物成分の一方は不活性溶媒中
溶液状で該溶媒中の該成分の他方との明確な可視的反応
を可能にするのに十分な濃度でBH−6高圧水銀アーク
灯から6インチの距離で且つ45分間の時間にわたり得
られる約3000〜4200オングストローム波長の近
紫外線範囲の照射線に対する露光により該相互反応に対
して易減感性であり、そして、該一方の成分である着色
された活性化可能な光還元性の有機色素と均一に混合さ
れ、ここでこの色素はそれが硝酸銀、硝酸トリエタノー
ルアンモニウムおよび該色素の溶液中で銀イオンの還元
を引き起こすその能力により特徴づけられており、そし
て該色素は該溶液を高強度白熱灯から得られる該色素に
より吸収可能な約60,000フート−キャンドル強度
の可視光線に30分間にわたり露光される。さらに、U
S−P 3,094,417によると、加熱時に可視的な
明確な反応生成物を生成する化学的相互反応性成分はベ
ヘン酸銀および4−メトキシ−1−ナフトール(還元
剤)であってよく、そして露光による相互反応に対して
易減感可能な相互反応物成分は比較的高濃度で存在する
穏やかな還元剤である。
【0010】US−P 3,094,417に記載されて
いる場合によっては調色剤の存在下における「活性化可
能な銀−還元性有機色素」を用いる非感光性有機銀塩お
よび有機還元剤のレドックス系の減感は背景色、すなわ
ち可視スペクトル中に色を示す定義による色素、を直接
的な熱による加熱により得られる像の中に加えてしまい
そしてあるものはUS−P 3,094,417に記載さ
れているようにこれらの色素の光活性化可能な銀イオン
還元性により背景中で増加するという欠点を有する。
【0011】GB−P 1,271,177はヘキサ−ア
リールビイミダゾール組成物およびある種の酸化可能な
化合物を酸化する方法に関し、そして特にヘキサアリー
ルビイミダゾールおよび選択された酸化可能な組成物の
混合物並びに熱、圧力、光または電子線によるヘキサ−
アリールビイミダゾールの活性化方法に関し、該イミダ
ゾールはその活性化されたフリーラジカル状態で酸化可
能な組成物を標準カロメル電極に関して1.35ボルト
もしくはそれ以下の規定酸化電圧で酸化しそしてそれは
p−アリーレンジターシャリーアミン類、p−フェニレ
ンジアミン類、p−トリーレンジアミン類、ヒドラゾン
類、N−アシルヒドラゾン類、o,o′−ジ置換された
フェノール類および有機スルフヒドリル化合物から選択
される。
【0012】非感光性有機銀塩および有機還元剤のレド
ックス系を含有する記録材料を提供するために、熱によ
る背景着色の回避および記録像保存の問題は材料をそれ
以上着色しない方法で解決しなければならない。
【0013】
【発明の目的】本発明の目的は、付加的な着色を像に加
えることなく、直接的な熱による像形成に適する銀像を
形成可能であり且つ熱による像形成後に背景かぶりまた
は着色発生を防止する像安定化特性を有する熱により活
性化可能なレドックス系を提供することである。
【0014】本発明の他の目的は、付加的な着色を像に
加えることなく、像通りの加熱後に熱のそれ以上の作用
に対して安定化させうる銀像を形成可能である熱により
活性化可能なレドックス系を用いて操作される熱による
記録方法を提供することである。
【0015】本発明の他の目的および利点は下記の記述
および実施例から明白になるであろう。
【0016】
【発明の要旨】本発明によれば、支持体上の結合剤中
に、(i)熱により活性化される還元で銀になりうる実
質的に非感光性の有機銀塩を、(ii)熱により活性化さ
れた時に実質的に感光性の有機銀塩を還元しうる少なく
とも1種の還元剤と熱により作用する関係で含有する、
直接的な熱による像形成において使用するのに適した像
安定化特性を有する感熱性記録材料であって、該記録材
料が、1種もしくはそれ以上の該還元剤との混合物とし
て、紫外線に露光した際に1種もしくはそれ以上の該還
元剤を酸化により不活性化しうるフリーラジカルを生成
し、それにより1種もしくはそれ以上の該還元剤が該有
機銀塩を銀に還元できないようにする少なくとも1種の
無色の光酸化性物質を含有することを特徴とする感熱性
記録材料が提供される。
【0017】本発明に従うサーモグラフィー方法は、
(1)支持体上の結合剤中に、(i)熱により活性化さ
れる還元で銀になりうる実質的に非感光性の有機銀塩
を、(ii)熱により活性化された時に実質的に非感光性
の有機銀塩を還元しうる少なくとも1種の還元剤と熱に
より作用する関係で含有する、直接的な熱による像形成
において使用するのに適した像安定化特性を有する感熱
性記録材料であって、該記録材料が、1種もしくはそれ
以上の該還元剤との混合物として、紫外線に露光した際
に1種もしくはそれ以上の該還元剤を酸化により不活性
化させうるフリーラジカルを生成し、それにより1種も
しくはそれ以上の該還元剤が該有機銀塩を銀に還元でき
ないようにする少なくとも1種の無色の光酸化性物質を
含有することを特徴とする感熱性記録材料を準備し、
(2)該記録材料を熱源と接触させ、(3)該記録材料
を画素毎に像通りに加熱し、(4)該記録材料を該熱源
から分離し、そして(5)像通りに加熱された該記録材
料を紫外線に均一に露光し、該光酸化性物質を活性化し
て残存する還元剤の酸化を行う段階を含んでなる。
【0018】「熱により作用する関係」はここでは、記
録材料が加熱される、すなわち高められた温度になる時
に、実質的に非感光性である化合物、例えば実質的に非
感光性である銀塩、および有機還元剤が反応して例えば
金属銀を生成することを意味する。この目的のために
は、成分(i)および(ii)は同一の結合剤を含有する
層の中または異なる層の中に存在していてよく、後者で
はそこから熱によりそれらが例えば拡散により接触して
反応性になる。
【0019】例えば日光または人工光線中に存在する紫
外(UV)線への露光で1種もしくはそれ以上の還元剤
を不活性化させうるフリーラジカルを生成する本発明の
無色の光酸化性物質は、硝酸銀、硝酸トリエタノールア
ンモニウムの希溶液中で高強度白熱タングステンフィラ
メント灯から得られる約60,000フート−キャンド
ル強度において物質により吸収可能な光で30分間露光
されると銀イオンを還元できなくなる。
【0020】
【発明の詳細な記述】好適な態様では、本発明に従う感
熱性記録材料は、無色の光酸化性物質として、熱による
像形成後の露光時にフリーラジカルを生成可能なビ−イ
ミダゾリル化合物を含有し、該フリーラジカルは熱によ
る像形成後に残存する1種もしくはそれ以上の還元剤を
酸化する能力を有しており、それによりそれらを銀塩の
それ以上の還元に関して不活性化する。そのようなビ−
イミダゾリル化合物が光による活性化で、実質的に非感
光性の銀塩の熱により活性化される還元で有効な同一の
還元剤を酸化しうるということは驚ろくべきことであ
る。
【0021】この直接的な熱による記録材料の加熱され
なかった部分に残っている1種もしくはそれ以上の有機
還元剤からの活性水素、いわゆるツェレビチノフ(Zerew
itinoff)水素を引き抜くことができる2個のイミダゾリ
ルラジカルがビ−イミダゾリル化合物から光分解により
生成される。
【0022】本発明に従う使用に適する無色の光酸化性
のビ−イミダゾリル化合物は下記の一般式:
【0023】
【化1】
【0024】[式中、R1、R2およびR3(同一もしく
は相異なる)の各々は炭素環式または複素環式の芳香族
基を示し、該基はツェレビチノフ水素を含まずそして各
々の点線円は4個の位置が定まらない電子を表す]に相
当する。ツェレビチノフ水素原子は、既知の通り、ヨウ
化メチルマグネシウムと反応可能な活性水素原子であ
る。数種のそのようなビ−イミダゾリル化合物の製造は
US−P 3,734,733およびGB−P 1,271,
177に記載されている。
【0025】ビイミダゾリル化合物は下記の異性体構造
の1つに相当する:
【0026】
【化2】
【0027】[式中、R1、R2およびR3は以上で記載
されたのと同じ意味を有し、好適には芳香族基、例えば
フェニル、ビフェニル、ナフチル、フリルもしくはチエ
ニル基、または置換された、例えばハロゲンで置換され
た形態の該基であり、或いはR1、R2およびR3は公告
されたEP 0 355 335に記載されているヘテロ
芳香族塩様の系(IV)を表し、ここではそのようなタイ
プの化合物の製造が参照される。
【0028】背景かぶりの生成を抑制するために、1種
もしくはそれ以上のビイミダゾリル化合物は有利には感
熱性記録材料中で適用される1種もしくはそれ以上の還
元剤に関して2:1〜250:1のモル比で使用され
る。
【0029】好適にはビイミダゾリル化合物は0.5〜
2g/m2の被覆率で適用されるが、その量は背景かぶ
りの生成を防止するために要求される安定化に応じて順
応させることができる。
【0030】ビ−イミダゾリル化合物は本来250nm
〜370nmの波長範囲の紫外線に対して感光性である
["Imaging Systems", K.I.および R.E. Jacobson, Foc
alPress, London (1976), p.249]。
【0031】本発明の他の態様によると、紫外線への露
光時に酸化性フリーラジカルを生成する無色の光酸化性
物質はハロアルカン、例えば四臭化炭素、ヨードホルム
またはハロスルホン、例えばトリブロモメチルフェニル
スルホンである。そのような物質は、"Imaging System
s", K.I.および R.E. Jacobson, Focal Press, London
(1976), p. 223-225 に記載されている。
【0032】該ハロアルカン類から紫外線に対する露光
で、活性水素の吸引により有機還元剤を不活性化する酸
化力を有する臭素またはヨウ素フリーラジカルが生成す
る。
【0033】有機還元剤 本発明に従う使用に適する有機還元性化合物は少なくと
も1個の活性水素原子を有しそしてそれらは前記のUS
−P 3,734,733に例示されておりそして下記の
種類の1種に属する: (1)芳香族ポリヒドロキシル化合物および酸化可能な
誘導体、例えば場合により遊離またはエステル化された
カルボン酸基を含有していてもよくそしてここでヒドロ
キシル基の1個がアルコキシ基により置換されていても
よい芳香族ポリヒドロキシル化合物、例えばカテコー
ル、没食子酸および没食子酸エチル、(2)芳香族ポリ
アミノ化合物およびそれらの酸化可能な誘導体、例えば
N−アルキル−置換された誘導体、(3)有機ヒドロキ
シルアミノ化合物およびそれらの酸化可能な誘導体、
(4)下記の一般式:
【0034】
【化3】
【0035】[式中、Xは酸素、硫黄、−NH−、−C
2−、−CH=CH−またはC=Oを表し、そしてZ1
およびZ2(同一もしくは相異なる)の各々は炭素環式
芳香族環、例えば置換されたベンゼン環を含むベンゼン
環、を閉環するのに必要な原子を表す]に従う化合物。
【0036】O、NまたはCを介して結合された活性水
素原子を含有する一般的な有機還元剤の概観は例えばG
B−P 1,439,478に示されている。
【0037】非感光性の還元可能な有機銀塩と組み合わ
せて使用するために特に適する熱により活性化可能な還
元剤は、芳香族ポリヒドロキシスピロ−ビス−インダン
化合物、特に公告されたヨーロッパ特許出願 0 599
369に開示されたもの、さらに特に以下で「インダ
ンI」と称される3,3,3′,3′−テトラメチル−5,
6,5′,6′−テトラヒドロキシ−1,1′−スピロ−
ビス−インダンである。
【0038】本発明に従う使用に特に適する他の還元剤
は下記の一般式(F):
【0039】
【化4】
【0040】[式中、R1は水素、脂肪族基または脂環
式基、例えば炭素数4までのアルキル基を表し、そして
2はアルコキシ基、例えば炭素数18までのアルコキ
シ基、アリールオキシ基、または一般式:
【0041】
【化5】
【0042】のアミノ基を表し、ここでR3およびR
4(同一もしくは相異なる)の各々は水素、脂肪族基ま
たは芳香族基を表すか、或いはR3およびR4が閉環する
のに必要な原子と一緒になって5−もしくは6−員の複
素環式窒素含有環、例えばピペリジニル環を表す]に相
当する有機ヒドロキシルアミン化合物である。
【0043】上記の一般式(F)に従う還元剤およびそ
れらの製造は米国特許第3,996,397号の再発行で
あるRe.30,107に記載されている。
【0044】本発明に従う使用に特に適するさらに他の
還元剤は、ベンゼン核が1−位置にカルボニル基により
該核と結合された置換基を有する3,4−ジヒドロキシ
ベンゼン類である。
【0045】本発明に従う使用に好適な「カルボニル」
置換された3,4−ジヒドロキシ−ベンゼン還元剤はカ
テコールより揮発性が小さく、そして3,4−ジヒドロ
キシ−安息香酸、そのアルキルまたはアリールエステ
ル、3,4−ジヒドロキシ−ベンズアルデヒド、3,4−
ジヒドロキシ−ベンズアミドおよびアリールまたはアル
キル(3,4−ジヒドロキシフェニル)ケトン類よりなる
群から選択される。3,4−ジヒドロキシ−安息香酸の
アルキルエステル類は例えば1〜18個の炭素原子を含
んでなるが、好適にはC1−C4アルキルエステル類で
ある。
【0046】さらに、それ自身紫外線により分解される
還元剤が下記の構造式:
【0047】
【化6】
【0048】を有する基を含有するかまたは下記の構造
式:
【0049】
【化7】
【0050】[式中、Yは水素原子またはアシル基を表
す]を有する基を含有するものも本発明に従い有利に使
用される。
【0051】その構造を含有する還元剤はGB−P 1,
163,187に非感光性の還元可能な有機銀塩の存在
下における感光性ハロゲン化銀を含有する光サーモグラ
フィー記録材料中での使用に関して記載されている。
【0052】補助還元剤 第一のすなわち主還元剤と考えられる上記の還元剤はい
わゆる補助還元剤と一緒に使用してもよい。そのような
補助還元剤は例えば加熱時にベヘン酸銀の如き実質的に
非感光性である銀塩の還元で反応相手となる立体障害フ
ェノール類であるかまたはUS−P 3,547,646
に記載されているタイプのビスフェノール類である。補
助還元剤は像形成層の中にまたはそれと隣接する重合体
状結合剤層の中に存在してよい。
【0053】好適な補助還元剤は下記の一般式: アリール−SO2−NH−アリーレン−OH [式中、アリールは1価の芳香族基を表し、そしてアリ
ーレンは−SO2−NH−基に関して好適にはパラ−位
置に−OHを有する2価の芳香族基を表す]に相当する
スルホンアミドフェノール類である。
【0054】以上で定義された一般式に従うスルホンア
ミドフェノール類は定期刊行物である Research Disclo
sure, February 1979, item 17842、US−P 4,36
0,581および4,782,004、並びに公告された
ヨーロッパ特許出願番号423891に記載されてお
り、そこではこれらの還元剤は感光性ハロゲン化銀が実
質的に非感光性である有機酸の銀塩近くで接触して存在
する光サーモグラフィー記録材料中での使用に関して述
べられいる。
【0055】上記の第一の還元剤と一緒に使用できる他
の補助還元剤は、有機還元性金属塩、例えばUS−P
3,460,946および3,547,648に記載されて
いるステアリン酸第一錫である。
【0056】有機銀塩 本発明に従う直接的な熱による記録方法での使用に特に
適する実質的に非感光性である有機銀塩は、脂肪族炭素
鎖が好適には少なくとも12個のC原子を有する脂肪酸
として知られる脂肪族カルボン酸の銀塩、例えばラウリ
ン酸銀、パルミチン酸銀、ステアリン酸銀、ヒドロキシ
ステアリン酸銀、オレイン酸銀およびベヘン酸銀であ
り、これらの銀塩は「銀石鹸」とも称される。チオエー
テル基を有する改質脂肪族カルボン酸の銀塩は例えばG
B−P 1,111,492に記載されており、そして他
の有機銀塩はGB−P 1,439,478に記載されて
おり、例えば安息香酸銀および銀フタラジノンを同様に
使用して熱により現像可能な銀像を形成することができ
る。さらに銀イミダゾレート類(silver imidazolates)
およびUS−P 4,260,677に記載された実質的
に非感光性である無機または有機銀塩も挙げられる。
【0057】銀像密度は上記の1種もしくはそれ以上の
還元剤と組み合わされた実質的に非感光性である該銀塩
の被覆率に依存しており、そして好適には100℃より
高く加熱した時に少なくとも2.5の光学密度が得られ
るようなものでなければならない。
【0058】像形成層の厚さは好適には5〜50μmの
範囲である。
【0059】特別な態様によると、該実質的に非感光性
である該有機銀塩および1種もしくはそれ以上の還元剤
は異なる層に存在している。還元剤は例えば熱によって
有機銀塩を含有する層の中に泳動しそしてそれと反応す
る。1種もしくはそれ以上の還元剤は好適には光酸化剤
を含有する層に適用される。
【0060】結合剤 本発明に従い使用される直接的な熱記録材料の像形成層
のフィルム生成性重合体状結合剤は好適には、銀塩がそ
の中に均質に分散可能な水不溶性熱可塑性樹脂またはそ
のような樹脂の混合物である。この目的のためには、全
ての種類の天然、改質された天然または合成性の水不溶
性樹脂、例えばセルロース誘導体、例えばエチルセルロ
ース、セルロースエステル類、例えば硝酸セルロース、
α,β−エチレン系不飽和化合物から誘導された重合
体、例えばポリ塩化ビニル、後−塩素化されたポリ塩化
ビニル、塩化ビニルおよび塩化ビニリデンの共重合体、
塩化ビニルおよび酢酸ビニルの共重合体、ポリ酢酸ビニ
ルおよび部分的に加水分解されたポリ酢酸ビニル、繰り
返しビニルアルコール単位の一部だけがアルデヒドと反
応していてもよい出発物質としてのポリビニルアルコー
ル、好適にはポリビニルブチラールから製造されたポリ
ビニルアセタール類、アクリロニトリルおよびアクリル
アミドの共重合体、ポリアクリル酸エステル類、ポリメ
タクリル酸エステル類並びにポリエチレンまたはそれら
の混合物を使用できる。
【0061】少量のビニルアルコール単位を含有する特
に適するポリビニルブチラールは、Monsanto USA の商
品名 BUTVARTM B79 として販売されており、そして紙お
よび適当に下塗りされたポリエステル支持体に対して良
好な付着性を与える。
【0062】有機銀塩を含有する層は一般的には、結合
剤を溶解形態で含有する有機溶媒からコーテイングされ
る。
【0063】本発明に従い使用される感熱性像形成材料
の連続的な調色再現能力は像形成層中の比較的高い結合
剤対銀塩の重量比を好む。好適には、該比は1/2〜6
/1、そしてより好適には1/1〜4/1の範囲であ
る。
【0064】像形成層の結合剤はワックス類または高め
られた温度においてレドックス−反応の反応速度を改良
するかまたは還元性の実質的に非感光性である有機銀塩
との密な接触で還元剤を拡散させる液体媒体として作用
する「熱溶媒(thermal solvents)」もしくは「熱溶媒(t
hermosolvents)」とも称される「熱溶媒(heat solvent
s)」と組み合わせてもよい。
【0065】本発明における「熱溶媒」(heat solvent)
は、記録層中で50℃より下の温度においては固体状態
であるが、60℃より上の温度においては加熱された領
域中で記録層用の可塑剤および/またはレドックス−反
応物の少なくとも1種、例えば有機銀塩用の還元剤、の
液体溶媒となる加水分解不能な有機物質を意味する。こ
の目的のためには、US−P 3,347,675に記載
されている1,500〜20,000の範囲の平均分子量
を有するポリエチレングリコールが有用である。さらに
US−P 3,667,959に記載されている熱溶媒で
ある例えばウレア、メチルスルホンアミドおよび炭酸エ
チレンの如き化合物も挙げられる。熱溶媒のさらに他の
例はUS−P 3,438,776および4,740,44
6並びに公告されたEP−A 0 119 615および
0 122 512並びにDE−A3 339 810に記
載されている。
【0066】調色剤(Toning Agents) 像調色の明確度における不足をさらに補正するために、
すなわちさらにできるだけ高い密度で黒色を且つさらに
低い密度でくすんだ灰色を完全にするために、記録層は
還元可能な銀塩を用いて行われるサーモグラフィーまた
は光サーモグラフィーから既知であるいわゆる調色剤を
該有機銀塩および還元剤と混合して含有する。
【0067】適当な調色剤はUS−P 4,082,90
1に記載されている一般式の範囲内のフタルイミド類お
よびフタラジノン類である。さらにUS−P 3,07
4,809、3,446,648および3,844,797
に記載されている調色剤も参照される。他の特に有用な
調色剤はスクシンイミド類並びに下記の一般式:
【0068】
【化8】
【0069】[式中、XはOまたはN−アルキルを表
し、R1、R2、R3およびR4(同一もしくは相異なる)
の各々は水素、アルキル、例えばC1−C20アルキ
ル、好適にはC1−C4アルキル、シクロアルキル、例
えばシクロペンチルもしくはシクロヘキシル、アルコキ
シ、好適にはメトキシもしくはエトキシ、好適には炭素
数2までのアルキルチオ、ヒドロキシ、アルキル部分の
炭素数が2までのジアルキルアミノまたはハロゲン、好
適には塩素もしくは臭素を表すか、或いはR1およびR2
またはR2およびR3は縮合芳香族環、好適にはベンゼン
環を完成するのに必要な環員を表すか、或いはR3およ
びR4は縮合芳香族またはシクロヘキサン環を完成する
のに必要な環員を表す]の範囲内のベンゾキサジンジオ
ンまたはナフトキサジンジオンタイプの複素環式調色剤
化合物である。該一般式の範囲内の調色剤はGB−P
1,439,478およびUS−P 3,951,660に
記載されている。
【0070】上記の3,4−ジヒドロキシベンゼン還元
剤と組み合わせて使用するのに特に適する調色剤化合物
は、US−P 3,951,660に記載されているベン
ゾ[e][1,3]オキサジン−2,4−ジオンである。
【0071】他の成分 該成分の他に、像形成層は他の添加剤、例えば遊離脂肪
酸、帯電防止剤、例えばF3C(CF2)6CONH(CH2
CH2O)−H中のようなフルオロカーボン基を含む非イ
オン性帯電防止剤、紫外線吸収化合物、白色光反射性お
よび/または紫外線反射性顔料、および/または光学的
増白剤を含有することができる。
【0072】基質 本発明に従い使用される感熱性記録材料の感熱性像形成
層用の支持体とも称される基質は好適には、例えば紙、
ポリエチレンコーテイング紙から製造された薄い柔軟性
支持体または例えばセルロースエステル、例えば三酢酸
セルロース、ポリプロピレン、ポリカーボネートもしく
はポリエステル、例えばポリエチレンテレフタレートか
ら製造された透明な樹脂フィルムである。支持体はシー
ト、リボンまたはウェブ形態であってよくそして必要に
応じて下塗りしてその上にコーテイングされる感熱性像
形成層に対する付着性を改良してもよい。
【0073】用途 直接的な熱による像形成は透明および反射タイプの印刷
の両者の製造用に使用することができる。それは支持体
が透明であってもまたは不透明であってもよいことを意
味し、例えば支持体は白色光反射面を有する。例えば、
白色光反射性顔料を含有していてもよい紙ベースが使用
され、場合により記録層と該ベースの間に中間層が適用
されていてもよい。透明ベースが使用される場合には、
該ベースは無色であってもまたは着色されていてもよ
く、例えば青色を有する。
【0074】ハードコピー分野では白色の不透明なベー
ス上の記録材料が使用されるが、医学診断分野では黒色
像が形成された透明紙が光ボックスを用いて行われる検
査技術において広い用途が見いだされている。
【0075】処理 本発明に従う記録材料の像通りの加熱は、その像標識中
での紫外線を吸収する接触しているオリジナルからの像
通り転移された熱により進行してもよい。さらに最近の
技術によると、熱は下記の態様の1つにより像通りに適
用される。
【0076】本発明に従う方法の第一の態様では、記録
材料のパターン通りまたは像通りの加熱は電気により活
性化されるマイクロレジスターの配列を含有する熱ヘッ
ドにより電気により進行する。加熱はジュール効果に基
づいており、そこでは選択的にエネルギーを受けた熱ヘ
ッド配列の電気レジスターが感熱性記録材料の記録層と
接触または近接して使用される。
【0077】像通りの電気による加熱の特別な態様で
は、例えば薄いアルミニウムフィルムでコーテイングさ
れた炭素が充填されたポリカーボネートの多層構造体か
らなる記録材料すなわち電気抵抗性リボンが使用される
(Progress in Basic Principles of Imaging Systems
- Proceedings of the International Congress of Pho
tographic Science Koeln (Cologne), 1986, Friedrich
Granzer および Erik Moisar 編集- Friedr. Vieweg &
Sohn - Braunschweig/Wiesbaden, Figure 6. p.622 参
照)。炭素が充填された基質と接触する印刷ヘッド電極
に電気をかけることにより電流を抵抗性リボン中に流
し、それによりエネルギーを受けた電極の下にあるリボ
ンの高度に極在化された加熱が生ずる。この態様では、
アルミニウムフィルムが感熱性記録層またはその最も外
側の保護層と直接的に接触する。
【0078】抵抗性リボンを使用する際に熱が抵抗性リ
ボンの中で直接発生しそして(印刷ヘッドでなく)走行
するリボンだけが熱くなり印刷速度における利点が得ら
れる。熱ヘッド技術の適用においては、熱印刷ヘッドの
種々の部品が熱くなりそして冷却しなければならず、そ
の後にヘッドが次の位置において妨害なしに印刷するこ
とができる。
【0079】本発明に従う方法の第二の態様では、該記
録材料の記録層を調整されたレーザー光線により像通り
にまたはパターン通りに加熱する。例えば、像通りに調
整されたレーザー光線を使用して吸収されたレーザー光
線、例えば赤外線を熱に転化させる物質により記録層を
像通りに加熱する。該態様では、記録層またはそれと密
に熱伝導的に接触している層は光を熱に転化させる物
質、例えば赤外線吸収物質を含有する。
【0080】可視光線範囲内および紫外線領域内のレー
ザーの力が大きいので記録材料中でレーザー光線の吸収
で十分高い熱が発生するため、像通りに適用されるレー
ザー光線は必ずしも赤外線でなくてもよい。使用される
レーザーの種類には制限がなく、それは気体レーザー、
気体イオンレーザー、例えばアルゴンイオンレーザー、
固体状態のレーザー、例えばNd:YAGレーザー、色
素レーザーまたは半導体レーザーであってよい。
【0081】赤外線放出レーザーおよび赤外線吸収物質
を含有する色素−供与体要素の使用は例えばUS−P
4,912,083に記載されている。レーザーで発生す
る熱による色素転写用に適する赤外線吸収色素は例えば
US−P 4,948,777に記載されており、該色素
および適用されるレーザーに関するUS−P文献を一緒
に読むべきである。
【0082】第三の態様では、記録材料の像またはパタ
ーン通りの加熱は画素毎に調整された超音波により、例
えばUS−P 4,908,631に記載されている超音
波画素印刷機を用いて進行する。
【0083】超音波画素印刷機、レーザー光線または電
極電流を調整するための像信号は例えば光電子走査装置
からまたは一時的貯蔵手段、例えば磁気ディスクもしく
はテープまたは光学的な貯蔵媒体から得られ、それらは
場合によりデジタル像操作台と連結されており、そこで
像情報を処理して特定の要望を満たす。
【0084】直接的な熱による像形成は透明および反射
タイプの印刷の両者の製造のために使用することができ
る。それは支持体が透明であってもまたは不透明であっ
てもよいことを意味し、例えば支持体は白色光反射面を
有する。例えば、白色光反射性顔料を含有していてもよ
い紙ベースが使用され、場合により記録層と該ベースの
間に中間層が適用されていてもよい。透明ベースが使用
される場合には、該ベースは無色であってもまたは着色
されていてもよく、例えば青色を有する。
【0085】ハードコピー分野では白色の不透明なベー
ス上の記録材料が使用されるが、医学診断分野では黒色
像が形成された透明紙が光ボックスを用いて行われる検
査技術において広い用途が見いだされている。
【0086】本発明の記録材料は熱印刷ヘッドを用いて
行われるサーモグラフィー記録技術における使用に特に
適する。適当な熱印刷ヘッドは例えば、Fujitsu Therma
l Head (FTP-040 MCS001)、TDK Thermal Head F415 HH7
-1089、および Rohm ThermalHead KE 2008-F3 である。
【0087】記録層の保護 印刷ヘッドと最も外側の保護層が付与されていない記録
層との直接的な接触を避けるための特別な態様では、該
印刷ヘッドを用いる記録層の像通りの加熱は該加熱中に
像形成材料の転写がそこから起きないような接触してい
るが除去可能な樹脂シートまたはウェブを通して行われ
る。
【0088】記録層の局部的変形を避けるため、摩擦に
対する耐性を改良するためおよび印刷ヘッドと記録層と
の直接的な接触を避けるための他の態様では、保護コー
テイングがそれに適用される。そのようなコーテイング
は、色素供与体材料の後側で熱色素転写材料中に適用さ
れる抗粘着性コーテイングすなわち滑り層と同じ組成を
有していてもよい。
【0089】最も外側の層である該滑り層は溶解された
潤滑用物質および/または粒状物質、例えば滑石粒子を
含んでなることができ、場合により最も外側の層から突
出していてもよい。適当な潤滑用物質の例は表面活性
剤、液体潤滑剤、固体潤滑剤またはそれらの混合物であ
り、重合体結合剤を用いてもまたは用いなくてもよい。
表面活性剤は当技術で既知の剤、例えばカルボキシレー
ト類、スルホネート類、ホスフェート類、脂肪族アミン
塩類、脂肪族第4級アンモニウム塩類、ポリオキシエチ
レンアルキルエーテル類、ポリエチレングリコール脂肪
酸エステル類、フルオロアルキルC2−C20脂肪酸類で
ある。液体潤滑剤の例にはシリコーン油、合成油、飽和
炭化水素類およびグリコール類が包含される。固体潤滑
剤の例には種々の高級アルコール類、例えばステアリル
アルコール、脂肪酸類および脂肪酸エステル類が包含さ
れる。適当な滑り層組成物は例えばEP 13848
3、EP 227090、US−P 4,567,113、
US−P 4,572,860、US−P 4,717,71
1およびEP−A 311 841に記載されている。
【0090】ここでは記録層側で最も外側の層である適
当な滑り層は、結合剤としてスチレン−アクリロニトリ
ル共重合体もしくはスチレン−アクリロニトリル−ブタ
ジエン共重合体またはそれらの混合物をそして潤滑剤と
して結合剤(混合物)の0.1〜10重量%の量のポリ
シロキサン−ポリエーテル共重合体もしくはポリテトラ
フルオロエチレンまたはそれらの混合物を含んでなる。
【0091】EP−A 554 583に記載されている
ように、他の適当な最も外側の滑り層は少なくとも1種
のケイ素化合物およびコーテイング工程中にIVaまたは
IVb元素の酸化物である無機骨格を有する重合体を生成
可能な物質の溶液をコーテイングすることにより得られ
る。
【0092】滑り(抗粘着性)コーテイングとして適用
できる他の適する保護層組成物は例えばEP−A 0 5
01 072および0 492 411に記載されてい
る。
【0093】本発明に従う感熱性記録材料用の支持体は
好適には、例えば紙、ポリエチレンコーテイング紙から
製造される薄い柔軟性支持体、または例えばセルロース
エステル、例えば三酢酸セルロース、ポリプロピレン、
ポリカーボネートもしくはポリエステル、例えばポリエ
チレンテレフタレートから製造される透明な樹脂フィル
ムである。支持体はシート、リボンまたはウェブ形態で
あってよくそして必要に応じて下塗りしてその上にコー
テイングされる感熱性記録層への付着性を改良してもよ
い。
【0094】コーテイング技術 感熱性記録層および適用されるなら保護層のコーテイン
グは、例えば ModernCoating and Drying Technology,
Edward D. Cohen および Edgar B. Gutoff 編集, (199
2) VCH Publishers Inc. 220 East 23rd Street, Suite
909 New York,NY 10010, U.S.A.に記載されているよう
ないずれかのコーテイング技術により行うことができ
る。
【0095】下記の実施例は本発明を説明するものであ
る。百分率および比は断らない限り重量による。
【0096】
【実施例】
本発明の実施例1および比較実施例1 本発明に従うサーモグラフィー記録材料を以下に記載さ
れている通りに製造しそして試験する。
【0097】100μmの厚さを有する下塗りされたポ
リエチレンテレフタレート支持体にメチルエチルケトン
中溶液からドクターブレードコーテイングして乾燥後に ベヘン酸銀 7.73g/m2 ポリビニルブチラール 3.78g/m2 以下で定義されている通りの還元剤R 2.95g/m2 主還元剤としての「インダンI」 0.06g/m2 ベンゾ[e][1,3]オキサジン−2,4−ジオン 0.85g/m2 ビス(2,4,5−トリフェニル−イミダゾール) 3.66g/m2 シリコーン油 0.02g/m2 を含有する記録層Aを与えた。
【0098】本発明でない記録層Bはそれがビス(2,
4,5−トリフェニル−イミダゾール)を含まない点が異
なる以外は本発明の記録と同じ組成を有していた。
【0099】記録材料AおよびBの両者を熱プリンター
MITSUBISI CP100 の中で使用し、そこで印刷ヘッドを
5μm厚さのポリエチレンテレフタレートウェブ(ブラ
ンコウェブ)の一面と接触させ、該ウェブの他の面を記
録層と接触させながら印刷を行った。
【0100】熱により像形成された部分の光学密度(D
max)および像形成されなかった部分の光学密度
(Dmin)をオルトフィルターが備えられた密度計 Macb
eth TD 904を用いて透過率で測定した(約500nmに
おいて最大透過率)。これらの光学密度は表2に示され
ている。
【0101】該熱による印刷および光学密度測定後に、
記録層AおよびBをFeCl3がドープされた2000
W高圧水銀蒸気灯で露光し、そして像形成されなかった
部分を上記の通り印刷にかけた。
【0102】新しく印刷された部分の中の記録材料Aお
よびBの最小(Dmin)および最大(Dmax)光学密度を
測定しそして結果は以下の表2に挙げられている。
【0103】 表2 紫外線露光前 紫外線露光後 記録材料 min max min max A、比較実施例1 0.07 2.50 0.07 0.50 B、本発明の実施例1 0.07 2.50 0.07 2.50 該表中のDminの結果から、本発明に従う記録材料A中
で使用された還元剤および無色の光酸化剤の組み合わせ
を用いると安定剤からの着色によるDmin値を増加させ
ずに紫外線露光により感熱性における強い減少が得られ
ることが推論できる。
【0104】「補助」還元剤Rの構造:
【0105】
【化9】
【0106】本発明の実施例2 記録材料Cが下記の組成 ベヘン酸銀 7.73g/m2 ポリビニルブチラール 3.78g/m2 補助還元剤R 2.95g/m2 以下で定義されている通りの主還元剤 0.19g/m2 ベンゾ[e][1,3]オキサジン−2,4−ジオン 0.85g/m2 ビス(2,4,5−トリフェニル−イミダゾール) 3.66g/m2 シリコーン油 0.02g/m2 を有していた点が異なる以外は記録材料Cの製造は記録
材料Aと同じであった。
【0107】記録材料Cを熱プリンター MITSUBISI CP1
00 の中で使用し、そこで印刷ヘッドを5μm厚さのポ
リエチレンテレフタレートウェブ(ブランコウェブ)の
一面と接触させ、該ウェブの他の面を記録層と接触させ
ながら印刷を行った。
【0108】熱により像形成された部分の光学密度(D
max)および像形成されなかった部分の光学密度
(Dmin)をオルトフィルターが備えられた密度計 Macb
eth TD 904を用いて透過率で測定した(約500nmに
おいて最大透過率)。
【0109】該熱による印刷および光学密度測定後に、
記録層CをFeCl3がドープされた2000W高圧水
銀蒸気灯で露光し、そして像形成されなかった部分を上
記の通り印刷にかけた。
【0110】新しく印刷された部分中の記録材料Cの最
小(Dmin)および最大(Dmax)光学密度を測定しそし
て結果は以下の表3に挙げられている。
【0111】 表3 紫外線露光前 紫外線露光後 記録材料 Dminmaxminmax C、本発明の実施例2 0.05 2.20 0.10 1.05 「主」還元剤Mの構造:
【0112】
【化10】
【0113】本発明の主なる特徴および態様は以下のと
おりである。
【0114】1.支持体上の結合剤中に、(i)熱によ
り活性化される還元で銀になりうる実質的に非感光性の
有機銀塩を、(ii)熱により活性化された時に該実質的
に非感光性の有機銀塩を還元しうる少なくとも1種の還
元剤と熱により作用する関係で含有する直接的な熱によ
る像形成において使用するのに適した像安定化特性を有
する感熱性記録材料であって、該記録材料が、1種もし
くはそれ以上の該還元剤との混合物として、紫外線に露
光した際に1種もしくはそれ以上の該還元剤を酸化によ
り不活性化しうるフリーラジカルを生成し、それにより
1種もしくはそれ以上の該還元剤が該有機銀塩を銀に還
元できないようにする少なくとも1種の無色の光酸化性
物質を含有することを特徴とする感熱性記録材料。
【0115】2.該無色の光酸化性物質がビ−イミダゾ
リル化合物である、上記1に従う記録材料。
【0116】3.該無色の光酸化性物質が、光分解によ
り、活性水素、いわゆるツェレビチノフ(Zerewitinoff)
水素を1種もしくはそれ以上の該有機還元剤から引き抜
くことができる2個のイミダゾリル基を生成するビ−イ
ミダゾリル化合物である、上記1または2に従う記録材
料。
【0117】4.該無色の光酸化性物質が下記の一般
式:
【0118】
【化11】
【0119】[式中、R1、R2およびR3(同一もしく
は相異なる)の各々は炭素環式または複素環式の芳香族
基を示し、該基はツェレビチノフ水素原子を含まずそし
て各々の点線円は4個の位置が定まらない電子を表す]
に相当する、上記1〜3のいずれかに従う記録材料。
【0120】5.1種もしくはそれ以上の該ビイミダゾ
リル化合物が、適用される1種もしくはそれ以上の還元
剤に関して、2:1〜250:1のモル比で存在する、
上記2〜4のいずれかに従う記録材料。
【0121】6.該実質的に非感光性の有機銀塩が炭素
数が少なくとも12の脂肪族カルボン酸の銀塩である、
前記項のいずれかに従う記録材料。
【0122】7.該有機銀塩がパルミチン酸銀、ステア
リン酸銀もしくはベヘン酸銀またはそれらの混合物であ
る、上記6に従う記録材料。
【0123】8.該記録層が該有機銀塩の還元により生
成する金属銀のための少なくとも1種の調色剤(toning
agent)を含有する、前記項のいずれかに従う記録材料。
【0124】9.(1)上記1〜8のいずれかに従う記
録材料を準備し、(2)該記録材料を熱源と接触させ、
(3)該記録材料を画素毎に像通りに加熱し、(4)該
記録材料を該熱源から分離し、そして(5)像通りに加
熱された該記録材料を紫外線に均一に露光し、該光酸化
性物質を活性化させて残存する還元剤の酸化を行う段階
を含んでなるサーモグラフィー方法。
【0125】10.該像通りの加熱が電気的に活性化さ
れるマイクロレジスターの配列を有する熱ヘッドにより
電気的に進行する、上記9に従うサーモグラフィー方
法。
【0126】11.該像通りの加熱が、吸収された照射
線が記録材料中に存在する物質により熱に転化される調
整されたレーザー光線により進行する、上記9に従うサ
ーモグラフィー方法。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上の結合剤中に、(i)熱により
    活性化される還元で銀になりうる実質的に非感光性の有
    機銀塩を、(ii)熱により活性化された時に該実質的に
    非感光性の有機銀塩を還元しうる少なくとも1種の還元
    剤と熱により作用する関係で含有する、直接的な熱によ
    る像形成において使用するのに適した像安定化特性を有
    する感熱性記録材料であって、該記録材料が、1種もし
    くはそれ以上の該還元剤との混合物として、紫外線に露
    光した際に1種もしくはそれ以上の該還元剤を酸化によ
    り不活性化しうるフリーラジカルを生成し、それにより
    1種もしくはそれ以上の該還元剤が該有機銀塩を銀に還
    元できないようにする少なくとも1種の無色の光酸化性
    物質を含有することを特徴とする感熱性記録材料。
  2. 【請求項2】 (1)請求項1に記載の記録材料を準備
    し、(2)該記録材料を熱源と接触させ、(3)該記録
    材料を画素毎に像通りに加熱し、(4)該記録材料を該
    熱源から分離し、そして(5)像通りに加熱された該記
    録材料を紫外線に均一に露光し、該光酸化性物質を活性
    化させて残存する還元剤の酸化を行う段階を含んでなる
    ことを特徴とするサーモグラフィー方法。
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