JP2954506B2 - 樹脂表面の粗面化方法 - Google Patents

樹脂表面の粗面化方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は樹脂の表面を塗料の上塗
りや化学メッキに好適する樹脂表面の粗面化方法及び樹
脂の表面構造に関する。
【0002】
【従来の技術】樹脂に塗料の上塗りを行ったり化学メッ
キを施す場合には、塗膜やメッキ層の付着性を高めるた
め、その表面に微細な凹凸を形成する粗面化処理を行う
ことが望ましい。
【0003】このために従来は、例えば塗料にゴム系材
料を分散させて樹脂表面に塗布し、これを硬化させた後
に溶剤にてゴム系材料を溶解して除去するという方法が
採用されていた。これによれば、硬化した塗膜表面に分
散していた無数の微小なゴム粒子が溶解除去された後が
微小孔となるから、塗膜表面が粗面となるのである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記方法で
は、ゴム系材料粒子の溶解のためには、樹脂を溶剤中に
比較的長い時間浸漬しておかねばならず、その生産性に
劣るという問題がある。しかも、溶剤により塗膜表面に
露出していたゴム系材料粒子は溶解除去されても、塗膜
中に埋没しているものは、そのまま残留することにな
る。このことは硬化した塗膜中に軟質のゴム系材料が分
散して包含されていることになるから、塗膜強度等の機
械的特性や耐熱性等の熱的特性を劣化させることを意味
する。
【0005】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
である。従って、その目的は、生産性に優れ、しかも、
樹脂の機械的強度や熱的特性等の性質を劣化させること
がない樹脂表面の粗面化方法及び樹脂の表面構造を提供
するところにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る樹脂表面
の粗面化方法は、樹脂材料中に中空微粉末を混合して
材上に樹脂層を形成するとともに樹脂層に所要の樹脂表
面を形成し、その後に樹脂表面層の中空微粉末を研磨等
の機械的手段により破壊して微細孔とするところに特徴
を有する。この場合、中空微粉末は直径1〜50μmの
ガラス製中空球とすることが好ましい(請求項2の発
明)。
【0007】
【0008】
【作用】請求項1の発明では、まず、樹脂材料中に中空
微粉末を混合して所要の樹脂表面を形成する。この段階
で、中空微粉末は表面層も含めて樹脂層の全体に分散し
た状態となっている。この後、例えば研磨等の機械加工
によって樹脂表面層の中空微粉末を破壊すると、中空微
粉末が破壊されたことによりその内部が露出することに
なって樹脂表面がえぐりとられたような微細孔が形成さ
れる。一方、樹脂の内部では、中空微粉末が破壊される
ことなく分散した状態を保つ。中空微粉末をガラス製の
中空球とすれば、これを包含する樹脂の強度が高くなる
だけでなく、光を通すことができるから、光硬化性の樹
脂にも適用することができる。なお、ガラス製中空球の
直径が1μmに満たないような場合もは、粗面化の程度
が不足して平滑になり過ぎ、50μmを超えると過剰な
粗面化度どなる。なお、ガラス製中空球の配合比は10
〜50%であることが好ましい。
【0009】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の樹脂表面
の粗面化方法によれば、破壊された中空微粉末による微
細孔によって樹脂表面が祖面化され、樹脂層内部には中
空微粉末が復号された形態となっているから、樹脂の機
械的強度や熱的特性等の性質を高く維持できるという優
れた効果が得られる。
【0010】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例について
図1ないし図3を参照して説明する。
【0011】図3は、完成形態の樹脂表面構造を示して
おり、基材1に紫外線硬化性の樹脂層2が例えばスクリ
ーン印刷により厚さ100μm程度の層厚で形成され、
内部に多数のガラスバルーン(ガラス製中空球)3が埋
設されている。ガラスバルーン3は、例えば直径が1〜
50μmであって樹脂層2内の全体に分散しており、こ
れらのうち樹脂層2の表面に位置するものは破壊されて
バルーン3内部が露出した形態となっている。これによ
り、樹脂層2の表面には破壊されたガラスバルーン3に
より形成された無数の微細孔が形成されており、これに
て樹脂層2表面は粗面化された状態にある。
【0012】このような状態の樹脂層2では、この樹脂
層2に重ねて塗料を上塗りしたり、化学メッキを施した
りした場合に、上塗り層や化学メッキ層の樹脂層2に対
する付着性を極めて高く維持することができる。しか
も、樹脂層2内には無数のガラスバルーン3が分散して
含まれているから、柔軟なゴム系材料粒子を分散させた
従来の樹脂層に比べて皮膜強度や硬度が十分に高くな
る。さらに、ゴム系材料を含んだものに比べて耐熱性が
高くなり、従来に比べて高い温度まで安定的な皮膜状態
を得ることができるという利点が得られる。
【0013】次に、上記構成の樹脂表面を製造する方法
について説明する。まず、紫外線硬化性の樹脂に10w
t%〜50wt%のガラスバルーン3を配合して均一に
分散させ、これを図1に示す基材1に対し例えばスクリ
ーン印刷にて塗布して所要の厚さの樹脂層2を形成す
る。そして、その樹脂層2に紫外線を照射してこれを硬
化させると、硬化した樹脂層2中に無数のガラスバルー
ン3が分散した状態となる(図2参照)。
【0014】この後、その表面を研磨機にて研磨して所
定の厚さ分だけ削り取るようにすると、樹脂層2中の表
面層に位置しているガラスバルーン3の一部が樹脂層2
の研削とともに破壊されて中空内部を露出させて微細孔
化し、これにて樹脂表面が粗面化された図3の状態とな
るのである。
【0015】このように本実施例の製造方法では、樹脂
層2を硬化させた後、その表面を研磨加工することによ
り樹脂表面を粗面化することができるから、単に基材1
を研磨機に通せばよく、従来の溶剤を使用した製造方法
に比べて極めて短時間でその作業を終えることができ、
生産性を著しく高くすることができる。
【0016】<他の実施例>本発明は上記記述及び図面
によって説明した実施例に限定されるものではなく、例
えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に含まれ
る。
【0017】(1)上記実施例では、樹脂層2をスクリ
ーン印刷法により形成したが、これに限らず、スプレ
イ、刷毛塗り、ロールコーター等の他の樹脂層形成手段
を広く適用することができる。
【0018】(2)上記実施例では、紫外線硬化樹脂を
使用したが、これに限られず、熱硬化性或いは熱可塑性
の各種の樹脂を利用することができる。
【0019】(3)また、中空微粉末としてはガラスバ
ルーンに限らず、無機鉱物を溶融させて中空微粉末化し
たものや樹脂製の中空微粉末であってもよいが、機械的
強度や耐熱性の観点からは無機材料の中空微粉末が好ま
しい。
【0020】なお、本発明は上記し且つ図面に示す実施
例に限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内
で種々変更して実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】基材の拡大断面図
【図2】基材に樹脂層をコーティングした状態を示す拡
大断面図
【図3】樹脂の表面層中のガラスバルーンを破壊した状
態を示す拡大断面図
【符号の説明】
1…基材 2…樹脂層 3…ガラスバルーン(中空微粉末)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−107850(JP,A) 特開 昭53−10660(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B29C 59/00 - 59/18

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂材料中に中空微粉末を混合して基材
    上に樹脂層を形成するとともに該樹脂層に所要の樹脂表
    面を形成し、その後に樹脂表面層の中空微粉末を研磨等
    の機械的手段により破壊して微細孔とすることを特徴と
    する樹脂表面の粗面化方法。
  2. 【請求項2】 中空微粉末は直径1〜50μmのガラス
    製中空球であることを特徴とする請求項1記載の樹脂表
    面の粗面化方法。
JP17944795A 1995-06-21 1995-06-21 樹脂表面の粗面化方法 Expired - Lifetime JP2954506B2 (ja)

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