JP2954491B2 - 外壁診断方法及び装置 - Google Patents

外壁診断方法及び装置

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JP2954491B2
JP2954491B2 JP6274006A JP27400694A JP2954491B2 JP 2954491 B2 JP2954491 B2 JP 2954491B2 JP 6274006 A JP6274006 A JP 6274006A JP 27400694 A JP27400694 A JP 27400694A JP 2954491 B2 JP2954491 B2 JP 2954491B2
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要輔 高場
康夫 井上
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、外壁診断方法及び装置
に関し、特に、建物の外壁の劣化の具合を打音の変化に
よって自動的に検出すると共に、各ワイヤと係合する巻
取りプーリの回転バランスを差動歯車機構で行うための
新規な改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、用いられていた外壁診断方法及び
装置としては、一般に、作業者が建物の外壁に宙吊りさ
れたゴンドラに載り、外壁打ち棒で外壁を手で打ち、作
業者の感覚によって外壁劣化の具合を検出するようにし
ていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の外壁診断方法
は、以上のように構成されていたため、例えば、高層ビ
ルの場合、作業者は吊るワイヤが左右に振れ、風の強い
時などは極めて危険な作業であると共に、巨大な建物の
場合には実際には不可能な場合もあった。
【0004】本発明は、以上のような課題を解決するた
めになされたもので、特に、建物の外壁の劣化の具合を
打音の変化によって自動的に検出すると共に、差動歯車
機構の巻取りプーリの回転バランスを差動歯車機構で行
うようにした外壁診断方法及び装置を提供することを目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明による外壁診断方
法は、建物の上部に設けられた屋上移動台車からワイヤ
を介して吊り下げられた昇降移動台車を昇降させ、前記
昇降移動台車に設けられた壁面打ち手段により前記建物
の壁面を打つことにより前記壁面の診断を行い、前記ワ
イヤと係合する前記昇降移動台車の各巻取りプーリの回
転バランスを差動歯車機構で行う方法である。
【0006】本発明による外壁診断装置は、建物の上部
に設けられ横行移動自在な屋上移動台車と、前記屋上移
動台車からアーム及び複数のワイヤを介して吊り下げら
れ上部壁面打ち手段と下部壁面打ち手段及びマイクロホ
ンを有する昇降移動台車と、前記屋上移動台車に設けら
れ前記各ワイヤと係合する巻取りプーリと、前記各巻取
りプーリに接続された差動歯車機構とを備え、前記差動
歯車機構により前記各巻取りプーリの回転バランスを得
るようにした構成である。
【0007】
【作用】本発明による外壁診断方法及び装置において
は、建物の屋上で横行移動する屋上移動台車からアーム
及びワイヤを介して吊り下げられた昇降移動台車内の各
壁面打ち手段が、この建物の壁面を打った時の打音をマ
イクロホンで検出打音として検出すると共に、この検出
打音の振動波形の波高率を演算することにより、壁面の
劣化部分を打音で検出することができる。また、ワイヤ
と係合し昇降移動台車を昇降させるための巻取りプーリ
の回転バランスを差動歯車機構の差動歯車部で得ること
ができる。
【0008】
【実施例】以下、図面と共に本発明による外壁診断方法
及び装置の好適な実施例について詳細に説明する。図1
において符号1で示されるものは建物2の屋上2aに屋
上レール3を介して所定距離(本実施例では2m)だけ
横行移動できるように構成された屋上移動台車であり、
この屋上移動台車1から吊り下げられた1対のワイヤ4
には、昇降移動台車5が昇降自在に設けられている。
【0009】前記建物2の地上位置6には、電源盤7及
びパソコンからなるコンピュータ8が設けられ、この電
源盤7からの電力線7aは、昇降移動台車5に接続され
ており、前記コンピュータ8には、第1無線アンテナ9
を有するリモコン用の操作盤10が接続コード11で接
続されている。従って、この第1無線アンテナ9で受信
された後述の各種データがコンピュータ8に入力され画
面8aに表示される。
【0010】前記建物2の屋上2aに形成された笠木1
2上に前記レール3が固定機構部13を介して調整自在
に設けられ、屋上移動台車1の2対のガイド輪1a,1
b及び駆動輪1cがこのレール3に当接しており、前記
ワイヤ4は、前記屋上移動台車1に出入自在に設けられ
たアーム14の先端に接続されている。なお、このレー
ル3は、2m単位で接続可能に構成され、次々に移動さ
せることにより、建物2の幅の一辺をカバーすることが
できるように構成されている。
【0011】前記屋上移動台車1は、図5で示すように
構成されており、電力線7bで電力の供給を受けると共
に、第2無線アンテナ20aを有する屋上用無線機20
は屋上用CPU21に接続されている。従って、この屋
上用無線機20と操作盤10を介して屋上移動台車1の
動作を遠隔操作で行うことができるように構成されてい
る。前記屋上用CPU21からのアーム出入指令21a
は、アーム用モータ22のアーム用ドライバ23に入力
され、このアーム用モータ22がアーム用減速機24を
介して前記アーム14に螺合する送りねじ25に接続さ
れている。従って、この送りねじ25の回転によってア
ーム14の矢印A方向に沿う出入を行うことができる。
【0012】前記屋上用CPU21からの横行指令21
bは、横行用モータ26の横行用ドライバ27に入力さ
れ、この横行用モータ26は横行用減速機28を介して
屋上車輪1cに接続され、レール3上を移動するように
構成されている。前記屋上移動台車1に設けられた横行
センサ30の出力は、前記横行ドライバ27及び屋上用
CPU21に位置信号31として帰還入力されている。
【0013】次に、前記電源盤7からの電力線7aは昇
降移動台車5へ接続され、前記コンピュータ8に接続さ
れた操作盤10の操作用CPU31には、前記無線アン
テナ9を有する操作用無線機32が接続されると共に、
自動検査指令33a、昇降台車移動方向33b、屋上台
車移動方向33c、検出モード33d、打音33e、フ
ァンオンオフ33fの各スイッチからなるスイッチ操作
部33が前記操作用CPU31に接続されている。
【0014】前記操作用CPU31には、建物2の壁面
2AのタイルのX,Y番地を表示するための番地表示部
35及びタイル寸法及び目地寸法を入力するスイッチ操
作部35Aが接続されていると共に、打音判定検出信号
36及び音診断データ37が出力され、さらに、危険位
置38を知らせるためのランプ又はブザーからなる警告
部39が設けられている。なお、前記コンピュータ8に
は壁面2Aの診断マップを印字するためのプリンタ8A
が接続されている。
【0015】次に、前記昇降移動台車5は、図7に示す
ように構成されている。すなわち、前記電力線7aは、
差動歯車機構500の昇降用モータ40の昇降用ドライ
バ41、上部及び下部壁面打ち手段42,42Aの壁面
打ち用モータ43の壁面打ち用ドライバ44、壁面打ち
手段42を横行移動させるための横行移動手段45の横
行移動モータ46の横行移動用ドライバ47、ファン4
8のファン用モータ49及び1対の移動車輪50の向き
を自在に変えるための能動車輪用モータ51に各々接続
されている。なお、従動車輪50Aは能動車輪50の向
きに従うように構成されている。
【0016】前記昇降用モータ40は、昇降用減速機5
2を介してワイヤ4と係合する巻取りプーリ53(昇降
駆動手段53Aを構成する)に接続され、この巻取りプ
ーリ53の回転によるワイヤ4と巻取りプーリ53の相
対移動により昇降移動台車5によるワイヤ4を経由した
昇降が行われる。なお、1対のギャップセンサ54は壁
面2Aの凹凸に乗り上げた状態を検出するもので、この
昇降移動台車5の上部5aと下部5bに設けられた1対
の第1触覚センサ55,56はこの昇降移動台車5の昇
降時の上限と下限を検出することができる。また、前記
台車5の周囲に8個設けられた第2触覚センサ55Aは
壁面2Aの凸部を検出するように構成されている。前記
昇降用減速機52は、図12で示す差動歯車機構500
の本体ケース501における前記巻取りプーリ53に接
続された1対の大径ギヤ52a,52b及び1対の小径
ギヤ52c,52dとからなり、この小径ギヤ52dが
設けられた駆動軸502には周知の差動歯車部503の
1対の差動歯車503a,503bが設けられ、各差動
歯車503a,503bと噛合するカサ歯車503c,
503dを支持する1対の支持体503e,503fは
前記駆動軸502に軸受504を介して回転自在に設け
られた駆動歯車505に接続されている。前記駆動歯車
505は、前記本体501に固定された前記昇降用モー
タ40のモータ軸40aのモータギヤ40bに噛合さ
れ、この昇降用モータ40の回転により差動歯車部50
3を介して各巻取りプーリ53を回転させ、昇降移動台
車5の昇降を行うことができるように構成されている。
従って、この差動歯車機構500により各巻取りプーリ
53の回転バランスを得ることができる。
【0017】前記壁面打ち用モータ43は、壁面打ち用
減速機57を介してハンマ58を駆動するための円柱カ
ム59に接続され、この円柱カム59の回転によりハン
マ58が壁面2Aを繰り返し打つように構成され、その
時の打音はマイクロホン60によって検出打音60aと
して検出される。
【0018】前記横行移動手段45は、図8にも示され
るように、前記壁面打ち手段42と一体に構成され、そ
の横行移動モータ46は、横行移動用減速機61を介し
て横行往復駆動手段62のラック64と噛合するピニオ
ン63に接続されており、このピニオン63の回転によ
って前記壁面打ち手段42を横方向に50cmにわたり
移動させることができる。
【0019】前記昇降移動台車5に設けられた昇降台車
用無線機70,71に接続されたコンピュータ72の昇
降指令72aは昇降用ドライバ41に入力され、昇降保
持ブレーキ解除指令72bはリレー72cを介して昇降
用モータ40に入力され、ファンオンオフ指令72dは
ファン用モータ49に入力され、ハンマー打ち指令72
eは壁面打ち用ドライバ44に入力され、横行指令72
fは横行移動用ドライバ47に入力され、ステアリング
向き指令72gはリレー72hを介して能動車輪用モー
タ51に入力され、各々の動作を制御して、昇降移動台
車5の昇降、壁面打ち手段42のハンマ60の打ち及び
横行動作を自在に制御することができる。従って、この
昇降台車用無線機70,71と操作盤10を用いること
により、昇降移動台車5の動作を無線で遠隔操作するこ
とができる。
【0020】前記昇降台車用コンピュータには、前記ギ
ャップセンサ54からの昇降目地と位置信号54a、前
記横行移動用モータ46のエンコーダからの横行位置信
号47a、前記マイクロホン60からの検出打音60a
が打音診断分析装置60Aによってその振動波形の波高
率が演算されて壁面2Aのタイルの劣化の具合が分析さ
れた壁面劣化判定信号60b、前記昇降目地と位置信号
54aからの凹凸部乗上げ検出信号54aA、前記第2
触覚センサ55Aからの危険位置と凸部検知信号55A
aが各々入力され、さらに、能動車輪50からのステア
リング向きを示すステアリング向き信号50aが入力さ
れている。なお、前述の打音診断分析装置60Aは、プ
リアンプ60B、ピーククホールド回路60C、実効値
測定回路60D、割算回路60E及び判定回路60Fか
らなり、例えば、特開平5−281202号公報にも開
示されているように周知の構成を1例として採用してい
る。
【0021】次に、前述の構成において、実際に壁面2
Aの劣化の具合を検出し、その検出の結果を壁面の診断
マップとしてコンピュータ8に表示する場合について述
べる。まず、屋上移動台車1を図4で示すように建物2
の最端位置に移動させ、この屋上移動台車1からワイヤ
4で吊り下げられた状態で、電源盤7の電源をオンとし
て、コンピュータ8、操作盤10及び昇降移動台車5へ
の電源をオンとする。
【0022】前述の状態で、スイッチ操作部35Aを介
してこの壁面2Aのタイル寸法と目地寸法の入力によっ
て自動検査のためのイニシャル設定が行われる。操作盤
10からの無線指令により昇降移動台車5の巻取りプー
リ53を作動させてこの昇降移動台車5を昇降させて検
査位置を決めて停止させ、X−Y位置のゼロ位置をセッ
トすると、操作盤10の表示部35にゼロ位置からの壁
面2AのX−Y位置がCm単位で表示される。この状態
で横行移動手段62を介して各壁面打ち手段42,42
Aを作動させることにより、この壁面打ち手段42,4
2Aのハンマ58で打った壁面2Aの打音をマイクロホ
ン60で検出打音として検出すると共に、この検出打音
の振動波形の波高率を打音診断分析装置60Aで演算し
て分析し、その分析した検出の結果は、昇降台車用無線
機71を介して無線でコンピュータ8に送られ、画面8
aに検出結果がYES(丸印)、NO(バツ印)、あい
まい(三角印)の3通りの信号として表示される。従っ
て、この昇降移動台車5内の壁面打ち手段42,42A
は、0.5mの横行を行うため、屋上移動台車1のレー
ル3の長さを2mとすると、レール3のスパン2mあた
り4回の横行を繰り返すことによりスパン2mの壁面2
Aの検出を行うことができる。また、建物2の幅に応じ
て次々とレール3を移動させて行き、前述と同様の作業
を繰り返すことにより壁面2Aの全面の検出を行うこと
ができる。また、前記タイルと目地寸法及び昇降目地と
位置信号54a、横行位置信号47aからタイルX−Y
の番地が割り出され、タイルX番地35aとタイルY番
地35bがコンピュータ8に入力され表示部8aにマッ
プが表示される。なお、前述の作業中においては、昇降
移動台車5のファン48を駆動させていることにより、
その排気力すなわち推力によって、昇降移動台車5自体
が常に壁面2A側に押し付けられ、風等による影響を少
なくして安定した作業姿勢を保つことができる。
【0023】前述の作業は、図4における窓の窓枠10
0が形成されていない壁面2Aのみの場合について述べ
たが、この突出部としての窓枠100がある位置の検出
作業の場合について次に述べる。図4の第1〜第3窓枠
100の真上の位置から昇降移動台車5を降下させつつ
検出し、昇降移動台車5が第1窓枠100に対応した場
合、この第1窓枠100の壁面2Aからの高さが30m
m未満の場合は、図9に示すように、能動車輪50及び
従動車輪50Aの高さが30mmであるため、第1、第
2窓枠100,101の上部及び下部の領域も完全に検
出することができる。
【0024】しかしながら、第3窓枠102の高さが3
0mm以上あるため、昇降移動台車5の下端5Aが第3
窓枠102の上部に当接するが、各壁面打ち手段42,
42Aが各車輪50,50Aの上側及び下側に位置して
いるため、図4で示すように、下部壁面打ち手段42A
にてデッドゾーン110を残すこととなる。
【0025】次に、屋上台車1のアーム14を延ばして
昇降移動台車5を壁面2Aから離しつつ降ろして第3窓
枠102を乗り越えて通過し、1点鎖線で示すように第
3窓枠102の下部に位置させ前記アーム14を元の状
態に縮めると、この第3窓枠102の直下部分のデッド
ゾーン110aを除いて昇降移動台車5の上部壁面打ち
手段42によって検出を行うことができる。なお、打音
の信号処理については、前述の波高率の演算に限ること
なく、周波数分析等の他の手段を用いることもできる。
また、この窓枠102等の突出部を昇降移動台車5が乗
り越える場合、その下端部に形成されたテーパ部300
を介して容易に乗り越えることができる。
【0026】次に、前述の昇降移動台車5を用いて壁面
2Aの計測動作を行う場合についてより詳細に述べる。
図11の状態における符号200〜204は、各壁面2
Aを昇降移動台車5が計測動作をしつつ上昇する状態を
示しており、符号200から204にかけて順次上昇し
ている状態を順々に示しているものである。まず、符号
200の状態では、下部壁面打ち手段42AがY1位
置、上部壁面打ち手段42がY2の位置であり、各々、
右から左方向にかけて横行打音の計測動作を非同時状態
で時間差をもたせて交互に行うものである。また、Y1
とY2は各タイルの高さ方向の中央部を示しており、下
部壁面打ち手段42Aと上部壁面打ち手段42がY1と
Y2に対向していない時は昇降制御にて対向させること
ができる。
【0027】その後、壁面タイル1枚分の高さ方向のス
トローク分だけ昇降移動台車5が上昇し、各壁面打ち手
段42,42Aは、次のタイルの中央部に対向するよう
昇降制御されながら左から右方向にかけて横行打音の計
測動作を非同時状態で時間差をもたせて交互に行う。以
上の計測動作を下部壁面打ち手段42AがY2の位置に
達する迄繰り返し、その後は符号201の状態のよう
に、上部壁面打ち手段42Aのみを計測作動させて窓枠
100からなる突部の下部の計測動を行い、上部壁面打
ち手段42がY3の位置に達する迄繰り返す。
【0028】次に、上部壁面打ち手段42がY3の位置
から下部壁面打ち手段42AがY4の位置に達する迄の
区間は、壁面2Aと昇降移動台車5との間の距離を計測
する2対のギャップセンサ54により非計測状態の指令
が出され、ファン48を停止させる。
【0029】次に、符号203で示す状態のように、下
部壁面打ち手段42AがY4の位置に達すると、下部壁
面打ち手段42から計測動作を行い、次に、上部壁面打
ち手段42がY5の位置に対向するよう昇降制御され計
測動作が行われる。その後、壁面タイル1枚分の高さ方
向のストローク分だけ昇降移動台車5が昇降制御されな
がら横行打音の計測が行われ下部壁面打ち手段42Aが
Y5の位置に達する迄、前述の計測動作を繰り返し、以
降は上部壁面打ち手段42のみを横行打音の計測動作を
行う。その後、上昇し、上部壁面打ち手段42がY6の
位置に達する迄、前述の計測動作を繰り返し、次に、隣
接位置に壁面2Aを横移動を行って降下しつつ前述の計
測動作を行うものである。なお、各壁面打ち手段42,
42Aで計測された各データは、同一壁面2Aの位置を
検出した場合には、何れか一方のみとするようにコンピ
ュータ8内で処理され、前記各データは互いに連係して
処理されて壁面2A全体の計測を行うことができる。
【0030】
【発明の効果】本発明による外壁診断方法及び装置は、
以上のように構成されているため、次のような効果を得
ることができる。すなわち、屋上移動台車により横移動
するワイヤをガイドとして、壁面打ち手段を有する昇降
移動台車が昇降し、壁面打ち手段の打音から壁面の劣化
の具合を検出しているため、壁面に作業者が上ることな
く、自動的にその検出結果をコンピュータの表示部に表
示することができ、壁面の診断を迅速かつ正確に行うこ
とができる。また、各巻取りプーリの回転バランスが差
動歯車機構を介して達成できるため、昇降移動台車の昇
降が円滑に行われる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による外壁診断装置を用いて診断する状
態を示す構成図である。
【図2】図1の要部を示す斜視図である。
【図3】図1の要部を示す断面図である。
【図4】図1の他の診断状態を示す構成図である。
【図5】屋上移動台車を示すブロック図である。
【図6】図1の要部を示すブロック図である。
【図7】昇降移動台車を示すブロック図である。
【図8】昇降移動台車の平面図である。
【図9】図8の右側面図である。
【図10】図8の底面図である。
【図11】計測動作を示す構成図である。
【図12】図8の要部を示す詳細構成図である。
【図13】図12の側面図である。
【図14】図12の底面図である。
【符号の説明】
1 屋上移動台車 2 建物 2A 壁面 4 ワイヤ 5 昇降移動台車 14 アーム 20 屋上用無線機 42,42A 壁面打ち手段 53 巻取りプーリ 60 マイクロホン 500 差動歯車
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 堂山 敦弘 東京都清瀬市下清戸4丁目640番地 株 式会社大林組技術研究所内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01N 29/00 - 29/28

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物(2)の上部に設けられた屋上移動台
    車(1)からワイヤ(4)を介して吊り下げられた昇降移動台
    車(5)を昇降させ、前記昇降移動台車(5)に設けられた壁
    面打ち手段(42,42A)により前記建物(2)の壁面(2A)を打
    つことにより前記壁面(2A)の診断を行い、前記ワイヤ
    (4)と係合する前記昇降移動台車(5)の各巻取りプーリ(5
    3)の回転バランスを差動歯車機構(500)で行うことを特
    徴とする外壁診断方法。
  2. 【請求項2】 建物(2)の上部に設けられ横行移動自在
    な屋上移動台車(1)と、前記屋上移動台車(1)からアーム
    (14)及び複数のワイヤ(4)を介して吊り下げられ上部壁
    面打ち手段(42)と下部壁面打ち手段(42A)及びマイクロ
    ホン(60)を有する昇降移動台車(5)と、前記屋上移動台
    車(1)に設けられ前記各ワイヤ(4)と係合する巻取りプー
    リ(53)と、前記各巻取りプーリ(53)に接続された差動歯
    車機構(500)とを備え、前記差動歯車機構(500)により前
    記各巻取りプーリ(53)の回転バランスを得る構成とした
    ことを特徴とする外壁診断装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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