JP2953660B1 - 溶融めっき用シンクロールの駆動構造 - Google Patents
溶融めっき用シンクロールの駆動構造Info
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Abstract
を生じたりすることのない、シンクロールの駆動構造を
提供する。 【解決手段】 a)駆動力を受けて回転する駆動軸31
を、浸漬時のシンクロール6と同一の軸線上に、めっき
浴槽1の側壁を貫通し軸線方向に進退し得るよう配置す
るとともに、b)その駆動軸31の端部とシンクロール6
の端部との間に、分離可能に係合し合って回転を伝達す
る継手部32を設け、c)上記側壁の貫通部分に配置する
駆動軸用の軸受33に、その内周面33aの温度を下げ
るための冷却手段34を設けた。
Description
っき等をなす連続溶融めっきラインにおいて金属浴中に
浸漬されるシンクロール(浴中ロール)の駆動構造に関
するものである。
連続溶融亜鉛めっきラインには、図3に示すようなめっ
き浴槽(ポット)1とともにシンクロール4・5・6が
使用される。ポット1は溶融亜鉛を貯留する容器であ
り、シンクロール4〜6は、鋼板xを案内したり支持し
たりするための円筒状ロールである。上流側のリール
(図示せず)から送り出される鋼板xを、直前の焼鈍炉
3において酸化膜を除去しながら熱処理したのち、図の
ようにシンクロール4に掛けた経路でポット1内の亜鉛
浴2中に通して表面に亜鉛被膜を付着させる。その鋼板
xに対してさらに、他のシンクロール5・6にて支えた
状態でエアナイフ(図示せず)からエアを吹き付けるこ
とによって、めっき厚さの調整を行う。鋼板xはその後
に冷却して下流側のリール(図示せず)に巻き取ること
になる。
連れて回るように構成される場合もあるが、モータ等の
駆動源によって駆動されるよう配置される場合もある。
鋼板xの巻付角が小さいために連れ回りが難しいシンク
ロール5・6については、後者、すなわち何らかの駆動
構造が付設される場合が多い。
るシンクロールの駆動構造を示す。まず図4(a)は、
実公昭60−38668号公報に記載された例であり、
シンクロール6を支持し昇降させるフレーム10の上部
にモータ21等を設置し、それとシンクロール6との間
を伝動チェーン22によって接続するものである。チェ
ーン22のうち亜鉛浴2の上に出る部分には保温カバー
23をかぶせてあり、ガスバーナ24を用いて加熱する
ことにより、チェーン22に付着した亜鉛が凝固するの
を防止する。一方、図4(b)は、斜めに配置した伝動
軸25を介してシンクロール6をモータ28等に接続す
る例である。モータ28を含む駆動源は浴槽1の上端よ
りも高い位置に設けておき、亜鉛浴2中に浸漬されるシ
ンクロール6と当該駆動源とをその伝動軸25によって
つなぐのである。駆動源の出力軸とシンクロール6とが
水平であるのに対して伝動軸25は傾斜しているため、
各軸間の連結部には自在継手26・27が設けられる。
動構造にはつぎのような課題がともなう。すなわち、イ)
伝動用のチェーン22が高温の亜鉛浴2中に入ったり
出たりするため、そのチェーン22の耐用寿命が長くな
いことに加え、亜鉛浴2の浴面2a上に浮遊する不純物
(「ドロス」と呼ばれる)がチェーン22によって浴中
に巻き込まれるという不都合がある。そうして浮遊物が
浴中に入ると、鋼板xの表面に付着してめっき層の質を
低下させてしまう。鋼板x自身が浴中に入る部分につい
ては、図3のように焼鈍炉3の一部が浴面2aを囲んで
ドロスの発生しない雰囲気を保っており、鋼板xが浴中
から出る部分では前述のエアナイフから出る空気の作用
でドロスが鋼板xから遠ざけられることを考慮すると、
図4(a)のチェーン22によってドロスが浴中に巻き
込まれることも本来なら防止されねばならない。
す場合や自身のメンテナンス等のために浴中から引き上
げられることもしばしばあるが、チェーン22や駆動源
がシンクロール6およびフレーム10の片側に付設され
ているため、引き上げのための手段が簡単には構成され
ない。同手段は、バランスをとりながらシンクロール6
を引き上げ、かつ、鋼板xの送通方向に対してシンクロ
ール6が直角をなし水平でもあるように正確な位置に下
降させる必要があるため、フレーム10上でチェーン2
2等の重量が偏っている場合には特殊な構成を必要とす
るからである。
合にも課題がある。たとえば、ハ) 伝動軸25をかなり
傾斜させて使用するので、自在継手26・27を使用す
るとはいえ、回転速度について一定の制限がある。した
がって、鋼板xの送り速度を上昇させることが困難なた
めに、生産効率を十分には高められない場合もある。
速度で駆動することが困難である。自在継手26・27
のうち一方(継手26)は、シンクロール6とともに亜
鉛浴中に漬かるものであるため構造が簡単でなければな
らず、等速で回転を伝達できるような高級な機能をもた
せることができないからである。シンクロール6の回転
速度が変動すると、鋼板xが振動したりめっき厚さにム
ラが生じたりする不都合が生じる。
融金属めっきを行う場合における以上のような課題を解
決し、浴面上のドロスを巻き込んだり速度ムラを生じた
りすること等のないシンクロールの駆動構造を提供しよ
うとするものである。
めっき用シンクロールの駆動構造は、 a) 駆動力を受けて回転する駆動軸を、浸漬時のシンク
ロールと同一の軸線上(シンクロールの軸の延長線上)
に、めっき浴槽の側壁を貫通し軸線方向に進退し得るよ
う配置するとともに、 b) その駆動軸の端部とシンクロールの端部との間に、
分離可能に係合し合って回転を伝達する継手部を設け、 c) 上記側壁の貫通部分に配置する駆動軸用の軸受に、
その内周面の温度を下げるための冷却手段を設けたこと
を特徴とする。
作用がある。すなわち、 1) モータなどが発する回転駆動力は、上記a)のように
配置した駆動軸を経由し、b)の継手部を介してシンクロ
ールに伝達される。駆動軸は浸漬時のシンクロールと同
一の軸線上に配置されるため、両者間に係合し合うb)の
継手部は等速で回転を伝達するのが容易である。つま
り、その継手部として、金属浴中に漬かっても差し支え
ない極めて簡単な構造のものを使用しながらも、変動の
ない一定の速度でシンクロールを回転駆動することが可
能である。駆動軸とシンクロールとが同一軸線上に位置
することは、それらの回転速度を高くするうえでも有利
である。そのような点から、この駆動構造によると、図
4(b)に示した駆動構造を採用する場合よりも、鋼板
に対する溶融めっきを高品質なものとして能率的に行う
ことができる。
て金属浴中のシンクロールに接続されるため、浴面を横
切って上下に移動することはない。この構造では、シン
クロールを駆動するために浴面を上下に移動するような
手段はほかにも必要でないので、浴面上に浮遊するドロ
スを、シンクロールの駆動にともなって浴中に巻き込む
恐れはない。したがって、図4(a)の場合とは違っ
て、浴槽内の溶融金属を長く清浄に保つことができる。
クロールを引き上げ、または再び浴中に浸漬する場合、
駆動軸や駆動源(モータ等)とは別にシンクロールを操
作すれば足りる。上記a)のとおり駆動軸が軸線方向に進
退可能であるうえ、b)のとおり継手部が駆動軸・シンク
ロール間で分離可能であるため、その継手部においてシ
ンクロールから駆動軸を分離できるからである。駆動軸
や駆動源を含まないシンクロールを操作するのなら、バ
ランスをとりながらそれを上昇または下降させて所定の
位置・方向におくことも、特殊な構成を必要とすること
なく容易に行うことができる。
の側壁を貫通して軸線方向に進退可能なように配置され
るが、浴槽内の溶融金属がその貫通部分から浴槽外に漏
れ出ることは防止される。その貫通部分に配置する軸受
に上記c)のとおり冷却手段を設け、その内周面の温度を
下げるからである。軸受の内周面の温度が下がると、溶
融めっき用の金属がその内周面と駆動軸の外周面との間
の隙間に浸入したとしても、冷却されて流動性を低下さ
せる(または凝固して流動性をなくす)結果、外部に漏
れ出ることがないのである。
造は、とくに、上記軸受(の内周面)と上記駆動軸(の
外周面)との間に浸入する溶融めっき用の金属を、上記
冷却手段によって半溶融状態に保つことを特徴とする。
の間に溶融めっき用の金属が浸入したとしても、それが
半溶融状態に保たれるため、流動性の低下によってその
金属の流出が防止されるとともに、駆動軸の回転につい
て円滑性が低下することがない。軸受と駆動軸との間に
金属が浸入して凝固すると、その金属の凝固特性や、駆
動軸の材質・表面粗さ等によっては、大きな抵抗が生じ
て駆動軸の回転がスムーズでなくなる場合がある。その
点、浸入した金属を上記のように半溶融状態に保つな
ら、金属の種類等にかかわらず駆動軸の回転がつねに円
滑に保たれるのである。
記軸受(の内周面)と上記駆動軸(の外周面)との間に
圧力気体を送り込み、めっき浴槽の内側(つまりめっき
浴内)にその気体を出すことを特徴とする。
軸との間の隙間に圧力気体を送るなら、その隙間の内部
の圧力が浴槽内の金属の圧力を上回り、その金属が当該
隙間の内部に浸入するのを防止する。その隙間に金属が
全く浸入しないなら、浴槽内の金属が外部に漏れ出るこ
ともあり得ない。また、隙間内での圧力が不均一である
こと等に基づいて隙間の一部に溶融金属が浸入したとし
ても、上記のように軸受が冷却されるにともなってその
金属も冷却され、やはり外部に漏れ出ることがない。な
お、気体には、溶融金属を穏やかに冷却する作用がある
ため、その気体の使用量等をうまく調節することにより
金属を半溶融状態に保つことが容易になる。
態を紹介する。同図は、図3に示した連続溶融亜鉛めっ
きラインにおけるシンクロール6とその駆動構造等を示
す側面図である。亜鉛浴2を有する浴槽1等は、当該シ
ンクロール6に沿った鉛直な平面で切断して示してい
る。
らなり、両端付近において支持フレーム10により回転
可能に支持されている。メンテナンス等のためにはフレ
ーム10とともに上昇して亜鉛浴2中から引き上げられ
るが、浴中に浸漬されたときには、図示の定位置にまで
正確に下げられ、その向きも定方向(鋼板xの長手方向
と直角で水平な方向)に定められる。鋼板xと擦れ合う
ことをなくすためには周速が鋼板xの速度と同じになる
ようにシンクロール6を回転させたいが、鋼板xとの接
触面積が広くないため、鋼板xから受ける力で連れ回り
させることは困難である。そこで、シンクロール6には
つぎのような駆動構造を付設している。
動軸31を配置している。駆動軸31のうち浴槽1の外
に出ている部分には、可変速モータ(図示せず)を含む
駆動源(同)を接続し、それによる回転駆動力を駆動軸
31を介して伝えることにより、シンクロール6を回転
させるのである。駆動軸31はステンレス系の合金にて
形成し、その位置は、浴中に浸漬した状態で上記のよう
に定位置・定方向に定められるシンクロール6の延長線
上とする。そして駆動軸31が貫通する浴槽1の側壁に
は軸受33を設け、それによって駆動軸31を回転可能
に支持させている。軸受33は、やはりステンレス系の
金属で製造し、軸線方向の寸法を浴槽1の鉄皮1aと耐
火物1bとの合計厚さを超えるように定めている。軸受
33の内周面33aは滑らかな円筒面に仕上げ、駆動軸
31のうち同様に滑らかに仕上げたジャーナル部の外周
面31aを、相対回転および軸線方向への相対移動が可
能なように支持させている。なお、駆動軸31が軸線方
向に移動するのは、前記のようにシンクロール6がメン
テナンス等のために引き上げられる場合に、駆動軸31
を多少(数cm)浴槽1の外向きに引き出して後述の継
手部32を分離するためである。
手部32を設けることにより、駆動軸31に伝わる駆動
力をシンクロール6に伝達するようにしている。継手部
32は、駆動軸31の先端に設けた継手片31bと、そ
れに係合するようシンクロール6の軸端に一体化した継
手片6aとからなる。この継手部32は、前記のように
シンクロール6が上昇する関係でシンクロール6・駆動
軸31間の分離・接続が容易に行えるものでなければな
らず、また400℃を超える亜鉛浴2中で機能する必要
上、構造の簡単なものでなければならないので、いわゆ
るドッグクラッチ状の構成を有するものとしている。す
なわち、継手片31b・6aのそれぞれに軸線方向に伸
びた突起と穴(または溝)とをそれぞれ少数(各2個程
度)形成しておき、軸線方向への駆動軸31の移動によ
ってそれら突起と穴とが容易に噛み合い、かつ分離する
ようにした。
対回転し軸線方向への相対移動をすることから、前者の
内周面33aと後者の外周面31aとの間は、0.5m
m以下の直径差がある隙間ばめのはめ合いにしている。
しかしその隙間には浴槽1内の溶融亜鉛が浸入し得るた
め、この支持構造では、浴槽1外に亜鉛が漏れ出るのを
防止する目的で軸受33を冷却することにしている。軸
受33を冷却することによって、その隙間に浸入する溶
融亜鉛を凝固させ、または半溶融状態にし、それにて溶
融亜鉛の漏出を防止するのである。
ォータージャケット33bを形成するとともに、冷却手
段34によってそこに冷却水を流すこととしている。冷
却手段34としては、ポンプ34aやタンク34e等を
組み合わせて配置している。タンク34eの冷却水を、
ポンプ34aおよび供給管34bによりジャケット33
bへ送って軸受33内に循環させるのである。ジャケッ
ト33bに循環させた水は、還流管34cおよびフィル
ター34dを通してタンク34eに戻す。溶融亜鉛を半
溶融の状態に保つためには、その冷却水の流量および温
度を適宜に調整する必要がある。
の形態を紹介する。この例も溶融亜鉛めっきラインにお
けるシンクロール6とその駆動構造に関するものであ
る。シンクロール6は支持フレーム10によって、回転
自在かつ昇降可能に支持されており、亜鉛浴2中では図
示の位置を定位置(および定方向)として使用される。
そのシンクロール6に回転駆動力を伝達する駆動軸31
は、亜鉛浴2中での使用時のシンクロール6と軸線が共
通になる位置で浴槽1の側壁を貫通するように設け、そ
の側壁に取り付けた軸受33によって支持させている。
駆動軸31とシンクロール6との間は、突起と穴とが分
離可能に係合する形式の継手部32によって接続し、ま
た、駆動軸31は軸線方向への進退も可能にしている。
駆動軸31の回転と軸線方向の移動とを可能にするため
に駆動軸31と軸受33との間には隙間があり、そこか
らの溶融亜鉛の漏出を防止する必要があることから、軸
受33の内部にはウォータージャケット33bを形成
し、図1のと同様の冷却手段(図示せず)を用いてそこ
へ冷却水を循環させることにより、当該隙間内に浸入す
る溶融亜鉛を凝固させ、または半溶融状態にすることと
している。
の駆動構造と同じだが、さらにつぎのような構成を付加
した点に特徴がある。すなわち、軸受33のうちに、そ
の内周面33aにエアを供給するための送気孔33cと
環状のエアだまり33dを形成しておき、そこへ向けて
送気手段35を接続している点である。送気手段35
は、エアポンプ35aや送気管35bを含んでいて、最
高圧力が7kg/cm2G程度の常温の圧縮乾燥空気を
送ることができる。また浴槽1の外側を向いた軸受33
の端面にはシール部材33eを取り付けており、軸受3
3と駆動軸31との間から外側へは空気が漏れないよう
にしている。送気手段35によって軸受33に圧力空気
を送ると、その空気は送気孔33cやエアだまり33d
を経て、軸受33の内周面と駆動軸31の外周面との間
の隙間に入り、その隙間を図の右方へ進んで浴槽1中の
亜鉛浴2中に緩やかに吹き出す。
圧力を上回り、かつ浴中への空気の吹き出し方が激しく
ならないよう送気手段を調整しながら上記のように圧力
空気を送り続けると、溶融金属が隙間内に浸入するのを
積極的に防止できる。空気の圧力によって溶融亜鉛を浴
槽中に押し返せること、および空気の冷却作用によっ
て、浸入しようとする溶融金属の温度を下げてその流動
性を低下させ得るからである。軸受33内での駆動軸3
1の位置が偏ることにより上記隙間に大きさ(厚さ)の
不均一が生じ得るため、部分的には隙間内に溶融金属が
浸入することもあり得るが、その場合にも、上記のとお
り軸受33が冷却水等で冷却されていることにより、溶
融金属の浸入は最小限にとどめられる。最も強い冷却作
用のあるジャケット33bの付近でその金属が冷やさ
れ、外側寄りにあるエアだまり33dの位置に至るまで
に凝固(または半溶融化)して流動性を失う(または大
幅に低下させる)からである。このような作用により、
図2の駆動構造においては、外部への溶融金属の漏出が
図1のものよりもさらに確実に防止されるといえる。
れら以外の形態によっても請求項の発明を実施すること
は可能である。たとえば、図3に示すシンクロール6の
みには限らず、他のシンクロール4や5に相当するもの
等においても、駆動構造として同様のものを使用するこ
とができる。また、以上には亜鉛めっきのために溶融亜
鉛浴中に浸漬するシンクロールについて説明したが、亜
鉛めっきでなく錫(スズ)やアルミ等のめっきを行うた
め、溶融錫や溶融アルミ等の金属浴中に浸漬するシンク
ロールの駆動構造として発明を実施することももちろん
可能である。
ロールの駆動構造には、つぎのような効果がある。すな
わち、 1) 浸漬時のシンクロールと同一の軸線上に配置される
駆動軸を介して回転を伝達するので、ムラのない一定の
速度で、しかも高速度でシンクロールを回転させること
ができる。したがってこの駆動構造によると、高品質の
溶融めっきを能率的に行うことができる。
段が、金属浴の浴面を上下に横切って移動することはな
いため、浴面上に浮遊するドロスが浴中に巻き込まれる
恐れがない。したがって、浴槽内の溶融金属が長く清浄
に保たれ、やはり品質の高い溶融めっきを行える。
することにより移動重量を軽くすることができるため、
シンクロールを上昇または下降させて所定の位置・方向
に置く操作を、特殊な構成を必要とすることなく容易に
行うことができる。
の軸受に冷却手段を設けるため、その軸受と駆動軸との
間に溶融めっき用の金属が浸入したとしても、当該貫通
部分からその金属が外部に漏れ出ることが防止される。
造では、 5) 軸受と駆動軸との間からの金属の流出が防止される
ことに加え、金属の種類等にかかわらず駆動軸の回転が
つねに円滑に保たれる。
に、 6) 軸受と駆動軸との間の隙間に圧力気体を送って浴槽
内に出すため、浴槽内の溶融金属が当該隙間の内部に浸
入するのを効果的に防止でき、溶融金属の漏出防止効果
も高い。
図3に示した連続溶融亜鉛めっきラインにおけるシンク
ロール6とその駆動構造などを模式的に示す正面図であ
る。めっき浴槽1等は当該シンクロール6に沿った鉛直
な平面で切断して示している。
である。ただし、図3のシンクロール6とその駆動構造
等を模式的に示す正面図であり、浴槽1等をそのシンク
ロール6に沿った鉛直な平面で切断して示している点
は、図1と同様である。
1とシンクロール4・5・6とを模式的に示す側面図で
あり、図1および図2とは90゜異なる方向から見たも
のである。
れているシンクロールの駆動構造を示す正面図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 溶融めっき用の金属浴中に浸漬されるシ
ンクロールを回転駆動するための構造であって、 駆動力を受けて回転する駆動軸を、浸漬時のシンクロー
ルと同一の軸線上に、めっき浴槽の側壁を貫通し軸線方
向に進退し得るよう配置するとともに、 その駆動軸の端部とシンクロールの端部との間に、分離
可能に係合し合って回転を伝達する継手部を設け、 上記側壁の貫通部分に配置する駆動軸用の軸受に、その
内周面の温度を下げるための冷却手段を設けたことを特
徴とする溶融めっき用シンクロールの駆動構造。 - 【請求項2】 上記軸受と上記駆動軸との間に浸入する
溶融めっき用の金属を、上記冷却手段によって半溶融状
態に保つことを特徴とする請求項1に記載の溶融めっき
用シンクロールの駆動構造。 - 【請求項3】 上記軸受と上記駆動軸との間に圧力気体
を送り込み、めっき浴槽の内側にその気体を出すことを
特徴とする請求項1または2に記載の溶融めっき用シン
クロールの駆動構造。
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