JP2548939Y2 - 溶融めっき浴中浸漬ロールの軸受支持装置 - Google Patents

溶融めっき浴中浸漬ロールの軸受支持装置

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JP2548939Y2
JP2548939Y2 JP6603692U JP6603692U JP2548939Y2 JP 2548939 Y2 JP2548939 Y2 JP 2548939Y2 JP 6603692 U JP6603692 U JP 6603692U JP 6603692 U JP6603692 U JP 6603692U JP 2548939 Y2 JP2548939 Y2 JP 2548939Y2
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bearing
hot
roll
bath
support device
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JP6603692U
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功司 安藤
俊博 森
章雄 青木
邦夫 林
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NSK Ltd
Nippon Steel Corp
Original Assignee
NSK Ltd
Sumitomo Metal Industries Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、溶融めっき浴中に浸漬
されるロールを支持する装置に関し、さらに詳しく言え
ば、そのロールを回転自在に支持する軸受支持装置の改
良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】鋼帯表面に他の金属のめっき層を形成す
る場合、電気化学的処理によるめっきの他、金属を溶融
させためっき浴中に浸漬するいわゆる溶融めっき浴によ
る処理が広く行われている。このような溶融めっき浴に
より、例えば、鋼帯の表面に亜鉛めっきを施す場合、実
開昭61−90852号公報等に開示されているような
装置がある。この装置は、図3、4に示すように、めっ
き槽1内に導かれた鋼帯2はシンクロール3で方向転換
し、サポートロール4を経てめっき槽1から出て行く。
高温の溶融亜鉛浴5中に浸漬された状態で、鋼帯2を案
内するシンクロール3およびサポートロール4は、それ
ぞれ支持アーム6の先端部に、例えば図4に示すよう
に、転がり軸受7を介して、回転自在に支持されてい
る。転がり軸受7としては、耐熱、耐摩耗等が要求され
るので、セラミック製のものが好ましい。しかし、セラ
ミック製の軸受7はその使用方法によっては著しい影響
を受ける。軸受7の支持アーム6およびシンクロール3
は一般に金属製であり、軸受7との熱膨張の差が生じ、
種々の問題を生じる。
【0003】例えば、軸受7の支持アーム6は高温の亜
鉛浴5中では熱変形を生じ、またロールも熱膨張し支持
アーム6と軸受7との位置関係を正規な状態で維持する
ことは極めて困難である。したがって、軸受7に予想外
の荷重が加わり、軸受7を損傷することが多い。また、
支持アーム6およびシンクロール3はある一定期間使用
後、交換するために、亜鉛浴5から引き上げたときに冷
却される。このとき、支持アーム6およびシンクロール
3は、金属製であるので、セラミック製の軸受7よりも
収縮量が大きくなる。その結果生じた隙間に亜鉛が残
り、固化して冷却・収縮時に軸受を圧迫して損傷する。
【0004】また、支持アームに固定された軸受箱は、
通常金属製であるので、前述と同様に、セラミック製の
軸受と軸受箱との熱膨張差による間隙に溶融めっき金属
が入り込み、その金属が残留して、軸受箱が軸受を圧迫
し、破損に至る。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】本考案は、長期間にわ
たって安定して使用可能であり、かつ繰返し使用可能で
ある溶融めっき浴浸漬ロールの軸受支持装置を得ること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案の溶融めっき浴中
浸漬ロールの軸受支持装置は、溶融めっき浴中に浸漬配
置されるロールを、溶融めっき浴中まで伸びる支持アー
ムの先端に装着した軸受箱内に保持された転がり軸受に
よって回転自在に支持する。この軸受支持装置におい
て、前記軸受箱の半径方向に幅0.5mm以上のスリッ
トを設け、該軸受箱の負荷圈側120度の円弧部分を除
く残り部分の厚みを5〜20mmに成形している。
【0007】前記転がり軸受の調心輪を金属で構成し、
該調心輪の半径方向に0.5mm以上のスリットを設け
ることもできる。
【0008】
【作用】本考案の軸受支持装置においては、軸受箱およ
び必要に応じて調心輪に半径方向に幅0.5mm以上の
スリットを入れている。
【0009】このスリット幅の下限を0.5mmにした
理由は、溶融めっき浴槽(例えば亜鉛メッキ浴槽)から
軸受支持装置を引き上げた際に軸受箱および調心軸の前
記スリットの対向面に亜鉛が橋渡し(ブリッジ)状に残
ると、亜鉛が凝固収縮して前記ブリッジの対向面を引っ
張り、軸受の外輪に過大な圧縮応力を与え、軸受の破損
の原因になるため、前記橋渡現象がないように、すなわ
ち、スリットから溶融亜鉛が落ちやすくするためであ
る。したがって、0.5mm以上スリット幅を設けない
と橋渡現象を完全に防止できない。また、スリット幅の
上限は前記軸受支持装置を取扱う際に軸受箱および調心
輪から軸受がはずれないこと、ならびに、アキシアル荷
重を負荷した場合軸受が前記軸受支持装置内の軸受箱お
よび調心輪内で位置ずれ等が生じないように保持される
ために、アキシアル荷重、軸受箱の厚み等を考慮して決
める。サポートロールの中心となす角が120度以下に
するのが望ましい。
【0010】また、軸受箱の厚みを負荷圏側120度の
円弧部分を除く残り部分の半径方向の厚みをセラミック
軸受を軸受箱の内に離脱しないように収納するために、
また、セラミック軸受に過大な応力をかけないために5
〜20mmにしている。負荷圏側120度の範囲内にお
いても軸受箱または調心輪が切欠いてあるため過大な圧
縮応力が軸受外輪にかからないため軸受箱の収縮による
軸受の破損は生じにくい。残り部分の強度を得るために
は、5〜20mmの厚みが必要である。
【0011】本考案においては、軸受はセラミック材か
らつくられる。セラミック材は、熱変形が小さく、耐熱
性、耐摩耗性にすぐれているので、溶融めっき浴に浸漬
するのに適している。
【0012】
【実施例】図1−3を参照して、本考案の溶融めっき浴
中浸漬ロールの支持装置の実施例について説明する。
【0013】図3に示すように、連続炉10から導かれ
た鋼帯2は、スナウト8を経て溶融めっき浴5に入り、
シンクロール3によって上方に方向転換され、サポート
ロール4によって反りの矯正、通板の安定化を図り、浴
面上に出、ノズル9によって所定のめっき付着量に制御
される。
【0014】本考案は、溶融めっき浴5中に浸漬される
サポートロール4および/またはシンクロール3に適用
される。
【0015】図1、2に示すように、支持装置は溶融め
っき浴5中に浸漬配置するシンクロール3またはサポー
トロール4を、溶融めっき浴5中まで伸びる支持アーム
6の先端に装着した軸受箱11内に保持されている転が
り軸受7aによって回転自在に支承する。
【0016】以下、本考案をサポートロール4に適用し
た例について説明する。本考案の支持装置においては、
軸受7aは、外輪71、玉72および内輪73がともに
セラミック製となっており、また、玉72は保持器74
を使用した玉軸受形式となっている。外輪71が、軸受
箱11に対し容易に調芯できるように、調心輪12が、
軸受箱11と外輪71との間に配置される。軸受箱11
は、台座13をかいして支持アーム6に取り付けられ
る。
【0017】軸受7aにおける保持器74は、玉72を
分離し、玉72相互の接触を防止し、玉72の摩擦およ
び摩耗を防止する。
【0018】本考案の軸受支持装置においては、図1に
示すように、軸受箱11の半径方向に切り欠かれて、幅
0.5mm以上のスリット110を設け、軸受箱11の
負荷圏側120度の円弧部分θを除く残り部分111の
軸受箱11の半径方向の厚みを5〜20mmに成形す
る。
【0019】ここで負荷圏側の円弧部分θは、鉛直線1
5から時計方向にθ′=約30度だけ回転した位置16
から約120度の範囲をいう。
【0020】転がり軸受7aの調心輪12を金属で構成
し、調心輪12の半径方向に0.5mm以上のスリット
120を設けることもできる。
【0021】これら軸受箱11または調心輪12のスリ
ット110、120は、非負荷圏側に設けることが好ま
しい。
【0022】上記のように成形された玉軸受を1に示す
装置に類似するモデル装置に適用して実験した。軸径
(=内輪内径)=80mm、軸受外径=200mmの状
態で繰業運転し、平均鋼帯速度=120mm/min、
平均鋼帯寸法=0.8mm厚×1000mm幅の条件で
20日間の運転後、溶融めっき浴から一旦引き上げた
後、前記モデル装置を再使用した。その結果、さらに2
0日間の運転が可能であった。
【0023】このように、上記実験結果では、従来のも
のに比べ長期間の運転に耐えられることが確認された。
【0024】
【考案の効果】本考案によれば、セラミック製軸受が有
する本来の機能を発揮させるとともに、軸受を破損する
ことなく長期的に安定して繰返し使用することを可能に
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の軸受支持装置の側面図である。
【図2】 図1のII−II線からみた横断面図であ
る。
【図3】 従来の溶融めっき浴設備の概略説明図であ
る。
【図4】 図3のIV−IV線からみた部分断面図であ
る。
【符号の説明】
1:溶融めっき浴、 2:鋼帯、3:シンクロー
ル、 4:サポートロール、6:支持アーム、
7、7a:軸受、11:軸受箱、 12:
調心輪、13:台座、 71:外輪、73:
内輪、 74:保持器、110、120:ス
リット。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 林 邦夫 神奈川県藤沢市湘南台5−29−2 (56)参考文献 実開 平5−71446(JP,U)

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶融めっき浴中に浸漬配置されるロール
    を、溶融めっき浴中まで伸びる支持アームの先端に装着
    した軸受箱内に保持された転がり軸受によって回転自在
    に支持する溶融めっき浴中浸漬ロールの軸受支持装置に
    おいて、前記軸受箱の半径方向に幅0.5mm以上のス
    リットを設け、該軸受箱の負荷圈側120度の円弧部分
    を除く残り部分の厚みを5〜20mmに形成したことを
    特徴とした溶融めっき浴中浸漬ロールの軸受支持装置。
  2. 【請求項2】 前記転がり軸受の調心輪を金属で構成
    し、該調心輪の半径方向に0.5mm以上のスリットを
    設けることを特徴とした請求項1記載の軸受支持装置。
JP6603692U 1992-09-22 1992-09-22 溶融めっき浴中浸漬ロールの軸受支持装置 Expired - Lifetime JP2548939Y2 (ja)

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JPH0630153U JPH0630153U (ja) 1994-04-19
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