JP3801675B2 - 転がり軸受 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は転がり軸受に関し、特に、連続溶融めっき浴等の高温液体中に浸漬されるロール支持装置に組み込まれる転がり軸受として好適なものに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、鋼帯表面に他の金属のめっき層を形成する場合、電気化学的処理によるめっきの他、金属を溶融させためっき浴中に鋼帯を浸漬する所謂溶融めっき浴による処理が広く行われている。このような溶融めっき浴により、鋼帯の表面に例えば亜鉛めっきを施す場合には、実開昭61−90852号公報に開示されているような連続溶融めっき装置が使用される。
【0003】
この装置は、図5,6に示すように、支持アームAによってめっき浴8内にシンクロールR1 とサポートロールR2 が配置され、めっき浴8内に導かれた鋼帯Sが、シンクロールR1 で方向転換し、サポートロールR2 を経てめっき浴8から出ていくように構成されている。シンクロールR1 とサポートロールR2 の回転軸は、転がり軸受1を介して支持アームAの先端部に回転自在に支持されており、この転がり軸受1は高温の溶融亜鉛に浸漬された状態で使用されるため、通常は、耐熱性および耐摩耗性等の要求から窒化珪素などのセラミックス製のものが使用される。また、このような溶融金属中で使用される転がり軸受1では、例えば、つば付き外輪とつば付き内輪を有するころ軸受が使用され、これらの軸受構成部材は窒化珪素製である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このようなつば付き軌道輪およびころが窒化珪素製であるころ軸受は、溶融金属中では転がり滑り面の潤滑が期待できないため、回転中にアキシャル荷重の負荷またはころのスキューにより、すべり接触をしている軌道輪のつば側面ところの端面にかじり傷が生じやすく、このかじり傷からつばが欠けたり、ころの端面が欠けたりして軸受寿命が短くなるという問題点がある。
【0005】
本発明は、このような従来技術の問題点を解決することを課題とするものであり、溶融金属中で使用しても軌道輪のつば側面ところの端面にかじり傷が生じ難い転がり軸受を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、内輪と、外輪と、ころと、保持器と、輪の両側面に固定され、ころの端面との摺動面を有するつば輪と、を備え、前記内輪と外輪ところは窒化珪素製であり、前記保持器は純タンタル製であり、前記つば輪は、C/Cコンポジット、C/SiCコンポジット、純タンタル、およびタンタルにタングステンを10%含有する合金のうち一つの材料で形成されたことを特徴とする溶融金属中で使用される転がり軸受を提供する。
【0007】
た、前記炭素系繊維強化カーボンとは、カーボン材からなるマトリックスが炭素系の繊維で強化されたものであり、炭素系繊維として炭素繊維を使用したC/Cコンポジットや、炭素系繊維として炭化珪素繊維を使用したC/SiCコンポジットが挙げられる。
【0008】
また、純タンタルまたはタンタルにタングステンを10%以下の範囲で含有する合金は、窒化珪素より軟らかく耐食性および耐摩耗性が高いため、ころが窒化珪素製である場合には前記合金を前記つば輪の材料とすることが好ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態について図面に基づいて説明する。
図1は、この実施形態の転がり軸受を示す断面図であり、溶融金属の入っためっき浴中に配置されるロールRの支持に適用した例を示している。
この図に示すように、この転がり軸受1は、内輪11、外輪12、円筒ころ13、保持器14、および内輪側に配置された一対のつば輪15で構成される円筒ころ軸受である。この外輪12の外周面は凸状の球面に形成されており、同じ曲率の凹状の球面を内周面に有する調心輪2が、外輪12の外周面に装着されている。この調心輪2は、ロールの曲がりや取付け時のミスアライメントを吸収するためのものである。
【0010】
また、保持器14は二分割型のものであって、一方の案内面およびポケット部分を形成するポケット部材14aと、他方の案内面を形成する案内部材14bと、これらを結合するボルト14cおよびナット14dとで構成されている。
内輪11、外輪12、および円筒ころ13は窒化珪素製であり、つば輪15は、C/Cコンポジット、C/SiCコンポジット、もしくは純タンタル、またはタンタルにタングステンを10%以下の範囲で含有する合金で形成され、保持器14のポケット部材14aと案内部材14bはC/CコンポジットまたはC/SiCコンポジット製であり、ボルト14cとナット14dは純タンタル製であり、調心輪2はC/SiCコンポジットで形成されている。
【0011】
また、この転がり軸受1は、ロールRの回転軸Jの先端部に外嵌され、回転軸Jの基部側に外嵌された円筒状のスリーブ31と、回転軸Jの先端面を覆う蓋状のスリーブ32とで、転がり軸受1の両つば輪15が挟持されている。また、この転がり軸受1は、調心輪2の外周面に外嵌する外周部材4aと、調心輪2および外周部材4aの軸方向各端面に接触配置される端面部材4b,4cとで構成される軸受箱4内に取付けられている。
【0012】
このように、円筒ころ13と摺動するつば輪15および保持器14(ポケット部材14a、案内部材14b)を、自己潤滑性のあるC/Cコンポジット、C/SiCコンポジット、もしくは窒化珪素より軟らかく耐食性および耐摩耗性の高い、純タンタル又はタンタルにタングステンを10%以下の範囲で含有する合金で形成したため、円筒ころ13の端面とつば輪15および保持器14とのすべり接触によりつばやころ端面にかじり傷が生じない。これにより軸受寿命が長くなる。
【0014】
【実施例】
本発明の効果を確認するために行った実施例について以下に説明する。
図2に示すような装置を用いて、つば輪の摩耗試験を行った。すなわち、回転軸Jの先端に、内輪11、外輪12、円筒ころ13、前記実施形態と同様の二分割の保持器14、および内輪側に配置された一対のつば輪15で構成される円筒ころ軸受10(外径62mm、内径30mm、幅16mm)を取付け、この円筒ころ軸受10を円筒状の軸受箱4内に取り付けた。
【0015】
つば輪15の材質は下記の表1に示す6種類とし、実施例1〜4および比較例1については、図3(a)に示すようなつば輪15が内輪11と別体の構造であって、つば輪15以外の各軸受構成部材の材質は、内輪11、外輪12、および円筒ころ13は窒化珪素製、保持器14の各部材は純タンタル製とした。比較例2については、図2とは異なり、図3(b)に示すようなつば付き内輪11a(つば部11bを有する内輪)を使用し、その材質を表1につば輪の材質として表示した。これ以外の各軸受構成部材の材質は実施例1〜4および比較例1と同じにした。
【0016】
また、円板状の押さえ蓋5を回転軸Jの先端面側に配置し、この押さえ蓋5の板面を回転軸Jに取り付けた円筒ころ軸受10のつば輪15に押し当てて、回転軸Jと押さえ蓋5をボルト6で固定した。
そして、軸受箱4の外周面に負荷レバー7を取り付けた状態で、溶融亜鉛浴8内に回転軸Jと一体の円筒ころ軸受10を入れ、ヒータ9で浴8内の温度を一定に保持し、負荷レバー7でラジアル負荷Pをかけながら下記の条件で回転軸Jを回転させた。
<試験条件>
溶融金属の種類:Zn+0.15wt%Al
溶融金属の温度:450℃
回転速度 :300rpm
ラジアル荷重 :98N
回転時間 :3時間
所定時間回転させた後、円筒ころ軸受10を溶融亜鉛浴8から出して放冷し、その後にこの円筒ころ軸受10を分解してつばの摩耗量を測定した。摩耗量の測定は、図4(a),(b)に示すように、回転試験にかける前のつば輪15の厚さまたはつば部11bの厚さWをマイクロメータで測定しておき、この値Wと回転試験後のつば輪15の厚さまたはつば部11bの厚さW’との差(W−W’)を算出することにより行った。つば輪15またはつば部11bの円周方向においてつば摩耗量にばらつきがある場合には、各つば輪15またはつば部11bについて円周上6か所で厚さの差(W−W’)を算出し、計12測定値の平均をつば摩耗量とした。このようにして得られた試験結果を下記の表1に示す。
【0017】
【表1】
Figure 0003801675
【0018】
この表から分かるように、実施例1〜4のつば摩耗量は比較例1,2のつば摩耗量の半分以下に抑えられており、本発明の転がり軸受によってつば摩耗量が大幅に低減でき、転がり寿命の大幅な延長が見込まれることが証明された。
【0019】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の転がり軸受によれば、潤滑剤なしでも、つば輪の摺動面ところの端面にかじり傷が生じ難いため、溶融金属中で使用しても破損することなく長期間使用することが可能であり、連続溶融めっき浴のロール支持装置にかかるメンテナンス費の低減や、めっき鋼板の生産性の向上に効果をもたらす。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の転がり軸受を示す断面図である。
【図2】実施例において使用したつば輪の摩耗試験装置を示す概要図である。
【図3】(a)実施例において使用した転がり軸受、(b)比較例において使用した転がり軸受を示す断面図である。
【図4】つば摩耗量の測定方法について説明した(a)つば輪の断面図、(b)つば付き内輪の断面図である。
【図5】従来の連続溶融めっき装置を示す概要図である。
【図6】図5のロール支持装置を示す(B−B線断面に相当する)図である。
【符号の説明】
1 円筒ころ軸受(転がり軸受)
11 内輪
12 外輪
13 こ
14 保持
15 つば

Claims (1)

  1. 内輪と、外輪と、ころと、保持器と、輪の両側面に固定され、ころの端面との摺動面を有するつば輪と、を備え、
    前記内輪と外輪ところは窒化珪素製であり、
    前記保持器は純タンタル製であり、
    前記つば輪は、C/Cコンポジット、C/SiCコンポジット、純タンタル、およびタンタルにタングステンを10%含有する合金のうち一つの材料で形成されたことを特徴とする溶融金属中で使用される転がり軸受。
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