JPH09217158A - 転がり軸受 - Google Patents
転がり軸受Info
- Publication number
- JPH09217158A JPH09217158A JP2435796A JP2435796A JPH09217158A JP H09217158 A JPH09217158 A JP H09217158A JP 2435796 A JP2435796 A JP 2435796A JP 2435796 A JP2435796 A JP 2435796A JP H09217158 A JPH09217158 A JP H09217158A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rolling bearing
- collar
- ring
- bearing
- rolling
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Coating With Molten Metal (AREA)
- Rolls And Other Rotary Bodies (AREA)
Abstract
ころの端面にかじり傷が生じ難い転がり軸受を提供す
る。 【解決手段】円筒ころ軸受1のつば輪15および保持器
14を、炭素系繊維強化カーボン(C/Cコンポジット
やC/SiCコンポジット)、純タンタル、およびタン
タルにタングステンを10重量%以下の範囲で含有する
合金のうち少なくとも一つの材料で形成する。
Description
特に、連続溶融めっき浴等の高温液体中に浸漬されるロ
ール支持装置に組み込まれる転がり軸受として好適なも
のに関する。
層を形成する場合、電気化学的処理によるめっきの他、
金属を溶融させためっき浴中に鋼帯を浸漬する所謂溶融
めっき浴による処理が広く行われている。このような溶
融めっき浴により、鋼帯の表面に例えば亜鉛めっきを施
す場合には、実開昭61−90852号公報に開示され
ているような連続溶融めっき装置が使用される。
アームAによってめっき浴8内にシンクロールR1 とサ
ポートロールR2 が配置され、めっき浴8内に導かれた
鋼帯Sが、シンクロールR1 で方向転換し、サポートロ
ールR2 を経てめっき浴8から出ていくように構成され
ている。シンクロールR1 とサポートロールR2 の回転
軸は、転がり軸受1を介して支持アームAの先端部に回
転自在に支持されており、この転がり軸受1は高温の溶
融亜鉛に浸漬された状態で使用されるため、通常は、耐
熱性および耐摩耗性等の要求から窒化珪素などのセラミ
ックス製のものが使用される。また、このような溶融金
属中で使用される転がり軸受1では、例えば、つば付き
外輪とつば付き内輪を有するころ軸受が使用され、これ
らの軸受構成部材は窒化珪素製である。
うなつば付き軌道輪およびころが窒化珪素製であるころ
軸受は、溶融金属中では転がり滑り面の潤滑が期待でき
ないため、回転中にアキシャル荷重の負荷またはころの
スキューにより、すべり接触をしている軌道輪のつば側
面ところの端面にかじり傷が生じやすく、このかじり傷
からつばが欠けたり、ころの端面が欠けたりして軸受寿
命が短くなるという問題点がある。
解決することを課題とするものであり、溶融金属中で使
用しても軌道輪のつば側面ところの端面にかじり傷が生
じ難い転がり軸受を提供することを目的とする。
に、本発明は、内外輪の他に転動体との摺動面を有する
摺動部品を備えた転がり軸受において、前記摺動部品
は、炭素系繊維強化カーボン、純タンタル、およびタン
タルにタングステンを所定の割合で含有する合金のう
ち、少なくとも一つの材料で形成されたことを特徴とす
る転がり軸受を提供する。
および転動体が窒化珪素からなるころ軸受が挙げられ、
その場合の前記摺動部品としては、ころを軸方向で挟持
するつば輪や保持器、およびつば付き内外輪のつば部が
挙げられる。また、前記炭素系繊維強化カーボンとは、
カーボン材からなるマトリックスが炭素系の繊維で強化
されたものであり、炭素系繊維として炭素繊維を使用し
たC/Cコンポジットや、炭素系繊維として炭化珪素繊
維を使用したC/SiCコンポジットが挙げられる。
ステンを10%以下の範囲で含有する合金は、窒化珪素
より軟らかく耐食性および耐摩耗性が高いため、転動体
が窒化珪素製である場合には前記合金を摺動部品の材料
とすることが好ましい。
て図面に基づいて説明する。図1は、この実施形態の転
がり軸受を示す断面図であり、溶融金属の入っためっき
浴中に配置されるロールRの支持に適用した例を示して
いる。この図に示すように、この転がり軸受1は、内輪
11、外輪12、円筒ころ13、保持器14、および内
輪側に配置された一対のつば輪15で構成される円筒こ
ろ軸受である。この外輪12の外周面は凸状の球面に形
成されており、同じ曲率の凹状の球面を内周面に有する
調心輪2が、外輪12の外周面に装着されている。この
調心輪2は、ロールの曲がりや取付け時のミスアライメ
ントを吸収するためのものである。
て、一方の案内面およびポケット部分を形成するポケッ
ト部材14aと、他方の案内面を形成する案内部材14
bと、これらを結合するボルト14cおよびナット14
dとで構成されている。内輪11、外輪12、および円
筒ころ13は窒化珪素製であり、つば輪15は、C/C
コンポジット、C/SiCコンポジット、もしくは純タ
ンタル、またはタンタルにタングステンを10%以下の
範囲で含有する合金で形成され、保持器14のポケット
部材14aと案内部材14bはC/Cコンポジットまた
はC/SiCコンポジット製であり、ボルト14cとナ
ット14dは純タンタル製であり、調心輪2はC/Si
Cコンポジットで形成されている。
転軸Jの先端部に外嵌され、回転軸Jの基部側に外嵌さ
れた円筒状のスリーブ31と、回転軸Jの先端面を覆う
蓋状のスリーブ32とで、転がり軸受1の両つば輪15
が挟持されている。また、この転がり軸受1は、調心輪
2の外周面に外嵌する外周部材4aと、調心輪2および
外周部材4aの軸方向各端面に接触配置される端面部材
4b,4cとで構成される軸受箱4内に取付けられてい
る。
輪15および保持器14(ポケット部材14a、案内部
材14b)を、自己潤滑性のあるC/Cコンポジット、
C/SiCコンポジット、もしくは窒化珪素より軟らか
く耐食性および耐摩耗性の高い、純タンタル又はタンタ
ルにタングステンを10%以下の範囲で含有する合金で
形成したため、円筒ころ13の端面とつば輪15および
保持器14とのすべり接触によりつばやころ端面にかじ
り傷が生じない。これにより軸受寿命が長くなる。
5および保持器14が本発明の摺動部品に相当するが、
このように内外輪と別体のつば輪15を有し、そのつば
輪15が特定の材料(炭素系繊維強化カーボン、純タン
タル、およびタンタルにタングステンを所定の割合で含
有する合金のうち少なくとも一つ)で形成されたもの以
外に、つば付き内外輪の少なくともつば部が前記材料で
形成されたものも本発明に含まれる。
について以下に説明する。図2に示すような装置を用い
て、つば輪の摩耗試験を行った。すなわち、回転軸Jの
先端に、内輪11、外輪12、円筒ころ13、前記実施
形態と同様の二分割の保持器14、および内輪側に配置
された一対のつば輪15で構成される円筒ころ軸受10
(外径62mm、内径30mm、幅16mm)を取付
け、この円筒ころ軸受10を円筒状の軸受箱4内に取り
付けた。
類とし、実施例1〜4および比較例1については、図3
(a)に示すようなつば輪15が内輪11と別体の構造
であって、つば輪15以外の各軸受構成部材の材質は、
内輪11、外輪12、および円筒ころ13は窒化珪素
製、保持器14の各部材は純タンタル製とした。比較例
2については、図2とは異なり、図3(b)に示すよう
なつば付き内輪11a(つば部11bを有する内輪)を
使用し、その材質を表1につば輪の材質として表示し
た。これ以外の各軸受構成部材の材質は実施例1〜4お
よび比較例1と同じにした。
端面側に配置し、この押さえ蓋5の板面を回転軸Jに取
り付けた円筒ころ軸受10のつば輪15に押し当てて、
回転軸Jと押さえ蓋5をボルト6で固定した。そして、
軸受箱4の外周面に負荷レバー7を取り付けた状態で、
溶融亜鉛浴8内に回転軸Jと一体の円筒ころ軸受10を
入れ、ヒータ9で浴8内の温度を一定に保持し、負荷レ
バー7でラジアル負荷Pをかけながら下記の条件で回転
軸Jを回転させた。 <試験条件> 溶融金属の種類:Zn+0.15wt%Al 溶融金属の温度:450℃ 回転速度 :300rpm ラジアル荷重 :98N 回転時間 :3時間 所定時間回転させた後、円筒ころ軸受10を溶融亜鉛浴
8から出して放冷し、その後にこの円筒ころ軸受10を
分解してつばの摩耗量を測定した。摩耗量の測定は、図
4(a),(b)に示すように、回転試験にかける前の
つば輪15の厚さまたはつば部11bの厚さWをマイク
ロメータで測定しておき、この値Wと回転試験後のつば
輪15の厚さまたはつば部11bの厚さW’との差(W
−W’)を算出することにより行った。つば輪15また
はつば部11bの円周方向においてつば摩耗量にばらつ
きがある場合には、各つば輪15またはつば部11bに
ついて円周上6か所で厚さの差(W−W’)を算出し、
計12測定値の平均をつば摩耗量とした。このようにし
て得られた試験結果を下記の表1に示す。
つば摩耗量は比較例1,2のつば摩耗量の半分以下に抑
えられており、本発明の転がり軸受によってつば摩耗量
が大幅に低減でき、転がり寿命の大幅な延長が見込まれ
ることが証明された。
受によれば、潤滑剤なしでも軌道輪のつば側面ところの
端面にかじり傷が生じ難いため、溶融金属中で使用して
も破損することなく長期間使用することが可能であり、
連続溶融めっき浴のロール支持装置にかかるメンテナン
ス費の低減や、めっき鋼板の生産性の向上に効果をもた
らす。
である。
を示す概要図である。
(b)比較例において使用した転がり軸受を示す断面図
である。
つば輪の断面図、(b)つば付き内輪の断面図である。
る。
相当する)図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 内外輪の他に転動体との摺動面を有する
摺動部品を備えた転がり軸受において、 前記摺動部品は、炭素系繊維強化カーボン、純タンタ
ル、およびタンタルにタングステンを所定の割合で含有
する合金のうち、少なくとも一つの材料で形成されたこ
とを特徴とする転がり軸受。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02435796A JP3801675B2 (ja) | 1996-02-09 | 1996-02-09 | 転がり軸受 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02435796A JP3801675B2 (ja) | 1996-02-09 | 1996-02-09 | 転がり軸受 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09217158A true JPH09217158A (ja) | 1997-08-19 |
JP3801675B2 JP3801675B2 (ja) | 2006-07-26 |
Family
ID=12135953
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP02435796A Expired - Lifetime JP3801675B2 (ja) | 1996-02-09 | 1996-02-09 | 転がり軸受 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3801675B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008063622A (ja) * | 2006-09-07 | 2008-03-21 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 溶融金属めっき浴用滑り軸受装置 |
JP2012501382A (ja) * | 2008-09-01 | 2012-01-19 | バント−ツィンク ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング | 金属溶融浴のためのガイドロール回転支承部 |
JP2018506681A (ja) * | 2015-02-27 | 2018-03-08 | パイロテック インコーポレイテッド | 進歩したオーバーフロー材料移送ポンプ |
-
1996
- 1996-02-09 JP JP02435796A patent/JP3801675B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008063622A (ja) * | 2006-09-07 | 2008-03-21 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 溶融金属めっき浴用滑り軸受装置 |
JP2012501382A (ja) * | 2008-09-01 | 2012-01-19 | バント−ツィンク ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング | 金属溶融浴のためのガイドロール回転支承部 |
JP2018506681A (ja) * | 2015-02-27 | 2018-03-08 | パイロテック インコーポレイテッド | 進歩したオーバーフロー材料移送ポンプ |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3801675B2 (ja) | 2006-07-26 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2638375B2 (ja) | 連続溶融金属メッキ装置及び連続溶融金属メッキ装置用軸受 | |
JP3070757B2 (ja) | 連続溶融金属メツキ装置、連続溶融金属メツキ装置の製造方法、連続溶融金属メツキ装置用軸受、及び、連続溶融金属メツキ装置用ロール | |
US5549393A (en) | Self-aligning bearing for high temperature applications | |
JP3646467B2 (ja) | 転がり軸受 | |
JPS60208626A (ja) | 腐食環境下で使用する回転部材支持装置 | |
US7862240B2 (en) | Bearing device | |
KR950014350A (ko) | 용융금속 도금용 배스내의 롤러 서포트장치 | |
JP3656372B2 (ja) | 転がり軸受 | |
JPH09217158A (ja) | 転がり軸受 | |
US6261369B1 (en) | Sink roll for galvanizing bath | |
JPS6192320A (ja) | 高温,腐食等特殊環境で使用する軸受 | |
JP2963451B2 (ja) | 転がり軸受 | |
JP2000045049A (ja) | 転がり軸受 | |
JP2002195266A (ja) | ころ軸受 | |
JP2017067289A (ja) | 軸受装置 | |
US20070158916A1 (en) | Sealing device for cylinder bearings | |
JPH0544002A (ja) | 溶融金属メツキ用ロール軸受およびその使用方法 | |
JP2668054B2 (ja) | 連続溶融金属メッキ装置用ロール及び連続溶融金属メッキ装置 | |
JPH0737814B2 (ja) | 転がり軸受 | |
JPH09209102A (ja) | 溶融めっき槽用ラジアルころ軸受 | |
JPH0134976Y2 (ja) | ||
RU2063279C1 (ru) | Роликовая арматура прокатной клети | |
JP3114839B2 (ja) | 溶融メッキラインにおけるシンクロールの軸受け構造 | |
JP2008281077A (ja) | 抄紙機用自動調心ころ軸受 | |
JP2000129415A (ja) | 溶融金属めっき装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040119 |
|
A911 | Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20040212 |
|
A912 | Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912 Effective date: 20040305 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060220 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20060426 |
|
R150 | Certificate of patent (=grant) or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100512 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100512 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110512 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120512 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130512 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130512 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140512 Year of fee payment: 8 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |