JP2952329B2 - 画像処理方法 - Google Patents

画像処理方法

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、例えば表示用の画像データを出力用の画像
データに変換する場合等のように、互いに色表現法と階
調数の異なるn値画像データをm値画像データ(n>
m)に変換するため画像処理方法に関する。
[従来の技術] 従来から、Y(黄)、M(マゼンタ)、C(シアン)
の各々1ビットで記録を行う画像形成装置がある。この
ような画像形成装置では、入力したR(赤)、G
(緑)、B(青)の各8ビット色信号に対してガンマ補
正やマスキング等の処理を行った後に量子化処理を行
い、YMCの各1ビットデータを生成する。
この量子化処理では、各色成分毎に所定の閾値と比較
し、その比較結果によって0または1に変換する方法が
ある。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、このように色成分毎に独立に量子化処
理を行ってしまうと、複数の色成分の合成によって示さ
れる出力色が入力色と異なってしまう場合があった。
また、従来の処理では、RGBをYMCに変換し、その後に
量子化処理を行わなければならず、処理手順が複雑にな
ってしまうという問題点があった。
本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、第
1の色表現法で示されるn値色画像データを、第2の色
表現法で示されるm値色画像データ(n>m)に良好に
変換される画像処理方法を提供することを目的とする。
[課題を解決する手段] 本発明は、第1の色表現法で示されるn値色画像デー
タを入力し、画像出力手段で再現可能であり前記第1の
色表現法とは異なる第2の色表現法で示されるm値色画
像データ(n>m)から、前記入力したn値色画像デー
タに対する前記第2の色表現法で示されるm値色画像デ
ータの誤差が小さくなるように、前記入力したn値色画
像データに対応する前記第2の色表現法で示されるm値
色画像データを選択し、前記画像出力手段で再現可能で
ある第2の色表現法で示されるm値色画像データと前記
第1の色表現方法で示されるn値色画像データとの対応
関係を示す表に基づき、前記選択された第2の色表現法
で示されるm値色画像データが表す色を示す前記第1の
色表現法で示されるn値色画像データを求め、前記求め
られたn値色画像データと前記入力したn値色画像デー
タとの誤差を求め、周辺画素に拡散することを特徴とす
る。
また本発明は、前記第2の色表現法は前記画像出力手
段に応じた濃度データであることを特徴とする。
[実施例] 第1図は、本発明の一実施例を示すブロック構成図で
ある。
このカラー画像プリント装置は、カラー画像データを
2値化した状態で格納した2値カラー画像データベース
1と、この2値カラー画像データベースから2値カラー
画像データを取り出し、その各画素を多値化する多値化
処理部2と、この多値化処理部2から送られてる多値カ
ラー画像データの各画素に対し、再現可能画像表4に登
録されている再現可能画像の中から最適な画像を選択し
て出力部5に出力する演算処理部3とを有している。
第2図は、多値化処理部3における処理を説明する模
式図である。
本実施例における2値カラー画像データは、各画素に
おいて、R、G、Bの各データが0または1で表現され
ている。多値化処理部2では、R、G、Bの各データを
単純に255倍し、0または255で表現する。この0および
255は、8ビットで表現し得る最少および最大の値であ
る。
また、本実施例では、多値化処理部3によって多値化
されたデータを、誤差拡散法によって処理し、各画素の
新しい画像データを決定するものである。
第3図は、この処理に用いられる誤差拡散フィルタの
一例を示す模試図である。
図では斜線で示す画素Aが現在演算している注目画素
であり、周辺の画素内に記された数値は、誤差拡散法に
よって伝搬される誤差の比率を示している。例えば
「7」と記されている画素には、誤差の7/48を伝搬す
る。また、空白の画素には誤差を伝搬しない。
以上のようにして、決定された各画素の新しい画像デ
ータに基き、再現可能画像表4の内容から出力する画像
データ(対応画像)が決定される。
第4図は、再現可能画像表4の構成を示す模式図であ
る。
この再現可能画像表4では、図中右欄に、出力部5に
よって出力されるインクの3色成分、C(シアン)、M
(マゼンタ)、Y(イエロー)の組合わせが登録され、
左欄に出力結果のR、G、Bの各成分値が登録されてい
る。
本実施例における出力部5は、各画素に対し、C、
M、Yの各色を、出力するか出力しないかの2通りによ
って色を再現している。
例べば、C、M、Yのすべてを出力した場合、すなわ
ち、(C、M、Y)=(1、1、1)の場合には、結果
としてR、G、Bの成分値が(10、15、20)となる色を
再現することが可能である。
このようにして、再現可能画像表4には、出力部5が
C、M、Yの組み合わせによって再現可能な全てのR、
G、Bの成分値の組み合わせが登録されている。
第5図は、以上のような再現可能画像表4に基く演算
処理部3の動作を示すフローチャートである。また、第
6図は、ある画素における演算処理結果の具体例を示し
ている。
まず、第5図において、注目画素の多値化画像データ
に対し、誤差拡散法により伝搬されている誤差を加算す
ることにより、新しい画像データを得る(S1)。
第6図の例では、注目画素の多値化画像データが
(R、G、B)=(0、0、255)であり、伝搬されて
いる誤差が(R、G、B)=(10、20、−30)であるの
で、新しい画像データは(R、G、B)=(10、20、22
5)となる。
次に、この新しい画像データに対し、再現可能画像表
4の中から最適な画像データを選択して出力部5に出力
する(S2)。
すなわち本実施例では、再現可能画像表4の右欄の各
成分値と、新しい画像データの各成分値とを比較し、各
成分値の誤差の和が最も小さいものを選択する。
第6図の例では、新しい画像データ(R、G、B)=
(10、20、225)に対して誤差の和が最も小さくなるの
は、第4図により(R、G、B)=(10、20、200)で
あるので、これを対応画像として選択し、(C、M、
Y)=(1、1、0)を出力する。
次に、上記新しい画像データと対応画像について、
R、G、Bの各データの誤差(対応誤差)を求め、上述
した誤差拡散フイルタに従って誤差を伝搬する(S3)。
第6図の例では、対応誤差は(R、G、B)=(−1
0、10、25)であり、これを周囲の画素に誤差拡散フィ
ルタに従って伝搬する。
以上のように本実施例では、多値化データは、2値カ
ラー画像データを各画素について多値化したデータと誤
差拡散法によって伝搬された誤差データの加算値であ
り、上記誤差データは、上記出力部が再現可能な画像の
中から選択された画像と上記多値化データとの誤差を求
め、これを1次元または多次元フィルタで拡散して伝搬
したデータであることから、対応誤差を小さくしてプリ
ントを行うことができる。
なお、前記実施例では、出力部5は、C、M、Yの3
色を出力するものであるが、C、M、Y、K(黒)の4
色を出力するものであってもよい。
また、前記実施例では、誤差の和が最小となる画像を
対応画像としているが、R、G、Bの各誤差の自乗平均
が最小となる画像を対応画像としてもよい。
さらに、前記実施例では、R、G、Bによって色を表
現しているが、R、G、BからX、Y、Zあるいは
、a、b等、他の色表現法に変換して色を表現
してもよい。また、始めからX、Y、ZあるいはL
、b等、他の色表現法によって表現されていても
よい。
また、前記実施例では、多値化処理において、255倍
するとともに、再現可能画像も8ビットで表現している
が、多値化と再現可能画像が対応していれば、他のビッ
ト長であってもよい。
また、前記実施例では、出力部5は、各画素におい
て、C、M、Yの各色を出力するかしないかの組み合わ
せによってしか出力できなかったが、各C、M、Yのデ
ータが多値、例えば各色に対して出力しない、淡く出力
する、濃く出力するの3値等のデータであってもよい。
なお、3値の場合には、再現可能画像が3×3×3=27
通りになる。
また、必ずしも上述のような誤差拡散法によることな
く、多値化画像から直接対応画像を選択するものであっ
ても充分な効果が得られるものである。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明によれば、n値画像デー
タを各画素でm値化して、出力部が再現可能な画像のう
ち、最適な画像を選択して対応させることにより、n値
画像データに対して適切な像形成を行うことができる効
果がある。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明によれば、第1の色表現
法で示されるn値色画像データを、第2の色表現法で示
されるm値色画像データ(n>m)に変換する場合に、
入力色と出力色とが相違することなく、良好に変換でき
る。また、色表現法の変換と、階調数の変換の両方を簡
単な処理手順および構成によって行うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施例を示すブロック構成図であ
る。 第2図は、同実施例における多値化処理部における処理
を説明する模式図である。 第3図は、同実施例に用いられる誤差拡散フィルタの一
例を示す模式図である。 第4図は、同実施例における再現可能画像表の構成を示
す模式図である。 第5図は、同実施例における演算処理部の動作を示すフ
ローチャートである。 第6図は、同実施例における演算処理結果の具体例を示
す模式図である。 1……2値カラー画像データベース、 2……多値化処理部、 3……演算処理部、 4……再現可能画像表、 5……出力部。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の色表現法で示されるn値色画像デー
    タを入力し、 画像出力手段で再現可能であり前記第1の色表現法とは
    異なる第2の色表現法で示されるm値色画像データ(n
    >m)から、前記入力したn値色画像データに対する前
    記第2の色表現法で示されるm値色画像データの誤差が
    小さくなるように、前記入力したn値色画像データに対
    応する前記第2の色表現法で示されるm値色画像データ
    を選択し、 前記画像出力手段で再現可能である第2の色表現法で示
    されるm値色画像データと前記第1の色表現方法で示さ
    れるn値色画像データとの対応関係を示す表に基づき、
    前記選択された第2の色表現法で示されるm値色画像デ
    ータが表す色を示す前記第1の色表現法で示されるn値
    色画像データを求め、 前記求められたn値色画像データと前記入力したn値色
    画像データとの誤差を求め、周辺画素に拡散することを
    特徴とする画像処理方法。
  2. 【請求項2】請求項(1)において、 前記第2の色表現法は前記画像出力手段に応じた濃度デ
    ータであることを特徴とする画像処理方法。
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