JPH08262692A - 色分解方法および装置 - Google Patents

色分解方法および装置

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JPH08262692A
JPH08262692A JP7064304A JP6430495A JPH08262692A JP H08262692 A JPH08262692 A JP H08262692A JP 7064304 A JP7064304 A JP 7064304A JP 6430495 A JP6430495 A JP 6430495A JP H08262692 A JPH08262692 A JP H08262692A
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JP
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color
signal
hue
color separation
input image
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JP7064304A
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English (en)
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Yasuji Yonezawa
保治 米澤
Hiroshi Shibazaki
博 柴崎
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フルカラーの画像信号から2色以下で出力す
るための色分解版信号作成する場合に、強調して出力し
たい特定の色相領域に対して、色分解後の各色版の網点
面積率の値を柔軟に設定でき、さらに、強調する必要の
無い色相領域を無彩色と同等に表現することができる色
分解方法および装置を提供すること。 【構成】 入力画像信号R0,G0,B0から、明度を
表す値Lを生成し、これを基に仮の網点面積率X0を求
める。さらに1つ以上の色相についての彩度を表す値D
を生成し、基準色との色相の一致度を加味して網点面積
率の補正値Yに変換する。そして求めた仮の網点面積率
X0と網点面積率の補正値Yを合成し、最終的な色分解
版の網点面積率X1を求める。さらに網点面積率の補正
において、補正される色相とその範囲および網点面積率
の補正値の彩度に対する変換比率を任意に設定できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、フルカラーの画像を
2色以下の色成分の画像で表現するための色分解方法お
よびその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のカラー原稿の印刷・製版などにお
ける色分解の技術は、フルカラーの原稿からCy(シア
ン),Ma(マゼンタ),Ye(イエロー)、Bk
(墨)の4色のインクで印刷するための網点画像を得る
ことを前提に設計されている(後述する実施例で使用さ
れる中間信号の記号M1,M2,C,Yなどとを区別す
るために、この明細書でこれらの4色成分を表す必要が
ある場合には、C,M,Y,BkではなくCy,Ma,
Ye、Bkの記号を使用することにする)。ところが、
チラシの印刷等において、その印刷費用を低減すること
を主たる目的として、2色以下で色分解する場合があ
る。例えば2色で色分解する場合、上記4版のうちのい
ずれか2つの色分解版を、印刷の対象とされる2色のイ
ンクの版として代用する方法が採られていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、R,G,B
またはCy,Ma,Ye、Bkなどの組み合わせで表現
されたフルカラーの画像を2色以下で表現する際に、原
稿内の特定の対象物(被写体)の階調や色を強調して出
力することを要求されることがある。そのためには、特
定の色相のみに作用する形で網点面積率を制御できるこ
とが望ましいが、従来の方法ではその作用する色相の範
囲を任意に設定することが困難であった。
【0004】また、4版のうち、使用されなくなる版の
色を主成分とする領域が、出力後に不明確な状態になる
可能性があった。
【0005】そして、このような問題は、印刷における
網点画像に限らず、印刷後の色調をCRT上でシミュレ
ートする場合なども含めて、カラー画像を2色以下の色
成分で表現する場合一般に生じる問題である。
【0006】
【発明の目的】この発明は、従来技術における上述の問
題の克服を意図しており、フルカラーの画像から2色以
下で出力する場合に、強調して出力したい特定の色相領
域に対して、色分解後の各色成分の値を柔軟に設定でき
るとともに、特に強調する必要の無い色相領域を無彩色
と同等に表現することができる色分解方法および装置を
提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の請求項1の色分解方法は、カラー画像を2
色以下の色で表現するために、フルカラーの画像を表現
した入力画像信号を色分解して2色以下の出力成分を得
る方法において、前記出力成分のそれぞれに対して基準
色を指定する第1工程と、前記入力画像信号における画
素ごとの明度に応じて色分解原信号を求める第2工程
と、前記入力画像信号における前記基準色の含有度に応
じて前記色分解原信号を補正して、各出力成分について
の色分解信号を生成する第3工程とを備える。
【0008】なお、出力成分が1色分の場合には「前記
出力成分のそれぞれに対して」という条件はその1色分
についてのことを指しており、「前記(ひとつの)出力
成分に対して」と同趣旨である。また、出力成分が2色
分の場合には2色分の出力成分に共通の基準色を指定す
る場合と、互いに異なる基準色を指定する場合との双方
を含んでいる。また、それらの間に一部重複がある場合
も含んでいる。
【0009】また、請求項2の方法は、請求項1記載の
色分解方法において、前記第3工程が、(a)前記出力成
分のそれぞれについて、前記入力画像信号の画素ごとの
彩度を求める工程と、(b)前記出力成分のそれぞれにつ
いて、前記入力画像信号の画素ごとの色相と前記基準色
の色相との一致度を求める工程と、(c)前記出力成分の
それぞれについて、前記入力画像信号の彩度と前記一致
度とに基づいて前記含有度を求め、当該含有度に応じて
補正信号を生成する工程と、(d)前記出力成分のそれぞ
れについて、前記色分解原信号を前記補正信号で補正し
て、当該出力成分についての画素ごとの色分解信号を得
る工程とを備える。
【0010】さらに、請求項3の方法は、請求項2記載
の色分解方法において、前記一致度が段階的または連続
的な分布として表現されている。そして、前記工程(b)
が、(b-1)色相の一致性を数量的に表現するための数値
分布を指定する工程と、(b-2)前記数値分布に従って、
前記入力画像信号の画素ごとの色相と前記基準色の色相
との前記一致度を数量的に表現する工程とを有する。
【0011】さらに請求項4の方法は、請求項2または
3記載の色分解方法において、前記色分解原信号、前記
補正信号および前記色分解信号のそれぞれが網点面積率
で表現されている。
【0012】そして、前記工程(c)が、前記含有度を所
定の変換係数を用いて網点面積率に変換し、それによっ
て前記補正信号を生成する工程とされており、ここにお
いて前記変換係数は任意に指定される。
【0013】請求項5〜8の装置はそれぞれ、上記請求
項1〜4の方法の各工程を実行する手段を備えている。
【0014】
【作用】請求項1および5記載の発明では、色分解原信
号として入力画像信号の明度が使用される。この段階
で、入力画像のすべての色成分(たとえばRGB3成
分)が考慮されることになる。
【0015】また、原稿の画像に相当するカラー画像の
うち強調したい色が基準色として指定される。そして、
入力画像信号にその基準色に対応する色相がどの程度含
まれているかが判定され、その含有度に応じた補正がさ
れる。
【0016】請求項2および請求項6の発明で特定され
ているように、この「含有度」は、その画素の色相が基
準色の色相とどの程度類似しているかという一致度と、
基準色に対するその画素の彩度とに応じて決定すること
が好ましい。すなわち、基準色を強調する場合を例にと
れば入力画像信号の色相が基準色に一致していてもその
彩度が低い場合にはそれを著しく強調する必要がないこ
とが多く、そのような場合には、たとえば上記一致度と
彩度とに基づいて「含有度」を求め、それに応じて補正
信号を生成すればよい。
【0017】そして、この補正信号によって上記色分解
原信号を補正することによって、入力画像信号に含有さ
れている基準色成分が強調されたものとなり、入力画像
信号における明度と基準色の含有度との双方を加味した
分解信号となる。
【0018】請求項3および請求項7記載の発明では、
基準色の色相と入力画像信号の色相との一致度の判定を
一致/不一致という2値的なものではなく、ある程度の
範囲を持つ段階的または連続的分布によって表現する。
これによって、基準色に完全に一致しなくてもそれにあ
る程度類似した色相全体を補正に寄与させることができ
る。
【0019】請求項4および請求項8では、この発明の
典型的適用対象としてを網点画像への色分解に適用する
場合に着目する。そして、補正信号を網点面積率で表現
する際に使用される変換係数を任意に指定ことができる
ようにしていることにより、網点画像による表現の自由
度が高まる。
【0020】
【実施例】図2はこの発明の実施例の色分解装置の機能
的構成を示したブロック図である。この装置は入力され
たフルカラーの画像を2色以下で印刷するための色分解
信号を作成する色分解装置である。この色分解装置にお
ける各部の構成とそれらにおける処理の具体的内容を説
明する前に、この装置における色分解の原理の概要を図
1を参照して先に説明しておく。
【0021】なお、以下の原理説明は基本的部分につい
てのみであって、より詳細な処理については図2および
図3を参照して後で詳述する。
【0022】
【1.実施例の装置における処理原理の概要】この実施
例の装置では、カラー原稿の画素ごとの色濃度をまずR
(レッド),G(グリーン),B(ブルー)の3成分に
色分解する。これらの3成分のレベルが図1(a)では
「入力画像信号(R0,G0,B0)」として例示され
ている。そして、この入力画像信号(R0,G0,B
0)の加重和を求めて明度Lを求め、それを網点面積率
(網%)に変換することにより、明度Lに応じた網点面
積率X0を得る(図1(a)から図1(e)への変
換)。この明度Lに応じた網点面積率X0が2色以下で
カラー画像を表現する際の基礎となる値であって、この
段階で入力画像における各部分がどのような色であるか
にかかわらず、明度Lを基準とした出力画像信号への寄
与分が特定される。この明度Lに応じた網点面積率X0
は2色分の色版で出力する場合でも、それらの色版に共
通である。この各版に共通の網点面積率X0に対して色
版ごとに後述する補正を行うことによって、最終的な出
力網点面積率となる。
【0023】上記RGBの入力画像信号のうちの最小値
M2(図1の例ではB成分の値B0)とRGB各成分と
の差(R1,G1,B1)が求められ、それをRGBの
入力画像信号のうちの最大値M1と最小値M2との差で
ある彩度Dで規格化して、最大値を「100」とするよ
うな色相値R2,G2,B2を色成分ごとに決定する
(図1(b))。
【0024】一方、原稿の被写体の色との関係で印刷に
おいて強調したい色相を基準色として指定し、それを規
格化した値として(r2,g2,b2)を得る(図1
(c))。この規格化は入力画像信号についての図1
(b)と同じ原理によって行われる。また、この図1で
はひとつの基準色のみが示されているが、2色で印刷す
る場合には2色分の版についてそれぞれ1または複数の
基準色が指定され、以下の処理も色版ごとに行われる。
【0025】図1(c)で基準色が指定されると、この
基準色の色相と入力画像信号との色成分ごとの一致度を
判定してその一致度を表現した値(R3,G3,B3)
を得るとともに、それらを加算して色相としての一致度
を求める(図1(d))。この実施例での一致度判定に
おいては、厳密な一致/不一致を2値的に表現するので
はなく、所定の一致許容幅を持たせて一致度を段階的に
表現できるように構成する。これは後述する図7や図8
のように比較すべき2つの色相の色成分値をそれぞれ行
・列とした数値テーブルにおいて、そのテーブルの対角
成分を一致度最大の値とするとともに、その対角成分に
隣接した領域においてもある程度の一致性を持たせると
いう方法で達成される。これは、図7,図8の例ではプ
ラスの符号が付された値が対角成分の周囲に与えられて
いることに対応する。換言すれば、この実施例では色相
一致判断が分布関数的なテーブルで行うという原理で実
行される。
【0026】次に入力画像信号の画素ごとの彩度Dをこ
の一致度に乗算して基準色の含有度を表現する補正原信
号Cとし、さらにこれを網点面積率Yへと変換する。こ
のうち補正原信号Cは、「入力画像信号における基準色
の含有度」を表現する信号となっている。そして、この
ようにして得られた網点面積率Yを図1(e)の網点面
積率(色分解原信号)X0に加算して補正することによ
り、2色以下でカラー画像を表現する際の最終的な網点
面積率X1を得る。ひとつの色版につき複数の基準色が
指定されるときには、各基準色についての補正量が加算
される。この網点面積率X1は、色版ごとに網点面積率
X0の補正を行って得られることに対応して、色版ごと
の信号として表現される。この段階が「入力画像信号に
おける基準色の含有度に応じて色分解原信号(網点面積
率X0)を補正する」段階に相当し、これによって各出
力成分についての色分解信号(網点面積率X1)が生成
されることになる。このように基準色の含有度に応じた
補正を行うようにされているため、オペレータが基準色
を適宜に指定することにより、明度Lに応じた入力画像
各部の表現はベースとして確保しつつ、オペレータが意
図する特定の色相についての強調などが可能となる。
【0027】このようにして得られた網点面積率X1の
値が信号として周期的スクリーンパターン信号と比較さ
れ、その比較結果に応じて光ビームをON/OFF変調
することによって感材上に網点画像が記録されること
は、通常の製版用スキャナと同様である。
【0028】
【2.実施例の詳細】以上の準備の下で、図2の装置の
各部の構成と動作との詳細を図3のフローチャートに沿
って説明する。ただし、以下において、信号の各成分は
順に赤、緑、青成分を表し、大文字のR,G,Bで始ま
る信号は入力画像信号、あるいはそれから生成された信
号を表す。また、小文字のr,g,bで始まる信号は基
準色の信号あるいはそれから生成された信号を表す。さ
らに、入力画像信号(R0,G0,B0)および基準色
信号(r0,g0,b0)の各色成分は、「0」から
「100」の範囲に正規化されているものとする。具体
的な処理内容は以下の通りであり、ステップ番号(S1
〜S10)は図3に記載のものである。
【0029】
【ステップS1】=図1(c)の準備段階に対応 まず、図2のディスプレー1に表示されたカラーパッチ
の中から、オペレータが基準色として指定したい色をマ
ウス2を用いて指定する。そして指定された基準色をR
GB成分で表現した信号すなわち基準色のRGB信号は
メモリ4に記憶される。この作業は印刷に使用する1ま
たは2の色版の個々について、所望の基準色全てに対し
て行う。したがって、色版がひとつの場合については1
または2以上の基準色が指定される。また、色版が2色
分である場合については色版ごとに異なる1または2以
上の基準色を指定してもよく、それらの2色分の色版に
共通に1または2以上の基準色を指定してもよい。
【0030】
【ステップS2】=図1(e)の補正のための準備段階
に対応 次に、オペレータが、後で詳しく説明する図7に示した
色相比較テーブルおよび図10に示した基準色毎ならび
に各色版毎の補正量変換係数Kijを任意に指定する。こ
の補正量変換係数Kijは図1(d)で得られた数値Cを
網点面積率(網%)に変換する際の変換係数に相当す
る。ただし、「i」は基準色を表すパラメータで「1」
から基準色の数までの値をとる。また「j」は色版を表
すパラメータで「1」または「2」の値をとる。また、
この指定はキーボード3から数値入力で行ってもよく、
あらかじめ準備された数値群からの選択であってもよ
い。この実施例における具体的な指定の方法は、補正量
変換係数Kijを用いるステップの説明のところで併せて
説明する。
【0031】
【ステップS3】=図1(c)に対応 彩度・色相検出部100が、入力された全基準色に対し
て色相(r2,g2,b2)を求め、補正量算出部20
0内の基準色色相記憶部11にその信号を保存する。そ
の詳細については図4のフローチャートに示されてお
り、以下この図4に従って基準色の色相(r2,g2,
b2)の算出について説明する。
【0032】まずステップS31では最大値選択部6に
おいて、基準色信号(r0,g0,b0)の各成分のう
ち最大の値を選択してその値をm1とし、第1減算部8
に転送する。つぎにステップS32では最小値選択部7
において、基準色信号(r0,g0,b0)の各成分の
うち最小の値を選択してその値をm2とし、第1減算部
8に転送する。つぎにステップS33では第1減算部8
において、得られた最大値m1から最小値m2を減算
し、その結果の値を彩度dとする。つぎにステップS3
4では第2減算部9において、基準色信号(r0,g
0,b0)の各成分からそれぞれ最小値m2を減算し、
正規化前色相(r1,g1,b1)とし、色相検出部1
0に転送する。
【0033】つぎにステップS35では色相検出部10
において正規化前色相(r1,g1,b1)を彩度dに
よって正規化する。その概念としては、正規化前色相
(r1,g1,b1)の各成分のうち、最大値を「10
0」とし、最小値を「0」とし、それ以外の1成分を最
大値に対する割合を100分率で表現した値で表し、そ
れらをまとめて色相(r2,g2,b2)とするのであ
る。
【0034】具体的にこの正規化前色相(r1,g1,
b1)から色相(r2,g2,b2)を求める処理は、
色相検出部10内に保持している、図5に示した色相検
出テーブルによって行われる。以下、このテーブルに具
体的な数値を適用してこの処理を説明していく。基準色
信号が(r0,g0,b0)=(90,50,10)の
場合を例とすると、この例では最大値m1=90、最小
値m2=10である。したがって彩度d=90−10=
80であり、図5ではd1で示した値である。また正規
化前色相の赤成分はr1=r0−m2=90−10=8
0であり、他の成分も同様にして、g1=40、b1=
0であり、図5ではそれぞれの符号で表した値に当た
る。
【0035】そして図5のテーブルのd1の縦方向の数
値の並び(以下「列」という。)とr1,g1,b1の
それぞれの横方向の数値の並び(以下「行」という。)
との交点に当たる位置の数値を読み取れば、正規化前色
相(r2,g2,b2)=(100,50,0)とな
る。なお、図5のテーブルでは彩度dおよび正規化前色
相(r1,g1,b1)の値が「10」刻みであるが、
もっと細かい刻みとすることができる。
【0036】さらにこのステップS35では、この色相
(r2,g2,b2)を基準色色相記憶部11に転送
し、そこで記憶される。
【0037】
【ステップS4】図3に戻ってステップS4では全基準
色の終了の判定を行い、終了していなければステップS
31に戻り、次の基準色に対してステップS3の処理を
行う。逆に全基準色に対して以上の処理が終わっていた
場合、ステップS5の処理へ移る。
【0038】ここまでの処理の後、この実施例の色分解
装置に入力画像信号(R0,G0,B0)が画素単位で
入力されていく。それに同期して、出力すべき色版の数
だけ並列してステップ以下のS5〜ステップS10まで
の処理を行っていく。
【0039】
【ステップS5】=図1(a)から図1(e)の変換に
対応 ステップS5では明度への変換部5において、入力画像
信号(R0,G0,B0)に、その各成分の明度への相
関度を表すパラメータ(Kr,Kg,Kb)を各成分毎
に乗じ、さらに乗算結果を互いに加算して明度Lを得
る。すなわち、加重和として、
【0040】
【数1】 L=Kr・R0+Kg・G0+Kb・B0
・・・(1)式 となる。
【0041】このような式によって算出された明度Lを
表現する信号は網点面積率への変換部15に送られて仮
の網点面積率X0に変換されるが、これは各色版に共通
の値である。すなわち、これは、グレー成分を基準とし
た網点面積率を各色版に共通に設定することを意味して
いる。したがって、この段階でカラー入力画像のすべて
の色成分がその明度に応じて出力網点画像へ寄与するこ
とになり、フルカラー入力画像を2色以下で印刷するこ
とに伴って入力画像のうち特定の色成分が脱落してしま
うというような事態が有効に防止される。
【0042】
【ステップS6】=図1(a)から図1(b)へのプロ
セスに対応 つぎにステップS6では彩度・色相検出部100におい
て入力画像信号(R0,G0,B0)に対してステップ
S3とほぼ同じ処理が行われる。すなわち、入力画像信
号(R0,G0,B0)のうちから、最大値M1および
最小値M2を求め、さらに両者の差をとり、その差の値
を彩度Dとする。さらに入力画像信号(R0,G0,B
0)の各成分から最小値M2を減算して正規化前色相
(R1,G1,B1)とし、さらにそれを正規化して色
相(R2,G2,B2)を求め、色相比較部12に転送
する。なお、このステップS6ではステップS3と異な
り、彩度Dを表現する信号を乗算部14に送る。
【0043】
【ステップS7】=図1(d)に対応 つぎにステップS7では補正量算出部200において、
補正原信号Cを求める。これは基準色に対する入力画像
信号の彩度を表す値になっており、以下「基準色に対す
る彩度C」と呼ぶ。このステップS7の詳細は図6に示
されている。以下、この図6に従って処理を説明してい
く。ステップS71では色相比較部12において、色相
検出部10から転送されてきた入力画像信号の色相(R
2,G2,B2)と、基準色色相記憶部11に記憶され
ていて入力画像信号の色相と同期して読み込まれた基準
色信号の色相(r2,g2,b2)との各成分の一致度
を表す色相一致度(R3,G3,B3)を色相比較テー
ブルを用いて求める。
【0044】この色相比較テーブルの例が図7に示され
ている。この色相比較テーブル(1)は縦軸が入力画像
信号の色相(R2,G2,B2)の1成分を、横軸が基
準色信号の色相(r2,g2,b2)の1成分を表し、
両者の行と列が交差するマス内(対角成分)の数値が色
相一致度(R3,G3,B3)を表している。以下、色
相一致度(R3,G3,B3)を求める処理を、具体的
な数値例を用いて説明する。ここでは数値例として入力
画像信号の色相(R2,G2,B2)=(100,5
0,0)、基準色信号の色相(r2,g2,b2)=
(100,20,0)を用いる。これらの数値は図7に
同じ符号を用いて示した。そしてB2,G2,R2の行
と、b2,g2,r2の列の交差する位置の数値が、そ
れぞれ色相の一致度R3=50,G3=−40,B3=
50である。このようにして色相一致度(R3,G3,
B3)が求められる。
【0045】ところで、図7からわかるように、色相比
較テーブル(1)は行と列について対称になっている。
そのため、対角線方向には同じ値が並んでいる。この図
7では入力画像信号の色相と基準色信号の色相の特定の
成分(以下「色相の成分」という。)が、完全に一致し
た対角線上の値が「50」であり、両色相の成分の差異
が「10」ずつ増える毎に「50」から「30」ずつ減
っている。そして両色相の成分の差異が「50」以上で
は、色相の成分の一致度は最小値「−100」をとって
いる。これは両色相の成分の差異が「50」以上の場合
は、両色相の成分は一致していないということを意味し
ている。
【0046】そして、基準色信号の色相の成分が「5
0」の列A1(この色相比較テーブルは行と列について
対称であるから、したがって、入力画像信号の色相の成
分が「50」の行でも同じ)を見るとわかるが、基準色
信号の色相の成分が「0」において、色相の成分の一致
度が「−100」であり、基準色信号の色相の成分の増
加と共に色相の成分の一致度も増加し、最大値(以下
「最大一致度」という。)「50」をとった後、減少に
転じ基準色信号の色相の成分が「100」になったとこ
ろで再び色相の成分の一致度は「−100」になってい
る。つまり、この色相比較テーブル(1)では、多少な
りとも両色相の成分の一致が見られる色相の範囲(以下
「色相一致範囲」という。)では色相の成分の一致度を
「−100」とせず、色相の成分が「10〜90」の間
の「80」の幅を持たせて分布させている。
【0047】ところでこの色相一致範囲が狭いと、出力
の色分解信号による出力画像において、階調を強調した
いと考えた部分の色相が強調されないということがあ
り、逆に広いと強調したくない部分の色相が、基準色の
色相とわずかながら一致してしまい、オペレータの意に
反して強調されてしまうことがある。そこでこの実施例
の色分解装置ではこの色相一致範囲を任意に設定できる
構成になっている。すなわち、オペレータはディスプレ
ー1の画面上でマウス2を用いて、色相一致範囲の修正
のモードを選び、キーボード3によって最大一致度を入
力することによって、色相一致範囲を設定することがで
きる。この操作によって図7の色相比較テーブル(1)
の色相一致範囲を変更した色相比較テーブルの例を図8
に示した。図中、A2で示した範囲に入力された最大一
致度「80」が現れている。そして基準色信号の色相が
「50」の図中A3で示した範囲を見れば分かるよう
に、入力画像信号の色相の成分が「50」の行の「8
0」を最高に、両色相の成分の差異が「10」ずつ増え
る毎に「30」ずつ減っている。そして色相比較テーブ
ル(2)の色相一致範囲は入力画像信号の色相の成分が
「0」から「100」の間の「100」の幅を持ってい
る。このようにして色相一致範囲を変えて出力画像中の
所望の部分の階調を強調していく。なお図7の色相比較
テーブルにおいて基準色信号の色相および入力画像信号
の色相の刻みが「10」刻みであるが、実際の装置では
もっと細かい刻みとすることができる。
【0048】再び図6の説明に戻って、ステップS72
では色相判定部13は色相一致度(R3,G3,B3)
の各成分の和を求める。さらにステップS73では同じ
く色相判定部13において、ステップS72で求めた値
が「0」以下の場合は「0」に切り上げ、「100」以
上の場合は「100」に切り下げるという正規化処理を
行い、その結果の値をM3として乗算部14に転送す
る。つぎにステップS74では乗算部14において求め
られたM3と、第1減算部8から送られてきた彩度Dと
を掛け合わせ、その基準色に対する彩度Cとして網点面
積率出力部300の補正量への変換部16に転送する。
【0049】
【ステップS8】図3に戻って、ステップS8ではステ
ップS7の処理が全ての基準色に対して行われたかどう
かの判断を行い、行われていなければステップS7に戻
り、次の基準色に対する彩度Cを算出する。逆に、ステ
ップS7の処理が全ての基準色に対して終了していれ
ば、ステップS9の処理に移る。
【0050】
【ステップS9】=図1(e)に対応 つぎにステップS9では最終的に色分解信号X1を出力
する。この処理の詳細は図9に示されている。まず、ス
テップS91では網点面積率への変換部15においてス
テップS5で求められていた明度Lから網点面積率X0
を求める。つぎに、ステップS92では補正量への変換
部16において、メモリ4から送られてきた補正量変換
係数Kijを基に、基準色に対する彩度Cを網点面積率の
補正量Yに変換する。すなわち、
【0051】
【数2】 Y=Kij・C
・・・(2)式 となる。ここで、色版および基準色の区別をより明確に
書けば、
【0052】
【数3】 Yj=ΣKij・Cij
・・・(3)式 であり、ここで「Yj」はj番目(j=1,2)の色版
についての補正量を示し、「Cij」はj番目の色版につ
いてのi番目の基準色に対して得られた彩度Cを示す。
また、Σは「i」についての総和を示す。説明の便宜
上、以下では(2)式を使用して説明を続ける。
【0053】上記の(2)式による基準色に対する彩度
Cの網点面積率の補正量Yへの変換の様子を示したの
が、図10である。この図10は2種のKijに対する
(2)式のグラフを表している。図10(a)はKij=
0.2の例であり、Kijが正の値であるので単調増加の
グラフであり、基準色に対する彩度Cのとり得る全領域
に対して、網点面積率の補正量Yは正の値をとる。ま
た、図10(b)はKij=−0.5の例であり、Kijが
負の値であるので単調減少のグラフであり、基準色に対
する彩度Cのとり得る全領域に対して、網点面積率の補
正量Yは負の値をとる。
【0054】したがって、これらの補正量変換係数Kij
は図3のステップS2でオペレータが指定するのである
が、対象としている画素の入力画像信号が、このパラメ
ータiが指定する基準色に近い色相を持っていた場合
に、パラメータjで指定される色版での前記基準色に一
致する範囲内の濃度を濃く表現したい場合には、この補
正量変換係数Kijを正に指定する。
【0055】逆に、その基準色に一致する範囲の濃度を
薄く表現したい場合には、この補正量変換係数Kijを負
に指定する。なお、この実施例の装置では基準色と同色
またはそれに相当する色版を出力する場合、その色版の
濃度は変えない(Kij=0)で、その他の色版の濃度を
薄くすることによってその基準色を強調する。その際の
補正量変換係数Kijの具体的な指定方法は、オペレータ
がディスプレー1の画面上でマウス2を用いて、補正量
変換係数指定のモードを選び、キーボード3によって基
準色毎に各色版の補正量変換係数Kijを入力する。この
ステップS92では、このように指定された補正量変換
係数Kijを(2)式に適用して、網点面積率の補正量Y
を求めるのである。
【0056】つぎに、ステップS93では加算部17に
おいて、ステップS91で求められた網点面積率X0
と、ステップS92で求められた網点面積率の補正量Y
を加算し最終的に出力する色分解信号として網点面積率
X1を出力する。色版や基準色が複数あるときには、j
番目の色版についての補正量YがYjとなる。したがっ
て、一般の場合には、
【0057】
【数4】 X1j=X0+Yj =X0+ΣKij・Cij ・・・(4) であり、ここで「X1j」はj番目の版についての網点
面積率X1である。
【0058】補正前の網点面積率X0は各色版に共通で
あったが、この段階で色版ごとの補正がなされ、それに
よって色版ごとに異なる網点面積率X1が得られる。
【0059】
【ステップS10】=図1(e)の後処理に対応 最後に図3のステップS10において、全画素の色分解
信号が出力されたかどうかの判定を行う。そして、全画
素の色分解信号が出力されていなければ、次の画素の処
理のため、ステップS5へ戻る。逆に、全画素に対して
色分解信号が出力されていれば、処理を終了する。以上
がこの実施例の色分解装置の全処理手順である。
【0060】これらのステップを通じて得られた網点面
積率X1を表現する信号に基づいて感材の露光記録が行
われ、それによって2色以下による印刷のための原版が
得られる。
【0061】なお実際にはこの他に各部の動作のタイミ
ングを調整する各種の遅延装置が必要であるが、煩雑と
なるため図2では省略されている。
【0062】
【3.実施例から得られる結果の例】以下において、図
11、図12、図13、および図14を用いて、この実
施例の色分解装置の出力する色分解信号による画像にお
ける結果の例を示す。具体例として図11のような被写
体を有する入力画像を取り上げる。この入力画像が図2
のディスプレー1に表示され、その表示画像を見ながら
オペレータが上述の指定を行う。図11の例は肉を主題
とした写真原稿を表している。G1が主題の肉であり、
赤を主成分としている。G2は野菜であり、暗い緑であ
る。G3はレモンであり、黄色を主成分としている。G
4は皿であり、白を主成分としている。G5はポットで
あり、黒を主成分としている。この原稿を、赤と緑の2
色のインクを用いて印刷する。その際の従来およびこの
実施例の装置による各色版および印刷の仕上り画像を示
したのが図12〜図14である。なお、図12〜図13
において、ハッチングの種類は対象物の違いを表し、ハ
ッチングの間隔は階調を表す。
【0063】従来例では、図12(a)のようにマゼン
タ版を赤版として流用し、図13(a)のようにシアン
版を緑版として流用するのが一般的であった。しかしこ
のような2版を用いて行った印刷結果である図14
(a)では、イエロー版を主成分とするレモンG3の部
分は背景となる皿G4の白とほぼ同じ階調で印刷されて
しまい、背景と余り区別がつかなくなっている。また、
野菜G2は暗い緑という3次色であるため、赤成分が多
く緑成分の濃さに近くなって、グレーに近い仕上りにな
っている。
【0064】図12(b)および図13(b)はそれぞ
れ、この実施例の色分解装置において、基準色として黄
色および緑色を指定した場合の赤版および緑版である。
なお以下において色版を表すパラメータjとして、j=
1を赤版、j=2を緑版とする。この実施例の色分解装
置では、(1)式のような変換によって求めた明度Lを
基に、仮の網点面積率を求めているため、階調を強調し
ない部分はグレー成分を中心とした仕上りになる。その
ため、レモンG3はグレーを基調として表現される。
【0065】さらにこの例では基準色として、レモンG
3の黄色と野菜G2の緑色を指定している。なお以下に
おいて、基準色を表すパラメータiとしてi=1を黄
色、i=2を緑色とする。
【0066】基準色の黄色に対する補正量変換係数の特
徴としてK12を正にとる。すなわち黄色の基準色に一致
を示した部分は緑版の階調を強調して表現する。これに
より図13(a)と(b)のレモンG3の部分を比べる
と分かるように、実施例による緑版である図13(b)
の方がレモンG3の部分の階調を強調して表現されてい
る。そして、この図12(b)および図13(b)の色
版を合成した図14(b)に示したように、レモンG3
の階調はさらに強調され、はっきりと背景の皿G4と区
別できるようになる。
【0067】さらに基準色の緑色に対する補正量変換係
数の特徴としてK21を負にとる。すなわち緑色の基準色
に一致を示した部分は赤版の階調を下げて表現する。こ
れにより、図12(a)と(b)のレモンG3の部分を
比べると分かるように、実施例による赤版である図12
(b)の方が野菜G2の部分が階調を下げて表現されて
いる。そして、この図12(b)および図13(b)の
色版を合成した図14(b)に、野菜G2の緑色が鮮や
かになり、原稿の主題である肉G1の赤をより引き立て
る。
【0068】以上のように、この実施例の色分解装置に
よる各色版を基に印刷すると、視覚的効果の高い印刷物
を作成することができる。
【0069】
【4.変形例】この実施例では、この入力画像信号と基
準色信号の色相を各色成分毎に比較する際に用いる色相
比較テーブルの色相一致範囲を設定する方法として、最
大一致度を指定することによって行う構成になっている
が、色相一致範囲の色相の幅を入力するなど、その他の
方法で行う構成にしても良い。
【0070】さらに、1つの色相比較テーブルを全基準
色に対して用いていたが、基準色毎に異なる色相比較テ
ーブルを用いても良い。上記実施例では色相比較をテー
ブルで行っているために、色相一致度は段階的な値で得
られるが、関数発生器などを使用すれば連続的な値とし
て得ることもできる。
【0071】また、この実施例では基準色に対する彩度
Cの網点面積率の補正量Yへの変換を(2)式によって
行い、その変換の割合を補正量変換係数Kijを変えるこ
とによって行っているが、このときの(2)式を他の関
数形にしてその関数中のパラメータを変えることによっ
て変換の割合を変えることによって行っても良い。
【0072】また、この実施例では明度Lの算出を
(1)式によって行っているが、その他の方法で行って
も良い。
【0073】さらに、この実施例の色分解装置では各処
理をハード的に行っているが、CPUを用いてソフト的
に行っても良い。
【0074】この発明は網点画像記録のための色分解へ
の適用が典型的なものであるが、網点画像の色調をCR
T上でシミュレートする場合や、フルカラー画像をモノ
クロディスプレイ上に出力する場合のように、フルカラ
ー画像を2色以下の色成分で表現する他の場合にも適用
可能である。
【0075】
【発明の効果】以上説明したように、この発明では色分
解原信号として入力画像信号の明度が使用されるため、
この段階で入力画像のすべての色成分が考慮され、特に
強調する必要の無い色相領域を無彩色と同等に表現する
ことができる。
【0076】また、原稿の画像に相当するカラー画像の
うち強調したい色が基準色として指定され、入力画像信
号における基準色の含有度に応じてその補正がなされる
ため、強調して出力したい特定の色相領域に対して、色
分解後の各色成分の値を柔軟に設定できる。
【0077】特に、請求項2および請求項6の発明で
は、基準色の含有度が、その画素の色相が基準色の色相
とどの程度類似しているかという一致度と、その画素の
彩度とに応じて決定されるため、単に基準色と同じ色相
の画素を一律に強調する場合と比較して、より入力画像
に忠実な結果を与える。
【0078】さらに、請求項3および請求項7記載の発
明では、基準色の色相と入力画像信号の色相との一致度
の判定を、ある程度の範囲を持つ段階的または連続的分
布によって表現するため、基準色に完全に一致しなくて
もそれにある程度類似した色相全体を補正に寄与させる
ことができる。
【0079】また、請求項4および請求項8では、この
発明の典型的適用対象としての網点画像への色分解に適
用する場合に着目し、補正信号を網点面積率で表現する
際に使用される変換係数を任意に指定することができる
ため、網点画像による表現の自由度が高まる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の基本原理を説明する図である。
【図2】実施例における色分解装置の機構的構成を示し
たブロック図である。
【図3】実施例の処理手順を示すフローチャートであ
る。
【図4】実施例における図3のステップS6の彩度およ
び色相の検出の詳細な処理手順を示すフローチャートで
ある。
【図5】実施例における色相検出テーブルの説明図であ
る。
【図6】実施例における図3のステップS7の補正量
(基準色に対する彩度C)の算出の詳細な処理手順を示
すフローチャートである。
【図7】実施例における色相比較テーブルの1例の説明
図である。
【図8】実施例における色相比較テーブルの他の例の説
明図である。
【図9】実施例における図3のステップS9の色分解信
号の出力の詳細な処理手順を示すフローチャートであ
る。
【図10】実施例における(2)式による基準色に対す
る彩度Cの網点面積率の補正量Yへの変換のグラフであ
る。
【図11】実施例における入力画像の例を示す説明図で
ある。
【図12】従来例および実施例のそれぞれによる赤版の
差異を説明する説明図である。
【図13】従来例および実施例のそれぞれによる緑版の
差異を説明する説明図である。
【図14】従来例および実施例のそれぞれによる仕上り
画像の差異を説明する説明図である。
【符号の説明】
(R0,G0,B0) 入力画像信号 (R1,G1,B1) 入力画像信号による正規化前色
相 (R2,G2,B2) 入力画像信号による色相 (R3,G3,B3) 基準色信号と入力画像信号の一
致度を表す値 (r0,g0,b0) 基準色信号 (r1,g1,b1) 基準色信号による正規化前色相 (r2,g2,b2) 基準色信号による色相 M1 入力画像信号の色成分の中の最大値 M2 入力画像信号の色成分の中の最小値 M3 色相判定値 m1 基準色信号の色成分の中の最大値 m2 基準色信号の色成分の中の最小値 L 明度 D 入力画像信号の彩度 d 基準色信号の彩度 C 基準色に対する入力画像信号の彩度(基準色の
含有度:補正原信号) X0 仮の網点面積率(色分解原信号) X1 最終的な網点面積率としての色分解信号 Y 網点面積率の補正量 Kij 補正量変換係数 i 基準色を表すパラメータ j 色版を表すパラメータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 1/60 H04N 1/40 D 1/46 1/46 C

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カラー画像を2色以下の色で表現するた
    めに、フルカラーの画像を表現した入力画像信号を色分
    解して2色以下の出力成分を得る方法であって、 前記出力成分のそれぞれに対して基準色を指定する第1
    工程と、 前記入力画像信号における画素ごとの明度に応じて色分
    解原信号を求める第2工程と、 前記入力画像信号における前記基準色の含有度に応じて
    前記色分解原信号を補正して、各出力成分についての色
    分解信号を生成する第3工程と、を備えること特徴とす
    る色分解方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の色分解方法において、 前記第3工程が、 (a)前記出力成分のそれぞれについて、前記入力画像信
    号の画素ごとの彩度を求める工程と、 (b)前記出力成分のそれぞれについて、前記入力画像信
    号の画素ごとの色相と前記基準色の色相との一致度を求
    める工程と、 (c)前記出力成分のそれぞれについて、前記入力画像信
    号の彩度と前記一致度とに基づいて前記含有度を求め、
    当該含有度に応じて補正信号を生成する工程と、 (d)前記出力成分のそれぞれについて、前記色分解原信
    号を前記補正信号で補正して、当該出力成分についての
    画素ごとの色分解信号を得る工程と、を備えることを特
    徴とする色分解方法。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の色分解方法において、 前記一致度が段階的または連続的な分布として表現され
    ており、 前記工程(b)が、 (b-1)色相の一致性を数量的に表現するための数値分布
    を指定する工程と、 (b-2)前記数値分布に従って、前記入力画像信号の画素
    ごとの色相と前記基準色の色相との前記一致度を数量的
    に表現する工程と、を有することを特徴とする色分解方
    法。
  4. 【請求項4】 請求項2または3記載の色分解方法にお
    いて、 前記色分解原信号、前記補正信号および前記色分解信号
    のそれぞれが網点面積率で表現され、 前記工程(c)が、 前記含有度を所定の変換係数を用いて網点面積率に変換
    し、それによって前記補正信号を生成する工程とされて
    いるとともに、 前記変換係数が任意に指定されることを特徴とする色分
    解方法。
  5. 【請求項5】 カラー画像を2色以下の色で表現するた
    めに、フルカラーの画像を表現した入力画像信号を色分
    解して2色以下の出力成分を得る装置であって、 前記出力成分のそれぞれに対して基準色を指定するため
    の情報を入力する入力手段と、 前記入力画像信号における画素ごとの明度に応じて色分
    解原信号を求める色分解原信号生成手段と、 前記入力画像信号における前記基準色の含有度に応じて
    前記色分解原信号を補正して、各出力成分についての色
    分解信号を生成する補正手段と、を備えること特徴とす
    る色分解装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の色分解装置において、 前記補正手段が、 (a)前記出力成分のそれぞれについて、前記入力画像信
    号の画素ごとの彩度を求める彩度決定手段と、 (b)前記出力成分のそれぞれについて、前記入力画像信
    号の画素ごとの色相と前記基準色の色相との一致度を求
    める色相一致度決定手段と、 (c)前記出力成分のそれぞれについて、前記入力画像信
    号の彩度と前記一致度とに基づいて前記含有度を求め、
    当該含有度に応じて補正信号を生成する補正信号生成手
    段と、 (d)前記出力成分のそれぞれについて、前記色分解原信
    号を前記補正信号で補正して、当該出力成分についての
    画素ごとの色分解信号を得る色分解原信号補正手段と、
    を備えることを特徴とする色分解装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の色分解装置において、 前記一致度が段階的または連続的な分布として表現され
    ており、 前記色相一致度決定手段が、 (b-1)色相の一致性を数量的に表現するための数値分布
    を指定する指定手段と、 (b-2)前記数値分布に従って、前記入力画像信号の画素
    ごとの色相と前記基準色の色相との前記一致度を数量的
    に表現する信号を発生する一致度表現信号生成手段と、
    を有することを特徴とする色分解装置。
  8. 【請求項8】 請求項6または7記載の色分解装置にお
    いて、 前記色分解原信号、前記補正信号および前記色分解信号
    のそれぞれが網点面積率で表現され、 前記補正信号生成手段が、 前記含有度を所定の変換係数を用いて網点面積率に変換
    し、それによって前記補正信号を生成する手段を有して
    いるとともに、 前記変換係数を指定するための情報を入力する変換係数
    指定手段をさらに備えることを特徴とする色分解装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7522864B2 (en) * 2005-11-30 2009-04-21 Konica Minolta Business Technologies, Inc. Image forming apparatus and image forming method
JP2017176856A (ja) * 2013-10-28 2017-10-05 富士フイルム株式会社 画像処理装置及びその作動方法

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