JP2952265B2 - 松類の枯損防止用組成物及び防止方法 - Google Patents

松類の枯損防止用組成物及び防止方法

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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マツ材線虫病による松
類の枯損防止用組成物に関し、当該組成物を用いる松類
の枯損防止方法にも関するものである。
【0002】
【従来の技術】夏から秋の初めにかけて松の葉が変色を
始め、その約1カ月後には樹冠全体が赤変して枯死する
マツ材線虫病は、線虫の一種であるマツノザイセンチュ
ウ( Bursaphelenchus xylophilus ) (以下線虫と略す
る)が病原とされている。また、この線虫はカミキリム
シの一種であるマツノマダラカミキリ(Monochamus alt
ernatus )(以下カミキリと略する)によって媒介され
る。5月中旬から7月末にかけて前年のマツ材線虫病の
被害木から羽化、脱出したカミキリは、その体内及び体
表に数千頭から数万頭の線虫を保持して健全な松の若枝
を後食(成熟のための摂食)する。このとき線虫はカミ
キリの体から離脱し、カミキリが後食して傷ついた部位
から松の樹体内に侵入し、増殖する。
【0003】線虫が侵入した松は、2〜3カ月すると外
見的な萎凋症状を呈し、葉が変色する。葉が変色を始め
た木を異常木というが、後食して成熟したカミキリは、
子孫を残すため交尾後、この異常木に産卵し、やがて異
常木は枯死する。一方、健全木では産卵されたカミキリ
の卵は、松の樹脂に巻かれるなどして孵化できなかった
り、孵化した幼虫も樹皮下を食害中に樹脂に巻かれて死
亡するためカミキリはほとんど成長できない。しかし、
線虫の侵入によって衰弱した異常木や枯死木に産卵され
たカミキリの卵は、樹脂に巻かれることなく孵化し、幼
虫は樹皮下を食害しながら成長する。
【0004】十分に成長したカミキリの幼虫は、晩秋か
ら初冬にかけて越冬のために松の材内深く蛹室を作り冬
の低温から身を守る。春になり気温が上昇すると蛹室で
越冬したカミキリの幼虫は蛹となり、やがて羽化して成
虫となり枯損木から脱出する。このとき蛹室の周囲に集
まってきた線虫は羽化したカミキリに乗り移り、カミキ
リとともに枯損木から運び出される。線虫は、線虫を保
持したカミキリが健全な松の若枝を後食する間にカミキ
リの体から離脱し、松の樹体内に侵入する。やがてこの
松は萎凋症状を呈し、葉が変色し始める。このようにし
て次々とマツ材線虫病により松の枯損が広がってゆく。
【0005】このようなマツ材線虫病による松の枯損を
防止するために次のような方法((1) 〜(4) )がとられ
ている。
【0006】(1) カミキリ幼虫の駆除 カミキリが羽化する以前に、主に幼虫期に駆除すること
が行われる。カミキリ幼虫の生息場所は枯損木に限られ
ており、枯損木を伐倒・剥皮・焼却あるいは薬剤処理す
ることにより、カミキリ幼虫を駆除することができる。
薬剤処理では有機リン系殺虫剤及びカーバメイト系殺虫
剤を散布する方法、またはカーバム系の薬剤によるくん
蒸等の方法がある。さらに、昆虫寄生性微生物や補食性
天敵利用等の方法も検討されている。
【0007】(2) カミキリ成虫の後食防止 カミキリ成虫の後食を阻止することにより、線虫の感染
を防止することができる。これには殺虫剤をカミキリの
羽化以前に散布する方法がとられており、地上からの散
布やヘリコプターによる空中からの散布が実施されてい
る。
【0008】(3) 単木薬剤処理による枯損防止方法 線虫の感染が予想される以前に、殺線虫作用のある薬剤
を松の樹体に注入、あるいは土壌に施用することによ
り、線虫を直接駆除する方法である。現在、樹幹注入用
薬剤として、メスルフェンホス、酒石酸モランテル、及
び塩酸レバミゾールが使用されている。土壌施用薬剤と
しては、エチルチオメトン、メソミル及びアルデイカル
ブ等が有効であったが、いずれも実用化はされていな
い。
【0009】(4) 抵抗性松の育種 線虫に感染しても枯れない抵抗性の松を作るため、選抜
育種や交雑育種あるいは弱毒性線虫による誘導抵抗性発
現等が検討されている。これらの方法は徐々に成果は挙
げられているものの、技術的に確立されるには相当の時
間を要するものと思われる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】前述したマツ材線虫病
の防除技術にはそれぞれ一長一短がある。カミキリ幼虫
の駆除を目的とした伐倒・剥皮・焼却及び薬剤処理につ
いては、処理を徹底させるに必要な労働力が不足してお
り問題を抱えている。また、カミキリ成虫の後食防止を
目的とした殺虫剤の予防散布は、効果的な防除法である
が、その実施に際しては、周辺の状況によっていろいろ
な制約を受けている。
【0011】樹幹注入剤による単木薬剤処理は、環境保
存上重要な神社、仏閣または公園の大径木や市街地内の
松、あるいは一般庭園の松等のカミキリの後食防止薬剤
の散布がしにくい場所、さらに、予防散布をしても感染
の可能性のある場合に実施されており有効な方法であ
る。しかしながら、樹幹注入剤による薬害の発生、効果
の安定性と持続性等の点で依然問題を抱えており、さら
なる検討が求められている。従って、本発明の目的は、
上記問題を克服し、効果の安定した松類の枯損防止用組
成物を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、これらの
課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、下記構造式の
ミルベマイシン系化合物にマツノザイセンチュウに対し
て強力な殺虫活性があることを見い出した。
【0013】
【化3】
【0014】
【化4】
【0015】本発明において使用するミルベマイシン系
化合物としては、上記の化合物が挙げられるが、その中
でも特にミルベメクチン、ミルベマイシンD及びミルベ
マイシン−5−オキシムが好ましい。本発明の松類の枯
損防止用組成物は当該化合物を有効成分とする組成物で
あり、これを樹幹に注入し、樹体内で転流させることに
より、感染した線虫が樹体内で活動を開始する以前に殺
滅し、松類の枯損防止を図ることができる。
【0016】ミルベマイシン系化合物はそれ自体公知の
ものであり、例えば、ミルベメクチンは農業用殺虫剤と
して、ミルベマイシンD及びミルベマイシン−5−オキ
シムは動物用駆虫剤としてそれぞれ使用されている。し
かしながら、これらの化合物をマツ材線虫病の防除に利
用して松類の枯損防止を図ろうとした知見は全くない。
一方、ミルベマイシン系化合物はいずれも、水に対する
溶解度が非常に小さいため、有機溶剤に溶かして松の樹
体に注入しても樹体内での分散性が悪く、線虫の駆除効
果に問題があった。
【0017】本発明の組成物は、ミルベマイシン系化合
物の水に対する溶解性を改善し、さらに松樹体内への注
入を容易にしたものであり、当該化合物の樹体内での分
散を良好にし安定な駆除効果を発現させるものである。
本発明の組成物は、ミルベマイシン系化合物を有効成分
とし、水又は/及び溶剤、及び界面活性剤等の少なくと
も一種またはその組み合わせにより構成される。
【0018】本発明の組成物に使用する溶剤は、水と容
易に混和するものであればよい。例えば、メタノール、
エタノール等のような低級アルコール類、エチレングリ
コール、プロピレングリコール、ジエチレングリコー
ル、1,3−ブチレングリコール、イソプレングリコー
ル等のような多価アルコール類、アセトン、アセトニト
リル、テトラヒドロフラン等の極性溶剤、エチレングリ
コールモノメチルエーテル等のグリコールエーテル類、
エチレングリコールモノアセテート等のようなグリコー
ルエステル類及びジオキサン等が挙げられる。
【0019】本発明の組成物に使用する界面活性剤に
は、例えば、陰イオン界面活性剤としてアルキル硫酸エ
ステル類、アルカンスルホン酸類、アルキルベンゼンス
ルホン酸類、アルキルリン酸エステル類、N−アシルサ
ルコシン塩類、N−アシルアラニン塩類及びコハク酸塩
類等が、陽イオン界面活性剤としてアルキルアミン類、
アルキルトリメチルアンモニウム塩類、ジアルキルジメ
チルアンモニウム塩類、アルキルジメチルベンジルアン
モニウム塩類及びアルキルピリジニウム塩類が、非イオ
ン界面活性剤としてポリオキシエチレンヒマシ油類、ポ
リオキシエチレン硬化ヒマシ油類、ポリオキシエチレン
アルキルエーテル類、ポリオキシエチレンアルキルフェ
ニルエーテル類、ポリオキシエチレンアルキルフェニル
エーテルホルムアルデヒド縮合物類、ポリエチレングリ
コール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンポリオキシ
プロピレンアルキルエーテル類、ソルビタン脂肪酸エス
テル類、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル
類、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル
類、ポリグリセリン脂肪酸エステル類、ショ糖脂肪酸エ
ステル類及びプロピレングリコールモノ脂肪酸エステル
類等が、さらに両性界面活性剤としてアミノカルボン酸
類、カルボキシベタイン類及びスルホベタイン類等があ
る。
【0020】また、界面活性剤として非イオン界面活性
剤を含有することが必須の要件であり、上記非イオン界
面活性剤のうちポリオキシエチレン硬化ヒマシ油類、ポ
リオキシエチレンアルキルエーテル類、ポリオキシエチ
レンポリオキシプロピレンアルキルエーテル類、ポリオ
キシエチレンソルビタン脂肪酸エステル類、ポリオキシ
エチレンソルビトール脂肪酸エステル類、ポリグリセリ
ン脂肪酸エステル類及びショ糖脂肪酸エステル類等が特
に好適である。
【0021】本発明の組成物の各成分量は適宜変更でき
るが、活性成分(ミルベマイシン系化合物)を0.1〜
50重量%、好ましくは1〜10重量%、界面活性剤を
1〜50重量%、好ましくは1〜20重量%、水を10
〜80重量%、好ましくは10〜70重量%、溶剤を1
0〜80重量%、好ましくは10〜70重量%、それぞ
れ含有することができる。また、本発明の組成物の各成
分の配合は任意の方法により行うことができるが、例え
ば、活性成分及び界面活性剤を溶剤に溶解させた後、水
を加える方法により活性成分の水に対する溶解性を改善
すると、樹体内での分散性に優れた本発明の組成物を容
易に製造することができる。
【0022】松類への施用に際して、本発明の組成物の
施用量は、目的、時期、樹齢及び被害の状況等によって
適当に変更できる。施用には、松類の樹幹にボーリング
により穴を開け、その穴より、本発明の組成物を注入す
る等の方法を採用することができる。
【0023】
【実施例】次に、実施例により本発明の内容を具体的に
説明するが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。
【0024】実施例 1 (抗マツノザイセンチュウ活性試験)ミルベマイシン系
化合物のうち、ミルベメクチン、ミルベマイシンD及び
ミルベマイシン−5−オキシムについて抗線虫活性の試
験を以下の方法により行った。なお、本発明の化合物と
抗線虫活性を比較するため、酒石酸モランテル及びコン
トロールの場合についても同様の試験を行った。試験結
果を表1に示す。
【0025】試験方法 シャーレ内のポテトデキストロース寒天培地の全面に、
Botrytis cinerea菌叢を形成して、試験用シャーレと
した。試験用シャーレの中央に置いた綿球に所定の濃度
の薬剤溶液を0.15ml添加し、さらにマツノザイセ
ンチュウ懸濁液(10000頭/ml)を0.15ml
添加して、25℃で5日間インキュベートした後に Bot
rytis cinerea 菌叢の食痕部分の面積を測定した。な
お、薬剤溶液は、薬剤0.1gをPOE(50)硬化ヒ
マシ油3g及びプロピレングリコール6gに溶解し、水
を加えて100mlとしたものを、所定の濃度に水で稀
釈したものである。
【0026】食痕部分の面積は食痕部分が円状となるた
め、その直径(D)を測定し、S=πD2 /4の式によ
り算出した。抗線虫活性は次式により算出した。 抗線虫活性(%)=100−シャーレの内面積に対する
食痕部分の面積比率(%)
【0027】 なお、コントロールは、前記薬剤溶液から薬剤を除いた
溶液である。
【0028】表1の試験結果から明らかなように、本発
明のミルベマイシン系化合物はいずれも従来型の樹幹注
入剤である酒石酸モランテルより少ない薬剤濃度で抗線
虫活性が認められた。
【0029】実施例 2 (松苗木による枯損防止試験)ミルベマイシン系化合物
のうち、ミルベメクチン、ミルベマイシンD及びミルベ
マイシン−5−オキシムの可溶化製剤及び非可溶化製剤
について松苗木(5年生)による枯損防止試験を以下の
方法により実施した。なお、実施例1と同様、酒石酸モ
ランテル製剤及び薬剤非注入区についても試験を行っ
た。注入製剤の組成を表2に、松苗木による枯損防止試
験の結果を表3に示す。
【0030】 * HCO−40:POE(40)硬化ヒマシ油
【0031】 酒石酸モランテル製剤:グリーンガード・エイト(ファ
イザー製薬製)を使用。
【0032】試験方法 マツ樹体内に表2の製剤を注入した後、約2週間後に強
毒性マツノザイセンチュウ(S6−1)懸濁液(100
00頭/ml)1mlを接種し、約2カ月後に枯損防止
効果を判定した。
【0033】表3の試験結果から明らかなように、本発
明のミルベマイシン系化合物の可溶化製剤は該化合物の
非可溶化製剤、酒石酸モランテル製剤に比較して低薬量
で松苗木による枯損防止効果が認められた。
【0034】実施例 3 (中径木による枯損防止試験)ミルベマイシン系化合物
のうち、ミルベメクチン、ミルベマイシンD及びミルベ
マイシン−5−オキシムの可溶化製剤について中径木
(10年生)による枯損防止試験を以下の方法により実
施した。なお、実施例1,2と同様、酒石酸モランテル
製剤及び薬剤非注入区についても試験を行った。中径木
による枯損防止試験結果を表4に示す。
【0035】
【0036】試験方法 マツ樹体内に表2の製剤を注入した後、約2週間後に強
毒性マツノザイセンチュウ(S6−1)懸濁液(100
000頭/ml)0.3mlを接種し、約3カ月後に枯
損防止効果を判定した。
【0037】表4の試験結果から明らかなように、本発
明の組成物はいずれも従来型の酒石酸モランテル製剤に
比較して低薬量で中径木による枯損防止効果が認められ
た。
【0038】
【発明の効果】本発明の組成物は、他の樹幹注入製剤
(例えば、酒石酸モランテル)に比較して、低薬量で優
れた抗線虫活性を示すため、マツ材線虫病による松類の
枯損に極めて有効である。また、本発明の組成物はミル
ベマイシン系化合物の水に対する溶解性を改善している
ため、松類の樹体内に該化合物の薬効が行きわたり、マ
ツ材線虫病による松類の枯損防止が有効に図れる。さら
に、本発明の松類の枯損防止方法はミルべマイシン系化
合物の有効量を松類の樹幹に注入し、樹体内に転流させ
て行うため、線虫の駆除が容易である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 副島 智幸 熊本県熊本市島崎2丁目5番39−209号 (72)発明者 高井 一也 熊本県熊本市龍田町弓削978番地4 審査官 鈴木 恵理子 (56)参考文献 特開 昭60−126289(JP,A) 特開 昭60−152490(JP,A) 特開 昭60−184085(JP,A) 特開 昭56−49308(JP,A) 特開 昭56−32481(JP,A) 特開 昭63−14784(JP,A) 特開 昭49−14624(JP,A) 特開 昭50−29742(JP,A) 特開 平4−230605(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A01N 43/90

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記構造式で表わされるミルベマイシン
    系化合物、及びポリオキシエチレン硬化ヒマシ油類、ポ
    リオキシエチレンアルキルエーテル類、ポリオキシエチ
    レンポリオキシプロピレンアルキルエーテル類、ポリオ
    キシエチレンソルビタン脂肪酸エステル類、ポリオキシ
    エチレンソルビトール脂肪酸エステル類、ポリグリセリ
    ン脂肪酸エステル類、及びショ糖脂肪酸エステル類より
    なる群から選ばれた少なくとも一種以上を含む界面活性
    剤を、メタノール、エタノール、アセトン、及びアセト
    ニトリルよりなる群から選ばれた少なくとも一種以上を
    含有する水と混和しうる溶剤に溶解させた後、水を加え
    る方法により、ミルベマイシン系化合物の水に対する溶
    解性及び樹体内での分散性を向上させた、マツノザイセ
    ンチュウを駆除するための松類の枯損防止用組成物。 【化1】 【化2】
  2. 【請求項2】 前記ミルベマイシン系化合物がミルベメ
    クチン、ミルベマイシンD、又はミルベマイシン−5−
    オキシムである請求項1記載の松類の枯損防止用組成
    物。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の松類の枯損防止用
    組成物の有効量を松類の樹幹に注入し、樹体内に転流さ
    せ、マツノザイセンチュウ(Bursaphelenc
    hus xylophilus)を駆除することからな
    る、松類の枯損防止方法。
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