JP2024053663A - 植物害虫防除剤、長期薬効持続植物害虫防除剤、及び、植物害虫防除方法 - Google Patents

植物害虫防除剤、長期薬効持続植物害虫防除剤、及び、植物害虫防除方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 安全性が高く、薬害が少なく、優れた害虫防除性を示し、薬剤抵抗性害虫が出現しにくい物質を有効成分として用いた害虫防除剤を提供することを課題とする。【解決手段】 酢酸を有効成分として含有する植物害虫防除剤であって、防除対象害虫が徘徊性害虫である、植物害虫防除剤。【選択図】 なし

Description

本発明は、植物害虫防除剤、及び、植物害虫防除方法に関する。特に酢酸を有効成分として含む植物害虫防除剤、及び、該植物害虫防除剤を用いた植物害虫防除方法に関する。
従来より、農作物や園芸用の害虫防除剤(防虫剤)として、有機リン系、カーバメート系、合成ピレスロイド系等の合成農薬が広く使用されてきている。上記例示される合成農薬は、対象となる害虫に適切に使用された場合、害虫防除効果が高いものが多い。
しかしながら、ある特定の害虫に対し、上記合成農薬を長年使用したり、同一系統の合成農薬を連続的に散布したりすると、該害虫は薬剤に対し抵抗性を有するようになるという問題、すなわち、薬剤抵抗性害虫の出現という問題があった。
また、環境問題の観点から、周囲の自然を汚染せず、人体に対して有害でなく安全性が高く、かつ、優れた害虫防除活性を示す、害虫防除剤が求められるようになってきた。
そこで、天然物由来の物質を有効成分とする害虫防除剤等も使用されるようになった。食品原料成分としても使用される天然系物質として、植物油(特許文献1等)、脂肪酸グリセリド(特許文献2等)、還元澱粉糖化物(特許文献3等)等が例示される。これらの天然系物質は、害虫の気門を塞ぐ物理防除系の害虫防除剤である。
しかしながら、これらの物質を園芸用の水系防虫剤として一般に普及させるには、他の化合物との組み合わせや配合条件を含め、配合技術が要求されるという課題があった。
一方、水への溶解性の観点から、病害防除剤としてではあるが、酢酸(食酢等)が使用されてきた(特許文献4等)。しかしながら、植物害虫防除剤としての酢酸の使用については記載された特許文献はなく、人体に対して安全性の高い酢酸を配合した害虫防除剤の開発が望まれていた。
特開昭56-140911号公報 特開2005-170892号公報 特許第4764720号公報 特開2006-50982号公報
本発明は、安全性が高く、薬害が少なく、優れた害虫防除性を示し、薬剤抵抗性害虫が出現しにくい物質を有効成分として用いた害虫防除剤を提供することを課題とする。
本発明者らは、上記事情に鑑みて鋭意検討した結果、酢酸を有効成分とする植物害虫防除剤を見出した。
すなわち、本発明の植物害虫防除剤は、酢酸を有効成分として含有する植物害虫防除剤であって、防除対象害虫が徘徊性害虫であることを特徴とする。
前記徘徊性害虫がナメクジ又はハスモンヨトウであることが好ましい。
前記植物が、ハクサイ又はキャベツであってもよい。
本発明の長期薬効持続植物害虫防除剤は、前記植物害虫防除剤のうち、植物害虫防除剤を植物に対して処理してから7日以上薬効が持続することを特徴とする。
本発明の植物害虫防除方法は、上記植物害虫防除剤を、植物に対して散布処理又は潅注処理するステップを含むことを特徴とする。
本発明の植物害虫防除剤により、安全性が高く、薬害が少なく、優れた害虫防除性を示し、薬剤抵抗性害虫が出現しにくい物質を有効成分として用いた害虫防除剤を提供することができる。
防除効果試験1の処理区及び無処理区の写真の例である。図1(a)は反復i、図1(b)は反復ii、図1(c)は反復iiiの写真である。 防除効果試験2において、植物害虫防除剤処理6日後に放虫した場合の、放虫1日後の処理葉及び無処理葉の写真の例である。 防除効果試験2において、植物害虫防除剤処理12日後に放虫した場合の、放虫1日後の処理葉及び無処理葉の写真の例である。
本発明の実施形態について、以下に具体的に説明する。
(植物害虫防除剤)
本発明の植物害虫防除剤は、酢酸を有効成分として含有することを特徴とする。「植物害虫防除剤」とは、植物の害虫防除を用途とした剤である。
酢酸は、食酢(米酢、米黒酢、大麦黒酢等の穀物酢、リンゴ酢、ブドウ酢等の果実酢、合成酢、蒸留酢等)に含まれる酢酸であってもよいし、試薬レベルの酢酸であってもよい。
酢酸の濃度(酸度)は、害虫防除の効果が得られる範囲であれば、特に限定はされない。害虫の種類、処理条件(散布量、散布位置等)によるが、たとえば酸度0.05%~2.0%であり、0.05%~1.0%、0.1%~1.0%、0.1%~0.5%がより好ましい。
なお、酸度(%)は、独立行政法人農林水産消費安全技術センター(FAMIC)の「醸造酢の酸度測定方法手順書」に従い、測定される。概要としては、試料を0.5mol/L水酸化ナトリウム溶液で滴定し、pH8.2±0.3となるまでに消費した水酸化ナトリウム溶液の量から、酢酸を換算値とし酸度を算出するものである。具体的には、下記式(数1)により計算される。
Figure 2024053663000001
植物害虫防除剤は、上述した酢酸と水のみを含有する他、酢酸以外の成分を含有したものであってもよい。たとえば、食酢に含まれる酢酸以外の成分(アミノ酸、有機酸、アルコール等)を含有してもよい。さらに、植物害虫防除剤として一般的に配合される成分(安定化剤、界面活性剤、pH調整剤、肥料成分、着色剤、着香剤等)を含有していてもよい。
防除対象となる害虫は、食酢で防除可能なものであれば、特に限定されないが、徘徊性害虫が例示される。徘徊性害虫とは、飛翔によって移動しない昆虫のことであり、 “アブラムシ(有翅)、ハモグリバエ、ユスリカ、ヌカカ、カ、ブユ、アシナガバエ、ミギワバエ、ガガンボ、キノコバエ、クロバネキノコバエ、タマバエ、オドリバエ、チョウバエ、ニセケバエ、ノミバエ、ショウジョウバエ、フンコバエ(ハヤトビバエ)、ハマベバエ、トゲハネバエ、クロコバエ、イエバエ、ヒメイエバエ、クロバエ、ニクバエ、寄生蜂、アリ(有翅)、アザミウマ、ウンカ・ヨコバイ、カメムシ、ガ、トビケラ、カワゲラ、カゲロウ、チャタテムシ(有翅)、微小コウチュウ等で例示される飛翔性害虫”以外の害虫である。徘徊性害虫の具体例として、アブラムシ類(無翅)、ハダニ類、ダンゴムシ類、カイガラムシ類、ナメクジ類、チョウ目幼虫(アゲハ類、ヨトウムシ類、イラガ類、ケムシ類、ドクガ類、ハマキムシ類、スカシバ類、キリガ類、シャクトリムシ類、シンクイムシ類、メイチュウ類、ノメイガ類、シャクトリムシ類、タバコガ類、キリガ類、ミノガ類、ネキリムシ類等)等が例示される。
防除対象となる植物は、上述した害虫が発生する植物であれば、特に限定されない。たとえば、アサガオ、アスター、インパチェンス、カーネーション、ガーベラ、ガザニア、カンパニュラ、キキョウ、キク、キンセンカ、グロキシニア、ケイトウ、アイスランドポピー、コスモス、プリムラ、サルビア、ジニア、カスミソウ、スイートピー、スターチス、ストック、パンジー、デルフィニウム、トルコギキョウ、ひまわり、ベゴニア、ペチュニア、リンドウ、ルピナス、シクラメン、ダリア、チューリップ、アジサイ、バラ、シャクヤク、いんげんまめ、トマト、ミニトマト、ナス、ピーマン、キュウリ、すいか、メロン、かぼちゃ、にがうり、いちご、ハクサイ、キャベツ、コマツナ、チンゲンサイ、シュンギク、オクラ、シソ、ホウレンソウ、エンドウ、そらまめ、とうもろこし、ダイコン、カブ、ニンジン、ゴボウ、ネギ、タマネギ、アスパラガス、ばれいしょ、かんしょ、さといも等が例示される。
本発明の長期薬効持続植物害虫防除剤は、上述した植物害虫防除剤のうち、該植物害虫防除剤を植物に対して処理してから7日以上薬効が持続するものである。
長期薬効持続植物害虫防除剤は、薬害を認めない植物害虫防除剤でありながら、植物に対して処理してから7日以上薬効が持続する。具体的には、無薬害植物害虫防除剤を植物に対して処理し、6日後に放虫し、翌日の7日後に防除価がゼロより大きく、より好ましくは防除価が50より大きい。
本発明の植物害虫防除方法は、植物に対して散布処理又は潅注処理するステップを含む。
(防除効果試験1)
植物害虫防除剤を用いて、ハクサイに対し、ナメクジの防除効果試験を行った。
試料(食酢:酢酸の酸度0.1%の水溶液)を施す処理区及び無処理区を画定した。
具体的には、幅85cm、奥行55cmの容器にピートモス主体培養土を深さ10cm程度入れて、ハクサイを片側6株ずつ計12株定植した。片側を処理区、反対側を無処理区として、ナメクジ10頭(1処理区あたり5頭)を放虫した。隠れ家として素焼き鉢の欠片を設置し、逃亡防止のため容器上部を防虫ネットで覆った。
ハクサイ(品種:晴舞台65)は、播種25日後に定植した。
定植から2日後に試料による処理を開始した。初回の処理後にチャコウラナメクジを放虫した。n=3で反復試験を行った。
処理は、スプレートリガーを用いて、植物の茎葉に十分量、植物の地際部に30プッシュ/株(30mL)で処理した。
各処理区と処理概要を表1に示す。
Figure 2024053663000002
処理を開始してから、2日に1回の間隔で処理し、調査を4回行った。その後、処理を停止し、停止後に調査を1回行った。
処理日及び調査日を表2に示す。
Figure 2024053663000003
まず、薬害について目視にて調査を行った。
各調査日ごとに、下記「薬害調査基準」で評価した。薬害調査基準は、一般財団法人日本植物防疫協会が発行する新農薬実用化試験に沿ったものである。また、下記「薬害に関する評価基準」で総合的に評価した。
「薬害調査基準」
-:薬害を認めない。
+:軽微な薬害症状を認める。
++:中程度の薬害症状を認める。
+++:重度の薬害症状を認める。

「薬害に関する評価基準」
-:薬害なし。
±:薬害が認められるが実用上問題ない程度。
+:薬害が認められ実用上問題がある。
なお、薬害症状は、葉、花弁の変色・枯れ、生長点の委縮・枯れ、株全体の枯死等で判断する。実用上問題があるか否かは、植物の生長に影響があるか否かで判断する。
薬害調査結果は、表3に示した。
試料(食酢:酢酸の酸度0.1%の水溶液)を施す処理区では、いずれも薬害はなしと評価された。
次に、ナメクジの生存場所を確認した。処理区、無処理区、その他(処理区と無処理区の中間や容器内壁等)生存するナメクジの頭数を数え、3反復分合計して3で割り、平均値とした。
生存場所の調査結果は、表3に示した。
いずれの調査の回においても、試料の濃度(酸度)において80%~100%のナメクジは処理区を避けて生存していることが分かった。
薬効について、処理区と無処理区の食害程度を調査し、食害度と防除価を算出した。
食害程度は、以下の判定基準に従って、ハクサイの株につきA~Dを判断した。
「食害程度」
A:食害なし
B:僅かな食害
C:被害は中程度
D:被害程度は大きい
食害程度の調査結果は、表4~7に示した。表4は試料の1回処理1日後、表5は試料の1回処理2日後、表6は試料の2回処理2日後、表7は試料の3回処理3日後の結果である。
食害度は以下の式(数2)で算出した。
Figure 2024053663000004
食害度の算出結果は、表4~7に示した。また、3回処理3日後の処理区及び無処理区の写真を、図1に示した。
算出された食害度から、下記の式(数3)を用いて防除価を求めた。
Figure 2024053663000005
防除価も、表4~7に示した。
Figure 2024053663000006
Figure 2024053663000007
Figure 2024053663000008
Figure 2024053663000009
Figure 2024053663000010
表3~7、図1より、試料(食酢(酢酸の酸度0.1%)を含有する植物害虫防除剤)を施した処理区では、1回処理2日後、2回処理2日後においても、防除価が80を上回り、一定の薬効が見られた。また、3回処理3日後においても防除価が52.1となり、無処理区に比べて薬効を維持することが分かった。
(防除効果試験2)
植物害虫防除剤を用いて、ハスモンヨトウの防除効果試験を行った。
キャベツの株全体の茎葉に供試製剤である試料を十分量散布し、株に水が当たらないように管理した。処理6日後、及び、12日後に試料を処理した葉と無処理葉を採取し、1枚ずつプラスチック容器(26cmx18cmx8cm)内に設置し、ハスモンヨトウを5頭放虫した。放虫1日後に、被害度、生存頭数を調査した。
植物害虫防除剤の試料としては、食酢(酢酸(酸度0.1%)の水溶液)を使用した。キャベツ(品種:金系201EX)を、処理日の7日前に定植した。
キャベツの株全体の茎葉にスプレートリガーを用いて試料を十分量処理した。処理概要を表12に示す。
Figure 2024053663000011
ハスモンヨトウの老齢幼虫を、処理6日後、及び、処理12日後に、1容器に5頭放虫した。n=3で反復した。
放虫1日後に、ハスモンヨトウの生存頭数及び生存場所を調査した。
処理6日後の葉に放虫したときの、放虫1日後(処理7日後)の生存頭数及び生存場所を表9に、処理12日後の葉に放虫したときの、放虫1日後(処理13日後)の生存頭数及び生存場所を表10に、示した。
Figure 2024053663000012
Figure 2024053663000013
処理6日後に放虫したときも、処理12日後に放虫したときも、いずれもハスモンヨトウの死亡は確認されなかった。
生存場所については、処理6日後に放虫した場合、放虫1日後(処理7日後)においては、処理葉より無処理葉に生存しているハスモンヨトウのほうが多い傾向が認められた。一方で、処理12日後に放虫した場合、放虫1日後(処理13日後)においては、処理葉、無処理葉でのハスモンヨトウの生存頭数の違いは認められなかった。
すなわち、少なくとも処理7日後において(もしくは処理7日後以上において)、試料での処理葉で、薬効が持続していることが示唆された。
次に、被害度を判定した。
被害度は、程度別被害度を株ごとに下記5段階で調査した。
「程度別被害度」
A:食害が認められない
B:食害面積が葉面積の30%未満
C:食害面積が葉面積の30%以上50%未満
D:食害面積が葉面積の50%以上70%未満
E:食害面積が葉面積の70%以上
被害度は、以下の式(数4)で算出した。
Figure 2024053663000014
さらに、処理葉と無処理葉の被害度から、防除価を以下の式(数5)で算出した。
Figure 2024053663000015
程度別被害度、被害度、防除価を、表11、表12に示した。表11は、処理6日後に放虫し、処理7日後(放虫1日後)に調査した結果である。表12は、処理12日後に放虫し、処理13日後(放虫1日後)に調査した結果である。
また、調査時の状況を図2、図3に示した。図2は、処理6日後に放虫し、処理7日後(放虫1日後)に調査した時の写真である。図2は、処理12日後に放虫し、処理13日後(放虫1日後)に調査した時の写真である。
Figure 2024053663000016
Figure 2024053663000017
表11、12、図2、3より、試料でキャベツの葉を処理してから6日後に放虫して、翌日の処理7日後においても、防除価が63.6と50を超えており、7日以上薬効が持続していることが分かった。
一方、試料でキャベツの葉を処理してから12日後に放虫して、翌日の処理13日後においても、防除価は11.1とゼロより大きく、13日後においても薬効が持続していることが分かった。
(防除効果試験3)
植物害虫防除剤を用いて、ハスモンヨトウの防除効果試験を行った。
幅85cm、奥行55cmの容器に培養土を入れて、幅の右側15cm、奥行55cmの位置にキャベツを3株定植した。また、幅の左側15cm、奥行55cmの位置にもキャベツを3株定植した。右側を土壌潅注処理区、左側を無処理区とした。
土壌潅注処理区には、供試製剤の試料を1株あたり300ml処理し、無処理区には同様に水道水を潅注した。
処理概要を表13に示す。
Figure 2024053663000018
キャベツ(品種;彩風)を土壌潅注処理日の6日前に定植した。土壌潅注処理後、ハスモンヨトウの老齢幼虫を10頭放虫した。試験はn=3で反復した。
放虫1日後、及び、放虫2日後に、以下の程度別被害度を株ごとに調査した。
「程度別被害度」
A:食害が認められない
B:食害面積が葉面積の30%未満
C:食害面積が葉面積の30%以上50%未満
D:食害面積が葉面積の50%以上70%未満
E:食害面積が葉面積の70%以上
程度別被害度から被害度、防除価を算出した。放虫1日後の土壌潅注処理区の株は、無処理区の株に比べて防除価は50を超え、食害による被害が少ない傾向が認められた。
本発明は以下に示した項目の構成を有し得る。
[項1]
酢酸を有効成分として含有する植物害虫防除剤であって、
防除対象害虫が徘徊性害虫である、植物害虫防除剤。
[項2]
前記徘徊性害虫がナメクジ又はハスモンヨトウである、上記項1に記載の植物害虫防除剤。
[項3]
前記植物が、ハクサイ又はキャベツである、上記項1又は2に記載の植物害虫防除剤。
[項4]
上記植物害虫防除剤のうち、該植物害虫防除剤を植物に対して処理してから7日以上薬効が持続する、長期薬効持続植物害虫防除剤。
[項5]
上記項1~4いずれか一項に記載の植物害虫防除剤を、植物に対して散布処理又は潅注処理するステップを含む、植物害虫防除方法。

Claims (7)

  1. 酢酸を有効成分として含有する植物害虫防除剤であって、防除対象害虫が徘徊性害虫である、植物害虫防除剤。
  2. 前記徘徊性害虫がナメクジ又はハスモンヨトウである、請求項1に記載の植物害虫防除剤。
  3. 前記植物が、ハクサイ又はキャベツである、請求項1又は2に記載の植物害虫防除剤。
  4. 請求項1又は2に記載の植物害虫防除剤のうち、植物害虫防除剤を植物に対して処理してから7日以上薬効が持続する、長期薬効持続植物害虫防除剤。
  5. 請求項3に記載の植物害虫防除剤のうち、植物害虫防除剤を植物に対して処理してから7日以上薬効が持続する、長期薬効持続植物害虫防除剤。
  6. 請求項1又は2に記載の植物害虫防除剤を、植物に対して散布処理又は潅注処理するステップを含む、植物害虫防除方法。
  7. 請求項3に記載の植物害虫防除剤を、植物に対して散布処理又は潅注処理するステップを含む、植物害虫防除方法。
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