JP2951846B2 - ポリエステル嵩高糸の製造方法 - Google Patents

ポリエステル嵩高糸の製造方法

Info

Publication number
JP2951846B2
JP2951846B2 JP18824494A JP18824494A JP2951846B2 JP 2951846 B2 JP2951846 B2 JP 2951846B2 JP 18824494 A JP18824494 A JP 18824494A JP 18824494 A JP18824494 A JP 18824494A JP 2951846 B2 JP2951846 B2 JP 2951846B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
yarn
polyester
stretching
twisting
atmosphere
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP18824494A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0860462A (ja
Inventor
清 中川
俊昭 三浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Textiles Inc
Original Assignee
Toray Textiles Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toray Textiles Inc filed Critical Toray Textiles Inc
Priority to JP18824494A priority Critical patent/JP2951846B2/ja
Publication of JPH0860462A publication Critical patent/JPH0860462A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2951846B2 publication Critical patent/JP2951846B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はポリエステル系高配向未
延伸糸を用いたポリエステル嵩高糸の製造方法に関す
る。更に詳しくは、微妙なムラ感のあるポリエステル嵩
高糸を高速加工で安定的に得るための製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、ポリエステル未延伸糸を用い
たポリエステル嵩高糸の製造方法は、数多く提案されて
いる。大きく分類分けしてまとめると、下記のようにな
る。 (1)高配向未延伸糸を使用し、延伸仮撚前の工程で、
ポットピン又はホットプレート等の加熱体を設けて適正
延伸倍率以下で予備延伸し、引き続き仮撚を行う方法
(特公昭62−34850号公報)。 (2)高配向未延伸糸を使用し、延伸仮撚前の工程で、
適正延伸倍率以下の倍率で冷延伸を行った後、引き続き
仮撚を行う方法(特公昭63−17931号公報、特公
昭62−49370号公報)。 (3)熱可塑性ポリマーよりなる未延伸糸を自然延伸比
以下の延伸倍率で延伸し、しかる後加熱を施し、引き続
き加撚捲縮加工を行う方法(特公昭61−40769号
公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の技術には下記のような問題があった。 (1)特公昭62−34850号公報に提案されている
方法は、適正延伸倍率以下で延伸する際に生ずる、太、
細の延伸ムラを比較的均一にコントロール出来るが、4
00m/分〜450m/分がコントロール出来る限界で
あり、それ以上の高速、とくに600m/分以上の高速
では不安定であり、品質ムラとその後の延伸仮撚工程で
の張力変動が大きく、加工性に問題があった。 (2)特公昭63−17931号公報及び特公昭62−
49370号公報で提案されている方法は、きわめて不
均一な太、細の延伸ムラをつくるため、その後の工程の
延伸仮撚工程での張力張力変動がきわめて大きく、次工
程の延伸仮撚における加工性がよくなく、また品質にも
問題があった。 (3)特公昭61−40769号公報で提案されている
方法は、毛羽や糸切れ防止に効果があることが示されて
いるが、高速かつフリクション仮撚等での加工性には問
題があり高速加工では使用できないという問題があっ
た。
【0004】本発明は、前記従来の問題を解決するた
め、600m/分以上、さらに好ましくは800m/分
以上の高速延伸同時仮撚で、微妙なムラ感と独特の風合
のあるポリエステル嵩高糸を安定的に製造する方法を提
供することを目的とする。さらに、毛羽も少なく、しか
も糸切れも少ないポリエステル嵩高糸を安定的に製造す
る方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明のポリエステル嵩高糸の製造方法は、ポリエ
ステル系合成繊維フィラメント糸を延伸同時仮撚加工し
て嵩高糸を製造する方法であって、原糸として複屈折率
(Δn)が15〜70×10-3の範囲のポリエステル系
高配向未延伸糸を用い、まず温度が60℃以下の雰囲気
状態で、DN ×95%〜DN ×30%の範囲で延伸し、
引き続き、温度が300℃以上の雰囲気で延伸同時仮撚
加工処理を行うことを特徴とする(ただし、DN とは自
然延伸倍率をいう。)。
【0006】前記構成においては、延伸処理した後、延
伸同時仮撚加工処理に入るまでの時間が、0.005〜
0.1秒の範囲であることが好ましい。また前記構成に
おいては、延伸処理後、60℃以下の雰囲気状態で最終
的に必要とする加撚数の20%以上の撚を加え、その
後、延伸仮撚加工処理することが好ましい。なお、好ま
しくは雰囲気温度は室温以上である。また延伸仮撚加工
処理直前に加える撚は、最終的に必要とする加撚数の2
0%〜50%が好ましい。
【0007】また前記構成においては、ポリエステル系
高配向未延伸糸の構成単糸繊度が2.1デニール以下の
細い単糸デニールの糸にとくに大きな効果があり、さら
に延伸条件が55℃以下の雰囲気の状態であることが好
ましい。
【0008】また前記構成においては、高速延伸同時仮
撚の加工速度が、600m/分以上であることが好まし
い。
【0009】
【作用】前記した本発明方法の構成によれば、ポリエス
テル系合成繊維フィラメント糸を延伸同時仮撚加工して
嵩高糸を製造する方法であって、原糸として複屈折率
(Δn)が15〜70×10-3の範囲のポリエステル系
高配向未延伸糸を用い、まず温度が60℃以下の雰囲気
状態で、DN ×95%〜DN ×30%の範囲(ただし、
N とは自然延伸倍率をいう。)で延伸し、引き続き、
温度が300℃以上の雰囲気で延伸同時仮撚加工処理を
行うことにより、600m/分以上、さらに好ましくは
800m/分以上の高速延伸同時仮撚で、微妙なムラ感
と独特の風合のあるポリエステル嵩高糸を安定的に製造
することができる。また、毛羽も少なく、しかも糸切れ
も少なく、加工性に優れたものとなる。
【0010】すなわち、複屈折率(Δn)が15〜70
×10-3である高配向未延伸糸を、60℃以下の雰囲気
状態でDN ×95%〜DN ×30%の範囲で延伸する場
合、ネッキングポイントの変動が大きく、太、細の繊度
ムラが大きい。従って、このまま高速で延伸仮撚域に入
れると、加工張力が不安定となり、変動率が大きく、安
定した仮撚は行えない。例えば、きわめて糸切れが多い
等、加工性が悪化し、また、毛羽、濃淡の不均一なムラ
が多く、実生産に適用できなかったのである。本発明方
法では、DN ×95%〜DN ×30%の範囲で延伸し、
引き続き、温度が300℃以上の雰囲気で延伸同時仮撚
加工処理を行うことにより、従来の問題を見事に改良で
きたのである。すなわち、高速で300℃以上のヒータ
ーに導入することにより、糸の昇温時間が早いため、加
撚部の張力変動を押えるという作用がある。この結果、
加工性が安定する。
【0011】前記構成において、延伸処理した後、延伸
同時仮撚加工処理に入るまでの時間が、0.005〜
0.1秒の範囲であるという好ましい例によれば、延伸
後の歪の緩和を起させず、加撚部張力の変動を少なく
し、かつ解撚部の加工張力を安定化させることができ
る。
【0012】また前記構成において、延伸処理後、60
℃以下の雰囲気状態で最終的に必要とする加撚数の20
%以上の撚を加え、その後、延伸仮撚加工処理するとい
う好ましい例によれば、更に加工張力の変動を押えるこ
とができる。25〜50%の範囲の加撚数であれば安定
加工が可能となる。
【0013】また前記構成において、ポリエステル系高
配向未延伸糸の構成単糸繊度が2.1デニール以下であ
り、かつ、延伸条件が55℃以下の雰囲気の状態である
という好ましい例によれば、更に安定加工が可能とな
る。すなわち、2.1デニール以下のものは、単糸デニ
ヘルが細いため、毛羽発生が起こりやすいか、あるいは
張力変動に起因する糸切れが多かったが、前記構成を採
用することにより安定加工が可能である。
【0014】また前記構成において、延伸同時仮撚の加
工速度が、600m/分以上であるという好ましい例に
よれば、生産性の向上ができる。
【0015】
【実施例】以下実施例を用いて本発明をさらに具体的に
説明する。図1は本発明の一実施例を示す高速延伸仮撚
機を用いた加工工程図である。図1において、1はポリ
エステル系高配向未延伸糸(原糸)のパッケージ、2は
同引き出し糸条、3は第1糸ガイド、4,6,10はニ
ップローラー、5,7は雰囲気温度コントロール板、8
は仮撚熱処理するためのヒーター、9は加撚装置(ツィ
スター)、11は巻き取りローラー、12は巻取パッケ
ージである。
【0016】ポリエステル系高配向未延伸糸1は、複屈
折率(Δn)が15〜70×10-3の範囲のものを用い
る。次に、雰囲気温度コントロール板5を用いて温度を
室温以上60℃以下の雰囲気状態に保ち、ニップローラ
ー4と6の間で、DN ×95%〜DN ×30%の範囲
(ただし、DN とは自然延伸倍率をいう。)で予備延伸
する。
【0017】ここで、自然延伸倍率(DN )について図
2を用いて説明する。一般的に良く用いられている引っ
張り強伸度測定手段を用いて未延伸糸の強度−伸度特性
を測定すると、図2のようなカーブを得ることができ
る。図2の縦軸は強力(張力)、横軸は伸度である。伸
度が低い領域において、強力(張力)は急激に上がり、
降伏点(ピーク)に達する。その後強力(張力)はほぼ
一定で伸度だけが増大する。さらに糸を引っ張り続ける
と伸度に比例して強力(張力)も増大し、ついには切断
する。前記において、強力(張力)がほぼ一定で伸度だ
けが増大する領域から、伸度に比例して強力(張力)が
増大していく領域の屈曲点が自然延伸倍率(DN )であ
る。通常の延伸は、均一性を確保し、強力を高く保つた
めに自然延伸倍率(DN )近辺、とくに自然延伸倍率で
行う。しかしながら、本発明では予備延伸工程で高速で
ムラ延伸を積極的に行い、自然なムラ感を出すために、
N×95%〜DN ×30%の範囲で予備延伸する。
【0018】次に、予備延伸処理した後、引き続き、ヒ
ーター温度が300℃以上の雰囲気で延伸同時仮撚加工
処理を行う。延伸同時仮撚加工処理は、加撚装置(ツィ
スター)9によって糸に仮撚を加え、ニップローラー6
と10との間で延伸する。次いで巻き取りローラー11
及び巻取パッケージ12を用いて巻き取る。
【0019】前記において、予備延伸工程を出て延伸同
時仮撚加工処理に入るまでの時間を、0.005〜0.
1秒の範囲に保つ。これにより、延伸後の歪の緩和を起
させず、加撚部張力の変動を少なくし、かつ解撚部他の
加工張力を安定化できる。
【0020】また前記構成において、延伸処理後、60
℃以下の雰囲気状態で最終的に必要とする加撚数の20
〜50%の範囲の撚を加え、その後、延伸同時仮撚加工
処理するという好ましい例によれば、更に加工張力の変
動を押えることができる。25〜50%の範囲の加撚数
であれば安定加工が可能となる。延伸同時仮撚の直前に
撚を加えるためには、加撚装置(ツィスター)9で加え
る撚のうち、25〜50%の範囲までの撚が、雰囲気温
度コントロール板7の領域まで届くようにする。高速延
伸仮撚の場合、加撚装置からの撚の伝播が悪いため具体
的には、糸道の屈曲角度をできるだけ少なくする、もし
くはストレート状態に保持したり、糸道ガイドを選択し
たりする。これらの工夫により、600m/分以上、さ
らに好ましくは800m/分以上の高速延伸同時仮撚が
実用的となる。
【0021】以下、具体的実施例を用いて説明する。 (実施例1)使用装置として、図1に示す高速延伸仮撚
機を用いた。使用原糸は、ポリエチレンテレフタレート
繊維、複屈折率(Δn)=30×10-3の高配向未延伸
糸(、トータル繊度:250デニール、フィラメント
数:48本、自然延伸倍率:D N =65%)を用いた。
そして、巻き取り速度:800m/分とし、ニップロー
ラー4と6の間のプレ延伸(予備延伸)倍率を23%
(1.23倍)、DN 比延伸倍率:(23/65)×1
00=35%とした。また、加撚装置(ツィスター)9
で加える撚数は2,350T/M(雰囲気温度コントロ
ール板7の領域まで届く加撚数846T/M、加撚装置
で加える撚数の36%)とした。また、ヒーター8の高
速延伸同時仮撚領域における延伸倍率は、1.44倍と
した。この様にして得られた加工糸のトータル繊度は、
150デニールであった。また、得られた加工糸は、加
工張力変動が少く、糸切れも少く、風合いは良好なもの
となった。以上の条件と結果を表1にまとめて示す。
【0022】(実施例2)実施例1において、ニップロ
ーラー4と6の間のプレ延伸倍率を58.3%(1.5
83倍)、DN 比延伸倍率:(58.3/65)×10
0=90%とした以外は、実施例1と同様な条件で実施
した。この結果、実施例1と同様、得られた加工糸は、
加工張力変動が少く、糸切れも少く、風合いは良好なも
のとなった。以上の条件と結果を表1にまとめて示す。
【0023】(比較例1)実施例1において、ニップロ
ーラー4と6の間のプレ延伸倍率を16%(1.16
倍)、DN 比延伸倍率:(16/65)×100=25
%とした以外は、実施例1と同様な条件で実施した。こ
の結果、実施例1に比較して、加工張力変動が多く、変
動幅も大きく、糸切れも多く、風合いは好ましくなかっ
た。以上の条件と結果を表1にまとめて示す。
【0024】(比較例2)実施例1において、ニップロ
ーラー4と6の間のプレ延伸倍率を62%(1.62
倍)、DN 比延伸倍率:(62/65)×100=95
%とした以外は、実施例1と同様な条件で実施した。こ
の結果、実施例1に比較して、加工張力変動が多く、変
動幅も大きく、糸切れも多く、風合いは好ましくなかっ
た。以上の条件と結果を表1にまとめて示す。
【0025】
【表1】
【0026】(実施例3〜6)実施例1において、ニッ
プローラー4と6の間のプレ延伸倍率を34%(1.3
4倍)、DN 比延伸倍率:(34/65)×100=5
4%とし、雰囲気温度コントロール板7の領域まで届く
加撚数を表2に示すように、実施例3:635T/M、
加撚装置で加える撚数の27%、実施例4:846T/
M、加撚装置で加える撚数の36%、実施例5:108
1T/M、加撚装置で加える撚数の46%、実施例6:
400T/M、加撚装置で加える撚数の17%、とした
以外は、実施例1と同様な条件で実施した。この結果、
実施例6はやや劣ったが、そのほかは、実施例1と同様
に加工張力変動が少く、糸切れも少く、風合いは良好な
ものとなった。以上の条件と結果を表2にまとめて示
す。
【0027】
【表2】
【0028】(実施例7)実施例1〜2において、雰囲
気コントロール部7の糸の通過時間を0.112秒とし
た以外は、実施例1と同様な条件で実施した。この結
果、実施例1〜2に比較して、加工張力変動はやや多
く、変動幅もやや大きく、糸切れもやや多く、風合いも
やや好ましくなかった。しかし実用的には実施できるレ
ベルであった。
【0029】以上実施例・比較例から下記のことがわか
った。 (1)複屈折率(Δn)が15〜70×10-3である、
高配向未延伸糸を60℃以下の雰囲気状態でDN ×95
%〜DN ×30%の範囲で延伸後、600m/minの
糸速で300℃以上の雰囲気のヒーターで、延伸仮撚を
行う。 (2)更に好ましくは、DN ×95%〜DN ×30%の
範囲で延伸後、0.005〜0.1秒の間に300℃以
上のヒーター内に入れ、引き続き延伸仮撚を行う。これ
により、加撚部張力の変動を少なくし、かつ解撚部他の
加工張力を安定化させることができる(図3)。 (3)更に好ましくは、60℃以下の雰囲気状態でDN
×95%〜DN ×30%の範囲で延伸後、60℃以下の
雰囲気状態で最終必要とする仮撚時の加撚数の20%以
上、とくに好ましくは、25%以上の加撚数とした後、
300℃以上のヒーターに入れ、延伸仮撚する(図
4)。 (4)そのためには、ヒーター、ガイドの摩擦抵抗を少
なくし、ヨリの伝播を少なくする事が必要であり、糸道
の屈曲度数の制限、ガイドの選択等で可能にする。 (5)この様な状態で得られた糸は、DN ×95%〜D
N ×30%でプレ(予備)延伸で得られた糸は、きわめ
て不均一性の多い太細ムラの多い糸であるが、その後加
撚による延伸と適正倍率まで延伸を行い、ほぼ、フル延
伸の状態で仮撚されるため、太細のムラが緩和される
が、完全には消えず、これらの不均一ムラによる糸の嵩
高効果が増し、目立たないがきわめて高級なナチュラル
なムラ感を出し、又独特の風合いを有する。
【0030】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、ポ
リエステル系合成繊維フィラメント糸を延伸同時仮撚加
工して嵩高糸を製造する方法であって、原糸として複屈
折率(Δn)が15〜70×10-3の範囲のポリエステ
ル系高配向未延伸糸を用い、まず温度が60℃以下の雰
囲気状態で、DN ×95%〜DN ×30%の範囲(ただ
し、DN とは自然延伸倍率をいう。)で延伸し、引き続
き、温度が300℃以上の雰囲気で延伸同時仮撚加工処
理を行うことにより、600m/分以上、さらに好まし
くは800m/分以上の高速延伸同時仮撚で、微妙なム
ラ感と独特の風合のあるポリエステル嵩高糸を安定的に
製造することができる。また、毛羽も少なく、しかも糸
切れも少なく、加工性に優れたものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す高速延伸仮撚機を用い
た加工工程図。
【図2】本発明で用いる自然延伸倍率(DN )のについ
ての説明図。
【図3】本発明の一実施例の予備延伸領域を出て延伸同
時仮撚領域に入るまでの時間と加撚張力変動を示す関係
図。
【図4】本発明の一実施例の延伸同時仮撚領域の直前の
領域の必要加撚数と加撚張力変動を示す関係図。
【符号の説明】
1 ポリエステル系高配向未延伸糸(原糸)のパッケー
ジ 2 引き出し糸条 3 第1糸ガイド 4,6,10 ニップローラー 5,7 雰囲気温度コントロール板 8 仮撚熱処理するためのヒーター 9 加撚装置(ツィスター) 11 巻き取りローラー 12 巻取パッケージ

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリエステル系合成繊維フィラメント糸
    を延伸同時仮撚加工して嵩高糸を製造する方法であっ
    て、原糸として複屈折率(Δn)が15〜70×10-3
    の範囲のポリエステル系高配向未延伸糸を用い、まず温
    度が60℃以下の雰囲気状態で、DN ×95%〜DN ×
    30%の範囲で延伸し、引き続き、温度が300℃以上
    の雰囲気で延伸同時仮撚加工処理を行うことを特徴とす
    るポリエステル嵩高糸の製造方法。(ただし、DN とは
    自然延伸倍率をいう。)
  2. 【請求項2】 延伸処理した後、延伸同時仮撚加工処理
    に入るまでの時間が、0.005〜0.1秒の範囲であ
    る請求項1に記載のポリエステル嵩高糸の製造方法。
  3. 【請求項3】 延伸処理後、60℃以下の雰囲気状態で
    最終的に必要とする加撚数の20%以上の撚を加え、そ
    の後、延伸仮撚加工処理する請求項1に記載のポリエス
    テル嵩高糸の製造方法。
  4. 【請求項4】 ポリエステル系高配向未延伸糸の構成単
    糸繊度が2.1デニール以下であり、かつ、延伸条件が
    55℃以下の雰囲気の状態である請求項1に記載のポリ
    エステル嵩高糸の製造方法。
  5. 【請求項5】 高速延伸同時仮撚の加工速度が、600
    m/分以上である請求項1,2,3または4に記載のポ
    リエステル嵩高糸の製造方法。
JP18824494A 1994-08-10 1994-08-10 ポリエステル嵩高糸の製造方法 Expired - Lifetime JP2951846B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18824494A JP2951846B2 (ja) 1994-08-10 1994-08-10 ポリエステル嵩高糸の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18824494A JP2951846B2 (ja) 1994-08-10 1994-08-10 ポリエステル嵩高糸の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0860462A JPH0860462A (ja) 1996-03-05
JP2951846B2 true JP2951846B2 (ja) 1999-09-20

Family

ID=16220312

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18824494A Expired - Lifetime JP2951846B2 (ja) 1994-08-10 1994-08-10 ポリエステル嵩高糸の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2951846B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0860462A (ja) 1996-03-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2951846B2 (ja) ポリエステル嵩高糸の製造方法
JP2951847B2 (ja) ポリエステル嵩高糸の製造方法
JPS6113014B2 (ja)
JPH08100340A (ja) 融着仮より加工糸およびその製造方法
JPH05247760A (ja) 複合加工糸の製造方法
JP3071922B2 (ja) 複合加工糸の製造方法
JPH1060745A (ja) 嵩高弾性糸の製造方法
JPS5921969B2 (ja) ナイロン6繊維の仮撚りモデイフアイ加工方法
JPS61160436A (ja) 延伸仮撚加工法
JPH1060744A (ja) 部分融着仮撚加工糸とその製造方法
JPH0433895B2 (ja)
JPS5898441A (ja) 紡績糸様ポリエステル仮撚加工糸の製造方法
Nigam The Simultaneous Draw-texturing of Undrawn Feed Yarns
JPH0694609B2 (ja) ポリエステルシツクアンドシン糸の製造法
JPS6324100B2 (ja)
JP3154797B2 (ja) 染着差を有する複合仮撚糸の製法
JPH01314740A (ja) 捲縮嵩高糸およびその製造方法
JPH03227417A (ja) シルクウール調太細加工糸の製造方法
JP3344661B2 (ja) ポリエステルフィラメント糸の延伸仮撚加工方法
JPH0299628A (ja) ピン仮撚加工方法およびその仮撚付与装置
JPS60162819A (ja) ポリエステル太細加工糸の製造法
JPS6214650B2 (ja)
JPS62125028A (ja) ポリエステル捲縮糸の製造方法
JPH03199437A (ja) シルクウール調加工糸の製造方法
JPH11222743A (ja) ポリエステル部分融着仮撚加工糸の製造方法