JP2950864B2

JP2950864B2 - 商品券発行・精算システム

Info

Publication number: JP2950864B2
Application number: JP22400189A
Authority: JP
Inventors: 浩一橋本; 正美荻野; 實中村; 昭仁小池; 文明村山
Original assignee: Glory Ltd
Current assignee: Glory Ltd
Priority date: 1989-08-30
Filing date: 1989-08-30
Publication date: 1999-09-20
Anticipated expiration: 2014-09-20
Also published as: JPH0386564A

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明の商品券の発行・精算システムに関するもの
で、特にデパート、スーパーマーケットなどの大型小売
店で使用されるものである。

〔従来の技術〕

一般に、デパート、スーパーマーケットなどの大型小
売店では所定の金額が記載された商品券を発行し、特に
贈答用として多量に販売している。そして、その商品券
をもらった人は、その商品券の発行元が契約している店
舗において、現金の代わりにその商品券に記載されてい
る金額分の商品を商品券と引換えに購入することができ
るようになっている。

従来、この商品券は印刷所で所定の模様や金額等が印
刷された後、一枚ずつ異なる管理番号が印字され、それ
を管理部署が台帳管理して店舗毎に割当てて配布してい
る。そして店舗では商品券販売の際、その管理番号を台
帳などで管理して商品券の発行処理を行っている。

一方、商品券による商品購入が行われて、発行済の商
品券を顧客から回収した時には、その商品券による売上
を各レジスタにおいて、現金外売上として金額を始めと
する必要情報が入力される。そしてその商品券自体は現
金と共に出納室に持込まれ、手作業によって発行元と金
額等による種類別に分類されて集計され、前述した管理
部署へ回収報告がなされる。

回収報告を受けた管理部署では回収された商品券の番
号を台帳から抹消するいわゆる消し込み作業を行う。ま
た、商品券の発行元と回収元とが異なる会社の場合に
は、回収元はその発行元へ商品券を返却してその代金を
受けとるという精算処理を行っている。

〔発明が解決しようとする課題〕

しかしながら、従来の商品券発行・精算システムで
は、商品券が印刷された時点で現金と同様の価値が与え
られるため、印刷後から販売されるまでの間や各部署に
おいて台帳管理などの在庫管理や運搬時、保管時には現
金の場合と同様の盗難防止のための取扱や処置が必要と
なり、これらに要する手間と費用が非常に多くかかって
いるという問題がある。

また、回収された商品券には、模様や金額が印刷さ
れ、管理番号が印字されているのみであるから、紙幣や
硬貨のように機械により真偽判別をしたり、種類別に分
類するのは非常に困難である。このため、回収時には係
員によって１枚ずつ目視チェックをし、種類別に分類し
ている。この為、回収された商品券の処理に多大の時間
と労力を要している。

したがって、紙幣や硬貨の精算処理が機械化され省人
化される中で商品券の処理のみが手作業であり、省人化
されておらず効率的なシステム運用ができないという問
題があった。

本発明は上記問題点を解決するためになされたもの
で、商品券の在庫管理や盗難防止のための処理を不要と
するとともに、回収後の商品券の精算処理も自動的に行
なうことができる商品券発行・精算システムを提供する
ことを目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

本発明にかかる商品券発行・精算システムにおいて
は、商品券発行指示入力部と、この商品券発行指示入力
部からの商品券発行指示に基づいて少なくとも金額情報
を含む所定の印字事項を商品券の表面に印字する印字機
能部と、商品券上に設けられた記憶領域にその商品券に
関する必要事項をデータとして記憶させるデータ書込機
能部と、および商品券の送出しを行う送出機能部と、発
行される商品券毎の商品券データを送信する発行商品券
データ送信部とを備えた商品券発行機と、回収された商
品券を受入れて商品券データを読取る商品券データ読取
部と、読取った商品券データを送信する回収商品券デー
タ送信部と、商品券を種類別に分類して集計する分類集
計部とを有する商品券精算機と、商品券発行機の発行商
品券データ送信部および商品券精算機の回収商品券デー
タ送信部と接続され、商品券データを集中管理する中央
制御装置とを具備したことを特徴とする。

〔作用〕

商品券発行の場合は、各店舗には磁気ストライプを有
する商品券用紙が配送され、店舗に備えられた商品券発
行機でその用紙の表面に必要な印字がなされるとともに
磁気ストライプ等の記録領域に、商品券に関するデータ
が記録され、さらに中央制御装置にそのデータが送られ
る。一方、商品券回収が行われる場合には商品券に記録
されたデータを読取ることにより、必要なデータが得ら
れ、このデータは中央制御装置に送られて、発行時のデ
ータと比較される。したがって、商品券は発行されるま
では無価値であるので厳重な管理は不要であり、また、
発行、回収における処理が自動的になされるため、省人
化が可能である。

〔実施例〕

以下、図面を参照しながら本発明の実施例を詳細に説
明する。

第１図は本発明のシステムの概略を示すブロック図で
あり、ここでは１つの店舗100を取り上げることとす
る。

商品券を発行する商品券発行機10が備えられ、これに
より発行された商品券30は店舗外で流通した後、電子レ
ジスタ40で現金外売上処理がなされた後商品券精算機50
に入力されるようになっている。商品券発行機10におけ
る発行データおよび商品券精算機50における精算データ
は通信回線60により送信され、中央処理センタに設けら
れたホストコンピュータ200に入力される。このホスト
コンピュータ200では各店舗における商品券の発行状況
を全て記憶しており、後述するように商品券精算機50か
ら送られた精算データに基づいて発行時のデータを消込
む。

第２図は本発明のシステムにおける商品券の流れを用
紙メーカ、商品券管理部署、店舗について示す概略フロ
ーチャートである。

用紙メーカで所定の紙質、厚さ、大きさでかつ磁気ス
トライプ部を有するロール状に作成された（ステップS1
00）商品券用紙は商品券管理部署に納入されて、まず各
店舗への割当がなされる（ステップS110）。割当を受け
た店舗では商品券を発行する（ステップS200）。すなわ
ち、この際、商品券の印刷、印字、磁気ストライプ部分
へのデータ書込み、管理部署への報告等がなされる。管
理部署ではこの報告を受けて、台帳管理を行う（ステッ
プS120）。

発行された商品券は店舗外に流通し、商品券を用いて
商品購入が行われた際に、レジスタ設置場所で回収され
る（ステップS220）。そして電子レジスタ42により現金
外売上として入力される（ステップS230）。そしてその
商品券自体は商品券精算機により自動的に分類、集計さ
れその結果は管理部署に報告される（ステップS240）。

この報告を受けた商品券管理部署では台帳の消込み
（ステップS130）および、商品券が提携関係にある他社
の商品券である場合には、商品券をその他社に返却する
とともにその代金を請求する（ステップS140）。

このように、本発明のシステムでは商品券発行の際に
始めて価値が与えられるため、発行以前には厳重な管理
等が不要で、また、発行時および精算時のデータが管理
部署に適切に送られるため、台帳管理等が簡略化され、
省力化が可能となる。

第３図は商品券発行機10の概略構造を示す説明図であ
る。

パネル面には商品券発行指示入力部12が設けられ、同
じくパネル面に設けられた表示部13でその入力内容を確
認することができるようになっている。商品券のもとと
なる商品券原紙14はメーカからロールの形で供給されて
発行機内収納されており、その端部は引出されて繰出ロ
ーラ15により送り出されるようになっている。その前方
には切断部16、印刷機能部17、印字機能部18、データ書
込み機能部としての書込みヘッド19、送出機能部として
の送出ローラ20、確認用ヘッド21、リジェクト爪22、計
数用センサ24、排出口25が位置している。リジェクト爪
22の下方には確認用ヘッドでエラーとなった不良券を蓄
積するためのリジェクト商品券収納部23が設けられてい
る。商品券に書込まれるデータは商品券データ送信部26
からホストコンピュータ200に送信される。これらの機
構は制御部11の制御下でモータなどの駆動部27により駆
動される。

第４図は本発明にかかるシステムで使用する商品券の
外観を示すもので、第４図（ａ）はその表面図を、第４
図（ｂ）はその裏面図をそれぞれ示している。

商品券30の表面には使用可能あるいは有効な店舗チェ
ーンを示す系列表示部31、管理番号部32、金額表示部3
3、発行日表示部34などが設けられ、裏面には取扱上の
注意表示部35、取扱点表示部36、および磁気ストライプ
部37が設けられている。

この磁気ストライプ部37には書込みヘッド19により取
扱点、管理番号、発行日、金額等の情報が記録され、そ
れらの情報は前述したようにホストコンピュータ200に
送信される。

第５図は商品券発行機10における動作を示すフローチ
ャートである。

先ず、パネル面に設けられた商品券発行指示入力部12
から発行指示、すなわち枚数および金額が入力されると
（ステップS201）、制御部11により制御された繰出ロー
ラ15の回転によって商品券原紙14が引き出され、先端部
が送出ローラ20に噛み込まれるまで進められる（ステッ
プS202）。この搬送の間に印刷機能部17では地模様や額
面金額などが商品券表面に印刷され（ステップS203）、
印字機能部18では管理番号、発行日などが商品券表面に
は印字され（ステップS204）、書込みヘッド19では額面
金額、管理番号、発行日などのデータが商品券裏面の磁
気ストライプに記録される（ステップS205）。なお、こ
れらの印刷、印字、磁気記録データは制御部内で再構成
され、それぞれ印刷機能部17、印字機能部18、書込みヘ
ッド19に与えられる。この段階で、切断部16が駆動さ
れ、用紙の裁断が行われ、１枚の独立の商品券が得られ
る（ステップS206）。

次に、磁気記録された商品券データと同様のものが商
品券データ送信部26からホストコンピュータ200に対し
て送信されるが、ホストコンピュータ側で受信チェック
結果がOKになるまで（ステップS208）、送信（ステップ
S207）が繰返される。

ホストコンピュータ側で受信チェック結果がOKとなっ
たときには送出ローラ20が駆動されて商品券発行が行わ
れるが（ステップS209）、認識用ヘッド21で磁気記録デ
ータを読出してデータ確認を再度行い（ステップS21
0）、読取りが完全にできないときはリジェクト爪を駆
動させて、リジェクト商品券収納部23にリジェクト商品
券を収納する（ステップS211）。読取りに異常がないと
きは、発行枚数をチェックしながら、所望枚数に達する
までステップS202以降を繰返す（ステップS212）。

第６図は商品券精算機50の一例を示す概略構造図であ
る。

この例では商品券挿入口51から挿入されて載置台52に
搭載された商品券は繰出しローラ53で繰り出され、ゲー
トローラ54,55を通過した後、搬送ベルト56で搬送され
る。この搬送途中に設けられた識別部57の磁気ヘッドで
商品券のデータが読取られるが、読取り異常が生じたと
きはゲート板GB7が回動されてリジェクト用の収納部S7
に収納される。

搬送路に沿ってそれぞれ収納部S1−S6を有する分類集
計部が設けられており、搬送路に設けられた振り分けの
ためのゲート板GB1−GB5によって振り分けられた店舗ご
との商品券は羽根車HA1−HA6で一枚ずつ保持され、一時
保留部SH1−SH6をなす支持板P1a−P6aおよびP1b−P6bの
上の空間に一時的に集積される。これらの支持板は１つ
のレジスタで回収された商品券の分類、集計が終了し、
確認がなされた後に下方へ開き、集積された商品券は可
動板R1−R6の上に移動され、収納部S1−S6内に収納され
る。

このようなデータ読取り、分類、収納が行われた結果
は回収商品券データ送信部58より通信回線を介してホス
トコンピュータ200に送信される。

第７図はホストコンピュータ内の動作を説明するフロ
ーチャートである。

ホストコンピュータ200では、発行された全商品券に
ついてのデータを記憶装置に記憶しており、この精算機
から回収された商品券についてのデータを受信したとき
（ステップS241）は、商品券の管理番号を元に検索を行
い、その商品券についての記録データを記憶装置から取
出す（ステップS242）。そして、精算機50から送信され
たデータとの比較を行い（ステップS243）、一致しない
ときは原因を調査し（ステップS244）、一致するときは
その商品券についてのデータを記憶装置から抹消する
（ステップS245）。この場合、抹消を行った商品券番号
は別の領域に確保された抹消商品券リストに抹消日時、
回収店舗データとともに残しておくと、万一後に偽造事
件などが発生した場合の追跡に役立つ。

また清算を行った商品券が他社のものであるかを判断
し（ステップS246）、自社のものであるときは管理部署
へ最終報告を行い（ステップS247）、他社のものである
ときは他社への返却、請求プログラムを起動させる（ス
テップS248）。

以上の実施例においては、ホストコンピュータは中央
処理センサに設置されているものとしたが、このような
機能を発揮する処理装置であれば、その名称も問うもの
ではなく、また設置場所も問わない。

また、実施例では磁気ストライプに商品券データを記
憶するようにしたが、バーコード印刷や光記憶で行うよ
うにしても良い。

さらに、商品券発行機や商品券精算機の構造は実施例
に限られるものではない。例えば、実施例では地模様や
金額の印刷を商品券発行機が行うようにしているが、あ
る程度印刷済の用紙を用い、所定の印字のみを行うよう
にしても良い。

〔発明の効果〕

以上のように本発明によれば、商品券発行時にその表
面に少なくとも金額の印字を行うことにより始めて商品
券の価値を与えると共に商品券自体に機械で読取り可能
なデータを記憶させ、商品券発行機および商品券精算機
からのデータを中央処理装置で付き合わせることにより
管理を機械化しているので、盗難防止対策が不要とな
り、在庫管理、精算管理を人手をかけることなく行うこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のシステムの概略を示すブロック図、第
２図は本発明のシステムにおける商品券の流れを示すフ
ローチャート、第３図は商品券発行機の概略構成図、第
４図は商品券の外観を示す図、第５図は商品券発行機に
おける動作を示すフローチャート、第６図は商品券精算
機の概略構成図、第７図は中央処理装置における動作を
示すフローチャートである。 10……商品券発行機、11……制御部、12……商品券発行
指示入力部、13……表示部、14……商品券原紙、15……
繰出しローラ、16……切断部、17……印刷機能部、18…
…印字機能部、19……書込みヘッド、20……送出ロー
ラ、21……確認用ヘッド、23……リジェクト収納部、26
……商品券データ送信部、27……駆動部、30……商品
券、40……レジスタ、50……商品券精算機、58……回収
商品券データ送信部、100……店舗、200……ホストコン
ピュータ。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者小池昭仁兵庫県姫路市下手野１丁目３番１号グローリー工業株式会社内 (72)発明者村山文明兵庫県姫路市下手野１丁目３番１号グローリー工業株式会社内 (56)参考文献特開昭63−195769（ＪＰ，Ａ) 特開昭61−269792（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.⁶，ＤＢ名) B41J 5/30 G07G 1/12

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】商品券発行指示入力部と、この商品券発行
指示入力部からの商品券発行指示に基づいて少なくとも
金額情報を含む所定の印字事項を商品券の表面に印字す
る印字機能部と、商品券上に設けられた記憶領域にその
商品券に関する必要事項をデータとして記憶させるデー
タ書込機能部と、商品券の送出しを行う送出機能部と、
発行される商品券毎の商品券データを送信する発行商品
券データ送信部とを備えた商品券発行機と、回収された商品券を受入れて前記商品券データを読取る
商品券データ読取部と、読取った商品券データを送信す
る回収商品券データ送信部と、商品券を種類別に分類し
て集計する分類集計部とを有する商品券精算機と、前記商品券発行機の前記発行商品券データ送信部および
前記商品券精算機の前記回収商品券データ送信部と接続
され、商品券データを集中管理する中央制御装置と、を具備した商品券発行・精算システム。
【請求項２】商品券発行機が商品券用紙所定の様式を印
刷する印刷機能部をさらに有するものである請求項１記
載の商品券発行・精算システム。
【請求項３】商品券の記憶領域が磁気ストライプの形態
をなすことを特徴とする請求項１記載の商品券発行・精
算システム。