JP2950561B2 - かつら用エアゾール型清浄剤 - Google Patents

かつら用エアゾール型清浄剤

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    • C11DDETERGENT COMPOSITIONS; USE OF SINGLE SUBSTANCES AS DETERGENTS; SOAP OR SOAP-MAKING; RESIN SOAPS; RECOVERY OF GLYCEROL
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、かつら用エアゾール型清浄剤に関するもの
であり、更に詳しくは、かつらベースにスプレーした
後、これをふき取ることにより、簡便且つ、迅速に汚れ
を除去することを目的とするものである。
<従来の技術> かつらベースは、人体の手、指、頭などに接触するこ
とが多く、皮脂や手あか等の汚れが付着し易く、これが
不快感を発生させる原因となっている。
従来、これらの汚れを除去する方法としては、 (イ)合成洗剤等を用いて洗浄した後、水気を切り、乾
燥させる方法。
(ロ)ベンゼン、エタノール等の有機溶剤を含浸させた
布で汚れをふき取る方法。
(ハ)トリクロロフルオロエタン等の有機溶剤を用い
て、いわゆるドライクリーニングを行なう方法。
(ニ)市販の家庭用スプレークリーナーを用いて汚れを
ふき取る方法。
(ホ)特開昭63−33499号に記載されているエアゾール
型清浄剤を用いて汚れをふき取る方法。
等が行なわれてきた。
<発明が解決しようとする課題> 前記(ホ)は、被清浄物(以下、物品という)表面へ
の付着性、さらに清浄効果、簡便性、迅速性、人体への
安全性、使用後のベタツキ感等の点では、前記(イ)、
(ロ)、(ハ)、(ニ)、に比較し、すばらしい機能を
有したエアゾール型清浄剤である。
しかしながら、前記(ホ)に於いて、使用後のベタツ
キ感をさらに改善することが望まれており、更に、快適
な使用後感を有するエアゾール型清浄剤を開発すること
を課題とした。
<課題を解決するための手段> そこで、本発明者らは、上記の現状に鑑み、前記の課
題を解決すべく鋭意研究を続けた結果、特定の粒子径と
見掛け比重を有する粉体が前述の課題に対して好ましい
作用を有していることを見い出し、さらに研究を進めた
ところ、噴射剤、エタノール、界面活性剤、水、その他
の成分からなる洗浄剤組成物の成分に、特定の粉体を配
合することで、ベタツキ感を残さない快適な使用後感を
有することができ、前述の課題が解決できた。本発明は
かかる知見に基づくものである。
すなわち、本発明は、下記(a)〜(f)成分 (a)プロパン、n−ブタン、イソブタン、ジメチルエ
ーテルから選択される少なくとも1種以上の噴射剤 20 〜95 重量% (b)エタノール 0.2 〜50 重量% (c)非イオン界面活性剤 0.05〜20 重量% (d)水 3 〜70 重量% (e)平均粒子径0.5〜100μで、且つ見掛け比重0.7〜
1.4の粉体 0.01〜3.0重量% (f)その他の成分 0 〜30 重量% から構成されることを特徴とするかつら用エアゾール型
清浄剤に関するものである。
以下本発明を詳述する。
まず、本発明に適用される噴射剤とは、プロパン、イ
ソブタン、n−ブタン、ジメチルエーテル等であり、本
発明のエアゾール型清浄剤では、その溶解力による清浄
効果を主要な効果としている。
ここで大切なことは、前記のエアゾール型清浄剤の組
成が、噴射剤、エタノール、非イオン界面活性剤、水、
粉体、その他の成分より構成され、かつ均一に混合され
た組成物(恐らくエマルジョン形態であろう。)となっ
ていることである。例えば、噴射剤を他の共存成分と分
離した形で配合した場合には、それらの沸点が低いた
め、スプレーした直後に全んどの噴射剤が揮散してしま
い、噴射剤としての働きのみであって清浄効果は発揮さ
れない。本発明により提供されるエアゾール型清浄剤
は、スプレーされた直後に、通常、泡状又は白濁状であ
り、噴射剤を内包している。この為、ふき取る際に優れ
た清浄作用を発揮し、ふき取る動作によりこの噴射剤の
組成構造が破壊され、ただちに揮散するので、ふき取り
後の物品表面は瞬時に乾燥し、ベタツキ感が発生しない
のである。この様に、本発明に於ては、噴射剤の揮散速
度が巧みに制御されている。したがって、噴射剤に使用
される組成物の沸点は重要な意味を有しており、この沸
点は−10〜10℃が至適であり、好ましくは、イソブタン
・ジメチルエーテルの混合系でより優れた揮散力洗浄力
が得られる。上記噴射剤の配合量は、清浄の目的に応じ
て適宜選択され、該エアゾール型清浄剤全重量中20〜95
重量%の範囲である。配合量20重量%以下の場合には、
求める清浄効果が得られがたい。又、上限値については
特に制限的ではないが、他の成分の添加を考慮し95重量
%程度である。
次に、本発明に適用されるエタノールとは、市販のエ
チルアルコール又は含水エチルアルコールが使用可能で
あり、清浄効果を高めると共に乳化助剤として作用して
いる。その配合量は、目的とする清浄剤に応じて適宜選
択され、該エアゾール型清浄剤全重量中0.2〜50重量
%、好ましくは0.5〜45重量%の範囲である。
次に、本発明に適用される非イオン界面活性剤とは、
公知の非イオン界面活性剤が使用可能である。具体例と
しては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリエ
チレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン
フィトスタノール、ポリオキシエチレンポリオキシプロ
ピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキル
フェニルエーテル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油等
が挙げられ、これらの1種又は2種以上を混合して用い
るものであり、噴射剤のガス状組成物と水、粉体、その
他の成分の各成分を均一に乳化する目的で使用される。
その配合量は、エアゾール型清浄剤全重量中0.05〜20重
量%、好ましくは0.1〜10重量%の範囲である。尚、上
記の非イオン界面活性剤の中でも、乳化安定性や使用感
の点から、ポリオキシエチレン鎖を有する非イオン界面
活性剤が好ましい。
次に、本発明に適用される水とは、精製水のことであ
り、前記の清浄剤組成物を均一に乳化し、イソブタン、
ジメチルエーテル等の噴射剤の揮散速度を調節する目的
で配合され、その配合量は3〜70重量%、好ましくは5
〜60重量%の範囲である。
次に、本発明に適用される粉体とは、その粒径が0.5
〜100μ、みかけ比重0.7〜1.4を有するものが使用可能
であり、好ましくは粒径1〜5μ、みかけ比重0.8〜1.2
の球状粉体であり、具体的には、酢酸ビニル、メチルビ
ニルエーテル、アクリル酸、アクリル酸エステル、メタ
クリル酸エステル、スチレン、α−メチルスチレン、ジ
ビニルベンゼン、エチレングリコールジメタクリレート
等疎水性モノマーからなるホモポリマー及び/あるいは
コポリマーや、ナイロン、ポリエチレン、ベンゾグアナ
ミン及び/あるいはこれらの酸化チタン、酸化鉄コーテ
ング処理したものや、酸化チタン、ハイドロキシアパタ
イト、セルロース、マイカ、シリカ、ケイ酸カルシウ
ム、炭酸マグネシウム等やシリコーン樹脂、スターチ
(コーン,ライス)等が挙げられ、これらの1種又は2
種以上を混合して用いるものであり、ガス量の減量に供
なう非イオン界面活性剤等の相対的な増量によるベタツ
キ感の軽減を目的として配合される。その配合量は目的
とする清浄剤に応じて適宜選択され、該エアゾール型清
浄剤全重量中0.01〜3.0重量%、好ましくは0.05〜1.5重
量%の範囲である。
配合量が0.01重量%を下まわると本発明の課題を解決
すべき効果は得られない。一方、3.0重量%を上回る
と、目づまり、すべり感、粉うき等の弊害をきたす。
次に、本発明に適用されるその他の成分とは、本発明
の目的を損なわない範囲で、色素、顔料、香料、油分、
ワックス、殺菌剤、アルコール、エーテル、被膜剤等の
一般工業用原料が使用可能である。
ここで大切なことは、清浄剤使用後にベタツキ感を残
さない様に配置することであり、一般的に、糖類の配合
は好ましくない。その他の成分の配合量は、該エアゾー
ル型清浄剤全重量中30重量%以下、好ましくは25重量%
以下である。
次に、本発明のエアゾール型洗浄剤につて、その優秀
性を証明する為、官能評価を行い、清浄力(汚れの落ち
具合い)、速乾性、使用後のベタツキ感の3項目につい
て評価し、その結果を下表に示した。尚、本発明品とし
ては、後記実施例−1のエアゾール型清浄剤を選び、比
較対照品としては、特開昭63−33499号のエアゾール型
清浄剤及び市販のガラスクリーナーを選ぶ。
試験方法及び結果は下記の通りである。
(試料) (イ)実施例−1のエアゾール型清浄剤(a) (ロ)特開昭63−33499号の実施例−1(エアゾール型
清浄剤(a)) (ハ)市販のガラスクリーナー(商品名:ジョンソン
ガラスクルー) (テスト方法) かつら使用者の男子30名をパネラーとし、3群にわ
け、各10名毎に上記の試料を30日間使用した後、評価項
目として清浄力(汚れの落ち具合い)、速乾性、使用後
のベタツキ感の3項目について下記のような基準におい
て評価してもらい、10名の平均値を評価点とした。
(結 果) 表より明らかなように、本発明により提供されるエア
ゾール型清浄剤は優れた清浄作用を有しており、簡便な
操作でかつら表面を迅速に清浄することができ、しかも
速乾性に優れており、清浄剤によるベタツキ感は残らず
快適な使用後感を有している。又、本発明品は、安全性
に優れ、物品の表面を傷めることもないので従来にない
有用な清浄剤である。
<実施例> 次に、本発明の実施例を示す。以下配合量は、重量部
である。
実施例−1 粉体を含むエアゾール型清浄剤(a) (処方) エタノール 15 ポリオキシエチレン(10)ポリオキシプロピレン(4)
セチルエーテル 2.1 塩化ベンザルコニウム 0.03 精製水 56 球状ポリエチレン酸化チタンコーティング粉体 (平均粒子径4.8μm、見掛け比重1.2) 0.3 イソブタン 25.0 ジメチルエーテル 1.5 (製法) 上記の処方物を混合攪拌し、均一なものとした後、ス
プレー缶に充填し製品とする。
実施例−2 粉体を含むエアゾール型清浄剤(b) (処方) エタノール 2 ポリオキシエチレンノニルフェニル エーテル(10E.O.) 1.5 フェノキシエタノール 0.1 イソプロパノール 1.4 アラントイン 0.25 香料 0.15 精製水 7.5 n−ブタン 87 球状ナイロンパウダー (平均粒子径4.2μm、見掛け比重1.1) 0.1 (製法) 上記の処方物を混合攪拌し、均一なものとした後、ス
プレー缶に充填し製品とする。
<発明の効果> 本発明の、エアゾール型清浄剤は、清浄効果、簡便
性、迅速性、人体への安全性に優れ、特に、使用後のベ
タツキ感が改善されたものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C11D 17/08 C11D 3/18 C11D 3/20 C11D 3/37

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記(a)〜(f)成分 (a)プロパン、n−ブタン、イソブタン、ジメチルエ
    ーテルから 選択される少なくとも1種以上の噴射剤 20 〜95 重量% (b)エタノール 0.2 〜50 重量% (c)非イオン界面活性剤 0.05〜20 重量% (d)水 3 〜70 重量% (e)平均粒子径0.5〜100μで、 且つ見掛け比重0.7〜1.4の粉体 0.01〜3.0重量% (f)その他の成分 0 〜30 重量% から構成されることを特徴とするかつら用エアゾール型
    清浄剤。
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