JP2950458B2 - 電子楽器 - Google Patents

電子楽器

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JP2950458B2
JP2950458B2 JP5350731A JP35073193A JP2950458B2 JP 2950458 B2 JP2950458 B2 JP 2950458B2 JP 5350731 A JP5350731 A JP 5350731A JP 35073193 A JP35073193 A JP 35073193A JP 2950458 B2 JP2950458 B2 JP 2950458B2
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    • GPHYSICS
    • G10MUSICAL INSTRUMENTS; ACOUSTICS
    • G10HELECTROPHONIC MUSICAL INSTRUMENTS; INSTRUMENTS IN WHICH THE TONES ARE GENERATED BY ELECTROMECHANICAL MEANS OR ELECTRONIC GENERATORS, OR IN WHICH THE TONES ARE SYNTHESISED FROM A DATA STORE
    • G10H1/00Details of electrophonic musical instruments
    • G10H1/18Selecting circuits
    • G10H1/181Suppression of switching-noise
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03MCODING; DECODING; CODE CONVERSION IN GENERAL
    • H03M11/00Coding in connection with keyboards or like devices, i.e. coding of the position of operated keys
    • H03M11/20Dynamic coding, i.e. by key scanning

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  • Theoretical Computer Science (AREA)
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  • Electrophonic Musical Instruments (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子楽器に関し、特に簡
単な構成で誤動作や誤ったタッチ情報の生成を防止する
ことが可能な鍵盤のタッチ検出装置を備えた電子楽器に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の電子楽器のタッチ検出回路は、鍵
を構成する各鍵に対応してそれぞれ 設けられた2つの
キースイッチのオン・オフの状態をそれぞれスキャン
し、それぞれの状態情報を読み込んでいた。そして、そ
れぞれのスイッチの状態情報の組み合わせの変化に従っ
て、キーオン、キーオフ等の演奏情報を出力していた。
また先に作動(例えば、オフからオンに変化)する第1
のスイッチと後から動作する第2のスイッチの作動時間
差からタッチ強度(速度)情報を算出していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記したような従来の
電子楽器においては、ノイズ等により、先に作動する
ずの第1のスイッチがオフ(不作動)であるのに、後か
ら動作するはずの第2のスイッチがオン(作動)である
ような、正常作動時には発生し得ない情報が入力あるい
は発生し、誤動作をおこすという問題点があった。また
まれには、先に作動する第1のスイッチと後から動作す
る第2のスイッチが同時にオンに変化する状態情報が入
力される場合があり、このような情報が入力されると誤
ったタッチ情報が出力されてしまうという問題点もあっ
た。本発明の目的は、前記のような従来技術の問題点を
改良し、簡単な構成で、誤動作や誤ったタッチ情報の生
を防止することが可能な電子楽器を提供することを目
的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、各鍵に対応し
て配設され、当該鍵の操作に応答して作動する第1およ
び第2のキースイッチを具備した電子楽器において、前
記第1および第2のキースイッチの作動状態を示す今回
キースイッチ状態情報を順次出力するスキャン手段と、
鍵ごとに、今回のキースイッチ状態情報が通常動作では
あり得ないものであるときは、前回のキースイッチ状態
情報に基づいて前記今回のキースイッチ状態情報を修正
し、修正済み状態情報を今回のキースイッチ状態情報と
して出力するデコード手段と、デコード手段から出力さ
れた今回のキースイッチ状態情報を前回のキースイッチ
状態情報として鍵ごとに格納する記憶手段と、デコード
手段から出力された今回のキースイッチ状態情報および
前回のキースイッチ状態情報に基づいて演奏情報を出力
する演奏情報発生手段とを備えたことを特徴とする。
【0005】
【作用】本発明によれば、キースキャン装置内にこのよ
うなデコード手段を設けたことより、誤ったイベントデ
ータあるいはタッチデータの出力を防止することができ
る。その結果、誤データ出力防止回路などを別に設ける
必要がなくなり、構成が簡単になる。
【0006】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して詳
細に説明する。図2は本発明を適用した電子楽器のハー
ドウェア構成を表すブロック図である。CPU1はキー
アサイン、発音制御など電子楽器全体の制御を行うもの
であり、キースキャン装置11からの信号REQの入力
端子およびキースキャン装置制御信号URD、UASな
の出力端子を備えている。ROM2には、制御プログ
ラム及びエンベロープ等のデータが格納されている。R
AM3には、パネル設定情報、楽器内の各種制御データ
あるいは入力された自動演奏データ等が記憶される。ま
たその少なくとも一部はバッテリーバックアップされ、
電源を切っても情報を保持することができるように構成
されている。
【0007】パネル4は、操作スイッチ、ボリュームお
よび液晶あるいはLED等の表示器を備えたパネルと、
パネルのスイッチをスキャンする回路および表示器のド
ライブ回路から成る。楽音発生回路5は、例えば予め波
形が記憶されている波形メモリから、入力された演奏情
報の音高に対応したアドレス間隔で波形情報を読み出
し、独立した複数のデジタル楽音信号を発生して、合成
するものである。D/A変換器6は合成したデジタル楽
音信号をD/A変換する。アンプ7はスピーカ8を駆動
するために楽音信号を増幅する。バス9は電子楽器内の
各回路を接続している。
【0008】キースイッチ回路10は、例えば複数の鍵
のそれぞれに備えられた2つのキースイッチからなり、
該2つのキースイッチの内の第1のスイッチ(S1)は
キーオン時に先に作動し(例えば、オフからオンに切り
換わる)、第2のスイッチ(S2)は後から動作する。
キースキャン装置11は、詳細は後述するが、自律的に
各キースイッチをスキャンし、各キースイッチの状態情
報の変化に基づいてキーオン、キーオフなどのイベント
情報を検出し、またタッチ強度データを演算してCPU
1に報告する。なおこの他にMIDIインターフェース
回路、フロッピディスクインターフェース回路、メモリ
カードインターフェース回路等を設けてもよい。
【0009】図1は、本発明を適用したキースキャン
11の構成を示すブロック図である。タイミング制御
信号発生部25からは、キースイッチをスキャンするた
めのキースキャン信号が送出され、各キーのオン/オフ
に応じてキースイッチ回路10から出力されるスキャン
信号(各キースイッチのオン/オフを表わす)はスキャ
ン回路20によって直列信号に変換され、スキャンデー
タメモリ21に順に書き込まれる。図9(A)はスキ
ャンデータメモリ21のメモリマップを示す説明図で
ある。S1、S2はそれぞれスキャン回路から出力され
るキースイッチの今回状態を示す1ビットデータであ
り、S1OLD、S2OLDは、デコーダ回路22から
出力され、記憶される前回の状態信号である。チャタリ
ングデータは、後述するが、チャタリング防止のための
タイミング演算データであり、タッチデータは各鍵の2
つのキースイッチがオンになる時間差からタッチ強度
(速度)を求めるための演算データである。なお(Hi
gh)はその上位7ビット、(Low)は下位7ビット
のデータである。
【0010】デコーダ回路22はスキャンデータメモリ
21から出力される前回および今回の状態信号等に基
づいてイベント(キーオン、オフ)の発生を検出し、タ
イミング制御信号発生部25に通知すると共に、CPU
1に対してリクエスト信号REQを送出する。今回の状
態信号がキースイッチの構造、動作上理論的にあり得な
い組合せであるときは、前回の状態信号を参照して合理
的な疑似状態信号に修正し、これをスキャンデータメモ
リ部21に出力すると共に、前回状態信号とし てそこに
記憶する。タイミング制御信号発生部25はクロックに
基づいて各種制御信号を発生し、デコーダ回路22から
イベントの発生通知(KEVN)を受けると、出力デー
タバッファ24にイベントデータの書き込みを行う。
図9(B)は出力データバッファ24のメモリマップ
を示す説明図である。このバッファはRAMで構成され
ており、32イベントまでデータを記憶可能なFIFO
型バッファとして使用される。OFF/ONビットはス
イッチのオフ/オンの別、キーナンバは検出したキーの
番号(音高情報)、S1/S2はスイッチの別、タッチ
データ(High)は、スキャンデータメモリ21に
記憶されたスイッチS1、S2のオン/オフ時間差に基
づいて求めたタッチ強度データの上位7ビットの値であ
る。演算回路23は、各鍵の処理期間内で、タッチデー
タの演算、チャタリング除去用の演算、出力バッファ手
段のアドレス演算を時分割処理する演算回路(減算器)
である。
【0011】次に、各回路の構成を説明する。図3はキ
ースイッチ回路10およびスキャン回路20の構成を示
すブロック図である。タイミング制御信号発生25か
らは32本のキースキャン信号が発生され、キースイッ
チ回路10内の各スイッチの状態信号が2つのシフトレ
ジスタ31、32に入力され、直列データS1、S2と
してスキャンデータメモリ部21に出力される。一方
スキャンデータメモリ21から出力される前回S1/
S2の前回状態信号SWRと前記データS1、S2(今
回データ)との排他的論理和がEXORゲート34で演
算され、スイッチの状態変化検出信号SWEVがタイミ
ング制御信号発生25に出力される。なお33はセレ
クタである
【0012】図4は、スキャンデータメモリ21およ
び演算回路23の構成を示すブロック図である。41、
42はメモリ40に書き込むデータを選択するセレクタ
であり、入力信号S1、S2は図9(A)のS1、S2
に書き込まれ、デコーダ回路から発生されるS1NW、
S2NWは図9(A)のS1OLD、S2OLDにそれ
ぞれ書き込まれる。またメモリの下位7ビットにはセレ
クタ42によって選択されたデータが同時に格納され
る。なおアドレスの下位7ビットにはキーナンバデータ
KN6〜0が供給されている。
【0013】メモリ40からの読み出しデータは1ビッ
トラッチ43〜48および7ビットラッチ51、52に
よって必要なタイミングでラッチされる。ラッチ4
3、44にはS1OLD、S2OLDがラッチされ、ラ
ッチ45にはS1/S2すなわちSWRがラッチされ
る。ラッチ46には、チャタリングデータの7ビットの
論理和を取ったORゲート50の出力がラッチされる。
ラッチ47、48には、OR回路49により、S1、S
2とORゲート50の出力との論理和を取った信号がラ
ッチされ、この信号はチャタリング除去された状態信号
S1CR.S2CRとしてデコーダ回路に出力される。
7ビットの減算器55、セレクタ53、54、ラッチ5
1、52、56は演算回路23を構成しており、後述す
るタイミングで各種の減算処理を行う。なお減算器55
のBRinは、各種デクリメントが必要な場合に1にな
るBRI信号を入力するボロー(桁下がり)信号入力端
子、BRoutはボロー出力端子である。
【0014】図5、図6はデコーダ回路22の構成を示
すブロック図である。図5の回路は、出力データバッフ
24に空きがない状態を示す信号FUL、1つ前の
前回状態信号S1OL、S2OL、チャタリング除去さ
れた今回状態信号S1CR、S2CRを入力し、処理不
可能な状態すなわち、通常動作では生じ得ないようなキ
ースイッチ状態信号を含まないように、必要に応じて、
予定の論理にしたがって修正された状態信号S1NW、
S2NWを生成すると共に、イベントの発生を示す信号
KEVN、出力データバッファの書き込みポインタを制
御する信号WPC、オン/オフの別を示す信号KON
F、S1/S2の別を示す信号SWD、タッチデータを
最大値に初期化する信号TNIを発生する。なお図にお
いて、例えばAND回路58はFULの反転信号、S2
OLの反転信号、S1CR信号を入力する3入力AND
回路を表している(他の図面でも同じ)。
【0015】図10は図5の回路の真理値表を示す図で
ある。図において、☆印を付した行は、入力信号のS1
CR、S2CRとは異なる出力信号S1NW、S2NW
が出力されることを示している。例えば2、6、10行
目では、S1がオフであるにもかかわらずS2がオンで
あるという今回状態信号S1CR、S2CRが入力され
ているが、このような状態は、キースイッチの構成、動
作上有り得ないので、修正された出力としては両方共オ
フの状態信号を出力している。また、図10の第14行
目においては、やはりS1がオフ、S2がオンである
回状態信号が入力されているが、この場合は前回の状態
情報S1OL、S2OLが共にオンであるので、両スイ
ッチともオンである修正状態情報が出力される。更に、
4行目では、1つ前の前回状態が両スイッチ共オフ、今
回の入力が両方オンであり、このような状態は鍵を非常
に強打した場合、あるいは後述するバッファ・フル状態
にまれに起こる。しかし、このような信号が入力さ
れると、後述するタッチ強度演算が不定になり、誤った
タッチ強度信号が出力されてしまうので、S1のみオン
である信号に修正出力されている。なおキーイベント情
報がCPU1に出力されるのは、KEVN欄にオンまた
はオフと記載されている場合のみである。上述のよう
に、今回のキースイッチ状態信号が通常動作では起こり
得ないようなものであるときは、前回のキースイッチ状
態信号との論理演算結果にしたがって矛盾の無いものに
修正変換されてから前回状態信号として出力され、記憶
される。したがって、理論上は、メモリ40に格納され
た前回のキースイッチ状態信号には、通常動作では起こ
り得ないような状態信号は含まれないはずである。にも
かかわらず、図10の真理値表の5〜8行目に、前回の
キースイッチ状態信号として、通常動作では起こり得な
いようなキースイッチ状態信号(0,1)準備されてい
るのは、前記メモリ40への書き込みや、そこからの読
出しの際のノイズなどによって、折角正常に修正された
状態信号が誤って記憶されたり読出されたりする可能性
があるからである。前記真理値表の演算がデコーダ回路
22において行われることは、図5に例示した論理回路
の動作からも明らかである。
【0016】図6の回路は、バッファに空きがないこと
を示す信号FULおよびCPUに対するリクエスト信号
REQを生成する。FULは出力バッファ部24への書
き込みポインタの更新信号と、前記バッファ部24の
き込みポインタ(ラッチ73)と読み出しポインタ(ラ
ッチ72)の差が0になったことを示す信号のANDに
より生成され、出力データバッファ24に空きが無く
なったことを示す。またREQは書き込みポインタと読
み出しポインタの差が0でないか、あるいはFULが1
であることにより生成される。FULが1になると図1
の表の下4行に示すように、S1OL、S2OLの値
がそのまま出力され、状態変化を検出しなくなる。従っ
て、バッファ70にそれ以上のデータが書き込まれなく
なるので、キースキャン回路の動作を一時停止する等の
複雑な処理回路を別に設ける必要がなくなる。
【0017】図7は出力データバッファ24の構成を
示すブロック図である。出力データバッファ70は図9
(B)に示すようなメモリマップを持つRAMであり、
ラッチ72、73はそれぞれ読み出しポインタデータ、
書き込みポインタデータをラッチしている。このポイン
タデータは演算回路23により値が更新される。セレク
タ71、74はそれぞれ書き込みデータ、読み出しアド
レスを切り替える。出力データラッチKRG75、TR
G76はそれぞれオン/オフおよびキーナンバデータ、
S1/S2およびタッチデータをラッチする。セレクタ
77はCPUからの選択信号UASにより一方のデータ
を選択し、ゲート78はCPUからの読み出し制御信号
URDに基づき、セレクタ77からの入力信号をバス9
に出力する。
【0018】図8はタイミング制御信号発生25の構
成を示すブロック図である。マスタークロック発振器8
1からは例えば10MHz程度のクロック信号MCKが
発生され、タイミング制御信号発生回路80は、クロッ
ク信号MCKおよび、図示するような制御信号を入力
し、内蔵するカウンタおよび論理回路により、図示する
ような各種制御信号を発生する。キーナンバカウンタ8
2は、タイミング制御信号発生回路から出力されるクロ
ック信号KCKをカウント(分周)し、現在処理してい
るキーナンバーを示す信号KN6〜0を発生する。デコ
ード回路83はキーナンバー信号の上位5ビットの信号
をデコードし、キースキャン信号を出力する。
【0019】次に、動作タイミングを説明する。図11
はスキャン回路20に関するタイミングを示すタイムチ
ャートである。信号KLDはシフトレジスタ31、32
に4ビットずつスキャンデータをロードするためのもの
であり、信号KCKによりシフトされて直列のスキャン
信号S1、S2が出力される。図12は1つのキーの処
埋期間内の各タイミング(TO〜T7)におけるメモ
リ、ラッチ等のデータの内容を示す説明図である。まず
スキャン回路20がスイッチS1あるいはS2の状態変
化(SWEV)を検出した場合には、タイミング制御信
号発生25の制御により、タイミングT1(あるいは
T3)において、スキャンデータメモリ40の該当する
エリアに0以外のチャタリングデータ初期値が書き込ま
れる。次の処理周期からは、タイミングT0において、
S1のチャタリングデータ(CD1)が読み出され、T
1においてラッチARG51にラッチされ、もしCD1
が0でなければ演算回路23において(BRI信号によ
り)1だけ減算され、再びスキャンデータメモリ40
同じ番地に書き込まれる。また、図4のOR回路50に
より、読み出されたデータCD1がO以外である場合に
“1”となる信号が生成され、更にOR回路49によ
り、S1との論理和が取られて信号S1CRが生成され
る。
【0020】従って、S1CRはスイッチS1が一度オ
ンになると直ちに“1”になり、その後チャタリングに
よりS1がオン、オフを繰り返しても、CD1が減算さ
れて“0”になるまでは“1”を保持する。よって、チ
ャタリングデータが“0”になるまでの期間がチャタリ
ング周期より長くなるようにチャタリング初期値を設定
すれば、チャタリングを除去することができる。これは
キーオフの場合も同様である。またスイッチS2につい
てもT2、T3において同様の処理が行われる。
【0021】T4以降においては、タッチデータの処理
が行われる。演算処理の概要を説明すると、S1のオン
(あるいはS2のオフ)時にタッチデータ(TDH、T
DL)には最大値(それぞれ7ビットなので127)が
セットされる。それ以外の場合にはTDn=TDn-1 −
(TDn-1 /128)の演算によりTDnを更新する。
上記演算は、TDnを上位7ビットのTDHと下位7ビ
ットのTDLにより表すと、 TDLn=TDLn-1 −TDHn…(1)、 TDHn=TDHn-1 −{(1)式のボロー(桁下がり)} となる。そして、S2のオン(あるいはS1のオフ)時
に、キーオンイベント(あるいはキーオフイベント)と
してそのキーナンバと共にTDHの値がタッチ強度デー
タとして出力される。
【0022】図12においては、タイミングT4におい
てタッチデータの上位7ビットTDHが読み出され、T
5においてはタッチデータの下位7ビットTDLが読み
出される。T6においては、TDL−TDHが演算さ
れ、結果がTDLに書き込まれる。またこの時のボロー
信号がラッチ56にラッチされ、T7においては、TD
Hからこのボロー信号(BRI)が減算され、TDHが
更新される。また、S2のオン時には該TDHの値がタ
ッチ強度データとして出力データバッファに書き込まれ
る。なお、演算回路23はこのほかに、イベントが発生
した場合にはT0で出力データバッファの書き込みポイ
ンタ(73)の減算(−1)を行い、T2においては、
書ぎ込みポインタから読み出しポイン夕を減算すること
により、一致しているか否かを調べ、T4においては、
CPUからの読み出しが発生した場合には読み出しポイ
ンタの減算が行われる。
【0023】出力データバッファ部24においては、キ
ーオンあるいはキーオフのイベントが発生した場合に
は、T6においてタイミング制御信号発生回路25から
発生されるキーナンバデータを書き込みポインタの示す
アドレスに書き込み、T7においては、タッチデータ
(TDH)が書き込まれる。またT0においては、読み
出しポインタの示すアドレスからキーナンバおよびオン
/オフデータが読み出されてラッチKRGにラッチさ
れ、またT1においては、タッチデータ(TDH)とS
1/S2データがラッチTRGにラッチされる。これら
の値はCPU1から非同期に読み出される。
【0024】図13、14はキースキャン回路11の1
キーの処理期間におけるタイミング信号波形を示すタイ
ミングチャートである。図3〜8に示す各回路は、各タ
イミングT0〜T7において、図13、14に示すよう
なタイミング信号により、図12に示すような動作を行
う。図において、スキャンデータメモリ40のアドレス
上位2ビット信号CADR1、0、および各セレクタの
選択信号の行の0〜3の数字は、該数字を表す2ビット
信号が入力されることを示しており、ARG、BRG、
BRI、SC1、SC0の各信号行に信号名が記載され
ている箇所は、該信号の値を取ることを示している。1
つのキーの処理期間は例えば1〜2マイクロ秒であり、
例えば128キーあったとしても全てのキーをスキャン
する処理周期は256マイクロ秒以下である。なお各回
路図におけるラッチ等のストローブ入力端子に三角印の
付いているものは、信号の立ち上がりでデータをラッチ
することを示している。
【0025】最後に、図15、16はCPU1の動作を
示すフローチャートである。図15に示すメイン処理の
フローチャートにおいて、ステップS1においては、電
源投入時の初期化処理が行われ、CPU内、RAM内、
楽音発生回路内のデータ等が初期化される。ステップS
2においては、パネルイベント処理が行われ、パネルの
スイッチ等の状態がスキャンされ、状態変化が検出され
ると対応する処理が行われる。ステップS3において
は、後述するキーイベント処理が行われ、その後その他
の処理の後、再びステップS2に戻り、メイン処理を繰
り返す。
【0026】図16は、図15のステップS3のキーイ
ベント処理を示すフローチャートである。ステップS1
0においては、CPU1はキースキャン回路11から出
力される信号REQを入力ポートから読み込んで、RE
Qが“1”であるか否かを調べ、結果が否定であれば処
理を終了するが、肯定であれば、ステップSllに移行
する。ステップSllにおいては、CPU1は信号UR
D(I/Oポート読み出し制御信号)および信号UAS
(読み出しアドレス信号)を発生して、キースキャン回
路11からオン/オフ、キーナンバデータおよびタッチ
強度データ(とS1/S2情報)を読み出す。ステップ
S12においては、読み出したOFF/ONデータが
1、即ちキーオンであるか否かが調べられ、キーオンで
あればステップS13に移行し、周知のキーアサイン処
理により、空いている発音チャネルが割り当てられ、音
色(波形)やエンベロープ等の各種パラメータがセット
されて、発音開始される。またステップS12において
キーオフであった場合にはステップS14に移行し、該
当する発音チャネルに対して、発音の減衰などのキーオ
フ処理が行われる。
【0027】以上、実施例を説明したが、次のような変
形例も考えられる。デコーダ回路22は、図5、6に示
すような布線論理回路により構成したが、例えば図10
の真理値表に示すような出力情報を記憶したROMある
いはRAMにより実現することも可能であり、そうすれ
ば出力信号も任意に設定可能である。CPUはリクエス
ト信号REQをポートから読み込む例を開示したが、R
EQ信号により、CPUに割り込みをかけるようにして
もよい。
【0028】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の電子楽器に
よれば、キースキャン回路に上記したようなデコード手
段を設けたことより、、誤ったイベントデータあるいは
タッチデータの出力を防止できるという効果があり、ま
た誤データ出力防止回路を別に設ける必要がなくなり、
簡単な構成で実施することが可能になるという効果もあ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のキースキャン回路の構成を示すブロッ
ク図である。
【図2】本発明の電子楽器のハードウェア構成を表すブ
ロック図である。
【図3】キースイッチ回路、スキャン回路を示すブロッ
ク図である。
【図4】スキャンデータメモリ、演算回路を示すブロッ
ク図である。
【図5】デコーダ回路22の構成を示すブロック図
(1)である。
【図6】デコーダ回路22の構成を示すブロック図
(2)である。
【図7】出力データバッファ24の構成を示すブロック
図である。
【図8】タイミング制御信号発生回路の構成を示すブロ
ック図である。
【図9】メモリおよびバッファのメモリマップを示す説
明図である。
【図10】図5の回路の真理値表を示す図である。
【図11】スキャン回路20のタイミングを示すタイム
チャートである。
【図12】各タイミングにおけるメモリ等の内容を示す
説明図である。
【図13】キースキャン回路のタイミングを示すタイム
チャート1である。
【図14】キースキャン回路のタイミングを示すタイム
チャート2である。
【図15】CPU1のメイン処理を示すフローチャート
である。
【図16】CPU1のキーイベント処理を示すフローチ
ャートである。
【符号の説明】
1…CPU、2…ROM、3…RAM、4…パネル、5
…楽音発生回路、6…D/A変換器、7…アンプ、8…
スピーカ、9…バス、10…キースイッチ回路、11…
キースキャン回路20…スキャン回路、21…スキャン
データメモリ、22…デコーダ回路、23…演算回路、
24…出力データバッファ、25…タイミング制御信号
発生回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G10H 1/18 - 1/18 101 G10H 1/053

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の鍵よりなる鍵盤と、各鍵に対応して
    配設され、当該鍵の操作に応答して作動する第1および
    第2のキースイッチを具備した電子楽器において、前記第1および第2のキースイッチをスキャンしてそれ
    ぞれの状態を示す今回のキー スイッチ状態情報を順次
    力するスキャン手段と、 鍵ごとに、スキャン手段から出力された今回のキースイ
    ッチ状態情報および前回のキースイッチ状態情報を供給
    され、今回のキースイッチ状態情報が通常動作ではあり
    得ないものであるときは、前回のキースイッチ状態情報
    に基づいて前記今回のキースイッチ状態情報を修正し、
    修正済み状態情報を今回のキースイッチ状態情報として
    出力するデコード手段と、 デコード手段から出力された今回のキースイッチ状態情
    を前回のキースイッチ状態情報として鍵ごとに格納す
    る記憶手段と、 デコード手段から出力された今回のキースイッチ状態情
    報および前回のキースイッチ状態情報に基づいて演奏情
    報を出力する演奏情報発生手段とを備えたことを特徴と
    する電子楽器。
  2. 【請求項2】押鍵時には、前記第1のキースイッチが第
    2のキースイッチよりも先に不作動状態から作動状態に
    変化し、離鍵時には、前記第2のキースイッチが第1の
    キースイッチよりも先に不作動状態に復帰するように設
    定されたことを特徴とする請求項1に記載の電子楽器。
  3. 【請求項3】通常動作ではあり得ないキースイッチ状態
    情報は、前記第1のキースイッチが不作動状態、かつ前
    記第2のキースイッチが作動状態を示すときであり、 このとき デコード手段は、前回のキースイッチ状態情報
    が第1、第2キースイッチとも作動状態ならば、第1、
    第2キースイッチが共に作動状態であることを示す修正
    済み状態情報を出力し、そうでないならば、第1、第2
    キースイッチが共に不作動状態であることを示す修正済
    状態情報を出力することを特徴とする請求項1または
    2に記載の電子楽器。
  4. 【請求項4】通常動作ではあり得ないキースイッチ状態
    情報は、前記第1および第2のキースイッチが同時に作
    動または不作動状態に変化したときであり、 このとき
    コード手段は、第1のキースイッチのみが作動を示す
    態情報を出力することを特徴とする請求項1または2に
    記載の電子楽器。
  5. 【請求項5】更に、前記演奏情報発生手段の出力である
    演奏情報を蓄積し、空きがなくなった場合には、デコー
    ド手段に空き無し情報を出力する出力バッファ手段を備
    え、 デコード手段は、空き無し情報が入力された場合には、
    前回のキースイッチ状態情報をそのまま今回のキースイ
    ッチ状態情報として出力することを特徴とする請求項1
    ないしのいずれかに記載の電子楽器。
  6. 【請求項6】前記記憶手段は、鍵ごとにタッチ情報演算
    データおよびチャタリング除去用演算データを記憶し、 更に、各鍵ごとにタッチデータの演算、チャタリング除
    去用の演算、出力バッファ手段のアドレス演算のうちの
    少なくとも2つの演算を時分割処理する演算回路を備え
    ことを特徴とする請求項に記載の電子楽器。
  7. 【請求項7】前記デコード手段はさらに、前回のキース
    イッチ状態情報が通常動作ではあり得ないキースイッチ
    状態情報であるときも、前記今回のキースイッチ状態情
    報を修正し、修正済み状態情報を今回のキースイッチ状
    態情報として出力することを特徴とする請求項1ないし
    6のいずれかに記載の電子楽器。
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