JP2950387B2 - 電荷結合装置 - Google Patents

電荷結合装置

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JP2950387B2
JP2950387B2 JP4093714A JP9371492A JP2950387B2 JP 2950387 B2 JP2950387 B2 JP 2950387B2 JP 4093714 A JP4093714 A JP 4093714A JP 9371492 A JP9371492 A JP 9371492A JP 2950387 B2 JP2950387 B2 JP 2950387B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電荷結合装置に関し、
特に浮遊拡散層を用いて転送信号電荷を検出する電荷結
合装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図4の(a)は埋め込みチャネル型のこ
の種従来の電荷結合装置の電荷検出部の断面図であり、
図4の(b)は、その各部の電位を示す図である。図4
の(a)に示されるように、n型半導体基板41上にp
ウェル42が設けられ、pウェル42の表面領域内に電
荷結合装置の電荷転送領域となるnウェル43、電荷を
検出するためのn+ 型の浮遊拡散層44およびこの浮遊
拡散層44に与える基準電位が印加されているn+ 型の
リセットドレイン45が設けられている。
【0003】nウェル43上には、電荷転送クロックφ
1 が印加される最終転送電極46、出力ゲート47およ
びリセットパルスφR が印加されるリセットゲート48
が設けられ、さらに浮遊拡散層44は、この拡散層の電
位変化を検出するプリアンプ49の入力ゲートへ接続さ
れている。
【0004】この電荷結合装置は、転送電極に図5に示
される電荷転送クロックφ1 、…を、リセットゲート4
8にクロックφ1 と同期したリセットパルスφR を印加
し、出力ゲート47、リセットドレイン45にそれぞれ
一定電圧の出力ゲート電圧VOG、リセットドレイン電圧
RDを印加することによって駆動され、プリアンプ49
の出力端子からは、図5に示されるように、リセットパ
ルスφR と同じ周期で信号出力VOUT が出力される。
【0005】転送電極に電荷転送クロックφ1 、…が印
加されることにより、信号電荷はnウェル43内を転送
され、電荷転送クロックφ1 と同じ周期で最終転送電極
46の直下に送り込まれる。この最終転送電極46に加
わる電荷転送クロックφ1 がハイレベルの状態で信号電
荷は最終転送電極46の直下に保持される(このときの
電位を図4の(b)で、φ1 =“H”で示す)。このと
き、リセットパルスφR がハイレベルとなって、浮遊拡
散層44の電位はリセットドレイン電位(VRD)にリセ
ットされ、然る後にリセットパルスφR はローレベルと
なる。
【0006】次に、電荷転送クロックφ1 がローレベル
になると(このときの最終転送電極46直下の電位を図
4の(b)で、φ1 =“L”で示す)、信号電荷は出力
ゲート47下を通って浮遊拡散層44に転送される。こ
のときの浮遊拡散層44の電位変化ΔVは、転送信号電
荷をQ、浮遊拡散層の全容量をCFJとして、 ΔV=Q/CFJ …… で与えられる。この電位変化ΔVは、プリアンプ49に
よって増幅され、信号出力VOUT として取り出される。
【0007】その後、最終転送電極46に加わる電荷転
送パルスφ1 がハイレベルとなり、同時にリセットトラ
ンジスタのリセットゲート電極48に加えられるリセッ
トパルスφR がハイレベルとなって、信号電荷は浮遊拡
散層44からリセットドレイン45に放出される。
【0008】ここで、CFJは、浮遊拡散層44の接合容
量、リセットゲート48、出力ゲート47と浮遊拡散層
44との間の容量、プリアンプ39の入力ゲート容量な
どの総和である。式から分るように、この浮遊拡散層
44の全容量CFJが小さいほど信号電荷の電圧変換効率
は大きく、素子の感度が向上する。従来、この全容量C
FJを小さくするために、浮遊拡散層44の面積縮小や配
線長の縮小などの対策がなされてきた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の電荷結
合装置では、電荷を検出する浮遊拡散層に寄生する容量
を低減するために面積や配線長を縮小してきたが、既に
この対策では限界に近いところにまで達している。そし
て、浮遊拡散層は各電極との間に必ずある容量を持つた
め、全容量CFJの一層の削減は困難な情況にあり、その
ため信号電荷の電圧変換効率を十分大きくすることがで
きなかった。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の電荷結合装置
は、第1導電型半導体基板上に第2導電型のウェルが設
けられ、前記ウェルの表面領域内に第1導電型の電荷転
送領域設けられ、前記電荷転送領域上に絶縁膜を介して
電荷転送電極が設けられ、前記電荷転送領域の後段の前
記ウェル内に前記電荷転送領域内を転送されてきた信号
電荷の転送を受ける浮遊拡散層が設けられ、該信号電荷
による該浮遊拡散層の電位変化を信号出力として取り出
ものであって、リセットゲート電極が備えられておら
ず、前記半導体基板にリセット電圧を印加して前記浮遊
拡散層と前記半導体基板間のみを選択的にパンチスルー
状態として浮遊拡散層に蓄積されていた前記信号電荷を
前記半導体基板へ引き抜き、前記浮遊拡散層をリセット
状態とするように構成されていることを特徴としてい
る。
【0011】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。図1の(a)は本発明の第1の実施例を示
す断面図である。同図に示されるように、n型半導体基
板11上にはpウェル12が設けられており、pウェル
12の表面領域内には、電荷転送領域13aと浮遊拡散
層13bとを構成するnウェル13が形成されている。
浮遊拡散層13b直下のpウェルの部分(12a)は浅
くなされている。
【0012】電荷転送領域13a上には、電荷転送クロ
ックφ1 が印加される最終転送電極14と、一定電圧の
出力ゲート電圧VOGが印加される出力ゲート15が形成
されている。半導体基板11には、浮遊拡散層13b内
の信号電荷を基板へ放出させるリセットクロックφR
印加される基板電圧印加端子が接続されている。また、
浮遊拡散層13bは、プリアンプ16の入力ゲートへ結
線されている。
【0013】本実施例のウェル構造は次のように作製さ
れる。浮遊拡散層13bが形成される部分の上部をレジ
ストで覆い、ボロン(B)をイオン注入する。熱処理を
施すと、ボロンの横方向拡散により浮遊拡散層下に浅い
部分12aが形成される。
【0014】次に、図1の(a)の断面における電位プ
ロファイル図である図1の(b)および各部の電位波形
図である図2を参照して本実施例の動作について説明す
る。リセットクロックφR は定常時にローレベル“L
R ”に、リセット時に、この電圧に波高値dVのパルス
が重畳されてハイレベル“HR ”となるクロックであ
る。ここで、φR のローレベル“LR ”は通常5〜12
Vに、またdVは10V以上に選定される。
【0015】時刻t1 では、浮遊拡散層13bはリセッ
トされて空乏化されており、最終転送電極14下には信
号電荷が保持されている。時刻t2 に至ると電荷転送ク
ロックφ1 が“L”となり、信号電荷Qは浮遊拡散層1
3bに転送される。この信号電荷Qの転送を受けて浮遊
拡散層13bの電位が変化する。この電位変動はプリア
ンプ16により信号出力VOUT として取り出される。こ
のときの浮遊拡散層13b付近の電位の状態を図1の
(b)において実線で示す。
【0016】時刻t3 において、電荷転送クロックφ1
が“H”となると、最終転送電極14下には、次の信号
電荷が転送されてくる。同時に、リセットクロックφR
がハイレベル“HR ”となり、浮遊拡散層13b−基板
11間がパンチスルー状態となり、浮遊拡散層13b内
に蓄積されていた信号電荷Qは、図1の(b)において
点線で示すように、基板11側に引き抜かれる。
【0017】時刻t4 に至ると、リセットクロックφR
は平常状態のローレベル“LR ”に戻り、浮遊拡散層1
3bは浮遊状態に復帰する。以下、同様の動作を繰り返
すことにより、順次信号電荷の検出を行う。
【0018】上記動作において、浮遊拡散層13bに信
号電荷Qが転送されてきたときの電位変化ΔVは、浮遊
拡散層の全容量をCFJとして従来例と同様に次式で与え
られる。 ΔV=Q/CFJ ここで、浮遊拡散層13bに付随する全容量CFJは、従
来のリセットトランジスタのゲート電極が不要になった
ことにより、ゲート電極に係る寄生容量がなくなり、低
減化される。このため、信号電荷の電圧変換効率が高く
なり、素子の感度が向上する。
【0019】さらに、ゲート電極がなくなったことによ
り、信号出力にフィードスルーノイズの発生がなくな
り、S/Nが向上する。また、リセットトランジスタの
分だけ回路規模が減縮されているため、ウェハ上での集
積度を向上させることができる。
【0020】図3は、本発明の第2の実施例を示す断面
図である。同図において、図1に示した第1の実施例の
部分と共通する部分には下1桁が共通する参照番号が付
されている。本実施例においては、浮遊拡散層33b直
下のpウェルの浅い部分32aを形成しているn型半導
体基板31の部分が平らに形成されている。このように
構成したことにより浮遊拡散層33bに蓄積された信号
電荷の引き抜きをより安定に実行させることができる。
【0021】以上、好ましい実施例について説明した
が、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
例えば、電荷転送領域と浮遊拡散層とは互いに異なる不
純物濃度の領域であってもよく、また、浮遊拡散層直下
のpウェルを浅くするのに代えてこの部分の不純物濃度
を下げるようにしてもよい。さらに、実施例の導電型を
すべて逆にすることができる
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、基板−
浮遊拡散層間を選択的にパンチスルー状態とすることに
より浮遊拡散層内の蓄積電荷を基板側へ引き抜きこの領
域の電位をリセットするものであるので、以下の効果を
奏することができる。 リセットゲートを除去したことにより、浮遊拡散層の
容量を削減することができ、電荷検出感度を向上させる
ことができる。
【0023】リセットゲートおよびリセットドレイン
がなくなったことにより、またそのための配線が不要と
なったことにより、電荷検出部の使用面積の削減が可能
となり、集積度を向上させことができる。
【0024】リセットゲートが削除されたことによ
り、リセットゲート−浮遊拡散層間の容量により発生し
ていたリセットパルスフィードスルーノイズがなくなる
ので、S/Nが向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の断面図とその動作説明
図。
【図2】図1の実施例の駆動パルス波形図。
【図3】本発明の第2の実施例の断面図。
【図4】従来例の断面図とその動作説明図。
【図5】従来例の駆動パルス波形図。
【符号の説明】
11、31、41 n型半導体基板 12、32、42 pウェル 12a、32a pウェルの浅い部分 13、33、43 nウェル 13a、33a 電荷転送領域 13b、33b 浮遊拡散層 14、34 最終転送電極 44 浮遊拡散層 15、35 出力ゲート 45 リセットドレイン 16、36 プリアンプ 46 最終転送電極 47 出力ゲート 48 リセットゲート 49 プリアンプ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1導電型半導体基板上に第2導電型の
    ウェルが設けられ、前記ウェルの表面領域内に第1導電
    型の電荷転送領域設けられ、前記電荷転送領域上に絶縁
    膜を介して電荷転送電極が設けられ、前記電荷転送領域
    の後段の前記ウェル内に前記電荷転送領域内を転送され
    てきた信号電荷の転送を受ける浮遊拡散層が設けられ
    該信号電荷による該浮遊拡散層の電位変化を信号出力と
    して取り出す電荷結合装置において、リセットゲート電極が備えられておらず、 前記半導体基
    板にリセット電圧を印加して前記浮遊拡散層と前記半導
    体基板間のみを選択的にパンチスルー状態として浮遊拡
    散層に蓄積されていた前記信号電荷を前記半導体基板へ
    引き抜き、前記浮遊拡散層をリセット状態とするように
    構成されていることを特徴とする電荷結合装置。
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JPH05268526A JPH05268526A (ja) 1993-10-15
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DE69738645T2 (de) * 1996-05-22 2009-06-10 Eastman Kodak Co. Aktiver Pixelsensor mit Durchbruch-Rücksetzstruktur und Unterdrückung des Übersprechsignales
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WO2018110302A1 (en) 2016-12-13 2018-06-21 Sony Semiconductor Solutions Corporation Imaging element and electronic device

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