JP2950333B1 - 躯体兼用フローティングスラブ軌道 - Google Patents
躯体兼用フローティングスラブ軌道Info
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Abstract
音の、建物躯体への伝播を遮断する上で、レールが敷設
されるフローティングスラブを躯体に支持させるための
スラブと梁の構築を不要にし、プラットフォーム等の階
高を減少させる。 【解決手段】 フローティングスラブ2にその幅方向に
並列する柱3,3間に跨る幅を与え、フローティングス
ラブ2を並列する柱3,3上に載置し、フローティング
スラブ2に躯体のスラブと梁を兼用させる。
Description
敷設され、躯体に支持されるフローティングスラブを有
するフローティングスラブ軌道に関するものである。
線、在来線、地下鉄その他の軌道が近接する場所に建物
を建設する、あるいは軌道を取り込む形で建物を建設す
る場合、特に軌道を建物内に取り込む駅ビルを店舗、ホ
テル、事務所等の複合商業施設として使用する場合には
列車の走行時に軌道が発生する微振動と固体音の伝播を
建物躯体との間で如何に遮断するかが課題になる。
る軌道スラブ5を受けるフローティングスラブ2を建物
躯体のスラブ上に防振ゴム6を挟んで載せ、防振ゴム6
によって微振動と固体音を躯体に伝達させないことが行
われている。
グスラブ2が軌道スラブ5を受けるため、フローティン
グスラブ2を躯体の柱3に支持させるためのスラブと、
並列する柱3,3の頭部をつなぐ梁の構築が不可欠とな
っている。
ォームの階高、あるいは軌道に面する空間の階高はフロ
ーティングスラブの天端から軌道までの必要高さと軌道
下の居室の必要高さの和から決まるが、フローティング
スラブの下にスラブと梁を構築するとすれば、この必要
高さの和にスラブ厚と梁成が階高として加算されること
になる。
プラットフォームの距離が長くなる程、建設コストに影
響するため、コストを抑える上では階高を小さくするこ
とが望まれるが、フローティングスラブの下にスラブと
梁が存在する以上、階高の減少には限界がある。
せ、建設コストを削減できるフローティングスラブ軌道
を提案するものである。
グスラブに並列する柱間に跨る幅を与え、フローティン
グスラブに躯体のスラブと梁を兼用させることにより、
躯体としてのスラブと梁の構築を不要にし、その分、階
高を小さくする。
する柱上に載置され、列車の荷重を両柱に伝達すると共
に、両柱をつないで柱間の間隔を保持し、躯体のスラブ
と梁の役目を兼ねる。この結果、スラブと梁の構築は不
要になる。
来の階高より、スラブ厚分と梁成分の階高が減少し、躯
体コストの削減が図られる。図9に示す従来構造と図1
に示す本発明において、フローティングスラブの天端か
ら軌道までの必要高さと軌道下の居室の必要高さを等し
くした場合、本発明では従来構造より1階の階高が7200
mmから6000mmへ1200mm小さくなっている。
生する微振動と固体音の躯体への伝播は、請求項2に記
載のようにフローティングスラブと躯体を絶縁し、フロ
ーティングスラブの底面と柱間に防振ゴムを介在させる
ことにより遮断される。
てゴムと鋼板を積層化した積層ゴムを使用すれば、フロ
ーティングスラブが発生する鉛直方向の振動に加え、水
平方向の振動も躯体との間で遮断できる。
ラブの幅方向両端の側面と躯体との間に、両者間の間隔
を保持するストッパを介在させれば、フローティングス
ラブの振動時の躯体との衝突が回避される。またストッ
パによってフローティングスラブの側面と躯体とが非接
触状態に保たれるため、フローティングスラブの側面に
おいてもその振動が躯体との間で遮断される。
パとして高減衰ゴムを使用すれば、フローティングスラ
ブの振動の遮断効果に加え、ゴムの減衰力により、列車
の通過時にフローティングスラブに蓄えられる振動エネ
ルギを早期に減衰させ、フローティングスラブの揺れを
低減する効果が得られる。
設され、躯体に支持されるフローティングスラブ2を有
するフローティングスラブ軌道において、フローティン
グスラブ2に躯体のスラブと梁を兼用させたものであ
る。
はレール1の幅方向に並列する柱3,3間に跨る幅を持
ち、並列する柱3,3上に載置され、支持される。図1
以下では軌道を建物内に取り込んだ場合の例を示すが、
本発明のフローティングスラブ軌道は建物内に取り込ま
れずに構築される場合の他、建物とは無関係に構築され
る場合もある。
フローティングスラブ2自体の曲げ剛性を増すための厚
肉部21,21が形成され、フローティングスラブ2はこの
厚肉部21,21において柱3,3に支持される。厚肉部21
は後述の打ち増し部210 を含む。
細図である図5,図6に示すように例えば型枠兼用のプ
レキャストコンクリート製の床版2aを柱3,3間に敷設
し、上端筋2bや厚肉部21のスターラップ2c等を配筋し、
コンクリート2dを打設することにより、躯体の柱3と壁
4から絶縁されるように構築される。後述のように厚肉
部21の幅が拡大する区間では図6中、ハッチで示すよう
に幅が一定の区間よりコンクリート2dが打ち増しされ
る。コンクリート2dの打ち増し部を図2,図4,図6
中、210 で示す。
向に間隔をおいて配置され、レール1の幅方向には基本
的にフローティングスラブ2の、打ち増し部210 を除く
厚肉部21,21の下に位置するように配置される。
合、躯体の柱3,3の配置位置は建物の平面計画との関
係から決まるが、レール1の軌跡が直線を描く区間のよ
うに、打ち増し部210 を除く厚肉部21,21の下に柱3,
3を配置できる区間では図1、及び図2のx−x線断面
図である図3に示すように躯体の柱3,3に厚肉部21,
21が支持される。
に、躯体の柱3が直線区間の厚肉部21から逸れる区間で
は図2に示すように直線区間の厚肉部21,21に相当する
位置に沿い、躯体から独立して柱3aが配置され、その柱
3aと躯体の柱3に厚肉部21,21が支持される。独立する
柱3aは曲線の向きに応じ、柱3に関してレール1の外側
にも配置される。
直線から曲線へ移行する区間の平面を示すが、この場
合、レール1の幅方向に並列する柱3,3のいずれか一
方は直線区間から曲線区間へかけて幅方向にずれて、図
2の場合は上側の柱3が上方へずれて配置される。それ
に伴い、並列する柱3,3間距離が大きくなるため、両
柱3,3の中間位置に独立する柱3aが、ずれる柱3との
距離が一定になるように配置される。
フローティングスラブ2を幅方向に拘束するために、フ
ローティングスラブ2の側面を躯体の柱3や壁4に衝突
しない程度に接近させる関係から、上記したように直線
区間の厚肉部21,21に相当する部分から壁4までの間に
コンクリート2dの打ち増し部210 が形成され、厚肉部21
の幅と重量が大きくなるため、図2のy−y線断面図で
ある図4に示すようにフローティングスラブ2の各厚肉
部21は幅方向に上記の独立した柱3aと躯体の柱3の2箇
所で支持される。
階の柱3や壁4が接続する場合は、柱3のフローティン
グスラブ2側に、柱3本体の側面から突出する突起状の
受け部31が形成され、その受け部31にフローティングス
ラブ2の厚肉部21が載る。柱3や壁4が接続しない場合
は柱3,3aの天端に厚肉部21が載る。
の底面と柱3,3aとの間には防振ゴム6が配置され、フ
ローティングスラブ2は防振ゴム6を介して柱3,3aに
支持される。図2中、破線の方形はフローティングスラ
ブ2が載る柱3,3aを示すが、防振ゴム6は厚肉部21の
下に位置する全柱3,3aの上に設置される。
す。防振ゴム6としてはゴムの単体を使用することもで
きるが、図7ではゴムの経年変化(クリープ変形)を低
減するために、防振ゴム6としてゴム61と鋼板62を積層
化した積層ゴムを使用した場合を示している。
めに1枚当たりのゴム61の厚さを鋼板62より極端に大き
くし、ゴム61を2層にしている。ゴム61には必要な剛性
を確保しながら、経年変化しにくい天然ゴムの他、合成
ゴムが使用される。上下に位置するゴム61,61にはフロ
ーティングスラブ2と柱3,3aへの接合のためのフラン
ジ63,63が接着される。
なわち厚肉部21,21の側面と躯体の柱3や壁4の側面と
の間には図8に示すようにフローティングスラブ2の振
動を躯体に伝達させないよう、クリアランスが確保さ
れ、クリアランスには厚肉部21,21の側面と柱3や壁4
との間の間隔を保持し、衝突を回避するストッパ7が配
置される。
振動を遮断する上ではストッパ7にゴムが使用される
が、特に天然ゴムにカーボンを添加した高減衰ゴムを使
用すれば、振動の遮断効果と振動エネルギの低減効果が
得られる。
ティングスラブ2上に敷設される軌道スラブ5に敷設さ
れる他、フローティングスラブ2上にバラストを敷いた
上に設置される枕木に敷設される。
跨る幅を与え、フローティングスラブに躯体のスラブと
梁を兼用させるため、躯体としてのスラブと梁の構築が
不要になり、スラブ厚分と梁成分、階高を小さくするこ
とができ、建設コストの削減が図られる。
に防振ゴムを介在させるため、列車の走行時にフローテ
ィングスラブが発生する微振動と固体音の躯体への伝播
を遮断することができる。
積層化した積層ゴムを使用するため、フローティングス
ラブが発生する鉛直方向と水平方向の振動を遮断でき
る。請求項4ではフローティングスラブの幅方向両端の
側面と躯体との間にストッパを介在させるため、フロー
ティングスラブの振動時の躯体との衝突を回避でき、ま
たフローティングスラブの側面においてもその振動を躯
体との間で遮断できる。
使用するため、フローティングスラブの振動を遮断でき
ることに加え、フローティングスラブに蓄えられる振動
エネルギの減衰効果により揺れを低減することができ
る。
を示した断面図である。
面図である。
(a) の一部断面立面図である。
トッパを設置した様子を示した断面図である。
示した断面図である。
肉部、210 ……打ち増し部、2a……床版、2b……上端
筋、2c……スターラップ、2d……コンクリート、3……
柱、31……受け部、3a……柱、4……壁、5……軌道ス
ラブ、6……防振ゴム、61……ゴム、62……鋼板、63…
…フランジ、7……ストッパ。
Claims (5)
- 【請求項1】 列車用のレールが敷設され、躯体に支持
されるフローティングスラブを有するフローティングス
ラブ軌道において、フローティングスラブはその幅方向
に並列する柱間に跨る幅を持ち、並列する柱上に載置さ
れ、列車の荷重を両柱に伝達しながら、両柱間の間隔を
保持する躯体のスラブと梁を兼ねている躯体兼用フロー
ティングスラブ軌道。 - 【請求項2】 フローティングスラブと躯体とは絶縁さ
れ、フローティングスラブの底面と柱間に防振ゴムが介
在している請求項1記載の躯体兼用フローティングスラ
ブ軌道。 - 【請求項3】 防振ゴムはゴムと鋼板を積層化した積層
ゴムである請求項2記載の躯体兼用フローティングスラ
ブ軌道。 - 【請求項4】 フローティングスラブの幅方向両端の側
面と躯体との間に、両者間の間隔を保持するストッパが
介在している請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の
躯体兼用フローティングスラブ軌道。 - 【請求項5】 ストッパは高減衰ゴムである請求項4記
載の躯体兼用フローティングスラブ軌道。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP29922098A JP2950333B1 (ja) | 1998-10-21 | 1998-10-21 | 躯体兼用フローティングスラブ軌道 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2950333B1 true JP2950333B1 (ja) | 1999-09-20 |
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Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP29922098A Expired - Fee Related JP2950333B1 (ja) | 1998-10-21 | 1998-10-21 | 躯体兼用フローティングスラブ軌道 |
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Families Citing this family (2)
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---|---|---|---|---|
KR101815652B1 (ko) * | 2016-02-29 | 2018-01-08 | 주식회사 에스코알티에스 | 진동저감형 철도역사 및 그 시공방법 |
KR101932039B1 (ko) * | 2017-06-21 | 2018-12-26 | 한국교통대학교산학협력단 | 철도 승강장 설치구조와 이를 갖는 철도 역사 및 철도 승강장의 이중동조질량감쇠 진동감쇠방법 |
-
1998
- 1998-10-21 JP JP29922098A patent/JP2950333B1/ja not_active Expired - Fee Related
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