JP2950210B2 - 原稿の斜行検出可能なイメージ入力装置 - Google Patents
原稿の斜行検出可能なイメージ入力装置Info
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Description
きるイメージ入力装置に関する。
を使用するイメージ入力装置で原稿を読み取る場合、原
稿読み取り部の背景に、無反射面または無反射処理を施
した読み取りローラ等を設け、背景(黒)と原稿(白)
の境界位置の変動やずれを検出することで、原稿の斜行
を検出する構造となっていた。
の技術においては、操作が煩雑になったり、または構造
が複雑になるということである。
射光によってイメージ情報を読み取るイメージ入力装置
では、経年変化による光源全体の光量低下を補正した
り、光源の位置によって異なる光量のばらつきを補正
(シェーディング補正)する必要があるが、従来の技術
では原稿読み取り部の背景が無反射面となっているため
に、光量補正やシェーディング補正を行うために、標準
的な原稿と同じ反射率を有する基準原稿を読み取った
り、または特別な機構を設けて基準反射面を原稿読み取
り面に移動する必要があるからである。あるいは、原稿
読み取り面とは別の位置に基準反射面を固定し、光学系
の移動によって光源からの光を基準反射面に向けて照射
してその反射光を読み取る必要がある。
原稿が汚れやすいということである。
部の背景が黒色の無反射面または無反射処理を施した黒
色の読み取りローラとなっているため、原稿との接触に
よる素材の磨耗によって、原稿の背面が黒く汚れやすい
からである。特に、同一原稿を繰り返し読み取る場合に
おいては、汚れが蓄積することにより、この傾向は顕著
に現れる。
を行うために、標準的な原稿と同じ反射率を有する基準
原稿を読み取るという、操作上の煩雑さを解消すること
を目的とする。
原稿読み取り面に移動する、あるいは光学系を移動する
という装置構成の複雑さを解消することを目的とする。
よって、原稿の背面が黒く汚れやすいという不具合を解
消することを目的とする。
置は、原稿読み取り部の背景に原稿と同じ反射率を有す
る反射面を有する。その反射面は、無反射面でないため
に原稿の端に影ができるので、本発明のイメージ入力装
置ではこの原稿の影を検出することによって、原稿の斜
行を検出する。
は、原稿と同じ反射率を有するために、原稿を読み取っ
ていないときには基準原稿面として読み取られ、光源の
光量補正やシェーディング補正に利用できる。このた
め、光量補正やシェーディング補正を行うために、標準
的な原稿と同じ反射率を有する基準原稿を読み取った
り、または特別な機構を設けて基準反射面を原稿読み取
り面に移動したり、光学系を移動したりする必要がな
い。
反射面または無反射処理を施した黒色の読み取りローラ
となっていないため、原稿の背面が汚れることがない。
図面を参照して詳細に説明する。
行情報とイメージ情報を出力する原稿移動型のイメージ
入力装置のブロック図である。
み取り位置3を通過する。ここで、ローラ2は、単に原
稿の搬送のみを目的とするため、原稿の汚れを防止する
意味から、白色または無着色のゴム等が使用される。読
み取り位置3には原稿と同じ反射率を有する反射面4が
固定される。
および反射面4上を通過する原稿1に反射し、ミラー6
およびレンズ7を介してCCD8に入射する。ここでC
CD8の光電変換部は原稿の読み取り主走査方向に配置
される。CCD8に入射した光はアナログ信号に変換さ
れ、増幅器9で増幅された後にA/D変換器10に供給
される。A/D変換器10は、入力したアナログ信号を
例えば8ビットのデジタル信号に変換する。
オーバーフロー信号を常時監視し、光源1の光量変動に
かかわらず、A/D変換器の入力信号レベルが常に一定
となるように、増幅器9の増幅率を制御する。
号は、シェーディング補正回路12に供給され、主走査
方向の位置による出力レベルのばらつきを補正する。シ
ェーディング補正回路12から出力されたデジタル信号
は、分離回路13に供給され、第1のイメージ信号の斜
行検出用信号107と第2のイメージ信号のイメージ出
力用信号109に分離され、斜行検出用信号107は、
斜行検出回路14に入る。斜行検出回路14は、斜行検
出用信号107に基づいて原稿の主走査方向両端の影か
ら原稿の斜行量を検出し、斜行情報として出力する。
いて説明する。 [光量補正]図1における光源5の光量は、個体差によ
ってばらつきがあるのに加え、一般的に経年変化によっ
て光量が低下する傾向がある。このような光源全体の光
量の変化を補正するために、この種の装置では光量補正
を行う必要があるが、本発明の実施例では以下に説明す
るような方法で行う。
る直前に、反射面4を読み取る。ここで、反射面4は原
稿(一般的には白)と同じ反射率を有しているため、C
CD8の出力信号波形は、図2(a)に示すように、原
稿を読み取った場合に発生しうる最大の値となる。
オーバーフロー信号を監視しながら、増幅器9の増幅率
を徐々に上げていき、オーバーフロー信号を検出した
ら、増幅率を1段階下げ、原稿の読み込みが終了するま
でこの増幅率を維持する。増幅器9の出力信号波形を、
図2(b)に示す。
する信号レベルのピーク値は、光源5の光量に関係なく
一定に保たれる。 [シェーディング補正]図1における光源5の光量は、
一般的に中心付近が一番高く、両端では暗くなる傾向が
ある。また、ミラー6やレンズ7を通る過程でも、光路
長の差により光量の微妙な変化が生じる。
ばらつきを補正するために、この種の装置ではシェーデ
ィング補正を行う必要があるが、本発明の実施例では以
下に説明するような方法で行う。
び反射面4を読み取る。反射面4の反射率は、全面に渡
って均一となっているため、A/D変換器10の出力信
号波形は、シェーディング特性を反映して図3(a)の
ようになる。シェーディング補正回路12は、出力信号
波形が図3(b)となるように、主走査方向の位置に応
じて信号の正規化を行い、原稿の読み込みが終了するま
でこの状態を維持する。この正規化については周知であ
るので詳しい説明は省略する。
て光量がばらついていても、分離回路13に供給される
信号レベルは一定に保たれる。 [斜行検出]図1における原稿1は、操作者による原稿
のセット方法や、ローラ2の機構精度上の不具合等によ
って斜行する場合がある。原稿が斜行すると、OCRや
OMR等の認識処理では認識率が低下したり、イメージ
スキャナ等のイメージ入力装置では表示が見にくくなる
等の問題が生じるため、この種の装置では、原稿の斜行
量を検出して、認識処理を補正したり、イメージ情報を
補正する場合がある。本発明の実施例では、以下に説明
する方法で斜行検出を行う。
終了した後、図1のローラ2を回転させて、原稿1を搬
送する。反射面4の主走査方向の幅は、一般的に原稿1
の幅よりも広くとられているため、原稿1が反射面4の
上を通過する際に、原稿1の厚みによって反射面4の上
に微少な影ができる。この影は、シェーディング補正回
路12からは、図4(a)に示すような波形で出力され
る。この影は原稿の主走査方向両端の影である。
ために、入力した8ビットの信号(00〜FFの値)
を、図4(a)に示すようなしきい値S1でサンプリン
グし、図4(b)に示すような信号に変換して、斜行検
出用信号107として斜行検出回路14に出力する。し
きい値S1は信号値FFより小さく、原稿の影のレベル
より大きい適切な値に設定される。同時に、分離回路1
3は、通常のイメージ出力を得るために、入力した8ビ
ットの信号を、図4(a)に示すようなしきい値S2で
サンプリングし、図4(c)に示すような信号に変換し
て、イメージ出力用信号109として出力する。しきい
値S2は、原稿の影のレベルより小さく、ピーク値のほ
ぼ50%に設定される。
形において、主走査方向の左端から原稿1の影の左端ま
での距離に相当する、高速クロック信号のビット数を1
主走査ライン毎にカウントし、1ライン前のカウント値
(ビット数)との差分を斜行情報として出力する。
ウント値は一定となるため斜行情報出力値は0となる
が、例えば原稿が右肩上がりに一定の斜行が発生してい
る場合は、カウント値が増加するため斜行情報出力値は
プラスの値となり、反対に左肩上がりに一定の斜行が発
生している場合は、カウント値が減少するため斜行情報
出力値はマイナスの値となる。さらに、1枚の原稿にお
いて左右に蛇行した斜行が発生した場合でも、斜行情報
としてプラスからマイナスの任意の値を出力するため、
斜行の状態を正確に検出することができる。斜行検出回
路14の出力は、図示しない斜行補正機構に供給され原
稿の斜行が補正される。
主走査方向の左端と原稿1の影の左端との間の距離の現
ラインと前ラインの差によって斜行を検出したが、主走
査方向の左端あるいは右端と原稿1の影の右端との間の
距離の変化で検出してもよい。この斜行検出回路14
は、原稿のサイズによらずに斜行を容易に検出できる利
点がある。 (他の実施形態)次に、本発明の第2の実施形態とし
て、原稿静止型のイメージ入力装置のブロック図を図5
に示す。
201と、反射面4を一面に張り付けた蓋の間にセット
され、光源5とミラー6とレンズ7とCCD8とを一体
化した読み取りユニット202が、ステージガラス20
1の下を移動することによって原稿を読み取る。CCD
8以降の装置構成については、本発明の第1の実施例と
同様である。
力装置では、ステージガラス201に原稿1をセットす
る際に原稿の斜行が発生する他、読み取りユニット20
2を移動する際の機構精度上の不具合に起因するがたつ
きによって斜行が発生するため、斜行検出回路14によ
る斜行検出が有効となる。
素子としてCCDを使用したが、光源と受光素子が一体
になった密着イメージセンサであってもよい。
になったり、または構造が簡単になるということであ
る。その理由は、本発明のイメージ入力装置の反射面
は、原稿と同じ反射率を有するために、原稿を読み取っ
ていないときには基準原稿面として読み取られ、光源の
光量補正やシェーディング補正に利用できるため、従来
の技術のように、光量補正やシェーディング補正を行う
ために、標準的な原稿と同じ反射率を有する基準原稿を
読み取ったり、または特別な機構を設けて基準反射面を
原稿読み取り面に移動する必要がないからである。また
原稿の影によって斜行を検出するので複雑な回路はいら
ない。
である。その理由は、本発明の反射面は、原稿と同じ反
射率を有する色(一般的には白色)を使用しているのた
めである。
Dの出力信号波形、(b)増幅器の出力信号波形であ
る。
(a)A/D変換器の出力信号波形、(b)シェーディ
ング補正回路の出力信号波形である。
ーディング補正回路の出力信号波形、(b)分離回路の
出力信号波形(斜行検出用信号)、(c)分離回路の出
力信号波形(イメージ出力用信号)である。
Claims (1)
- 【請求項1】 原稿に光を照射してその反射光によって
イメージ情報を読み取るイメージ入力装置において、 原稿読み取り部の背景に配置され原稿とほぼ同じ反射率
を有する反射面と、 前記原稿読み取り部に光を照射する光源と、 前記原稿読み取り部からの反射光を受光する受光素子
と、 前記受光素子の出力に基づいて光量補正或いはシェーデ
ィング補正を実行する補正回路と、 前記原稿が読み取られたときの前記補正回路の出力を異
なるしきい値によってサンプリングすることにより前記
原稿の端にできる影を含む第1のイメージ信号と前記影
を含まない第2のイメージ信号とを出力するイメージ信
号出力回路と、前記第1のイメージ信号に基づいて原稿
の斜行を検出する原稿斜行検出回路とを含むイメージ入
力装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7214302A JP2950210B2 (ja) | 1995-08-23 | 1995-08-23 | 原稿の斜行検出可能なイメージ入力装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7214302A JP2950210B2 (ja) | 1995-08-23 | 1995-08-23 | 原稿の斜行検出可能なイメージ入力装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0965061A JPH0965061A (ja) | 1997-03-07 |
JP2950210B2 true JP2950210B2 (ja) | 1999-09-20 |
Family
ID=16653490
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7214302A Expired - Fee Related JP2950210B2 (ja) | 1995-08-23 | 1995-08-23 | 原稿の斜行検出可能なイメージ入力装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2950210B2 (ja) |
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---|---|---|---|---|
JP3710393B2 (ja) | 2001-03-29 | 2005-10-26 | 株式会社Pfu | 画像読取装置 |
JP5390418B2 (ja) | 2010-01-15 | 2014-01-15 | 株式会社Pfu | 画像読取装置および画像読取システム |
JP5716222B2 (ja) * | 2011-05-13 | 2015-05-13 | 株式会社Pfu | 画像読取装置、画像処理方法、及びプログラム |
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1995
- 1995-08-23 JP JP7214302A patent/JP2950210B2/ja not_active Expired - Fee Related
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