JP2948499B2 - 搬送用パレットのはみ出し防止装置 - Google Patents

搬送用パレットのはみ出し防止装置

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JP2948499B2
JP2948499B2 JP7051335A JP5133595A JP2948499B2 JP 2948499 B2 JP2948499 B2 JP 2948499B2 JP 7051335 A JP7051335 A JP 7051335A JP 5133595 A JP5133595 A JP 5133595A JP 2948499 B2 JP2948499 B2 JP 2948499B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、機械式駐車場や自動倉
庫等で使用される搬送パレットが地震等により格納場所
からはみ出るのを防止する搬送用パレットのはみ出し防
止装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の搬送用パレットのはみ出し防止装
置では、図3に示すように電気シリンダ等の駆動装置源
付ピン昇降杆32をパレット格納場所に格納したパレッ
ト下面のピン係合穴31に対応するように設置し、同ピ
ン昇降杆32を同パレット下面のピン係合穴31に係合
して、搬送パレットが地震等により格納場所からはみ出
るのを防止するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記図3に示す従来の
搬送用パレットのはみ出し防止装置では、少なくとも2
点でピン係合して、搬送用パレットの全方向の動きを拘
束しているが、パレットの出し入れ方向と直交する横方
向への動きは、隣りのものとの仕切り部材により拘束で
き、出し入れ方向奥部への動きは、端壁等により拘束で
きるので、実際には、パレット出し入れ方向への動きの
みを拘束すればよく、この点、少なくとも2点でピン係
合する方式は、過剰拘束といわざるを得ない。またピン
昇降用駆動装置を必要としているので、コスト高になる
という問題があった。
【0004】本発明は前記の問題点に鑑み提案するもの
であり、その目的とする処は、過剰拘束を避けること
ができ且つピン昇降用駆動装置を不要にできて、コスト
を低減でき、寸法の異なる各種の搬送用パレットに対
応できる搬送用パレットのはみ出し防止装置を提供しよ
うとする点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の搬送用パレットのはみ出し防止装置は、
搬送用パレットの格納場所に設置した支台と、同支台か
ら上方に突設したブラケットと、同ブラケットに枢支ピ
ンを介して揺動可能に取付けたブロックと、同ブロック
とともに揺動してパレット係合位置と係合解除位置との
間に移動する拘束レバーと、上記ブロックから下方に突
出した突出片と、同突出片の対向位置に配設した往復動
桿と、同往復動桿を水平方向への往復動を可能に支持す
るホルダーと、同往復動桿に取付けて上記ブロックの底
面に摺動可能に接触するとともに往復動桿の往動時に上
記突出片に当接するピンと、同往復動桿を上記突出片か
ら離れる方向に付勢する付勢手段とを具えている(請求
項1)。
【0006】前記搬送用パレットのはみ出し防止装置に
おいて、ブロックに支持部材を垂下状態に取付け、同支
持部材に設けたねじ孔に調節ボルトを螺合し、同調節ボ
ルトの先端部に突出片を取付けてもよい(請求項2)。
前記搬送用パレットのはみ出し防止装置において、パレ
ットパレット格納場所にパレット出し入れのために移動
してきた搬送台車またはリフターに設けた往復動シリン
ダにより前記往復動桿を押して往動させるように構成し
てもよい(請求項3)。
【0007】
【作用】本発明の搬送用パレットのはみ出し防止装置は
前記のように構成されており、空きリフター(または空
き搬送台車)が格納場所に到達して、格納中の搬送用パ
レットを空きリフターの上に搭載しようとするときに
は、リフターの往復動シリンダの作動ロッドが伸長方向
に作動して、往復動桿が付勢手段の付勢力に抗して突出
片の方向に前進(往動)し、往復動桿のピンが突出片に
当接して、ブロック及び拘束レバーが枢支ピンを中心に
パレット係合位置→係合解除位置に揺動して、搬送用パ
レットの支台から空きリフターへの搭載が可能になる。
またリフターが搬送用パレットを搭載して、格納場所に
到達したときにも、上記各部分が同様に作動して、搬送
用パレットのリフターから支台上への搭載が可能にな
る。また拘束レバーの揺動量を調整するときには、調節
ボルトを回転して、突出片の位置を調節する。そしてこ
の突出片の位置調節により、拘束レバーの揺動量、即
ち、先端係合部の上下動量を調節し、調節後は、調節ボ
ルトをロックする。
【0008】
【実施例】次に本発明の搬送用パレットのはみ出し防止
装置を図1、図2に示す一実施例により説明する。図1
は、搬送用パレットのはみ出し防止装置の側面図、図2
は、搬送用パレットのはみ出し防止装置を具えた駐車場
所の側面図である。
【0009】図1及び図2の1が搬送用パレットのはみ
出し防止装置で、同はみ出し防止装置1は、駐車場所例
えば立体駐車場に使用される。Pが搬送用パレット、B
が駐車場所に設置した支台、20が搬送台車(またはリ
フター)、Cが同搬送台車20に設けた往復動シリン
ダ、Rが同往復動シリンダCの作動ロッド、Wが支台B
奥の壁である。
【0010】上記支台Bは、車両を載置してリフター2
0により搬送されてきたパレットPを格納する駐車場所
に設置される。11がブラケットで、同ブラケット11
は、支台Bから上方に突設され、同ブラケット11に
は、枢支ピン12を介して矩形状断面形状のブロック1
3が揺動可能に枢支され、同ブロック13には、略し形
状の拘束レバー14が固定されて、同拘束レバー14の
先端係合部14aが搬送用パレットPの拘束レバー側外
周縁近傍に突出している。
【0011】13aが上記ブロック13に垂下状態に固
定した支持部材、15aが同支持部材13aのねじ孔に
螺合した調節ボルト、15bが同調節ボルト15aのロ
ックナット、15が上記ブロック13の下面から下方に
突出した突出片で、同突出片15が上記調節ボルト15
aの先端部に固定されており、ロックナット15bを弛
めて、調節ボルト15aを回転することにより、突出片
15の位置を調節する。そしてこの突出片15の位置調
節により、拘束レバー14の揺動量、即ち、先端係合部
14aの上下動量を調節し、調節後は、ロックナット1
5bにより調節ボルト15aをロックするようになって
いる。Sは上記支持部材13aの下端部に当接する支台
B上のストッパである。
【0012】18が上記支台Bに固定したホルダー、1
6が同ホルダー18により往復動可能に支持された往復
動桿、16aが同往復動桿16の先端部に取付けたピン
で、同ピン16aは、上記ブロック13の底面に摺動可
能に接触して、同ブロック13及び上記拘束レバー14
を図1の実線位置に保持するとともに、往復動桿16の
往動時に上記突出片15に当接して、ブロック13及び
拘束レバー14をピン12を中心として実線位置(パレ
ット係合位置)→破線位置(係合解除位置)に揺動させ
るようになっている。
【0013】17がコイルスプリング(付勢手段)で、
同コイルスプリング17は、上記ホルダー18と上記往
復動桿16の後端部に設けた鍔状部との間に介装され
て、往復動桿16を突出片15から離れる方向に常時付
勢している。次に前記図1、図2に示す搬送用パレット
のはみ出し防止装置の作用を具体的に説明する。
【0014】格納場所では、搬送用パレットPは、支台
B上にローラ列により支持され、搬送用パレットPの両
側部が仕切り部材により保持され、搬送用パレットPの
反支台側端部が奥の壁Wに当接しており、搬送用パレッ
トPの4辺のうち、3辺が上記各部材により囲まれてい
る。このとき、搬送用パレットPの出し入れ方向へのは
み出しが次の要領で防止される。即ち、往復動桿16と
ブロック13と拘束レバー14とが図1の実線位置にあ
り、往復動桿16のピン16aがブロック13の底面に
接触して、ブロック13が枢支ピン12とピン16aと
の2点により支持されて、拘束レバー14の先端係合部
14aが搬送用パレットPの拘束レバー側端部の対向位
置に確実に保持される。このため、地震等が発生して、
搬送用パレットPが拘束レバー14の先端係合部14a
に当接しても、拘束レバー14は動くことがなくて、搬
送用パレットPのパレット出し入れ方向へのはみ出しが
防止される。
【0015】この状態で、空きリフター(または空き搬
送台車)20が格納場所に到達して、格納中の搬送用パ
レットPを空きリフター20の上に搭載しようとすると
きには、リフター20の往復動シリンダCの作動ロッド
Rを伸長方向に作動して、往復動桿16をコイルスプリ
ング17のばね力に抗して突出片15の方向に前進(往
動)させ、ピン16aを突出片15に当接して、ブロッ
ク13及び拘束レバー14をピン12を中心に実線位置
(パレット係合位置)→破線位置(係合解除位置)に揺
動して、搬送用パレットPの支台Bから空きリフター2
0への搭載を可能にする。
【0016】またリフター(または搬送台車)20が搬
送用パレットPを搭載して、格納場所に到達したときに
も、上記各部分を同様に作動して、搬送用パレットPの
リフター20から支台B上への搭載を可能にする。また
拘束レバー14の揺動量を調整するときには、ロックナ
ット15bを弛めて、調節ボルト15aを回転すること
により、突出片15の位置を調節する。そしてこの突出
片15の位置調節により、拘束レバー14の揺動量、即
ち、先端係合部14aの上下動量を調節し、調節後は、
ロックナット15bにより調節ボルト15aをロックす
る。
【0017】
【発明の効果】本発明の搬送用パレットのはみ出し防止
装置は前記のように構成されており、次の効果を達成で
きる。即ち、前記図3に示す従来の搬送用パレットのは
み出し防止装置では、少なくとも2点でピン係合して、
搬送用パレットの全方向の動きを拘束しているが、パレ
ットの出し入れ方向と直交する横方向への動きは、隣り
のものとの仕切り部材により拘束でき、出し入れ方向奥
部への動きは、端壁等により拘束できるので、実際に
は、パレット出し入れ方向への動きのみを拘束すればよ
く、この点、少なくとも2点でピン係合する方式は、過
剰拘束といわざるを得ない。またピン昇降用駆動装置を
必要としているので、コスト高になるという問題があっ
たが、本発明の搬送用パレットのはみ出し防止装置は、
搬送用パレットの出し入れ方向の動きのみを拘束する。
しかも搬送台車またはリフターがパレットパレット格納
場所に移動してきたとき、搬送台車またはリフターに設
けた往復動シリンダにより往復動桿を前進(往動)さ
せ、拘束レバーを係合解除位置に移動させて、搬送用パ
レットの支台からリフタへの搭載及びリフターから支台
への搭載を可能にするので、過剰拘束を避けることがで
き且つピン昇降用駆動装置を不要にできて、コストを低
減できる。
【0018】また調節ボルトを回転して、突出片の位置
を調節し、この突出片の位置調節により、拘束レバーの
揺動量、即ち、先端係合部の上下動量を調節し、調節後
は、同調節ボルトをロックするので、寸法の異なる各種
の搬送用パレットに対応できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の搬送用パレットのはみ出し防止装置の
一実施例を示す側面図である。
【図2】同はみ出し防止装置の作用説明図である。
【図3】従来の搬送用パレットのはみ出し防止装置の概
略を示す説明図である。
【符号の説明】
1 はみ出し防止装置 11 ブラケット 12 枢支ピン 13 ブロック 14 拘束レバー 15 突出片 15a 調節ボルト 15b ロックナット 16 往復動桿 16a ピン 17 付勢手段(コイルスプリング) 20 リフター B 支台 C 往復動シリンダ R 〃 のロッド P 搬送用パレット S ストッパ

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬送用パレットの格納場所に設置した支
    台と、同支台から上方に突設したブラケットと、同ブラ
    ケットに枢支ピンを介して揺動可能に取付けたブロック
    と、同ブロックとともに揺動してパレット係合位置と係
    合解除位置との間に移動する拘束レバーと、上記ブロッ
    クから下方に突出した突出片と、同突出片の対向位置に
    配設した往復動桿と、同往復動桿を水平方向への往復動
    を可能に支持するホルダーと、同往復動桿に取付けて上
    記ブロックの底面に摺動可能に接触するとともに往復動
    桿の往動時に上記突出片に当接するピンと、同往復動桿
    を上記突出片から離れる方向に付勢する付勢手段とを具
    えていることを特徴とした搬送用パレットのはみ出し防
    止装置。
  2. 【請求項2】 前記ブロックに支持部材を垂下状態に取
    付け、同支持部材に設けたねじ孔に調節ボルトを螺合
    し、同調節ボルトの先端部に前記突出片を取付けた請求
    項1記載の搬送用パレットのはみ出し防止装置。
  3. 【請求項3】 パレットパレット格納場所にパレット出
    し入れのために移動してきた搬送台車またはリフターに
    設けた往復動シリンダにより前記往復動桿を押して往動
    させるように構成した請求項1記載の搬送用パレットの
    はみ出し防止装置。
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