JP2947355B2 - 磁気記録テープ - Google Patents

磁気記録テープ

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JP2947355B2
JP2947355B2 JP1031738A JP3173889A JP2947355B2 JP 2947355 B2 JP2947355 B2 JP 2947355B2 JP 1031738 A JP1031738 A JP 1031738A JP 3173889 A JP3173889 A JP 3173889A JP 2947355 B2 JP2947355 B2 JP 2947355B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は磁性層およびバックコート層を有する磁気
記録テープに関し、さらに詳しくは、カセット中に組み
込まれ、使用時に引き出される磁気ヘッドを搭載した回
転ドラムに巻きつけて使用されるビデオあるいはオーデ
ィオもしくはコンピュータ用などの磁気記録テープにお
ける走行安定性および耐久性の改良に関する。
〔従来の技術〕
磁気記録テープは、通常、磁性粉末、結合剤成分、有
機溶剤およびその他の必要成分などからなる磁性塗料を
ポリエステルフイルムなどの基体表面に塗布、乾燥して
磁性層を形成し、この磁性層を形成した基体の裏面に、
非磁性粉末、結合剤成分、有機溶剤およびその他の必要
成分などからなるバックコート層用塗料を塗布、乾燥し
てバックコート層を形成するなどしてつくられ、走行安
定性および耐久性に優れたものが要求される。
従来、この種の磁気記録テープの走行安定性や耐久性
は、磁性層の結合剤樹脂の硬化性や塗膜強度によって支
配されると考えられてきた。このため、このような結合
剤樹脂の硬化性や塗膜強度の評価について種々の提案が
なされ、たとえば、特開昭63−182546号公報に示される
ように、結合剤樹脂と硬化剤とを用いた磁性層を有する
磁気記録テープを、ハロゲン化炭化水素、エーテル、ま
たはケトン系溶剤に浸漬し、その時の溶出物質とスクラ
ッチ試験における鋼球摩耗量との関連を明らかにするこ
とが試みられている。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところが、このような塗膜強度の評価方法では、磁気
記録テープの剛性について評価することができても、磁
気記録テープの表面における粘着性について考慮されて
いないため、走行安定性および耐久性を正確に評価する
ことができない。すなわち、この種の塗膜強度の評価方
法では、溶出成分中に含まれる物質の全体をとらえるだ
けであって、実際にはむしろ走行安定性に好結果をもた
らすような潤滑剤等の低分子量成分を含んでいるにもか
かわらず、これらの間の区別をつけることができない。
しかして、真に走行安定性、耐久性に影響のある成分の
みの量をとらえておらず、当然のことながら走行安定性
および耐久性と塗膜強度との関係を必ずしも解明するも
のではなかった。換言すれば、理想的な塗膜強度をもっ
た磁性層を用いた磁気記録テープでも、有機溶剤中に浸
漬して抽出される抽出物中に、特定粘度範囲の物質が含
まれている場合は、磁性層の粘着性が大きくなって記録
再生装置内の磁性層と接触する部分との摺動抵抗が大き
くなる結果、磁気記録テープの走行安定性および耐久性
が充分に改善されない。しかして、このような塗膜強度
の評価方法からは、磁気記録テープの走行安定性および
耐久性を正確に評価することができず、必ずしも走行安
定性および耐久性が充分に改善された磁気記録テープの
構成を明確にすることができなかった。
〔課題を解決するための手段〕
この発明はかかる現状に鑑み上記の問題点を解決すべ
く種々検討を行った結果、 記録再生装置内の摺接部分と磁気記録テープとの間
の摺動を実質的に阻害する働きをもつ粘着物質は、その
ポリスチレン換算分子量が1000〜5000の範囲内であるこ
と。
上記粘着物質が磁気記録テープ1m2当たり200mg以上
になると、上記の摺動を阻害する働きがでてくること。
安定な走行性を実現するためには、特に、バックコ
ート層表面と記録再生装置内の摺接部分、特にガイドピ
ンとの間の粘着があってはならないこと。
が必要であることを見出してなされたもので、磁性層お
よびバックコート層を設けた磁気記録テープを、テトラ
ヒドロフランからなる有機溶剤中に23±2℃で24時間浸
漬して抽出される抽出物のうち、ポリスチレン換算分子
量が1000〜5000の範囲内にある抽出成分のポリスチレン
換算抽出量を、磁性層から抽出される抽出量をWMとし、
バックコート層から抽出される抽出量をWBとして、 WB,WM<200mg/m2 (但し、抽出量は、磁性層厚3μm、バックコート層厚
1μm換算値である。) にし、かつ WB≦WM にすることによって、磁性層およびバックコート層の粘
着性を充分に小さくするとともに、キャプスタンに接す
るバックコート層の粘着性を磁性層より小さくして、磁
気記録テープの耐久性および走行安定性を一段と向上さ
せたものである。
ここで、通常の磁気記録テープでは、磁性層中におけ
る磁性粉末の充填性を高めるため結合剤樹脂を少なくし
ている関係上、上記の抽出量物の量は、高耐久性を意図
した高架橋タイプの磁性層においては、WB>WMとなるの
が普通であるが、逆にWB≦WMとする方がより好ましい。
なぜなら、多くのビデオテープレコーダでは、記録再生
時の走行安定性を図るため、レコーダ内部に引き出され
た磁気記録テープのカセット内部に戻される直前の部分
で、磁性層側をピンチローラで、バックコート層側をキ
ャプスタンで挟むようにして、カセット側に送り出して
いるという内部構造を設けており、この場合に多くは、
磁性層の傷つきを防止するためにピンチローラをゴム製
とし、キャプスタンを金属製として、この機構によって
レコーダからカセット側にテープが確実に戻るようにし
ている。ところが、この金属製キャプスタンがモータに
より駆動され、キャプスタンの回転運動を対向するゴム
製ピンチローラの周面に伝え、ピンチローラの回転にと
もなって、ピンチローラの中央部周面に接する磁性層側
に駆動力が伝えられ、磁気記録テープが繰り出されてゆ
くとき、キャプスタンに接するバックコート層が磁性層
側よりも粘着性が高くなると、キャプスタンからの駆動
力の一部が直接バックコート層を介してテープに伝えら
れることになり、送り出されるテープの磁性層表面とバ
ックコート層表面との間に速度差を生じ、一対のキャプ
スタンとピンチローラ間で滑りを生ずることになり、振
動等の原因ともなり得るからである。さらに、近年、非
常に多く使用されているカセットタイプの磁気記録テー
プにおいては、その構造上、ローディング時あるいは走
行時に、特にバックコート層が多くのガイドやピンなど
に摺接するため、磁性層よりもバックコート層の粘着性
が小さいことが望ましく、しかして、特に、WB≦WMであ
ることが好ましい。
このような磁性層およびバックコート層中から有機溶
剤中に溶出される抽出成分の調整は、磁性層およびバッ
クコート層で使用する結合剤樹脂として、ポリスチレン
換算分子量が1000〜5000の成分が少ない結合剤樹脂を選
択するか、あるいは結合剤樹脂と硬化剤とを併用し架橋
反応を充分に行わせて中低分子量成分を少なくするなど
の方法で行われ、使用される結合剤樹脂としては、従来
公知の結合剤樹脂、たとえば、塩化ビニル−酢酸ビニル
系共重合体、ポリビニルブチラール樹脂、繊維素系樹
脂、ポリウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂、イソシ
アネート化合物、放射線硬化型樹脂などから、適宜選択
して使用される。
また、この発明で磁性層に使用される磁性粉末として
は、γ−Fe2O3粉末、Fe3O4粉末、γ−Fe2O3とFe3O4の中
間酸化鉄粉末、Co含有γ−Fe2O3粉末、Co含有Fe3O4
末、CrO2粉末の他、Fe粉末、Feを主体として各種金属を
添加した金属粉末、Co、Niなどの金属粉末、あるいはこ
れらの合金粉末、バリウムフェライト粉末など、一般に
磁気記録テープに使用される磁性粉末がいずれも使用さ
れる。
さらに、バックコート層に使用される非磁性粉末とし
ては、たとえば、α−Fe2O3粉末、Cr2O3粉末、Al2O3
末、BaSO4粉末、CaCO3粉末、MgO粉末、BaCO3粉末、ZnO
粉末、Cu2O粉末、CuO粉末、Si3N4粉末、SiC粉末、TiO2
粉末、MoS2粉末、WS2粉末、グラファイトおよびカーボ
ンブラック等の炭素質粉末など、従来から使用されてい
るものがいずれも使用される。
この発明の磁気記録テープを製造するには常法に準じ
て行えばよく、たとえば、前記の磁性粉末および結合剤
樹脂を、有機溶剤およびその他の必要成分とともに混合
分散して磁性塗料を調製し、これをポリエステルフイル
ムなどの基体表面に、ロールコーターなど任意の塗布手
段によって塗布、乾燥して磁性層を形成し、次いで、前
記の非磁性粉末および結合剤樹脂を、有機溶剤およびそ
の他の必要成分とともに混合分散してバックコート層用
塗料を調製し、これを前記の磁性層を表面に形成した基
体の裏面に、ロールコーターなど任意の塗布手段によっ
て塗布し、乾燥してバックコート層を形成すればよい。
ここで、磁性層およびバックコート層に使用される有
機溶剤としては、トルエン、メチルイソブチルケトン、
メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、テトラヒドロ
フラン、酢酸エチルなど従来から汎用されている有機溶
剤が、単独または二種以上混合して使用される。
〔実施例〕
次に、この発明の実施例について説明する。
実施例1 α−Fe磁性粉末(BET法による比表面積50m2/g) 100重量部 MR−110(日本ゼオン社製、親水基含有塩化ビニル樹
脂、重合度300) 12 〃 N−2309(日本ポリウレタン工業社製、ポリウレタン
樹脂、重量平均分子量50000) 8 〃 α−アルミナ(平均粒径0.3μm) 8 〃 ケッチェンブラックEC(アクゾ社製、カーボンブラッ
ク) 2 〃 ステアリン酸−n−ブチル 2 〃 ステアリン酸 1 〃 メチルイソブチルケトン 60 〃 シクロヘキサノン 90 〃 トルエン 150 〃 上記組成物をサンドミルで充分混合分散した後、コロ
ネートL(日本ポリウレタン工業社製、三官能性低分子
量イソシアネート化合物)を5重量部と、オクチル酸ス
ズを0.5重量部さらに加えて混合分散し、磁性塗料を調
製した。この磁性塗料を厚さ10μmのポリエステルベー
スフイルムの表面に、乾燥後の厚さが3μmとなるよう
に塗布し、配向処理後、乾燥し、鏡面加工して磁性層を
形成した。次いで、下記組成物を混合分散して調製した
バックコート層用塗料を、前記磁性層を表面に形成した
ポリエステルベースフイルムの裏面に、乾燥後の厚さが
1.0μmとなるように塗布し、60℃の恒温室内で、48時
間保存して架橋反応を行い、バックコート層を形成し
た。しかる後、所定の幅に裁断して磁気テープをつくっ
た。
バックコート層組成 ケッチェンブラックEC(アクゾ社製、カーボンブラッ
ク) 45重量部 ベンガラ(平均粒径0.3μm) 5 〃 ニトロセルロースH/1(旭化成社製、ニトロセルロー
ス、重合度100) 20 〃 N−2309(日本ポリウレタン工業社製、ポリウレタン
樹脂、重量平均分子量50000) 20 〃 コロネートL(日本ポリウレタン工業社製、三官能性
低分子量イソシアネート化合物) 10 〃 メチルイソブチルケトン 140 〃 シクロヘキサノン 140 〃 トルエン 140 〃 実施例2 実施例1における磁性塗料の組成において、MR−110
に代えて、エスレックE(積水化学工業社製、親水基含
有塩化ビニル樹脂、重合度570)を同量使用し、オクチ
ル酸スズの添加を省いた以外は、実施例1と同様にして
磁性層を形成し、さらにバックコート層を形成して、磁
気テープをつくった。
実施例3 Co含有γ−Fe2O3磁性粉末(BET法による比表面積40m2
/g) 100重量部 ニトロセルロースH/1(旭化成社製、ニトロセルロー
ス、重合度100) 12 〃 N−2309(日本ポリウレタン工業社製、ポリウレタン
樹脂、重量平均分子量50000) 8 〃 α−アルミナ(平均粒径0.3μm) 6 〃 ケッチェンブラックEC(アクゾ社製、カーボンブラッ
ク) 1 〃 ステアリン酸−n−ブチル 2 〃 ステアリン酸 1 〃 メチルイソブチルケトン 44 〃 シクロヘキサノン 66 〃 トルエン 110 〃 上記組成物をサンドミルで充分混合分散した後、コロ
ネートL(日本ポリウレタン工業社製、三官能性低分子
量イソシアネート化合物)を5重量部と、オクチル酸ス
ズを0.5重量部さらに加えて混合分散して磁性塗料を調
製した。この磁性塗料を使用した以外は実施例1と同様
にして磁性層を形成し、さらにバックコート層を形成し
て、磁気テープをつくった。
実施例4 実施例3における磁性塗料の組成において、N−2309
に代えて、CA−128(モートン・チオコール社製、ポリ
ウレタン樹脂、重量平均分子量100000)を同量使用し、
オクチル酸スズの添加を省いた以外は、実施例3と同様
にして磁性層を形成し、さらにバックコート層を形成し
て、磁気テープをつくった。
比較例1 実施例1と同様にしてポリエステルベースフィルムの
表面に磁性層を形成した後、バックコート層を形成しな
い状態で60℃の恒温室内で24時間架橋反応させ、その
後、この磁性層を形成したポリエステルベースフィルム
の裏面に、実施例1と同様にしてバックコート層を形成
し、これを再び60℃の恒温室内で24時間架橋反応させ
た。しかる後、所定の幅に裁断して磁気テープをつくっ
た。
比較例2 実施例1における磁性塗料の組成において、オクチル
酸スズの添加を省き、バックコート層の形成において、
60℃の恒温室内で、48時間保存する架橋反応工程を省い
た以外は、実施例1と同様にして磁性層およびバックコ
ート層を形成し、磁気テープをつくった。
比較例3 実施例1におけるバックコート層用塗料の組成におい
て、N−2309に代えて、ME−664(三菱化成社製、ポリ
ウレタン樹脂、重量平均分子量25000)を同量使用した
以外は、実施例1と同様にして磁性層およびバックコー
ト層を形成し、磁気テープをつくった。
比較例4 実施例3における磁性塗料の組成において、オクチル
酸スズの添加を省き、バックコート層の形成において、
60℃の恒温室内で、48時間保存する架橋反応工程を省い
た以外は、実施例3と同様にして磁性層およびバックコ
ート層を形成し、磁気テープをつくった。
比較例5 実施例3におけるバックコート層用塗料の組成におい
て、N−2309に代えて、ME−664(三菱化成社製、ポリ
ウレタン樹脂、重量平均分子量25000)を同量使用した
以外は、実施例3と同様にして磁性層およびバックコー
ト層を形成し、磁気テープをつくった。
各実施例および比較例で得られた磁気テープについ
て、GPC法により磁性層およびバックコート層のポリス
チレン換算分子量が1000〜5000の範囲内にある抽出物の
ポリスチレン換算抽出量を測定した。このポリスチレン
換算抽出量の測定は、まず、磁性層からの抽出物量を測
定する場合、バックコート層を除去した磁気記録テープ
を用意し、この磁気記録テープの380cm2分をテトラヒド
ロフラン2.5ml中に24時間、23±2℃で浸漬して抽出を
行った。そして、得られた抽出液を、示差屈折計を検出
器とし、分子量および溶出量の較正を行ったGPCにより
測定して、抽出分の分子量分布を測定した。一方、標準
ポリスチレン溶液濃度と示差屈折計の信号強度面積との
関係を求めておき、上記抽出液の測定結果の分子量1000
〜5000の信号強度面積を、標準ポリスチレン量に換算し
て抽出量を求めた。また、バックコート層からの抽出物
量を測定する場合は、磁性層を除去した磁気記録テープ
を用意し、上記の磁性層からの抽出物量の測定と同様に
して、バックコート層側の抽出量を測定した。
また、各実施例および比較例で得られた磁気テープに
ついて、走行安定性および耐久性を調べた。走行安定性
は、8mmVTRにて走行させた時のテンションとジッターを
測定して調べ、テンションは高(35g以上)、中(30〜3
5g)、低(25g以下)の3段階に分けて評価し、ジッタ
ー量は0.1〜0.15μsecの場合を(○)、0.15μsec以上
の場合を(△)として評価した。さらに、耐久性は、得
られた磁気テープを8mmVTRに装填し、40℃、80%RHの環
境下で100回走行させて、磁気ヘッドの汚れを観察して
調べ、磁気ヘッドの汚れが全く認められなかった場合を
(○)、やや認められた場合を(△)、多く認められた
場合を(×)として評価した。
下記第1表はその結果である。
〔発明の効果〕 上記第1表から明らかなように、この発明で得られた
磁気記録テープ(実施例1ないし4)は、いずれも比較
例1ないし5で得られた磁気記録テープに比し、磁性層
およびバックコート層のポリスチレン換算抽出量が200m
g/m2以下で、かつ磁性層よりバックコート層のポリスチ
レン換算抽出量が少なく、テンションが低くて、ジッタ
ー量が少なく、さらに磁気ヘッドの汚れが全く認めら
ず、このことからこの発明の磁気記録テープは、耐久性
および走行安定性に優れていることがわかる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河原井 正義 大阪府茨木市丑寅1丁目1番88号 日立 マクセル株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−229523(JP,A) 特開 昭63−42022(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】非磁性支持体の表面に磁性粉末と結合剤成
    分とを含む磁性層を設け、裏面に非磁性粉末と結合剤成
    分とを含むバツクコート層を設けた磁気記録テープにお
    いて、磁性層およびバツクコート層をテトラヒドロフラ
    ンからなる有機溶剤中に23±2℃で24時間浸漬して抽出
    される抽出物のうち、ポリスチレン換算分子量が1000〜
    5000の範囲内にある抽出成分のポリスチレン換算抽出量
    を、磁性層から抽出される抽出量をWMとし、バツクコー
    ト層から抽出される抽出量をWBとして、 WB,WM<200mg/m2 にし、かつ WB≦WM (但し、抽出量は、磁性層厚3μm、バツクコート層厚
    1μm換算値である。) にしたことを特徴とする磁気記録テープ。
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