JP2946731B2 - 冗長系の選択切替装置 - Google Patents

冗長系の選択切替装置

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JP2946731B2
JP2946731B2 JP2295828A JP29582890A JP2946731B2 JP 2946731 B2 JP2946731 B2 JP 2946731B2 JP 2295828 A JP2295828 A JP 2295828A JP 29582890 A JP29582890 A JP 29582890A JP 2946731 B2 JP2946731 B2 JP 2946731B2
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博一 尾崎
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ディジタル通信装置に利用する。特に、デ
ィジタル伝送装置の警報および故障診断に関する。
〔概要〕
複数N個の現用系の出力を選択する選択切替装置にお
いて、 一つの系の信号が断になったときにその出力側に警報
信号を擬似信号として送信することにより、 信号が断になった系をすぐに識別できるようにしたも
のである。
〔従来の技術〕
1:N(Nは自然数)の現用予備切替機能を有する伝送
装置のN=3の場合の構成を第2図のブロック図に示
す。同図は装置内予備系の送信方向についてのみ示して
あり、説明に不要な部分は省略してある。切替スイッチ
部31〜33では、CPUを有する制御部34の命令に従ってセ
レクタ48〜50を切替え、信号35〜37のいずれか1本を予
備伝送路信号送出部38を介して予備伝送路51に送出して
いる。切替スイッチ部31〜33の入力部と出力部とには、
信号断検出回路39〜26があり、CPUを有する警報部47は
ここでの検出結果を常時監査し、故障発生時に該当箇所
の故障表示ランプを点灯させたり、装置外部に警報を発
出したりする。その際に故障診断すなわち故障箇所を特
定してランプを点灯させたり警報を発出することが望ま
しいが、それには警報部47が信号断の検出箇所とそのと
きのセレクタ48〜50の選択状態をもとに総合的な判断を
行う必要があり、CPUによる複雑な処理が必要になる。
信号断を検出した箇所をそのまま単純に故障と判定する
のが最も簡単であり、従来はこの方式を用いることが多
かった。
〔発明が解決しようとする課題〕
このような従来例では、信号断を検出した箇所をその
まま単純に故障と判定しているので、故障箇所の特定が
正確には行えない欠点があった。例えば、切替スイッチ
部31〜33のセレクタ48〜50が第2図に示すような状態の
ときに切替スイッチ部33の入力部で信号が断になると、
そこから下流のすべての信号断検出回路46、44、43、41
および40で信号断が検出され、切替スイッチ部31、32お
よび33のすべてが故障として判定される。この場合に、
警報部47がセレクタ48〜50の選択状態を加味して判断す
れば、切替スイッチ部33だけを故障と判断することもで
きるが、そのような処理を行うとソフトウェアの負担が
重くなり、処理に時間がかかる欠点がある。
本発明は、装置内に複数個存在する信号切替スイッチ
部のそれぞれに入力と出力の信号断検出回路ならびに警
報信号発生回路を備え、入力断検出時には論理回路で切
替スイッチを制御し、正常な信号を用いて下流に警報信
号を転送することにより装置内の故障箇所を特定するこ
とができるようにしたものである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、複数N個の現用系から到来する信号(5、
6、7)がそれぞれ入力する切替スイッチ部(1、2、
3)を備え、この切替スイッチ部には、それぞれ前記現
用系から到来する信号が第一被選択端子に接続されたセ
レクタ(18、19、20)を含み、このセレクトの選択端子
は隣の切替スイッチ部のセレクタの第二被選択端子に接
続され、前記複数N個の切替スイッチ部の最後断のセレ
クタの選択端子さら予備系に出力信号に取り出すように
接続され、前記切替スイッチ部には、それぞれセレクタ
の第一被選択端子および選択端子に信号が到来しないこ
とを検出する信号断検出回路(9〜16)を備えた冗長系
の選択切替装置において、前記切替スイッチ部には、そ
れぞれそのセレクタで選択している被選択端子に信号が
到来しなくなったときに他の被選択端子にセレクタを切
り替えるとともにそのセレクタの選択端子の出力側の警
報信号発生回路(22、23、24)から警報信号を送信させ
る論理回路(25、26、27)を、備えたことを特徴とす
る。
また、本発明は、前記警報信号はオールマークの信号
であることができる。
〔作用〕
一つの現用系からの信号が断になると、本発明の特徴
とする論理回路がセレクタを切り替えるとともに警報発
生回路でその出力側に警報信号を送信する。この警報信
号は次の段およびそれ以降の段では、信号が到来してい
るものと同等であって各段毎に警報信号が送出されるよ
うなことはない。
したがってこの警報信号を発生している最初の系が信
号段になっていることを識別することができる。
〔実施例〕
以下、本発明の一実施例について図面を参照して説明
する。第1図はこの実施例を示すブロック図であり、1:
3の冗長系切替機能を有する伝送装置の主要部分を示し
ている。切替スイッチ部1〜3では、CPUを有する制御
部4の命令に従ってセレクタ18〜20を切替え、信号5〜
7のいずれが1本を予備伝送路信号送出部8を介して予
備伝送路21に送出している。切替スイッチ部1〜3の入
力部と出力部には信号断検出回路9〜16があり、CPUを
有する警報部17はここでの検出結果を常時監視し、故障
発生時には、該当箇所の故障表示ランプを点灯させると
ともに装置外部に警報を発出する。切替スイッチ部1〜
3は、本発明の特徴としても警報信号発生回路22、23お
よび24とハードウェアで構成された論理回路25、26およ
び27を備えている。警報信号発生回路は通常はオフ状態
であり、上流からの信号をそのまま下流に送出する構成
である。セレクタが選択されている入力信号が検出回路
(9、11、12、14)で断と判定された場合には論理回路
25および26がセレクタを強制的に切替えて、もう一方の
正常な信号を選択させるとともに、警報信号発生回路を
オン状態にして、下流にAIS(Alarm Indication Signa
l)としてオールマークなどの特定パタンを送出する。
論理回路25および26によるこの動作は、CPUを有する制
御部4からの命令よりも優先されるように回路が構成さ
れている。ただし、制御部4がセレクタに選択させよう
としている信号(5〜7のいずれか)の入力されている
切替スイッチ部でさらに上流からの信号が断となった場
合には、警報信号発生回路をオン状態にはしないように
する。例えば信号6を選択中に14で信号断が検出されて
も警報信号発生回路はオフのままである。
この警報信号発生回路22、23および24は一対の入力端
子と一対の出力端子を備えた四端子回路であって、入力
端子に信号があるときにはその入力端子の信号を出力端
子に送出し、入力端子に信号がないときには出力端子に
は警報信号を送信する構成になっている。出力端子の信
号は入力端子に逆流することはない。
動作の一例を示すと、各スイッチが第1図に示す状態
にあるときに、信号6が故障が来なくなったものとす
る。信号断検出回路12が信号6の断を検出し論理回路26
と警報部17にこれを伝える。論理回路を26がセレクタ19
を切替えて正常な信号(信号7)を選択させると同時に
警報信号発生回路23を動作させ、下流にAIS(Alarm Ind
ication Signal)としてオールマークの特定パタンを送
出する。同時に警報部17が切替部2の故障ランプを点灯
する。
以上のように装置を構成し動作させると、ある場合で
信号断が発生してもそこからは正常は信号源を用いて後
段あるいは下流へ警報信号を転送されるので、下流の検
出回路で信号断が検出されることは無い。したがって警
報部17が信号断を検出した箇所をそのまま単純に故障と
判定すれば故障箇所は特定されることになる。例えば、
上記例で切替スイッチ部のセレクタが第1図に示すよう
な状態の時に2の入力部で信号が断となった場合にはセ
レクタ19が切替えられて下流に信号が転送され、信号断
毛出回路13、11および10では信号断を検出することはな
い。したがって切替スイッチ部2のみが故障と判定され
る。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明では、入力断検出回路で切
替スイッチを制御し、正常な信号を用いて下流に警報信
号を転送することにより、信号断が下流に波及すること
を回避できるため、故障箇所を容易に特定できるという
効果を有する。これは、警報部のソフトウェアの負担を
軽減し、処理速度を向上させることにも通じる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明一実施例装置の構成を示すブロック
図。 第2図は、従来例構成のブロック図。 1〜3……切替スイッチ部、4……制御部、5〜7……
装置内信号、8……予備伝送路信号送出部、9〜16……
信号断検出回路、17……警報部、18〜20……セレクタ、
21……予備伝送路、22〜24……警報信号発生回路、25〜
27……論理回路、31〜33……切替スイッチ部、34……制
御部、35〜37……装置内信号、38……予備伝送路信号送
出部、39〜46……信号断検出回路、47……警報部、48〜
50……セレクタ、51……予備伝送路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04L 1/22

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数N個の現用系から到来する信号(5、
    6、7)がそれぞれ入力する切替スイッチ部(1、2、
    3)を備え、 この切替スイッチ部には、それぞれ前記現用系から到来
    する信号が第一被選択端子に接続されたセレクタ(18、
    19、20)を含み、 このセレクタの選択端子は隣の切替スイッチ部のセレク
    タの第二被選択端子に接続され、前記複数N個の切替ス
    イッチ部の最後段のセレクタの選択端子から予備系に出
    力信号を取り出すように接続され、 前記切替スイッチ部には、それぞれセレクタの第一被選
    択端子および選択端子に信号が到来しないことを検出す
    る信号断検出回路(9〜16)を備えた 冗長系の選択切替装置において、 前記切替スイッチ部には、それぞれそのセレクタで選択
    している被選択端子に信号が到来しなくなったときに他
    の被選択端子にセレクタを切り替えるとともに、そのセ
    レクタの選択端子の出力側の警報信号発生回路(22、2
    3、24)から警報信号を送信させる論理回路(25、26、2
    7)を備えた ことを特徴とする冗長系の選択切替装置。
  2. 【請求項2】前記警報信号はオールマークの信号である
    請求項1記載の冗長系の選択切替装置。
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