JP2946085B2 - 屋根瓦用煽止め具 - Google Patents

屋根瓦用煽止め具

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JP2946085B2 JP34669796A JP34669796A JP2946085B2 JP 2946085 B2 JP2946085 B2 JP 2946085B2 JP 34669796 A JP34669796 A JP 34669796A JP 34669796 A JP34669796 A JP 34669796A JP 2946085 B2 JP2946085 B2 JP 2946085B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、屋根瓦を保持する
煽止め具に関する。
【0002】
【従来の技術】屋根構成部材上に敷設された屋根瓦は、
台風その他の強風を受けると、位置ずれを起こし、雨漏
りの原因になるばかりか、暴風により飛ばされて、落下
時に事故を起こすという危険がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで、敷設された屋
根瓦を屋根構成部材に対して強固に固定するためには、
釘等により瓦を屋根構成部材に固着すれば良いと考えら
れる。
【0004】然しながら、この場合、瓦には、釘を挿通
せしめるための孔が必要になるから、孔のない既存の瓦
にはそのまま実施することができず、孔付の瓦を特注し
なければならない。また、雨漏りを防止する観点から
は、瓦には可及的に孔をあけない方が良い。
【0005】ところで、経験的に知見したところによる
と、屋根瓦の位置ずれや落下は、主に軒先瓦に見られ
る。暴風により煽られるのは、軒先瓦だからである。
【0006】そこで、軒先瓦の煽止めを果たす金具の提
供が望まれるところであるが、満足できる金具を見出し
得ないのが現状である。
【0007】この点について、軒先瓦の煽止め具は、軒
先瓦の端面近傍において屋根構成部材に挿入固着するビ
ス等の止金具と、該止金具に併用される保持金具との一
組により構成することが好ましく、保持金具は、止金具
のシャンクを挿通せしめる挿通孔を開設した座部と、該
座部の一側から延びて軒先瓦の端部を上方から押さえる
押え部を備えていることが好ましい。
【0008】このような構成によれば、保持金具の押え
部を軒先瓦の端部上面に添わせた状態で、座部の挿通孔
に止金具を挿通し、屋根構成部材に挿入固着すれば、押
え部により軒先瓦の端部を押さえ好適に保持し、煽止め
を達成できる。
【0009】然しながら、近年、施工現場においては、
動力工具の使用が一般的であり、前記構成に基づく煽止
め具を装着する際に、動力工具を用いて止金具を駆動し
つつ屋根構成部材に挿入固着すると、後述する比較例の
ように、保持金具が変形したり偏位する問題があり、こ
の点を解決しなければ商業的に実施できないことを知見
した。
【0010】
【課題を解決するための手段】 本発明は、上記課題を
解決した煽止め具を提供するものであり、その手段とし
て構成したところは、屋根瓦の端部4aの近傍に頭部8
を残した状態で屋根構成部材3に挿入固着されるシャン
ク7を備えた止金具6と、前記止金具6の頭部8により
押圧され屋根瓦の端部4aの上面を保持する保持金具9
とから成り、前記保持金具9は、止金具6の頭部8によ
り下向きに押圧される座部10と、座部10の一側から
延びて瓦端部4aを上方から押さえる押え部11と、座
部10の他側から下向きに傾斜して延びて該座部10を
支持する支持部12とを一体に備え、前記支持部12
は、瓦端部4aの近傍で座部10の荷重をシャンク7に
支持せしめるように、座部10から下向きに延長された
延長端にシャンク7の周面に接当するストッパ13を設
けて成る点にある。
【0011】
【発明の実施の形態】以下図面に基づいて本発明の実施
形態を詳述する。
【0012】屋根瓦は、ベース部材1と枕部材2とを有
する屋根構成部材3に敷設されており、図1ないし図3
は、和瓦の軒先瓦4Pを図示し、図4及び図6は、左右
にオーバラップして並設された洋瓦の軒先瓦4D、4U
を示している。
【0013】本発明の煽止め具5は、瓦4の端面近傍に
おいて屋根構成部材3に挿入固着されるビス等の止金具
6と、該止金具6に併用される保持金具9との一組によ
り構成される。
【0014】止金具6は、シャンク7と該シャンクの尾
端に設けられた頭部8を備えた釘やビス等から成り、釘
の場合は、エアーハンマー等の動力式打込機により屋根
構成部材3に打込まれ、ビスの場合は、エアードライバ
ー等の動力式ねじ込み機により屋根構成部材3にねじ込
まれる。図示の各実施態様は、止金具6としてビスを例
示しており、先端に尖鋭なドリル部7aを備えたシャン
ク7に螺糸7bを形成し、頭部8に座金部8aとドライ
バー係合部8bを一体に形成しており、図示省略してい
るがドライバー係合部8bの頂部にはプラス溝又はマイ
ナス溝等の係合溝を有する。
【0015】一方、保持金具9は、止金具6のシャンク
7を挿通せしめるが頭部8を挿通せしめない挿通孔10
aを設けた座部10と、座部10の一側から延びて瓦4
の端部4aを上方から押さえる押え部11と、座部10
の他側から延びて該座部を支持する支持部12とを一体
に備え、前記支持部12を下向きに延長すると共に止金
具6のシャンク7に臨ましめ、該支持部12に前記シャ
ンク7の周面に接当するストッパ13を設けている。
【0016】このような構成に基づく煽止め具5により
瓦4を固定保持するに際しては、保持金具9の座部10
及び押え部11を瓦4の端部4aの上面に添わせ、支持
部12を該端部4aの端面に対向せしめた状態で、止金
具6のシャンク7を挿通孔10aに挿入し、頭部8をエ
アードライバー等の動力工具により駆動回転させながら
シャンク7を屋根構成部材3にねじ込む。止金具6が前
進して頭部8の座金部8aにより保持金具9の座部10
を押圧すると、これにより保持金具9の座部10及び押
え部11が瓦4の端部4aを押さえて保持し、瓦4を屋
根構成部材3に固定する。
【0017】ところで、エアードライバー等の動力工具
により止金具6をねじ込む現場作業においては、止金具
6が頭部8の座金部8aを保持金具9の座部10に接当
した後、暫くの間、即ち短時間の間、継続して駆動回転
せしめられる。即ち、動力工具を停止させるまでの間の
タイムラグを生じる。このため、このようなタイムラグ
により、止金具6は、駆動回転されながら屋根構成部材
3に向けて前進し、保持金具9の座部10を強く押圧す
ることになる。
【0018】この点に関し、後述する比較例のような構
成の場合、前進する止金具6の押圧力による荷重に耐え
きれず、保持金具が変形したり偏位する問題があるのに
対して、本発明によれば、保持金具9は、支持部12の
ストッパ13を止金具6のシャンク7に接当せしめ、座
部10とシャンク7の間で支持部12が荷重支持機能を
果たすので、保持金具9の変形や偏位を好適に防止す
る。
【0019】〔第1実施形態〕図1に示す第1実施形態
において、保持金具9は、一枚の帯状鋼板を屈曲するこ
とにより形成され、挿通孔10aを開設した座部10の
一側から緩やかに下向き傾斜する押え部11を延設する
と共に、座部10の他側から鋭角に折曲され下向きに傾
斜する支持部12を延設し、該支持部12の延長端に円
弧状の切欠部13aから成るストッパ13を形成してい
る。尚、図例では、挿通孔10aを円形孔により構成し
ているが、保持金具9の帯長手方向に延びる長孔や、切
込み状の切欠孔により構成しても良い。
【0020】そこで、第1実施形態によれば、保持金具
9の挿通孔10aに挿通した止金具6をエアードライバ
ー等の動力工具により屋根構成部材3にねじ込んだ後、
前述のようなタイムラグにより止金具6の頭部8が保持
金具9を過度に押圧する際、ストッパ13を構成する切
欠部13aが止金具6のシャンク7に係合して接支し、
該ストッパ13から座部10に向けて延びる支持部12
により、座部10が下向きに変形することを好適に防止
する。尚、ストッパ13をシャンク7の周面一部を抱持
する切欠部13aにより構成しておけば、止金具6が該
切欠部13aにより所定の螺進方向に沿ってガイドされ
ると共に、保持金具9がシャンク7に対して正しく位置
決めされるという利点がある。
【0021】〔第2実施形態〕図2に示す第2実施形態
において、保持金具9は、一枚の帯状鋼板を屈曲するこ
とにより形成され、挿通孔10aを開設した座部10の
一側から緩やかに下向き傾斜する押え部11を延設する
と共に、座部10の他側からほぼ垂下するように折曲さ
れた垂直壁12aを延設し、更に、該垂直壁12aから
座部10の下方に向けてほぼ水平に折曲された水平壁1
2bを延設し、前記垂直壁12a及び水平壁12bによ
り支持部12を形成している。そして、前記水平壁12
bに開設したガイド孔13bによりストッパ13を構成
している。尚、図例では、挿通孔10a及びガイド孔1
3bを円形孔により構成しているが、保持金具9の帯長
手方向に延びる長孔や、切込み状の切欠孔により構成し
ても良い。
【0022】そこで、第2実施形態によれば、止金具6
は、シャンク7を保持金具9の挿通孔10aからガイド
孔13bに挿通せしめた後、エアードライバー等の動力
工具により屋根構成部材3にねじ込まれる。この際、前
述のようなタイムラグにより止金具6の頭部8が保持金
具9の座部10を過度に押圧する際、ストッパ13を構
成するガイド孔13bの周縁が止金具6のシャンク7に
係合して接支し、該ストッパ13から座部10に向けて
延びる水平壁12b及び垂直壁12aから成る支持部1
2により、座部10が下向きに変形することを好適に防
止する。ところで、第2実施形態においては、止金具6
のシャンク7を座部10の挿通孔10aと水平壁12b
のガイド孔13bに挿通せしめる構成であるから、これ
により止金具6を所定の螺進方向に沿ってガイドするこ
とができ、同時に保持金具9をシャンク7に対して正し
く位置決めできるという利点がある。
【0023】〔第3実施形態〕図3に示す第3実施形態
において、保持金具9は、展開状態において概ね十字形
を成す一枚の帯状鋼板を屈曲することにより形成され、
挿通孔10aを開設した座部10の一側から緩やかに下
向き傾斜する押え部11を延設すると共に、座部10の
他側から鋭角に折曲され下向きに傾斜する支持部12を
延設し、該支持部12の延長端の端縁13cにより3a
から成るストッパ13を形成している。そして、座部1
0の両側から延びる一対の翼片部14を下向きに折曲す
ることにより、前記支持部12の両側縁に沿わしめ、こ
れにより支持部12及び翼片部14、14から構成され
るボックス部を形成している。尚、図例では、挿通孔1
0aを円形孔により構成しているが、保持金具9の帯長
手方向に延びる長孔や、切欠状に形成された切欠孔によ
り構成しても良い。
【0024】そこで、第3実施形態によれば、止金具6
は、シャンク7を保持金具9の挿通孔10aからガイド
孔13bに挿通せしめた後、エアードライバー等の動力
工具により屋根構成部材3にねじ込まれる。この際、前
述のようなタイムラグにより止金具6の頭部8が保持金
具9の座部10を過度に押圧する際、ストッパ13を構
成する端縁13cが止金具6のシャンク7に係合して接
支し、該ストッパ13から座部10に向けて延びる支持
部12により、座部10が下向きに変形することを好適
に防止する。ところで、第3実施形態においては、支持
部12の両側に位置する翼片部14、14によりボック
ス部を形成した構成であるから、保持金具9を軒先瓦4
の端部4aに添わしめて止金具6をねじ込む際、翼片部
14、14を指先で保持することにより安全に使用でき
るという利点がある。
【0025】〔第4実施形態〕図4に示す第4実施形態
において、保持金具9の構成は、上記第1実施形態と概
ね同様であり、一枚の帯状鋼板を屈曲することにより形
成され、挿通孔10aを開設した座部10の一側から緩
やかに下向き傾斜する押え部11を延設すると共に、座
部10の他側から鋭角に折曲され下向きに傾斜する支持
部12を延設し、該支持部12の延長端に円弧状の切欠
部13aから成るストッパ13を形成している。そこ
で、第4実施形態において、上記第1実施形態と異なる
点は、挿通孔10aの部分において座部10を下方に凹
入するボス部10bを形成した点にある。即ち、ボス部
10bは、下向きに次第に径小となるテーパ部を構成し
ている。
【0026】ところで、前記保持金具9を保持する止金
具6は、前記ボス部10bに納められる皿状の頭部8c
を形成し、該頭部8cにプラス溝又はマイナス溝等のド
ライバー係合溝を設けている。止金具6の他の構成は、
上記第1実施例の止金具と同様である。
【0027】そこで、第4実施形態によれば、図示のよ
うに、止金具6の皿状頭部8cは、保持金具9のボス部
10bに納められ、上方に突出しないので、左右横方向
にオーバラップして並設される洋瓦の軒先瓦4D、4U
のうち、瓦4Dの下側部分を好適に保持することが可能
になる。即ち、瓦4Uの上側部分を重ね合わせて敷設す
るに際し、止金具6の頭部8cが瓦4Uの上側部分に干
渉せず、上下両部分の隙間に好適に納まる。
【0028】〔第5実施形態〕図5に示す第5実施形態
において、保持金具9の構成は、上記第1実施形態と概
ね同様であり、一枚の帯状鋼板を屈曲することにより形
成され、挿通孔10aを開設した座部10の一側から緩
やかに下向き傾斜する押え部11を延設すると共に、座
部10の他側から鋭角に折曲され下向きに傾斜する支持
部12を延設し、該支持部12の延長端に円弧状の切欠
部13aから成るストッパ13を形成している。そこ
で、第5実施形態において、上記第1実施形態と異なる
点は、座部10を押え部11に対して断面クランク状に
折曲し、座部10が瓦4Dの端部の頂面よりも下位に位
置するように形成した点にある。即ち、押え部11から
下向きに折曲された垂下部10cを形成し、該垂下部1
0cから座部10を水平に延設せしめている。
【0029】尚、前記保持金具9を保持する止金具6
は、座金部8aに膨隆するドライバー係合部8bを一体
に形成しており、上記第1実施例と同様の構成である。
【0030】そこで、第5実施形態によれば、図示のよ
うに、左右横方向にオーバラップして並設される洋瓦の
軒先瓦4D、4Uのうち、保持金具9の押え部11を瓦
4Dの下側部分の端部4aの上面に添わせた状態で、垂
下部10cを介して座部10が押え部11よりも下位に
位置せしめられる。従って、挿通孔10aに止金具6を
挿通せしめた状態で、該止金具6の頭部8が瓦4Dの下
側部分の端部4aの頂面から上方に突出しないので、軒
先瓦4D、4Uのうち、瓦4Dの下側部分を好適に保持
することが可能になる。即ち、瓦4Uの上側部分を重ね
合わせて敷設するに際し、止金具6の頭部8cが瓦4U
の上側部分に干渉せず、上下両部分の隙間に好適に納ま
る。
【0031】尚、上記した第4実施形態及び第5実施形
態の構成によれば、煽止め具5は、上述のような軒先瓦
に限らず、屋根の勾配方向に相互にオーバラップして敷
設される通常の瓦を屋根構成部材に保持するための煽止
め金具としても使用できる。即ち、周知のように瓦は勾
配方向に相互にオーバラップせしめられるが、該オーバ
ラップ部分における下側の瓦端部を煽止め具5により固
定保持することが可能であり、この際、上記第4実施形
態及び第5実施形態の構成に基づけば、止金具6の頭部
8を瓦のオーバラップ部分の隙間に好適に納めることが
できる。
【0032】〔比較例〕図6は、本発明に対する比較例
を示しており、上述したような動力工具の停止時におけ
るタイムラグにより止金具が前進した際、保持金具が変
形したり偏位する現象を説明している。
【0033】〔第1比較例〕図6(A)に示す第1比較
例において、止金具6Xは、頭付のビスを示している。
保持金具9Xは、挿通孔を設けた座部10Xと、該座部
10Xの一側から延びて瓦4の端部4aを上方から押さ
える押え部11Xを備えている。
【0034】この第1比較例の場合、止金具6Xのシャ
ンク7Xを保持金具9Xの挿通孔に挿通せしめた後、エ
アードライバー等の動力工具により屋根構成部材3にね
じ込む際、前述のようなタイムラグにより止金具6Xの
頭部8Xが保持金具9Xの座部10Xを過度に押圧する
と、鎖線で示すように、止金具6Xの螺進に伴い座部1
0Xが下向きに容易に変形してしまう。
【0035】〔第2比較例〕図6(B)に示す第2比較
例において、止金具6Xは、頭付のビスを示している。
保持金具9Xは、挿通孔を設けた座部10Xと、該座部
10Xの一側から起立して瓦4の端部4aに沿わしめら
れる起立壁15Xと、該起立壁15Xから瓦4の端部4
aの上面を被う押え部11Xを備えている。
【0036】そこで、第2比較例の場合、止金具6Xの
シャンク7Xを保持金具9Xの座部10Xの挿通孔に挿
通せしめた後、エアードライバー等の動力工具により屋
根構成部材3にねじ込む際、前述のようなタイムラグに
より止金具6Xの頭部8Xが保持金具9Xの座部10X
を過度に押圧すると、鎖線で示すように、止金具6Xの
前進により、座部10Xと起立壁15Xの折曲部を支点
Sとして、保持金具9Xの全体が止金具6Xに追従して
回動しつつ偏位し、押え部11Xを瓦4の端部4aから
浮き上がらせてしまう。
【0037】
【発明の効果】 本発明によれば、屋根構成部材3に挿
入固着されるビスや釘等の止金具6と、該止金具6を挿
通せしめる座部10と瓦4の端部4aを上方から押さえ
る押え部11を備えた保持金具6により、瓦4を屋根構
成部材13に固定し、該瓦4の煽止めを達成する構成に
おいて、止金具6が屋根瓦の端部4aの近傍に頭部8を
残した状態で屋根構成部材3に挿入固着されるシャンク
7を備える一方、保持金具9が止金具6の頭部8により
下向きに押圧される座部10と、座部10の一側から延
びて瓦端部4aを上方から押さえる押え部11と、座部
10の他側から下向きに傾斜して延びて該座部10を支
持する支持部12とを一体に備えた構成であり、この
際、前記支持部12が、瓦端部4aの近傍で座部10の
荷重をシャンク7に支持せしめるように、座部10から
下向きに延長された延長端にシャンク7の周面に接当す
るストッパ13を設け、これにより、座部10とシャン
ク7の間で支持部12が荷重支持機能を果たす構成であ
るから、動力工具により止金具6を駆動しつつ現場施工
を行う際に、保持金具9が変形したり偏位することな
く、所定の形状のまま所定の位置に正しく取付けられ、
所望の通りに瓦4の煽止めを達成できるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示しており、(A)は
煽止め具により和瓦の軒先瓦に煽止めを施工した状態を
示す断面図、(B)は煽止め具のうち保持金具を示す拡
大斜視図である。
【図2】本発明の第2実施形態を示しており、(A)は
煽止め具により和瓦の軒先瓦に煽止めを施工した状態を
示す断面図、(B)は煽止め具のうち保持金具を示す拡
大斜視図である。
【図3】本発明の第3実施形態を示しており、(A)は
煽止め具により和瓦の軒先瓦に煽止めを施工した状態を
示す断面図、(B)は煽止め具のうち保持金具を示す拡
大斜視図である。
【図4】本発明の第4実施形態を示しており、煽止め具
により洋瓦の軒先瓦に煽止めを施した状態を示す断面図
である。
【図5】本発明の第5実施形態を示しており、煽止め具
により洋瓦の軒先瓦に煽止めを施した状態を示す断面図
である。
【図6】本発明に対する比較例を示しており、(A)は
第1比較例により和瓦の軒先瓦に煽止めを施工した状態
を示す断面図、(B)は第2比較例により和瓦の軒先瓦
に煽止めを施工した状態を示す断面図である。
【符号の説明】
3 屋根構成部材 4 軒先瓦 5 煽止め具 6 止金具 7 シャンク 8 頭部 9 保持金具 10 座部 10a 挿通孔 11 押え部 12 支持部 13 ストッパ 13a 切欠部 13b ガイド孔 13c 端縁

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 屋根瓦の端部4aの近傍に頭部8を残し
    た状態で屋根構成部材3に挿入固着されるシャンク7を
    備えた止金具6と、前記止金具6の頭部8により押圧さ
    れ屋根瓦の端部4aの上面を保持する保持金具9とから
    成り、 前記保持金具9は、止金具6の頭部8により下向きに押
    圧される座部10と、座部10の一側から延びて瓦端部
    4aを上方から押さえる押え部11と、座部10の他側
    から下向きに傾斜して延びて該座部10を支持する支持
    部12とを一体に備え、 前記支持部12は、瓦端部4aの近傍で座部10の荷重
    をシャンク7に支持せしめるように、座部10から下向
    きに延長された延長端にシャンク7の周面に接当するス
    トッパ13を設けて成ることを特徴とする屋根瓦用煽止
    め具。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2568866A (en) * 2017-10-23 2019-06-05 Manthorpe Building Products Ltd Roofing product

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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GB2568866A (en) * 2017-10-23 2019-06-05 Manthorpe Building Products Ltd Roofing product
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