JP2945055B2 - エアジェットルームの緯入れノズル制御装置と、それを使用する緯入れ制御装置 - Google Patents

エアジェットルームの緯入れノズル制御装置と、それを使用する緯入れ制御装置

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JP2945055B2 JP5473590A JP5473590A JP2945055B2 JP 2945055 B2 JP2945055 B2 JP 2945055B2 JP 5473590 A JP5473590 A JP 5473590A JP 5473590 A JP5473590 A JP 5473590A JP 2945055 B2 JP2945055 B2 JP 2945055B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、緯糸の吹切れや拘束切れを最少にするた
めのエアジェットルームの緯入れノズル制御装置と、そ
れを使用する緯入れ制御装置に関する。
従来技術 エアジェットルームにおいて、吹切れ・拘束切れと呼
ばれる緯入れ不良が発生することがある。ただし、一般
に、吹切れは、緯入れされた緯糸の先端部分が千切れて
吹き飛んでしまい、ショートピックとなる現象をいい、
拘束切れは、所定長さの緯糸が緯入れされたとき、緯糸
測長装置によって拘束された緯糸の後端部において緯糸
切れが生じ、ミスピックとなる現象をいう。
吹切れ・拘束切れは、緯糸の切断個所によって区別さ
れるが、その発生原因は共通である。すなわち、所定長
さの緯糸が緯入れされた後、緯糸が拘束されたまま、余
りに長時間に亘って緯糸がエアジェットに吹き流される
と、緯糸の撚り戻りが生じ、そ強度が低下して切断に至
る場合、緯糸が拘束されるときのエアジェットが強過
ぎ、緯糸の強度が拘束時の衝撃に耐えられない場合等
が、その原因であると考えられている。
そこで、吹切れ・拘束切れを防止するには、拘束され
た状態にある緯糸に作用するエアジェットの流量が過剰
にならないようにすればよく、そのためには、緯入れノ
ズルの作動条件を最適にし、殊に緯入れノズルの作動停
止時期を緯糸が拘束される時期より十分早くに設定する
ことが考えられるが、このことは、逆に、緯入れノズル
の緯糸搬送力を低下させることになる。したがって、従
来は、吹切れ・拘束切れが発生せず、しかも緯糸の搬送
力に影響がないような時期を適当に定め、緯入れノズル
の作動停止時期としてあらかじめ固定的に設定してい
た。
発明が解決しようとする課題 かかる従来技術によるときは、緯入れノズルは、一定
時期に作動を停止するように制御されるので、緯糸の飛
走速度が一定に保たれる限、緯入れノズルの作動停止時
期と緯糸の拘束時期との相対時間関係が正常に維持さ
れ、拘束された緯糸が切れるといったことはない。しか
し、何らかの原因で緯糸の飛走速度が大きくなると、そ
れだけ早い時期に緯糸が拘束されることになり、拘束さ
れた緯糸は、それだけ長い時間に亘って強いエアジェッ
トに曝されるため、吹切れや拘束切れが発生するおそれ
が避けられないという問題があった。
そこで、この発明の目的は、かかる従来技術の問題に
鑑み、緯入れ側において所定長さの緯糸が緯入れされる
時期を監視し、または、緯入れ中の緯糸の飛走速度を監
視して、緯入れノズルの作動停止時期を最適に定めるこ
とによって、吹切れや拘束切れを最少に抑えることがで
きるエアジェットルームの緯入れノズル制御装置と、そ
れを使用する緯入れ制御装置を提供することにある。
課題を解決するための手段 かかる目的を達成するためのこの出願に係る第1発明
の構成は、緯入れ側に設けられた解舒センサにより、所
定長さの緯糸が緯入れされたことを検出する緯入れ長さ
検出手段と、緯入れ長さ検出手段の作動と連動して緯入
れノズルの作動を停止させる作動手段とを備えることを
その要旨とする。
なお、作動手段は、緯入れ長さ検出手段の作動後、所
定時間の後に緯入れノズルの作動を停止させるタイマ手
段を含めてもよい。
第2発明の構成は、緯入れ側に設けられた解舒センサ
により、所定長さの緯糸が緯入れされたときの緯糸の飛
走速度を検知する緯入れ速度検出手段と、緯入れ速度検
出手段からの飛走速度から緯糸の拘束時点を予測し、拘
束時点に基づいて緯入れノズルの作動停止時期を決定す
る演算器とを備えることをその要旨とする。
第3発明、第4発明の構成は、それぞれ、第1発明ま
たは第2発明に係る緯入れノズル制御装置と、緯糸の平
均到達角度(緯入れされた緯糸が反緯入れ側に到達する
ときの織機機械角の平均値をいう、以下同じ)が一定と
なるように緯入れノズルの噴射圧力を制御する圧力制御
装置とを組み合わせ、または、緯糸の平均到達角度に基
づいてサブノズルの作動停止時期を制御するサブノズル
制御装置とを組み合わせることをその要旨とする。
作 用 かかる第1発明の構成によるときは、所定長さの緯糸
が緯入れされたことを緯入れ長さ検出手段が検出する
と、作動手段は、これに連動して緯入れノズルの作動を
停止するから、緯入れノズルは、緯糸の飛走速度の遅
速、すなわち緯入れ時間の長短に拘らず、緯糸が拘束さ
れる時期に対し、一定の相対時間関係を保って作動を停
止することができ、したがって、拘束状態の緯糸に作用
するエアジェットの流量を常に一定にすることができ
る。緯糸は、たとえば緯糸測長装置により、1ピック分
の所定長さの緯入れがなされた時点で確実に拘束される
からである。
なお、作動手段にタイマ手段を含めれば、タイマ手段
は、緯入れ長さ検出手段の作動後、緯入れノズルの作動
停止までの間に最適の時間遅れを介在させることがで
き、主ノズル、サブノズル、最終サブノズルに対し、同
一の回路構成を適用することができる。
第2発明の構成によるときは、緯入れ速度検出手段
は、緯糸の飛走速度を検出し、演算器は、この飛走速度
に基づいて飛走中の緯糸の拘束時点を正確に予測し、拘
束時点に基づいて緯入れノズルの作動停止時期を決定す
るから、第1発明と同様に、緯入れ時間の長短に拘ら
ず、拘束状態の緯糸に作用するエアジェットの流量を一
定にすることができる。
第3発明、第4発明によるときは、第1発明、第2発
明に係る緯入れノズル制御装置と、圧力制御装置または
サブノズル制御装置とを組み合わせることにより、圧力
制御装置は、緯糸の平均到達角度が所定値となるような
最適の噴射圧力を実現することができ、また、サブノズ
ル制御装置は、飛走速度の大きい緯入れが突発的に発生
しても、サブノズルによる緯糸の過大な索引動作を排除
することができるから、それぞれ吹切れや拘束切れの発
生を一層少なくすることができる。
実施例 以下、図面を以って実施例を説明する。
エアジェットルームの緯入れ制御装置は、主ノズル制
御装置10と、サブノズル制御装置20と、最終サブノズル
制御装置30と、圧力制御装置40と、係止ピン制御装置50
とを主要部材としてなる(第1図)。
緯糸Wは、緯入れ側の給糸体W1から解舒され、ドラム
式の緯糸測長貯留装置(以下、単に緯糸測長装置とい
う)Dと、主ノズルMNとを経て経糸開口WPに緯入れされ
る。また、緯糸Wの走行経路に沿って、複数群に分割さ
れたサブノズルSNi、SNi…(i=a、b…n)が配設さ
れている。
緯糸測長装置Dには、係止ピンD1と解舒センサD2とが
付属している。緯糸測長装置DのドラムD3に巻き付けら
れて貯留された緯糸Wは、係止ピン制御装置50、主ノズ
ル制御装置10、サブノズル制御装置20、最終サブノズル
制御装置30からの緯入れ信号Sd、Sm、Ssi(i=a、b
…n)により、係止ピンD1を解舒位置に駆動するととも
に、開閉弁Vm、Vsi(i=a、b…n)を開き、主ノズ
ルMN、サブノズルSNi、SNi…を作動させることによって
緯入れされ、その緯入れ長さWnは、解舒センサD2によっ
て計測される。なお、緯入れ長さWnは、係止ピン制御装
置50、主ノズル制御装置10に分岐入力されている。
主ノズルMN、サブノズルSNi、SNi…は、それぞれ開閉
弁Vm、Vsi、圧力調整弁PVm、PVsを介して共通のエア源A
Cに接続され、それぞれの噴射圧力Pm、Psは、圧力制御
装置40からの制御信号Spm、Spsによって制御される。
反緯入れ側には、緯糸Wの到達を検知する緯糸フィー
ラESが配設され、緯糸フィーラESの出力は、緯糸Wの到
達角度(緯入れされた緯糸Wが反緯入れ側に到達すると
きの織機機械角をいう、以下同じ)θeを検出する到達
角度検出部61に入力されている。到達角度検出部61から
の到達角度θeは、最終ノズル制御装置30、平均値算出
部62に分岐入力されており、平均値算出部62の出力は、
平均到達角度θeaとして、主ノズル制御装置10、サブノ
ズル制御装置20、最終サブノズル制御装置30、圧力制御
装置40に分岐入力されている。また、図示しない織機主
軸の回転角を検出するエンコーダENからの織機機械角θ
は、到達角度検出部61、主ノズル制御装置10、サブノズ
ル制御装置20、最終サブノズル制御装置30、係止ピン制
御装置50に分岐入力されている。
なお、サブノズル制御装置20は、第1図に拘らず、最
終サブノズルSNn、SNn…を除く複数群のサブノズルSN
i、SNi…(i=a、b…≠n)の各群ごとに対応して、
複数セットが用意されているものとする。
主ノズル制御装置10は、エンコーダENからの織機機械
角θと、平均値算出部62からの平均到達角度θeaと、解
舒センサD2からの緯入れ長さWnとを入力し(第2図)、
緯入れ信号Smを開閉弁Vmに出力する。平均到達角度θea
は、演算器11を介して比較器12に入力され、織機機械角
θも、比較器12に入力されている。比較器12の出力は、
フリップフロップ13のセット端子Sに接続され、フリッ
プフロップ13の出力端子Qは、増幅器14を介し、緯入れ
信号Smとして外部に引き出されている。また、緯入れ長
さWnは、カウンタ15に入力され、カウンタ15の出力は、
タイマ16を介してフリップフロップ13のリセット端子R
に接続されている。カウンタ15には、解舒数設定器15a
が付設され、タイマ16には、遅れ時間設定器16aが付設
されている。
サブノズル制御装置20は、平均到達角度θea、織機機
械角θを入力し(第3図)、開閉弁Vsiに対して緯入れ
信号Ssiを出力する。
サブノズル制御装置20は、手動設定器21、メモリ22、
演算器23、切換器24、比較器25を備えている。手動設定
器21の出力は、切換器24、比較器25を介し、緯入れ信号
Ssiとして外部に引き出す他、メモリ22にも分岐入力さ
れており、メモリ22の出力は、演算器23を介して切換器
24に接続されている。また、比較器25には、織機機械角
θが入力されている。なお、メモリ22、演算器23には、
平均到達角度θeaが入力され、さらに、メモリ22、切換
器24には、切換スイッチSW20が付設されている。
最終サブノズル制御装置30には、平均到達角度θea、
織機機械角θ、到達角度θeが入力され(第4図)、そ
の出力は、緯入れ信号Ssnとして開閉弁Vsnに出力され
る。最終サブノズル制御装置30の構成は、主ノズル制御
装置10のそれとほぼ同一であり、平均到達角度θeaは、
演算器31を介して比較器32に入力され、比較器32には織
機機械角θを入力するとともに、その出力は、フリップ
フロップ33のセット端子Sに接続されている。フリップ
フロップ33の出力は、増幅器34を介し、緯入れ信号Ssn
として外部に引き出す。また、到達角度θeは、タイマ
36を介してフリップフロップ33のリセット端子Rに入力
し、タイマ36には、遅れ時間設定器36aが付設されてい
る。
圧力制御装置40は、手動設定器41、メモリ42、制御器
43、切換器44を備えている(第5図)。手動設定器41の
出力は、制御器43、切換器44に分岐接続され、切換器44
の出力は、制御信号Spm、Spsとして外部に引き出されて
いる。平均到達角度θeaは、メモリ42と、メモリ42、制
御器43の間に介装する加え合せ点43aとに分岐入力さ
れ、メモリ42の出力は、加え合せ点43a、制御器43を介
して切換器44に接続されている。また、メモリ42、切換
器44には、切換スイッチSW40が付設されている。
かかる構成の緯入れ制御装置の作動は、次のとおりで
ある。
まず、圧力制御装置40は、切換スイッチSW40を開放す
ると、切換器44が手動設定器41側に切り換えられて全体
が手動モードとなり、切換スイッチSW40を投入すると、
切換器44が制御器43側となって、自動モードになるもの
とする。そこで、最初の試織段階において、切換スイッ
チSW40を手動モードとし、切換器44を介して手動設定器
41に設定する設定圧力Poをそのまま制御信号Spm、Spsと
して出力すれば、主ノズルMN、サブノズルSNi、SNi…の
各噴射圧力Pm、PsもPm=Ps=Poに設定され、そのときの
平均到達角度θeaがフィードバックされる。ただし、平
均値算出部62は、たとえば数分間程度の製織時間におけ
るピック回数について、緯糸Wの到達角度θeの平均値
を更新計算し、平均到達角度θeaとして出力するものと
する。
試織結果が良好であることを確認して、切換スイッチ
SW40を自動モードに切り換えると、メモリ42は、その時
点の平均到達角度θeaを目標到達角度θeoとして記憶
し、これを加え合せ点43aに出力するから、加え合せ点4
3aの出力として、到達角度偏差Δθea=θeo−θeaを得
ることができる。そこで、制御器43は、到達角度偏差Δ
θeaと設定圧力Poとを使用して、圧力指令値P1=Po−Δ
P=Po−f(Δθea)(ただし、fは、PID要素を含む
任意の制御関数)を算出出力し、このときの制御信号Sp
m、Spsとして圧力指令値Plを出力することができ、平均
到達角度θeaを目標到達角度θeoに保つように噴射圧力
Pm、Psを制御することができる。ただし、制御器43にお
ける圧力補正値ΔP=f(Δθea)の符号は、平均到達
角度θeaが目標到達角度θeoより減少し、到達角度偏差
Δθeaが正方向に増加するとき、圧力指令値P1=Po−Δ
Pが減少する方向に定めるものとする。
主ノズル制御装置10は、フリップフロップ13がセット
状態のときに緯入れ信号Smを出力し、緯入れ信号Smがあ
るときにのみ開閉弁Vmを開いて主ノズルMNを作動させる
ことができる。一方、演算器11は、平均到達角度θeaを
使用して作動開始角度θ1を算出し、比較器12は、演算
器11からの作動開始角度θ1と織機機械角θとを比較
し、θ≧θ1のときにフリップフロップ13をセットす
る。そこで、主ノズルMNは、平均到達角度θeaをベース
にして算出される作動開始角度θ1に等しい織機機械角
θにおいて、その作動を開始することができる。
主ノズルMNは、このようにして作動を開始したら、緯
糸測長装置Dから所定長さの緯糸Wが解舒され、緯入れ
されたことを検出した後、所定時間の後に、その作動を
停止する。すなわち、カウンタ15は、解舒された緯糸W
の巻数を緯入れ長さWnとして入力し、解舒数設定器15a
に設定される設定解舒数Toと比較して、Wn≧Toを検出し
てタイマ16を起動する。タイマ16は、遅れ時間設定器16
aに設定される遅れ時間to1の後に出力を発生してフリッ
プフロップ13をリセットする。よって、カウンタ15、解
舒数設定器15aは、所定長さの緯糸Wが緯入れされたこ
とを検出する緯入れ長さ検出手段を形成し、タイマ16、
遅れ時間設定器16aは、緯入れ長さ検出手段が作動した
後、遅れ時間to1に相当する所定時間の後に、主ノズルM
Nの作動を停止させるタイマ手段を形成している。
なお、遅れ時間設定器16aに設定する遅れ時間to1は、
to1=0としてもよく、そのときのタイマ16、遅れ時間
設定器16aは、これらを省略することができる。この場
合のフリップフロップ16は、所定時期に主ノズルMNの作
動を開始し、緯入れ長さ検出手段の作動と連動して、そ
の作動を停止させる作動手段を形成する。
サブノズル制御装置20も、切換スイッチSW20により全
体を手動モードで運転したときの試織結果に基づいて、
自動モードにおけるサブノズルSNi、SNi…を制御する。
いま、手動設定器21には、最終サブノズルSNn、SNn…を
除くサブノズルSNi、SNi…の作動開始角度θi(i=
a、b…≠n)と、その作動開始δti(i=a、b…≠
n)を設定するものとし、手動モードにおける試織段階
において、良好な緯入れを実現し得る条件を見出す。す
なわち、手動モードでは、切換器24を介して手動設定器
21からの作動開始角度θiを比較器25に入力し、比較器
25により、θ≧θiを検出してサブノズルSNi、SNi…を
作動させることができ、このときのサブノズルSNi、SNi
…は、手動設定器21に設定される作動時間δtiに等しい
作動時間をとる。
つづいて、切換スイッチSW20を自動モードとし、その
ときの作動開始角度θi、作動時間δti、平均到達角度
θeaをメモリ22に記憶する。一方、このようにして記憶
された平均到達角度θeaと、現実の平均到達角度θeaと
の間に到達角度偏差Δθeaを生じたときは、演算器23に
よって、補正後の作動開始角度θi1=θi−(xi/L)Δ
θeaを算出し、これをベースにして、切換器24、比較器
25を介し、サブノズルSNi、SNi…を作動させる。一般
に、このようにしてサブノズルSNi、SNi…の作動開始角
度θil≠θiを定めても、その作動時間δtiは、一定の
まま維持して十分である。なお、ここで、(xi/L)は、
緯糸Wの全飛走距離Lと、主ノズルMNから、そのサブノ
ズル制御装置20に対応するサブノズルSNi、SNi…の配設
位置までの距離xi(i=a、b…≠n)とを考慮した補
正係数である。
このようにして、サブノズル制御装置20は、織機機械
角θ≧θi1においてサブノズルSNi、SNi…を作動させ、
作動時間δtiの後に、これを作動停止させることがで
き、このときの作動開始角度θi1は、平均到達角度θea
の関数であるから、その作動開始時期、作動停止時期
も、平均到達角度θeaに基づくものとなっている。
最終サブノズル制御装置30は、緯入れ信号Ssnによ
り、最終サブノズルSNn、SNn…を制御する。すなわち、
最終サブノズルSNn、SNn…は、主ノズルMNと全く同様に
して、フリップフロップ33がセット状態にあるときにの
み作動し、フリップフロップ33は、比較器32によってセ
ットされ、タイマ36によってリセットされる。比較器32
は、演算器31により平均到達角度θeaの関数として算出
される作動開始角度θ2と、織機機械角θとを比較し、
θ≧θ2を検出する。そこで、最終サブノズルSNn、SNn
…は、平均到達角度θeaに基づいて、その作動開始時期
が決定される。
タイマ36は、緯糸Wの到達角度θeの発生から、遅れ
時間設定器36aに設定される遅れ時間to2の後に出力を発
生し、フリップフロップ33を介して最終サブノズルSN
n、SNn…の作動を停止させる。すなわち、最終サブノズ
ルSNn、SNn…の作動停止時期は、そのときに緯入れされ
た緯糸Wの緯入れ完了時期に基づいて制御される。な
お、このときの到達角度θeは、単に緯入れ完了を検出
するものであるから、緯糸フィーラESの出力信号を使用
してもよい。
係止ピン制御装置50は、織機機械角θがあらかじめ設
定される緯入れ開始角度になった時点において、緯入れ
信号Sdを出力することにより係止ピンD1を解舒位置に駆
動し、緯入れ長さWnを監視して、所定長さの緯糸Wがド
ラムD3から解舒された時点において、緯入れ信号Sdをリ
セットして係止ピンD1を係止位置に復帰させる。ただ
し、係止ピン制御装置50は、緯入れ開始角度として、た
とえば主ノズル制御装置10からの作動開始角度θ1を適
当に補正した値を使用することにより、積極的に主ノズ
ルMNとの同期動作を図ることもできる。
以上の説明において、サブノズル制御装置20は、最終
サブノズル制御装置30に準ずる構成にしてもよい。ただ
し、そのときは、サブノズルSNi、SNi…の作動を停止さ
せるために使用する到達角度θeは、主ノズルMNから、
そのサブノズルSNi、SNi…の配設位置までの距離xiに合
わせて、緯糸Wの飛走経路の途中に個別に設けた緯糸フ
ィーラの出力を利用するのがよく、また、サブノズルSN
i、SNi…の作動を開始させるための作動開始角度θ2
は、演算器31により、サブノズルSNi、SNi…ごとに個別
に算出するのがよい。
さらに、圧力制御装置40は、平均到達角度θeaが一定
となるように、主ノズルMN、サブノズルSNi、SNi…の噴
射圧力Pm、Psを制御できれば、第5図に図示する以外の
回路方式であってもよい。また、圧力制御装置40は、そ
の出力部分に適当な比率設定器を導入することにより、
Pm=aPs(aは、a≠1の定数)としてもよい。
他の実施例 主ノズル制御装置10は、カウンタ15と、時間幅測定器
17、演算器18、比較器19とを縦続して主ノズルMNの作動
停止時期を定めることができる(第6図)。
いま、緯糸測長装置Dの解舒センサD2として、ドラム
D3の前面を横切るような光軸を有する投光器D2a、受光
器D2bの組合せを使用するものとすれば(第7図)、緯
入れ長さWnは、ドラムD3の1巻相当の緯糸Wに対し、2
個のパルスとして出力される(第8図)。
一方、係止ピンD1は、係止ピン制御装置50からの緯入
れ信号Sdにより係止位置から解舒位置に駆動されるが、
そのとき、応答時間td1を有する。また、主ノズルMN
は、主ノズル制御装置10からの緯入れ信号Smによって作
動を開始するが、そのときの開閉弁Vmも応答時間tm1を
有し、したがって、主ノズルMNの噴射圧力Pmは、応答時
間tm1の経過後に上昇し始め、配管系によって決まる圧
力勾配に従ってPm=P1にまで立ち上る。ただし、開閉弁
Vmが閉止しているときであっても、主ノズルMNの噴射圧
力Pmは、図示しないバイパス回路を介してPm=P10≪P1
をとり、主ノズルMNから緯糸Wが不用意に抜け出すこと
がないようになっている。
緯入れ動作の終了に当っては、係止ピンD1を係止位置
に復帰するとともに、主ノズルMNの作動を停止する。
いま、1回の緯入れに要する緯糸Wの長さがドラムD3
の4巻相当であるとすれば、係止ピン制御装置50は、緯
入れ長さWnのパルス数N(N=1、2…8)を計数し、
係止ピンD1の復帰時の応答時間td2を考慮して、係止ピ
ンD1が3巻目の解舒完了後、4巻目の解舒完了前に係止
位置に復帰するように、緯入れ信号Sdをリセットすれば
よい。これにより、緯糸Wは、4巻目の解舒完了時点で
係止ピンD1に拘束され、正確に4巻相当の長さを緯入れ
することができる。
一方、カウンタ15は、解舒設定器15aに設定される設
定解舒数Toに対し、緯入れ長さWnのパルス数N=To−
1、N=Toのときに出力パルスを発生し、時間幅測定器
17は、パルス数N=To−1、N=Toのパルス間の時間間
隔Δtを計測する。そこで、このときの時間間隔Δt
は、緯糸Wが設定解舒数Toで指定された所定長さだけ緯
入れされたとき、その緯糸Wの飛走速度の逆数を示す。
ただし、第8図は、To=4、To−1=3の場合を図示し
ている。すなわち、カウンタ15、解舒数設定器15a、時
間幅測定器17は、解舒センサD2からの緯入れ長さWnを利
用して、所定長さの緯糸Wが緯入れされたときの緯糸W
の飛走速度を検知する緯入れ速度検出手段を形成してい
る。なお、カウンタ15は、パルス数N=Toのときのカウ
ンタ15の出力によってクリアされる。
演算器18は、このようにして検出される時間間隔Δ
t、すなわち緯糸Wの飛走速度を使用して、現に飛走中
の緯糸Wが拘束される時期を予測し、これを基準として
主ノズルMNの作動停止角度θ3を算出して比較器19に出
力する。そこで、比較器19は、織機機械角θと作動停止
角度θ3とを比較し、θ≧θ3においてフリップフロッ
プ13をリセットし、主ノズルMNの作動を停止させること
ができる。
演算器18は、開閉弁Vmの復帰時の応答時間tm2と、係
止ピンD1による緯糸Wの拘束後、主ノズルMNの残留圧力
に起因して緯糸Wにエアジェットが吹き付けられる時間
(以下、残留時間という)tm3とを考慮して、たとえば
次のようにして作動停止角度θ3を算出する。すなわ
ち、開閉弁Vmの閉止後の噴射圧力Pmの下降曲線から、残
留時間tm3が過大とならないために、係止ピンD1による
緯糸Wの拘束時点TCにおける残留圧力Pm=P2と、開閉
弁Vmの閉止から拘束時点TCまでの余裕時間tbとが決ま
るから、これに開閉弁Vmの応答時間tm2を加えれば、緯
入れ信号Smをリセットすべき時点TBが決まる。一方、
時間間隔Δtが検出されると、その緯糸Wの拘束時点T
Cは、時間間隔Δtの検出時点TAから、第8図の例で
は、(ta+tm2+tb)=4.5Δt後として正確に予測でき
る。そこで、フリップフロップ13をリセットして緯入れ
信号Smをリセットすべき時点TBは、時点TAから時間遅
れta=4.5Δt−(tm2+tb)の後として求めればよく、
したがって、このときの作動停止角度θ3は、時点TA
の織機機械角θと織機回転数とを参照して、時点TBを
織機機械角θに変換して算出すればよい。
なお、この実施例において、比較器19は、演算器18に
よって算出される時間遅れtaの後にフリップフロップ13
をリセットするタイマに変更してもよく、いずれの場合
も、演算器18は、緯糸Wの飛走速度から緯糸Wの拘束時
間TCを予測し、拘束時点TCに基づき、主ノズルMNの作
動停止時期を決定することができる。ただし、解舒数設
定器15aに設定する設定解舒数Toは、緯入れ開始後、緯
糸Wの飛走速度がほぼ定常状態となり、しかも、なるべ
く小さい巻数相当に設定するのがよい。
一方、第8図を用いて第2図の主ノズル制御装置10の
動作を今一度説明すると、解舒数設定器15aには設定解
舒数To=4が設定され、遅れ時間設定器16aには遅れ時
間to1=ta(一定)が設定される。そして、解舒センサD
2からの緯入れ長さWn=4になると、カウンタ15がこれ
を検知し、タイマ16、フリップフロップ13を介して、そ
の時期から遅れ時間ta後に緯入れ信号Smの出力を停止す
る。また、設定解舒数To=6としておけば、タイマ16を
省略し、カウンタ15によって直接フリップフロップ13を
リセットすることができる。
以上の説明において、サブノズル制御装置20や最終サ
ブノズル制御装置30、殊に後者は、主ノズル制御装置10
と同等に構成してもよい。そのとき、主ノズルMNは、サ
ブノズルSNi、SNi…(i=a、b…≠n)、最終サブノ
ズルSNn、SNn…と読み替えればよく、したがって、主ノ
ズルMN、サブノズルSNi、SNi…、最終サブノズルSNn、S
Nn…は、緯入れノズルと総称することができるものとす
る。ただし、このときは、緯糸測長装置Dから所定長さ
の緯糸Wが解舒され、それを解舒センサD2が検出する時
期と、サブノズルSNi、SNi…、最終サブノズルSNn、SNn
…の配設位置xi、xnに緯糸Wが到達する時期との間に
は、多少の時間遅れが存在する。そこで、タイマ16は、
この時間遅れを見込んで作動させることが好ましく、遅
れ時間設定器16aに設定する遅れ時間to1は、この時間遅
れに相当するだけ長目に設定するのがよい。
なお、このようにして決定される緯入れノズルの作動
停止時期は、係止ピンD1による緯糸Wの拘束時期より、
時間的に前のみならず、後になるようにしてもよい。
発明の効果 以上説明したように、この出願に係る第1発明によれ
ば、緯入れ長さ検出手段と作動手段とを組み合わせ、前
者は、所定長さの緯糸が緯入れされたことを検出し、後
者は、前者の作動と連動して緯入れノズルの作動を停止
することによって、緯入れノズルは、緯糸の拘束時期に
対して一定の相対時間関係を以って必ず作動を停止する
から、緯糸の拘束後、強力なエアジェットによって緯糸
が長時間に亘って吹き流される事態を有効に防止するこ
とができ、したがって、緯糸の吹切れや拘束切れを最少
にすることができるという優れた効果がある。
第2発明によれば、演算器は、緯糸の飛走速度から緯
糸の拘束時点を予測し、拘束時点に基づいて緯入れノズ
ルの作動停止時期を最適に予測決定することができるか
ら、緯入れノズルは、緯糸の拘束時期に対し、第1発明
によるよりも正確な相対時間関係を以って作動を停止す
ることができ、吹切れ等を一層少なくすることができる
という効果がある。
第3発明、第4発明によれば、第1発明、第2発明に
対し、それぞれ圧力制御装置、サブノズル制御装置を組
み合わせることによって、緯糸の飛走速度が平均的に一
定となり、しかも突発的な飛走速度の変動があっても吹
切れ等が発生せず、緯入れが正常に続行されるから、全
体的な緯入れが安定して織機の稼動率が向上するという
効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第5図は実施例を示し、第1図は全体系統
説明図、第2図ないし第5図は、それぞれ第1図の要部
詳細系統図である。 第6図ないし第8図は他の実施例を示し、第6図は要部
系統図、第7図は緯糸測長装置の要部構成説明図、第8
図は動作説明線図である。 W……緯糸 MN……主ノズル SNi……サブノズル θea……平均到達角度 Pm、Ps……噴射圧力 TC……拘束時点 10……主ノズル制御装置 18……演算器 20……サブノズル制御装置 30……最終サブノズル制御装置 40……圧力制御装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) D03D 29/00 - 51/46

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】緯入れ側に設けられた解舒センサにより、
    所定長さの緯糸が緯入れされたことを検出する緯入れ長
    さ検出手段と、該緯入れ長さ検出手段の作動と連動して
    緯入れノズルの作動を停止させる作動手段とを備えてな
    るエアジェットルームの緯入れノズル制御装置。
  2. 【請求項2】前記作動手段は、前記緯入れ長さ検出手段
    の作動後、所定時間の後に緯入れノズルの作動を停止さ
    せるタイマ手段を含むことを特徴とする特許請求の範囲
    第1項記載のエアジェットルームの緯入れノズル制御装
    置。
  3. 【請求項3】緯入れ側に設けられた解舒センサにより、
    所定長さの緯糸が緯入れされたときの緯糸の飛走速度を
    検知する緯入れ速度検出手段と、該緯入れ速度検出手段
    からの飛走速度から緯糸の拘束時点を予測し、拘束時点
    に基づいて緯入れノズルの作動停止時期を決定する演算
    器とを備えてなるエアジェットルームの緯入れノズル制
    御装置。
  4. 【請求項4】特許請求の範囲第1項ないし第3項のいず
    れか記載の緯入れノズル制御装置と、緯糸の平均到達角
    度が一定となるように緯入れノズルの噴射圧力を制御す
    る圧力制御装置とを組み合わせてなるジェットルームの
    緯入れ制御装置。
  5. 【請求項5】特許請求の範囲第1項ないし第3項のいず
    れか記載の緯入れノズル制御装置と、緯糸の平均到達角
    度に基づいてサブノズルの作動停止時期を制御するサブ
    ノズル制御装置とを組み合わせてなるジェットルームの
    緯入れ制御装置。
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