JP2944414B2 - プラスチック製オーナメントの製造方法および成形金型 - Google Patents

プラスチック製オーナメントの製造方法および成形金型

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プラスチック製オーナ
メントの製造方法および金型に関し、特に、自動車のマ
スコットマーク等の金属光沢表面を有するプラスチック
製オーナメントの製造方法および該製造に用いる金型に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車のマスコットマークは、
立体的な形状であり、かつ表面に金属光沢を有するもの
がよく用いられる。このようなマスコットマークを異な
る車種間で共用化を図るには、マスコットマーク取り付
け箇所の種々の曲面形状(車種により曲面形状が異なる)
に自在に順応できるように、マスコットマーク自体が柔
軟性を有することが好ましい。
【0003】しかし、従来の金属光沢表面を有する立体
マスコットマークは、一般的に湿式メッキ、たとえばド
ブ漬けメッキにより製造されるため、柔軟性を有するこ
とは困難であった。なぜなら、図1の断面図に示すよう
に、この製造方法によるマスコットマーク50は、樹脂
層51の上に、たとえば、銅層52、ニッケル層53、
クロム層54が順にメッキされ、これらの金属層58の
合計厚さはある程度の厚さ、少なくとも30μmにな
り、この金属層58自体が剛性を有するので、たとえ樹
脂層51が柔軟性を有していても、マスコットマーク5
0全体としては剛体となってしまうからである。
【0004】そこで、一次成形した金属箔を用いてイン
モールド成形することによって、立体マスコットマーク
等のプラスチック製オーナメントを製造する方法を、本
願出願人は提案した(特願平6−17453号明細書、
未公開)。この方法は、図2に示すように、金属箔80
を加工して所定の凹凸(詳細は図示せず)を有する一次成
形部81を形成する第1のステップと、この一次成形部
81をその凹凸に対応する形状を有する凹型71にはめ
込み、インモールド成形する第2のステップとを備える
構成である。
【0005】しかし、この方法は、金属箔を成形するた
めの金型と、インモールド成形するための金型とが必要
であり、同じ形状の二対の金型を準備しなければならな
い。したがって、コストがかかるという問題がある。ま
た、金属箔の一次成形部をインモールド成形用の凹型に
正確に位置合わせするという困難な作業を要することも
問題である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
解決しようとする第1の技術的課題は、一対の金型で、
金属箔の成形と樹脂の成形とを行なえるようにすること
である。
【0007】また、本発明の解決しようとする第2の技
術的課題は、上記成形工程での使用に好適な成形金型を
提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段および作用・効果】上記第
1の技術的課題を解決するために、本発明に係るプラス
チック製オーナメントの製造方法は、以下のように構成
される。
【0009】すなわち、プラスチック製オーナメントの
製造方法は、裏面にヒートシール層を有する金属箔を加
熱して樹脂成形品の表面に接着するプラスチック製オー
ナメントの製造方法である。この製造方法は、一対の金
型を用いて樹脂成形品を成形する第1ステップと、上記
金型を開枠後、一方の金型に樹脂成形品を固定したまま
金型間に金属箔を挿入して閉枠し、金属箔を成形して樹
脂成形品に被せるとともに加熱して、該金属箔を樹脂成
形品の表面に接着する第2ステップとを備える。
【0010】上記構成において、一対の金型は、第1ス
テップでは樹脂成形品を成形し、第2ステップでは、金
属箔を成形するとともに、この金属箔を樹脂成形品表面
に接着する。第2ステップにおいては、樹脂成形品はい
わば金型の一部として機能し、その表面形状に沿って、
金型間に挿入された金属箔が変形する。すなわち、金属
箔は、樹脂成形品の外形形状に略一致する形状に成形さ
れる。また、金属箔は加熱されるので、そのヒートシー
ル層が溶融して、樹脂成形品の表面に接着される。
【0011】したがって、上記構成において、一対の金
型で、金属箔の成形と樹脂の成形とを行なえ、上記第1
の技術的課題が解決される。そして、金型コストが削減
され、また、金属箔成形部の位置合わせが不要となり、
従来例の問題が解消される。
【0012】なお、一対の金型の組み合わせには、凹型
と凸型、凹型と平型、凹型と凹型との3態様があり、第
2ステップでは、このいずれの金型にも樹脂成形品を固
定することが可能である。好ましくは、後述するよう
に、樹脂成形品を固定しない側の金型を凹型とする。
【0013】上記構成において、第2ステップで金属箔
の成形および接着を行なうとき、金属箔が十分に成形さ
れないうちに金属箔が加熱されて樹脂成形品に接着して
しまうと、金属箔にしわや破れを生じることとなる。し
たがって、好ましくは、以下のように構成する。
【0014】すなわち、他方の上記金型は凹型であると
ともに加熱手段を有する。上記第2ステップは、わずか
の間隔を残して上記金型を閉枠し、挿入された上記金属
箔を、この金属箔のヒートシール層が溶融しない温度に
上記加熱手段により加熱しながら上記樹脂成形品の外形
に沿わせて成形する第1段階と、上記金型を完全に閉枠
して上記金属箔をさらに成形するとともに上記加熱手段
によってさらに加熱して上記金属箔のヒートシール層を
上記樹脂成形品に溶融接着する第2段階とからなる。
【0015】上記構成において、わずかの間隔を残して
閉枠する第2ステップの第1段階では、金属箔は成形さ
れ易くなるが、金属箔のヒートシール層を溶融しない温
度に、加熱手段により凹型を加熱し、金属箔の成形途中
に金属箔が樹脂成形品に接着しないようにする。
【0016】次に、金型を完全に閉枠する第2段階で
は、金属箔をさらに少しだけ成形して樹脂成形品に密着
させる。そして、略同時に、加熱手段によって金属箔を
さらに加熱し、金属箔のヒートシール層を溶融して樹脂
成形品の表面に接着する。
【0017】したがって、上記構成においては、金属箔
は十分に成形されてから樹脂成形品に接着されるので、
しわや破れを生じない。
【0018】上記構成により、本発明は上記第1の技術
的課題を解決するが、本発明はまた、以下に説明するよ
うに、上記第2の技術的課題を解決する成形金型を提供
する。
【0019】すなわち、成形金型は、一対の金型よりな
り、一方の金型は凹型であって加熱手段を備える構成と
する。
【0020】上記構成において、一対の金型を用いて、
まず樹脂成形品を形成する。つぎに、凹型に対向する金
型に樹脂成形品を保持し、この樹脂成形品をいわば凸型
の一部として金属箔の成形に用いる。凹型の加熱手段に
より、金属箔が成形された後に金属箔のヒートシール層
を溶融して、金属箔を樹脂成形品に接着する。
【0021】したがって、上記構成の金型は、表面に金
属箔を有する樹脂成形品の成形工程での使用に好適であ
る。
【0022】上記構成において、金型に固定された樹脂
成形品を使用して金属箔を成形する際に、樹脂成形品は
しっかりと位置決め保持される一方、金属箔の成形・接
着加工終了後には、容易に金型から取り外されることが
好ましい。
【0023】したがって、成形金型の他方の上記金型
は、この金型から樹脂成形空間に突出して樹脂成形品を
保持する保持手段と、この保持手段に保持された樹脂成
形製品をこの金型から取り外す取り外し手段とを備える
構成とする。
【0024】上記構成において、保持手段が樹脂成形空
間に突出したまま樹脂成形され、保持手段の突出部のま
わりに樹脂成形品が抱き付く。そのため、樹脂成形品は
保持手段を備える金型側に保持され、金型上を移動した
り金型から離れて落ることはない。これにより、金属箔
を成形する際には、樹脂成形品はしっかりと位置決め保
持される。一方、金属箔の加工終了後には、取り外し手
段により、保持手段による樹脂成形品の位置決め保持が
解除され、樹脂成形品は金型から容易に取り外される。
【0025】したがって、上記構成の成形金型は、金属
箔を成形する際に樹脂成形品をしっかりと位置決め保持
する一方、金属箔の成形・接着加工終了後には、容易に
樹脂成形品が取り外されので、表面に金属箔が接着され
た樹脂成形品の成形工程での使用に好適である。
【0026】好ましくは、上記保持手段は、他方の上記
金型から略垂直に上記樹脂成形空間に突出する先端部の
広がった保持ピンである。上記取り外し手段は、この保
持ピンと略平行に上記樹脂成形空間に突出可能なエジェ
クトピンである構成とする。
【0027】上記構成において、エジェクトピンが樹脂
成形空間に突出していない状態で、樹脂成形する。この
とき、樹脂成形空間に突出する保持ピンのまわりを樹脂
成形品が包み込む。保持ピンの先端部は広がっているの
で、樹脂成形品は、保持ピンの軸直角方向への移動が拘
束される。また、保持ピンの軸直角方向への移動も拘束
される。したがって、保持ピンは、金型に対して樹脂製
品を位置決め保持する。好ましくは、保持ピンの断面を
略三角形、略四角形等とするか、または複数の保持ピン
を備え、樹脂成形品の回転を、より強固に拘束する。
【0028】このように位置決め保持された樹脂成形品
に沿って金属箔を成形し、その金属箔を樹脂成形品の表
面に接着した後、エジェクトピンを樹脂成形空間に突出
して樹脂成形品を金型から押し出す。すなわち、エジェ
クトピンは保持ピンと略平行であるので、樹脂成形品は
保持ピン方向かつ固定された金型から離れる方向に押し
出す。このとき、保持ピンの幅の広い先端部のまわりを
包み込んでいる樹脂部分は、この先端部により押し広げ
られる。そして、最後には、保持ピンの先端部が樹脂成
形品から抜け出し、樹脂成形品は金型から取り外され
る。
【0029】したがって、上記構成の金型は、樹脂成形
品の取り外しが容易となり、表面に金属箔を有する樹脂
成形品を成形するのに好適である。
【0030】
【実施例】以下に、図3〜11に示した本発明の一実施
例に係るプラスチック製オーナメントの製造方法につい
て詳細に説明する。なお、この実施例では、プラスチッ
ク製オーナメントとして、自動車のマスコットマークを
示している。
【0031】図3,4は、本発明の製造方法により製造
されるマスコットマーク10の一例の平面図および断面
図である。このマスコットマーク10は、樹脂成形品2
8の上に、成形部24を形成してなる。図3に示すよう
に、マスコットマーク10の外周部29aと内側部29b
とが隆起している。この隆起部29は、図4に示すよう
に、その隆起形状に対応した形状の成形部24で覆われ
ている。
【0032】このようなマスコットマーク10の製造方
法は、一対の金型34,42を用いて樹脂成形品28を
成形する第1ステップと、上記金型34,42を開枠
後、一方の金型42に樹脂成形品28を固定したまま金
型34,42間に金属箔20を挿入して閉枠し、加熱し
ながら金属箔20を成形して樹脂成形品20に被せると
ともに該金属箔20を樹脂成形品28の表面に接着する
第2ステップとを備える。
【0033】すなわち、第1ステップでは、図5に示す
成形機30の上部32と下部40とを矢印91a,91b
のように相対的に接近させて、成形機30の上部32の
凹型34と下部40の下型42とを閉じて、下部40の
湯口44からゲート43を通じて凹型34内に溶融した
樹脂を射出・充てんすることによって、樹脂成形部28
を成形する。樹脂成形部28は、所定の凹凸形状(詳細
は図示せず)を有する。使用する樹脂はABS樹脂であ
るが、他の種類の樹脂であってもい。凹型34には、加
熱手段である加熱部36を設ける。加熱部36は、ヒー
タ(図示せず)と、成形機30の外部に備える温度調整部
38からの温水が循環する温水循環部(図示せず)とを備
える。
【0034】成形された樹脂成形品28は、図9に示す
ように、下型42に保持される。すなわち、先端部48
aの幅が広がった保持ピン48が下型42から成形空間
(キャビティ内)に突出した状態で樹脂成形されることに
よって、樹脂成形品28には保持ピン48の先端部48
aが係合する係合穴28aが形成される。この係合穴28
aはその開口部28bが穴内部28cより狭いので、係合
穴28aから保持ピン48が抜けることなく、位置決め
保持される。
【0035】下型42には、保持ピン48と略平行に樹
脂成形空間に突出可能なエジェクトピン46を備える。
このエジェクトピン46は、常時は後退しているが、第
2ステップ終了後、樹脂成形空間に突出し、下型42に
保持された樹脂成形品28を下型42から分離する。す
なわち、エジェクトピン46が下型42から突出して樹
脂成形品28を強制的に押し出すと、樹脂成形品28は
保持ピン48の軸方向かつ下型42から離れる方向に押
し出され、樹脂成形品28の係合穴28aの開口部28b
周辺が保持ピン48の先端部48aにより広げられる。
エジェクトピン46が所定量突出すると、保持ピン48
の先端部48aが係合穴28aから抜け、樹脂成形品28
は保持ピン48による拘束が解除され、下型42から分
離される。
【0036】第2のステップでは、開枠後、図6に示す
ように、樹脂成形部28が位置決め保持されたままの下
型42と、それに対向する凹型34との間に、ロール状
に巻かれた金属箔20のシート面を配置する。金属箔2
0は、図8の断面図に示すように、3層構造になってい
る。すなわち、金属箔20は、クロム箔であるクロム層
22の一方の面に、マスコットマークの最外表面となる
透明なフィルムベース21を有し、他方の面には、マス
コットマーク10の樹脂成形品28と隣接するヒートシ
ール層であるホットメルト層23を有する。フィルムベ
ース21は、加熱されると変形しやすくなる。なお、ク
ロム層22の代わりに、アルミ箔等の他の金属箔とする
ことも可能である。
【0037】次に、成形機30の上部32と下部40と
を矢印91a,91bで示すように互いに接近させ、樹脂
成形品28と凹型34との間に金属箔20を挾む。この
とき、完全には型閉めせず、たとえば約1mmのクリアラ
ンスを設けて閉枠する。閉枠時間およびストロークは、
金属箔の変形条件以外に、下型42の熱が金属箔20を
介して凹型34に伝わらないことなどを考慮して設定
し、凹型34の温度を安定させるようにする。加熱部3
6によって凹型34を加熱し、ホットメルト層23を溶
かさないが金属箔20を成形し易くする温度、たとえば
約50〜70°Cになるように、温水循環部(図示せず)
によって温度調整する。なお、樹脂成形品28の表面
は、成形時には、たとえば約150°C程度となるが、
金属箔20を成形するときには自然冷却して、ホットメ
ルト層23を溶かすことはない。型閉めによって、樹脂
成形品28は、凹型34に対する凸型の一部として働
く。金属箔20は、樹脂成形品28の外形形状に沿って
成形する。この段階では、金属箔20の成形部分は、凹
型34内面に覆われて、成形が容易になる温度に加熱さ
れる。金属箔20には、図10に示すように、略所定の
凹凸形状を有する立体的な成形部24(詳細な凹凸形状
の図示は省略している)が成形される。ただし、ホット
メルト層23が溶ける温度に加熱されないので、金属箔
20が樹脂成形品28に接着することはない。なお、金
属箔20の成形部分24は、この時点では、樹脂成形部
28の形状にかならずしも完全には一致していない。
【0038】さらに、上下の型34,42を完全に閉枠
する。金属箔20の成形部24は、樹脂成形品28の外
形に完全に沿うまでさらに成形され、樹脂成形品28の
外形に密着する。閉枠と略同時に、凹型34の加熱部3
6のヒータ(図示せず)が作動し、金属箔20はさらに高
温に加熱され、それによって金属箔20ホットメルト層
23が溶融して、金属箔20の成形部24が樹脂成形品
28の表面に接着される。
【0039】そして、図7に示すように、成形機30の
上部32と下部40とを矢印92a,92bの方向に互い
に遠ざけて、上下の型を開くと、図11に示すように、
樹脂成形品28の表面に金属箔20からなる成形部24
を有する箔付き本体部11と、成形機30の下部40の
ゲート43に対応する枝部12とが、一体として金属箔
20から分離する。このとき、金属箔20のシート面に
は穴25が形成される。
【0040】最後に、押し出しピン46が樹脂成形品2
8を下型42から強制的に押し上げて、箔付き本体部1
1および枝部12を下型42から分離する。また、押し
出しピン46と連動して、カッター49が、成形後の金
属箔20のシートを切断する。切断された金属箔20a
と箔付き本体部11および枝部12とを成形機30から
取り除き、後工程において箔付き本体部11から枝部1
2を削除すると、マスコットマーク10が完成する。
【0041】以上説明したように、上記製造方法によっ
て、一対の金型34,42で、金属箔20の成形と樹脂
の成形とを行えるようになる。それによって、従来問題
であった金型コストが低減でき、金属箔20の位置合わ
せが不要となる。また、上記実施例の成形金型34,4
2は、上記の成形工程での使用に好適である。
【0042】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、その他種々の態様で実施可能である。たと
えば、金属箔20は上記3層構造以外の構成であっても
よい。また、保持ピン48の先端部48aに雄ねじを形
成し、樹脂成形品28の取り外し時には回転して樹脂成
形品から抜け出る構成とし、取り外し手段を兼ねるよう
にしてもよい。さらに、本発明は、自動車のマスコット
マーク等のプラスチック製オーナメントのみならず、立
体的な金属光沢表面を有する樹脂製品に、広く応用可能
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来例のプラスチック製オーナメントの断面
図である。
【図2】 従来例のプラスチック製オーナメントの製造
方法を示す模式図である。
【図3】 本発明の一実施例のプラスチック製オーナメ
ントの平面図である。
【図4】 図3の略IV−IV線に沿って切断した断面図で
ある。
【図5】 本発明の一実施例のプラスチック製オーナメ
ントの製造方法を示す模式図である。
【図6】 図5に続く工程を示す模式図である。
【図7】 図6に続く工程を示す模式図である。
【図8】 図3〜7で用いる金属箔の断面図である。
【図9】 図5の略IX−IX線に沿って切断した断面図で
ある。
【図10】 図6の略X−X線に沿っての要部斜視図であ
る。
【図11】 図7の略XI−XI線に沿っての要部斜視図で
ある。
【符号の説明】
10 マスコットマーク(オーナメント) 11 箔付き
本体 12 枝部 20,20a
金属箔 21 フィルムベース 22 クロム
層 23 ホットメルト層(ヒートシート層) 24 成形部 25 穴 27 保持部 28 樹脂成形品 28a 係合
穴 28b 開口部 28c 穴内
部 29 隆起部 29a 外周
部 29b 内側部 30 成形機 32 上部 34 凹型 36 加熱部(加熱手段) 38 温度調
整部(加熱手段) 40 下部 42 下型 43 ゲート 44 樹脂湯
口 46 押し出しピン 48 保持ピ
ン 48a 先端部 49 カッタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B60R 13/00 B60R 13/04 B32B 1/00 - 35/00 B29C 45/00 B29C 45/26

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 裏面にヒートシール層(23)を有する金
    属箔(20)を加熱して樹脂成形品(28)の表面に接着す
    るプラスチック製オーナメント(10)の製造方法におい
    て、 一対の金型(34,42)を用いて樹脂成形品(28)を成
    形する第1ステップと、 上記金型(34,42)を開枠後、一方の金型(42)に樹
    脂成形品(28)を固定したまま金型(34,42)間に金
    属箔(20)を挿入して閉枠し、金属箔(20)を成形して
    樹脂成形品(20)に被せるとともに加熱して、該金属箔
    (20)を樹脂成形品(28)の表面に接着する第2ステッ
    プとを備えることを特徴とするプラスチック製オーナメ
    ントの製造方法。
  2. 【請求項2】 他方の上記金型(34)は凹型(34)であ
    るとともに加熱手段(36,38)を有し、 上記第2ステップは、わずかの間隔を残して上記金型
    (34,42)を閉枠し、 挿入された上記金属箔(20)を、該金属箔(20)の上記
    ヒートシール層(23)が溶融しない温度に上記加熱手段
    (36,38)によりを加熱しながら上記樹脂成形品(2
    8)の外形に沿わせて成形する第1段階と、上記金型(3
    4,42)を完全に閉枠して上記金属箔(20)をさらに成
    形するとともに上記加熱手段(36,38)によって上記
    金属箔(20)の上記ヒートシール層(23)を上記樹脂成
    形品(28)に溶融接着する第2段階とからなることを特
    徴とする請求項1記載のプラスチック製オーナメントの
    製造方法。
  3. 【請求項3】 一対の金型(34,42)よりなる成形金
    型において、 一方の金型は凹型(34)であって加熱手段(36,38)
    を備え、 他方の上記金型(42)は、該金型(42)から樹脂成形空
    間に突出して樹脂成形品(28)を保持する保持手段(4
    8)と、該保持手段(48)に保持された樹脂成形製品(2
    8)を該金型(42)から取り外す取り外し手段(46)と
    を備えることを特徴とする成形金型。
  4. 【請求項4】 上記保持手段(48)は、他方の上記金型
    (42)から略垂直に上記樹脂成形空間に突出する先端部
    (48a)が広がった保持ピン(48)であり、 上記取り外し手段(46)は、該保持ピン(48)と略平行
    に上記樹脂成形空間に突出可能なエジェクトピン(46)
    であることを特徴とする請求項3記載の成形金型。
JP6842894A 1994-04-06 1994-04-06 プラスチック製オーナメントの製造方法および成形金型 Expired - Fee Related JP2944414B2 (ja)

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