JP2943936B2 - プリント評価方法 - Google Patents

プリント評価方法

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JP2943936B2
JP2943936B2 JP2094629A JP9462990A JP2943936B2 JP 2943936 B2 JP2943936 B2 JP 2943936B2 JP 2094629 A JP2094629 A JP 2094629A JP 9462990 A JP9462990 A JP 9462990A JP 2943936 B2 JP2943936 B2 JP 2943936B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は現像とプリントの評価方法に係り、特にフイ
ルムから得られるプリントの品質を評価するプリント評
価方法に関する。
〔従来の技術および発明が解決しようとする課題〕
一般の現像所では、ネガフイルムをフイルムプロセッ
サーで現像処理し、得られたネガフイルムの画像をカラ
ープリンターでペーパーに焼付け、ペーパープロセッサ
ーにより焼付けたペーパーを現像して、撮影されたフイ
ルムからプリントを得ている。近年では、プリンターと
ペーパープロセッサーとを結合したプリンタープロセッ
サーが普及しており、上記と同様に行われる。現像液は
長時間使用するに従い補充液の過不足や空気酸化、液の
蒸発、前工程の液の混入等の影響などにより正常な性能
を保てなくなる。このためプリントの品質を常に良好に
するために、フイルムプロセッサーの現像液とペーパー
プロセッサーの現像液とを常に管理する必要がある。こ
のため従来では、フイルムに複数の条件で予め露光して
作成したフイルム現像評価用コントロールストリップを
フイルムプロセッサーに通すと共に、ペーパーにも複数
の条件で予め露光して作成したペーパー現像評価用コン
トロールストリップをペーパープロセッサーに通し、現
像されたフイルムまたはプリントを濃度測定して現像液
の異常の有無を確認していた。
また、プリンターとプロセッサーとによってカラープ
リントの品質を常に良好に仕上げるためには、現像液を
管理して現像処理を正しく行うこととプリンターの標準
露光条件を適正に機器に設定することが必要である。こ
のためプリンターの設置時に標準露光条件を設定してい
るが、乳剤番号が異なるカラーペーパーを使用する場
合、露光部の露光ランプを交換した場合、現像処理液を
交換した場合、季節の変わり目等で写真の内容が色彩の
多いものから少ないものへ或いはその逆に変化した場合
等においてはプリント条件が変化するため、この標準露
光条件を修正して設定し直す必要がある。また、調光フ
イルタ、ハロゲンランプおよびリフレクタ等を含む光源
系の汚れや劣化又はそのための交換等によってプリント
条件が変化するため、上記と同様に標準露光条件を修正
して設定し直す必要がある。標準露光条件を修正するに
あたっては、グレイの被写体を撮影したネガに相当する
部分の周囲に平均的被写体色に相当する部分を備えた基
準ネガフイルムを用い、この基準ネガフイルムから焼付
現像されたテストプリントの濃度と、あらかじめ焼付現
像された標準となるレフアレンスプリントの濃度(目標
濃度)とを比較して修正している。
フイルム現像評価用コントロールストリップは、パト
ローネに入った状態で供給されるため冷蔵庫での保管が
容易である。またフイルムリーダに接合してフイルムプ
ロセッサーのフイルム挿入部にセットするだけでよい。
一方、ペーパー現像評価用コントロールストリップは、
大きいため冷蔵庫での保管がし難く、またペーパープロ
セッサーやプリンタプロセッサーにセットするときに露
光されないようにケースに収納し更にケースをセットし
てコントロールストリップを押出す必要があるため、コ
ントロールストリップを現像部に挿入するのに慣れる必
要があると共に手間がかかる、という問題がある。
上記のように、フイルム現像評価用コントロールスト
リップはセットし易いため比較的容易に使用されるが、
一般にフイルム現像液はペーパー現像液と比較してより
安定した性能を有している。逆にペーパー現像液は、性
能が変化し易いが、上記のようにペーパー現像評価用コ
ントロールストリップの取扱いに手間がかかるため、充
分に管理されていないのが実情である。
また、フイルムおよびペーパーの現像評価用コントロ
ールストリップの他にプリンターの条件や光源の管理の
ために標準露光条件設定用の基準ネガフイルムが使用さ
れている。このフイルムはフイルムメーター等から標準
の現像液で現像して供給され、実際に使用しているフイ
ルムプロセッサーで現像したものでない。このため、基
準ネガフイルムを用いて設定した標準露光条件は各現像
所において必ずしも適正なものではない。さらにまたコ
ントロールストリップから得られた濃度値もそれぞれの
工程のみを評価しているため、どのようなプリント品質
になるかの予想が困難で、管理に対する不信や無関心の
原因にもなっていた。
本発明は上記の問題点を解決すべく成されたもので、
使用し易くかつ保管し易いというフイルム現像評価用コ
ントロールストリップの利点を利用してプリント品質に
対応した現像液性能管理ができるようにしたプリント評
価方法および各現像所において適正な標準露光条件を設
定することができるプリント条件設定方法を提供するこ
とを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために本発明は、評価用潜像が記
録されたフィルム現像評価用フィルムをフィルム現像部
で現像し、現像によって得られた前記フィルムの画像を
測光して、該画像をペーパーに焼き付けるときの露光条
件を決定し、決定した露光条件を用いて該画像をペーパ
ーに焼き付け、焼付けられたペーパーをペーパー現像部
で現像し、現像によって得られたプリントの濃度を測定
して、フィルム現像液の性能とペーパー現像液の性能と
の組み合わせで定まるプリント品質を評価する。
また、フィルムの画像の測光値と予め定めた基準値と
を比較することにより、フィルム現像の性能を評価して
もよい。また、プリントの濃度の測項値と予め定めた目
標濃度とを比較して、標準露光条件を設定してもよい。
更に、現像によって得られたフィルムの画像をペーパー
に焼き付けるとき、フィルム濃度からのプリントの濃度
が目標濃度となるように標準露光条件を設定するように
してもよい。
更に、本発明では、濃度が少なくとも低濃度、中濃
度、高濃度になる複数の評価用潜像が記録されたフィル
ム現像評価用フィルムをフィルム現像部で現像し、複数
の評価用潜像が記録された部位の現像によって得られた
画像を測光して、該画像をペーパーに焼き付けるときの
露光条件を決定し、決定した露光条件を用いて該画像を
ペーパーに焼付け、該画像が焼付けられたペーパーをペ
ーパー現像部で現像し、現像によって得られたプリント
から2つの濃度を選択し、選択された2つの濃度の差を
用いて、フィルム現像液の性能とペーパー現像液の性能
との組み合わせで定まるプリント品質を評価する。
本発明は、前記複数の評価用潜像が記録された部位の
現像によって得られた画像をペーパーに焼付けるとき前
記低濃度、中濃度、高濃度の少なくとも3つの評価濃度
のうち少なくとも濃度が異なる2つの画像を同じ露光量
でペーパーに焼付けるようにしてもよい。
また、本発明は、フィルム現像評価用フィルムに複数
の評価用潜像が記録された部位の現像によって得られた
画像の濃度を測光し、測光した画像の濃度から2つの濃
度を選択し、選択された2つの濃度の差を用いてフィル
ム現像液の性能を評価するようにしてもよい。
〔作用〕
本発明は、プリント品質がフィルム現像液の性能とペ
ーパー現像液の性能との組合せによって定まる点に着目
し、プリント品質を上記両現像液の性能の組合せで最終
的に決定しようとするものである。
このため、本発明では、評価用潜像が記録されたフィ
ルム現像評価用フィルムをフィルム現像部で現像し、現
像によって得られた前記フィルムの画像を測光して、画
像をペーパーに焼き付けるときの露光条件を決定し、決
定した露光条件を用いて画像をペーパーに焼き付け、焼
付けられたペーパーをペーパー現像部で現像し、現像に
よって得られたプリントの濃度を測定して、フィルム現
像液の性能とペーパー現像液の性能との組み合わせで定
まるプリント品質を評価する。
このように、本発明は、フィルム現像評価用フィル
ム、すなわちフィルム現像評価用コントロールストリッ
プスだけ使用し、フィルム現像液の性能とペーパー現像
液の性能とを区別することなく両現像液の性能の組合せ
でプリント品質を評価している。
なお、フィルムの画像の測光値と予め定めた基準値と
を比較することにより、フィルム現像の性能を評価して
もよい。また、プリントの濃度の測光値と予め定めた目
標濃度とを比較して、標準露光条件を設定してもよい。
更に、現像によって得られたフィルムの画像をペーパー
に焼き付けるとき、フィルム濃度からのプリントの濃度
が目標濃度となるように標準露光条件を設定するように
してもよい。
更に、本発明では、濃度が少なくとも低濃度、中濃
度、高濃度になる複数の評価用潜像が記録されたフィル
ム現像評価用フィルムをフィルム現像部で現像し、複数
の評価用潜像が記録された部位の現像によって得られた
画像を測光して、該画像をペーパーに焼き付けるときの
露光条件を決定し、決定した露光条件を用いて該画像を
ペーパーに焼付け、該画像が焼付けられたペーパーをペ
ーパー現像部で現像し、現像によって得られたプリント
から2つの濃度を選択し、選択された2つの濃度の差を
用いて、フィルム現像液の性能とペーパー現像液の性能
との組み合わせで定まるプリント品質を評価する。本発
明は、前記複数の評価用潜像が記録された部位の現像に
よって得られた画像をペーパーに焼付けるとき前記低濃
度、中濃度、高濃度の少なくとも3つの評価濃度のうち
少なくとも濃度が異なる2つの画像を同じ露光量でペー
パーに焼付けるようにしてもよい。また、本発明は、フ
ィルム現像評価用フィルムに複数の評価用潜像が記録さ
れた部位の現像によって得られた画像の濃度を測光し、
測光した画像の濃度から2つの濃度を選択し、選択され
た2つの濃度の差を用いてフィルム現像液の性能を評価
するようにしてもよい。
以上説明したように本発明では、フィルム現像液の性
能とペーパー現像液の性能との組み合わせで定まるプリ
ント品質を評価するので、総合的なプリント品質の判定
を行うことができる。
なお、本発明では、フィルム現像評価用フィルムだけ
用いているため、保管が容易で使用し易く、またコント
ロールストリップスの種類が低減できる。
上記では、プリント品質が悪化した場合、フィルム現
像液とペーパー現像液とのいずれの性能が低下したかを
判定できないが、現像によって得られた前記フィルムの
画像を測光して、画像をペーパーに焼付けるときの露光
条件を決定し、決定した露光条件を用いて画像をペーパ
ーに焼付け、焼付けられたペーパーをペーパー現像部で
現像し、現像によって得られたプリントの濃度を測定し
て標準露光条件を設定することができる。
この標準露光条件を設定するときには、フィルム濃度
からのプリントの濃度がそれぞれの目標濃度になるよう
に標準露光条件を設定する。
また、本発明では、ペーパー感度の変動を評価できな
いが、ペーパー感度の変動や上記フイルム現像性能の変
動はペーパーに焼付けるときの露光条件を修正して設定
することによって補正可能であり、ペーパー感度の評価
やフイルム現像の評価は本発明にとって重要でない。一
方、3色のγバランスは露光量で補正できないため重要
であり、このため本発明ではプリントの低濃度、中濃度
および高濃度の少なくとも3つの濃度のうちの濃度が異
る少なくとも2つの濃度差を用いてフイルムとペーパー
とを組合せた3色のγバランスを判定する。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明では、フイルム現像液の性
能とペーパー現像液の性能との組み合わせで低まるプリ
ント品質を評価するので、総合的なプリント品質の判定
を行うことができる、という効果が得られる。
〔実施例〕
以下図面を参照して本発明をプリンタプロセッサーに
適用した実施例について詳細に説明する。第1図は、本
発明が適用可能なプリンタープロセッサーを示すもので
ある。このプリンタープロセッサーは、C、M、Yフイ
ルタから成る調光フイルタ17、光拡散ボックス15および
ハロゲンランプ19を備えた光源部10とカラーペーパーを
収納したペーパーマガジン部12とを備えている。また、
ネガキヤリア11に挟持されたカラーネガフイルムの画面
平均濃度等を測光するための2次元イメージセンサ等で
構成された測光部16が配置されている。この測光器16
は、ネガフイルムの濃さによる露光量を標準露光条件と
測光値とに基づいて自動的に決定し、光源部10の調光フ
イルタを制御して露光条件を制御すると共にプリント品
質を評価するための制御回路50に接続されている。ペー
パーマガシン部12から引き出されたカラーペーパーは、
露光部14においてネガフイルムの画像が焼付けられ、リ
ザーバ部18を介してプロセッサー部の発色現像部20に供
給される。発色現像部20で現像されたカラーペーパー
は、漂白定着部22で定着処理された後リンス部24で水洗
されてカラープリントが作成される。水洗されたカラー
プリントは乾燥部26で乾燥処理された後カツタ部28で画
像齣単位に切断される。このカツタ部28には、搬送され
るカラープリントを挟むように制御回路50に接続された
濃度計30が配置されている。また、制御回路50には、デ
ータ等を表示するためのCRT51、データ等を入力するた
めのキーボード53が接続されている。
上記の光源部10の調光フイルタ17と光拡散ボックス15
との間には、露光光路中に挿入可能に減光フイルタ34が
配置されている。減光フイルタ34は、メッシュ状または
スリット状に穴を開けた金属フイルタや多層膜からなる
蒸着フイルタが使用される。この減光フイルタ34はモー
タ等によって必要時に光路中に挿入可能である。
制御回路50では、以下の式に示す露光コントロール値
Ejに基づいて調光フイルタ17を制御することによって焼
付を行う。
logEj=Sj・{Aj(dDj−dwj)+dwj}+Cj ・・・(1) ただし、 であり、 j:R、G、Bのいずれかを表す1〜3のいずれかの数 Dj:焼付けるべきフイルム画像コマの画像濃度(例え
ば、全画面平均濃度) DNj:標準ネガフイルムまたは多数のフイルムコマの平均
画像濃度(例えば、平均全画面濃度) Sj;スロープコントロール値 Aj:カラーコレクション値 Cj:プリンタ、フイルム、印画紙特性に依存するカラー
バランス値 本発明の現像用コントロールストリップは、フイルム
現像とペーパー現像の評価に使用される。このコントロ
ールストリップは従来のネガ現像用コントロールストリ
ップの測定領域であるLD(低濃度部)とHD(高濃度部)
との間に、少なくとも1つの濃度測定領域をもってい
る。例えば、最低濃度Dmin(例えば、ベース濃度)、低
濃度LD(例えば、Dmin+0.3付近の濃度値)、高濃度HD
(例えば、LDより1.6大きい濃度値)、脱銀度管理用濃
度Y−patchの他に、第1の中濃度DM1(例えば、Dmin
0.7付近の濃度値)、第2の中濃度DM2(例えば、Dmin
1.2付近の濃度値)となるように露光されて潜像が記録
されている。このようにLD、HD以外に中濃度DM1、DM2の
測定領域を設けるのは、LD、HDをペーパーに焼付けた場
合、どちらかがペーパーの濃度再現域からはずれてしま
うからである。従って、LD、HD以外にさらに細かい濃度
ステップをフイルム上に設けてもよい。このコントロー
ルストリップをフイルム現像液で現像することにより、
第2図に示すように、上記の潜像に対応した画像60F、6
2F、64F、65F、66F、68Fを備えたネガフイルム70が得ら
れる。また、このネガフイルム70の画像62F、64F、65
F、66Fをペーパーに焼付け、ペーパー現像液で現像し
て、第3図に示すプリント72を得る。
次に第4図を参照して本実施例のフイルム評価ルーチ
ンを説明する。プリント評価用のスイッチがオンされる
と、第4図に示すルーチンが起動される。ステップ100
で濃度計30のランプを点灯する。ランプ点灯数十秒経過
後に濃度計30の濃度測定が可能になる。ステップ102で
減光フイルタ34を露光光路中に挿入し、ステップ104で
減光フイルタ34を通して光源を測光する。ここで、減光
フイルタを挿入するのは、光源光量の変動に対する補正
値または基準値を得るのに際し、測光器16の出力の飽和
を防止するためである。ステップ106では、光源光量の
変動を測定する。光源の測光値と予めメモリに記憶され
ている基準値(または前回の測光値)とを比較し、光源
光量の変化を調べて光源修正値を得る。以後測定値に対
してその修正値でもって修正する。また別の方法とし
て、減光フイルタを挿入した時の測光値を基準値(例え
ば濃度0.00)とするようにしてもよい。次のステップ10
8では、減光フイルタ34を露光光路中から退避させる。
予め、オペレータはコントロールストリップをフイルム
プロセッサーで現像しておき、得られたネガフイルム70
をネガキャリアにセットする。ステップ110でネガフイ
ルム70を測光する。測光は1つの測定領域ずつ測光して
もよく、また2次元イメージセンサ等を用いて複数測定
領域を同時に測光してもよい。
次のステップ112ではフイルム現像管理値、即ち低濃
度LDの測光値、高濃度HDの測光値から低濃度LDの測光値
を減算したコントラスト(HD−LD)、最低濃度Dminの測
光値、脱銀度管理用濃度Y−patchの測光値と予めメモ
リしてある各基準値とを比較することにより、フイルム
現像性能の判定を行う。プリント品質を評価するために
はフイルム管理値として、3色のコントラスト(HD−L
D)だけでもよい。低濃度LDはフイルムの感度及び感度
バランスを管理するときに使用され、最低濃度Dminは現
像液によるカブリを判定するときに使用される。これら
はプリンターによって補正することができるからであ
る。低濃度LDや最低濃度Dminが従来の許容限界からはず
れていてもコントラスト(HD−LD)が許容範囲内にあれ
ば得られるプリント品質は許容範囲にあるといえる。こ
れらの測光値はステップ106で行った光源の変動を修正
した後の値である。ステップ114では、上記のフイルム
現像性能の判定結果およびネガフイルム70の測光値をCR
T51に表示する。
ステップ116では、上記(1)式の標準露光条件とス
テップ110で測光された測光値とを用いて露光条件を演
算する。ペーパー現像性能を評価するためには、HDまた
はLD測定領域とその濃度の間の少なくとも1つの測定領
域とが同じ露光量でプリントされる必要がある。従っ
て、例えばDM1とLDとは (a、bは正の係数)等によりそれぞれDM1とLDの加重
平均値、DM2とHDの加重平均値を各々の画像濃度として
求め、上記(1)を用いて露光量を演算する。なお、こ
の露光条件としては予めメモリに記憶した一定露光条件
を用いてもよい。ステップ118では、上記の露光条件を
用いてネガフイルムの画像をペーパーに焼付け、現像等
の処理を行う。なお、焼付けるにあたって、ネガフイル
ムの画像のいずれか1つの特定画像の決定露光量に対
し、各画像の露光量を一定量、例えば2〜3倍に変更し
て画像をペーパーに焼付けてもよい。
次のステップ120では、露光してから所定時間経過し
たか否か等を判断して露光、現像、定着、乾燥されて形
成されたプリントが測光位置に到達したか否かを判断
し、測光位置に到達したと判断されたときにステップ12
2でプリント画像62P、64P、65P、66Pの濃度を測定す
る。次のステップ124では、プリントした高濃度HD又は
プリントした中濃度DM1の測光値、プリントした高濃度H
Dの測光値から第2の中濃度DM2の測光値を減算した偏差
HD−DM2またはプリントした第1の中濃度DM1の測光値か
らプリントした低濃度LDの測光値を減算した偏差DM1−L
Dおよび未露光部の測光値を最低濃度Dminの測光値とし
て、HDまたはDM1、(HD−DM2)または(DM1−LD)、お
よびDminの各測光値と基準値との偏差を演算してペーパ
ー現像性能の判定を行う。この偏差が例えば±0.15のと
き異常、±0.10〜±0.15のとき警告と判定する。プリン
トした高濃度HD、プリントした中濃度DM1からはペーパ
ーの感度及び感度バランスを判定することができる。こ
の性能の変動はプリンターの標準露光条件の修正で補正
することが可能であり必ずしも必要でない。次のステッ
プ126では、プリントした中濃度DM1の測光値またはプリ
ントした低濃度LDの測光値と予め定めた目標濃度とを比
較し、測光値が目標濃度となるように、カラーバランス
値Cj等の標準露光条件を補正してメモリに記憶する。ま
た、プリントした中濃度DM2、プリントした高濃度HDが
目標濃度となるようにスロープコントロール値Sjを補正
してメモリに記憶する。そして、ステップ128におい
て、上記の測光値、判定結果および標準露光条件の補正
結果をCRTに表示する。
以上説明したように本実施例によれば、ペーパー現像
評価用コントロールストリップを用いずに、フイルム現
像評価用コントロールストリップだけ用いてペーパー現
像液性能を評価することができる。また、フイルム現像
液、ペーパー現像液それぞれの性能評価と同時にフイル
ム現像とペーパー現像とを組合せてペーパーの品質を判
定しているため、総合的なプリント品質の判定を行うこ
とができる。更に、フイルム現像評価用コントロールス
トリップから得られたプリントによって標準露光条件を
補正するため、使用しているフイルム現像の性能に対し
て適正に補正する標準露光条件を設定することができ
る。従来のコントロールストリップによる現像液評価は
それぞれの液の評価であってシステムとしての評価にな
っていなかった。そのため、管理限界からはずれていて
もプリント上では許容できる場合が多く、コントロール
ストリップによる評価の不信につながっていた。本発明
は実際のプリント品質に対応した評価結果が得られる。
なお、上記のコントロールストリップでは1画面に1
つのパターンを記録したが、1画面に2つ以上のパター
ンを形成してもよい。すなわち、例えば1画面に低濃度
LD、中濃度DM1、高濃度HDを記録してもよく、1つの画
面に低濃度LDと中濃度DM1、他の画面に中濃度DM2と高濃
度HD、残りの画面に最低濃度Dminと脱銀度管理用濃度Y
−patchを記録してもよい。コントロールストリップに
おけるパターンの配置は種々考えられるが、要は2つ以
上の濃度域をもち、少なくともネガフイルムの階調バラ
ンスとペーパーの階調バランスを調べることができるよ
うになっていることである。本発明はプリンタプロセッ
サーだけでなく、プリンターとペーパープロセッサーと
の分離したシステムにも同様に適用できるものである。
また、フイルムプロセッサーとプリンタプロセッサーが
一体となった装置やフイルム現像とペーパー現像が一部
または全部共通なプロセッサーを有する装置に対しても
有効に使用できる。なお、本発明において、パターン、
画像、濃度測定域等の語句を用いているが、全て60F、6
2F、64F、65F、66F、62P、64P、65P、66Pを示すもので
ある。これらはパターンであっても画像であっても均一
な濃度測定可能なエリアをもてば本発明に含まれるもの
である。また測光値は濃度値を含むものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明が適用されたプリンタープロセッサーの
概略図、第2図はコントロールストリップを現像して得
られたネガフイルムの平面図、第3図はコントロールス
トリップを焼付けたプリントの平面図、第4図は本発明
の一実施例のプリント品質評価ルーチンを示す流れ図で
ある。 30……濃度計、 34……減光フイルタ。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−98354(JP,A) 特開 昭59−10943(JP,A) 特開 昭55−127548(JP,A) 特開 昭61−185749(JP,A) 特開 昭62−153956(JP,A) 実開 昭61−137950(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03B 27/72 - 27/80 G03B 15/00 - 15/10

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】評価用潜像が記録されたフィルム現像評価
    用フィルムをフィルム現像部で現像し、現像によって得
    られた前記フィルムの画像を測光して、該画像をペーパ
    ーに焼き付けるときの露光条件を決定し、決定した露光
    条件を用いて該画像をペーパーに焼き付け、焼付けられ
    たペーパーをペーパー現像部で現像し、現像によって得
    られたプリントの濃度を測定して、フィルム現像液の性
    能とペーパー現像液の性能との組み合わせで定まるプリ
    ント品質を評価するプリント評価方法。
  2. 【請求項2】前記フィルムの画像の測光値と予め定めた
    基準値とを比較することにより、フィルム現像の性能を
    評価する請求項(1)のプリント評価方法。
  3. 【請求項3】前記プリントの濃度の測光値と予め定めた
    目標濃度とを比較して、標準露光条件を設定する請求項
    (1)又は請求項(2)記載のプリント評価方法。
  4. 【請求項4】前記現像によって得られた前記フィルムの
    画像をペーパーに焼き付けるとき、フィルム濃度からの
    プリントの濃度が目標濃度となるように前記標準露光条
    件を設定する請求項(3)記載のプリント評価方法。
  5. 【請求項5】濃度が少なくとも低濃度、中濃度、高濃度
    になる複数の評価用潜像が記録されたフィルム現像評価
    用フィルムをフィルム現像部で現像し、複数の評価用潜
    像が記録された部位の現像によって得られた画像を測光
    して、該画像をペーパーに焼き付けるときの露光条件を
    決定し、決定した露光条件を用いて該画像をペーパーに
    焼付け、該画像が焼付けられたペーパーをペーパー現像
    部で現像し、現像によって得られたプリントから2つの
    濃度を選択し、選択された2つの濃度の差を用いて、フ
    ィルム現像液の性能とペーパー現像液の性能との組み合
    わせで定まるプリント品質を評価するプリント評価方
    法。
  6. 【請求項6】前記複数の評価用潜像が記録された部位の
    現像によって得られた画像をペーパーに焼付けるとき前
    記低濃度、中濃度、高濃度の少なくとも3つの評価濃度
    のうち少なくとも濃度が異なる2つの画像を同じ露光量
    でペーパーに焼付ける請求項(5)のプリント評価方
    法。
  7. 【請求項7】前記フィルム現像評価用フィルムに複数の
    評価用潜像が記録された部位の現像によって得られた画
    像の濃度を測光し、測光した画像の濃度から2つの濃度
    を選択し、選択された2つの濃度の差を用いてフィルム
    現像液の性能を評価する請求項(5)又は請求項(6)
    のプリント評価方法。
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