JP2943605B2 - 透明スチレン系樹脂組成物 - Google Patents

透明スチレン系樹脂組成物

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JP2943605B2 JP11892094A JP11892094A JP2943605B2 JP 2943605 B2 JP2943605 B2 JP 2943605B2 JP 11892094 A JP11892094 A JP 11892094A JP 11892094 A JP11892094 A JP 11892094A JP 2943605 B2 JP2943605 B2 JP 2943605B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は熱履歴時の色調安定性お
よび成形品色調、透明度、衝撃強度、成形性に優れた透
明スチレン系樹脂組成物に関し、更に詳しくは、特定の
フェノール系酸化防止剤を特定のチオ−ジ(脂肪酸アル
キルエステル)系酸化防止剤と併用して特定の透明スチ
レン系樹脂組成物に用いた成形時の色調安定性および成
形品色調、透明度、衝撃強度、成形性に優れた透明スチ
レン系樹脂組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ジエン系ゴム等にスチレン系単量体及び
メタクリル酸メチルとその他のビニル系単量体をグラフ
ト共重合させた透明スチレン系樹脂組成物は、衝撃強
度、成形性、外観、透明度等が良好であるので広い用途
で使用されている。しかしながら該組成物は熱履歴時、
特に成形時に黄変しやすいという欠点も持ち合わせてい
るためその中に安定剤組成物を添加することにより熱及
び酸素の影響に対して該樹脂組成物の色調を安定化する
必要がある。また該樹脂組成物製品を安定して市場に供
給するためにはその色調安定化効果は長期間にわたって
保持されるものでなければならない。
【0003】従来スチレン系樹脂組成物の色調安定剤と
して種々の酸化防止剤が提案されてきた。特公昭48−
527ではソルビットあるいはマンニット又はソルビッ
ト及びマンニットの混合物並びに、2,2−メチレンビ
ス(4,6−ジアルキルフェノール)酸化防止剤からな
る安定剤組成物を混入する方法を挙げているが、ソルビ
ットあるいはマンニット又はソルビット及びマンニット
の混合物は熱安定性に乏しいため成形時の黄変抑制効果
は不十分であった。特公昭61−36870では2,2
−アルキレンビスフェノール系酸化防止剤とチオ−ジ
(脂肪酸アルキルエステル)系酸化防止剤を併用するこ
とによって熱履歴時の樹脂の着色を防止する提案がなさ
れている。しかし、この方法によっても熱履歴時の樹脂
の着色防止は十分ではなかった。さらに特公昭61−3
6870では2,2−アルキレンビスフェノール系酸化
防止剤とチオ−ジ(脂肪酸アルキルエステル)系酸化防
止剤と併用してホスファフェナントレン系酸化防止剤を
使用すると熱履歴時の色調安定性が向上するとされてい
るが、ホスファフェナントレン系酸化防止剤は加水分解
されやすい化合物であるため、その色調安定化効果は長
期間保持されるものではなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等は上記欠点
を改良すべく種々検討した結果、特定の共重合体および
グラフト共重合体と特定のフェノール系酸化防止剤およ
びチオ−ジ(脂肪酸アルキルエステル)系酸化防止剤を
併用して特定の配合組成で組み合わせることにより透明
スチレン系樹脂組成物の成形時の黄変を著しく抑制する
と共にその抑制効果を長期間にわたって保持させ、かつ
良好な成形品色調、透明度、衝撃強度、成形性を与える
ことを見いだした。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、メタ
クリル酸メチル50〜90重量%、アクリロニトリル0
〜20重量%、スチレン10〜40重量%からなる還元
粘度ηsp/cが0.3〜0.4dl/gである共重合体
(A)40〜80重量部、ゲル含有率70〜90重量
%、重量平均粒子径0.1〜0.5μmのポリブタジエ
ン30〜60重量部に、メタクリル酸メチル50〜90
重量%、アクリロニトリル0〜20重量%、スチレン1
0〜40重量%の組成からなる共重合体40〜70重量
部がグラフトした還元粘度ηsp/cが0.2〜0.4d
l/gであるグラフト共重合体(B)20〜60重量部
からなる透明スチレン系樹脂組成物100重量部に対し
て、2,2´−メチレンビス(4−アルキル−6−t−
ブチルフェノール)[ここでアルキル基は1または2個
の炭素原子を有するものである。]0.05〜1重量部
及びジラウリルチオジプロピオネート、ジミリスチルチ
オジプロピオネート、ジステアリルチオジプロピオネー
トから選ばれる一種または二種以上のジプロピオン酸エ
ステル化合物0.1〜1重量部を配合してなる色調安定
性の優れた透明スチレン系樹脂組成物を提供するもので
ある。
【0006】本発明に用いられる共重合体(A)を構成
するメタクリル酸メチルは50〜90重量%である。5
0重量%未満及び90重量%を越えると透明度が低下す
るために好ましくない。好ましくは60〜80重量%で
あり、特に好ましくは65〜75重量%である。
【0007】本発明に用いられる共重合体(A)を構成
するアクリロニトリルは0〜20重量%である。20重
量%を越えると熱履歴時の色調安定性が低下するために
好ましくない。好ましくは0〜10重量%であり、特に
好ましくは0〜5重量%である。
【0008】本発明に用いられる共重合体(A)を構成
するスチレンは10〜40重量%である。10重量%未
満及び40重量%を越えると透明度が低下するために好
ましくない。好ましくは15〜35重量%であり、特に
好ましくは20〜30重量%である。
【0009】本発明に用いられるグラフト共重合体
(B)を構成するポリブタジエンは30〜60重量部で
ある。30重量部未満では衝撃強度が低下し、60重量
部を越えると超過では溶融粘度が上昇して成形性が困難
になるために好ましくない。好ましくは35〜55重量
部であり、特に好ましくは40〜50重量部である。
【0010】本発明に用いられるグラフト共重合体
(B)を構成するメタクリル酸メチルは単量体混和物中
に50〜90重量%である。50重量%未満及び90重
量%を越えると透明度が低下するために好ましくない。
好ましくは60〜80重量%であり、特に好ましくは6
5〜75重量%である。
【0011】本発明に用いられるグラフト共重合体
(B)を構成するアクリロニトリルは単量体混和物中に
0〜20重量%である。20重量%を越えると熱履歴時
の色調安定性が低下するために好ましくない。好ましく
は0〜15重量%であり、特に好ましくは0〜10重量
%である。
【0012】本発明に用いられるグラフト共重合体
(B)を構成するスチレンは単量体混和物中に10〜4
0重量%である。10重量%未満及び40重量%を越え
ると透明度が低下するために好ましくない。好ましくは
15〜35重量%であり、特に好ましくは20〜30重
量%である。
【0013】本発明に用いられるグラフト共重合体
(B)を構成するポリブタジエンのゲル含有率は70〜
90重量%であり、クロロホルム中に室温で24時間ポ
リブタジエンを浸漬後に測定した不溶分の重量分率であ
る。70重量%未満では熱履歴時の色調安定性が低下す
るために好ましくなく、90重量%を越えると衝撃強度
が低下するために好ましくない。好ましくは75〜85
重量%である。
【0014】本発明に用いられるグラフト共重合体
(B)を構成するポリブタジエンの重量平均粒子径は
0.1〜0.5μmである。0.1μm未満では衝撃強
度が低下するために好ましくなく、0.5μmを越える
と透明度が低下し、かつ溶融粘度が上昇して成形性が困
難になるために好ましくない。好ましくは0.1〜0.
3μmであり、特に好ましくは0.15〜0.25μm
である。
【0015】本発明に用いられる共重合体(A)の還元
粘度ηsp/cは0.3〜0.4dl/gであり、グラフ
ト共重合体(B)の還元粘度ηsp/cは0.2〜0.4
dl/gである。これらの還元粘度は30℃のメチルエ
チルケトン溶媒中で測定したものであり、濃度cは0.
40±.04g/dlである。共重合体(A)について
は還元粘度が0.3dl/g未満では衝撃強度が低下
し、0.4dl/gを越えると溶融粘度が上昇して成形
性が困難になるために好ましくない。好ましくは還元粘
度が0.3〜0.38dl/gの範囲であり、特に好ま
しくは、0.31〜0.37dl/gである。グラフト
共重合体(B)については還元粘度が0.2dl/g未
満では衝撃強度が低下し、0.4dl/gを越えると溶
融粘度が上昇して成形性が困難になるために好ましくな
い。好ましくは0.2〜0.35dl/gであり、特に
好ましくは0.22〜0.32dl/gである。
【0016】本発明の透明スチレン系樹脂組成物を構成
する共重合体(A)とグラフト共重合体(B)の配合組
成は共重合体(A)40〜80重量部、グラフト共重合
体(B)20〜60重量部である。共重合体(A)が4
0重量部未満もしくはグラフト共重合体(B)が60重
量部を越えると溶融粘度が上昇して成形性が困難になる
ために好ましくない。また共重合体(A)が80重量部
を越え、もしくはグラフト共重合体(B)が20重量部
未満であると衝撃強度が低下するために好ましくない。
好ましくは共重合体(A)45〜75重量部、グラフト
共重合体(B)25〜55重量部であり、特に好ましく
は共重合体(A)50〜75重量部、グラフト共重合体
(B)25〜50重量部である。
【0017】本発明に用いられる2,2´−メチレンビ
ス(4−アルキル−6−t−ブチルフェノール)[ここ
でアルキル基は1または2個の炭素原子を有するもので
ある。]の添加量は0.05〜1重量部である。0.0
5重量部未満では熱履歴時の色調安定性が低下するため
に好ましくなく、1重量部を越えると添加量に比例した
色調安定化効果が得られないために経済的に不利であり
好ましくない。好ましくは0.05〜0.5重量部であ
り、特に好ましくは0.05〜0.3重量部である。
【0018】本発明に用いられる2,2´−メチレンビ
ス(4−アルキル−6−t−ブチルフェノール)は4位
のアルキル基の炭素原子数が1または2個のフェノール
系酸化防止剤であり、2,2´−メチレンビス(4−メ
チル−6−t−ブチルフェノ−ル)、2,2´−メチレ
ンビス(4−エチル−6−t−ブチルフェノ−ル)など
があり、好ましくは2,2´−メチレンビス(4−エチ
ル−6−t−ブチルフェノ−ル)が用いられる。
【0019】本発明に用いられるジプロピオン酸エステ
ル化合物の添加量は0.1〜1重量部である。0.1重
量部未満では熱履歴時の色調安定性が低下するために好
ましくなく、1重量部を越えると添加量に比例した色調
安定化効果が得られないために経済的に不利であり好ま
しくない。好ましくは0.1〜0.5重量部であり、特
に好ましくは0.1〜0.3重量部である。
【0020】本発明の透明スチレン系組成物に更に周知
の燐系安定剤、紫外線吸収剤等を添加することによって
その酸化安定性、耐熱性、耐光性を一層改善することが
できる。
【0021】燐系安定剤としては、ジフェニル- モノ-i
- デシルホスファイト、トリスノニルフェニルホスファ
イト、トリス( モノ、ジノニルフェニル) ホスファイ
ト、トリス( ジ-t- ブチルフェニル) ホスファイトなど
が用いられるが、好ましくはトリスノニルフェニルホス
ファイト、トリス( モノ、ジノニルフェニル) ホスファ
イトが用いられる。
【0022】紫外線吸収剤としては、2-ヒドロキシ-4-
メトキシベンゾフェノン、2-ヒドロキシ-4- オクトキシ
ベンゾフェノン、2-(2- ヒドロキシ-5- メチルフェニ
ル) ベンゾトリアゾール、2-[2- ヒドロキシ-3-(3、4、5、
6-テトラヒドロフタリミドメチル)-5-メチルフェニル]
ベンゾトリアゾール、2-(2- ヒドロキシ-3-t- ブチル-5
- メチルフェニル)-5-クロロベンゾトリアゾール、2-(2
- ヒドロキシ-3、5- ジ-t- ブチルフェニル) ベンゾトリ
アゾール、2-(2- ヒドロキシ-5-t- オクチルフェニル)
ベンゾトリアゾール、2-(2- ヒドロキシ-3、5- ジ-t- ア
ミルフェニル) ベンゾトリアゾール、2、4-ジ-t- ブチル
フェニル-3、5- ジ-t- ブチル-4- ヒドロキシベンゾエー
ト、2、2'- ジヒドロキシ-4- メトキシベンゾフェノン、
[2、2' チオビス(4-t- オクチルフェノラート)]-n- ブチ
ルアミンニッケルIIなどが用いられるが、好ましくは
2-ヒドロキシ-4- メトキシベンゾフェノン、2-ヒドロキ
シ-4- オクトキシベンゾフェノン、2-(2- ヒドロキシ-5
- メチルフェニル) ベンゾトリアゾールが用いられる。
【0023】その他必要に応じて、本発明の透明スチレ
ン系樹脂には、上記の安定剤の組み合わせに加えて周知
の蛍光増白剤、金属不活性化剤、帯電防止剤、顔料、金
属石鹸、難燃剤、可塑剤、滑剤等を包含させることがで
きる。
【0024】蛍光増白剤としては2、5-ビス[5'-t-ブチル
ベンゾオキザゾリル(2)]チオフェンなどが用いられる。
【0025】金属不活性化剤としてはN、N'- ビス[3-(3、
5-ジ-t- ブチル-4- ヒドロキシフェニル) プロピオニ
ル] ヒドラジン、ベンゾトリアゾール、メチルベンゾト
リアゾール、メチルベンゾトリアゾールカリウム塩など
が用いられる。
【0026】帯電防止剤としてはポリエチレンオキシ
ド、ポリエーテルエステルアミド、ポリエーテルアミド
イミド、エチレンオキシド−エピハロヒドリン共重合
体、メトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレ
ート共重合体、4級アンモニウム塩含有(メタ)アクリ
レート共重合体、4級アンモニウム塩含有マレイミド共
重合体、4級アンモニウム塩含有メタクリルイミド共重
合体、ポリスチレンスルホン酸ソーダ、カルボベタイン
グラフト共重合体、第一級アルキルアミン、第三級アル
キルアミン、第4級アルキルアンモニウム塩、リシノレ
イン酸硫酸エステルソーダ塩、リシルイン酸エステル硫
酸エステルソーダ塩、硫酸化オレイン酸エチルアニリ
ン、オレイルアルコール硫酸エステルソーダ塩、アルキ
ル硫酸エステルソーダ塩、脂肪酸エチルスルフォン酸ソ
ーダ塩、アルキルナフタレンスルフォン酸ソーダ塩、ア
ルキルベンゼンスルフォン酸ソーダ塩、コハク酸エステ
ルスルフォン酸ソーダ塩、燐酸エステルソーダ塩、ソル
ビタンモノ脂肪酸エステル、脂肪酸ペンタエリスリット
などが用いられる。
【0027】本発明の透明スチレン系樹脂組成物の配合
方法は、特に限定されるものではなく、例えば、ヘンシ
ェルミキサー、バンバリーミキサー、ニーダー、ロール
または押出機等により配合することができる。
【0028】[実施例]実施例及び、比較例に基づい
て、本発明を具体的に説明する。
【0029】1.色調安定性評価方法 (1)後項5で製造した透明スチレン系樹脂組成物のペ
レットを空気中80℃で3時間乾燥した。 (2)乾燥した該樹脂組成物のペレットを、シリンダー
温度を250℃に温調した東芝(株)製IS50A成形
機内に充填し、即時に成形した角板成形品(厚さ3m
m)のイエローネスインデックス(以下YI値)を色差
計で測定し、これを初期YI値とした。 (3)充分乾燥した該樹脂組成物のペレットを成形機内
に充填し、30分間滞留させた後に連続して成形した前
項(2)と同じ形状の成形品のYI値を色差計で測定し
た。この成形品の中で最も高いYI値と上記初期YI値
との差をΔYIとした。 (4)測定結果を表1に示した。 (5)初期YI値とΔYIが共に小さいほど熱履歴時の
色調安定性に優れた樹脂である。
【0030】2.透明性評価方法 (1)東洋精機(株)製直読ヘイズメーターにて前項1
(2)で得た成形品のヘイズ値[%]を測定した。測定
結果を表1に示した。 (2)ヘイズ値が低いほど透明度に優れた樹脂である。
【0031】3.耐衝撃性評価方法 (1)前項1(1)で乾燥したペレットを用いて試験片
を成形し、ASTM−D256に従って1/2インチI
zod衝撃強さ[kgf/cm2 ]を測定した。測定結果を表
1に示した。 (2)Izod衝撃強さが高いほど衝撃強度に優れた樹
脂である。
【0032】4.成形性評価方法 (1)前項1(1)で乾燥したペレットを用いてISO
−1133に従い220℃/荷重10kgの条件でメル
トフローレート(以下MFR)[g/10分]を測定した。
測定結果を表1に示した。 (2)MFRが高いほど成形性に優れた樹脂である。
【0033】 5.実施例と比較例の製造方法 [参考例1]共重合体(A)の製造方法 メタクリル酸メチル 70 重量% アクリロニトリル 5 重量% スチレン 25 重量% t−ドデシルメルカプタン 0.5 重量% アゾビスイソブチロニトリル 0.4 重量% メタクリル酸メチル−アクリルアミド共重合体 7 重量% 脱イオン水 150 重量% 以上の物質を重合容器に仕込み撹拌しつつ80±5℃に
て3時間懸濁重合を行い、重合終了後これを脱水、乾燥
して共重合体(A)を得た。得られた共重合体(A)の
還元粘度ηsp/cは0.36dl/gだった。
【0034】 [参考例2]共重合体(A)の製造方法 メタクリル酸メチル 25 重量% アクリロニトリル 25 重量% スチレン 50 重量% t−ドデシルメルカプタン 0.5 重量% アゾビスイソブチロニトリル 0.4 重量% メタクリル酸メチル−アクリルアミド共重合体 7 重量% 脱イオン水 150 重量% 以上の物質を重合容器に仕込み撹拌しつつ80±5℃に
て3時間懸濁重合を行い、重合終了後これを脱水、乾燥
して共重合体(A)を得た。得られた共重合体(A)の
還元粘度ηsp/cは0.33dl/gだった。
【0035】 [参考例3]共重合体(A)の製造方法 メタクリル酸メチル 70 重量% アクリロニトリル 5 重量% スチレン 25 重量% t−ドデシルメルカプタン 0.5 重量% アゾビスイソブチロニトリル 0.8 重量% メタクリル酸メチル−アクリルアミド共重合体 7 重量% 脱イオン水 150 重量% 以上の物質を重合容器に仕込み撹拌しつつ80±5℃に
て3時間懸濁重合を行い、重合終了後これを脱水、乾燥
して共重合体(A)を得た。得られた共重合体(A)の
還元粘度ηsp/cは0.20dl/gだった。
【0036】 [参考例4]共重合体(A)の製造方法 メタクリル酸メチル 70 重量% アクリロニトリル 5 重量% スチレン 25 重量% t−ドデシルメルカプタン 0.2 重量% アゾビスイソブチロニトリル 0.4 重量% メタクリル酸メチル−アクリルアミド共重合体 7 重量% 脱イオン水 150 重量% 以上の物質を重合容器に仕込み撹拌しつつ80±5℃に
て3時間懸濁重合を行い、重合終了後これを脱水、乾燥
して共重合体(A)を得た。得られた共重合体(A)の
還元粘度ηsp/cは0.50dl/gだった。
【0037】 [参考例5]グラフト共重合体(B)の製造方法 1,3-ポリブタジエン(ゲル含有率80重量%、 重量平均粒子径0.2μm) 5 0 重量部 オレイン酸カリウム 0.5 重量部 D−グルコース 0.5 重量部 ピロリン酸ナトリウム 0.5 重量部 硫酸第1鉄 0.01重量部 脱イオン水 150 重量部 以上の物質を重合容器に仕込み60℃で1時間撹拌し
た。1時間経過後、重合溶液温度を常に60±5℃に保
ちながら撹拌しつつ、メタクリル酸メチル70重量%、
アクリロニトリル5重量%、スチレン25重量%からな
る単量体混合物50重量部とn−オクチルメルカプタン
0.3重量部の混合溶液(a)とクメンハイドロパーオ
キサイド0.2重量部とオレイン酸カリウム2重量部の
混合溶液(b)の追加仕込みを同時に開始した。この後
(a)は7時間、(b)は9時間かけてそれぞれ重合容
器内に等速で仕込んだ。
【0038】追加仕込み終了後、得られたグラフト共重
合体ラテックスを3重量部の硫酸を含む95℃の水溶液
900重量部中に仕込んだ。10分経過後3重量部の水
酸化ナトリウムを追添加した。30分経過後、凝集した
グラフト共重合体を脱水、乾燥してグラフト共重合体
(B)を得た。得られたグラフト共重合体(B)の還元
粘度ηsp/cは0.27dl/gだった。
【0039】 [参考例6]グラフト共重合体(B)の製造方法 1,3-ポリブタジエン(ゲル含有率60重量%、 平均粒子径0.2μm) 50 重量部 オレイン酸カリウム 0.5 重量部 D−グルコース 0.5 重量部 ピロリン酸ナトリウム 0.5 重量部 硫酸第1鉄 0.01重量部 脱イオン水 150 重量部 以上の物質を重合容器に仕込み60℃で1時間撹拌し
た。1時間経過後、重合溶液温度を常に60±5℃に保
ちながら撹拌しつつ、メタクリル酸メチル70重量%、
アクリロニトリル5重量%、スチレン25重量%からな
る単量体混合物50重量部とn−オクチルメルカプタン
0.3重量部の混合溶液(a)とクメンハイドロパーオ
キサイド0.2重量部とオレイン酸カリウム2重量部の
混合溶液(b)の追加仕込みを同時に開始した。この後
(a)は7時間、(b)は9時間かけてそれぞれ重合容
器内に等速で仕込んだ。
【0040】追加仕込み終了後、得られたグラフト共重
合体ラテックスを3重量部の硫酸を含む95℃の水溶液
900重量部中に仕込んだ。10分経過後3重量部の水
酸化ナトリウムを追添加した。30分経過後、凝集した
グラフト共重合体を脱水、乾燥してグラフト共重合体
(B)を得た。得られたグラフト共重合体(B)の還元
粘度ηsp/cは0.24dl/gだった。
【0041】 [参考例7]グラフト共重合体(B)の製造方法 1,3-ポリブタジエン(ゲル含有率95重量%、 平均粒子径0.2μm) 50 重量部 オレイン酸カリウム 0.5 重量部 D−グルコース 0.5 重量部 ピロリン酸ナトリウム 0.5 重量部 硫酸第1鉄 0.01重量部 脱イオン水 150 重量部 以上の物質を重合容器に仕込み60℃で1時間撹拌し
た。1時間経過後、重合溶液温度を常に60±5℃に保
ちながら撹拌しつつ、メタクリル酸メチル70重量%、
アクリロニトリル5重量%、スチレン25重量%からな
る単量体混合物50重量部とn−オクチルメルカプタン
0.3重量部の混合溶液(a)とクメンハイドロパーオ
キサイド0.2重量部とオレイン酸カリウム2重量部の
混合溶液(b)の追加仕込みを同時に開始した。この後
(a)は7時間、(b)は9時間かけてそれぞれ重合容
器内に等速で仕込んだ。
【0042】追加仕込み終了後、得られたグラフト共重
合体ラテックスを3重量部の硫酸を含む95℃の水溶液
900重量部中に仕込んだ。10分経過後3重量部の水
酸化ナトリウムを追添加した。30分経過後、凝集した
グラフト共重合体を脱水、乾燥してグラフト共重合体
(B)を得た。得られたグラフト共重合体(B)の還元
粘度ηsp/cは0.31dl/gだった。
【0043】 [参考例8]グラフト共重合体(B)の製造方法 1,3-ポリブタジエン(ゲル含有率80重量%、 平均粒子径0.05μm) 20 重量部 オレイン酸カリウム 0.5 重量部 D−グルコース 0.5 重量部 ピロリン酸ナトリウム 0.5 重量部 硫酸第1鉄 0.01重量部 脱イオン水 150 重量部 以上の物質を重合容器に仕込み60℃で1時間撹拌し
た。1時間経過後、重合溶液温度を常に60±5℃に保
ちながら撹拌しつつ、メタクリル酸メチル70重量%、
アクリロニトリル5重量%、スチレン25重量%からな
る単量体混合物50重量部とn−オクチルメルカプタン
0.3重量部の混合溶液(a)とクメンハイドロパーオ
キサイド0.2重量部とオレイン酸カリウム2重量部の
混合溶液(b)の追加仕込みを同時に開始した。この後
(a)は7時間、(b)は9時間かけてそれぞれ重合容
器内に等速で仕込んだ。
【0044】追加仕込み終了後、得られたグラフト共重
合体ラテックスを3重量部の硫酸を含む95℃の水溶液
900重量部中に仕込んだ。10分経過後3重量部の水
酸化ナトリウムを追添加した。30分経過後、凝集した
グラフト共重合体を脱水、乾燥してグラフト共重合体
(B)を得た。得られたグラフト共重合体(B)の還元
粘度ηsp/cは0.23dl/gだった。
【0045】 [参考例9]グラフト共重合体(B)の製造方法 1,3-ポリブタジエン(ゲル含有率80重量%、 平均粒子径1.0μm) 70 重量部 オレイン酸カリウム 0.5 重量部 D−グルコース 0.5 重量部 ピロリン酸ナトリウム 0.5 重量部 硫酸第1鉄 0.01重量部 脱イオン水 150 重量部 以上の物質を重合容器に仕込み60℃で1時間撹拌し
た。1時間経過後、重合溶液温度を常に60±5℃に保
ちながら撹拌しつつ、メタクリル酸メチル70重量%、
アクリロニトリル5重量%、スチレン25重量%からな
る単量体混合物50重量部とn−オクチルメルカプタン
0.3重量部の混合溶液(a)とクメンハイドロパーオ
キサイド0.2重量部とオレイン酸カリウム2重量部の
混合溶液(b)の追加仕込みを同時に開始した。この後
(a)は7時間、(b)は9時間かけてそれぞれ重合容
器内に等速で仕込んだ。
【0046】追加仕込み終了後、得られたグラフト共重
合体ラテックスを3重量部の硫酸を含む95℃の水溶液
900重量部中に仕込んだ。10分経過後3重量部の水
酸化ナトリウムを追添加した。30分経過後、凝集した
グラフト共重合体を脱水、乾燥してグラフト共重合体
(B)を得た。得られたグラフト共重合体(B)の還元
粘度ηsp/cは0.35dl/gだった。
【0047】 [参考例10]グラフト共重合体(B)の製造方法 1,3-ポリブタジエン(ゲル含有率80重量%、 平均粒子径0.2μm) 20 重量部 オレイン酸カリウム 0.5 重量部 D−グルコース 0.5 重量部 ピロリン酸ナトリウム 0.5 重量部 硫酸第1鉄 0.01重量部 脱イオン水 150 重量部 以上の物質を重合容器に仕込み60℃で1時間撹拌し
た。1時間経過後、重合溶液温度を常に60±5℃に保
ちながら撹拌しつつ、メタクリル酸メチル70重量%、
アクリロニトリル5重量%、スチレン25重量%からな
る単量体混合物80重量部とn−オクチルメルカプタン
0.3重量部の混合溶液(a)とクメンハイドロパーオ
キサイド0.2重量部とオレイン酸カリウム2重量部の
混合溶液(b)の追加仕込みを同時に開始した。この後
(a)は7時間、(b)は9時間かけてそれぞれ重合容
器内に等速で仕込んだ。追加仕込み終了後、得られたグ
ラフト共重合体ラテックスを3重量部の硫酸を含む95
℃の水溶液900重量部中に仕込んだ。10分経過後3
重量部の水酸化ナトリウムを追添加した。30分経過
後、凝集したグラフト共重合体を脱水、乾燥してグラフ
ト共重合体(B)を得た。得られたグラフト共重合体
(B)の還元粘度ηsp/cは0.21dl/gだった。
【0048】 [参考例11]グラフト共重合体(B)の製造方法 1,3-ポリブタジエン(ゲル含有率80重量%、 平均粒子径0.2μm) 70 重量部 オレイン酸カリウム 0.5 重量部 D−グルコース 0.5 重量部 ピロリン酸ナトリウム 0.5 重量部 硫酸第1鉄 0.01重量部 脱イオン水 150 重量部 以上の物質を重合容器に仕込み60℃で1時間撹拌し
た。1時間経過後、重合溶液温度を常に60±5℃に保
ちながら撹拌しつつ、メタクリル酸メチル70重量%、
アクリロニトリル5重量%、スチレン25重量%からな
る単量体混合物30重量部とn−オクチルメルカプタン
0.3重量部の混合溶液(a)とクメンハイドロパーオ
キサイド0.2重量部とオレイン酸カリウム2重量部の
混合溶液(b)の追加仕込みを同時に開始した。この後
(a)は7時間、(b)は9時間かけてそれぞれ重合容
器内に等速で仕込んだ。
【0049】追加仕込み終了後、得られたグラフト共重
合体ラテックスを3重量部の硫酸を含む95℃の水溶液
900重量部中に仕込んだ。10分経過後3重量部の水
酸化ナトリウムを追添加した。30分経過後、凝集した
グラフト共重合体を脱水、乾燥してグラフト共重合体
(B)を得た。得られたグラフト共重合体(B)の還元
粘度ηsp/cは0.37dl/gだった。
【0050】 [参考例12]グラフト共重合体(B)の製造方法 1,3-ポリブタジエン(ゲル含有率80重量%、 平均粒子径0.2μm) 50 重量部 オレイン酸カリウム 0.5 重量部 D−グルコース 0.5 重量部 ピロリン酸ナトリウム 0.5 重量部 硫酸第1鉄 0.01重量部 脱イオン水 150 重量部 以上の物質を重合容器に仕込み60℃で1時間撹拌し
た。1時間経過後、重合溶液温度を常に60±5℃に保
ちながら撹拌しつつ、メタクリル酸メチル70重量%、
アクリロニトリル5重量%、スチレン25重量%からな
る単量体混合物50重量部とn−オクチルメルカプタン
0.3重量部の混合溶液(a)とクメンハイドロパーオ
キサイド0.4重量部とオレイン酸カリウム2重量部の
混合溶液(b)の追加仕込みを同時に開始した。この後
(a)は7時間、(b)は9時間かけてそれぞれ重合容
器内に等速で仕込んだ。
【0051】追加仕込み終了後、得られたグラフト共重
合体ラテックスを3重量部の硫酸を含む95℃の水溶液
900重量部中に仕込んだ。10分経過後3重量部の水
酸化ナトリウムを追添加した。30分経過後、凝集した
グラフト共重合体を脱水、乾燥してグラフト共重合体
(B)を得た。得られたグラフト共重合体(B)の還元
粘度ηsp/cは0.14dl/gだった。
【0052】 [参考例13]グラフト共重合体(B)の製造方法 1,3-ポリブタジエン(ゲル含有率80重量%、 平均粒子径0.2μm) 50 重量部 オレイン酸カリウム 0.5 重量部 D−グルコース 0.5 重量部 ピロリン酸ナトリウム 0.5 重量部 硫酸第1鉄 0.01重量部 脱イオン水 150 重量部 以上の物質を重合容器に仕込み60℃で1時間撹拌し
た。1時間経過後、重合溶液温度を常に60±5℃に保
ちながら撹拌しつつ、メタクリル酸メチル70重量%、
アクリロニトリル5重量%、スチレン25重量%からな
る単量体混合物50重量部とn−オクチルメルカプタン
0.1重量部の混合溶液(a)とクメンハイドロパーオ
キサイド0.2重量部とオレイン酸カリウム2重量部の
混合溶液(b)の追加仕込みを同時に開始した。この後
(a)は7時間、(b)は9時間かけてそれぞれ重合容
器内に等速で仕込んだ。
【0053】追加仕込み終了後、得られたグラフト共重
合体ラテックスを3重量部の硫酸を含む95℃の水溶液
900重量部中に仕込んだ。10分経過後3重量部の水
酸化ナトリウムを追添加した。30分経過後、凝集した
グラフト共重合体を脱水、乾燥してグラフト共重合体
(B)を得た。得られたグラフト共重合体(B)の還元
粘度ηsp/cは0.50dl/gだった。
【0054】 [参考例14]グラフト共重合体(B)の製造方法 1,3-ポリブタジエン(ゲル含有率80重量%、 平均粒子径0.2μm) 50 重量部 オレイン酸カリウム 0.5 重量部 D−グルコース 0.5 重量部 ピロリン酸ナトリウム 0.5 重量部 硫酸第1鉄 0.01重量部 脱イオン水 150 重量部 以上の物質を重合容器に仕込み60℃で1時間撹拌し
た。1時間経過後、重合溶液温度を常に60±5℃に保
ちながら撹拌しつつ、メタクリル酸メチル25重量%、
アクリロニトリル25重量%、スチレン50重量%から
なる単量体混合物50重量部とn−オクチルメルカプタ
ン0.3重量部の混合溶液(a)とクメンハイドロパー
オキサイド0.2重量部とオレイン酸カリウム2重量部
の混合溶液(b)の追加仕込みを同時に開始した。この
後(a)は7時間、(b)は9時間かけてそれぞれ重合
容器内に等速で仕込んだ。
【0055】追加仕込み終了後、得られたグラフト共重
合体ラテックスを3重量部の硫酸を含む95℃の水溶液
900重量部中に仕込んだ。10分経過後3重量部の水
酸化ナトリウムを追添加した。30分経過後、凝集した
グラフト共重合体を脱水、乾燥してグラフト共重合体
(B)を得た。得られたグラフト共重合体(B)の還元
粘度ηsp/cは0.25dl/gだった。
【0056】上記[参考例1]〜[参考例14]で得ら
れた共重合体(A)、グラフト共重合体(B)とフェノ
ール系酸化防止剤、ジプロピオン酸エステル化合物を下
記配合処方にて押出機で混練、ペレタイズした。
【0057】[実施例1]参考例1の共重合体(A)6
0重量部、参考例5のグラフト共重合体(B)40重量
部に2,2−メチレンビス(4−エチル−6−t−ブチ
ルフェノール)0.08重量部とジラウリルチオジプロ
ピオネート0.14重量部を添加した樹脂組成物。
【0058】[実施例2]参考例1の共重合体(A)6
0重量部、参考例5のグラフト共重合体(B)40重量
部に2,2−メチレンビス(4−エチル−6−t−ブチ
ルフェノール)0.12重量部とジラウリルチオジプロ
ピオネート0.21重量部を添加した樹脂組成物。
【0059】[実施例3]参考例1の共重合体(A)6
0重量部、参考例5のグラフト共重合体(B)40重量
部に2,2−メチレンビス(4−エチル−6−t−ブチ
ルフェノール)0.08重量部とジミリスチルチオジプ
ロピオネート0.14重量部を添加した樹脂組成物。
【0060】[実施例4]参考例1の共重合体(A)6
0重量部、参考例5のグラフト共重合体(B)40重量
部に2,2−メチレンビス(4−エチル−6−t−ブチ
ルフェノール)0.08重量部とジステアリルチオジプ
ロピオネート0.14重量部を添加した樹脂組成物。
【0061】[実施例5]実施例2の樹脂組成物を9か
月間気温23℃、相対湿度50%の暗所に保管したも
の。
【0062】[実施例6]実施例2の樹脂組成物100
重量部にトリス(モノ、ジノニルフェニル)ホスファイ
ト0.12重量部添加した樹脂組成物。
【0063】[実施例7]実施例2の樹脂組成物100
重量部に2-ヒドロキシ-4- オクトキシベンゾフェノン
0.12重量部添加した樹脂組成物。
【0064】[実施例8]実施例2の樹脂組成物100
重量部に2,5-ビス[5'-t-ブチルベンゾオキザゾリル(2)]
チオフェン0.0002重量部添加した樹脂組成物。
【0065】[比較例1]参考例1の共重合体(A)6
0重量部、参考例5のグラフト共重合体(B)40重量
部からなる樹脂組成物。
【0066】[比較例2]参考例1の共重合体(A)6
0重量部、参考例5のグラフト共重合体(B)40重量
部に2,2−メチレンビス(4−エチル−6−t−ブチ
ルフェノール)0.08重量部を添加した樹脂組成物。
【0067】[比較例3]参考例1の共重合体(A)6
0重量部、参考例5のグラフト共重合体(B)40重量
部にジラウリルチオジプロピオネート0.14重量部を
添加した樹脂組成物。
【0068】[比較例4]参考例1の共重合体(A)6
0重量部、参考例5のグラフト共重合体(B)40重量
部に2,2−メチレンビス(4−エチル−6−t−ブチ
ルフェノール)0.04重量部とジラウリルチオジプロ
ピオネート0.07重量部を添加した樹脂組成物。
【0069】[比較例5]参考例1の共重合体(A)6
0重量部、参考例5のグラフト共重合体(B)40重量
部に2,2−メチレンビス(4−エチル−6−t−ブチ
ルフェノール)1.10重量部とジラウリルチオジプロ
ピオネート1.10重量部を添加した樹脂組成物。
【0070】[比較例6]参考例1の共重合体(A)6
0重量部、参考例5のグラフト共重合体(B)40重量
部に4,4´−ブチリデンビス(3−メチル−6−t−
ブチルフェノール)0.12重量部とジラウリルチオジ
プロピオネート0.21重量部を添加した樹脂組成物。
【0071】[比較例7]参考例1の共重合体(A)6
0重量部、参考例5のグラフト共重合体(B)40重量
部に2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール
0.12重量部とジラウリルチオジプロピオネート0.
21重量部を添加した樹脂組成物。
【0072】[比較例8]参考例1の共重合体(A)6
0重量部、参考例5のグラフト共重合体(B)40重量
部にn−オクタデシル3−(3´,5´−ジ−t−ブチ
ル−4´ヒドロキシフェニル)プロピオネート0.12
重量部とジラウリルチオジプロピオネート0.21重量
部を添加した樹脂組成物。
【0073】[比較例9]比較例1の樹脂組成物を9か
月間気温23℃、相対湿度50%の暗所に保管したも
の。
【0074】[比較例10]参考例2の共重合体(A)
60重量部、参考例5のグラフト共重合体(B)40重
量部に2,2−メチレンビス(4−エチル−6−t−ブ
チルフェノール)0.08重量部とジラウリルチオジプ
ロピオネート0.14重量部を添加した樹脂組成物。
【0075】[比較例11]参考例3の共重合体(A)
60重量部、参考例5のグラフト共重合体(B)40重
量部に2,2−メチレンビス(4−エチル−6−t−ブ
チルフェノール)0.08重量部とジラウリルチオジプ
ロピオネート0.14重量部を添加した樹脂組成物。
【0076】[比較例12]参考例4の共重合体(A)
60重量部、参考例5のグラフト共重合体(B)40重
量部に2,2−メチレンビス(4−エチル−6−t−ブ
チルフェノール)0.08重量部とジラウリルチオジプ
ロピオネート0.14重量部を添加した樹脂組成物。
【0077】[比較例13]参考例1の共重合体(A)
60重量部、参考例6のグラフト共重合体(B)40重
量部に2,2−メチレンビス(4−エチル−6−t−ブ
チルフェノール)0.08重量部とジラウリルチオジプ
ロピオネート0.14重量部を添加した樹脂組成物。
【0078】[比較例14]参考例1の共重合体(A)
60重量部、参考例7のグラフト共重合体(B)40重
量部に2,2−メチレンビス(4−エチル−6−t−ブ
チルフェノール)0.08重量部とジラウリルチオジプ
ロピオネート0.14重量部を添加した樹脂組成物。
【0079】[比較例15]参考例1の共重合体(A)
60重量部、参考例8のグラフト共重合体(B)40重
量部に2,2−メチレンビス(4−エチル−6−t−ブ
チルフェノール)0.08重量部とジラウリルチオジプ
ロピオネート0.14重量部を添加した樹脂組成物。
【0080】[比較例16]参考例1の共重合体(A)
60重量部、参考例9のグラフト共重合体(B)40重
量部に2,2−メチレンビス(4−エチル−6−t−ブ
チルフェノール)0.08重量部とジラウリルチオジプ
ロピオネート0.14重量部を添加した樹脂組成物。
【0081】[比較例17]参考例1の共重合体(A)
60重量部、参考例10のグラフト共重合体(B)40
重量部に2,2−メチレンビス(4−エチル−6−t−
ブチルフェノール)0.08重量部とジラウリルチオジ
プロピオネート0.14重量部を添加した樹脂組成物。
【0082】[比較例18]参考例1の共重合体(A)
60重量部、参考例11のグラフト共重合体(B)40
重量部に2,2−メチレンビス(4−エチル−6−t−
ブチルフェノール)0.08重量部とジラウリルチオジ
プロピオネート0.14重量部を添加した樹脂組成物。
【0083】[比較例19]参考例1の共重合体(A)
60重量部、参考例12のグラフト共重合体(B)40
重量部に2,2−メチレンビス(4−エチル−6−t−
ブチルフェノール)0.08重量部とジラウリルチオジ
プロピオネート0.14重量部を添加した樹脂組成物。
【0084】[比較例20]参考例1の共重合体(A)
60重量部、参考例13のグラフト共重合体(B)40
重量部に2,2−メチレンビス(4−エチル−6−t−
ブチルフェノール)0.08重量部とジラウリルチオジ
プロピオネート0.14重量部を添加した樹脂組成物。
【0085】[比較例21]参考例1の共重合体(A)
60重量部、参考例14のグラフト共重合体(B)40
重量部に2,2−メチレンビス(4−エチル−6−t−
ブチルフェノール)0.08重量部とジラウリルチオジ
プロピオネート0.14重量部を添加した樹脂組成物。
【0086】[比較例22]参考例1の共重合体(A)
85重量部、参考例5のグラフト共重合体(B)15重
量部に2,2−メチレンビス(4−エチル−6−t−ブ
チルフェノール)0.08重量部とジラウリルチオジプ
ロピオネート0.14重量部を添加した樹脂組成物。
【0087】[比較例23]参考例1の共重合体(A)
35重量部、参考例5のグラフト共重合体(B)65重
量部に2,2−メチレンビス(4−エチル−6−t−ブ
チルフェノール)0.08重量部とジラウリルチオジプ
ロピオネート0.14重量部を添加した樹脂組成物。
【0088】[比較例24]参考例1の共重合体(A)
60重量部、参考例5のグラフト共重合体(B)40重
量部に2,2−メチレンビス(4−エチル−6−t−ブ
チルフェノール)0.12重量部と9,10−ジヒドロ
−9−オキサ−10−ホスファフェナントレン−10−
オキサイド0.21重量部を添加した樹脂組成物を9か
月間気温23℃、相対湿度50%の暗所に保管したも
の。
【0089】6.評価結果 表1に基づいて結果の詳細について述べる。
【0090】実施例1〜5 特許請求の範囲内では熱履歴時に色調安定性、長期保存
時の色調安定性、透明性、耐衝撃性、成形性に優れた透
明スチレン系樹脂を与えることが判る。
【0091】実施例6〜8 特許請求の範囲内の透明スチレン系樹脂に周知の燐系安
定剤、紫外線吸収剤、蛍光増白剤を添加することによ
り、更に色調安定性が向上することが判る。
【0092】比較例1、6〜9 特許請求の範囲内の特定のフェノール系酸化防止剤と特
定のジプロピオン酸エステルを用いなければ熱履歴時の
色調安定性は低下することが判る。
【0093】比較例2〜5 特許請求の範囲内の特定のフェノール系酸化防止剤と特
定のジプロピオン酸エステルを用いた場合であっても両
者を併用してかつ請求の範囲内の添加量がなければ熱履
歴時の色調安定性が低下することが判る。また両者を併
用してかつ請求の範囲を越えて添加してもこれによる熱
履歴時の色調安定化効果の向上は小さく経済的に不利で
あることが判る。
【0094】比較例10、21 特許請求の範囲外の単量体組成で製造した共重合体
(A)及びグラフト共重合体(B)用いると透明度が著
しく低下することが判る。
【0095】比較例11、12 共重合体(A)の相対粘度が特許請求の範囲未満である
と衝撃強度が低下し、これを越えるとMFRが低下して
成形性が悪化することが判る。
【0096】比較例13、14 グラフト共重合体(B)に用いたポリブタジエンのゲル
含率が特許請求の範囲未満であると熱履歴時の色調安定
性が低下し、これを越えるとMFRが低下して成形性が
悪化することが判る。
【0097】比較例15、16 グラフト共重合体(B)に用いたポリブタジエンの重量
平均粒子径が特許請求の範囲未満であると衝撃強度が低
下し、これを越えると透明度が低下するだけでなくMF
Rが低下して成形性が悪化することが判る。
【0098】比較例17、18 グラフト共重合体(B)に用いたポリブタジエンの部数
が特許請求の範囲未満であると衝撃強度が著しく低下
し、これを越えると透明度が低下するだけでなくMFR
が著しく低下して成形性が悪化することが判る。
【0099】比較例19、20 グラフト共重合体(B)の相対粘度が特許請求の範囲未
満であると衝撃強度が低下し、これを越えるとMFRが
低下して成形性が悪化することが判る。
【0100】比較例22、23 共重合体(A)とグラフト共重合体(B)の配合組成に
おいて(A)が特許請求の範囲を越え、かつ(B)が未
満であると衝撃強度が著しく低下し、(A)が特許請求
の範囲未満かつ(B)が特許請求の範囲を越えるとMF
Rが著しく低下して成形性が悪化することが判る。
【0101】比較例24 特許請求の範囲内の特定のフェノール系酸化防止剤と併
用して9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−ホスフ
ァフェナントレン−10−オキサイドを用いても、9,
10−ジヒドロ−9−オキサ−10−ホスファフェナン
トレン−10−オキサイドが加水分解されやすい化合物
であるため長期保存時の色調安定性が劣ることが判る。
【0102】
【発明の効果】本発明の透明スチレン系樹脂組成物によ
れば、 1.該樹脂組成物の成形時の熱履歴による黄変が顕著に
抑制される。 2.長期間保存後の該樹脂組成物ペレットを用いても、
成形時の熱履歴による黄変が顕著に抑制される。
【0103】 表1−(1) 表1−(2)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C08L 33/12 C08L 51/04 C08K 5/13 C08K 5/36

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】メタクリル酸メチル50〜90重量%、ア
    クリロニトリル0〜20重量%、スチレン10〜40重
    量%からなる還元粘度ηsp/cが0.3〜0.4dl/
    gである共重合体(A)40〜80重量部、 ゲル含有率70〜90重量%、重量平均粒子径0.1〜
    0.5μmのポリブタジエン30〜60重量部に、メタ
    クリル酸メチル50〜90重量%、アクリロニトリル0
    〜20重量%、スチレン10〜40重量%の組成からな
    る共重合体40〜70重量部がグラフトした還元粘度η
    sp/cが0.2〜0.4dl/gであるグラフト共重合
    体(B)20〜60重量部からなる透明スチレン系樹脂
    組成物100重量部に対して、 2,2´−メチレンビス(4−アルキル−6−t−ブチ
    ルフェノール)[ここでアルキル基は1または2個の炭
    素原子を有するものである。]0.05〜1重量部及び
    ジラウリルチオジプロピオネート、ジミリスチルチオジ
    プロピオネート、ジステアリルチオジプロピオネートか
    ら選ばれる一種または二種以上のジプロピオン酸エステ
    ル化合物0.1〜1重量部を配合してなる透明スチレン
    系樹脂組成物。
  2. 【請求項2】2,2´−メチレンビス(4−アルキル−
    6−t−ブチルフェノール)[ここでアルキル基は1ま
    たは2個の炭素原子を有するものである。]の量が0.
    05〜0.5重量部である特許請求の範囲第1項記載の
    透明スチレン系樹脂組成物。
  3. 【請求項3】ジラウリルチオジプロピオネート、ジミリ
    スチルチオジプロピオネート、ジステアリルチオジプロ
    ピオネートから選ばれる一種または2種以上のジプロピ
    オン酸エステル化合物の量が0.1〜0.5重量部であ
    る特許請求の範囲第1項記載の透明スチレン系樹脂組成
    物。
  4. 【請求項4】2,2´−メチレンビス(4−アルキル−
    6−t−ブチルフェノール)[ここでアルキル基は1ま
    たは2個の炭素原子を有するものである。]を0.05
    〜0.5重量部、ジラウリルチオジプロピオネート、ジ
    ミリスチルチオジプロピオネート、ジステアリルチオジ
    プロピオネートから選ばれる一種または2種以上のジプ
    ロピオン酸エステル化合物の量が0.1〜0.5重量部
    である特許請求の範囲第1項記載の透明スチレン系樹脂
    組成物。
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