JP2943429B2 - アイロン装置 - Google Patents

アイロン装置

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JP2943429B2 JP20786391A JP20786391A JP2943429B2 JP 2943429 B2 JP2943429 B2 JP 2943429B2 JP 20786391 A JP20786391 A JP 20786391A JP 20786391 A JP20786391 A JP 20786391A JP 2943429 B2 JP2943429 B2 JP 2943429B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は衣類等のしわ伸ばしを行
うアイロン本体を格納可能にしたアイロン装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のアイロン装置は、例えば
特開昭58−50999号公報に示されているような構
造になっていた。すなわち、アイロンプレス台を折りた
たみ自在にするとともに、このアイロンプレス台の下面
にアイロン本体を収納する収納箱を配設し、前記アイロ
ンプレス台を折りたたんだ時、この収納箱を挟みこむよ
うに構成して、前記収納箱に設けたハンドルを持って運
搬可能にしたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような構
成のものでは、アイロン本体がアイロンプレス台に設け
た収納箱に収納することができるものの、アイロンがけ
作業の前後には収納箱にアイロン本体を出し入れしなけ
ればならないため、アイロンがけ作業前後の前準備と後
始末が面倒であるとともに、アイロンを手にもって収納
するため、使用直後の高温に加熱されているアイロンに
誤って触れるおそれがあるという問題があった。
【0004】そして、このようなアイロンがけ作業前後
の前準備と後始末の不便さを解消するために、アイロン
本体を載置した載置台を可動させて格納するような構成
にした場合、アイロン本体が格納された状態で誤って通
電操作が行われた場合に、この格納装置を過熱して損傷
させるという問題があった。
【0005】そこで、本発明はアイロンがけ作業後の後
始末が簡単に行えるようにするとともに、格納状態では
誤ってアイロン本体が通電されることのない、安全で使
い勝手のよいアイロン装置を得ることを目的としてい
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】そして、上記の目的を達
成するために本発明は、アイロン本体を載置台に載置
し、給電端子に給電ピンを接続して構成されるヒータ回
路に接続したスイッチを、格納蓋を開成しアイロン本体
をアイロン格納部から上昇させて使用状態へ変位させた
ときに、ヒータ回路への通電が可能になるように作動す
るとともに、前記アイロン装置本体のアイロン格納部の
外側に設けた温度設定手段によって温度の設定が行える
ようにしたものである。
【0007】
【作用】本発明のアイロン装置は、上記構成により、ア
イロン本体を載置している載置台を可動させるだけで格
納することができるようになり、使用後の高温に加熱さ
れているアイロン本体に触れることなく安全に、かつ、
簡単に格納することができるようになる。
【0008】また、アイロン本体が格納されて使用可能
な状態でないときは、スイッチによりヒータ回路が遮断
されているため、誤って通電操作を行った場合でもアイ
ロン本体が加熱されることがなく、安全に使用すること
ができるようになるのである。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付図面にもとづ
いて説明する。図1〜図6において、1はアイロン装置
本体で、作業台2、アイロン格納部3、コード巻き取り
装置4、主タンク5、給水装置6、格納蓋7を配設して
いる。
【0010】上記アイロン格納部3には、アイロン本体
8を載置する載置台9が配設してあり、この載置台9の
後端は回転軸10によって回動自在に軸支してあり、ロ
ーラー11を載置台9とその下面に設けたスライド受け
部材12の間に回転自在に挟持してある。
【0011】上記載置台9は、モーターと減速ギアより
なる電動ギアで構成した可動装置13に固定したカム板
14に連結した棒状のクランクカム15の回動動作によ
り、クランクカム15がスライド受け部材12の下面を
摺動しながら、載置台9の前部を上方へ押し上げるよう
に回動させ、格納しているアイロン本体8を使用位置へ
と上昇させるとともに、前記可動装置13の反転駆動に
よって使用状態にあるアイロン本体8をアイロン格納部
3へと下降させる。
【0012】このアイロン格納部3に格納されたアイロ
ン本体8を覆う格納蓋7は、一対の曲面体で形成され、
アイロン格納部3を構成する遮熱筐体16の軸17にそ
の両端を回動自在に軸支してある。また、この格納蓋7
の側面端には溝18を設けてクランク状の開閉カム19
の棒端を嵌合してあり、かつ、前記クランクカム15に
回動自在に連結された連結板20が上記開閉カム19に
連結してあり、載置台9の昇降動作と連動して格納蓋7
が開閉するように構成してある。
【0013】アイロン本体8は、蓋体21で覆われた気
化室22を形成したベース23、このベース23を加熱
するヒータ24、前記ベース23の温度を検知するサー
ミスタ等の温度検知手段25、前記気化室22に導水路
26を介して連結したタンク27、このタンク27内の
水量を検知する水量検知手段28、前記タンク27に水
を供給するための導入口29、この導入口29を開閉す
る弁装置30、前記温度検知手段25および水量検知手
段28の出力信号を処理して、信号端子31に出力する
複数の電子部品により構成された温度信号処理手段3
2、前記ヒータ24に接続された給電ピン33を有して
いる。
【0014】34は載置台9の後部に設けられた電気接
続装置で、アイロン本体8の信号端子31および給電ピ
ン33と各々接続される複数の給電端子35、前記アイ
ロン本体8の弁装置30と接続される給水弁装置36、
アイロン本体8の載置を認識する載置検知手段37を有
している。
【0015】前記主タンク5に貯えられた水は、ポンプ
等で構成された給水装置6により、前記給水弁装置36
および弁装置30を介して前記タンク27に供給され、
アイロン本体8を載置台9に載置することにより、前記
載置検知手段37の出力により給水装置6が動作する。
【0016】前記アイロン本体8のタンク27は、アイ
ロン本体8が載置台9に載置されるたびに所定量の水が
供給されることから、一連続アイロンがけ時間に必要な
貯水量、例えば20ミリリットル程度の小さなものでよ
い。
【0017】38は前記温度信号処理手段32の出力信
号を受けて、前記ヒータ24への通電および前記給水装
置6の駆動を制御する複数の電子部品により構成された
制御手段、39は前記ベース23を任意の温度に設定す
るための温度設定手段、40は設定された温度の状態を
LED等で表示する設定温度表示手段である。
【0018】41は前記電気接続装置34の後方に配置
され、かつ、アイロン格納部3を構成する遮熱筐体16
の内面に取付けたスイッチで、ヒータ24回路に接続さ
れている。42はこのスイッチ41に対向して載置台9
の後端に形成した作動部で、アイロン格納部3に格納し
ているアイロン本体8が使用位置へ上昇したとき、前記
スイッチ41をオンさせてヒータ24回路を閉成し、温
度設定手段39の操作により通電可能にする。
【0019】そして、前記可動装置13の反転駆動によ
って使用状態にあるアイロン本体8をアイロン格納部3
へと下降させると、作動部42は載置台9の下降にとも
ないスイッチ41から離反して同スイッチをオフし、ヒ
ータ24回路を開成する。したがって、温度設定手段3
9を操作しても通電されることはない。
【0020】ここで、前記弁装置30と給水弁装置36
について詳述する。図6に示したように、弁装置30
は、開口43を有した水路A44、この水路A44内を
遊動自在に配置したボールA45、前記開口43を前記
ボールA45によって閉塞するように付勢するスプリン
グA46によって構成されている。
【0021】給水弁装置36は、前記水路A44との接
続時にシール結合をするためのパッキング47、小口4
8を有する水路B49、この水路B49内を遊動自在に
配置したボールB50、前記小口48を前記ボールB5
0によって閉塞するように付勢するスプリングB51、
開閉軸52、この開閉軸52を可動自在に保持する軸ガ
イド53によって構成されており、前記開閉軸52の外
径は、前記水路B49の小口48の内径に対して細く、
小口48内を遊動可能に構成してある。
【0022】そして、アイロン本体8が載置台9より取
り外されている時は、前述のように、水路A44の開口
43はボールA45によって塞がれており、水路B49
の小口48もボールB50によって塞がれている。
【0023】アイロン本体8を載置台9に載置すると、
前記開閉軸52が前記スプリングA46、スプリングB
51の抗力に打ち勝って各々ボールA45、ボールB5
0を開口43、小口48より離し、水の通路が形成され
る。
【0024】次に、この一実施例の構成における作用を
説明する。まず、アイロンがけを行うときは、アイロン
装置本体1を収納場所より出してきて所定の位置に設置
した後、コード巻き取り装置4よりコードを引き出し、
電源を投入した後、温度設定手段39を操作すると、ま
ず、可動装置13が作動し格納蓋7が開き始めるととも
に、アイロン本体8が載置台9とともに上昇を始め、各
々が完全に開放および上昇すると所定の位置で停止す
る。
【0025】このとき、載置台9の後端に形成した作動
部42がスイッチ41をオンさせてヒータ24回路を閉
成するとともに、アイロン本体8を前上がりに傾斜させ
た状態で保持してあり、アイロン本体8の自重が後方へ
作用して、信号端子31および給電ピン33が給電端子
35と電気的に接続されるとともに、弁装置30と給水
弁装置36も各々確実に接続することができるようにな
っている。
【0026】そして、温度設定手段39の操作によりア
イロン本体8を任意の温度に設定すると、前記温度検知
手段25の出力に応じて温度信号処理手段32が信号端
子31を介して制御手段38に信号を出力する。この信
号に応じてヒータ24への通電が給電ピン33、給電端
子35を介して行われ、ベース23は設定された温度ま
で上昇し所定の温度に制御される。
【0027】さらに、アイロン本体8が設定された温度
に上昇した時点で、前記載置検知手段37がアイロン本
体8の載置の出力信号を優先し、前記水量検知手段28
がタンク27の水位を検知した信号を出力すると、その
出力信号を受けて、信号処理手段32が信号端子31を
介して信号を出力し、その信号に応じて制御手段38に
より前記給水装置6が駆動および停止し、タンク27が
アイロン本体8の使い始めには常に満水状態を維持する
構成となっている。
【0028】ここで、アイロン本体8を載置台9から取
り外して、電源から切り離された状態でアイロンがけを
行うと、タンク27内の水は導水路26を通じて気化室
22に送られ、この気化室22内で気化したスチームが
ベース23の底面より噴出する。
【0029】また、前記給水装置6が動作中にアイロン
本体8が載置台9から取り外されると、前記載置検知手
段37の出力により給水装置6は瞬時に停止し、この給
水装置6に過負荷がかかるのを防止している。
【0030】次に、アイロン本体8を載置台9に載置す
ると、信号端子31と給電ピン33が各々給電端子35
と接続され、さらに、弁装置30、給水弁装置36も同
様に接続されるため、前述のように、ヒータ24への通
電とタンク27への給水が行われるのである。
【0031】そして、アイロンがけ作業が終了し、温度
設定手段39を操作して「切」にすると、まず、給水装
置6が逆転して、アイロン本体8のタンク27内の水を
主タンク5へ排水する。任意時間駆動した時点で載置台
9が下降を開始し、格納蓋7も閉じ始めてアイロン本体
8をアイロン格納部3へ格納する。
【0032】このとき、前記載置台9の作動部42は載
置台9の下降にともないスイッチ41から離反して同ス
イッチをオフし、ヒータ24回路を開成する。したがっ
て、アイロン本体8が格納された後は誤って温度設定手
段39が操作されてもアイロン本体8が加熱されること
はない。
【0033】なお、上記実施例では、アイロン本体8を
アイロン格納部から使用状態にしたときにスイッチ41
をオンさせたが、格納状態にしたときにオフしてもよ
く、また、スイッチ41を載置台9に設けた作動部42
以外の部材で作動させてもよい。要は、アイロン本体の
格納動作に応動してスイッチが制御され、同アイロン本
体が格納された状態で通電できないようになっていれば
よい。
【0034】
【発明の効果】以上のように本発明のアイロン装置は、
ヒータによって加熱されるベース、前記ヒータ回路に接
続された給電ピンを有するアイロン本体と、このアイロ
ン本体を載置する載置台、前記給電ピンに対向して設け
た給電端子を有するアイロン装置本体と、このアイロン
装置本体に設けたアイロン格納部と、前記載置台を昇降
自在に動作させて前記アイロン本体を格納部に出没自在
に動作させる可動装置と、前記アイロン本体を載置台に
載置し、前記給電端子に給電ピンを接続して構成される
ヒータ回路に接続したスイッチと、前記載置台の昇降に
連動して前記アイロン格納部に格納したアイロン本体を
覆う開閉自在な格納蓋と、前記アイロン本体のベースを
任意の温度に設定する温度設定手段とを具備し、前記ス
イッチは、前記格納蓋を開成しアイロン本体をアイロン
格納部から上昇させて使用状態へ変位させたときに、ヒ
ータ回路への通電が可能になるように作動するととも
に、前記アイロン装置本体のアイロン格納部の外側に設
けた温度設定手段によって温度の設定が行えるようにし
たから、アイロンがけ作業の前準備としてアイロン本体
をその都度格納装置から出す必要がなく、また、アイロ
ンがけ作業が終了すれば、アイロン本体を移動させるこ
となく載置台に載置したまま安全に収納することができ
るとともに、アイロン本体が格納されて使用可能な状態
でないときは、スイッチによりヒータ回路が遮断されて
いるため、誤って通電操作を行った場合でもアイロンは
加熱されることがなく安全である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示したアイロン装置の要部
断面図
【図2】同アイロン装置の上面図
【図3】同アイロン装置のアイロン本体の要部断面図
【図4】(a)同アイロン装置のアイロン本体を使用状
態にした要部断面図 (b)同アイロン装置のアイロン本体を格納した状態を
示す要部断面図
【図5】(a)同アイロン装置の格納蓋が開いた状態を
示す要部断面図 (b)同アイロン装置の格納蓋が閉じられた状態を示す
要部断面図
【図6】(a)同アイロン装置の弁装置と給水弁装置が
接続された状態を示した拡大断面図 (b)同アイロン装置の弁装置と給水弁装置が切り離さ
れた状態を示した拡大断面図
【符号の説明】
1 アイロン装置本体 3 アイロン格納部 8 アイロン本体 9 載置台 13 可動装置 23 ベース 24 ヒータ 33 給電ピン 35 給電端子 41 スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−51094(JP,A) 特開 平3−118100(JP,A) 特開 平3−121100(JP,A) 特開 平3−202100(JP,A) 実開 昭56−104490(JP,U) 実開 昭56−108900(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) D06F 79/00,79/02,75/40

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヒータによって加熱されるベース、前記
    ヒータ回路に接続された給電ピンを有するアイロン本体
    と、このアイロン本体を載置する載置台、前記給電ピン
    に対向して設けた給電端子を有するアイロン装置本体
    と、このアイロン装置本体に設けたアイロン格納部と、
    前記載置台を昇降自在に動作させて前記アイロン本体を
    格納部に出没自在に動作させる可動装置と、前記アイロ
    ン本体を載置台に載置し、前記給電端子に給電ピンを接
    続して構成されるヒータ回路に接続したスイッチと、前
    記載置台の昇降に連動して前記アイロン格納部に格納し
    たアイロン本体を覆う開閉自在な格納蓋と、前記アイロ
    ン本体のベースを任意の温度に設定する温度設定手段と
    を具備し、前記スイッチは、前記格納蓋を開成しアイロ
    ン本体をアイロン格納部から上昇させて使用状態へ変位
    させたときに、ヒータ回路への通電が可能になるように
    作動するとともに、前記アイロン装置本体のアイロン格
    納部の外側に設けた温度設定手段によって温度の設定が
    行えるようにしたアイロン装置。
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