JP2587497B2 - 電気掃除機 - Google Patents

電気掃除機

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JP2587497B2
JP2587497B2 JP1215337A JP21533789A JP2587497B2 JP 2587497 B2 JP2587497 B2 JP 2587497B2 JP 1215337 A JP1215337 A JP 1215337A JP 21533789 A JP21533789 A JP 21533789A JP 2587497 B2 JP2587497 B2 JP 2587497B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、掃除機本体内の電動送風機からの排気風を
集塵室に還流させて集塵室内のダニなどを殺傷する電気
掃除機に関する。
(従来の技術) 従来、例えば特公昭64−7774号公報および特開平1−
119220号公報などに記載されているように、電動送風機
からの排気風を集塵室内へ還流させて循環させることに
よりこの集塵室内のダニなどを殺傷する電気掃除機が知
られている。
特に、特開平1−119220号公報に記載の電気掃除機で
は、掃除機本体外からその吸込口、集塵室、電動送風機
および排気口を経て掃除機本体外に至る掃除時の吸込排
気風路と、集塵室から電動送風機およびその排気側を経
て集塵室に戻る循環風路とを切り替えるために、電動送
風機の排気側から吸込口に至る還流風路を掃除機本体内
に形成し、この還流風路の吸込口への出口をこの吸込口
に着脱自在に接続されるホースにより開閉するととも
に、吸込口をシャッタにより外側から開閉するようにし
ている。また、安全性のために、循環風路内の温度が所
定温度を越えたとき電動送風機をオフさせる温度感知ス
イッチを設けているとともに、シャッタの開閉と連動す
るリミットスイッチを設けている。このリミットスイッ
チは、電動送風機の操作部を有するホースを外した状態
でも電動送風機を駆動可能とするためのものである。
ここで、従来のこの種の電気掃除機における電動送風
機の制御回路の構成を第6図を参照して説明する。
外部交流電源1の両極間に電動送風機2と双方向性の
サイリスタ3とを直列に接続している。また、外部交流
電源1の両極をパワーコントロール(PC)ユニット4の
端子M,T1にそれぞれ接続し、このPCユニット4の端子G
をサイリスタ3のゲートに接続している。さらに、PCユ
ニット4の一対の端子RM,RM間に、吸込口を開閉するシ
ャッタに連動するシャッタスイッチ5と循環風路内の自
己復帰型または強制復帰型のサーモスイッチ6とを直列
に接続した構造となっている。なお、サーモスイッチ6
のオフ温度は例えば60℃前後に設定されているが、リセ
ットボタンを有する強制復帰型の場合、オン温度は0℃
位であり、常温では復帰しない。また、一対の端子RM,R
Mは吸込口にある一対の接点7にそれぞれ接続し、これ
ら接点7にそれぞれ着脱自在に接続されるホース8の一
対の接点9間に電源スイッチ10と可変抵抗11とを直列に
接続している。
そして、PCユニット4は、サイリスタ3の位相制御回
路を形成し、一対の端子RM,RM間の抵抗値が大きいほど
電動送風機2の入力が小さくなり、両端子RM,RMがオー
プンになったとき、すなわち互いに電気的に遮断された
とき電動送風機2が停止する。また、シャッタスイッチ
5は、シャッタが開いたときオフになり、閉じたときオ
ンになる。さらに、サーモスイッチ6は、循環風路内の
温度が設定された所定温度を越えたときオフとなる。
したがって、実際に掃除するときは、シャッタを開け
て、吸込口にホース8を接続すると、シャッタスイッチ
5がオフになるとともに、両端子RM,RM間にホース8の
電源スイッチ10と可変抵抗11とが接続されて、その操作
により電動送風機2を制御することができるようにな
り、使用に供される。
また、吸込口からホース8を外して、シャッタを閉じ
ると、循環風路が形成される。そして、サーモスイッチ
6が常温で復帰する自己復帰型であれば、シャッタを閉
じることにより、また、サーモスイッチ6が強制復帰型
であれば、さらにこのサーモスイッチ6を操作してオン
することにより、電動送風機2が駆動状態になる。な
お、この電動送風機2への給電用の電源プラグは外部交
流電源のコンセントに接続したままにしておく。これに
よって、電動送風機2からの排気風が集塵室および電動
送風機2を循環して、温度上昇することにより、ダニな
どが殺傷されるが、集塵室内の温度がダニの殺傷に必要
な温度まで上昇した後、サーモスイッチ6が動作してオ
フになることにより、PCユニット4の両端子RM,RM間が
オープンになり、電動送風機2が停止する。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、上記従来の構造では、PCユニット4の
両端子RM,RM間にシャッタスイッチ5とサーモスイッチ
6とが直接直列に接続されるため、このサーモスイッチ
6が自己復帰型である場合、シャッタスイッチ5がオン
のままで、かつ、電源プラグが外部交流電源1のコンセ
ントに接続されたままになっていると、サーモスイッチ
6が所定温度でオフになった後何時間か経過して、温度
が下がることにより自己復帰して再びオンとなり、自動
的に電動送風機2が駆動状態となって、排気風の循環が
始まってしまう不都合がある。すなわち、電源プラグを
外すか、シャッタを開かない限り、繰り返し電動送風機
2が動作してしまう。
一方、サーモスイッチ6が強制復帰型である場合に
は、このサーモスイッチ6のオフ後再度動作することは
ないが、リセットボタンを押してこのサーモスイッチ6
を一回強制復帰させてしまうと、設定温度まで上昇させ
なければ、サーモスイッチ6はオフにならない。そし
て、電源プラグをコンセントから抜いても、サーモスイ
ッチ6はオフにならない。したがって、シャッタスイッ
チ5をオンにし、かつ、電源プラグをコンセントに接続
すると、やはり不用意に電動送風機2が駆動状態となっ
てしまう問題がある。
このため、循環風路は一種の温風発生器なので、不用
意に排気風の循環が生じることには、危険が伴う。
本発明は、上述のような問題点を解決しようとするも
ので、電動送風機の排気風を循環させる循環風路が形成
された状態で、不用意に電動送風機が駆動状態となる誤
作動を防止した使いやすい電気掃除機を提供することを
目的とする。
(課題を解決するための手段) 本発明の電気掃除機は、電動送風機およびこの電動送
風機の吸気側に連通する集塵室を内部に有するとともに
この集塵室に連通する吸込口および前記電動送風機の排
気側に連通する排気口を外面部に有する掃除機本体と、
この掃除機本体外から吸込口、集塵室、電動送風機およ
び排気口を経て掃除機本体外に至る掃除吸込排気風路と
前記集塵室から電動送風機およびその排気側を経て集塵
室に戻る循環風路とを切り替える切替弁手段と、前記電
動送風機を制御する主制御手段とを備え、この主制御手
段は、前記循環風路への切り替え時に前記電動送風機を
制御する循環時制御手段を有し、この循環時制御手段
は、前記切替弁手段の切替動作と連動して前記掃除吸込
排気風路への切り替え時にオフし前記循環風路への切り
替え時にオンする風路検出手段と、前記循環風路内に設
けられ検出される温度が所定温度以内ではオン可能で所
定温度を越えるとオフする温度検出手段と、前記循環風
路への切り替え時に前記電動送風機の駆動を開始させる
外部操作可能なスタート手段とを有し、このスタート手
段は、前記風路検出手段と温度検出手段と主制御手段の
電源とのいずれもがオンのとき、このスタート手段のオ
ン操作により前記循環時制御手段をオン状態にして前記
主制御手段をオンさせ、前記電動送風機を駆動状態に
し、前記風路検出手段と温度検出手段と主制御手段の電
源との少なくともいずれかがオフしたとき、前記循環時
制御手段をオフ状態にして前記主制御手段をオフさせ、
前記電動送風機をオフさせるものである。
(作用) 本発明の電気掃除機では、切替弁手段により掃除吸込
排気風路に切り替えた状態で、主制御手段により電動送
風機を駆動状態し、掃除機本体外から空気とともに吸い
込まれた塵埃が吸込口を介して掃除機本体の集塵室内に
導かれて捕捉され、電動送風機からの排気風が排気口を
介して掃除機本体外へ排出して掃除する。切替弁手段に
より循環風路に切り替え、切替弁手段の切替動作と連動
する風路検出手段をオンし、温度検出手段がオンになっ
ているとともに、主制御手段の電源がオンの状態の際、
主制御手段の循環時制御手段のスタート手段のオン操作
により、循環時制御手段がオン状態になって主制御手段
がオンし、電動送風機が駆動状態となり、電動送風機か
らの加熱された排気風が集塵室へ還流され、集塵室から
電動送風機およびその排気側を経て集塵室に戻る循環気
流が生じ、集塵室内の温度が上昇し、熱により集塵室内
に貯溜した塵埃中のダニなどを殺傷して熱消毒を行い、
循環風路内の温度が所定温度を越えると、この循環風路
内の温度検出手段がオフになり、循環時制御手段がオフ
状態になって主制御手段がオフし、電動送風機がオフす
る。また、主制御手段の電源がオフになっても、循環時
制御手段がオフ状態になって、電動送風機がオフする。
さらに、排気風の循環時であっても、切替弁手段により
掃除吸込排気風路に切り替われば、風路検出手段がオフ
となり、循環時制御手段がオフ状態になって、電動送風
機がオフする。そして、風路検出手段と温度検出手段と
主制御手段の電源とのいずれもがオンになっていても、
スタート手段をオン操作しない限り電動送風機が駆動し
ないため、不用意な排気風の循環が防止される。
(実施例) 以下、本発明の電気掃除機の一実施例の構成を第1図
ないし第4図を参照して説明する。
第3図および第4図において、21は掃除機本体で、こ
の掃除機本体21は、本体ケース22と蓋体23とからなって
いる。なお、本体ケース22の上面後部には、収納部カバ
ー24により開閉自在に覆われる付属品収納部25が形成さ
れている。さらに、本体ケース22の上部に上ハンドル26
が枢着されているとももに、本体ケース22の最前部に前
ハンドル27が突設されている。
そして、第3図に示すように、掃除機本体21内には、
格子状の連通口31を有する隔壁32により、上方へ開放さ
れた集塵室33が前部に区画形成されているとともに、こ
の集塵室33の後方に電動送風機室34が区画形成されてい
る。そして、集塵室33内には、主集塵フィルタである紙
製の集塵袋35が着脱自在に装着されている。また、隔壁
32の前面には、その連通口31を覆うとともに集塵袋35を
案内する作用を有する補助集塵フィルタ36が着脱自在に
装着されている。なお、これら集塵袋35および補助集塵
フィルタ36は、集塵室33の上面開口を介して着脱される
ものである。
一方、電動送風機室34内には、電動送風機41が配設さ
れている。この電動送風機41は、前後部がゴム製支持体
42,43を介してそれぞれ支持されている。そして、前側
のゴム製支持体42により電動送風機41の吸気側と排気側
とが電動送風機室34内で気密に仕切られ、電動送風機41
の吸気側が集塵室33に連通口31を介して気密に連通され
ている。また、掃除機本体21内の例えば後部には、電動
送風機41の出力を制御する図示しない主制御手段が配設
されている。
なお、掃除機本体21の後部から、電動送風機41への給
電用の電源コード44が導出され、この電源コード44の先
端に、外部交流電源のコンセントに着脱自在に接続され
る電源プラグ45が接続されている。
さらに、掃除機本体21内には電動送風機室34の後方に
位置して排気室46が区画形成され、この排気室46内には
主排気フィルタ47が装着されている。そして、掃除機本
体21の本体ケース22の外側後面部には、主排気フィルタ
47を介して電動送風機41の排気側に連通する格子状の排
気口48が開口形成されている。なお、この排気口48は、
補助排気フィルタ49により内側から覆われている。
一方、蓋体23は、本体ケース22に回動可能に後端部が
枢着され、集塵室33を上方から開閉自在に覆う。そし
て、蓋体23の前部には、集塵室33に連通するとともに上
側外方へ開口したほぼ筒状の吸込口51が形成されてい
る。なお、この吸込口51の側面部には上方へ抜ける凹部
52が形成され、この凹部52付近にはリモートコントロー
ル用の図示しないコネクタ部が設けられている。
また、蓋体23には、集塵室33を掃除機本体21外に連通
させる吸込口51を外側から開閉自在に閉塞する切替弁手
段としてのシャッタ53が前後摺動自在に支持されてい
る。
さらに、掃除機本体21内の上部には、電動送風機41の
排気側に連通する位置から吸込口51に至る還流風路56が
構成されている。この還流風路56は、本体ケース22の電
動送風機室34内の前部に形成された本体側ダクト57と、
蓋体23内の後部に形成された蓋体側ダクト58とを備えて
いる。そして、本体側ダクト57は、後端開口が電動送風
機室34内に位置しているとともに、前端開口が隔壁32に
開口している。なお、この前端開口にはシールパッキン
グ59が設けられている。一方、蓋体側ダクト58は、後端
開口が蓋体23の後面に開口し、この蓋体23の閉時にシー
ルパッキング59に気密に当接するとともに、前端開口が
吸込口51の後面中央部に流出口60として開口している。
また、蓋体23には、吸込口51の上面前方に隣接してシ
ャッタ53の開閉動作と連動する風路検出手段としての常
開型のシャッタスイッチ61が設けられている。このシャ
ッタスイッチ61は、上方へ突出しかつ上方へ付勢された
開閉子62を有し、この開閉子62が下降したときオンし、
上昇したときオフする。そして、この開閉子62は、吸込
口51を閉じたシャッタ53により押圧されて下降し、この
シャッタ53が開いて離れたとき上昇する。
一方、本体ケース22の上面部には、本体側ダクト57の
後端開口の後方近傍に位置して温度検出手段としてのバ
イメタルなどからなる自己復帰型サーモスイッチ63が取
り付けられている。このサーモスイッチ63は、温度検知
部64を下部に有しており、この温度検知部64により検知
された温度が60℃前後の所定温度を越えたときオフし、
より低い所定温度以下になったときオンするものであ
る。なお、温度検知部64は、電動送風機室34の上側内面
における電動送風機41の排気側に連通する位置に配設さ
れている。
また、本体ケース22の上面部には、サーモスイッチ63
の前方近傍に位置して安全弁を兼ねるダストインジケー
タ66が取り付けられている。
さらに、本体ケース22の上面部には、サーモスイッチ
63の側方近傍に位置して常開型のタクトスイッチなどを
備えた図示しないスタートスイッチが取り付けられてい
るとともに、このスタートスイッチの開閉子に連結され
たダニ退治ボタン(以下、Dボタンという。)67が上下
動自在に支持されている。このDボタン67は上方へ付勢
され、スタートスイッチはDボタン67の下降時にオンに
なり、上昇時にオフになる。
なお、ダストインジケータ66、サーモスイッチ63およ
びスタートスイッチを上方から覆うカバー68が本体ケー
ス22上に取り付けられ、このカバー68から外側上方へD
ボタン67が突出されている。
一方、71は吸塵用のホースで、このホース71の一端部
には、吸込口51に着脱自在に差し込み接続される接続管
72が設けられている。そして、この接続管72には、吸込
口51の図示しないコネクタ部に電気的に接続されるコネ
クタ部が設けられている。なお、蓋体側ダクト58の流出
口60は、吸込口51に接続された接続管72により気密に閉
塞される位置に設けられ、この接続管72は切替弁手段を
兼ねている。また、第4図に示すように、ホース71の他
端部には握り管73が設けられ、この握り管73には、コネ
クタ部に電気的に接続された手元コントロール部74が設
けられている。この手元コントロール部74は、掃除時に
電動送風機41を手動操作するためのものである。
また、76は延長管で、この延長管76は、一端部が握り
管73に着脱自在に嵌合接続される。
さらに、77は吸込口体で、この吸込口体77の下面には
図示しない吸込開口が形成されている。そして、吸込口
体77の後部には、吸込開口に連通し延長管76の他端部に
着脱自在に嵌合接続される継手管78が設けられている。
次に、電気回路の構成を第1図を参照して説明する。
外部交流電源81の両極間に電動送風機41とその制御素
子である双方向性のサイリスタ82とが直列にかつ電源コ
ード44を介して着脱自在に接続されている。なお、外部
交流電源81の両極間に接続されるコンデンサがΔ(デル
タ)接続された雑防回路83が電動送風機41のフレームに
接続されている。また、外部交流電源81の両極がパワー
コントロール(PC)ユニット84の端子M,T1にそれぞれ接
続されている。さらに、このPCユニット84の端子Gがサ
イリスタ82のゲートに接続されている。また、PCユニッ
ト84の一対の端子RM,RM間にサーモスイッチ63とシャッ
タースイッチ61とスタート手段85とが直列に接続されて
いる。そして、両端子RM,RMは吸込口51のコネクタ部の
一対の入力用接点86,86にそれぞれ接続されている。さ
らに、これら入力用接点86,86にそれぞれ接離自在に接
触されるホース71のコネクタ部の一対のピン状接点87,8
7間に、握り管73の手元コントロール部74を構成する電
源スイッチ88と可変抵抗89とが直列に接続されている。
そして、PCユニット84は、サイリスタ82の位相制御回
路を形成するもので、直流電圧が発生する両端子RM,RM
間のインピーダンス変化により電動送風機41の出力を変
化させる。すなわち、両端子RM,RM間のインピーダンス
が大きいほど電動送風機41の出力が小さくなり、両端子
RM,RM間がオープンになったとき電動送風機41が停止す
る。そして、第1図に示す回路図において外部交流電源
81、電動送風機41および雑防回路83を除いた部分が、電
動送風機41の主制御手段91を構成している。また、サー
モスイッチ63とシャッタスイッチ61とスタート手段85と
が、循環風路への切り替え時に電動送風機41を制御する
循環時制御手段92を構成している。
また、循環時制御手段92のスタート手段85は、シャッ
タスイッチ61とサーモスイッチ63と主制御手段91の電源
とのいずれもがオンのとき、このスタート手段85のオン
操作により循環時制御手段92をオン状態にして主制御手
段91をオンさせ、電動送風機41を駆動状態にする。一
方、シャッタスイッチ61とサーモスイッチ63と主制御手
段91の電源との少なくともいずれか一方がオフのとき、
循環時制御手段92をオフ状態にして主制御手段91をオフ
させ、電動送風機41をオフさせる。
次に、スタート手段85の具体例を第2図を参照して説
明する。
シャッタスイッチ61とPCユニット84の両端子RM,RMの
うちの一方との間に、整流用のダイオード93と抵抗94と
発光ダイオード95とスイッチング素子であるサイリスタ
96とが直列に接続されている。そして、ダイオード93お
よび抵抗94の中間点とサイリスタ96のカソードとの間
に、常開型のスタートスイッチ97と一対の抵抗98,99と
が直列に接続され、これら抵抗98,99の中間点がサイリ
スタ96のゲートに接続されている。なお、抵抗94は、発
光ダイオード95への電流を制限する。また、スタートス
イッチ97は、外部操作可能なDボタン67の押圧操作によ
りオンされる。
次に、上記実施例の作用について説明する。
通常の掃除時には、蓋体23を閉じておく。この状態で
は、蓋体側ダクト58の後端開口が本体側ダクト57の前端
開口のシールパッキング59に圧接され、このシールパッ
キング59を介して本体側ダクト57および蓋体側ダクト58
の内部が連通されて、還流風路56が形成される。また、
シャッタ53を後方へ摺動させて開き、開放された吸込口
51にホース71の接続管72を接続する。この吸込口51にホ
ース71を接続した状態では、その接続管72の側面により
蓋体側ダクト58の流出口60が気密に閉塞され、還流風路
56が閉じ、電動送風機41の排気側と吸込口51とが遮断さ
れる。さらに、握り管73に延長管76を介して吸込口77を
接続する。この状態で、掃除機本体21外から吸込口51、
集塵室33、電動送風機41および排気口48を経て掃除機本
体21外に至る掃除吸込排気風路が形成される。また、シ
ャッタ53を開いた状態では、このシャッタ53がシャッタ
スイッチ61の開閉子62から離れて、このシャッタスイッ
チ61がオフする。さらに、電源コード44のプラグ45を外
部交流電源81にコンセントに接続する。
そして、握り管73の電源スイッチ88を操作してオンす
ると、PCユニット84の両端子RM,RM間に電流が流れて、
電動送風機41が駆動される。この電動送風機41の駆動に
より、外部から吸込口体77を介して空気とともに塵埃が
吸い込まれ、延長管76およびホース71を通って掃除機本
体21の集塵室33に導かれて、集塵袋35内に捕捉される。
また、この集塵袋35により濾過された空気は、補助集塵
フィルタ36、連通口31、電動送風機41内、電動送風機室
34、主排気フィルタ47および補助排気フィルタ49を順次
通って、排気口48から掃除機本体21外へ排気風として排
出される。なお、掃除吸込排気風路に切り替えて掃除す
るときには、握り管73の可変抵抗89を操作してその抵抗
値を変化させることにより、電動送風機41の出力を変化
させて、吸込力を調整することができる。
また、掃除後などに集塵室33内の熱消毒を行うときに
は、蓋体23を閉じたまま、ホース71の接続管72を吸込口
51から抜いて外すとともに、シャッタ53を前方へ摺動さ
せて、吸込口51を閉塞する。この状態では、還流風路56
が開いて、電動送風機41の排気側が吸込口51に連通さ
れ、集塵室33から電動送風機41およびその排気側を経て
集塵室33に戻る循環風路が形成される。これとともに、
シャッタ53の前部がシャッタスイッチ61の開閉子62に上
方から当接されて、この開閉子62が下降し、シャッタス
イッチ61がオンする。もちろん、電源プラグ45を外部交
流電源81のコンセントに接続しておき、主制御手段91に
電源が投入された状態にしておく。なお、このように循
環風路に切り替えた直後には、循環風路内はまだ常温に
なっているので、自己復帰型のサーモスイッチ63はオン
になっている。
そして、Dボタン67を押圧操作して、スタート手段85
のスタートスイッチ97をオンすると、PCユニット84の端
子RMからオンした各スイッチ61,63,97を介してサイリス
タ96のアノードおよびゲート間に電圧が印加され、この
サイリスタ96がオンする。こうして、シャッタスイッチ
61およびサーモスイッチ63に加えて、スタート手段85が
オンすることにより、循環時制御手段92がオン状態にな
り、主制御手段91がオンして、電動送風機41の駆動が開
始する。このとき、両端子RM,RM間は近似的に短絡した
状態になるので、電動送風機41はほぼ最大入力動作す
る。また、発光ダイオード95が点灯して、使用者に集塵
室33の熱消毒中であることを知らせる。なお、スタート
スイッチ97がオフしても、サイリスタ96には直流電流が
流れるので、このサイリスタ96は、オン状態に自己保持
される。
これによって、集塵室33内の空気が電動送風機41に吸
い込まれて、電動送風機室34内へ排出され、電動送風機
41の発熱により空気が加熱される。そして、電動送風機
41からの温められた排気風は、電動送風機室34から還流
風路56、流出口60、吸込口51を介して集塵室33へ還流さ
れる。こうして、電動送風機41から集塵室33を通って電
動送風機41に戻る循環気流が生じ、この循環気流が繰り
返し電動送風機41を通ることにより、集塵室33内の温度
が上昇する。これによって、集塵袋35内に貯溜した塵埃
中のダニなどの害虫類が、熱により殺傷される。なお、
ダニは、例えば約55℃で数分で死滅する。
そして、電動送風機室34内の温度が上昇して、サーモ
スイッチ63のオフ設定温度、例えば60℃前後の温度を越
えると、サーモスイッチ63がオフして、循環時制御手段
92がオフ状態になる。すなわち、両端子RM,RM間がオー
プンになって、主制御手段91がオフし、電動送風機41が
自動的にオフし、停止する。これにより、必要以上の過
度の温度上昇が防止され、電動送風機41の焼損、掃除機
本体21の熱による変形などを防止できる。そして、電動
送風機41のオフとともに発光ダイオード95が消灯する。
なお、排気風の循環時であっても、電源プラグ45をコ
ンセントから抜いて外すことにより、主制御手段91の電
源がオフになれば、循環時制御手段92がオフ状態になっ
て、電動送風機41がオフする。また、シャッタ53を開い
ても、シャッタスイッチ61がオフになり、循環時制御手
段92がオフ状態になって、電動送風機41がオフする。
ところで、サイリスタ96は、シャッタスイッチ61、サ
ーモスイッチ63または主制御手段91の電源のオフなどに
より、サイリスタ96に流れる電流がオン保持電流以下に
なったときオフし、これによって、スタート手段85がリ
セットされる。したがって、一旦サイリスタ96がオフす
れば、電源プラグ45が外部交流電源81のコンセントに接
続され、かつ、シャッタ53が閉じられていてシャッタス
イッチ61がオンのままの状態で、温度の低下により自己
復帰型サーモスイッチ63が再度オンしても、スタートス
イッチ97をオン操作してサイリスタ96をオンしない限
り、排気風の循環が再び始まることはない。したがっ
て、不用意な排気風の循環を防止でき、不用意な誤作動
による各部位の損傷も防止できる。
また、集塵室33の熱消毒を行うつもりがないのに、掃
除後などにシャッタ53を閉じるのに伴って電動送風機41
が不用意に駆動状態する誤作動を防止できるので、安全
であるとともに、使いやすい。
さらに、スタートスイッチ97をオン操作したとして
も、排気風の循環のための前提条件が揃っていなけれ
ば、すなわち、シャッタスイッチ61とサーモスイッチ63
と主制御手段91の電源とのいずれもがオンになっていな
ければ、電動送風機41は駆動しない。
なお、上記実施例では、サーモスイッチ63を自己復帰
型としたが、このサーモスイッチ63は強制復帰型にして
もよい。この場合、サーモスイッチ63の強制復帰用のリ
セットボタンとスタートスイッチ97のDボタン67とを互
いに近傍に配設すれば、サーモスイッチ63の強制復帰用
のリセットボタンとスタートスイッチ97のDボタン67と
を連動的に操作することができ、リセットボタンの操作
後すぐにDボタン67を操作して、排気風の循環を開始さ
せることができ、操作性がよくなる。
そして、サーモスイッチ63が強制復帰型である場合で
も、スタートスイッチ97をオン操作しないかぎり、排気
風の循環が始まらないので、このサーモスイッチ63を強
制復帰させてしまっていて、シャッタ53を閉じた状態
で、電源プラグ45をコンセントに接続しても、電動送風
機41が不用意に駆動することはなく、従来のように、慌
てて電源プラグを抜いたり、シャッタ53を開いたりし
て、電動送風機41を停止させる必要がない。
また、上記実施例では、サイリスタ96によりスタート
手段85を構成したが、第5図に示すように、リードリレ
ー101によりスタート手段85を構成してもよい。この第
5図に示す実施例では、PCユニット84の両端子RM,RM間
に、リレー101のコイル102と開閉自在のリレー接点103
とサーモスイッチ63とシャッタスイッチ61とを直列に接
続し、これらリレー接点103、サーモスイッチ63および
シャッタスイッチ61と並列にスタートスイッチ97を接続
している。また、リレー接点103は、コイル102の通電時
にオンになり、非通電時にオフになる。
そして、スタート手段85の動作は、第1図ないし第4
図に示す実施例と同様である。すなわち、主制御手段91
の電源とサーモスイッチ63とシャッタスイッチ61とがい
ずれもオンの状態で、スタートスイッチ97をオン操作す
れば、コイル102が通電されて、リレー接点103がオンに
なり、電動送風機41が駆動状態になる。そして、スター
トスイッチ97がオフになっても、コイル102の通電によ
り、リレー接点103がオン状態に保持される。また、主
制御手段91の電源とサーモスイッチ63とシャッタスイッ
チ61との少なくともいずれかがオフになれば、コイル10
2への通電が断たれて、リレー接点103がオフになり、電
動送風機41が停止する。
なお、リードリレー101は、消費電力が少ない点で有
利である。
さらに、上記第1図ないし第4図に示す実施例および
第5図に示す実施例では、掃除機本体21内の還流風路56
により循環風路を形成する構造としたが、一端部が掃除
機本体21の吸込口51に接続されるホース71の他端部を掃
除機本体21の排気口48に着脱自在に接続して、循環風路
を形成する構造などにしてもよい。この構造を採った場
合には、ホース71の他端部が掃除吸込排気風路と循環風
路とを切り替える切替弁手段となるが、風路検出手段
は、ホース71の排気口48への接続時にオンしてPCユニッ
ト84を循環時制御手段92側に切り替えかつホース71を排
気口48から外したときにオフしてPCユニット84を手元コ
ントロール部74側に切り替えるスイッチにすればよい。
(発明の効果) 本発明の電気掃除機によれば、電動送風機の排気風を
循環させてダニなどを殺傷するための循環風路への切り
替え時に電動送風機を制御する循環時制御手段が、掃除
吸込排気風路への切り替え時にオフし循環風路への切り
替え時にオンする風路検出手段と、循環風路内の温度が
所定温度を越えるとオフする温度検出手段とに加え、ス
タート手段を有し、このスタート手段が、風路検出手段
と温度検出手段と循環時制御手段を含む主制御手段の電
源とのいずれもがオンのとき、このスタート手段のオン
操作により循環時制御手段をオン状態にして電動送風機
を駆動状態にし、風路検出手段と温度検出手段と主制御
手段の電源との少なくともいずれかがオフしたとき、循
環時制御手段をオフ状態にして電動送風機をオフさせる
ので、循環風路への切り替え時、風路検出手段および温
度検出手段とは別のスタート手段をオン操作しない限り
は電動送風機が駆動せず、電動送風機が不用意に駆動状
態となる誤作動を防止でき、安全で使いやすい。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の電気掃除機の一実施例を示す回路図、
第2図は同上スタート手段の具体例を示す回路図、第3
図は同上掃除機本体の断面図、第4図は同上全体の斜視
図、第5図は本発明の他の実施例を示す回路図、第6図
は従来の電気掃除機の一例を示す回路図である。 21……掃除機本体、33……集塵室、41……電動送風機、
48……排気口、51……吸込口、53……切替弁手段として
のシャッタ、61……風路検出手段としてのシャッタスイ
ッチ、63……温度検出手段としてのサーモスイッチ、72
……切替弁手段としての接続管、81……電源、85……ス
タート手段、91……主制御手段、92……循環時制御手
段。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電動送風機およびこの電動送風機の吸気側
    に連通する集塵室を内部に有するとともにこの集塵室に
    連通する吸込口および前記電動送風機の排気側に連通す
    る排気口を外面部に有する掃除機本体と、 この掃除機本体外から吸込口、集塵室、電動送風機およ
    び排気口を経て掃除機本体外に至る掃除吸込排気風路と
    前記集塵室から電動送風機およびその排気側を経て集塵
    室に戻る循環風路とを切り替える切替弁手段と、 前記電動送風機を制御する主制御手段とを備え、 この主制御手段は、前記循環風路への切り替え時に前記
    電動送風機を制御する循環時制御手段を有し、 この循環時制御手段は、前記切替弁手段の切替動作と連
    動して前記掃除吸込排気風路への切り替え時にオフし前
    記循環風路への切り替え時にオンする風路検出手段と、
    前記循環風路内に設けられ検出される温度が所定温度以
    内ではオン可能で所定温度を越えるとオフする温度検出
    手段と、前記循環風路への切り替え時に前記電動送風機
    の駆動を開始させる外部操作可能なスタート手段とを有
    し、 このスタート手段は、前記風路検出手段と温度検出手段
    と主制御手段の電源とのいずれもがオンのとき、このス
    タート手段のオン操作により前記循環時制御手段をオン
    状態にして前記主制御手段をオンさせ、前記電動送風機
    を駆動状態にし、前記風路検出手段と温度検出手段と主
    制御手段の電源との少なくともいずれかがオフしたと
    き、前記循環時制御手段をオフ状態にして前記主制御手
    段をオフさせ、前記電動送風機をオフさせる ことを特徴とする電気掃除機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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