JP2942287B2 - アンボンドpc鋼より線用防錆潤滑剤 - Google Patents

アンボンドpc鋼より線用防錆潤滑剤

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、アンボンドPC鋼より線用防錆潤滑剤に関す
る。さらに詳しくは、アンボンドPC鋼より線の製造時、
プラスチックシースの被覆加工時に高温に曝されること
による油分離並びにアンボンドPC鋼より線を縦向きに使
用したときのグリース(防錆潤滑剤)の垂れがなく、長
期間安定して鋼より線の発錆を防ぐアンボンドPC鋼より
線用防錆潤滑剤に関する。
〔従来の技術〕
ロックアンカー、アースアンカー、或いは建築鋼造物
の床、梁などに採用されるアンボンド工法には、アンボ
ンドPC鋼より線が使われている。このアンボンドPC鋼よ
り線は、鋼より線の外周に防錆潤滑剤を塗布し、その上
にプラスチックシースを被覆した構造である。
ところで、アンボンド工法を用いた構築物の信頼性
は、使用しているアンボンドPC鋼より線の強度に頼ると
ころが大きい。そのため、アンボンドPC鋼より線は、鋼
より線を防錆剤で保護して強度維持を図っているが、こ
れに使用している従来の防錆潤滑剤は、ペトロラタム
系、或いは、ペトロラタムとカルシウム石鹸基グリース
や、リチウム石鹸基グリースであったため、下記の問題
を生じていた。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記従来の防錆潤滑剤は、耐熱性が不充分なため、プ
ラスチックシースの被覆加工時に受ける熱で油分離が生
じたり、グラウトを用いるアンカー等においてアンボン
ドPC鋼より線を縦向きに配置するとグラウト注入、硬化
時のグラウト反応熱で流動状になって垂れると云った問
題がある。
この発明の目的は、アンボンドPC鋼より線の長期信頼
性を得るために、つまり、鋼より線の発錆を長期にわた
って防止するために、従来の防錆潤滑剤に見られる上述
の課題を無くすことにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記の課題を無くした本発明のアンボンドPC鋼より線
用防錆潤滑剤は、 (1) 基油として100℃での粘度が6〜25cStの精製鉱
油を使い、 (2) その鉱油をウレア系化合物(但し、下記の式
(I)または式(II)で示されるジウレア化合物を除
く)で増ちょう(稠)し、 記 式(I) R1NHCONHR2NHCONHR3 (式中、R1およびR3がシクロヘキシル基であり、かつR2
で示される2価の芳香族基である。) 式(II) R1NHCONHR2NHCONHR3 (式中、R2は炭素数6〜15の芳香族基である。また、R1
及びR3は炭素数8または炭素数12のいずれかのアルキル
基であり、炭素数12のアルキル記の割合が5〜90モル%
である。) (3) 精製鉱油100重量部に対するウレア系化合物の
含有量を3〜25重量部にしてグリース状組成物(防錆
剤)の25℃でのちょう度を200〜400にすることを要旨と
するものである。
〔作用〕
上記精製鉱油は、通常グリースに使用されている鉱物
油である。この発明で用いるその鉱物油は、粘度{100
℃での粘度(JIS K 2283.3)−以下同じ}が6〜25cSt
のものである。粘度が6cSt未満では増ちょう剤による増
ちょう効果が不足して油分離が非常に多くなり、一方、
25cStを越えると粘性が過大になって、鋼より線部への
浸透性が悪くなるために鋼より線に対する均一付着性が
劣り、鋼より線が部分的に腐食雰囲気や水分に曝される
可能性がでてくるので好ましくない。
次に、ウレア系増ちょう剤は、高温に耐えて防錆潤滑
剤の適度な粘ちょう性を維持する。このウレア系増ちょ
う剤は、従来よりグリースに使われているものを制限な
く用いることができる。そのような増ちょう剤として
は、たとえばジウレア化合物、ポリウレア化合物などが
ある。ジウレア化合物はジイソシアネートとモノアミン
との反応で得られ、一方、ポリウレア化合物はジイソシ
アネートとモノアミン・ジアミンとの反応で得られる。
これらのウレア化合物は、防錆潤滑剤の製造時に反応
させて生成させる。
また、そのウレア系増ちょう剤は、鉱油100重量部に
対して3〜25部の割合で配合する。3重量部より少ない
と流動状となり、アンボンドPC鋼より線をアンカー等に
おいて縦向きに施行したとき、グラウトの反応熱で下に
垂れてプラスチックシースから洩れ出ることがある。ま
た、逆に25重量部より多いと防錆潤滑剤が硬すぎ(ちょ
う度が小さい)、鋼より線部への浸透性の悪化により素
線の間に隙間が出来て発錆しやすくなり、アンボンドPC
鋼より線の寿命が短くなる。
なお、本発明の防錆潤滑剤には、さらに、グリースに
通常使用される石油スルホネートのアルカリ土類金属
塩、アンモニウム塩、アルカリ塩、エチレンジアミン
塩、酸化ワックスのアルカリ土類金属塩、酸化羊毛脂ワ
ックス、多価アルコール脂肪酸エステル、カルボン酸の
金属塩及びアミン塩オレイルザルコシン、アルキルイミ
ダゾリン誘導体などの防錆剤、或いは、ハイドロキノン
系、アミン系、フェノール系の金属またはメチレンビス
−ジアルキルカーバメートなどの酸化防止剤、平均分子
量が20000〜1500000のポリメタクリレート、5000〜3000
00のポリイソブチレン、20000〜250000のオレフィンコ
ポリマー及びポリエチレン、20000〜100000のスチレン
−ジエン水素化共重合体などの付着向上、離油防止剤、
と云った添加剤を適宜添加することができる。
〔実施例〕
実験例および比較例を挙げ、本発明のアンボンドPC鋼
より線用防錆潤滑剤につき説明する。
上記ジウレア化合物の生成材料のうちジイソシアネー
トの具体例としては、4,4ジフェニルメタンジイソシア
ネート、2,4−トリレンジイソシアネート、ヘキサメチ
レンジイソシアネート、1,5−ナフタレンジイソシアネ
ート、トリジンジイソシアネート、などが挙げられ、一
方、モノアミンとしては、ステアリルアミン、ラウリル
アミン、牛脂アミン、アニリン、トルイジン、カプリル
アミン、ミリスチルアミン、シクロヘキシルアミンなど
が挙げられる。
また、ポリウレア化合物の生成材料のうちジイソシア
ネート、モノアミンは、ジウレア化合物の生成に用いる
ものと同様なものが挙げられ、ジアミンとしては、ヘキ
サンジアミン、フェニレンジアミン、トリレンジアミ
ン、キシレンジアミン、オクタンジアミンなどが挙げら
れる。これ等を増ちょう剤として用いた本発明の防錆潤
滑剤のより詳細な実験例を下記する。材料の使用量は単
に部として示すが、これは全て重量部である。
(実験例 1) 4,4ジフェニルメタンジイソシアネート54.0部と鉱油
(100℃での粘度が10.12cSt−以下実験例1、2、3、
比較例3、4も同じ)550部を反応釜に入れ、攪拌しな
がら加熱し、60℃にした。別の容器にカプリルアミン2
7.8部とラウリルアミン39.5部と上記鉱油等274.7部を入
れ、30℃にして混合したものを前記反応釜に攪拌しなが
ら入れて反応させた。その結果、反応熱により75℃にな
った。次にこれを攪拌しながら加熱し、95℃で30分保っ
た後、さらに175℃で20分攪拌した。これにポリイソブ
チレン(平均分子量7000−以下同じ)1.0部を鉱油20.0
部と混合したものを入れた後、冷却して130℃でジフェ
ニルアミン3.0部を加えて攪拌し、更に60℃に冷却した
後、反応釜からだしてロールミルで処理し、練り釜でカ
ルシュウムスルホネート20.0部、ソルビタンモノオレー
ト10.0部を入れてちょう度(25℃でのちょう度−以下同
じ)312、滴点278℃の防錆潤滑剤を得た。
(実験例 2) 4,4ジフェニルメタンジイソシアネート17.50部と鉱油
600.0部を反応釜に入れ、攪拌しながら加熱して60℃に
した。別の容器にシクロヘキシルアミン6.4部と上記鉱
油100.0部を入れて混合したものを前記反応釜に攪拌し
ながら加えて反応させたところ、反応熱により72℃とな
った。そこでこれを撹拌しながら加熱して90℃にした。
また、別の容器にステアリルアミン17.4部と鉱油223.7
部を入れ、60℃にて加熱溶解したものを反応釜に加え、
撹拌反応させて95℃で30分保った後さらに180℃に加熱
し、20分攪拌した。これにポリエチレンワックス(平均
分子量2000)を15.0部入れた後、130℃でジフェニルア
ミン3.0部を入れて攪拌し、更に60℃に冷却した後反応
釜からだしてロールミルで処理し、練り釜でカルシュウ
ムスルホネート20.0部とソルビタンモノオレート10.0部
を入れてちょう度357、滴点261℃の防錆潤滑剤を得た。
(実験例 3) 4,4−ジフェニルメタンジイソシアネート93.0部と鉱
油456.0部を反応釜に入れ、撹拌しながら加熱して50℃
にした。別の容器にラウリルアミン137.4部と上記鉱油2
60.6部を入れ、50℃で加熱溶解したものを前記反応釜に
攪拌しながら入れて反応させた。反応熱により78℃とな
った。これを攪拌しながら加熱し、95℃で30分保った。
さらに180℃にして20分攪拌した。これにポリイソブチ
レン1.0部を鉱油20.0部と混合したもの、及びポリエチ
レンワックス10.0部を入れた後、冷却して130℃でジフ
ェニルアミン3.0部を入れて撹拌し、更に60℃に冷却後
反応釜からだしてロールミルで処理し、練り釜でカルシ
ュウムスルホネート20.0部、ソルビタンモノオレート1
0.0部を添加して、ちょう度269、滴点282℃の防錆潤滑
剤を得た。
(実験例 4) 4,4−ジフェニルメタンジイソシアネート34.0部と鉱
油(100℃の粘度18.06cSt−以下実験例5、6も同じ)6
00.0部を反応釜に入れて攪拌しながら加熱し、60℃にし
た。別の容器にカプリルアミン29.5部と上記鉱油166.0
部を入れ、30度にして混合したものを前記反応釜に攪拌
しながら入れて反応させた。反応熱により67℃となっ
た。これを攪拌しながら加熱し、95℃にしてステアリル
アミン6.5部を鉱油100.0部に入れ60℃で溶解したものを
入れて反応させ、30分保った。さらに175℃にして20分
攪拌した。これにポリブタジエンスチレン(平均分子量
85000−以下同じ)1.0部を鉱油20.0部と混合したものを
入れた後、130℃でジフェニルアミン3.0部を入れ、更
に、60℃に冷却後反応釜からだしてロールミルで処理
し、練り釜でアルキルトリメチレンジアミンジオレート
30.0部とソルビタンモノオレート10.0部を添加して、ち
ょう度324、滴点274の防錆潤滑剤を得た。
(実験例 5) 実験例2と同じ方法で、使用鉱油を100度での粘度が1
8.06cStのものに変えて、ちょう度347、滴点253℃の防
錆潤滑剤を得た。
(実験例 6) 実験例3と同じ方法で、使用鉱油を40℃での粘度が1
8.06cStのものに変えて、ちょう度285、滴点288℃の防
錆潤滑剤を得た。
(実験例 7) 4,4ジフェニルメタンジイソシアネート85.0部と鉱油
(100℃での粘度が7.22cSt−以下実験例8.9も同じ)43
0.0部を反応釜に入れ、攪拌しながら加熱して50℃にし
た。別の容器にラウリルアミン125.2部と鉱油303.8部を
入れ、50℃で加熱溶解したものを用意し、これを前記反
応釜に攪拌しながら入れて反応させたところ、反応熱に
より74℃となった。これを攪拌しながら加熱し、95℃に
して30分保った。さらに180℃にして20分攪拌した。こ
れにポリメタクリレート(平均粒子量150000−以下同
じ)3.0部をポリエチレンワックス10.0部と混合して鉱
油20.0部に溶解したものを入れた後、130℃に冷却して
フェニル−βフェニルナフチルアミン3.0部を添加し、6
0℃に冷却後反応釜からだしてロールミルで処理し、練
り釜に入れてバリウムジノニルナフタレンスルホネート
20.0部、ソルビタンモノオレート10.0部を添加して、ち
ょう度273、滴点287℃の防錆潤滑剤を得た。
(実験例 8) 4,4ジフェニルメタンジイソシアネート26.5部と鉱油6
04.0部を反応釜に入れ、攪拌しながら加熱して60℃にし
た。別の容器にシクロヘキシルアミン9.7部と上記鉱油1
00.0部を入れ混合したものを用意し、これを前記反応釜
に攪拌しながら入れて反応させた。反応熱により73℃と
なった。これを攪拌しながら加熱し、90℃にした。別の
容器にステアリルアミン26.2部と鉱油197.6部を入れ、6
0℃にて加熱溶解したものを反応釜に加え、攪拌反応さ
せて95℃で30分保った後さらに180℃に加熱して20分攪
拌した。これにポリメタクリレート5.0部をポリエチレ
ンワックス10.0部と混合したものを入れ、次いで、130
℃に冷却してフェニル−βフェニルナフチレンアミン3.
0部を入れ、更に60℃に冷却後反応釜からだしてロール
ミルで処理し、練り釜に入れてバリウムジノニルナフタ
レンスルホネート20.0部、ソルビタモノオレート10.0部
を添加して、ちょう度321、滴点261℃の防錆潤滑剤を得
た。
(実験例 9) 実験例3と同じ方法で、使用鉱油を40℃での粘度が7.
22cStのものに変えて、ちょう度291、滴点286℃の防錆
潤滑剤を得た。
なお、実験例1で得られる防錆潤滑剤は、前掲の式
(II)で示されるジウレア化合物が生成されることがあ
る。また、実験例2、5、8で得られるものは、前掲の
式(I)で示されるジウレア化合物が生成されることが
ある。従って、その式(I)、式(II)のジウレア化合
物を含む可能性のある実験1、2、5、8の防錆潤滑剤
は、本発明の実験式から外す。実験例3、4、6、7、
9で得られる防錆潤滑剤は、式(I)、式(II)に該当
するジウレア化合物は生成されず、全て本発明品とな
る。
(比較例 1) 実験例1と同じ方法で、使用鉱油を100℃での粘度が4
0.08cStのものに変えて、ちょう度298、滴点273℃の防
錆潤滑剤を得た。
(比較例 2) 4,4フェニルメタンジイソシアネート52.0部と鉱油(1
00℃で粘度3.46cSt)432.7部を反応釜に入れ、攪拌しな
がら加熱して60℃にした。別の容器にシクロヘキシルア
ミン19.3部と上記鉱油150.0部を入れて混合し、その混
合物を前記反応釜に攪拌しながら入れて反応させた。反
応熱により75℃となった。これを攪拌しながら加熱して
90℃にした。別の容器にステアリルアミン52.0部と鉱油
230.0部を入れ、60℃にて加熱溶解したものを反応釜に
加え、撹拌反応させて95℃で30分保持後さらに180℃に
加熱して20分攪拌した。これにポリイソブチレン1.0部
を鉱油20.0部と混合したものを入れ、130℃に冷却して
ジフェニルアミン3.0部を入れ、60℃に冷却後反応釜か
らだしてロールミルで処理し、その後、練り釜に入れて
カルシュウムスルホネート30.0部、ソルビタンモノオレ
ート10.0部を添加して、ちょう度336、滴点279℃以上の
防錆潤滑剤を得た。
(比較例 3) 4,4ジフェニルメタンジイソシアネート128.0部と鉱油
326.0部を反応釜に入れ、攪拌しながら加熱して50℃に
した。別の容器にラウリルアミン192.0部と上記鉱油300
部を入れ、50℃で加熱溶解したものを前記反応釜に攪拌
しながら入れて反応させた。反応熱により79℃となっ
た。これを攪拌しながら加熱し、95℃にて30分保ち、さ
らに180℃にして20分攪拌した。これにポリイソブチレ
ン(分子量1500−以下同じ)1.0部を鉱油20.0部と混合
したものを入れ、次いで130℃に冷却してジフェニルア
ミン3.0部を入れ、さらに60℃に冷却後反応釜からだし
てロールミルで処理し、練り釜に入れてアルキルトリメ
チレンジアミンジオレート20.0部、ソルビタンモノオレ
ート10.0部を添加してちょう度296、滴点289℃の防錆潤
滑剤を得た。
(比較例 4) 4,4ジフェニルメタンジイソシアネート12.0部と鉱油
(100℃で粘度10.12cSt)500.0部を反応釜に入れ、攪拌
しながら加熱して60℃にした。別の容器にシクロヘキシ
ルアミン4.2部と上記鉱油200.0部を入れて混合し、この
混合物を前記反応釜に攪拌しながら入れて反応させた。
反応熱により78℃となった。これを攪拌しながら加熱
し、90℃にした。別の容器にステアリルアミン11.3部と
鉱油218.5部を入れ、60℃にて加熱溶解したものを反応
釜に加え、攪拌反応させて95℃で30分保った。その後さ
らに180℃に加熱し、20分攪拌した。これにポリイソブ
チレン1.0部を鉱油20.0部と混合したものを入れ、130℃
に冷却してフェニル−βフェニルナフチルアミン3.0部
を入れ、60℃に冷却後反応釜からだしてロールミルで処
理し、練り釜に入れてバリウムジノニルナフタレンスル
ホネート20.0部、ソルビタンモノオレート10.0部を添加
してちょう度383、滴点234℃以上の防錆潤滑剤を得た。
(比較例 5) 市販品でペトロラタム系の、ちょう度317、滴点96℃
のアンボンドPC鋼より線用防錆潤滑剤。
(比較例 6) 市販品でリチウム石鹸基グリースにペトラタムを加え
た、ちょう度321、滴点168℃のアンボンドPC鋼より線用
防錆潤滑剤。
以上の実験例、比較例の各防錆潤滑剤について25℃、
100℃、150℃の各温度でのちょう度、滴点、離油度、12
0℃での離油度(JIS K 2200 5.7)を調査し、さらに、
塩水噴霧試験(JIS K 2246 4.33)を実施した。又、内
径4.2mm、長さ1mの鋼管に各防錆潤滑剤を10cc宛充填
し、下部をコルクで塞いでそのコルクを20ccのビンに止
め、100℃の恒温糟に垂直にたてゝ100時間放置後、ビン
に垂れ落ちた防錆潤滑剤の量を計った。結果を第1図に
示す。
〔発明の効果〕
以上の実験結果から判るように、本発明のアンボンド
PC鋼より線用防錆潤滑剤は、現在一般に使用されている
ペトロラタム系、リチウム系の同用途の防錆潤滑剤と比
較し、恒温に於ける変化が少なく、また油分離、垂れも
非常に少ない。さらに防錆効果もペトロラタム系、リチ
ウム系を使用した場合と比較して遜色がなく、アンボン
ドPC鋼より線の長期安定保護のための防錆剤として非常
に有効である。
【図面の簡単な説明】
第1図は、実験で得られたこの発明の防錆潤滑剤と比較
のための防錆潤滑剤の特性評価結果を示す表である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C10N 40:24 50:10 (72)発明者 佐々木 中道 山口県下関市彦島弟子待町1丁目8番1 号 日本グリース株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−20884(JP,A) 特開 昭60−231796(JP,A) 特開 平2−196894(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C10M 115/08 C10N 40:24,50:10

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基油として粘度が100℃で6〜25cStの鉱油
    を用い、その鉱油100重量部に対してウレア系増ちょう
    剤(但し、下記の式(I)または式(II)で示されるジ
    ウレア化合物を除く。)を3〜25重量部含有し、そのち
    ょう度が25℃で200〜400であることを特徴とするアンボ
    ンドPC鋼より線用防錆潤滑剤。 記 式(I) R1NHCONHR2NHCONHR3 (式中、R1およびR3がシクロヘキシル基であり、かつR2
    で示される2価の芳香族基である。) 式(II) R1NHCONHR2NHCONHR3 (式中、R2は炭素数6〜15の芳香族基である。また、R1
    及びR3は炭素数8または炭素数12のいずれかのアルキル
    基であり、炭素数12のアルキル基の割合が5〜90モル%
    である。)
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