JP2941291B2 - 複数電源駆動ミシン - Google Patents

複数電源駆動ミシン

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JP2941291B2 JP63257022A JP25702288A JP2941291B2 JP 2941291 B2 JP2941291 B2 JP 2941291B2 JP 63257022 A JP63257022 A JP 63257022A JP 25702288 A JP25702288 A JP 25702288A JP 2941291 B2 JP2941291 B2 JP 2941291B2
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章 折井
義昭 坂田
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Description

【発明の詳細な説明】 (発明の属する技術分野) 本発明は、電圧が異なる複数の電源により駆動される
ミシン駆動用モータ及びステッピングモータの協働によ
り運転される電動ミシンに関するものである。
(従来の技術) 従来の電動ミシンは、主駆動軸を介して針を上下動さ
せる針棒機構と釜部を回転させる糸輪捕捉機構とからな
る縫い目形成機構を駆動するためのミシン駆動用モータ
と、前記針棒機構の針を水平方向に揺動させるとともに
水平方向の揺動量を制御するための第1のステッピング
モータ及び被縫成布を前後方向に送るとともに前後方向
の送り量を制御するための第2のステッピングモータ
と、ミシン操作者が所望の縫い模様を縫い得るよう予め
用意された複数の縫い模様データの中から選択した縫い
模様を表示する模様の表示部との各電源には家庭に送電
される商用電源を導入し、ミシン駆動用モータと各ステ
ッピングモータ等とにそれぞれに利用されている。
しかしながら、前記ミシン駆動用モータには商用電源
を電圧を変えることなくそのままの状態で利用すること
ができるが、前記各ステッピングモータや模様の表示部
には商用電源の電圧では高圧過ぎるため、電圧を低電圧
に変圧しなければ利用することができなかった。
(発明が解決しようとする課題) このように従来の電動ミシンは、縫い目形成機構を駆
動するためのミシン駆動用モータと、針の水平方向の揺
動量を制御するためのステッピングモータや布送りの送
り量を制御するためのステッピングモータと、更には縫
い模様の表示部とに商用電源を利用して行おうとする
と、ミシン駆動用モータの高電圧部と、各ステッピング
モータ及び模様の表示部の低電圧部とに分けて、更に低
電圧部にはトランスを設置して利用しなければ商用電源
の利用は不可能であった。
そのため、電動ミシンの低電圧部には商用電源電圧よ
り低圧に変圧するためのトランスの設置が不可欠となる
が、トランスは一般に容積が嵩み、かつ重量が大である
ため、ミシン機枠内へのトランス設置はミシンの小型化
や軽量化を著しく阻害する欠点を有していた。
本発明は、ミシン駆動用モータの駆動には商用電源を
利用し、各ステッピングモータの駆動や模様の表示部に
は商用電源より低電圧の他の電源を利用して、ミシンの
小型化及び軽量化を図ることを目的とする (課題を解決するための手段) 本発明は、ミシン機枠に回転可能に支承される主駆動
軸と、商用電源から供給される電源により回転し前記主
駆動軸を回転させるミシン駆動用モータと、前記主駆動
軸の回転に連動して上下往復動しかつ左右揺動可能な針
と、該針と協働して加工布に縫い目を形成する糸輪捕捉
器と、前記主駆動軸の回転に連動しかつ前記針の上下動
に調時して前記加工布を前後動する布送り装置とを備え
た電動ミシンにおいて、前記針の左右揺動量を制御駆動
する針棒振幅用ステッピングモータと、前記布送り装置
の布送り量を制御駆動する送り調節用ステッピングモー
タと、各ステッピングモータを駆動制御するステッピン
グモータ駆動回路とからなる第1の制御装置と、複数の
縫い目模様の模様データを記憶する模様データ記憶装置
から選択された模様を模様表示装置に表示制御する第2
の制御装置と、前記ミシン機枠の表面に設けられ前記第
1及び第2の制御装置のうち、少なくとも1つの制御装
置に前記商用電源から独立して電源を供給する前記商用
電源より低電圧の太陽電池と該太陽電池の電力を蓄電す
る蓄電池とを備え、前記商用電源と前記太陽電池とは互
いに独立した電力供給源であることを特徴とする複数電
源駆動ミシンにより課題を解決することができる。
(発明の実施の形態) 以下に、本発明の実施の形態を図面により詳細に説明
する。第1図は本発明のミシンのシステムブロック図で
あり、第2図は本発明のミシンの機構説明図であり、第
3図は本発明のミシンの外観図である。
ミシン機枠1内には商用電源より供給される電源にて
回転されるミシン駆動用モータ13が設けられている。ミ
シン機枠内に回転可能に支承される主駆動軸2は前記ミ
シンモータ13に連結し、回転が伝達される。主駆動軸2
には、針棒3が左右動しかつ上下動可能に連結されてい
る。該針棒の先端には針17が固着されており、該針の下
方に対設されるミシン機枠1の表面には、針板18が固着
されている。該針板には、前記針17を挿通するための針
穴と、前記針棒3の左右動方向と直交する前後方向に駆
動される送り歯19を出没可能にするための送り歯溝とが
形成されている。
前記送り歯19は前記主駆動軸2の回転に連動し前記針
17の上下動に調時して前後方向の送り運動を行う。
糸輪捕捉手段出ある釜部20は、前記針板18の下方にお
いて針17と協働してそれぞれが保持する糸により本縫い
縫い目を形成する。
針棒3の左右方向の揺働量調節手段は、伝達手段を介
して前記ミシン機枠1内に固着の針棒振幅用ステッピン
グモータ4に連結されている。
送り歯19の前後方向の送り運動の送り量調節手段は、
伝達手段を介してミシン機枠1内に固着の送り調節用ス
テッピングモータ5に連結されている。
前記針棒振幅用ステッピングモータ4と、送り調節用
ステッピングモータ5と、ステッピングモータを駆動制
御するステッピングモータ駆動回路とから第1の制御装
置が構成されている。
模様の縫い目の形成は、前記主駆動軸2の回転に同期
して前記針棒振幅用ステッピングモータ4が制御駆動さ
れて前記針棒3の上下動とともに左右の振幅量が調節さ
れ、及び主駆動軸2の回転に同期して前記送り調節用ス
テッピングモータ5が制御駆動されて前記送り歯19の前
後方向の送り量が調節されて種々の模様縫い目が形成さ
れる。
前面パネル6はミシン機枠1の前面壁に固着され、該
前面パネルには内部の記憶装置内に記憶された複数の模
様の中から所望の模様を選択するための模様選択手段と
しての模様選択キー7が設けられている。
選択模様の表示手段8は、前記前面バネル6上に設け
られ、液晶表示体で構成されている。
複数の縫い目模様の模様データまたは表示データを記
憶する模様記憶装置15と、該模様記憶装置から所望の模
様を選択する模様選択キー7と、選択されたその模様を
表示する模様表示装置8とから表示制御のための第2の
制御装置が構成されている。
商用電源の電圧より低い低電圧部を構成する太陽電池
10は、前記ミシン機枠1上に配置されており、ミシン機
枠内に配設された蓄電池11に接続されている。
太陽電池10には、蓄電池11を介して前記第1の制御装
置及び前記第2の制御装置に接続されている。
次に、本発明のミシンのシステムブロックについて、
第1図を参照して説明する。
第1図に示された中央演算装置9には、前記模様選択
キー7及び前記模様の表示手段8が接続されている。前
記針棒振幅用ステッピングモータ4及び送り調節用ステ
ッピングモータ5は、それぞれステッピングモータ駆動
回路12を介して中央演算装置9に接続されている。
高電圧部の駆動源としてのミシン駆動用モータ13のミ
シンモータ駆動回路14は、ミシンの回転速度の速度制御
装置22を介して前記中央演算装置9に接続されている。
模様データ記憶手段15は、針棒振幅用データと送り調
節用データとでなる縫い目形成データと模様表示データ
とが選択可能な模様毎に記憶されている。
選択模様の記憶手段16は、前記模様選択キー7の操作
により選択した模様を記憶するものである。
前記第1の制御装置は針棒振幅用ステッピング4と、
送り調節用ステッピングモータ5と、ステッピングモー
タ駆動回路12とから構成され、また前記第2の制御装置
は複数の相異る模様データまたは表示データを記憶する
模様記憶装置15と、該模様記憶装置から所望の模様を選
択する模様選択キーを含む模様選択装置7と、選択され
た模様を表示する模様表示装置8とから構成されてい
る。
前記第1及び第2の制御装置への供給電力は前記太陽
電池10に接続する蓄電池11から供給されている。
前記模様選択キー7を操作して所望の模様を選択する
と前記模様データ記憶手段15から模様の表示用データを
読み出して前記選択模様の表示手段8に表示するととも
に、前記選択模様の記憶手段16に模様を順次記憶する。
模様の選択に引き続いてミシン始動手段(図示せず)
を操作すると、前記ミシン駆動用モータ13が駆動される
ので前記主駆動軸2が回転され、該主駆動軸の回転に同
期して前記選択模様の記憶手段16から模様が記憶された
順に読み出される。
該選択模様の記憶手段16から模様の縫い目形成データ
が読み出されると、縫い目形成データは前記針棒振幅用
ステッピングモータ4及び前記送り調節用ステッピング
モータ5を制御駆動するので、針の振幅量と送り量とが
調節された模様が順次形成される。
本発明の実施の形態は、前記針の左右揺動量を制御駆
動する針棒振幅用ステッピングモータ4と、前記布送り
装置の布送り量を制御駆動する送り調節用ステッピング
モータ5と、各ステッピングモータを駆動制御するステ
ッピングモータ駆動回路12とからなる第1の制御装置
と、複数の縫い目模様の模様データを記憶する模様デー
タ記憶装置15から選択された模様を模様表示装置8に表
示制御する第2の制御装置と、前記ミシン機枠の表面に
設けられ前記第1及び第2の制御装置のうち、少なくと
も1つの制御装置に前記商用電源より低電圧の電源を供
給する太陽電池10とを備えることにより、ミシン駆動用
モータ13の駆動には商用電源を利用し、各ステッピング
モータの駆動や模様の表示部には商用電源より低電圧の
他の電源を利用して、ミシンの小型化及び軽量化を図る
ことができる。
(発明の効果) 本発明は、針の左右揺動量を制御駆動する針棒振幅用
ステッピングモータと、布送り装置の布送り量を制御駆
動する送り調節用ステッピングモータと、各ステッピン
グモータを駆動制御するステッピングモータ駆動回路と
からなる第1の制御装置と、複数の縫い目模様の模様デ
ータを記憶する模様データ記憶装置から選択された模様
を模様表示装置に表示制御する第2の制御装置と、ミシ
ン機枠の表面に設けられ第1及び第2の制御装置のう
ち、少なくとも1つの制御装置に商用電源より低電圧の
電源を供給する、商用電源から独立して電源を供給する
前記商用電源より低電圧の太陽電池と該太陽電池の電力
を蓄電する蓄電池とを備え、前記商用電源と前記太陽電
池とは互いに独立した電力供給源にしたことにより、ミ
シン駆動用モータの駆動には商用電源を供給し、各ステ
ッピングモータの駆動や模様の表示部には商用電源より
低電圧の他の電源を供給することができる。従って、商
用電源はミシン駆動用にのみ使用するので省エネルギー
となり、また、商用電源が停電発生の際にも、制御用電
源には独立した太陽電池から供給されているので、操作
者が作業に際して新たに模様等を選択したものが停電に
より消失されることも防止できる。更に、従来の電動ミ
シンでは不可欠であった重量が大にしてかつミシン機枠
内のかなりの容積を占めていたトランスの配設を省略す
ることが可能となる。そのため、ミシンの小型化及び軽
量化を確実に図ることができるとともにポータブル化さ
れたものは運搬等が著しく容易となる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施の形態を示すものにして、第1図
はミシンのシステムブロック図、第2図はミシンの機構
説明図、第3図はミシンの外観図であり、2は主駆動
軸、4は針棒振幅用ステッピングモータ、5は送り調節
用ステッピングモータ、8は模様表示装置、10は太陽電
池、12はステッピングモータ駆動回路、13はミシン駆動
用モータ、15は模様データ記憶装置、17は針、19は布送
り装置、20は糸輪捕捉装置である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭59−179494(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ミシン機枠に回転可能に支承される主駆動
    軸と、商用電源から供給される電源により回転し前記主
    駆動軸を回転させるミシン駆動用モータと、前記主駆動
    軸の回転に連動して上下往復動しかつ左右揺動可能な針
    と、該針と協働して加工布に縫い目を形成する糸輪捕捉
    器と、前記主駆動軸の回転に連動しかつ前記針の上下動
    に調時して前記加工布を前後動する布送り装置とを備え
    た電動ミシンにおいて、前記針の左右揺動量を制御駆動
    する針棒振幅用ステッピングモータと、前記布送り装置
    の布送り量を制御駆動する送り調節用ステッピングモー
    タと、各ステッピングモータを駆動制御するステッピン
    グモータ駆動回路とからなる第1の制御装置と、複数の
    縫い目模様の模様データを記憶する模様データ記憶装置
    から選択された模様を模様表示装置に表示制御する第2
    の制御装置と、前記ミシン機枠の表面に設けられ前記第
    1及び第2の制御装置のうち、少なくとも1つの制御装
    置には前記商用電源から独立して電源を供給する前記商
    用電源より低電圧の太陽電池と該太陽電池の電力を蓄電
    する蓄電池とを備え、前記商用電源と前記太陽電池とは
    互いに独立した電力供給源であることを特徴とする複数
    電源駆動ミシン。
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