JP2873394B2 - 通常縫又は刺しゅう縫の選択切換装置を備えた複合ミシン - Google Patents
通常縫又は刺しゅう縫の選択切換装置を備えた複合ミシンInfo
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- JP2873394B2 JP2873394B2 JP21268990A JP21268990A JP2873394B2 JP 2873394 B2 JP2873394 B2 JP 2873394B2 JP 21268990 A JP21268990 A JP 21268990A JP 21268990 A JP21268990 A JP 21268990A JP 2873394 B2 JP2873394 B2 JP 2873394B2
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Description
【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は通常縫又は刺しゅう縫のいずれかを選択的に
切換え得る複合ミシンに関するものである。
切換え得る複合ミシンに関するものである。
（従来技術） 従来の通常縫又は刺しゅう縫のいずれかを選択的に切
換え得る複合ミシンにおいて、通常縫が可能な如くに切
換えた場合、刺しゅう縫を行う際に使用する刺しゅう枠
26（第１図参照）は刺しゅう枠駆動装置のキャリジ19か
ら取り外され、該キャリジは所定の位置のホームポジシ
ョン、例えば筒形ベッド機枠の立ち上り機枠側の隅部Ｃ
（第２図参照）に移動せしめられている。その為筒状の
もの例えば袖部やスラックスを縫う時針落ち点Ｐより奥
行が本来L1のところがＬに短縮されているので、縫製品
の取扱いに不都合を来している。
換え得る複合ミシンにおいて、通常縫が可能な如くに切
換えた場合、刺しゅう縫を行う際に使用する刺しゅう枠
26（第１図参照）は刺しゅう枠駆動装置のキャリジ19か
ら取り外され、該キャリジは所定の位置のホームポジシ
ョン、例えば筒形ベッド機枠の立ち上り機枠側の隅部Ｃ
（第２図参照）に移動せしめられている。その為筒状の
もの例えば袖部やスラックスを縫う時針落ち点Ｐより奥
行が本来L1のところがＬに短縮されているので、縫製品
の取扱いに不都合を来している。
（発明が解決しようとする課題） 本発明は上記の実状に鑑み刺しゅう縫に不可欠な刺し
ゅう枠取付部のキャリジを備えると共に筒物を縫うと
き、筒形ベッドの針落ち点を含むＰ−Ｐ′線からの奥行
きを大きくし筒物を扱い易くするものである。
ゅう枠取付部のキャリジを備えると共に筒物を縫うと
き、筒形ベッドの針落ち点を含むＰ−Ｐ′線からの奥行
きを大きくし筒物を扱い易くするものである。
（課題を解決するための手段） 本発明は通常縫又は刺しゅう縫のいずれかを選択切換
可能な複合ミシンにおいて、選択操作部を操作すること
により、前記通常縫が可能な状態のもとで且つ刺しゅう
枠の取付部であるキャリジを筒形ベッド機枠の側壁から
適宜離れた位置に移動させ、ベッド機枠側壁とキャリジ
との間の隙間内を筒物が充分動き得るようにして、筒形
ベッドの針落ち点を含むＰ−Ｐ′線からの奥行寸法を大
きくするよう切換えるものである。
可能な複合ミシンにおいて、選択操作部を操作すること
により、前記通常縫が可能な状態のもとで且つ刺しゅう
枠の取付部であるキャリジを筒形ベッド機枠の側壁から
適宜離れた位置に移動させ、ベッド機枠側壁とキャリジ
との間の隙間内を筒物が充分動き得るようにして、筒形
ベッドの針落ち点を含むＰ−Ｐ′線からの奥行寸法を大
きくするよう切換えるものである。
（作用） 本発明は通常縫又は刺しゅう縫のいずれかを選択的に
切換えて使用し得る複合ミシンにおいて、通常縫又は刺
しゅう縫のいずれかを選択するほかにフリーアーム縫の
選択によりＸ−Ｙ駆動機構の駆動により刺しゅう枠をと
りつけるキャリジをベッド機枠の側面から移動せしめて
該側面と前記キャリジとの被縫製物挿入用隙間を形成す
ることにより針落ち点からの筒物用有効長さを大きく
し、筒物縫に便ならしめることを特徴とするものであ
る。
切換えて使用し得る複合ミシンにおいて、通常縫又は刺
しゅう縫のいずれかを選択するほかにフリーアーム縫の
選択によりＸ−Ｙ駆動機構の駆動により刺しゅう枠をと
りつけるキャリジをベッド機枠の側面から移動せしめて
該側面と前記キャリジとの被縫製物挿入用隙間を形成す
ることにより針落ち点からの筒物用有効長さを大きく
し、筒物縫に便ならしめることを特徴とするものであ
る。
（実施例） 本発明の実施例の構成を図面を参照して以下に説明す
る。
る。
ミシン機枠１は立上り部と上方の水平部とでなるアー
ム機枠２と、下方のベッド機枠３とでなる。アーム機枠
２の水平部には上軸４が回転自在に支持され、該上軸の
端部には天秤クランク５等を介して上下動せしめられる
針棒６が針棒支持体により揺動可能に装着され、該針棒
に平行し押え棒７が下端に布押え７′を装着し支持され
ている。前記ベッド機枠３には外周に糸輪捕捉部を形成
の水平釜８が回転自在に支持され、前記針棒６の下端に
装着の針との協働により縫目を構成する。更にベッド機
枠３には前記上軸４の回転に連動して被縫製物に当接し
て移動させる送り歯を設ける送り装置を配設する。前記
ベッド機枠３の下方に適宜間隔をおいて刺しゅう駆動機
枠９が配設されており、該刺しゅう駆動機枠には刺しゅ
う枠のＸ−Ｙ駆動機構10が内蔵されている。
ム機枠２と、下方のベッド機枠３とでなる。アーム機枠
２の水平部には上軸４が回転自在に支持され、該上軸の
端部には天秤クランク５等を介して上下動せしめられる
針棒６が針棒支持体により揺動可能に装着され、該針棒
に平行し押え棒７が下端に布押え７′を装着し支持され
ている。前記ベッド機枠３には外周に糸輪捕捉部を形成
の水平釜８が回転自在に支持され、前記針棒６の下端に
装着の針との協働により縫目を構成する。更にベッド機
枠３には前記上軸４の回転に連動して被縫製物に当接し
て移動させる送り歯を設ける送り装置を配設する。前記
ベッド機枠３の下方に適宜間隔をおいて刺しゅう駆動機
枠９が配設されており、該刺しゅう駆動機枠には刺しゅ
う枠のＸ−Ｙ駆動機構10が内蔵されている。
該Ｘ−Ｙ駆動機構を詳述すると、前記刺しゅう駆動機
枠９にはＸ方向駆動軸11及び12が回転自在に支持されて
おり、該Ｘ方向駆動軸の外周には端部にリード無し部1
4、14を有する螺状溝13、13が形成され一端部にはプー
リ15、15が固着されていて、該プーリ間にはタイミング
ベルト16が装架されている。
枠９にはＸ方向駆動軸11及び12が回転自在に支持されて
おり、該Ｘ方向駆動軸の外周には端部にリード無し部1
4、14を有する螺状溝13、13が形成され一端部にはプー
リ15、15が固着されていて、該プーリ間にはタイミング
ベルト16が装架されている。
前記Ｘ方向駆動軸11及び12の間にはキャリジガイド17
が装架され、該キャリジガイドは両端に前記螺状溝13、
13に係合するキャリジガイドピン18が夫々設けられてお
り、端部には前記刺しゅう駆動機枠９の細窓より外部に
突出せしめられてキャリジ19が設けられている。
が装架され、該キャリジガイドは両端に前記螺状溝13、
13に係合するキャリジガイドピン18が夫々設けられてお
り、端部には前記刺しゅう駆動機枠９の細窓より外部に
突出せしめられてキャリジ19が設けられている。
更に前記Ｘ方向駆動軸11及び12に対して平行なＹ方向
駆動軸20が設けられ、該Ｙ方向駆動軸には両端にプーリ
21が固着され、該プーリの機枠対向位置にプーリ22が夫
々回転自在に支持され、該プーリと前記プーリ21との間
には夫々タイミングベルト23が装架されこれらタイミン
グベルト23の間には前記キャリジガイド17に対し直交す
る方向に長いＹ方向ガイド板24が両端のベルト押え25に
より固着されている。前記Ｙ方向駆動軸26は端部に固着
された小歯車（図示せず）がＹ方向制御モータの軸部に
固着された歯車と噛合し制御駆動せしめられる。
駆動軸20が設けられ、該Ｙ方向駆動軸には両端にプーリ
21が固着され、該プーリの機枠対向位置にプーリ22が夫
々回転自在に支持され、該プーリと前記プーリ21との間
には夫々タイミングベルト23が装架されこれらタイミン
グベルト23の間には前記キャリジガイド17に対し直交す
る方向に長いＹ方向ガイド板24が両端のベルト押え25に
より固着されている。前記Ｙ方向駆動軸26は端部に固着
された小歯車（図示せず）がＹ方向制御モータの軸部に
固着された歯車と噛合し制御駆動せしめられる。
前記Ｘ方向駆動軸11はＸ方向制御モータ（図示せず）
により制御駆動せしめられる。
により制御駆動せしめられる。
前記キャリジ19には刺しゅう枠26（第１図）が着脱自
在に装着されており、刺しゅう縫モードでは前記Ｘ−Ｙ
駆動機構10により駆動制御せしめられ、又通常縫モード
では刺しゅう枠26は外され、キャリジ19がホームポジシ
ョンの前記ベッド機枠３の背面コーナＣに移動せしめら
れる。この状態ではベッド機枠３の後壁とキャリジ11と
の隙間はＤで（第４図参照）著しく狭く被縫製物は隙間
に挿入し動かし得ない。ミシン機枠１の前壁にはパター
ン選択用操作部27、選択パターンの表示部28及び各種フ
ァンクション操作部29が配設されており、該ファンクシ
ョン操作部には通常縫モード30、刺しゅう縫モード31、
フリーアーム縫32等の各種操作部がある。
在に装着されており、刺しゅう縫モードでは前記Ｘ−Ｙ
駆動機構10により駆動制御せしめられ、又通常縫モード
では刺しゅう枠26は外され、キャリジ19がホームポジシ
ョンの前記ベッド機枠３の背面コーナＣに移動せしめら
れる。この状態ではベッド機枠３の後壁とキャリジ11と
の隙間はＤで（第４図参照）著しく狭く被縫製物は隙間
に挿入し動かし得ない。ミシン機枠１の前壁にはパター
ン選択用操作部27、選択パターンの表示部28及び各種フ
ァンクション操作部29が配設されており、該ファンクシ
ョン操作部には通常縫モード30、刺しゅう縫モード31、
フリーアーム縫32等の各種操作部がある。
前記フリーアーム縫操作部32を選択すると、通常縫モ
ード可能状態で且つ前記キャリジ19がＸ−Ｙ駆動機構の
駆動により前記ベッド機枠３の側壁から離されてＤ′
（実質25〜30mm）となるよう移動せしめられる。
ード可能状態で且つ前記キャリジ19がＸ−Ｙ駆動機構の
駆動により前記ベッド機枠３の側壁から離されてＤ′
（実質25〜30mm）となるよう移動せしめられる。
第５図に示すブロック図を説明すると、Ｐは電源プラ
グ、Pcは電源プラグ受け、Mcは駆動モータ制御回路、Ｍ
は駆動モータ、Ｔは電源トランス、Ｃは速度コントロー
ラ、SMxは振幅ステッピングモータ、SMfは送りステッピ
ングモータ、SMyはＹ送りステッピングモータ、SMCはス
テッピングモータ制御回路、CPUは中央演算回路、KBは
通常縫モード30及び刺しゅう縫モード31及びフリーアー
ム縫モード32の選択切換キーを含むキーボード、Ｕは上
軸位相検出部、I/Oは入出力装置、FDDはフロッピーディ
スク装置、ROM及びRAMは記憶装置であり同図の如く接続
されている。
グ、Pcは電源プラグ受け、Mcは駆動モータ制御回路、Ｍ
は駆動モータ、Ｔは電源トランス、Ｃは速度コントロー
ラ、SMxは振幅ステッピングモータ、SMfは送りステッピ
ングモータ、SMyはＹ送りステッピングモータ、SMCはス
テッピングモータ制御回路、CPUは中央演算回路、KBは
通常縫モード30及び刺しゅう縫モード31及びフリーアー
ム縫モード32の選択切換キーを含むキーボード、Ｕは上
軸位相検出部、I/Oは入出力装置、FDDはフロッピーディ
スク装置、ROM及びRAMは記憶装置であり同図の如く接続
されている。
（効果） 本発明は以上の如き構造と作用をなすものであるか
ら、各種縫モード即ち通常縫モード及び刺しゅう縫モー
ドの選択が可能であると共にフリーアーム縫の選択によ
り通常縫モードで且つキャリジがベッド機枠の後壁から
適宜離されるように移動されるので筒物縫の為に針落ち
点からの奥行が大きくなり筒物縫に適した状態に切換え
られるものであり、用途に適した状態となる実用上効果
大なるものである。
ら、各種縫モード即ち通常縫モード及び刺しゅう縫モー
ドの選択が可能であると共にフリーアーム縫の選択によ
り通常縫モードで且つキャリジがベッド機枠の後壁から
適宜離されるように移動されるので筒物縫の為に針落ち
点からの奥行が大きくなり筒物縫に適した状態に切換え
られるものであり、用途に適した状態となる実用上効果
大なるものである。
図面は本発明の一実施例を示すものにして、第１図は本
発明を装着したミシンの刺しゅう縫状態の外観斜視図、
第２図は本発明を装着したミシンの通常縫状態の外観斜
視図、第３図は本発明の一部内部機構を示すミシンの斜
視図、第４図は本発明のミシン側面図、第５図は本発明
の制御系ブロック構成図であり、２はアーム機枠、３は
ベッド機枠、４は上軸、６は針棒、８は水平釜、10はＸ
−Ｙ駆動機構、19はキャリジ、30は通常縫モード、31は
刺しゅう縫モード、32はフリーアーム縫である。
発明を装着したミシンの刺しゅう縫状態の外観斜視図、
第２図は本発明を装着したミシンの通常縫状態の外観斜
視図、第３図は本発明の一部内部機構を示すミシンの斜
視図、第４図は本発明のミシン側面図、第５図は本発明
の制御系ブロック構成図であり、２はアーム機枠、３は
ベッド機枠、４は上軸、６は針棒、８は水平釜、10はＸ
−Ｙ駆動機構、19はキャリジ、30は通常縫モード、31は
刺しゅう縫モード、32はフリーアーム縫である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平４−30890（ＪＰ，Ａ) 特開 平４−28392（ＪＰ，Ａ) 特開 平３−55090（ＪＰ，Ａ) 特開 平２−259154（ＪＰ，Ａ) 実開 平３−49067（ＪＰ，Ｕ) 実開 平２−102176（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) D05B 1/12 D05B 3/24 D05B 73/10 D05C 9/06
Claims (1)
- 【請求項１】立上がり部と上方の水平部とでなるーム機
枠と、該アーム機枠の立上がり部を基部としてこれから
前記水平部と平行に延長して被縫製物を載置するための
筒型のベッド機枠と、前記アーム機枠の水平部内に回転
自在に支持された上軸と、該上軸の回転に連動して上下
往復動する針と、前記筒型のベッド機枠内に配置されて
前記針の上下往復動と連動して、縫目を形成する糸輪補
足部材と、前記針の上下往復動と連動して被縫製物を前
進または後進送りする送り歯とを備えた通常縫いのため
の縫目形成装置と、刺しゅう枠を着脱自在に装着可能と
したキャリッジと、該キャリッジを前記針に関してＸ方
向及びＹ方向へ駆動して刺しゅう枠に張設した布に刺し
ゅう縫いするためのXY駆動機構を収納して前記筒型のベ
ッド機枠とは空隙を空けた下方に配置され、前記アーム
機枠に固着の刺しゅう駆動機枠と、選択的に操作され
て、通常縫いを有効とする通常縫いモードと刺しゅう縫
いを有効とする刺しゅう縫いモードとフリーアーム縫い
を有効とするフリーアーム縫いのいずれかに切り換える
切換えキーと、該切換えキーの切り換えによる通常縫い
モードにおいて、前記キャリッジを前記筒型のベッド機
枠の基部に退避させ、刺しゅう縫いモードにおいて前記
キャリッジを装着した刺しゅう枠が刺しゅう可能な位置
に進出させ、フリーアーム縫いの切り換えに対して通常
縫いを有効とするとともに前記キャリッジを前記筒型の
ベッド機枠の基部から布通過のための空隙を形成するた
めに所定間隔隔てた後方位置に移動させる制御手段と、
からなることを特徴とする通常縫い又は刺しゅう縫いの
選択切換装置を備えた複合ミシン。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21268990A JP2873394B2 (ja) | 1990-08-11 | 1990-08-11 | 通常縫又は刺しゅう縫の選択切換装置を備えた複合ミシン |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21268990A JP2873394B2 (ja) | 1990-08-11 | 1990-08-11 | 通常縫又は刺しゅう縫の選択切換装置を備えた複合ミシン |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0496785A JPH0496785A (ja) | 1992-03-30 |
| JP2873394B2 true JP2873394B2 (ja) | 1999-03-24 |
Family
ID=16626798
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP21268990A Expired - Fee Related JP2873394B2 (ja) | 1990-08-11 | 1990-08-11 | 通常縫又は刺しゅう縫の選択切換装置を備えた複合ミシン |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2873394B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2016131728A (ja) * | 2015-01-20 | 2016-07-25 | ブラザー工業株式会社 | ミシン |
-
1990
- 1990-08-11 JP JP21268990A patent/JP2873394B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0496785A (ja) | 1992-03-30 |
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