JP2003117277A - ミシンの制御装置 - Google Patents
ミシンの制御装置Info
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- JP2003117277A JP2003117277A JP2001312482A JP2001312482A JP2003117277A JP 2003117277 A JP2003117277 A JP 2003117277A JP 2001312482 A JP2001312482 A JP 2001312482A JP 2001312482 A JP2001312482 A JP 2001312482A JP 2003117277 A JP2003117277 A JP 2003117277A
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- Japan
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- sewing machine
- sewing
- cloth feed
- needle
- cloth
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 針棒や天秤の移動状態を実際に作業者の目で
確認しながら良好な糸引き締め時期を簡単に設定できる
ようにすること、縫製作業の能率化を図ることができる
ようにすること。 【解決手段】 作業者がプーリー9を手動でゆっくり回
転すると(S13)、入力される位相検出用エンコーダ1
0から入力されるエンコーダ信号がミシン主軸の位相角
αに変換され(S15)、エンターキー14が操作された
とき(S17:Yes )、そのときの特定位相θsが布送り
開始タイミングの特定位相として、RAM25に設けた
特定位相メモリ25aに記憶される(S18)。そして、
縫製に際して、ミシン主軸がその設定された特定位相の
ときに布送りが実行される。
確認しながら良好な糸引き締め時期を簡単に設定できる
ようにすること、縫製作業の能率化を図ることができる
ようにすること。 【解決手段】 作業者がプーリー9を手動でゆっくり回
転すると(S13)、入力される位相検出用エンコーダ1
0から入力されるエンコーダ信号がミシン主軸の位相角
αに変換され(S15)、エンターキー14が操作された
とき(S17:Yes )、そのときの特定位相θsが布送り
開始タイミングの特定位相として、RAM25に設けた
特定位相メモリ25aに記憶される(S18)。そして、
縫製に際して、ミシン主軸がその設定された特定位相の
ときに布送りが実行される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、ミシンの制御装
置に関し、特に、加工布の布送り開始タイミングや布送
り終了タイミング等の各種の縫製機能のタイミングを微
調整により設定できるようにしたものに関する。
置に関し、特に、加工布の布送り開始タイミングや布送
り終了タイミング等の各種の縫製機能のタイミングを微
調整により設定できるようにしたものに関する。
【0002】
【従来の技術】 従来、刺繍枠に保持した加工布を、針
棒に対して水平方向に相対移動、つまりX方向及びY方
向に移動して、加工布に刺繍縫いを施すようにした刺繍
ミシン等においては、刺繍枠をX方向とY方向に布送り
する布送り機構が設けられている。そして、縫針が加工
布の上側に移動している布送り可能範囲に、布送り機構
により刺繍枠がX方向及びY方向に送り量に基づいて布
送りされる。
棒に対して水平方向に相対移動、つまりX方向及びY方
向に移動して、加工布に刺繍縫いを施すようにした刺繍
ミシン等においては、刺繍枠をX方向とY方向に布送り
する布送り機構が設けられている。そして、縫針が加工
布の上側に移動している布送り可能範囲に、布送り機構
により刺繍枠がX方向及びY方向に送り量に基づいて布
送りされる。
【0003】ところで、この種の刺繍ミシンにおいて
は、布送りタイミングが一定の場合、加工布の布厚や材
質、更には刺繍糸の太さや材質によって、刺繍糸の糸引
き締めが微妙に変化するため、加工布の種類や布厚、刺
繍糸の太さや種類が変わっても、布送りタイミングを微
調整することで、針棒や天秤の上昇動作と関連づけて、
糸引き締めを良好に行えるようになっている。それ故、
刺繍ミシンにはディスプレイが設けられ、このディスプ
レイを介して、布送りを開始するタイミングを、ミシン
主軸の回転位相に関連する数値で指定することで、 設定
するようになっている。
は、布送りタイミングが一定の場合、加工布の布厚や材
質、更には刺繍糸の太さや材質によって、刺繍糸の糸引
き締めが微妙に変化するため、加工布の種類や布厚、刺
繍糸の太さや種類が変わっても、布送りタイミングを微
調整することで、針棒や天秤の上昇動作と関連づけて、
糸引き締めを良好に行えるようになっている。それ故、
刺繍ミシンにはディスプレイが設けられ、このディスプ
レイを介して、布送りを開始するタイミングを、ミシン
主軸の回転位相に関連する数値で指定することで、 設定
するようになっている。
【0004】例えば、特公昭61−50635号公報に
記載のミシンの糸締め制御装置には、縫針が加工布から
抜けて布送り動作が可能な時点からの実際の布送り開始
タイミングを、送り締め量を「0」〜「3」のうちの1
つを数値にてキーボードから予め入力設定しておけば、
布送り制御において、送り可能時期からその設定された
送り締め量に相当するパルス数だけ遅れたタイミングか
ら布送り動作を実行するようになっている。それ故、加
工布の布厚に応じた送り締め量を数値で設定すること
で、何れの加工布にも、糸締まりが適度な縫目を形成で
きるようになっている。
記載のミシンの糸締め制御装置には、縫針が加工布から
抜けて布送り動作が可能な時点からの実際の布送り開始
タイミングを、送り締め量を「0」〜「3」のうちの1
つを数値にてキーボードから予め入力設定しておけば、
布送り制御において、送り可能時期からその設定された
送り締め量に相当するパルス数だけ遅れたタイミングか
ら布送り動作を実行するようになっている。それ故、加
工布の布厚に応じた送り締め量を数値で設定すること
で、何れの加工布にも、糸締まりが適度な縫目を形成で
きるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】 前述した特公昭61
−50635号公報においては、加工布の布送りタイミ
ングを、キーボードから入力設定した数値でもって送り
締め量として設定するようになっているため、数値と糸
引き締め度合いとの関連付けが非常に難しく、糸引き締
めに適切な数値をイメージしにくいという問題がある。
それ故、特に、縫製作業に不慣れな初心者は、加工布の
布厚や種類、更には、刺繍糸の太さや種類が変わる毎
に、送り締め量を適当に入力設定して縫製作業を試験的
に行う試し縫いを繰り返すようになり、縫製作業の作業
能率が低下するという問題がある。
−50635号公報においては、加工布の布送りタイミ
ングを、キーボードから入力設定した数値でもって送り
締め量として設定するようになっているため、数値と糸
引き締め度合いとの関連付けが非常に難しく、糸引き締
めに適切な数値をイメージしにくいという問題がある。
それ故、特に、縫製作業に不慣れな初心者は、加工布の
布厚や種類、更には、刺繍糸の太さや種類が変わる毎
に、送り締め量を適当に入力設定して縫製作業を試験的
に行う試し縫いを繰り返すようになり、縫製作業の作業
能率が低下するという問題がある。
【0006】更に、送り締め量の設定に際しては、送り
締め量を数字キーの操作で入力設定するとともに、設定
キー等の設定終了を指示するキー操作が必要となり、設
定操作が煩雑化すること、等の問題がある。本発明の目
的は、針棒や天秤の移動状態を実際に作業者の目で確認
しながら良好な糸引き締め時期を簡単に設定できるよう
にすること、縫製作業の能率化を図ることができるよう
にすること、等である。
締め量を数字キーの操作で入力設定するとともに、設定
キー等の設定終了を指示するキー操作が必要となり、設
定操作が煩雑化すること、等の問題がある。本発明の目
的は、針棒や天秤の移動状態を実際に作業者の目で確認
しながら良好な糸引き締め時期を簡単に設定できるよう
にすること、縫製作業の能率化を図ることができるよう
にすること、等である。
【0007】
【課題を解決するための手段】 請求項1のミシンの制
御装置は、ミシン主軸と、ミシン主軸に連動して縫針を
上下駆動する針棒上下駆動機構と、加工布を針棒に対し
て相対的に水平方向へ布送りする布送り機構と、この布
送り機構を送り制御する布送り制御手段とを備えたミシ
ンの制御装置において、ミシン主軸の基準回転位置から
の位相を検出するエンコーダと、ミシン主軸を回転させ
ることによりミシン主軸の特定位相を設定する為の特定
位相設定手段と、エンコーダからのエンコーダ信号を受
け、特定位相設定手段からの設定指令を受けたときのミ
シン主軸の特定位相を記憶する特定位相記憶手段とを設
けたものである。
御装置は、ミシン主軸と、ミシン主軸に連動して縫針を
上下駆動する針棒上下駆動機構と、加工布を針棒に対し
て相対的に水平方向へ布送りする布送り機構と、この布
送り機構を送り制御する布送り制御手段とを備えたミシ
ンの制御装置において、ミシン主軸の基準回転位置から
の位相を検出するエンコーダと、ミシン主軸を回転させ
ることによりミシン主軸の特定位相を設定する為の特定
位相設定手段と、エンコーダからのエンコーダ信号を受
け、特定位相設定手段からの設定指令を受けたときのミ
シン主軸の特定位相を記憶する特定位相記憶手段とを設
けたものである。
【0008】作業者がプーリーを手動操作したり、ミシ
ンモータを微動させる等して、ミシン主軸を回転させた
場合、ミシン主軸の回転に同期して針棒や天秤が上下移
動し、エンコーダからはミシン主軸の基準回転位置から
の位相を示すエンコーダ信号を出力する。そこで、作業
者は針棒や天秤の移動位置(上下位置)を自分の目で実
際に確認しながら、特定位相設定手段により設定指令を
出力する。これにより、特定位相記憶手段は、設定指令
を受けたときのエンコーダ信号に基づいて、ミシン主軸
の特定位相を記憶する。それ故、特定位相記憶手段に記
憶したミシン主軸の特定位相のタイミングを用いて、縫
製作業に必要な縫製機能を実行させることができる。
ンモータを微動させる等して、ミシン主軸を回転させた
場合、ミシン主軸の回転に同期して針棒や天秤が上下移
動し、エンコーダからはミシン主軸の基準回転位置から
の位相を示すエンコーダ信号を出力する。そこで、作業
者は針棒や天秤の移動位置(上下位置)を自分の目で実
際に確認しながら、特定位相設定手段により設定指令を
出力する。これにより、特定位相記憶手段は、設定指令
を受けたときのエンコーダ信号に基づいて、ミシン主軸
の特定位相を記憶する。それ故、特定位相記憶手段に記
憶したミシン主軸の特定位相のタイミングを用いて、縫
製作業に必要な縫製機能を実行させることができる。
【0009】請求項2のミシンの制御装置は、ミシン主
軸と、ミシン主軸に連動して縫針を上下駆動する針棒上
下駆動機構と、加工布を針棒に対して相対的に水平方向
へ布送りする布送り機構と、この布送り機構を送り制御
する布送り制御手段とを備えたミシンの制御装置におい
て、縫針の上下位置を図示表示するための表示手段と、
表示手段により図示表示された縫針の上下位置を変更す
るための変更手段と、変更手段により変更された縫針の
特定位置を設定するための特定位置設定手段と、特定位
置設定手段からの設定指令を受けたときの縫針の特定位
置を記憶する特定位置記憶手段とを設けたものである。
軸と、ミシン主軸に連動して縫針を上下駆動する針棒上
下駆動機構と、加工布を針棒に対して相対的に水平方向
へ布送りする布送り機構と、この布送り機構を送り制御
する布送り制御手段とを備えたミシンの制御装置におい
て、縫針の上下位置を図示表示するための表示手段と、
表示手段により図示表示された縫針の上下位置を変更す
るための変更手段と、変更手段により変更された縫針の
特定位置を設定するための特定位置設定手段と、特定位
置設定手段からの設定指令を受けたときの縫針の特定位
置を記憶する特定位置記憶手段とを設けたものである。
【0010】表示手段には縫針の上下位置が図示される
ので、変更手段によりその表示される縫針の上下位置を
所望の任意の高さに変更する。そして、糸引き締めに最
適な縫針の上下位置のときに、特定位置設定手段により
所望の高さ位置に変更した縫針の上下位置が特定位置と
して設定され、その設定された特定位置が特定位置記憶
手段に記憶される。それ故、特定位置記憶手段に記憶し
た縫針の上下位置に基づいて、ミシン主軸の特定位相を
演算で求めるようにし、そのミシン主軸の特定位相のタ
イミングを用いて、縫製作業に必要な縫製機能を実行さ
せることができる。
ので、変更手段によりその表示される縫針の上下位置を
所望の任意の高さに変更する。そして、糸引き締めに最
適な縫針の上下位置のときに、特定位置設定手段により
所望の高さ位置に変更した縫針の上下位置が特定位置と
して設定され、その設定された特定位置が特定位置記憶
手段に記憶される。それ故、特定位置記憶手段に記憶し
た縫針の上下位置に基づいて、ミシン主軸の特定位相を
演算で求めるようにし、そのミシン主軸の特定位相のタ
イミングを用いて、縫製作業に必要な縫製機能を実行さ
せることができる。
【0011】請求項3のミシンの制御装置は、請求項1
又は2の発明において、前記特定位相は、布送りを開始
する布送り開始タイミングである。この場合、加工布の
布厚や種類、縫製糸の太さや種類に応じた良好な糸引き
締めが可能な布送り開始のタイミングを、針棒や天秤の
上下位置を確認しながら容易に設定することができる。
請求項4のミシンの制御装置は、請求項1又は2の発明
において、前記特定位相は、布送りを終了する布送り終
了タイミングである。この場合、加工布の布厚や種類、
縫製糸の太さや種類に応じた良好な糸引き締めが可能な
布送り終了のタイミングを、針棒や天秤の上下位置を確
認しながら容易に設定することができる。
又は2の発明において、前記特定位相は、布送りを開始
する布送り開始タイミングである。この場合、加工布の
布厚や種類、縫製糸の太さや種類に応じた良好な糸引き
締めが可能な布送り開始のタイミングを、針棒や天秤の
上下位置を確認しながら容易に設定することができる。
請求項4のミシンの制御装置は、請求項1又は2の発明
において、前記特定位相は、布送りを終了する布送り終
了タイミングである。この場合、加工布の布厚や種類、
縫製糸の太さや種類に応じた良好な糸引き締めが可能な
布送り終了のタイミングを、針棒や天秤の上下位置を確
認しながら容易に設定することができる。
【0012】請求項5のミシンの制御装置は、請求項3
又は4の発明において、表示器と、設定された布送り開
始タイミング又は布送り終了タイミングにおけるミシン
主軸の特定位相を表示器に表示する特定位相表示制御手
段を設けたものである。この場合には、表示器に表示さ
れた布送り開始タイミング又は布送り終了タイミング
を、表示器に表示されたミシン主軸の特定位相でも確認
することができる。
又は4の発明において、表示器と、設定された布送り開
始タイミング又は布送り終了タイミングにおけるミシン
主軸の特定位相を表示器に表示する特定位相表示制御手
段を設けたものである。この場合には、表示器に表示さ
れた布送り開始タイミング又は布送り終了タイミング
を、表示器に表示されたミシン主軸の特定位相でも確認
することができる。
【0013】請求項6のミシンの制御装置は、請求項5
の発明において、前記布送り開始タイミング又は布送り
終了タイミングに関連するタイミング設定可能な許容範
囲を表示器に表示させる許容範囲表示制御手段を設けた
ものである。この場合には、布送り開始タイミングや布
送り終了タイミング等の種々のタイミングの許容範囲が
表示器に表示されるため、その表示を介して種々のタイ
ミングを縫製作業に支障のない適切な時期に正確に且つ
容易に設定することができる。
の発明において、前記布送り開始タイミング又は布送り
終了タイミングに関連するタイミング設定可能な許容範
囲を表示器に表示させる許容範囲表示制御手段を設けた
ものである。この場合には、布送り開始タイミングや布
送り終了タイミング等の種々のタイミングの許容範囲が
表示器に表示されるため、その表示を介して種々のタイ
ミングを縫製作業に支障のない適切な時期に正確に且つ
容易に設定することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。本実施形態は、刺繍機(刺
繍枠駆動装置)を着脱可能に装着することで、種々の刺
繍模様を縫製可能な電子制御ミシンの制御装置に本発明
を適用した場合の例である。図1に示すように、電子制
御ミシン1は、ベッド部2と、ベッド部2の右端部から
立設された脚柱部3と、脚柱部3の上端からベッド部2
に対向するように左方へ延びるアーム部4とを有する。
て図面を参照して説明する。本実施形態は、刺繍機(刺
繍枠駆動装置)を着脱可能に装着することで、種々の刺
繍模様を縫製可能な電子制御ミシンの制御装置に本発明
を適用した場合の例である。図1に示すように、電子制
御ミシン1は、ベッド部2と、ベッド部2の右端部から
立設された脚柱部3と、脚柱部3の上端からベッド部2
に対向するように左方へ延びるアーム部4とを有する。
【0015】ベッド部2には、図示しないが、送り歯、
送り歯を上下動させる送り歯上下動機構、送り歯を前後
動させる送り歯前後動機構、下糸ボビンを収容し上下動
する縫針7と協働して縫目を形成可能な糸輪捕捉器(水
平釜等)等が設けられている。このベッド部2の通称フ
リーアームと称されるフリーベッド部に、刺繍機35が
着脱可能に装着される。
送り歯を上下動させる送り歯上下動機構、送り歯を前後
動させる送り歯前後動機構、下糸ボビンを収容し上下動
する縫針7と協働して縫目を形成可能な糸輪捕捉器(水
平釜等)等が設けられている。このベッド部2の通称フ
リーアームと称されるフリーベッド部に、刺繍機35が
着脱可能に装着される。
【0016】脚柱部3には、ROMカード40を内部の
カード用コネクタ29(図2参照)に接続する為のカー
ド用スロット3aが形成され、そのカード用スロット3
a下側内部に、フレキシブルディスクドライブ(FD
D)32が設けられ、そのFDD32にフレキシブルデ
ィスク(FD)45を装着する為のディスク用スロット
3bが形成されている。
カード用コネクタ29(図2参照)に接続する為のカー
ド用スロット3aが形成され、そのカード用スロット3
a下側内部に、フレキシブルディスクドライブ(FD
D)32が設けられ、そのFDD32にフレキシブルデ
ィスク(FD)45を装着する為のディスク用スロット
3bが形成されている。
【0017】脚柱部3の前面部には、カラーの液晶ディ
スプレイ11(以下、ディスプレイという)が設けら
れ、このディスプレイ11の前面には、ディスプレイ1
1への表示で機能を示すようにした複数の透明電極から
なるタッチキー12(図2参照)がマトリックス状に設
けられている。即ち、ディスプレイ11に表示された種
々の情報のうち、刺繍模様の選択や編集等の機能等の指
示を、その刺繍模様や機能名に対応する矩形状のタッチ
キー12を押すことで実現することができる。更に、脚
柱部3の前面部には、布送りタイミングを設定する為の
布送りタイミング設定キー13や布送りタイミングを記
憶(登録)するエンターキー14等が別途設けられてい
る。
スプレイ11(以下、ディスプレイという)が設けら
れ、このディスプレイ11の前面には、ディスプレイ1
1への表示で機能を示すようにした複数の透明電極から
なるタッチキー12(図2参照)がマトリックス状に設
けられている。即ち、ディスプレイ11に表示された種
々の情報のうち、刺繍模様の選択や編集等の機能等の指
示を、その刺繍模様や機能名に対応する矩形状のタッチ
キー12を押すことで実現することができる。更に、脚
柱部3の前面部には、布送りタイミングを設定する為の
布送りタイミング設定キー13や布送りタイミングを記
憶(登録)するエンターキー14等が別途設けられてい
る。
【0018】アーム部4内には、左右方向に延びるミシ
ン主軸8が配設され、このミシン主軸8の右端部には、
ミシン主軸8を手動操作可能なプーリー9が固着されて
いる。そのミシン主軸8には、複数の放射状の細線が描
かれたエンコーダデイスク(図示略)にミシン主軸8の
位相を検出する位相検出用エンコーダ10が設けられて
いる。即ち、この位相検出用エンコーダ10からは、相
互に90°位相がズレたA相信号及びB相信号と、ミシ
ン主軸8の1回転で1つの同期信号Z(クリア信号)が
出力される。
ン主軸8が配設され、このミシン主軸8の右端部には、
ミシン主軸8を手動操作可能なプーリー9が固着されて
いる。そのミシン主軸8には、複数の放射状の細線が描
かれたエンコーダデイスク(図示略)にミシン主軸8の
位相を検出する位相検出用エンコーダ10が設けられて
いる。即ち、この位相検出用エンコーダ10からは、相
互に90°位相がズレたA相信号及びB相信号と、ミシ
ン主軸8の1回転で1つの同期信号Z(クリア信号)が
出力される。
【0019】アーム部4内には、更に、ミシン主軸8に
連結された針棒上下駆動機構(図示略)と、天秤駆動機
構(図示略)、針棒揺動機構(図示略)等が設けられて
いる。針棒上下駆動機構はミシン主軸8に調時して下端
に縫針7を装着した針棒6を上下動させ、天秤駆動機構
は天秤(図示略)を針棒6の上下動に調時して上下動さ
せる。
連結された針棒上下駆動機構(図示略)と、天秤駆動機
構(図示略)、針棒揺動機構(図示略)等が設けられて
いる。針棒上下駆動機構はミシン主軸8に調時して下端
に縫針7を装着した針棒6を上下動させ、天秤駆動機構
は天秤(図示略)を針棒6の上下動に調時して上下動さ
せる。
【0020】針棒揺動機構は針棒揺動用ステッピングモ
ータ18により、針棒6を布送り方向と直交する方向に
揺動させる。また、アーム部4の頭部5の前部に、縫製
作業の起動と停止を指令する起動・停止スイッチ15が
設けられている。尚、送り歯上下動機構と針棒上下駆動
機構と天秤駆動機構はミシンモータ17で駆動され、針
棒揺動機構は針棒揺動用ステッピングモータ18で駆動
され、送り歯前後動機構は送り歯前後駆動用ステッピン
グモータ19で駆動される(図2参照)。
ータ18により、針棒6を布送り方向と直交する方向に
揺動させる。また、アーム部4の頭部5の前部に、縫製
作業の起動と停止を指令する起動・停止スイッチ15が
設けられている。尚、送り歯上下動機構と針棒上下駆動
機構と天秤駆動機構はミシンモータ17で駆動され、針
棒揺動機構は針棒揺動用ステッピングモータ18で駆動
され、送り歯前後動機構は送り歯前後駆動用ステッピン
グモータ19で駆動される(図2参照)。
【0021】前記刺繍機35は、本体ケース35aと、
加工布を着脱自在に装着する刺繍枠36と、刺繍枠36
をY方向(前後方向)へ駆動するY方向駆動機構を内蔵
した可動体37と、本体ケース35a内に収容され可動
体37をX方向(左右方向)へ駆動するX方向駆動機構
とを備えており、X方向駆動機構は第1ステッピングモ
ータ38で駆動され、Y方向駆動機構は第2ステッピン
グモータ39で駆動される(図2参照)。ここで、これ
ら可動体(Y方向駆動機構)37とX方向駆動機構とス
テッピングモータ38,39等で布送り機構が構成され
ている。
加工布を着脱自在に装着する刺繍枠36と、刺繍枠36
をY方向(前後方向)へ駆動するY方向駆動機構を内蔵
した可動体37と、本体ケース35a内に収容され可動
体37をX方向(左右方向)へ駆動するX方向駆動機構
とを備えており、X方向駆動機構は第1ステッピングモ
ータ38で駆動され、Y方向駆動機構は第2ステッピン
グモータ39で駆動される(図2参照)。ここで、これ
ら可動体(Y方向駆動機構)37とX方向駆動機構とス
テッピングモータ38,39等で布送り機構が構成され
ている。
【0022】刺繍機35がベッド部2のフリーベッド部
に装着されると、第1,第2ステッピングモータ38,
39が、コネクタ30(図2参照)を介してミシン1の
制御装置21に電気的に接続され、この制御装置21に
より第1,第2ステッピングモータ38,39が駆動制
御され、加工布がセットされた刺繍枠36をX方向とY
方向とに独立に移動駆動、つまり布送りして刺繍縫製可
能になっている。
に装着されると、第1,第2ステッピングモータ38,
39が、コネクタ30(図2参照)を介してミシン1の
制御装置21に電気的に接続され、この制御装置21に
より第1,第2ステッピングモータ38,39が駆動制
御され、加工布がセットされた刺繍枠36をX方向とY
方向とに独立に移動駆動、つまり布送りして刺繍縫製可
能になっている。
【0023】次に、電子制御ミシン1の制御系について
説明する。図2に示すように、制御装置21は、入力イ
ンターフェース22と、CPU23とROM24とRA
M25とフラッシュメモリ(電気的に書換え可能な不揮
発性記憶媒体)26とを含むコンピュータと、出力イン
ターフェース27と、FDD32を駆動するフレキシブ
ルディスクコントローラ(FDC)31とを有し、これ
らはデータバスなどのバス28で接続されている。
説明する。図2に示すように、制御装置21は、入力イ
ンターフェース22と、CPU23とROM24とRA
M25とフラッシュメモリ(電気的に書換え可能な不揮
発性記憶媒体)26とを含むコンピュータと、出力イン
ターフェース27と、FDD32を駆動するフレキシブ
ルディスクコントローラ(FDC)31とを有し、これ
らはデータバスなどのバス28で接続されている。
【0024】入力インターフェース22には、位相検出
用エンコーダ10と、複数のタッチキー12と、布送り
タイミング設定キー13及びエンターキー14と、起動
・停止スイッチ15と、位相検出用エンコーダ10から
受けるA相信号及びB相信号と同期信号Zに基づいて、
針棒6の最上位置に対応するミシン主軸8の基準回転位
置を0°として、ミシン主軸8の回転位相を検出するタ
イミング信号発生器16等が接続されている。
用エンコーダ10と、複数のタッチキー12と、布送り
タイミング設定キー13及びエンターキー14と、起動
・停止スイッチ15と、位相検出用エンコーダ10から
受けるA相信号及びB相信号と同期信号Zに基づいて、
針棒6の最上位置に対応するミシン主軸8の基準回転位
置を0°として、ミシン主軸8の回転位相を検出するタ
イミング信号発生器16等が接続されている。
【0025】出力インターフェース27には、モータ1
7〜19と、ディスプレイ(LCD)11の為のディス
プレイコントローラ(LCDC)20等が接続されてい
る。また、刺繍機35の第1,第2ステッピングモータ
38,39がコネクタ30を介して出力インターフェー
ス27に接続され、ROMカード40のROM41がコ
ネクタ29を介してバス28に接続される。
7〜19と、ディスプレイ(LCD)11の為のディス
プレイコントローラ(LCDC)20等が接続されてい
る。また、刺繍機35の第1,第2ステッピングモータ
38,39がコネクタ30を介して出力インターフェー
ス27に接続され、ROMカード40のROM41がコ
ネクタ29を介してバス28に接続される。
【0026】前記ROM24の模様データメモリ(図示
略)には、数字やアルファベット等の複数種類の刺繍模
様である文字模様(第1文字模様、第2文字模様、第3
文字模様・・・)の模様データが、字体種類別にグルー
プ分けして記憶され、また、動物や花や枠等の複数種類
の刺繍模様である図柄模様(第1図柄模様、第2図柄模
様、第3図柄模様・・・)の模様データが、図柄種類別
にグループ分けして記憶されている。
略)には、数字やアルファベット等の複数種類の刺繍模
様である文字模様(第1文字模様、第2文字模様、第3
文字模様・・・)の模様データが、字体種類別にグルー
プ分けして記憶され、また、動物や花や枠等の複数種類
の刺繍模様である図柄模様(第1図柄模様、第2図柄模
様、第3図柄模様・・・)の模様データが、図柄種類別
にグループ分けして記憶されている。
【0027】各文字模様の模様データと各図柄模様の模
様データは、夫々、その模様をカラー表示させる為のカ
ラービットデータからなるカラー表示データと、複数の
ステッチデータ(針落ちデータ)からなる縫製データ
と、糸色情報(糸色コード)を含む付随データとからな
る。
様データは、夫々、その模様をカラー表示させる為のカ
ラービットデータからなるカラー表示データと、複数の
ステッチデータ(針落ちデータ)からなる縫製データ
と、糸色情報(糸色コード)を含む付随データとからな
る。
【0028】動物や花等の各図柄模様の模様データにお
いては、模様表示データが、その刺繍模様を構成する複
数の模様部(第1模様部、第2模様部、第3模様部・・
・)のビットデータからなり、縫製データが複数の模様
部の縫製データからなり、付随データが複数の模様部の
付随データ(糸色コード)からなる。そして、各模様部
の縫製データの最後には、その模様部の縫製終了時に糸
替えの為に縫製を停止させる為の停止コードが追加的に
記憶されている。
いては、模様表示データが、その刺繍模様を構成する複
数の模様部(第1模様部、第2模様部、第3模様部・・
・)のビットデータからなり、縫製データが複数の模様
部の縫製データからなり、付随データが複数の模様部の
付随データ(糸色コード)からなる。そして、各模様部
の縫製データの最後には、その模様部の縫製終了時に糸
替えの為に縫製を停止させる為の停止コードが追加的に
記憶されている。
【0029】また、この電子制御ミシン1には、複数枚
のROMカード40が準備されており、各ROMカード
40のROM41に、複数種類の刺繍模様(第1刺繍模
様、第2刺繍模様、第3刺繍模様・・・)の模様データ
が、前記ROM24と略同様の構造で以て記憶されてい
る。尚、FD45にも、複数の刺繍模様の模様データを
記憶しておいて選択編集可能にできる。
のROMカード40が準備されており、各ROMカード
40のROM41に、複数種類の刺繍模様(第1刺繍模
様、第2刺繍模様、第3刺繍模様・・・)の模様データ
が、前記ROM24と略同様の構造で以て記憶されてい
る。尚、FD45にも、複数の刺繍模様の模様データを
記憶しておいて選択編集可能にできる。
【0030】さて、前記ROM24には、ディスプレイ
11に表示した複数の模様のうちから所望の1つを選択
する模様選択制御、選択した模様を編集する編集制御
等、電子制御ミシン1を制御する種々の制御プログラ
ム、後述する本願特有の布送りタイミング設定制御の制
御プログラム、布送り制御の制御プログラム(これが布
送り制御手段に相当する)等が記憶されている。
11に表示した複数の模様のうちから所望の1つを選択
する模様選択制御、選択した模様を編集する編集制御
等、電子制御ミシン1を制御する種々の制御プログラ
ム、後述する本願特有の布送りタイミング設定制御の制
御プログラム、布送り制御の制御プログラム(これが布
送り制御手段に相当する)等が記憶されている。
【0031】次に、制御装置21で実行される布送りタ
イミング設定制御について、図3のフローチャートに基
づいて説明する。但し、電子制御ミシン1に電源が投入
されたときに、初期設定処理によりミシンモータ17は
略1回転駆動され、位相検出用エンコーダ10から同期
信号Zが出力されたとき、つまりミシン主軸8が針棒6
の最上位置のときの基準回転位置である0°に設定さ
れ、タイミング信号発生器16は、その基準回転位置で
ある0°からミシン主軸8の刻々変化する回転位相を検
出している。また、図中符号Si(i=11、12、1
3・・・)は各ステップを示す。
イミング設定制御について、図3のフローチャートに基
づいて説明する。但し、電子制御ミシン1に電源が投入
されたときに、初期設定処理によりミシンモータ17は
略1回転駆動され、位相検出用エンコーダ10から同期
信号Zが出力されたとき、つまりミシン主軸8が針棒6
の最上位置のときの基準回転位置である0°に設定さ
れ、タイミング信号発生器16は、その基準回転位置で
ある0°からミシン主軸8の刻々変化する回転位相を検
出している。また、図中符号Si(i=11、12、1
3・・・)は各ステップを示す。
【0032】ここで、検出用エンコーダ10から供給さ
れるエンコーダ信号は、図示しないインタバル割込み等
の割込み処理により、供給される毎に入力されるものと
する。脚柱部3に設けられた布送りタイミング設定キー
13が操作されるとこの制御が開始され、先ずタイミン
グ信号発生器16から現在のミシン主軸8の位相θが読
み込まれ(S11)、布送り開始タイミングのための特定
位相θsに、その実際の位相θがセットされる(S1
2)。次に、作業者がプーリー9を手動でゆっくり回転
させることで、縫針6の針板からの高さ位置を自分の目
で確認しながら位置合わせする(S13)。
れるエンコーダ信号は、図示しないインタバル割込み等
の割込み処理により、供給される毎に入力されるものと
する。脚柱部3に設けられた布送りタイミング設定キー
13が操作されるとこの制御が開始され、先ずタイミン
グ信号発生器16から現在のミシン主軸8の位相θが読
み込まれ(S11)、布送り開始タイミングのための特定
位相θsに、その実際の位相θがセットされる(S1
2)。次に、作業者がプーリー9を手動でゆっくり回転
させることで、縫針6の針板からの高さ位置を自分の目
で確認しながら位置合わせする(S13)。
【0033】例えば、プーリー9をゆっくり回転させ
て、縫針6の先端が針板から数ミリだけ上昇した布送り
開始に相応しい位置に位置合わせする。そのプーリー9
の手動操作によりミシン主軸8が回転して、位相検出用
エンコーダ10からエンコーダ信号(A相,B相の信
号)が入力された場合には(S14:Yes )、そのエンコ
ーダ信号に基づいて、ミシン主軸8が回転した位相角α
が演算により求められ(S15)、特定位相θsはその位
相角αだけ加減算される(S16)。即ち、プーリー9が
正回転された場合には、位相角は+αであるが、プーリ
ー9が逆回転された場合には、位相角は−αである。
て、縫針6の先端が針板から数ミリだけ上昇した布送り
開始に相応しい位置に位置合わせする。そのプーリー9
の手動操作によりミシン主軸8が回転して、位相検出用
エンコーダ10からエンコーダ信号(A相,B相の信
号)が入力された場合には(S14:Yes )、そのエンコ
ーダ信号に基づいて、ミシン主軸8が回転した位相角α
が演算により求められ(S15)、特定位相θsはその位
相角αだけ加減算される(S16)。即ち、プーリー9が
正回転された場合には、位相角は+αであるが、プーリ
ー9が逆回転された場合には、位相角は−αである。
【0034】そして、布送り開始タイミングに相応しい
縫針6の高さを設定するに際して、エンターキー14が
操作された場合(S17:Yes )、エンターキー14が操
作されたときの特定位相θsが布送り開始タイミングと
して、RAM25に設けた特定位相メモリ25aに記憶
される。次に、縫製処理制御に設けられる布送り制御に
ついて、図4のフローチャートに基づいて説明する。
縫針6の高さを設定するに際して、エンターキー14が
操作された場合(S17:Yes )、エンターキー14が操
作されたときの特定位相θsが布送り開始タイミングと
して、RAM25に設けた特定位相メモリ25aに記憶
される。次に、縫製処理制御に設けられる布送り制御に
ついて、図4のフローチャートに基づいて説明する。
【0035】起動・停止スイッチ15の操作により縫製
が開始されるとこの制御が開始され、先ず特定位相メモ
リ25aに記憶されている布送り開始タイミングの位
相、つまり特定位相θsが読み込まれ(S21)、ミシン
主軸8の位相θがその特定位相θsになるまで、S22が
繰り返して実行され、ミシン主軸8の位相θが特定位相
θsに合致したとき(S22:Yes )、第1及び第2ステ
ッピングモータ38,39が駆動されて布送りが実行さ
れる(S23)。
が開始されるとこの制御が開始され、先ず特定位相メモ
リ25aに記憶されている布送り開始タイミングの位
相、つまり特定位相θsが読み込まれ(S21)、ミシン
主軸8の位相θがその特定位相θsになるまで、S22が
繰り返して実行され、ミシン主軸8の位相θが特定位相
θsに合致したとき(S22:Yes )、第1及び第2ステ
ッピングモータ38,39が駆動されて布送りが実行さ
れる(S23)。
【0036】そして、縫製が終了するまで、S22〜S24
を繰り返して各ステッチ毎に布送りが実行され、縫製が
終了した場合には(S24:Yes )、この制御を終了して
メインルーチンにリターンする。ここで、脚柱部3に設
けられたエンターキー14が特定位相設定手段に相当
し、RAM25に設けた特定位相メモリ25aが特定位
相記憶手段に相当する。
を繰り返して各ステッチ毎に布送りが実行され、縫製が
終了した場合には(S24:Yes )、この制御を終了して
メインルーチンにリターンする。ここで、脚柱部3に設
けられたエンターキー14が特定位相設定手段に相当
し、RAM25に設けた特定位相メモリ25aが特定位
相記憶手段に相当する。
【0037】このように、作業者はプーリー9の手動操
作によりミシン主軸8を回転させることで、ミシン主軸
8の回転に同期して移動する縫針7や天秤の移動位置
(上下位置)を目で実際に確認しながら、ミシン主軸8
の特定位相をエンターキー14を操作して設定するだけ
であり、 ミシン主軸8の特定位相の設定を簡単化するこ
とができる。
作によりミシン主軸8を回転させることで、ミシン主軸
8の回転に同期して移動する縫針7や天秤の移動位置
(上下位置)を目で実際に確認しながら、ミシン主軸8
の特定位相をエンターキー14を操作して設定するだけ
であり、 ミシン主軸8の特定位相の設定を簡単化するこ
とができる。
【0038】しかも、縫製に供する加工布の布厚や種
類、縫製糸の太さや種類に応じた良好な糸引き締めが可
能な布送り開始のタイミングを、プーリー9を手動操作
することで、縫針7や天秤の上下移動を作業者自身の目
で確認しながら容易に且つ精度良く設定することができ
る。それ故、縫製作業の試し縫いが簡略化され、縫製作
業の能率化を図ることができる。
類、縫製糸の太さや種類に応じた良好な糸引き締めが可
能な布送り開始のタイミングを、プーリー9を手動操作
することで、縫針7や天秤の上下移動を作業者自身の目
で確認しながら容易に且つ精度良く設定することができ
る。それ故、縫製作業の試し縫いが簡略化され、縫製作
業の能率化を図ることができる。
【0039】前記実施形態の変更形態について説明す
る。 1〕図3に示す布送りタイミング設定制御において、布
送りを終了する布送り終了タイミングを設定するように
してもよい。この場合、設定された布送り終了タイミン
グと、予め設定された送り量とに基づいて、布送りを開
始する布送り開始タイミングを設定するようにしてもよ
い。 2〕図5に示すように、図3の布送りタイミング設定制
御を部分的に変更し、ディスプレイ11に表示した縫針
7の上下位置を変更しながら布送りの開始タイミングを
設定するようにしてもよい。
る。 1〕図3に示す布送りタイミング設定制御において、布
送りを終了する布送り終了タイミングを設定するように
してもよい。この場合、設定された布送り終了タイミン
グと、予め設定された送り量とに基づいて、布送りを開
始する布送り開始タイミングを設定するようにしてもよ
い。 2〕図5に示すように、図3の布送りタイミング設定制
御を部分的に変更し、ディスプレイ11に表示した縫針
7の上下位置を変更しながら布送りの開始タイミングを
設定するようにしてもよい。
【0040】即ち、布送りタイミング設定キー13が操
作されるとこの制御が開始され、先ずディスプレイ11
に、初期状態(略最上位置)における縫針7(針棒6)
の上下位置が表示され(S31)、縫針7の上下位置Hに
は、縫針7の最上位置に対応する高さ寸法がセットされ
る(S32)。例えば、図6に示すように、ディスプレイ
11には、初期状態である略最上位置の針棒6及び縫針
7と、縫針7の上下位置Hを上方と下方に変更するアッ
プキー12a及びダウンキー12bと、縫針7の上下位
置Hを特定位置として設定するエンターキー12c等が
表示される。
作されるとこの制御が開始され、先ずディスプレイ11
に、初期状態(略最上位置)における縫針7(針棒6)
の上下位置が表示され(S31)、縫針7の上下位置Hに
は、縫針7の最上位置に対応する高さ寸法がセットされ
る(S32)。例えば、図6に示すように、ディスプレイ
11には、初期状態である略最上位置の針棒6及び縫針
7と、縫針7の上下位置Hを上方と下方に変更するアッ
プキー12a及びダウンキー12bと、縫針7の上下位
置Hを特定位置として設定するエンターキー12c等が
表示される。
【0041】次に、布送りの開始タイミングの設定が可
能な許容範囲が演算により求められて表示される(S3
3)。この場合、図6に示すように、縫針7が針板から
少し上側に抜けた位置からその略最上位置までの設定許
容範囲が図示される。次に、アップキー12aが操作さ
れたときには(S34:Yes )、縫針7の上下位置Hが微
小寸法Δhだけ加算(高く)され(S35)、その変更さ
れた縫針7の上下位置Hが演算で求められて表示される
(S38)。
能な許容範囲が演算により求められて表示される(S3
3)。この場合、図6に示すように、縫針7が針板から
少し上側に抜けた位置からその略最上位置までの設定許
容範囲が図示される。次に、アップキー12aが操作さ
れたときには(S34:Yes )、縫針7の上下位置Hが微
小寸法Δhだけ加算(高く)され(S35)、その変更さ
れた縫針7の上下位置Hが演算で求められて表示される
(S38)。
【0042】ここで、制御装置21や図5の布送りタイ
ミング設定制御の特にS33等が許容範囲表示制御手段に
相当する。また、ディスプレイ11や図5の布送りタイ
ミング設定制御の特にS31、S33、S38等が表示手段に
相当する。次に、ダウンキー12bが操作されたときに
は(S36:Yes )、縫針7の上下位置Hが微小寸法Δh
だけ減算(低く)され(S37)、その変更された縫針7
の上下位置Hが演算で求められて表示される(S38)。
例えば、縫針7を所望の高さ位置に変更するために、ダ
ウンキー12bが複数回操作されたときには、縫針7は
矢印Fの方向に低い位置に移動して表示される。
ミング設定制御の特にS33等が許容範囲表示制御手段に
相当する。また、ディスプレイ11や図5の布送りタイ
ミング設定制御の特にS31、S33、S38等が表示手段に
相当する。次に、ダウンキー12bが操作されたときに
は(S36:Yes )、縫針7の上下位置Hが微小寸法Δh
だけ減算(低く)され(S37)、その変更された縫針7
の上下位置Hが演算で求められて表示される(S38)。
例えば、縫針7を所望の高さ位置に変更するために、ダ
ウンキー12bが複数回操作されたときには、縫針7は
矢印Fの方向に低い位置に移動して表示される。
【0043】次に、布送り開始タイミングに相応しい縫
針6の高さを設定するに際して、エンターキー12cが
操作された場合(S39:Yes )、エンターキー12cが
操作されたときの縫針7の上下位置HがRAM25に設
けられた特定位置メモリ25bに記憶される(S40)。
次に、その縫針7の上下位置Hからミシン主軸8の特定
位相θsが演算により求められる(S41)。次に、その
特定位相θsが布送り開始タイミングの特定位相とし
て、RAM25の特定位相メモリ25aに記憶され(S
42)、図6に示す布送りタイミング設定画面が消去され
(S43)、この制御を終了して、メインルーチンにリタ
ーンする。
針6の高さを設定するに際して、エンターキー12cが
操作された場合(S39:Yes )、エンターキー12cが
操作されたときの縫針7の上下位置HがRAM25に設
けられた特定位置メモリ25bに記憶される(S40)。
次に、その縫針7の上下位置Hからミシン主軸8の特定
位相θsが演算により求められる(S41)。次に、その
特定位相θsが布送り開始タイミングの特定位相とし
て、RAM25の特定位相メモリ25aに記憶され(S
42)、図6に示す布送りタイミング設定画面が消去され
(S43)、この制御を終了して、メインルーチンにリタ
ーンする。
【0044】そして、その後図4の布送り制御が実行さ
れる。この場合にも、縫製に供する加工布の布厚や種
類、縫製糸の太さや種類に応じた良好な糸引き締めが可
能な布送り開始タイミングを、縫針7上下移動を介して
作業者自身の目で確認しながら容易に且つ精度良く設定
することができる。それ故、縫製作業の試し縫いが簡略
化され、縫製作業の能率化を図ることができる。ここ
で、図5に示す布送りタイミング設定制御において、布
送りを終了する布送り終了タイミングを設定するように
してもよい。
れる。この場合にも、縫製に供する加工布の布厚や種
類、縫製糸の太さや種類に応じた良好な糸引き締めが可
能な布送り開始タイミングを、縫針7上下移動を介して
作業者自身の目で確認しながら容易に且つ精度良く設定
することができる。それ故、縫製作業の試し縫いが簡略
化され、縫製作業の能率化を図ることができる。ここ
で、図5に示す布送りタイミング設定制御において、布
送りを終了する布送り終了タイミングを設定するように
してもよい。
【0045】3〕図7に示すように、図3の布送りタイ
ミング設定制御を部分的に変更し、ディスプレイ11に
表示した縫針7の運動軌跡上に表示される設定マークを
変更しながら布送りの開始タイミングを設定するように
してもよい。即ち、先ず、ディスプレイ11に、図8に
示すように、縫針7のサインカーブ状の運動軌跡が表示
され(S51)、布送りの開始タイミングの設定が可能な
許容範囲が演算により求められて表示されるとともに、
その許容範囲の左端(図8参照)に対応させて黒丸の設
定マーク50が表示される(S52)。
ミング設定制御を部分的に変更し、ディスプレイ11に
表示した縫針7の運動軌跡上に表示される設定マークを
変更しながら布送りの開始タイミングを設定するように
してもよい。即ち、先ず、ディスプレイ11に、図8に
示すように、縫針7のサインカーブ状の運動軌跡が表示
され(S51)、布送りの開始タイミングの設定が可能な
許容範囲が演算により求められて表示されるとともに、
その許容範囲の左端(図8参照)に対応させて黒丸の設
定マーク50が表示される(S52)。
【0046】次に、縫針7の上下位置Hには、設定マー
ク50が表示された許容範囲の左端に対応する縫針7の
高さ寸法がセットされる(S53)。この場合、ディスプ
レイ11には、図8に示すように、設定マーク50を縫
針7の運動軌跡に沿って移動させるアップキー12a及
びダウンキー12bと、設定マーク50の表示位置に対
応する縫針7の上下位置Hを特定位置として設定するエ
ンターキー12c等が表示される。
ク50が表示された許容範囲の左端に対応する縫針7の
高さ寸法がセットされる(S53)。この場合、ディスプ
レイ11には、図8に示すように、設定マーク50を縫
針7の運動軌跡に沿って移動させるアップキー12a及
びダウンキー12bと、設定マーク50の表示位置に対
応する縫針7の上下位置Hを特定位置として設定するエ
ンターキー12c等が表示される。
【0047】次に、アップキー12aが操作されたとき
には(S54:Yes )、設定マーク50の最初の表示位置
から現在の表示位置までの移動寸法Dが微小寸法Δdだ
けインクリメントされ(S55)、その移動寸法Dと縫針
7の運動軌跡であるサインカーブ曲線とに基づいて、縫
針7の運動軌跡上の位置が演算により求められ、その位
置に設定マーク50が表示される(S58)。次に、ダウ
ンキー12bが操作されたときには(S56:Yes )、設
定マーク50の移動寸法Dが微小寸法Δdだけデクリメ
ントされ(S57)、設定マーク50が縫針7の運動軌跡
上の新規の位置に表示される(S58)。
には(S54:Yes )、設定マーク50の最初の表示位置
から現在の表示位置までの移動寸法Dが微小寸法Δdだ
けインクリメントされ(S55)、その移動寸法Dと縫針
7の運動軌跡であるサインカーブ曲線とに基づいて、縫
針7の運動軌跡上の位置が演算により求められ、その位
置に設定マーク50が表示される(S58)。次に、ダウ
ンキー12bが操作されたときには(S56:Yes )、設
定マーク50の移動寸法Dが微小寸法Δdだけデクリメ
ントされ(S57)、設定マーク50が縫針7の運動軌跡
上の新規の位置に表示される(S58)。
【0048】例えば、縫針7を所望の高さ位置に変更す
るために、アップキー12aが複数回操作されたときに
は、図8に示すように、設定マーク50は、矢印Fで示
すように、縫針7の運動軌跡上を進む方向に移動して表
示される。次に、設定マーク50の表示を介して、布送
り開始タイミングに相応しい縫針6の高さを設定するに
際して、エンターキー12cが操作された場合(S59:
Yes )、S53で求めた初期の縫針7の上下位置Hと、そ
の後の移動寸法Dに対応する縫針7の上下移動寸法dh
とを加算する等して演算により、最終的に設定する縫針
7の上下位置Hが求められ、RAM25の特定位置メモ
リ25bに記憶される(S60)。
るために、アップキー12aが複数回操作されたときに
は、図8に示すように、設定マーク50は、矢印Fで示
すように、縫針7の運動軌跡上を進む方向に移動して表
示される。次に、設定マーク50の表示を介して、布送
り開始タイミングに相応しい縫針6の高さを設定するに
際して、エンターキー12cが操作された場合(S59:
Yes )、S53で求めた初期の縫針7の上下位置Hと、そ
の後の移動寸法Dに対応する縫針7の上下移動寸法dh
とを加算する等して演算により、最終的に設定する縫針
7の上下位置Hが求められ、RAM25の特定位置メモ
リ25bに記憶される(S60)。
【0049】次に、その縫針7の上下位置Hからミシン
主軸8の特定位相θsが演算により求められ、ディスプ
レイ11に表示される(S61)。例えば、図8に示すよ
うに、ディスプレイ11には、布送り開始タイミングを
設定するときのミシン主軸8の位相θとして、「290
°」が表示される。次に、その特定位相θsが布送り開
始タイミングのミシン主軸8の位相θとして、RAM2
5の特定位相メモリ25aに記憶され(S62)、図8に
示す布送りタイミング設定画面が消去され(S63)、こ
の制御を終了して、メインルーチンにリターンする。
主軸8の特定位相θsが演算により求められ、ディスプ
レイ11に表示される(S61)。例えば、図8に示すよ
うに、ディスプレイ11には、布送り開始タイミングを
設定するときのミシン主軸8の位相θとして、「290
°」が表示される。次に、その特定位相θsが布送り開
始タイミングのミシン主軸8の位相θとして、RAM2
5の特定位相メモリ25aに記憶され(S62)、図8に
示す布送りタイミング設定画面が消去され(S63)、こ
の制御を終了して、メインルーチンにリターンする。
【0050】ここで、制御装置21や図7の布送りタイ
ミング設定制御の特にS61が特定位相表示制御手段に相
当し、制御装置21やその布送りタイミング設定制御の
特にS52が許容範囲表示制御に相当する。また、ディス
プレイ11や図7の布送りタイミング設定制御の特にS
51、S52、S58等が表示手段に相当する。この場合に
も、前記実施形態と同様に、縫製に供する加工布の布厚
や種類、縫製糸の太さや種類に応じた良好な糸引き締め
が可能な布送り開始タイミングを、縫針7の運動軌跡を
介して作業者自身の目で確認しながら容易に且つ精度良
く設定することができる。
ミング設定制御の特にS61が特定位相表示制御手段に相
当し、制御装置21やその布送りタイミング設定制御の
特にS52が許容範囲表示制御に相当する。また、ディス
プレイ11や図7の布送りタイミング設定制御の特にS
51、S52、S58等が表示手段に相当する。この場合に
も、前記実施形態と同様に、縫製に供する加工布の布厚
や種類、縫製糸の太さや種類に応じた良好な糸引き締め
が可能な布送り開始タイミングを、縫針7の運動軌跡を
介して作業者自身の目で確認しながら容易に且つ精度良
く設定することができる。
【0051】それ故、縫製作業の試し縫いが簡略化さ
れ、縫製作業の能率化を図ることができる。ここで、図
7に示す布送りタイミング設定制御において、布送りを
終了する布送り終了タイミングを設定するようにしても
よい。また、エンターキー12cが特定位置設定手段に
相当し、RAM25に設けた特定位置メモリ25bが特
定位置記憶手段に相当する。
れ、縫製作業の能率化を図ることができる。ここで、図
7に示す布送りタイミング設定制御において、布送りを
終了する布送り終了タイミングを設定するようにしても
よい。また、エンターキー12cが特定位置設定手段に
相当し、RAM25に設けた特定位置メモリ25bが特
定位置記憶手段に相当する。
【0052】4〕図5〜図8に示す変更形態において
は、アップキー12a(ダウンキー12b)の操作によ
って、表示画面上において縫針6(設定マーク50)の
上下動を行うのみであり、実際に縫針6は上下動しない
が、アップキー12a(ダウンキー12b)の操作によ
って、表示画面上において縫針6(設定マーク50)の
上下動を行うとともに、ミシンモータ17を回転させて
実際の縫針6を上下動するようにしてもよい。
は、アップキー12a(ダウンキー12b)の操作によ
って、表示画面上において縫針6(設定マーク50)の
上下動を行うのみであり、実際に縫針6は上下動しない
が、アップキー12a(ダウンキー12b)の操作によ
って、表示画面上において縫針6(設定マーク50)の
上下動を行うとともに、ミシンモータ17を回転させて
実際の縫針6を上下動するようにしてもよい。
【0053】5〕ミシンモータ17を微小角度だけ回転
させる寸動スイッチを設け、この寸動スイッチの操作に
よりミシン主軸8を回転させ、良好な糸引き締めが可能
な布送り開始のタイミングを設定するようにしてもよ
い。 6〕本発明は前記実施形態に限定して解釈されるべきで
はなく、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲におい
て、前記実施形態に、既存の技術や当業者に自明の技術
に基いて種々の変更を加えることもあり得る。
させる寸動スイッチを設け、この寸動スイッチの操作に
よりミシン主軸8を回転させ、良好な糸引き締めが可能
な布送り開始のタイミングを設定するようにしてもよ
い。 6〕本発明は前記実施形態に限定して解釈されるべきで
はなく、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲におい
て、前記実施形態に、既存の技術や当業者に自明の技術
に基いて種々の変更を加えることもあり得る。
【0054】
【発明の効果】 請求項1のミシンの制御装置によれ
ば、ミシン主軸と針棒上下駆動機構と布送り機構と送り
制御手段とを備え、エンコーダと、特定位相設定手段
と、特定位相記憶手段とを設けたので、作業者は手動操
作又はミシンモータによりミシン主軸を回転させること
で、ミシン主軸の回転に同期して移動する針棒や天秤の
移動位置(上下位置)を自分の目で実際に確認しなが
ら、ミシン主軸の特定位相を設定するだけであり、 ミシ
ン主軸の特定位相の設定を簡単化することができる。更
に、その設定したミシン主軸の特定位相のタイミングを
用いて、縫製作業に必要な各種の縫製機能を実行させる
ことができる。
ば、ミシン主軸と針棒上下駆動機構と布送り機構と送り
制御手段とを備え、エンコーダと、特定位相設定手段
と、特定位相記憶手段とを設けたので、作業者は手動操
作又はミシンモータによりミシン主軸を回転させること
で、ミシン主軸の回転に同期して移動する針棒や天秤の
移動位置(上下位置)を自分の目で実際に確認しなが
ら、ミシン主軸の特定位相を設定するだけであり、 ミシ
ン主軸の特定位相の設定を簡単化することができる。更
に、その設定したミシン主軸の特定位相のタイミングを
用いて、縫製作業に必要な各種の縫製機能を実行させる
ことができる。
【0055】請求項2のミシンの制御装置によれば、ミ
シン主軸と針棒上下駆動機構と布送り機構と送り制御手
段とを備え、表示手段と、変更手段と、特定位置設定手
段と、特定位置記憶手段とを設けたので、操作者は表示
手段に表示する縫針の上下位置を所望の任意の高さ位置
に変更しながら、縫針の上下位置を目で実際に確認しな
がら特定位置として設定するだけであり、 縫針の特定位
置の設定を簡単化することができる。更に、特定位置記
憶手段に記憶した縫針の上下位置に基づいて、ミシン主
軸の特定位相を演算で求めるようにし、そのミシン主軸
の特定位相のタイミングを用いて、縫製作業に必要な縫
製機能を実行させることができる。
シン主軸と針棒上下駆動機構と布送り機構と送り制御手
段とを備え、表示手段と、変更手段と、特定位置設定手
段と、特定位置記憶手段とを設けたので、操作者は表示
手段に表示する縫針の上下位置を所望の任意の高さ位置
に変更しながら、縫針の上下位置を目で実際に確認しな
がら特定位置として設定するだけであり、 縫針の特定位
置の設定を簡単化することができる。更に、特定位置記
憶手段に記憶した縫針の上下位置に基づいて、ミシン主
軸の特定位相を演算で求めるようにし、そのミシン主軸
の特定位相のタイミングを用いて、縫製作業に必要な縫
製機能を実行させることができる。
【0056】請求項3のミシンの制御装置によれば、前
記特定位相は、布送りを開始する布送り開始タイミング
であるため、加工布の布厚や種類、縫製糸の太さや種類
に応じた良好な糸引き締めが可能な布送り開始のタイミ
ングを、針棒や天秤の上下位置を確認しながら容易に設
定することができる。その他請求項1又は2と同様の効
果を奏する。
記特定位相は、布送りを開始する布送り開始タイミング
であるため、加工布の布厚や種類、縫製糸の太さや種類
に応じた良好な糸引き締めが可能な布送り開始のタイミ
ングを、針棒や天秤の上下位置を確認しながら容易に設
定することができる。その他請求項1又は2と同様の効
果を奏する。
【0057】請求項4のミシンの制御装置によれば、前
記特定位相は、布送りを終了する布送り終了タイミング
であるため、加工布の布厚や種類、縫製糸の太さや種類
に応じた良好な糸引き締めが可能な布送り終了のタイミ
ングを、針棒や天秤の上下位置を確認しながら容易に設
定することができる。その他請求項1又は2と同様の効
果を奏する。
記特定位相は、布送りを終了する布送り終了タイミング
であるため、加工布の布厚や種類、縫製糸の太さや種類
に応じた良好な糸引き締めが可能な布送り終了のタイミ
ングを、針棒や天秤の上下位置を確認しながら容易に設
定することができる。その他請求項1又は2と同様の効
果を奏する。
【0058】請求項5のミシンの制御装置によれば、表
示器と、設定された布送り開始タイミング又は布送り終
了タイミングにおけるミシン主軸の特定位相を表示器に
表示する特定位相表示制御手段を設けたので、 表示器に
表示された布送り開始タイミング又は布送り終了タイミ
ングを、表示器に表示されたミシン主軸の特定位相でも
確認することができる。その他請求項3又は4と同様の
効果を奏する。
示器と、設定された布送り開始タイミング又は布送り終
了タイミングにおけるミシン主軸の特定位相を表示器に
表示する特定位相表示制御手段を設けたので、 表示器に
表示された布送り開始タイミング又は布送り終了タイミ
ングを、表示器に表示されたミシン主軸の特定位相でも
確認することができる。その他請求項3又は4と同様の
効果を奏する。
【0059】請求項6のミシンの制御装置によれば、前
記布送り開始タイミング及び布送り終了タイミングに関
連するタイミング設定可能な許容範囲を表示器に表示さ
せる許容範囲表示制御手段を設けたので、布送り開始タ
イミングや布送り終了タイミング等の種々のタイミング
の許容範囲が表示器に表示されるため、その表示を介し
て種々のタイミングを縫製作業に支障のない適切な時期
に正確に且つ容易に設定することができる。その他請求
項5と同様の効果を奏する。
記布送り開始タイミング及び布送り終了タイミングに関
連するタイミング設定可能な許容範囲を表示器に表示さ
せる許容範囲表示制御手段を設けたので、布送り開始タ
イミングや布送り終了タイミング等の種々のタイミング
の許容範囲が表示器に表示されるため、その表示を介し
て種々のタイミングを縫製作業に支障のない適切な時期
に正確に且つ容易に設定することができる。その他請求
項5と同様の効果を奏する。
【図1】本発明の実施形態に係る電子制御ミシンの斜視
図である。
図である。
【図2】電子制御ミシンの制御系のブロック図である。
【図3】布送りタイミング設定制御のフローチャートで
ある。
ある。
【図4】布送り制御のフローチャートである。
【図5】変更形態に係る図3相当図である。
【図6】布送りタイミング設定画面の表示例の図であ
る。
る。
【図7】変更形態に係る図3相当図である。
【図8】布送りタイミング設定画面の表示例の図であ
る。
る。
7 針棒
6 縫針
8 ミシン主軸
10 検出用エンコーダ
11 液晶ディスプレイ
12a アップキー
12b ダウンキー
12c エンターキー
14 エンターキー
21 制御装置
23 CPU
24 ROM
25 RAM
25a 特定位相メモリ
25b 特定位置メモリ
37 可動体(Y方向駆動機構)
38 第1ステッピングモータ
39 第2ステッピングモータ
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
Fターム(参考) 3B150 AA15 CB03 CB04 CC04 CE01
CE27 GD14 GD22 GG04 JA03
JA07 LA02 LA29 LA57 LA73
LA88 LA90 LB01 LB02 MA02
NA02 NA28 NA53 NA64 NA77
NB09 NC03 NC06 QA06 QA07
QA08
Claims (6)
- 【請求項1】 ミシン主軸と、ミシン主軸に連動して縫
針を上下駆動する針棒上下駆動機構と、加工布を針棒に
対して相対的に水平方向へ布送りする布送り機構と、こ
の布送り機構を送り制御する布送り制御手段とを備えた
ミシンの制御装置において、 前記ミシン主軸の基準回転位置からの位相を検出するエ
ンコーダと、 前記ミシン主軸を回転させることによりミシン主軸の特
定位相を設定する為の特定位相設定手段と、 前記エンコーダからのエンコーダ信号を受け、前記特定
位相設定手段からの設定指令を受けたときのミシン主軸
の特定位相を記憶する特定位相記憶手段と、 を設けたことを特徴とするミシンの制御装置。 - 【請求項2】 ミシン主軸と、ミシン主軸に連動して縫
針を上下駆動する針棒上下駆動機構と、加工布を針棒に
対して相対的に水平方向へ布送りする布送り機構と、こ
の布送り機構を送り制御する布送り制御手段とを備えた
ミシンの制御装置において、 前記縫針の上下位置を図示表示するための表示手段と、 前記表示手段により図示表示された縫針の上下位置を変
更するための変更手段と、 前記変更手段により変更された縫針の特定位置を設定す
るための特定位置設定手段と、 前記特定位置設定手段からの設定指令を受けたときの縫
針の特定位置を記憶する特定位置記憶手段と、 を設けたことを特徴とするミシンの制御装置。 - 【請求項3】 前記特定位相は、布送りを開始する布送
り開始タイミングであることを特徴とする請求項1又は
2に記載のミシンの制御装置。 - 【請求項4】 前記特定位相は、布送りを終了する布送
り終了タイミングであることを特徴とする請求項1又は
2に記載のミシンの制御装置。 - 【請求項5】 表示器と、設定された布送り開始タイミ
ング又は布送り終了タイミングにおけるミシン主軸の特
定位相を表示器に表示する特定位相表示制御手段を設け
たことを特徴とする請求項3又は4に記載のミシンの制
御装置。 - 【請求項6】 前記布送り開始タイミング又は布送り終
了タイミングに関連するタイミング設定可能な許容範囲
を前記表示器に表示させる許容範囲表示制御手段を設け
たことを特徴とする請求項5に記載のミシンの布送り制
御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001312482A JP2003117277A (ja) | 2001-10-10 | 2001-10-10 | ミシンの制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001312482A JP2003117277A (ja) | 2001-10-10 | 2001-10-10 | ミシンの制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003117277A true JP2003117277A (ja) | 2003-04-22 |
Family
ID=19131132
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001312482A Pending JP2003117277A (ja) | 2001-10-10 | 2001-10-10 | ミシンの制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003117277A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005087373A (ja) * | 2003-09-16 | 2005-04-07 | Brother Ind Ltd | ミシンの駆動制御装置及びその駆動制御プログラム |
EP3165661A1 (en) * | 2015-10-30 | 2017-05-10 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Sewing machine and control method of sewing machine |
-
2001
- 2001-10-10 JP JP2001312482A patent/JP2003117277A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005087373A (ja) * | 2003-09-16 | 2005-04-07 | Brother Ind Ltd | ミシンの駆動制御装置及びその駆動制御プログラム |
JP4552406B2 (ja) * | 2003-09-16 | 2010-09-29 | ブラザー工業株式会社 | ミシンの駆動制御装置及びその駆動制御プログラム |
EP3165661A1 (en) * | 2015-10-30 | 2017-05-10 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Sewing machine and control method of sewing machine |
JP2017080314A (ja) * | 2015-10-30 | 2017-05-18 | ブラザー工業株式会社 | ミシンとミシンの制御方法 |
CN106917194A (zh) * | 2015-10-30 | 2017-07-04 | 兄弟工业株式会社 | 缝纫机及缝纫机的控制方法 |
CN106917194B (zh) * | 2015-10-30 | 2019-08-23 | 兄弟工业株式会社 | 缝纫机及缝纫机的控制方法 |
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