JPH10286384A - パターン縫いミシン - Google Patents

パターン縫いミシン

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Publication number
JPH10286384A
JPH10286384A JP11438097A JP11438097A JPH10286384A JP H10286384 A JPH10286384 A JP H10286384A JP 11438097 A JP11438097 A JP 11438097A JP 11438097 A JP11438097 A JP 11438097A JP H10286384 A JPH10286384 A JP H10286384A
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JP
Japan
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pattern
sewing
display
sewing machine
data
Prior art date
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Application number
JP11438097A
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English (en)
Inventor
Shintaro Tomita
信太郎 冨田
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ディスプレイを介して縫製対象の模様を選択
するとともに編集処理を施して縫製データを準備するミ
シンに対して、初心者のミシン操作に対する親しみを深
められ、しかも縫製に興味を持つことができるようにす
ること。 【解決手段】 機能キーの操作回数Iが少ないときには
(S22:Yes )、操作者が初心者なので、縫製レベル1
で、糸替えが無い難易度の低い模様の表示データが読み
出され(S33)、同時に習熟レベル1の「たまご」のア
イドルマークM1の表示データが読み出され(S34)、
これら表示データがディスプレイに表示される(S2
6)。また、機能キーの操作回数Iが少ないときには、
難易度の低い機能キーが表示されるので、ミシンを購入
したばかりの初心者にとっては、アイドルマークを「た
まご」から「ニワトリ」に早く成長させたいこともあっ
て、ミシン操作が効率良く上達するようになり、ミシン
操作に対する親しみが深まり、しかも縫製に興味を持て
るようになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の模様やタッ
チ式機能キーを表示可能な表示手段を有するパターン縫
いミシンに関し、特にミシン操作者の習熟度が高くなる
のに応じて、編集処理の為の機能キーとしてより難易度
の高い機能キーを追加して表示したり、縫製に供する模
様としてより難易度の高い模様を追加して表示するよう
にしたものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子制御式のパターン縫いミシン
においては、独創性に飛んだ各種のパターン模様を縫製
できる高機能化の要望を網羅するように、大型の液晶デ
ィスプレイを設けるとともに、複数の実用縫い模様に加
えて、種々の飾り縫い模様、多数の具象的ワンポイント
模様など、多種・多様の模様を複数色の糸を用いて縫製
する為の縫製データを不揮発性メモリに予め記憶してお
く一方、選択された縫製対象の模様について、布保持枠
で規定される縫製領域に対する縫製位置や縫製模様の大
きさを設定変更するなどの各種の編集処理の為の編集プ
ログラムを制御装置のプログラムメモリに格納するよう
にしている。
【0003】そして、模様を縫製する場合には、先ず縫
製可能な複数の模様が、「花模様」、「乗り物」、「動
物」、「ワンポイント」・・・などの分類毎にディスプ
レイに表示されるので、ディスプレイの表面に設けられ
たタッチ式キーを押圧操作することで所望の模様を選択
する。その結果、その選択した模様に加えて、模様の縫
製位置を移動させたり、模様の大きさを変更したり、或
いは回転させるなどの各種の編集処理を施す為の複数の
機能キーが表示されるので、所望の1つ又は複数の機能
キーを操作することで縫製模様を任意に編集でき、縫製
開始キーを操作することで、編集したユニークな縫製模
様をブラウスやズボンなどに形成できるようになってい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、従来
のパターン縫いミシンにおいては、ミシンで縫製可能な
複数の模様であって、糸替え回数が増えることで縫製作
業の難易度が異なる複数模様の全てを表示し、しかも何
れの模様の編集に際しても、編集操作に用いる複数の機
能キーの全てを一括して表示することで、そのミシンに
備えている編集機能の全てを有効に活用できるようにな
っているので、ミシンに対する習熟度が低い初心者がミ
シンを使用する場合に、縫製に関する専門用語を十分に
理解できず、また「上糸や下糸のかけ方」や「糸通し」
のような基本的な操作にも不慣れであることから、複雑
に表示された画面に戸惑ったり、最初から難易度の高い
模様を選択してしまって縫製作業を途中で止めてしまっ
たするなどして、ミシン利用が嫌になったり、或いはミ
シン操作に違和感や威圧感を感じるなどの問題がある。
【0005】本発明の目的は、操作者のミシン操作の習
熟度が高くなるのに応じて表示する模様や機能キーとし
て、より難易度を高めたものを追加的に増加すること
で、初心者のミシン操作に対する親しみを深められ、し
かも縫製に興味を持つことができるようなパターン縫い
ミシンを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に係るパターン
縫いミシンは、縫製対象の模様をディスプレイに表示し
その表示した模様に対して編集処理を施して縫製データ
を準備し加工布に縫製可能なパターン縫いミシンにおい
て、ミシン操作者のミシンに対する習熟度を検知する習
熟度検知手段を設け、習熟度検知手段で検知した習熟度
に応じてディスプレイに表示する複数のタッチ式機能キ
ーの数を変更もしくは増加させるように構成したもので
ある。ここで、習熟度検知手段は、タッチ式機能キーの
操作回数でもって習熟度を検知したり、ミシンの使用時
間でもって習熟度を検知するように構成してもよい。
【0007】習熟度検知手段は、ミシン操作者のミシン
に対する習熟度を検知するので、ディスプレイに表示さ
れるタッチ式機能キーの数はその習熟度に応じて変更も
しくは増加される。即ち、ミシンを購入したばかりで、
ミシン操作に対する習熟度が低い初心者の場合には、縫
製に供する模様を選択したり、縫製領域に対する縫製位
置を移動させるように基本的な機能キーだけが表示され
る一方、ミシン操作に慣れることで習熟度が高くなるの
に応じて、より難易度の高い機能キーが変更もしくは増
加するように表示されることから、特に初心者のミシン
操作に対する親しみが深まり、しかも縫製に興味を持て
るようになる。
【0008】請求項2に係るパターン縫いミシンは、縫
製対象の模様をディスプレイに表示しその表示した模様
に対して編集処理を施して縫製データを準備し加工布に
縫製可能なパターン縫いミシンにおいて、模様と編集処
理の為の複数のタッチ式機能キーを表示可能なディスプ
レイを含む表示手段と、ミシンの使用開始以降のミシン
の使用に関連する使用関連データを検出し更新しつつ累
積的に記憶するデータ検出手段と、複数の機能キーを、
編集処理の難易度で区分した複数の編集レベルに対応す
るように且つ難易度が高くなる程機能キーを追加的に増
すように分類して記憶したキー分類記憶手段と、データ
検出手段から使用関連データを受け、その使用関連デー
タに対応する編集レベルを決定し、その編集レベルに対
応する複数の機能キーをキー分類記憶手段から受ける記
憶情報に基づいて決定して表示手段に表示させるキー表
示制御手段とを備えたものである。
【0009】キー分類記憶手段には、複数の機能キー
が、編集処理の難易度で区分した複数の編集レベルに対
応するように且つ難易度が高くなる程機能キーを追加的
に増すように分類して記憶されており、データ検出手段
は、ミシンの使用開始以降のミシンの使用に関連する使
用関連データを検出し更新しつつ累積的に記憶するの
で、キー表示制御手段は、データ検出手段から使用関連
データを受け、その使用関連データに対応する編集レベ
ルを決定し、キー分類記憶手段からその編集レベルに対
応する機能キー情報を受け、その機能キー情報に基づい
て表示すべき機能キーを決定して表示手段に表示させ
る。これにより、表示手段のディスプレイには、ミシン
操作者の習熟度に応じた機能キーだけが表示される。
【0010】請求項3に係るパターン縫いミシンは、縫
製対象の模様をディスプレイに表示しその表示した模様
に対して編集処理を施して縫製データを準備し加工布に
縫製可能なパターン縫いミシンにおいて、ミシン操作者
のミシンに対する習熟度を検知する習熟度検知手段を設
け、模様をディスプレイに表示する際に、習熟度検知手
段で検知した習熟度に応じて縫製処理のレベルが高くな
る模様をディスプレイに表示するように構成したもので
ある。
【0011】習熟度検知手段は、ミシン操作者のミシン
に対する習熟度を検知するので、ディスプレイに表示さ
れる模様としては、その習熟度に応じて縫製処理のレベ
ルが高くなる模様が表示される。即ち、ミシンを購入し
たばかりで、上糸や下糸の掛け方に不慣れな初心者の場
合には、縫製途中で糸替えすることがない簡単な模様だ
けが表示される一方、ミシン操作に慣れることで習熟度
が高くなるのに応じて、縫製処理の難易度がより高くな
る模様が表示されることから、特に初心者のミシン操作
に対する親しみが深まり、しかも縫製に興味を持てるよ
うになる。
【0012】請求項4に係るパターン縫いミシンは、縫
製対象の模様をディスプレイに表示しその表示した模様
に対して編集処理を施して縫製データを準備し加工布に
縫製可能なパターン縫いミシンにおいて、模様と編集処
理の為の複数のタッチ式機能キーを表示可能なディスプ
レイを含む表示手段と、ミシンの使用開始以降のミシン
の使用に関連する使用関連データを検出し更新しつつ累
積的に記憶するデータ検出手段と、各模様を縫製する形
態を、縫製の難易度で区分した複数レベルの縫製形態に
分類して記憶した縫製形態分類記憶手段と、模様を選択
して編集処理する際に、データ検出手段から使用関連デ
ータを受け、その使用関連データに対応する縫製形態を
決定し、その縫製形態に対応する模様についての記憶情
報を記憶手段から受けて表示手段に表示させる模様表示
制御手段とを備えたものである。
【0013】縫製形態分類記憶手段には、各模様を縫製
する形態、つまり模様を縫製する色数の違いによる模様
の形態が、糸替え回数で異なる縫製の難易度で区分した
複数レベルの縫製形態に分類して記憶されており、デー
タ検出手段は、ミシンの使用開始以降のミシンの使用に
関連する使用関連データを検出し更新しつつ累積的に記
憶するので、模様表示制御手段は、データ検出手段から
使用関連データを受け、その使用関連データに対応する
縫製形態を決定し、縫製形態分類記憶手段からその縫製
形態に対応する模様情報を受け、その模様情報に基づい
て表示すべき模様を決定して表示手段に表示させる。こ
れにより、表示手段のディスプレイには、ミシン操作者
の習熟度に応じて縫製し得るような模様だけが表示され
る。
【0014】請求項5に係るパターン縫いミシンは、請
求項2または4の発明において、前記データ検出手段
は、少なくとも編集処理を施す際に使用する機能キーの
操作回数を検出して使用関連データとして記憶するもの
である。この場合には、少なくとも編集処理を施す際に
使用する機能キーの操作回数を検出して使用関連データ
として記憶するので、ミシン操作者の習熟度を容易に検
知することができる。その他、請求項2または4と同様
の作用を奏する。
【0015】請求項6に係るパターン縫いミシンは、請
求項2または4の発明において、前記データ検出手段
は、ミシンの使用時間を検出して使用関連データとして
記憶するものである。この場合には、ミシンの使用時間
を検出して使用関連データとして記憶するので、ミシン
操作者の習熟度を容易に検知することができる。その
他、請求項2または4と同様の作用を奏する。
【0016】請求項7に係るパターン縫いミシンは、請
求項5または6の発明において、前記データ検出手段で
記憶する使用関連データを初期化する初期化手段を備え
たものである。この場合には、他人にミシンを譲るよう
な場合には、初期化手段によりデータ検出手段で記憶す
る使用関連データが初期化されることから、譲り受けた
初心者も同様に、ミシン操作に対する親しみが深まり、
しかも縫製に興味を持てるようになる。その他、請求項
5または6と同様の作用を奏する。
【0017】請求項8に係るパターン縫いミシンは、請
求項7の発明において、前記タッチ式機能キーの操作を
練習する機能キー練習手段を備えたものである。この場
合には、ミシンに電源を投入した直後や、選択した模様
に編集を施しているときなど、任意の時にタッチ式機能
キーの操作を練習することができる。その他、請求項7
と同様の作用を奏する。
【0018】請求項9に係るパターン縫いミシンは、縫
製対象の模様をディスプレイに表示しその表示した模様
に対して編集処理を施して縫製データを準備し加工布に
縫製可能なパターン縫いミシンにおいて、ミシン操作者
のミシンに対する習熟度を検知する習熟度検知手段と、
操作者の習熟度を表す為にディスプレイに表示される習
熟度表示であって、習熟度検知手段で検知された習熟度
が高くなるのに応じて成長した形態に変化する習熟度表
示を表示手段に実行させる習熟度表示制御手段とを備え
たものである。
【0019】習熟度検知手段は、ミシン操作者のミシン
に対する習熟度を検知するので、習熟度表示制御手段
は、操作者の習熟度を表す為にディスプレイに表示され
る習熟度表示として、習熟度検知手段で検知された習熟
度が高くなるのに応じて成長した形態に変化する習熟度
表示を表示手段に実行させる。即ち、ミシンを購入した
ばかりで、上糸や下糸の掛け方などの基本的な操作に不
慣れな初心者の場合には、習熟度表示として、例えば
「たまご」などのように初心者を意味するマークが表示
されることから、早く成長した一人前のマークが表示さ
れるようにミシン操作に興味を持たせることができ、そ
の結果ミシン操作が効率良く上達するようになる。更
に、ミシン操作を指導する指導者はミシン操作者に尋ね
ることなく、習熟度を容易に判断でき、その習熟度お応
じた適切な用語や説明内容で指導することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態につい
て、図面に基づいて説明する。本実施形態は、実用縫い
に加えて刺繍模様が縫製可能な電子制御式ジグザグミシ
ンに本発明を適用した場合のものである。電子制御式ジ
グザグミシン1は、図1に示すように、ミシンベッド部
10と、そのベッド部10の右端部から立設された脚柱
部11と、その脚柱部11からベッド部10に対向する
ように延びるアーム部12とから構成され、ベッド部1
0には、送り歯を上下動させる送り歯上下動機構(図示
略)及び前後動させる送り歯前後動機構(図示略)など
が設けられている。
【0021】一方、アーム部12には、縫針13を着脱
可能に装着した針棒14を上下動させる針棒駆動機構
(図示略)と、針棒14を布送り方向と直交する方向に
揺動させる針棒揺動機構(図示略)と、天秤(図示略)
を針棒14の上下動に調時して上下動させる天秤駆動機
構(図示略)などが設けられている。ここで、針棒駆動
機構と天秤駆動機構と送り歯上下動機構とは、ミシンモ
ータ41(図2参照)で駆動され、また針棒揺動機構は
針棒揺動駆動モータ42で駆動され、送り歯前後動機構
は送り歯駆動モータ43(図2参照)で駆動される。
【0022】前記アーム部12の前面には、複数の刺繍
模様や編集の為の各種の機能キーを表示可能な大型の液
晶ディスプレイ15が設けられ、このディスプレイ15
の表面には、これら模様や機能キーに対応するように透
明電極からなる複数のタッチ式キー16が設けられ、こ
のタッチ式キー16は、ディスプレイ15に表示された
実用縫い模様や刺繍模様を介して模様選択の為の模様キ
ーとして機能する一方、表示された機能の名称や記号を
介して機能キーとして機能する。
【0023】更に、アーム部12には、縫製作業の起動
と停止を指令する起動・停止スイッチ17が設けられて
いる。更に、脚柱部11には、複数の刺繍模様を縫製す
る縫製データを格納したカードROM18を着脱可能に
装着し得るようになっている。ベッド部10に形成され
たフリーアーム部10aには、大きな刺繍模様を刺繍縫
い可能な加工布移動機構20が着脱可能に設けられてい
る。この加工布移動機構20には、布保持枠21を装着
した枠駆動部材22をX軸方向(布送り方向と直交方
向)に駆動するX方向駆動機構(図示略)が設けられる
とともに、その枠駆動部材22には、布保持枠21をと
Y方向(布送り方向と平行な方向)に駆動するY方向駆
動機構(図示略)が設けられている。
【0024】そして、布保持枠21は、X方向駆動モー
タ45(図2参照)によりX方向駆動機構を介してX方
向に移動されるとともに、Y方向駆動モータ46(図2
参照)によりY方向駆動機構を介してY方向に移動され
るようになっている。次に、電子制御式ジグザグミシン
1の制御系の概要について、図2のブロック図に基づい
て説明する。電子制御式ジグザグミシン1の制御装置3
0は、CPU31とROM32とフラッシュメモリから
なる不揮発性メモリ33とRAM34とを含むマイクロ
コンピュータと、そのマイクロコンピュータにデータバ
スなどのバス36を介して接続された入力インターフェ
ース37及び出力インターフェース38とから構成さ
れ、そのバス36にはカードROM18が接続されてい
る。
【0025】入力インターフェース37には、起動・停
止スイッチ17と、模様キーや機能キーとしてのタッチ
式キー16と、タイミング信号発生器40からの信号が
供給され、また出力インターフェース38からは、ミシ
ンモータ41と、針棒揺動駆動モータ42と、送り歯駆
動モータ43と、液晶ディスプレイ(LCD)15に表
示信号を供給するディスプレイコントローラ(LCD
C)44の各々に駆動信号や駆動パルス信号が供給され
る。
【0026】前記タイミング信号発生器40は、ミシン
1の上軸に連係させて設けられ上軸の回転位相を検出し
て各種の作動タイミング信号を発生するものである。出
力インターフェース38には、更に加工布移動機構20
のX方向駆動モータ45とY方向駆動モータ46とが接
続されている。また、不揮発性メモリ33は、模様キー
や機能キーの操作回数I(これがミシンの使用に関連す
る使用関連データに相当する)を更新しながら累積的に
記憶するようになっている。
【0027】前記カードROM18には、「花」や「動
物」や「人物」や「乗り物」や「果物」などの複数の種
類に分類された複数の刺繍模様の各々に関して、表示用
の模様表示データと刺繍縫いの為の刺繍データとからな
る模様データが格納されている。前記ROM32には、
ジグザグ縫いや三重縫い、更にボタンホール縫いやかん
止め縫いなどの各種の実用縫いの縫製データが格納さ
れ、これらの縫製データに基づいて駆動モータ42,4
3を駆動するとともに、刺繍模様の刺繍データに基づい
て駆動モータ45,46を駆動して刺繍縫いする刺繍縫
製制御プログラム、後述する本願特有の刺繍データ編集
制御の制御プログラムなどが格納されている。
【0028】また、ROM32には、図3に示すよう
に、上矢印キー、下矢印キー、右矢印キー、・・・など
の複数の機能キーを、編集処理の難易度で3つの編集レ
ベル1〜3に区分し、しかも難易度が高くなる程機能キ
ーを追加的に増すように分類して、機能キーのコードと
その表示データ格納アドレスとを対応づけて各編集レベ
ル1〜3毎に記憶したキー分類テーブルKTB (キー分類
記憶手段に相当する)が格納されている。また、ROM
32には、図4に示すように、刺繍に供する色数を異な
らせた刺繍模様の形態を、色数が増加する縫製の難易度
で3つの縫製レベル1〜3に区分し、しかも難易度が高
くなる程模様を追加的に増すように分類して、模様のコ
ードとその表示データ格納アドレスとを対応づけて各縫
製レベル1〜3毎に記憶した縫製形態分類テーブルHTB
(縫製形態分類記憶手段に相当する)が格納されてい
る。
【0029】更に、ROM32には、図5に示すよう
に、編集レベル1〜3や縫製レベル1〜3に対応する3
つの習熟レベル1〜3を設け、習熟度を表示させる為
に、習熟度が高くなるのに応じて「たまご」、「ひよ
こ」、「ニワトリ」のように順次成長した形態に変化さ
せるアイドルマークMのコードとその表示データ格納ア
ドレスとを対応づけて各習熟レベル1〜3毎に記憶した
アイドルマーク分類テーブルITB が格納されている。ま
た、RAM34には、縫製に供する針落ち位置データや
各種のメモリやバッファやカウンタなどの種々のメモリ
が設けられている。
【0030】次に、電子制御式ジグザグミシン1の制御
装置30で実行される縫製データ編集制御のルーチンに
ついて、図6〜図8のフローチャートに基づいて説明す
る。但し、図中符号Si(i=10、11、12・・
・)は各ステップである。このミシン1に電源が投入さ
れるとこの制御が開始され、先ず加工布移動機構20や
制御系を初期化する初期設定処理が実行される(S1
0)。次に、タッチ式機能キー練習処理が実行される
(S11)。即ち、この機能キー練習処理においては、例
えば図9に示すように、ディスプレイ15には、縫製領
域Eの中央部に「たまご」のアイドルマークM1が表示
されるとともに、上下左右の4つの矢印からなる基本的
な機能キーである移動キーK1が表示される。ここで、
S11が機能きー練習手段に相当する。
【0031】そこで、操作者はこれら4つの移動キーK
1に対応するタッチ式移動キー16を操作して、アイド
ルマークM1を上下に或いは左右に移動させる基本的な
移動練習が行なわれる。図9においては、下移動キーK
1が操作されたときに移動して表示されるアイドルマー
クM1を2点鎖線で示す。そして、「練習終了」キーに
対応するタッチ式キー16が操作されるとこの制御を終
了して縫製データ編集制御のS12にリターンする。そし
て、縫製データ編集制御において、模様選択処理制御
(図7参照)が実行される(S12)。
【0032】この制御が開始されると、先ず表示頁数を
カウントする頁数カウンタのカウント値Pに初期値
「1」がセットされ(S20)、不揮発性メモリ33から
キーの操作回数Iが読み出される(S21)。次に、その
キー操作回数Iがレベル判定値S1(例えば、100
回)以下のとき、つまり操作者のミシン1に対する習熟
度が低いときには(S22:Yes )、縫製レベル1に含ま
れる難易度の低い複数の模様のうち、P頁目の模様表示
データが読み出され(S33)、更に習熟レベル1のアイ
ドルマークM1の表示データが読み出され(S34)、そ
れら模様データなどの表示データがディスプレイ15に
表示される(S26)。
【0033】例えば、図10に示すように、ディスプレ
イ15には、1頁目の難易度の低い複数の刺繍模様H1
〜H3と、習熟度が低い「たまご」のアイドルマークM
1とが表示される。次に、何れかのキー操作が実行され
たときには(S27:Yes )、操作回数検出処理(習熟度
検出手段やデータ検出手段に相当する)が実行される
(S28)。即ち、この操作回数検出処理においては、不
揮発性メモリ33に記憶しているキー操作回数Iが1つ
インクリメントされて、機能キーの操作回数が更新しつ
つ累積的に記憶される。
【0034】次に、「次ページ」に対応するタッチ式キ
ー16が操作されたときには(S29:Yes )、頁数カウ
ント値Pが1つインクリメントされ(S37)、「前ペー
ジ」に対応するタッチ式キー16が操作されたときには
(S30:Yes )、頁数カウント値Pが1つデクリメント
される(S38)。また、刺繍模様Hに対応するタッチ式
キー16が操作されたときには(S31:Yes )、その選
択された刺繍模様Hが記憶される(S39)。そして、
「戻る」に対応するタッチ式キー16が操作されたとき
には(S32:Yes )、この制御を終了して縫製データ編
集制御のS13にリターンする。
【0035】ところで、この模様選択処理制御が開始さ
れたときに、読み出されたキー操作回数Iが、レベル判
定値S2(例えば、200回)以下で且つレベル判定値
S1よりも大きいとき、つまり操作者のミシン1に対す
る習熟度が中クラスのときには(S23:Yes )、縫製レ
ベル2に含まれる難易度が中クラスの複数の模様のう
ち、P頁目の模様表示データが読み出され(S35)、更
に習熟レベル2のアイドルマークM2の表示データが読
み出され(S36)、それら模様データなどの表示データ
がディスプレイ15に表示される(S26)。例えば、図
11に示すように、ディスプレイ15には、1頁目の難
易度が中クラスの複数の刺繍模様H4〜H8と、習熟度
が中クラスの「ひよこ」のアイドルマークM2とが表示
される。
【0036】更に、キー操作回数Iが、レベル判定値S
2よりも大きいとき、つまり操作者のミシン1に対する
習熟度が高く熟練者クラスのときには(S23:No)、縫
製レベル3に含まれる難易度が上クラスの複数の模様の
うち、P頁目の模様表示データが読み出され(S24)、
更に習熟レベル3のアイドルマークM3の表示データが
読み出され(S25)、それら模様データなどの表示デー
タがディスプレイ15に表示される(S26)。例えば、
図12に示すように、ディスプレイ15には、1頁目の
難易度が上クラスの複数の刺繍模様H9〜H14と、習
熟度が上クラスの「ニワトリ」のアイドルマークM3と
が表示される。ここで、S22〜S24と、S33、S35、S
26などから模様表示制御手段が構成されている。また、
アイドルマーク分類テーブルITB、S22〜S23、S25
〜S26、S34、S36などから習熟度表示制御手段が構成
されている。
【0037】そして、縫製データ編集制御において、編
集処理制御(図8参照)が実行される(S13)。この制
御が開始されたときに、読み出されたキー操作回数Iが
レベル判定値S1以下のときで、操作者の習熟度が低い
ときには(S40:Yes )、編集レベル1の難易度の低い
複数の機能キー表示データが読み出され(S51)、更に
習熟レベル1のアイドルマークM1の表示データが読み
出され(S52)、選択された刺繍模様Hと機能キーとア
イドルマークMなどの表示データがディスプレイ15に
表示される(S44)。
【0038】例えば、図13に示すように、ディスプレ
イ15には、縫製領域Eの中央部に選択された「刺繍模
様H1」と、機能キーである基本的な4つの「移動キー
K1」と、習熟度が低い「たまご」のアイドルマークM
1とが表示される。次に、何れかのキー操作が実行され
たときには(S45:Yes )、操作回数検出処理(習熟度
検出手段やデータ検出手段に相当する)が実行される
(S46)。次に、「移動キーK1」に対応するタッチ式
キー16が操作されたときには(S47:Yes )、操作さ
れた機能キーに対応する処理が実行される(S55)。
【0039】次に、「カンウタリセット」に対応するタ
ッチ式キー16が操作されたときには(S48:Yes )、
キー操作回数Iがクリアされ(S56)、縫製データ編集
制御のS12に移行する。ここで、S56が初期化手段に相
当する。次に、「練習モード」に対応するタッチ式キー
16が操作されたときには(S49:Yes )、縫製データ
編集制御のS11に移行する。そして、「戻る」に対応す
るタッチ式キー16が操作されたときには(S50:Yes
)、この制御及び縫製データ編集制御を終了してメイ
ンルーチンにリターンする。そして、起動・停止スイッ
チ17が操作されることで、編集を施した刺繍模様Hが
加工布に縫製される。
【0040】ところで、この編集処理制御が開始された
ときに、キー操作回数Iが、レベル判定値S2以下で且
つレベル判定値S1よりも大きく、操作者の習熟度が中
クラスのときには(S41:Yes )、編集レベル2の難易
度が中クラスの複数の機能キー表示データが読み出され
(S53)、更に習熟レベル2のアイドルマークM2の表
示データが読み出され(S54)、それらの表示データが
ディスプレイ15に表示される(S44)。
【0041】例えば、図14に示すように、ディスプレ
イ15には、縫製領域Eの中央部に選択された「刺繍模
様H4」が表示されるとともに、機能キーである基本的
な上下左右の4つの「移動キーK1」に加えて、上右、
上左、・・などの斜め移動の為の4つの「移動キーK
2」、模様を縫製領域Eの中央部に移動させる「センタ
ーキーK3」、更には縫針13の針落ち位置を縫製領域
Eの中央に位置させるか、縫い始め位置に位置させるか
を択一的に選択する「センター/縫い始めキーK4」
と、習熟度が中クラスの「ひよこ」のアイドルマークM
2とが夫々表示される。
【0042】更に、キー操作回数Iが、レベル判定値S
2よりも大きいときで、操作者の習熟度が高く熟練者ク
ラスのときには(S41:No)、編集レベル2の難易度が
上クラスの複数の機能キー表示データが読み出され(S
42)、更に習熟レベル3のアイドルマークM3の表示デ
ータが読み出され(S43)、それらの表示データがディ
スプレイ15に表示される(S44)。
【0043】例えば、図15に示すように、ディスプレ
イ15には、縫製領域Eの中央部に選択された「刺繍模
様H9」が表示されるとともに、編集レベル2に該当す
る複数の機能キーK1〜K4に加えて、縫製される模様
のイメージを表示する「イメージキーK5」、模様をミ
ラーイメージで縫製する「左右反転キーK6」、模様を
90度回転させる「90度回転キーK7」と、習熟度が
上クラスの「ニワトリ」のアイドルマークM3とが夫々
表示される。ここで、S40〜S42と、S51、S53と、S
44などからキー表示制御手段が構成されている。また、
アイドルマーク分類テーブルITB、S40〜S41、S43
〜S44、S52、S54などから習熟度表示制御手段が構成
されている。
【0044】このように、機能キーを操作する毎にキー
操作回数Iが更新しつつ累積的に記憶され、そのキー操
作回数Iに応じて、つまり操作者の習熟度に応じて縫製
レベルが高くなり、その縫製レベルに該当する難易度を
有する複数の模様がディスプレイ15に表示されるの
で、ミシンを購入したばかりで、上糸や下糸の掛け方に
不慣れな初心者の場合には、縫製途中で糸替えすること
がない簡単な模様だけが表示され、初心者のミシン操作
に対する親しみが深まり、しかも縫製に興味を持てるよ
うになる。
【0045】また、キー操作回数Iに基づいて、操作者
の習熟度に応じて編集レベルが高くなり、その編集レベ
ルに該当する難易度を有する複数の機能キーがディスプ
レイ15に表示されるので、ミシン操作に対する習熟度
が低い初心者の場合には、基本的で難易度の低い機能キ
ーだけが表示されることになり、初心者のミシン操作に
対する親しみが深まり、縫製に興味を持てるようにな
る。
【0046】更に、模様や機能キーの表示に際して、習
熟度が低いときには「たまご」のアイドルマークM1が
表示されるが、操作者の習熟度が高くなるのに応じて、
「ひよこ」のアイドルマークM2、「ニワトリ」のアイ
ドルマークM3のように順次成長した形態に変化するア
イドルマークMが表示されるので、ミシン操作に興味を
持つことで、ミシン操作が効率良く上達するようにな
る。更に、ミシン操作を指導する指導者はミシン操作者
に尋ねることなく、習熟度を容易に判断でき、その習熟
度に応じた適切な用語や説明内容で指導することができ
る。
【0047】ここで、前記実施形態の変更形態について
説明する。 1) ミシン1に電源が投入されて使用されている時間
Tを使用関連データとして検出し、更新しつつ累積的に
不揮発性メモリ33に記憶するようにし、模様選択処理
制御においては、図16に示すように、ミシンの使用時
間Tを不揮発性メモリ33から読み出し(S60)、その
使用時間Tがレベル判定時間t1(例えば、5時間)以
下のときで習熟度が低いときには(S61:Yes )、S33
以降が実行され、また使用時間Tが、レベル判定時間t
2(例えば、15時間)以下で且つレベル判定時間t1
よりも大きく、操作者の習熟度が中クラスのときには
(S62:Yes )、S35以降が実行され、更に使用時間T
がレベル判定時間t2よりも長いときで、操作者の習熟
度が高く熟練者クラスのときには(S62:No)、S24以
降を実行するようにしてもよい。
【0048】2) 更に、縫製処理制御においても同様
に、不揮発性メモリ33から読み出したミシンの使用時
間Tに基づいて、使用時間Tがレベル判定時間t1以下
の習熟度が低いときには(S63:Yes )、S51以降が実
行され、また使用時間Tがレベル判定時間t2以下で且
つレベル判定時間t1よりも大きく習熟度が中クラスの
ときには(S64:Yes )、S53以降が実行され、更に使
用時間Tがレベル判定時間t2よりも長い熟練者クラス
のときには(S64:No)、S42以降を実行するようにし
てもよい。
【0049】3)前記実施形態に関し、既存の技術や当
業者に自明の技術に基いて種々の変更を加えることもあ
り得る。例えば、習熟度表示としてアイドルマークM1
〜M3を表示するようにしたが、文字や記号や各種のマ
ークでも良く、マークの方が子供に受け入れ易く、また
言語切換えにも対応できる。また模様選択や編集機能の
キー表示や習熟度表示について説明したが、デモンスト
レーションにおける表示を、習熟度に応じて変化させて
も良い。例えば、習熟度や使用時間が増すと、デモンス
トレーション時の表示が成長したり、増加するようにし
てもよい。更に、表示するキーの数を習熟度が高くなる
のに応じて増やしてもよいが、高度な操作を要するキー
に限定して表示することで、表示するキー数を減少させ
てもよい。更に、各種のパターン模様を縫製する種々の
パターン縫いミシンに本発明を適用し得ることは勿論で
ある。
【0050】
【発明の効果】請求項1に係るパターン縫いミシンによ
れば、縫製対象の模様をディスプレイに表示しその表示
した模様に対して編集処理を施して縫製データを準備し
加工布に縫製可能なパターン縫いミシンにおいて、ミシ
ン操作者のミシンに対する習熟度を検知する習熟度検知
手段を設け、習熟度検知手段で検知した習熟度に応じて
ディスプレイに表示する複数のタッチ式機能キーの数を
変更もしくは増加させるように構成したので、ミシン操
作に対する習熟度が低い初心者の場合には、縫製に供す
る模様を選択したり、縫製領域に対する縫製位置を移動
させるように基本的な機能キーだけが表示され、初心者
のミシン操作に対する親しみが深まり、しかも縫製に興
味を持てるようになる。
【0051】請求項2に係るパターン縫いミシンによれ
ば、縫製対象の模様をディスプレイに表示しその表示し
た模様に対して編集処理を施して縫製データを準備し加
工布に縫製可能なパターン縫いミシンにおいて、ディス
プレイを含む表示手段と、データ検出手段と、キー分類
記憶手段と、キー表示制御手段とを設け、表示手段のデ
ィスプレイには、ミシン操作者の習熟度に応じた機能キ
ーだけが表示されるので、ミシン操作に対する習熟度が
低い初心者の場合には、基本的で難易度の低い機能キー
だけが表示されることになり、初心者のミシン操作に対
する親しみが深まり、縫製に興味を持てるようになる。
【0052】請求項3に係るパターン縫いミシンによれ
ば、縫製対象の模様をディスプレイに表示しその表示し
た模様に対して編集処理を施して縫製データを準備し加
工布に縫製可能なパターン縫いミシンにおいて、ミシン
操作者のミシンに対する習熟度を検知する習熟度検知手
段を設け、模様をディスプレイに表示する際に、習熟度
検知手段で検知した習熟度に応じて縫製処理のレベルが
高くなる模様をディスプレイに表示するように構成した
ので、ミシンを購入したばかりで、上糸や下糸の掛け方
に不慣れな初心者の場合には、縫製途中で糸替えするこ
とがない簡単な模様だけが表示され、初心者のミシン操
作に対する親しみが深まり、しかも縫製に興味を持てる
ようになる。
【0053】請求項4に係るパターン縫いミシンによれ
ば、縫製対象の模様をディスプレイに表示しその表示し
た模様に対して編集処理を施して縫製データを準備し加
工布に縫製可能なパターン縫いミシンにおいて、ディス
プレイを含む表示手段と、データ検出手段と、模様表示
制御手段とを設け、表示手段のディスプレイには、ミシ
ン操作者の習熟度に応じて縫製し得るような模様だけが
表示されるので、ミシン操作に対する習熟度が低い初心
者の場合には、糸替え回数少ない基本的な模様だけが表
示されることになり、初心者のミシン操作に対する親し
みが深まり、縫製に興味を持てるようになる。
【0054】請求項5に係るパターン縫いミシンによれ
ば、請求項2または4と同様の効果を奏するが、前記デ
ータ検出手段は、少なくとも編集処理を施す際に使用す
る機能キーの操作回数を検出して使用関連データとして
記憶するので、機能キーの操作回数でもってミシン操作
者の習熟度を容易に検知することができる。請求項6に
係るパターン縫いミシンによれば、請求項2または4と
同様の効果を奏するが、前記データ検出手段は、ミシン
の使用時間を検出して使用関連データとして記憶するの
で、ミシンの使用時間でもってミシン操作者の習熟度を
容易に検知することができる。
【0055】請求項7に係るパターン縫いミシンによれ
ば、請求項5または6と同様の効果を奏するが、前記デ
ータ検出手段で記憶する使用関連データを初期化する初
期化手段を備えたので、他人にミシンを譲るような場合
には、初期化手段によりデータ検出手段で記憶する使用
関連データが初期化されることから、譲り受けた初心者
も同様に、ミシン操作に対する親しみが深まり、しかも
縫製に興味を持てるようになる。請求項8に係るパター
ン縫いミシンによれば、請求項7と同様の効果を奏する
が、前記タッチ式機能キーの操作を練習する機能キー練
習手段を備えたので、ミシンに電源を投入した直後や、
選択した模様に編集を施しているときなど、任意の時に
タッチ式機能キーの操作を練習することができる。
【0056】請求項9に係るパターン縫いミシンによれ
ば、縫製対象の模様をディスプレイに表示しその表示し
た模様に対して編集処理を施して縫製データを準備し加
工布に縫製可能なパターン縫いミシンにおいて、習熟度
検知手段と、習熟度表示制御手段とを設けたので、糸の
掛け方などの基本的な操作に不慣れな初心者の場合に
は、初心者を意味する習熟度表示がなされることから、
早く成長した一人前の習熟度表示が実行されるようにミ
シン操作に興味を持たせることができ、ミシン操作が効
率良く上達するようになる。更に、ミシン操作を指導す
る指導者はミシン操作者に尋ねることなく、習熟度を容
易に判断でき、その習熟度に応じた適切な用語や説明内
容で指導することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る電子制御式ジグザグミ
シンの概略斜視図である。
【図2】ミシンの制御系のブロック図である。
【図3】キー分類テーブルに格納されているデータの構
成を説明する図表である。
【図4】縫製形態分類テーブルに格納されているデータ
の構成を説明する図表である。
【図5】アイドルマーク分類テーブルに格納されている
データの構成を説明する図表である。
【図6】縫製データ編集制御のルーチンの概略フローチ
ャートである。
【図7】模様選択処理制御のルーチンの概略フローチャ
ートである。
【図8】編集処理制御のルーチンの概略フローチャート
である。
【図9】タッチ式機能キーの練習画面の表示例を示す図
である。
【図10】縫製レベル1に該当する刺繍模様の表示例を
示す図である。
【図11】縫製レベル2に該当する図10相当図であ
る。
【図12】縫製レベル3に該当する図10相当図であ
る。
【図13】編集レベルに該当する複数の機能キー表示例
を示す図である。
【図14】編集レベル2に該当する図13相当図であ
る。
【図15】編集レベル3に該当する図13相当図であ
る。
【図16】変更形態に係る図7のフローチャートの一部
である。
【図17】変更形態に係る図8のフローチャートの一部
である。
【符号の説明】
1 電子制御式ジグザグミシン 15 液晶ディスプレイ 16 タッチ式キー 30 制御装置 31 CPU 32 ROM 33 不揮発性メモリ 34 RAM KTB キー分類テーブル HTB 縫製形態分類テーブル ITB アイドルマーク分類テーブル

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 縫製対象の模様をディスプレイに表示し
    その表示した模様に対して編集処理を施して縫製データ
    を準備し加工布に縫製可能なパターン縫いミシンにおい
    て、 ミシン操作者のミシンに対する習熟度を検知する習熟度
    検知手段を設け、 前記習熟度検知手段で検知した習熟度に応じてディスプ
    レイに表示する複数のタッチ式機能キーの数を変更もし
    くは増加させるように構成したことを特徴とするパター
    ン縫いミシン。
  2. 【請求項2】 縫製対象の模様をディスプレイに表示し
    その表示した模様に対して編集処理を施して縫製データ
    を準備し加工布に縫製可能なパターン縫いミシンにおい
    て、 前記模様と編集処理の為の複数のタッチ式機能キーを表
    示可能な前記ディスプレイを含む表示手段と、 ミシンの使用開始以降のミシンの使用に関連する使用関
    連データを検出し更新しつつ累積的に記憶するデータ検
    出手段と、 前記複数の機能キーを、編集処理の難易度で区分した複
    数の編集レベルに対応するように且つ難易度が高くなる
    程機能キーを追加的に増すように分類して記憶したキー
    分類記憶手段と、 前記データ検出手段から使用関連データを受け、その使
    用関連データに対応する編集レベルを決定し、その編集
    レベルに対応する複数の機能キーをキー分類記憶手段か
    ら受ける記憶情報に基づいて決定して表示手段に表示さ
    せるキー表示制御手段と、 を備えたことを特徴とするパターン縫いミシン。
  3. 【請求項3】 縫製対象の模様をディスプレイに表示し
    その表示した模様に対して編集処理を施して縫製データ
    を準備し加工布に縫製可能なパターン縫いミシンにおい
    て、 ミシン操作者のミシンに対する習熟度を検知する習熟度
    検知手段を設け、 前記模様をディスプレイに表示する際に、習熟度検知手
    段で検知した習熟度に応じて縫製処理のレベルが高くな
    る模様をディスプレイに表示するように構成したことを
    特徴とするパターン縫いミシン。
  4. 【請求項4】 縫製対象の模様をディスプレイに表示し
    その表示した模様に対して編集処理を施して縫製データ
    を準備し加工布に縫製可能なパターン縫いミシンにおい
    て、 前記模様と編集処理の為の複数のタッチ式機能キーを表
    示可能な前記ディスプレイを含む表示手段と、 ミシンの使用開始以降のミシンの使用に関連する使用関
    連データを検出し更新しつつ累積的に記憶するデータ検
    出手段と、 前記各模様を縫製する形態を、縫製の難易度で区分した
    複数レベルの縫製形態に分類して記憶した縫製形態分類
    記憶手段と、 前記模様を選択して編集処理する際に、データ検出手段
    から使用関連データを受け、その使用関連データに対応
    する縫製形態を決定し、その縫製形態に対応する模様に
    ついての記憶情報を記憶手段から受けて表示手段に表示
    させる模様表示制御手段と、 を備えたことを特徴とするパターン縫いミシン。
  5. 【請求項5】 前記データ検出手段は、少なくとも編集
    処理を施す際に使用する機能キーの操作回数を検出して
    使用関連データとして記憶することを特徴とする請求項
    2または4に記載のパターン縫いミシン。
  6. 【請求項6】 前記データ検出手段は、ミシンの使用時
    間を検出して使用関連データとして記憶することを特徴
    とする請求項2または4に記載のパターン縫いミシン。
  7. 【請求項7】 前記データ検出手段で記憶する使用関連
    データを初期化する初期化手段を備えたことを特徴とす
    る請求項5または6に記載のパターン縫いミシン。
  8. 【請求項8】 前記タッチ式機能キーの操作を練習する
    機能キー練習手段を備えたことを特徴とする請求項7に
    記載のパターン縫いミシン。
  9. 【請求項9】 縫製対象の模様をディスプレイに表示し
    その表示した模様に対して編集処理を施して縫製データ
    を準備し加工布に縫製可能なパターン縫いミシンにおい
    て、 ミシン操作者のミシンに対する習熟度を検知する習熟度
    検知手段と、 前記操作者の習熟度を表す為にディスプレイに表示され
    る習熟度表示であって、習熟度検知手段で検知された習
    熟度が高くなるのに応じて成長した形態に変化する習熟
    度表示を表示手段に実行させる習熟度表示制御手段と、 を備えたことを特徴とするパターン縫いミシン。
JP11438097A 1997-04-15 1997-04-15 パターン縫いミシン Pending JPH10286384A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8079319B2 (en) 2007-05-22 2011-12-20 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Sewing machine and computer readable medium
US11257020B2 (en) * 2019-04-01 2022-02-22 Juki Corporation Sewing management system and sewing management method

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US8079319B2 (en) 2007-05-22 2011-12-20 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Sewing machine and computer readable medium
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