JP2940443B2 - 船舶のウォータージェット推進切換装置 - Google Patents

船舶のウォータージェット推進切換装置

Info

Publication number
JP2940443B2
JP2940443B2 JP18639195A JP18639195A JP2940443B2 JP 2940443 B2 JP2940443 B2 JP 2940443B2 JP 18639195 A JP18639195 A JP 18639195A JP 18639195 A JP18639195 A JP 18639195A JP 2940443 B2 JP2940443 B2 JP 2940443B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
casing
switching valve
steering
discharge port
jet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP18639195A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0911986A (ja
Inventor
栄一 石垣
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
ISHIGAKI KK
Original Assignee
ISHIGAKI KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ISHIGAKI KK filed Critical ISHIGAKI KK
Priority to JP18639195A priority Critical patent/JP2940443B2/ja
Publication of JPH0911986A publication Critical patent/JPH0911986A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2940443B2 publication Critical patent/JP2940443B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、船舶のウォータージ
ェット推進装置に関し、特に、羽根車を高速回転させな
がら、船舶の前進、停止あるいは後退が可能な推進切換
装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ウォータージェット推進切換装置
としては、実開平1−132497号公報や特開平6−
312694号公報に記載してあるように、推進機の噴
出ノズルの後方の操舵筒に、その操舵筒底部開口にウォ
ータージェットの流れを前方に転流させるリバーサー
設け、このリバーサーを全開、半開、全閉させることに
よって船舶を前進、停止あるいは後退させる推進切換装
置はあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来装置にあっては、羽根車の回転を減速せずに、航走
抵抗の少ない前進及び後進の切換が行なえるものである
が、停止の際はリバーサーを半開状態とし、正噴射ノズ
ル及び逆噴射ノズルから各々後方及び前方に同時に噴射
することにより停止を行うものであるが、前後の噴射量
のバランスを取ることが難しく、完全に停止状態を保つ
ことは困難であった。この発明は、構造簡単で船体の前
、停止あるいは後退の切換が容易な装置を提供するこ
とを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明の要旨は、船底
に開口した吸込口からポンプケーシング内の羽根車によ
り水を加圧し、船尾に設けた噴出口から噴射して推進力
を得るウォータージェット推進機において、上記ポンプ
ケーシングの吐出口を囲繞して、後部に放出口を有する
操舵ケーシングを配設し、この操舵ケーシングの底面部
に開口を設け、この開口の後方近傍にその基端部を枢着
した切換弁を設け、開口を開閉可能に配設すると共に、
切換弁の枢着部後方における回動軌跡の周部に沿って操
舵ケーシングの内周面を形成し、切換弁の回動角度を調
節自在としたものである。
【0005】
【作用】この発明は上記のように構成してあり、羽根車
を回転させると、ポンプケーシングに吸引された海水等
の水は、加圧増速されて、操舵ケーシングに流入し、そ
の後端からジェット流として噴出され、その吐出圧の反
力により船舶は前進走行する。そして、操舵ケーシング
の切換弁を直立状態に回動させると、操舵ケーシングの
底面部の開口は開放され、同時に操舵ケーシング後部の
放出口は閉塞される。ポンプケーシングから加圧増速さ
れた水流は、切換弁の表面部に案内されて操舵ケーシン
グの開口から真下にジェット流として噴出し、船舶を停
止させることができる。また、船舶を後進させるときに
は、切換弁を更に後方傾斜状態に回動させれば操舵ケー
シングの底面部からジェット流が前進方向の斜め下方に
噴出され、全速前進あるいは停止から後退に切換えるこ
とができる。
【0006】
【実施例】この発明を実施例に基づき詳述すると、先ず
図1において、符号1は船舶の船尾2に配設したポンプ
ケーシングであって、このポンプケーシング1は、前進
方向の下方に傾斜させた吸込ケーシング3と、水平方向
に羽根車4を配設した本体ケーシング5と、後方に縮少
開口させた吐出ケーシング6とからなっている。吸込ケ
ーシング3の吸込口7にはスクリーン8が配設してあ
り、芥や木片等を吸い込まないようにしてある。符号9
は回転軸であって、回転軸9に配設した羽根車4をガス
タービン10で駆動するようにしてある。この発明に用
いる羽根車4は好ましくは、図1に示すように二枚の螺
旋状翼で構成すれば、羽根車4の回転により、吸込ケー
シング3に吸引された水流が、螺旋状翼の始端部に供給
され、螺旋状の一連のねじれた案内面に沿って移送さ
れ、その案内面によって加圧されながら増速することが
できるものである。符号11は案内羽根であって、吐出
ケーシング6の内周面と、回転軸9の先端部の軸受12
とにその両端部が連結されており、羽根車4の回転によ
り吸引された渦流を案内羽根11で直線流とするように
してある。なお、吐出ケーシング6の吐出口13を縮少
させてあるので、羽根車4を高速回転しても負圧となる
ことがなく、キャビテーションが発生しないものであ
る。
【0007】上記吐出ケーシング6の後段には、図2に
示すように、吐出ケーシング6の吐出口13を囲繞し
て、その後部に放出口14を有する操舵ケーシング15
が配設してあり、吐出ケーシング6の吐出口13から加
圧増速された水流を、操舵ケーシング15の放出口14
からジェット流として噴出して船舶を前進させるように
してある。操舵ケーシング15の底面部には噴出口16
が設けてあり、噴出口16の後方近傍にその基端部を枢
着した切換弁17が設けてあり、この切換弁17で噴出
口16を閉塞できるようにしてある。符号18は噴出口
16に設けた受座である。操舵ケーシング15について
図2乃至図5に基づき詳述すると、操舵ケーシング15
の前段部と後段部は羽根車4の回転軸に平行に形成して
あり、その操舵ケーシング15の中段部は切換弁17の
枢着部後方の内周面を切換弁17の回動軌跡の周部に沿
って形成してある。したがって、図2の操舵ケーシング
15の噴出口16の閉塞状態から図3の切換弁17を直
立状態に回動させた時に操舵ケーシング15の内周面を
密閉し、放出口14を閉塞できるようにしてあり、切換
弁17が直立状態から図4の後方傾斜状態に回動する範
囲においては放出口14を閉塞できるようにしてある。
この操舵ケーシング15の形状を角筒状とし、切換弁1
7の枢着部後方の上壁部と底面部を切換弁17の回動軌
跡に沿って形成すれば、操舵ケーシング15の底面部の
噴出口16の配設が容易となり、切換弁17を角板状に
形成しておけばよいものである。なお、操舵ケーシング
15の形状を円筒状とし、噴出口16の受座18を平
面状に形成し、切換弁17を円板状としてもよいもの
である。
【0008】操舵ケーシング15の底面部にその基端部
を枢着した切換弁17は、駆動軸19に止着され、この
駆動軸19がリンク杆20に固着されている。一方、操
舵ケーシング15の外周部には、その基端部が回転自在
に連結されたシリンダー21が設けてあり、シリンダー
21のピストン22の先端部もリンク杆20の他端に枢
着されている。そして、ピストン22を収縮している時
には、切換弁17が操舵ケーシング15の底面部受座の
弁座18に密着して噴出口を閉塞し(図2)、ポンプケ
ーシング1から加圧増速された水流は操舵ケーシング1
5の放出口14からジェット流として噴出して船舶は前
進走行するようにしてある。船舶の前進を停止させよう
とする時には、ピストン22を伸長させると切換弁17
は回動し、操舵ケーシング15の放出口16は開放され
る。引き続き切換弁17を直立状態に回動すると(図
3)、後方の放出口14は閉塞され、ポンプケーシング
1から加圧増速された水流は遮られ、切換弁17の表面
部に案内されて噴出口16から真下にジェット流が噴出
され、前進走行している船舶は停止するようにしてあ
る。そして、上記のピストン22をさらに伸長させると
(図4)、切換弁17の表面部に水流が案内されて前進
方向の斜め下方にジェット流が噴出され、船舶を後退さ
せられるようになる。
【0009】次に切換弁17の回動制御装置について図
5に基づき詳述すると、シリンダー21のピストン22
に回動自在に連結したリンク杆20は、ピストン22を
収縮させた時には、図2に図示するように切換弁17が
回動して操舵ケーシング15の底部の噴出口16を閉塞
し、ピストン22を終端まで伸長させた時には、図4に
示すように切換弁17が後方傾斜状態で操舵ケーシング
15の内面を密閉するように、その長さをそれぞれ設定
してある。そして、ピストン22の先端部には、図5に
示すように、その後方に延設した作動杆23が連結して
あり、切換弁17の直立状態に対応したピストン22の
伸長位置に応じてシリンダー21にリミットスイッチ2
4が対設してある。そして、ピストン21を伸長あるい
は収納した時に、作動杆23の先端がリミットスイッチ
24に当設した時に、その検知信号によりピストン21
を停止させるようにしてある。なお、リミットスイッチ
24に変えてシリンダー21への油等の流体供給量を検
知して切換弁17の回動を制御してもよいものである。
【0010】即ち、前進している船舶を停止させようと
する時には、収縮しているピストン22を伸長させると
切換弁17は回動し、操舵ケーシング15の噴出口16
から離脱し、やがて切換弁17が直立状態に回動してく
ると、ピストン22に設けた作動杆23がリミットスイ
ッチ24に当設し、検知信号を発信する。そして、その
検知信号に基づきピストン22を停止させると、操舵ケ
ーシング15の放出口14から噴出しているジェット流
は垂直状態に回動した切換弁17に塞き止められ底面部
の噴出口16から真下に噴射させ、前進走行している船
舶を停止させることができる。そして、船舶を後退させ
ようとする時には、更にピストン22を終端まで伸長
し、切換弁17を後方傾斜状態に回動して、ジェット流
を噴出口16から前進方向の斜め下方に噴射することが
できる。この時、切換弁17の後方傾斜角度を30〜4
5゜傾斜するようにピストン22とリンク杆20の長さ
を調節しておけば、切換弁17に衝突した水流は前進方
向の30〜45゜の斜め下方に噴射され、全速前進から
全速後退の切換が即座に行なえるものである。なお、船
尾2の両端部に推進機を一対設け、切換弁17の操作に
より船舶の旋回を行なうようにしてもよく、あるいはポ
ンプケーシング1と操舵ケーシング15の両側面にシリ
ンダー25を一対設け、操舵ケーシング15を左右に動
かすようにしてもよいものである。
【0011】
【発明の効果】この発明は上記のように構成してあり、
操舵ケーシング内に設けた切換弁を操作することにより
羽根車を高速回転させながら、振動や騒音の少ない船舶
の前進、停止あるいは後退を行なうことができる。
ち、推進装置の水流の切換装置がケーシング内部に配設
され、前進時には切換弁はケーシングの底面部に密着し
ているのでジェット流の噴出に影響を与えることがない
ものである。そして、操舵ケーシングの中間部の形状を
切換弁の回動軌跡に沿って形成してあるので、停止、後
退時の水流の無駄がないものである。したがって、振動
や騒音がなく、しかも、走行時の損傷も少ないものであ
る。即ち、簡単な構造でありながら、安全性と乗心地を
確保することができるとともにエネルギーロスを減少さ
せることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る船舶のウォータージェット推進
切換装置の縦断側面図である。
【図2】この発明に係る推進切換装置の船舶前進走行時
の要部拡大縦断面図である。
【図3】この発明に係る推進切換装置の船舶停止時の要
部拡大縦断面図である。
【図4】この発明に係る推進切換装置の後退走行時の要
部拡大縦断面図である。
【図5】この発明に係る推進切換装置の要部外形図であ
る。
【符号の説明】
1 ポンプケーシング 2 船尾 4 羽根車 13 吐出口 14 放出口 15 操舵ケーシング 16 噴出口 17 切換弁

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 船底に開口した吸込口7からポンプケー
    シング1内の羽根車4により水を加圧し、 船尾2に設け
    た吐出口13から噴射して推進力を得るウォータージェ
    ット推進機で、このポンプケーシング1の吐出口13を
    囲繞して、後部に放出口14を有する操舵ケーシング1
    5を配設し、この操舵ケーシング15の底面部に開口1
    6を設け、この開口16の後方近傍にその基端部を枢着
    した切換弁17を設け、開口16を開閉可能に配設した
    推進装置において、切換弁17の枢着部後方における回
    動軌跡の周部に沿って操舵ケーシング15の内周面を形
    成し、停止・後退が切換弁17を直立・後方傾斜(30
    °〜45°)に位置させることにより、ポンプケーシン
    グ1からのジェット水流を常時、全量転流させることを
    特徴とする船舶のウォータージェット推進切換装置。
JP18639195A 1995-06-28 1995-06-28 船舶のウォータージェット推進切換装置 Expired - Fee Related JP2940443B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18639195A JP2940443B2 (ja) 1995-06-28 1995-06-28 船舶のウォータージェット推進切換装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18639195A JP2940443B2 (ja) 1995-06-28 1995-06-28 船舶のウォータージェット推進切換装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0911986A JPH0911986A (ja) 1997-01-14
JP2940443B2 true JP2940443B2 (ja) 1999-08-25

Family

ID=16187583

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18639195A Expired - Fee Related JP2940443B2 (ja) 1995-06-28 1995-06-28 船舶のウォータージェット推進切換装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2940443B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6216266B2 (ja) * 2014-03-06 2017-10-18 三菱重工業株式会社 推進器
CN108482613B (zh) * 2018-04-18 2023-08-29 苏州东珠龙旺消防器材有限公司 一种可远程遣派救援的救生浮艇

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0911986A (ja) 1997-01-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5289793A (en) Heliconic thruster system for a marine vessel
JPH04345591A (ja) ジェット推進艇
US6227919B1 (en) Water jet propulsion unit with means for providing lateral thrust
NO312450B1 (no) Vannjetdrivaggregat for fartöy
WO1999061312A1 (en) Water jet propulsion type outboard motor
JP2940443B2 (ja) 船舶のウォータージェット推進切換装置
JPH08156874A (ja) 小型船舶のビルジ排出装置
KR102422894B1 (ko) 선박용 워터제트 추진장치
US3826217A (en) Jet propulsion apparatus for boats
JP2002087389A (ja) 船舶のサイドスラスター装置
JP2965454B2 (ja) 高速艇の船尾装置
JPH02162192A (ja) 舶用逆噴射手段付き水ジェット推進装置
JP4100102B2 (ja) 船舶のサイドスラスター装置
WO1998025814A1 (fr) Dispositif de propulsion par jet d'eau destine a un navire
JP3090303U (ja) 動力舟艇用の推進設備
JP2829114B2 (ja) 水噴射推進操舵装置および方法
JP2888377B2 (ja) 水噴射式船舶推進機
JP3740924B2 (ja) ウォータージェット推進艇における後進装置
JP3902424B2 (ja) ウオータージェット推進式船外機
JP3468037B2 (ja) ウォータージェット推進装置のリバーサ
JPH0858689A (ja) 船舶用ポンプジェット推進装置
JPH10211899A (ja) 舶用ウォータージェット推進機における後進装置
JPS58139895A (ja) 水ジエツト推進船
JPH07108993A (ja) ウォータジェット推進機
JP3788708B2 (ja) ウオータージェット推進機の噴射ノズル

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees