JP3090303U - 動力舟艇用の推進設備 - Google Patents

動力舟艇用の推進設備

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JP3090303U
JP3090303U JP2002003140U JP2002003140U JP3090303U JP 3090303 U JP3090303 U JP 3090303U JP 2002003140 U JP2002003140 U JP 2002003140U JP 2002003140 U JP2002003140 U JP 2002003140U JP 3090303 U JP3090303 U JP 3090303U
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允進 林
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允進 林
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構造が簡単で、かつ体積は小さく、重量は軽
い動力舟艇用の推進設備を提供する。 【解決手段】 船体末端部に船底から船の後ろまで突き
抜ける進水道24を設け、かつ船体内部にエンジンを設
置し、エンジンに駆動されて回転する船体内部から進水
道24を経由して後ろの出口まで突き抜ける回転軸26
を有し、舟艇の進水道24の後ろ側の出口に固設され、
前端が進水道24に対応して合わさっているケース11
と、ケース11内に軸設され、回転軸26に接合されて
回転軸26により回転する羽根車14と、ケース11内
に設けられ、羽根車14の後方に位置して、回転軸26
の末端を支える静止羽根15と、ケース11内部の後ろ
端出口に近い箇所に位置し、その上端と底端でケース1
1に軸設され、左右に動くことのできる舵板16とを備
える。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、動力舟艇に係るもので、さらに詳細に言えば、動力舟艇用の推進設 備に関する。
【0002】
【従来の技術】
図1はよく使用されている「舷内機」型の動力舟艇で、エンジン81は船体内 に据え付けられ、回転軸82は船内から後ろ下方に向かって船底の側まで突き出 ており、かつ末端に羽根車83を設け、船底末端部において当該羽根車83の後 方に左右の方向を制御できる舵板84を設けている。この種の推進システムにお いては、水中での動きにより発生する羽根車83の推進力はすぐに後方に向かっ て拡散してしまい、同一推進方向に集中しないために、推進効率は劣り、舟艇の 速度が遅くなる。このほか、エンジンを船尾の外部に据え付けた「舷外機」もま た同じ欠点を持っている。
【0003】 図2はよく使用されている動力舟艇の「噴射推進システム(waterjet propuls ion system)」を示したものであり、当該舟艇において船体91の末端部に船底 から後ろに向かって伸びる管筒状の進水道92を吊り下げ、船体91の内部にエ ンジン(図では未表示)を設置し、当該エンジンによって駆動され回転する回転 軸93が船内から進水道92を経て後ろ側の出口まで突き抜け、進水道92の後 方に筒状のケース94を固設し、ケース94内に羽根車95(impeller)及び静 止羽根96(stator)を設け、羽根車95は回転軸93の末端に接合され、静止 羽根96はケース94に当接して固定されるとともに回転軸93の末端を回転可 能に軸設しており、ケース94の後端には左右の方向を制御できる噴射ノズル9 7及び開け閉じができる逆導流カバー98を設けている。羽根車95が回転軸9 3に駆動されて回転したときには、船底の水流は進水道92の底側入口からケー ス94内に吸い込まれ、静止羽根96に誘導されて直線の水流になって噴射ノズ ル97から後方に排出され、舟艇を前へと推進する。噴射ノズル97の角度を制 御することにより、舟艇を方向転換できるほか、当該逆導流カバー98を閉じた 場合には、水流は前方に噴出されるので、舟艇を後進させることができる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
前記噴出推進設備には改善すべき次のような欠点がある。 1.全体が金属で製造されており、構造が複雑で、製造価格が高い。 2.体積が大きく重量が重いため、組立てに不便でかつ推進効率に影響する。 3.当該噴射ノズルの方向転換に要する動力が高く、機構の効率が悪い。 4.作動時に、水流の流動噴射は高圧、小流量を呈し、舟艇が中低速度で走行す るときの効率が悪い。
【0005】 本考案は、構造が簡単で、かつ体積は小さく、重量は軽い動力舟艇用の推進設 備を提供することを主目的としている。 本考案はまた、舟艇を方向転換させる制御効率が高い動力舟艇用の推進設備を 提供することを他の目的としている。 本考案はさらに、作動時に水流の流動噴射が低圧、大流量を呈し、舟艇の喫水 が浅いときでも適用できる動力舟艇用の推進設備を提供することをいま一つの目 的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本考案が提供する動力舟艇用の推進設備において は、当該舟艇において船体末端部に船底から船の後ろまで突き抜ける進水道を設 け、かつ船体内部にエンジンを設置し、さらに当該エンジンに駆動されて回転す る船体内部から当該進水道を経て後ろ側の出口まで突き抜ける回転軸を有し、当 該推進設備はほぼ筒状をなし、当該舟艇の進水道後ろ側の出口に固設され、その 前端が当該進水道に対応して合わさっているケースと、当該ケース内に軸設され 、当該回転軸に接合されて回転軸によって回転する羽根車と、当該ケース内に設 けられ、当該羽根車の後方に位置して、当該回転軸の末端を支える静止羽根と、 当該ケース内部の後ろ端出口に近い箇所に位置し、その上端と底端で当該ケース に軸設され、左右に動くことのできる舵板とを備えている。
【0007】
【考案の実施の形態】
次に好ましい実施例を挙げ図面を参照して説明する。 図3は、本考案の一実施例である動力舟艇用の推進設備を動力舟艇に据え付け たときの使用状況を示す図である。 図4は、図3の部分(図では右側部分)拡大図で、本考案の一実施例の側面図 である。 図5は、本考案の一実施例の背面図である。
【0008】 図3に示す如く、本考案の一実施例による動力舟艇用の推進設備10は、動力 舟艇20の船尾に据え付け、当該舟艇20は喫水が浅く、かつ通常は高速走行す る必要のない船(注:図1の直線は水平面を示す)に属し、船体の最末端は概ね 喫水線より下において窪み部21を形成し、かつ船体末端部に進水道24を設け 、当該進水道24は船体の底面からスムーズな曲線を描いて上に向かって後ろへ と当該窪み部21前側の壁面22(図4)まで突き抜け、舟艇20の船体内部に エンジン25を設置し、さらに当該エンジン25によって駆動回転する船内から 当該進水道24まで突き抜けてさらに進水道24の後ろ側出口まで伸びている回 転軸26(shaft)とを有している。前記従来の噴射推進システムとの違いは、 本考案の進水道は船体(FRP材質)に予め成型されていて、船尾に別途金属進 水道を付設していないことである。
【0009】 図4、図5を参照すると、本考案の一実施例が提供する推進設備10は、ほぼ 筒状で外周面の上半分は円柱形をなし、真下は水平の平面で、かつ底部の左右両 側の縁にそれぞれ断面が下に向かうほど徐々に鋭く削られた形状をしている翼板 12(図5参照)があり、上部の後ろ端寄りの箇所に上向きに突き出た2つの連 結アーム13を備え、内部空間はおおよそ円柱形を維持していて、前半分は大き く、後ろ半分はやや円錐状に縮小し、後ろ端出口は円形を呈し、当該舟艇22船 尾の窪み部21に取り付け、前端は当該窪み部21前側の壁面22にしっかりと 固定され、また前端の出口は当該進水道24後ろ側の出口に対応して合わさって いるとともに、上側にある2つの連結アーム13も上端が当該窪み部21上側の 壁面23にしっかりと固定されていて、舟艇20の船体と安定結合しているケー ス11と、当該ケース11内に軸設され、当該回転軸26に接合されて回転軸2 6によって駆動されて回転する羽根車14(impeller)と、当該ケース11内に 固定し、当該羽根車14の後方に接合されて当該回転軸26の末端を支えている 静止羽根15(stator)と、当該ケース11内部の後ろ端出口に近い箇所に設け 、上端と底端をケース11の後ろ端出口の内縁に軸設し、左右に(本実施例にお いては、プラスマイナス50度に)動くことができる舵板16とを備えている。
【0010】 以上が、本考案の好ましい実施例で提供した推進設備10の構造である。この ほか、当該舟艇20には当該ケース11の上側にさらに連動機構30が設けられ 、当該連動機構30は舟艇20内部の操作制御システムと連接され、後ろ端は当 該舵板16の上端に連接されていて、当該舵板16の動作を制御している。該連 動機構30は本考案の重点ではないため、ここでは詳述を控える。
【0011】 前記構造により、当該羽根車14が回転軸26によって駆動され回転すると、 船底の水流は当該進水道23の底側入口から当該ケース11内に吸い込まれ、当 該静止羽根15に誘導されて直線の水流になって再びケース11の後ろ端出口か ら噴出される。当該舵板16の板面が左右を向くように制御すれば、水流は妨害 されることなく真後ろに噴出されるので、舟艇20を真っ直ぐ前へと推進させる ことができ、舵板16の後ろ端を左側に偏らせれば水流は左方に噴出され、舵板 16の後ろ端を右側に偏らせれば水流は右方に噴出されるので、舟艇20を前進 させている間に左または右に方向転換させることができる。舟艇を減速、停止さ せる場合には、当該羽根車14を減速、停止させてから逆方向へ回転させればよ い。 本考案の推進設備は、舟艇後ろ端の左右両側にそれぞれ設置することもできる 。
【0012】 従来の噴射推進設備と比較して、本考案で提供する前記推進設備は以下の長所 を備えている。 1.構造がシンプルで、製造価格が安い。 2.体積が小さく、重量が軽いので、組立てや取り外し、交換が容易で、かつ舟 艇の全体重量が軽くなるため、推進効率がよい。 3.従来の噴射ノズルはケース出口の外部に設けられていたが、本考案では舵板 はケース内部の後ろ端に設けられており、必要とするトーションが小さいため、 左右の動きを効率よく制御できる。 4.作動させたときに、水流の流動噴射は低圧、大流量となるので、高速走行に 適しているほか(注:静止羽根が整流機能を有しているため、従来の舷内機また は舷外機より効率が高い)、中低速走行にも適している。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の舷内機タイプの動力舟艇を示す模式図で
ある。
【図2】従来のよく使用されている動力舟艇の噴射推進
システムを示す側面図である。
【図3】本考案の一実施例による動力舟艇用の推進設備
を示す模式図である。
【図4】図3の部分(図の右側部分)拡大図で、本考案
の一実施例による動力舟艇用の推進設備を示す側面図で
ある。
【図5】本考案の一実施例による動力舟艇用の推進設備
を示す背面図である。
【符号の説明】
10 推進設備 11 ケース 14 羽根車 15 静止羽根 16 舵板 20 舟艇 24 進水道 25 エンジン 26 回転軸

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 船体末端部に船底から船の後ろまで通り
    抜ける進水道を設け、かつ船体内部にエンジンを設置
    し、別に該エンジンによって駆動されて回転する船体内
    部から該進水道を経て後ろ側の出口まで貫通している回
    転軸を有する動力舟艇用の推進設備において、 ほぼ筒状をなし、舟艇の進水道後ろ側の出口に固設する
    とともに、その前端が該進水道に対応して合わさってい
    るケースと、 該ケース内に軸設され、該回転軸に接合されて回転軸に
    よって駆動され回転する羽根車と、 該ケース内に設けられ、該羽根車の後方に位置して、該
    回転軸の末端を支える静止羽根と、 該ケース内部の後ろ端出口に近い箇所に位置し、その上
    端および底端が該ケースに軸設されて、左右に動くこと
    のできる舵板とを備えることを特徴とする動力舟艇用の
    推進設備。
  2. 【請求項2】 該舟艇の船体の最末端はおおよそ喫水線
    より下において窪み部を形成し、該進水道は船体の底面
    からスムーズな曲線を描いて上に向かって後ろへと該窪
    み部前側の壁面まで通り抜け、該ケースはその前端が該
    窪み部前側の壁面に固設され、かつケースの上側に少な
    くとも1つの連結アームを設け、各該連結アームの上端
    を該窪み部上側の壁面に固設していることを特徴とする
    請求項1記載の動力舟艇用の推進設備。
  3. 【請求項3】 該ケースの内部空間はおおよそ円柱形を
    呈していて、ケース外部の底面が平面状であることを特
    徴とする請求項1記載の動力舟艇用の推進設備。
  4. 【請求項4】 該舵板はプラスマイナス50度に動くこ
    とが可能であることを特徴とする請求項1記載の動力舟
    艇用の推進設備。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016107826A (ja) * 2014-12-05 2016-06-20 三菱重工業株式会社 ウォータージェット推進船
JP2016107825A (ja) * 2014-12-05 2016-06-20 三菱重工業株式会社 ウォータージェット推進船
JP2016107824A (ja) * 2014-12-05 2016-06-20 三菱重工業株式会社 ウォータージェット推進船

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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