JP2940303B2 - プレスパネルの洗浄装置 - Google Patents

プレスパネルの洗浄装置

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JP2940303B2 JP4146290A JP14629092A JP2940303B2 JP 2940303 B2 JP2940303 B2 JP 2940303B2 JP 4146290 A JP4146290 A JP 4146290A JP 14629092 A JP14629092 A JP 14629092A JP 2940303 B2 JP2940303 B2 JP 2940303B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プレスパネルを洗浄す
るプレスパネルの洗浄装置に関する。
【0002】
【従来の技術】これに関する従来技術が実開昭62−5
877号公報に記載されている。このプレスパネルの洗
浄装置は、プレス機械に供給されるプレスパネル1を研
磨洗浄するための装置であり、本発明の願書に添付した
図7に、その概要が示されている。このプレスパネルの
洗浄装置はプレスパネル1を洗浄装置本体4まで運搬す
るベルトフィーダ2を備えている。このベルトフィーダ
2は、一方のローラ3と他方のローラ(図示されていな
い)との間に懸けられた無端状のベルトを備えており、
一枚のプレスパネル1をその表面下側に吸着させた状態
で洗浄装置本体4まで運搬する。前記洗浄装置本体4
は、前記ベルトフィーダ2によって送られてきたプレス
パネル1を実際に研磨洗浄する部分であり、プレスパネ
ル1の入口と出口とが形成されたケース4aを備えてい
る。ケース4の内部には、その入口側にプレスパネル1
を送るためのピンチローラ5が設置されている。さらに
このピンチローラ5の背後には、前記ピンチローラ5と
逆方向に回転しながらプレスパネル1の表面を研磨洗浄
するブラシローラ6が設けられている。そして前記ブラ
シローラ6の背後には、前記ピンチローラ5と同方向に
回転しながら洗浄後のプレスパネル1から油分を除去す
る2組のオイルカットローラ8が設けられている。な
お、このオイルカットローラ8は、その背後に配設され
たローティングステーション10に前記プレスパネル1
を送り出す機能も有している。また、前記ピンチローラ
5、ブラシローラ6およびオイルカットローラ8の間に
は、前記プレスパネル1をガイドするガイド板12が配
設されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ここで前記ブラシロー
ラ6はプレスパネル1の表面を押圧しながら回転して、
このプレスパネル1を研磨洗浄しているために、経時的
にブラシローラ6のブラシ部が磨耗して洗浄能力が低下
する。したがってプレスパネル1の洗浄状態を良好に保
持するためには、前記ブラシローラ6のブラシ部の磨耗
状況を定期的に確認し、前記ブラシ部の磨耗に応じてブ
ラシローラ6の上側ローラおよび下側ローラの高さ位置
を調整したり、あるいはブラシローラ6の交換を行う必
要がある。従来、ブラシローラ6のブラシ部の磨耗測定
はスケール等を使用して目視により行われている。しか
しながら目視による磨耗の測定は、洗浄装置の運転を停
止して行わなければならず、また不正確である。さら
に、前記ブラシローラ6の下側ローラのブラシ部の磨耗
を測定するためには、スペースの関係から上側ローラを
取り外す必要があり、非常に手間が掛かる。
【0004】本発明の技術的な課題は、ブラシローラ6
を回転させるブラシ用モータの負荷電流値からそのブラ
シローラ6のブラシ部の磨耗を測定することにより、洗
浄装置の運転中にブラシローラ6の磨耗状況を監視でき
るようにするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記した課題は、以下の
各部構造を有するプレスパネルの洗浄装置によって解決
される。即ち、請求項1に係るプレスパネルの洗浄装置
は、回転しながらプレスパネル面を押圧して洗浄する構
造であり、その回転中心が前記プレスパネル面から所定
距離だけ離れた位置に位置決めされているブラシと、
記ブラシを回転させるブラシ用モータの負荷電流を検出
する負荷電流検出手段と、前記負荷電流検出手段によっ
て検出された負荷電流値を記憶する負荷電流記憶手段
と、前記ブラシが規定量摩耗した状態における前記ブラ
シ用モータの負荷電流値を基準値として設定する基準値
設定手段と、前記負荷電流値記憶手段に記憶された負荷
電流値と基準値設定手段により設定された前記基準値と
を比較して前記ブラシの摩耗状況を判定する電流比較手
段とを有している。請求項2に係るプレスパネルの洗浄
装置は、請求項1に記載されたプレスパネルの洗浄装置
において、基準値設定手段は、ブラシが規定量摩耗した
状態におけるブラシ用モータの負荷電流の最大値を基準
値として設定し、電流比較手段は、前記基準値と、負荷
電流値記憶手段に記憶された負荷電流値の最大値とを比
較する
【0006】
【作用】請求項1に係る発明によると、ブラシは回転し
ながらプレスパネル面を押圧して洗浄する構造であり、
その回転中心が前記プレスパネル面から所定距離だけ離
れた位置に位置決めされている。即ち、プレスパネル面
の洗浄中はブラシの回転中心は定位置に位置決めされて
いる。このため、そのブラシが徐々に摩耗するとブラシ
がプレスパネル面を押圧する力が減少する。これによっ
て、ブラシ用モータの回転軸に加わる荷重が減少し、ブ
ラシ用モータの負荷電流が減少する。したがって、ブラ
シが規定量摩耗した状態におけるブラシ用モータの負荷
電流値(基準値)と、洗浄中に検出された負荷電流値と
を電流比較手段によって比較することにより前記ブラシ
の摩耗状況を判定することができる。即ち、プレスパネ
ルの洗浄装置を停止させることなく前記ブラシの摩耗状
況を容易に判定できる。また、請求項2に係る発明によ
ると、ブラシの摩耗に対する変化量が最も大きい負荷電
流の最大値を使用して摩耗判定が行われるため、判定精
度が向上する。
【0007】
【実施例】以下、図1から図6を参照して本発明の一実
施例に係るプレスパネルの洗浄装置の説明を行う。図1
には、本実施例に係るプレスパネルの洗浄装置の全体側
面図が示されている。プレスパネルの洗浄装置は、規定
位置に平積みされた切板状のプレスパネル1(以下、ワ
ーク1という)を一枚づつ持ち上げるパネル持ち上げ装
置50を備えている。このパネル持ち上げ装置50は水
平な支持フレーム52に一端が固定された二対の駆動シ
リンダ54を有しており、この駆動シリンダ54の各ピ
ストンロッド54aにバキュームカップ56が取り付け
られている。なおバキュームカップ56には、カップの
内部を負圧にするために排気用ホース(図示されていな
い)が接続されており、バキュームカップ56の先端が
ワーク1の表面に当接するとその内部が負圧にされて一
枚のワーク1がこのバキュームカップ56に吸着され
る。平積みされた前記ワーク1の上方にはベルトフィー
ダ60が設置されている。このベルトフィーダ60は、
一方のローラ62と他方のローラ(図示されていない)
との間に懸けられた無端状の搬送ベルト61を備えてお
り、この搬送ベルト61の内側にはマグネットキャリア
ー63が収納されている。このマグネットキャリアー6
3によって、前記搬送ベルト61はその表面に前記ワー
ク1を吸着することができる。
【0008】前記パネル持ち上げ装置50の駆動シリン
ダ54が各ピストンロッド54aを収納する方向に駆動
されて、バキュームカップ56に吸着された一枚のワー
ク1がベルトフィーダ60の搬送ベルト61の表面に下
方から当接すると、このワーク1は前記搬送ベルト61
の下側表面に吸着される。そして、この状態でワーク1
に対するバキュームカップ56の吸着が解除されて、次
にベルトフィーダ60のローラ62が図中左回転する。
これによって、前記ワーク1は図中右方向に搬送されて
洗浄装置本体70に供給される。ここで前記ベルトフィ
ーダ60の下側には三組の光電センサー64a,64
b,64cが設置されている。これらの光電センサー6
4a,64b,64cは光源と受光器とを備えており、
各光源と受光器とを結ぶ仮想線が前記搬送ベルト61の
僅かに下方を横切るように配置されている。また特に光
電センサー64a,64bは各光源と受光器とを結ぶ仮
想線が交差して搬送ベルト61の下方を横切るように配
置されている。そして、前記ワーク1が前記搬送ベルト
61の下側表面に確実に吸着されている状態では、前記
ワーク1は前記光電センサー64a,64b,64cに
よって検出されることはない。また、逆にワーク1の吸
着不良あるいはワーク1の変形等によってその一部が垂
れ下がっているような場合には、前記ワーク1はいずれ
かの光電センサー64a,64b,64cによって検出
される。そして前記ワーク1の吸着不良等が光電センサ
ー64a,64b,64cによって検出されると、ベル
トフィーダ60は非常停止する。さらに前記ベルトフィ
ーダ60の搬送端には、前記ワーク1の有無を検出する
ための反射式光電管64eが設置されている。
【0009】前記ベルトフィーダ60の背後(図中右
側)には、洗浄装置本体70が設置されている。前記洗
浄装置本体70は前記ベルトフィーダ60によって送ら
れてきたワーク1を実際に研磨洗浄する部分であり、ワ
ーク1の入口71aと出口71bとが形成されたケース
71を有している。そしてこのケース71の内部入口側
には、ワーク1を送るためのピンチローラ72が設置さ
れている。このピンチローラ72は上側ローラ72bと
下側ローラ72aとから構成されており、両ローラ72
a,72bとの間にワーク1を挟み込んだ状態で回転す
ることによりこのワーク1の搬送を行う。また、前記ピ
ンチローラ72の上側ローラ72bはその軸心がロール
押えシリンダ72cのピストンロッド(図示されていな
い)に連結されている。このロール押えシリンダ72c
は前記ケース71の上部に固定されており、そのピスト
ンロッドを延出させる方向に駆動されることにより、前
記上側ローラ72bは下側ローラ72aに押し付けられ
る。また、前記ロール押えシリンダ72cがそのピスト
ンロッドを収納する方向に駆動されると、上側ローラ7
2bは上方に引き上げられて前記ピンチローラ72は開
放される。ここで、このロール押えシリンダ72cは空
気圧によって駆動され、さらにその空気圧力を任意に設
定できるために、前記上側ローラ72bの押し付け力を
任意に調整することができる。
【0010】前記ピンチローラ72の背後には、このピ
ンチローラ72と逆方向に回転しながらワーク1の表面
を研磨洗浄するブラシローラ74が設けられている。こ
のブラシローラ74は上側ローラ74bと下側ローラ7
4aとから構成されており、両ローラ74a,74bと
の間にワーク1を挟み込んだ状態で回転することにより
ワーク1の表面を研磨洗浄する。前記ブラシローラ74
の上側ローラ74b、下側ローラ74aは、駆動ベルト
74eによってブラシローラ用モータMBの駆動軸に連
結されており、このブラシローラ用モータMBよって回
転される。前記ブラシローラ74の上側ローラ74bに
は、位置調整ボルト74cの一端が連結されており、こ
の位置調整ボルト74cが前記ケース71の上面に固定
されたナット74dに螺合されている。したがって前記
位置調整ボルト74cを前記ナット74dに対して左方
向あるいは右方向に回転させることにより前記上側ロー
ラ74bの上下方向の位置調整を行うことができる。な
お、上側ローラ74bの位置は指示目盛74fに表示さ
れる。また下側ローラ74aには、位置調整ボルト74
jの一端が連結されており、この位置調整ボルト74j
が前記ケース71の下側に固定されたナット74kに螺
合されている。したがって前記位置調整ボルト74jを
前記ナット74kに対して左方向あるいは右方向に回転
させることにより前記下側ローラ74aの上下方向の位
置調整を行うことができる。なお、下側ローラ74jの
位置が指示目盛74mに表示される。この構造により、
ブラシローラ74のブラシ部が磨耗した時には上側ロー
ラ74bおよび下側ローラ74aの位置を調整すること
により、その磨耗による洗浄能力の低下をある程度改善
することができる。
【0011】一般的に上側ローラ74bと下側ローラ7
4aとは接触した状態からさらに約2mm程度押し付け
た状態で使用される。前記ブラシローラ74の直近に
は、前方および後方に二箇所づつ洗浄油の吐出ノズル7
3が設置されている。前記ブラシローラ74の背後に
は、前記ピンチローラ72と同方向に回転しながら洗浄
後のワーク1から油分を取り去るとともに、ワーク1を
送るための二組のオイルカットローラ76,78が設け
られている。このオイルカットローラ76,78は上側
ローラ76b,78bと下側ローラ76a,78aとか
ら構成されており、上側ローラ76b,78bと下側ロ
ーラ76a,78aとの間にワーク1を挟み込んで回転
させることによりこのワーク1から油分を除去するとと
もに、ワーク1の搬送を行う。ここで前記オイルカット
ローラ76,78の上側ローラ76b,78bはロール
押えシリンダ76c,78cによって昇降できるように
なっている。
【0012】前記ピンチローラ72、ブラシローラ74
およびオイルカットローラ76,78の間には、前記ワ
ーク1をガイドするガイド板(図示されていない)が配
設されている。また、前記洗浄装置本体70の背後に
は、洗浄および油分の除去が完了したワーク1を搬送す
るローティングステーション80が設置されており、さ
らに前記洗浄装置本体70の出口71bの近傍には、前
記ワーク1の有無を検出するための反射式光電管84e
が設置されている。
【0013】次に、本実施例に係るプレスパネルの洗浄
装置の作用を説明する。先ず、所定枚数だけ平積みされ
た同種類のワーク1が規定位置にセットされると、パネ
ル持ち上げ装置50が駆動されて一枚目のワーク1がそ
のパネル持ち上げ装置50のバキュームカップ56に吸
着されて、ベルトフィーダ60の位置まで持ち上げられ
る。そして、このワーク1がベルトフィーダ60の搬送
ベルト61の下側表面に吸着された段階で、前記バキュ
ームカップ56の吸着が解除される。この状態でベルト
フィーダ60が起動されて、ワーク1は洗浄装置本体7
0に搬送される。ここでワーク1がベルトフィーダ60
に確実に吸着されているか否かは光電センサー64a,
64b,64cによって監視される。そしてワーク1の
吸着不良等が検出されるとベルトフィーダ60は緊急停
止する。なお、ワーク1がベルトフィーダ60を通過し
たタイミングは、反射式光電管64eによって検出され
る。
【0014】洗浄装置本体70まで搬送されたワーク1
は、ピンチローラ72の上側ローラ72bと下側ローラ
72aによって挟まれた状態でブラシローラ74まで送
られる。このブラシローラ74は前記ピンチローラ72
とは逆方向に回転しており、その上側ローラ74bと下
側ローラ74aにワーク1を挟んだ状態で、そのワーク
1の研磨洗浄を行う。なお研磨洗浄を行う際に、ワーク
1とブラシローラ74には吐出ノズル73から洗浄油が
霧状に吹きつけられる。前記ブラシローラ74を通過し
たワーク1はオイルカットローラ76まで送られ、この
オイルカットローラ76の上側ローラ76bと下側ロー
ラ76aに挟まれて洗浄油の除去が行われる。さらにこ
のワーク1は背後にあるオイルカットローラ78まで送
られて、ここで再び、洗浄油の除去が行われる。オイル
カットローラ78を通過したワーク1は、洗浄装置本体
70の背後に位置するローティングステーション80に
搬出されて、図示されていないプレス機械に送られる。
【0015】なお、ワーク1が洗浄装置本体70を通過
したタイミングは反射式光電管84eによって検出され
る。一枚目のワーク1の洗浄が終了すると、二枚目のワ
ーク1が上記一枚目のワーク1と同様の手順で搬送され
て洗浄される。なお、前記ベルトフィーダ60はワーク
1を搬送する時にだけ間欠的に駆動され、また洗浄装置
本体70のピンチローラ72、ブラシローラ74および
オイルカットローラ76,78は、通常は回転状態にあ
る。
【0016】図2は、ブラシローラ74を駆動させるブ
ラシローラ用モータMBの負荷電流値からブラシローラ
74のブラシ部の磨耗を監視するブラシ部磨耗監視装置
90のブロック図を表している。変流器(以下、CTと
いう)92によって検出されたブラシローラ用モータM
Bの負荷電流は変換器94によってDC4〜20mAの
電流信号に変換されてA/D変換器95に入力される。
そしてこのA/D変換器95によってディジタル信号に
変換された負荷電流値のデータはデータバスによってC
PU96に伝送される。さらにCPU96によって演算
された結果(詳細はフローチャートで説明する)はデー
タ入力&表示器97に表示できるようになっている。ま
た、データ入力&表示器97から入力された設定データ
等(詳細はフローチャートで説明する)はRAM98a
に記憶されて、所定のタイミングで呼び出せるようにな
っている。さらに、ブラシ部の磨耗を監視するプログラ
ム(詳細はフローチャートで説明する)がROM98b
に記憶されている。
【0017】次に、図3、図4に示すフローチャートを
参照しながら本実施例に係るプレスパネルの洗浄装置に
おけるブラシ部の磨耗監視方法を説明する。なお、この
フローチャートに基づく処理を実行するためのプログラ
ムは、前述のROM98bに記憶されている。先ず、ス
テップS101でワーク1の種類が変更されたか否かが
判定される。平積みされたワーク1が規定位置にセット
された直後、即ち、ワーク1の種類が変更された直後で
あれば、ステップS102に進み、ここで基準最大電流
値ISMAXを設定する。この基準最大電流値ISMAXは、前
記ブラシローラ74のブラシ部が規定量磨耗した状態に
おけるブラシローラ用モータMBの負荷電流値の最大値
である。ここで、前記ブラシローラ74がワーク1を洗
浄している時のブラシローラ用モータMBの負荷電流値
は、ワーク1の種類によって大きく異なる。即ち、大型
で厚いワーク1であれば負荷電流値は大きくなるし、逆
に小型で薄いワーク1であれば負荷電流値は小さくな
る。したがって、前記基準最大電流値ISMAXは、ワーク
1の種類に応じて適正値が設定される。なお、各々の種
類のワーク1に対応する基準最大電流値ISMAXは、予め
データ入力&表示器97から入力されてRAM98aに
記憶されており、ワーク1の種類に応じて自動的に呼び
出される。
【0018】次にステップS103で、ブラシローラ用
モータMBの無負荷電流の上限値IBO、即ち、ブラシロ
ーラ74がワーク1を洗浄していない状態(空回りして
いる状態)におけるブラシローラ用モータMBの負荷電
流の上限値IBOを設定する。ここでブラシローラ用モー
タMBの無負荷電流の上限値IBOは、図6に示されるブ
ラシローラ用モータMBの負荷電流特性B(ワークの種
類により異なる)により経験的に求めることができる。
なお、このブラシローラ用モータMBの無負荷電流の上
限値IBOも前記データ入力&表示器97から入力されて
RAM98aに記憶されている。次に、処理はステップ
S104に進み、ブラシローラ74が停止しているか否
かが判定される。ブラシローラ74が停止している状態
は、設備が停止中であるため処理を停止する。ブラシロ
ーラ74が駆動状態であれば、ステップS105でブラ
シローラ74の起動後、時間Tが経過しているか否かが
判定される。所定の時間Tが経過していなければ、この
時間が経過するまで処理を停止する。これによって、ブ
ラシローラ用モータMBの起動電流を検出しないように
配慮している。次に、ステップS106で、ベルトフィ
ーダ60が起動したか否かが判定される。ベルトフィー
ダ60が起動していない状態では、ワーク1は洗浄装置
本体70まで搬送されないために、前記ベルトフィーダ
60が起動するまで処理を停止する。ベルトフィーダ6
0が起動すると、処理はステップS107に進み、測定
準備として前回のデータであるブラシローラ用モータM
Bの負荷電流値IB および最大電流値IBMAXをクリアす
る。
【0019】次に、図4のステップS108で、ブラシ
ローラ用モータMBの現在の負荷電流値IB を検出し、
ステップS109で、この負荷電流値IB を無負荷電流
の上限値IBOと比較する。ブラシローラ74が空回りし
ている状態では、IB <IBOであるために、処理はステ
ップS108に進み、ここで再び、ブラシローラ用モー
タMBの現在の負荷電流値IB を検出する。このように
して、ステップS108、ステップS109の処理が繰
り返し実行され、ステップS109でIB >IBOとなる
と処理はステップS110に進み、ここで負荷電流値I
B がメモリーに記憶される。負荷電流値IB >無負荷電
流の上限値IBOとなるタイミングは、図6のブラシロー
ラ用モータMBの負荷電流特性Bにおける点B1の位置
であり、ワーク1がブラシローラ74の位置まで到達し
たタイミングを表している。なお、負荷電流値IB が繰
り返しサンプリングされる周期tは0.01秒程度に設
定される。
【0020】ステップS111では、今回サンプリング
した負荷電流値IBnから前回のサンプリングした負荷電
流値IBn-1を減ずる。現段階では前回サンプリングした
負荷電流値IBn-1はメモリに記憶されていないために、
dIB =IBnとなる。ステップS112では、dIB が
0より大きいか否かを判定する。dIB =IBnであるた
めに dIB >0となり、処理はステップS108に進
んでブラシローラ用モータMBの負荷電流値IB を検出
する。ここで、ブラシローラ用モータMBの負荷電流値
IB は増加傾向にあるために、ステップS109では
IB >IBOとなり、ステップS110で負荷電流値IB
を記憶する。そしてステップS111で、今回サンプリ
ングした負荷電流値IBnから前回サンプリングした負荷
電流値IBn-1を減ずる。負荷電流値IB が増加傾向にあ
れば、dIB =IBn−IBn-1 は0よりも大きくなり、
ステップS112の判定がYESとなる。これによっ
て、処理はステップS108に進み、ここでブラシロー
ラ用モータMBの負荷電流値IB を検出する。このよう
にして、ステップS108、ステップS109、ステッ
プS110、ステップS111およびステップS112
までの処理が繰り返し実行されて、ステップS112で
dIB ≦0となると、処理はステップS113に進み、
前回の処理でサンプリングした負荷電流値IBn-1を最大
電流値IBMAXとして記憶する。即ち、ステップS112
でdIB ≦0となるタイミングは、今まで増加傾向にあ
ったブラシローラ用モータMBの負荷電流値IB が減少
傾向に変化したタイミングであり、前回の処理でサンプ
リングした負荷電流値IBn-1がブラシローラ用モータM
Bの負荷電流値IB の最大値となる。
【0021】ステップS114では、この負荷電流値I
B の最大電流値IBMAXと前記基準最大電流値ISMAXとを
比較する。ここで、前記ブラシローラ74はワーク1の
表面から一定距離だけ離れた点を中心に回転しているた
めに、ブラシローラ74のブラシ部が磨耗するとそのブ
ラシローラ74がワーク1を押圧する力は減少する。こ
の結果、ブラシ用モータMBに加わる負荷が減少してブ
ラシ用モータMBの負荷電流値IB は減少する。特に、
前記負荷電流値IB のうち最大電流値IBMAXが大きく減
少する。ここで、前述のように基準最大電流値ISMAX
は、ブラシローラ74のブラシ部が規定量磨耗した状態
におけるブラシローラ用モータMBの負荷電流の最大値
である。したがってステップS114で、最大電流値I
BMAX≧基準最大電流値ISMAXであれば、ブラシローラ7
4のブラシ部の磨耗が規定量以下と判断することができ
る。この場合は、ステップS115に進み、ここでブラ
シローラ74の正常表示を行って処理をスタート位置に
戻す。
【0022】またステップS114で、最大電流値IBM
AX<基準最大電流値ISMAXであれば、ブラシローラ74
のブラシ部の磨耗が規定量よりも大きいと判断すること
ができる。この場合は、ステップS116に進み、ここ
でブラシローラ74の磨耗表示を行い、ステップS11
7で、設備を停止して前記位置調整ボルト74c,74
jによりブラシローラ74の上側ローラ74bおよび下
側ローラ74aの位置を調整して圧下量を所定値にセッ
トする。そして、処理をスタート位置に戻す。二枚目の
ワーク1の場合も、上記一枚目のワーク1の場合と同様
な手順でブラシローラ74のブラシ部の磨耗が監視され
る。なお、二枚目のワーク1は一枚目のワーク1と同じ
種類であるために、図3のステップS101の判定はN
Oとなり、基準最大電流値ISMAXおよび無負荷電流の上
限値IBOは前回のデータがそのまま使用されて、処理は
ステップS104から開始される。このように、本実施
例によるとブラシローラ用モータMBの負荷電流値IB
からそのブラシローラ74のブラシ部の磨耗状況を監視
できるために、洗浄装置の運転中にブラシローラ74の
磨耗状況を監視することができる。また、ブラシ部の磨
耗に対する変化量が最も大きい最大電流値IBMAXを使用
して磨耗判定が行われるために、精度の良い磨耗判定が
可能になる。さらに駆動ベルト74eの切断等も速やか
に検出される。
【0023】図5には、前記ブラシ部磨耗監視装置90
のデータ入力&表示器97が示されている。ここで、設
定項目D1はブラシローラ用モータMBの無負荷電流の
上限値IBO(ステップ103参照)であり、D2は基準
最大電流値ISMAX(ステップ102参照)である。これ
らの設定項目D1,D2については、設定値をデータと
して入力できるとともに、現在値を表示することもでき
る。なお、設定項目D3はワーク1の搬送速度であり、
D4はブラシローラ74の回転速度である。
【0024】
【発明の効果】本発明によると、ブラシ用モータの負荷
電流値からブラシの磨耗が規定量以下か否かの判定をす
ることができるために、洗浄装置が運転中でも正確にブ
ラシローラの磨耗状況を監視することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るプレスパネル洗浄装置
の全体側面図である。
【図2】ブラシローラのブラシ部の磨耗状況を監視する
ブラシ部磨耗監視装置のブロック図である。
【図3】ブラシローラのブラシ部の磨耗状況監視方法を
表すフローチャートである
【図4】ブラシローラのブラシ部の磨耗状況監視方法を
表すフローチャートである
【図5】データ入力&表示器の外形図である。
【図6】ブラシローラ用モータMBの負荷電流特性図で
ある。
【図7】従来のプレスパネル洗浄装置の要部側面図であ
る。
【符号の説明】
1 ワーク(プレスパネル) 72 ピンチローラ 74 ブラシローラ 76 オイルカットローラ 78 オイルカットローラ MB ブラシローラ用モータ 〔負荷電流値検出手段〕 92 変流器 94 変換器 95 A/D変換器 96 CPU 、ステップS108 〔負荷電流値記憶手段〕 96 CPU 、ステップS110 〔基準値設定手段〕 97 データ入力&表示器 96 CPU 、ステップS102 〔電流比較手段〕 96 CPU 、ステップS114
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−193029(JP,A) 特開 昭57−154888(JP,A) 特開 平2−303580(JP,A) 特開 平2−174983(JP,A) 特開 昭51−43321(JP,A) 特開 昭52−95878(JP,A) 特開 平5−116056(JP,A) 実開 平2−25643(JP,U) 実開 平3−30231(JP,U) 実開 昭62−5877(JP,U) 実開 平2−118607(JP,U) 特公 昭55−40464(JP,B1) 実公 昭54−6937(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B08B 1/00 - 11/04 B21D 43/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転しながらプレスパネル面を押圧して
    洗浄する構造であり、その回転中心が前記プレスパネル
    面から所定距離だけ離れた位置に位置決めされているブ
    ラシと、 前記ブラシを回転させるブラシ用モータの負荷電流を検
    出する負荷電流検出手段と、 前記負荷電流検出手段によって検出された負荷電流値を
    記憶する負荷電流記憶手段と、 前記ブラシが規定量摩耗した状態における前記ブラシ用
    モータの負荷電流値を基準値として設定する基準値設定
    手段と、 前記負荷電流値記憶手段に記憶された負荷電流値と基準
    値設定手段により設定された前記基準値とを比較して前
    記ブラシの摩耗状況を判定する電流比較手段と、 を有することを特徴とするプレスパネルの洗浄装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載されたプレスパネルの洗
    浄装置において、 基準値設定手段は、ブラシが規定量摩耗した状態におけ
    るブラシ用モータの負荷電流の最大値を基準値として設
    定し、 電流比較手段は、前記基準値と、負荷電流値記憶手段に
    記憶された負荷電流値の最大値とを比較する プレスパネ
    ルの洗浄装置。
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