JP2939499B2 - プレキャストコンクリート製パネルとその製造方法 - Google Patents

プレキャストコンクリート製パネルとその製造方法

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【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、プレキャストコンクリート製パネルとそ
の製造方法に関するものである。
従来の技術 地下室或いはその他の外壁壁体をプレキャストコンク
リート製のパネルで構成する場合、予め工場で成型され
たこのコンクリートパネルを現場で互いに接合する必要
がある。第12図は、従来におけるこの種プレキャストコ
ンクリート製外壁パネルの構造を示したものでる。
即ち、従来においては、プレキャストコンクリート板
(以下PC板という)の外周に沿って、そのウェブの面が
外周端面に露出するようにして、チャネル材(31)(3
1)…を予め埋設し、このチャネル材(31)の内側に手
が入るような切欠(32)をPC板の外周に適当な間隔をお
いて形成している。そして、チャンネル材(31)のウェ
ブに、前記の切欠(32)に対応してボルト穴(33)が形
成されており、互いに隣接するパネルのウェブを相互に
当接するとともに、そのボルト穴(33)へ前記の切欠部
(32)よりボルト(図示せず)を差し込んで締結して、
一体に接合するようにしている。他方、このパネルの上
下の端部に梁(図示せず)がくる場合には、同じくその
上下のチャンネル材(31)(31)に形成したボルト穴
(33)で、同様にこれらの梁をボルト接合するようにし
ている。このPC板とチャンネル材(31)は、PC板の成型
時に互いに一体化されて現場に搬入される。
発明が解決しようとする課題 上記において、外周の4本のチャンネル材は、予め互
いに方形枠状に溶接され、そのように溶接したものをコ
ンクリート成型用の型枠内に設置し、この状態でコンク
リートを流し込んで、PC板と一体化される。このような
構造において、各パネル同士の接合精度は、チャンネル
材(31)の精度即ちチャンネル材(31)同士の溶接精度
によって決まることになるが、このような長尺のチャン
ネル材(31)を常に正確に溶接するのは非常に困難であ
り、歩留まりが悪く、また、PC板同士がゆがんで接合さ
れと易いという不都合があった。この発明は、このよう
な従来の欠点を解消することを目的としてなされたもの
である。
課題を解決するための手段 上記の課題を解決するため、この発明の外壁パネル
は、パネル同士または梁材等と接合するためのボックス
状の連結具を、その開口部が内壁面もしくは外壁面側に
解放された状態で前記パネルの各コーナー部へこの連結
具の互いに隣接する2つの側壁が露出するように埋設す
るとともに、パネル端面に露出された前記2つの側壁に
夫々ボルト穴を形成したことを特徴とする。
また、同じくこの発明の方法は、互いに隣接する2つ
の側壁面に夫々ボルト穴を形成したボックス状の連結具
を、コンクリート成型用の型枠コーナーにおいて前記各
ボルト穴へ挿入したボルトでその型枠へ2方向から固定
し、この状態でコンクリートを流し込んで上記連結具と
このコンクリート一体化させるとともに、コンクリート
の硬化後に上記ボルトを外して成型されたパネルを取り
出すことを特徴とする。
作用 各コーナ部に埋設されるボックス状の連結具は、予め
互いに一体に溶接することなく、PC板の成型時にその成
型用型枠内へボルトで固定しておくものであり、この型
枠さえ精度良く製作しておけば、後はその型枠へ取り付
けるのみで位置精度を出すことが出来る。
実施例 以下、この発明の構成を地下室用のパネルにおいて実
施した実施例に基づいて説明する。
第7図以下は、この種地下室の施工方法を、その施工
順に従って示したもので、まず、第7図のように地盤上
に下部梁(1)を設置し、次にこの下部梁(1)上に、
第10図のように、プレキャストコンクリート製の壁パネ
ル(2)(3)を設置して、それら壁パネル(2)
(3)を相互に連結し、かつ、各壁パネル(2)(3)
と下部梁(1)とを連結する。更に、各壁パネル(2)
(3)の上端に下部梁(4)を設置して、それらを互い
に連結し、地下室壁体(5)を構築する(第9図)。次
いで、第10図のように、地下室壁体(5)下方及び内部
の土を排出しながら沈下させるか、或いは、地下室壁体
(5)を圧入させながら内部の土を排出して、所定の深
さまで沈下させ、しかる後、第11図で示すように、底部
に礎版コンクリート(6)を打設するものである。
上記外壁パネル(2)(3)は、第1図で示すよう
に、壁方向の中間部に設置されるフラットなパネル
(2)と、コーナー部に設置されるL型のパネル(3)
とから構成される。そして、これらのパネル(2)
(3)の左右方向両端部における上下のコーナー部に、
この一面を解放した金属製のボックス状連結具(8)が
埋設されている。第3図で示すように、このボックス状
連結具(8)は、互いに隣接する二つの側壁(9)(1
0)が、上下の一方の端面と左右方向の一方の端面に露
出するようにして埋設されて、前記解放部(11)が、内
壁面側に解放されている。そして、前記のように露出し
た側壁(9)(10)に、各々各一個のボルト穴(12)
(13)が形成されている。互いに隣接するパネル(2)
(3)のボルト穴(12)は、相互に一致するように配置
されており、第2図で示すように、前記解放部よりボル
ト(14)をこれらのボルト穴(12)(12)へ差し込んで
締結して、パネル(2)(3)同士を接合するものであ
る。また、第5図で示すように、パネル(2)(3)の
下端には、H型鋼からなる前記の下部梁(1)が、同様
に連結具(8)の下部側板においてボルト(15)で連結
され、上端部には、その上端面に露出するボルト穴(1
3)を用いて、H型鋼からなる上部梁(4)がボルト(1
5)で連結され、これらの梁(1)(4)によってパネ
ル(2)(3)同士をより強固に連結している、なお、
第5図中(16)は、上部梁(4)の上面に据え付け板
(17)を介してボルト(18)によって取り付けられた床
支持用の土台梁である。他方、下部梁(1)の下面に
は、地下への進入を容易にするための断面刃形の刃口梁
(19)が一体に溶接されている。図中、(20)は、前記
礎版コンクリート(6)へ一体に埋設するため、パネル
(2)(3)の下端より内方へ突出させた定着筋であ
る。
第6図は,上記パネルの製造方法を示したものであ
る。図において、(21)は、外壁パネル(2)(3)の
外形に合致する方形の箱状に形成された成型用の型枠で
あって、この型枠の側板(22)(22)…には、そのコー
ナー部にボルト穴(23)が形成されている。そして、前
記の連記具(8)を、パネル(2)(3)の端面側に露
出する側板(9)(10)が、型枠(21)の側板(22)内
側面に当接するようにして、各コーナー部に設置する。
この連結具(8)のボルト穴(12)(13)と型枠(21)
のボルト穴(23)とが相互に一致するように配置されて
おり、これらにボルト(25)を差し込んで相互に固定
し、この状態でコンクリートを流し込んで充填して、コ
ンクリートの硬化とともに一体化させ、その硬化後に、
前記ボルト(25)を外して型枠(21)より取り出すもの
である。型枠(21)は、PC板の成型時に再使用されるも
ので、この型枠さえ正確に製作しておけば、常に同一精
度のPC板を製作できる。
発明の効果 以上のように、この発明によれば、パネル同士または
梁材等と連結するためのボックス状の連結具が、その連
結具が埋設されたパネルを他の部材に接合するのみなら
ず、このパネルに隣接する2つの部材同士を接合するた
め、強固な壁体を構成することができる。また、連結具
はPC板のコーナー部に各々単独で埋設されており、従っ
て従来のようにチャンネル材を枠状に一体に溶接してお
くものと異なって、このボックス状の連結具を型枠へ固
定するのみで、常に精度よく位置出しすることができ
る。しかも、連結具は略直角に交わる2方向からボルト
で固定されている為に、ボルトの軸を中心としていずれ
の方向に回転することもなく、コンクリート打設の際
も、このコンクリートの流れでその連結具がずれ動く虞
がない。また、従来のように、パネル同士の接合の際に
ボルトを差し込むための切欠をPC板に形成する必要がな
いので、PC板自身の強度も増大する。更に、、このよう
に溶接の必要がないことから、そのための工数が減少し
製造コストを低減できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明の連結状態を示す要部の斜視図、第
2図は、同じく連結部の拡大横断面図、第3図は、外壁
パネルの上端コーナー部の斜視図、第4図は、同じく下
端部の斜視図、第5図は、外壁パネルの設置状態を示す
要部縦断面図、第6図は、外壁パネルの製造方法を示す
分解斜視図、第7図〜第9図は、この発明の外壁パネル
を用いる地下室の施工方法を示す斜視図、第10図及び第
11図は同じく縦断面図、第12図は、従来の外壁パネルの
斜視図である。 (1)……下部梁、(2)(3)……外壁パネル、
(4)……上部梁、(8)……連結具、(9)(10)…
…側壁、(11)……開放部、(12)(13)……ボルト
穴、(21)……型枠、(25)……ボルト。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭50−101111(JP,U) 実開 昭61−87906(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04C 2/30 B28B 23/00 E04B 2/56

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】パネル同士または梁材等と接合するための
    ボックス状の連結具を、その開口部が内壁面もしくは外
    壁面側に解放された状態で前記パネルの各コーナー部へ
    この連結具の互いに隣接する2つの側壁が露出するよう
    に埋設するとともに、パネル端面に露出された前記2つ
    の側壁に夫々ボルト穴を形成したことを特徴とするプレ
    キャストコンクリート製パネル。
  2. 【請求項2】互いに隣接する2つの側壁面に夫々ボルト
    穴を形成したボックス状の連結具を、コンクリート成型
    用の型枠コーナーにおいて前記各ボルト穴へ挿入したボ
    ルトでその型枠へ2方向から固定し、この状態でコンク
    リートを流し込んで上記連結具とこのコンクリートを一
    体化させるとともに、コンクリートの硬化後に上記ボル
    トを外して成型されたパネルを取り出すことを特徴とす
    るプレキャストコンクリートパネルの製造方法
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