JP2939324B2 - 速硬化水性接着剤及び接着方法 - Google Patents

速硬化水性接着剤及び接着方法

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は速硬化水性接着剤と接着方法に関する。詳し
くは、特に木材、紙、無機質材料等の接着に適した速硬
化性接着剤と接着方法に関する。
[従来の技術] 従来、この種の接着剤にはポリビニルアルコール類や
デンプン類をはじめポリ酢酸ビニルエマルジョン、尿素
樹脂、ゴム系樹脂、エポキシ樹脂、イソシアネート系化
合物等が用いられている。
しかしながら、ゴム系樹脂よりなる接着剤を除いてい
ずれも初期の接着強度が悪く、又ゴム系樹脂接着剤も多
量の有機溶剤を使用しているため毒性と火災の危険があ
り、かつ又老化し易いという欠点がある。かかる対策と
してイソブチレン−マレインイミド−無水マレイン酸共
重合体とグリオキザールとからなる速硬化接着剤(特公
昭63−17871号)及びアセトアセチル基含有高分子化合
物の水性溶液及び/又は水性エマルジョンとアルデヒ
ド、ポリエチレンイミン又はヒドラジン化合物とからな
る2液型接着剤(特公平1−60190〜60192号)が提案さ
れている。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、上記の接着剤は硬化剤としてアルデヒ
ド類、ポリエチレンイミン、ヒドラジン化合物を用いて
初期接着強度は改善されるものの多孔質の被着材内部へ
の浸透が大きく、表面部の歩留りが不足して初期の接着
力にバラツキを生じる。又、用途によっては該接着剤の
初期接着強度では充分とは言えず、乾燥後の恒久的な接
着強度も不足しがちであり、更なる改善を望む声も聞か
れる。故に本発明の目的は、被着材の汚染、老化がなく
初期接着強度及び乾燥後の恒久的接着強度、特に耐水強
度が強く、接着力が安定しており短時間の冷圧で接着可
能な作業性の良い水性接着剤組成物及び接着方法を提供
することにある。
[課題を解決するための手段] しかるに本発明者等は上記目的を達成するために鋭意
研究を重ねた結果、アセトアセチル基含有ポリビニルア
ルコール系樹脂(以下、AA化PVAと略記する)を含む水
性液からなるA液と分子内にアミノ基とアミド基を2個
以上有するポリアミノアミド樹脂からなるB液からなる
接着剤及び前記A液及びB液をそれぞれ被着材に塗布
し、ついで塗布面同士を密着貼り合わせる接着方法を見
出し本発明を完成するに至った。
本発明は上記A液と特定の硬化剤であるB液を接触さ
せることにより極めて短時間に硬化して優れた初期接着
の立ち上がり強度を発現する。更に乾燥後の恒久的接着
強度に優れ、B液のポリアミドアミンは被着材への浸透
が少なくかつ密着性に優れるため安定した接着力を発揮
出来ると共に揮発性が小さいため皮膚等に対する刺激性
や経口毒性も低く危険性、安全衛生面においても有利で
ある。以下、本発明について詳述する。
本発明で用いるA液のうちAA化PVAとはポリビニルア
ルコール(以下、PVAと略記する)やその誘導体とジケ
テンとを公知の方法で反応して得られる。例えばPVAを
酢酸溶媒中に分散させておき、これにジケテンを添加す
る方法、PVAをジメチルホルムアミド、またはジオキサ
ン等の溶媒にあらかじめ溶解しておき、これにジケテン
を添加する方法である。またPVAにジケテンガスまたは
液状ジケテンを直接接触させてAA化PVAを得る方法も採
り得る。AA化PVAを得る際に用いられるPVAは特に限定さ
れないが、平均重合度200〜3500、平均ケン化度30〜99
モル%の範囲が好ましい。前記のようにして得られたAA
化PVAのうち本発明で用いられるものはアセトアセチル
化度が0.5〜20モル%が適している。
本発明のAA化PVA含有水性液とはAA化PVA水溶液及びAA
化PVA含有エマルジョンを指し、水溶液の場合2〜50%
の濃度範囲が好ましい。
AA化PVA含有エマルジョンを調製するには特に限定さ
れるものではないが、AA化PVAを乳化剤あるいは保護
コロイドとして単量体を乳化重合する、合成樹脂の溶
液あるいは溶融液をAA化PVAの存在下で後乳化する、
任意の方法で得られた合成樹脂エマルジョンにAA化PVA
を添加してより安定なエマルジョンを製造する、以上3
つのケースが挙げられる。以下、各ケースについて具体
的に説明する。
乳化重合による方法 この方法は通常ビニル系化合物の重合体エマルジョン
を製造する場合に好適に実施される。
乳化重合に際しては、水、AA化PVAおよび重合触媒の
存在下にビニル系化合物を一時又は連続的に添加して、
加熱、撹拌する如き通常の乳化重合法が実施し得る。
AA化PVAの使用量は重合体固形分に対して0.1〜30重量
%、好ましくは2〜20重量%程度が適当である。2重量
%以下では充分な効果が得られず、20重量%以上では使
用量の割りには効果が増大しない。該AA化PVAはエマル
ジョン重合の開始時、途中、終了後のいずれの時点にお
いても添加可能であるが、通常は重合の開始時、又は途
中で添加される。
本方法で用いられるビニル系化合物としては、酢酸ビ
ニル、プロピオン酸ビニル、アクリル酸エステル、メタ
クリル酸エステル、塩化ビニル、塩化ビニリデン、アク
リロニトリル、メタアクリロニトリル、スチレン、エチ
レン、プロピレン、グリシジルアクリレート、グリシジ
ルメタクリレート、グリシジルジビニルエーテル、グリ
シジルビニルエーテル等のグリシジル基含有化合物、N
−メチロールアクリルアミド、N−メチロールメタクリ
ルアミド等のメチロール基含有化合物及びそれらのアル
コキシ基含有誘導体、アクリルアミド、メタクリルアミ
ド等のカルボン酸アミド、アクリル酸、メタクリル酸等
のカルボン酸、ジビニルアジペート、ジビニルサクシネ
ート、トリアリルシアヌレート、ジアリルフマレート、
トリアリルシトレート、ジアリルマレート、ビニルバー
サテートなどが挙げられ、これらの単独重合あるいは共
重合である。なかんずく酢酸ビニル単独あるいは酢酸ビ
ニルを主体とした共重合が好適である。
乳化重合触媒としては通常の乳化重合に用いられる触
媒を用いる。特にレドックス触媒が好ましく、具体的に
例示すると過酸化水素水、過硫酸アンモニウム、過硫酸
カリウム各々の単独あるいはメタ重亜硫酸ナトリウム、
重亜硫酸ナトリウム、硫酸第一鉄、ジメチルアニリン、
ホルムアルデヒド亜鉛スルホキシレートあるいはホルム
アルデヒドナトリウムスルホキシラートとの組合せが挙
げられる。
またノニオン界面活性剤、イオン界面活性剤もアセト
アセチル化PVAと併用しうる。更に他の乳化剤、例えばP
VA、セルロース誘導体(カルボキシメチルセルロース、
ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロースな
ど)、ポリアクリル酸誘導体、(無水)マレイン酸−ビ
ニルエーテル共重合体、(無水)マレイン酸−酢酸ビニ
ル共重合体、酢酸ビニル−(メタ)アリルスルホン酸
(塩)共重合体ケン化物なども適宜併用できる。
その他通常の乳化重合で用いられる種々の添加剤、調
製剤なども適宜使用できる。
後乳化による方法 この方法は、乳化重合によっては製造出来にくい合成
樹脂エマルジョンを調製する場合に好適に実施される。
この方法はAA化PVAを水に溶解し、これに溶液状ある
いは溶融状の樹脂を滴下し撹拌するか、溶融状態の樹脂
中にAA化PVAの水溶液を滴下し撹拌すればよい。エマル
ジョン化に当たり加熱等の必要は特にないが、必要であ
れば45〜85℃程度に加熱すれば良い。乳化する物質には
特に限定はなくウレタン樹脂、尿素−ホルマリン初期縮
合物、フェノール−ホルムアルデヒド初期縮合物、アル
キッド樹脂、ポリエステル樹脂、ケテンダイマー、シリ
コン樹脂、ワックス、ポリプロピレン、ポリエチレン等
が挙げられる。
AA化PVAの使用量としては要求されるエマルジョンの
樹脂分等によって多少異なるが、通常乳化対象物に対し
て0.1〜30重量%、好ましくは1〜25重量%程度の範囲
から選択される。必要とあれば該樹脂と共にポリオキシ
エチレン−アルキルエーテル型、ポリオキシエチレン−
アルキルフェノール型、多価アルコールエステル型等の
非イオン性活性剤、又は高級アルキルアミン塩等のカチ
オン性活性剤を適宜併用することもできる。又これらの
活性剤は乳化対象物の方に混合しておくことも可能であ
る。
後添加による方法 この方法は任意の方法で得られた合成樹脂エマルジョ
ンにAA化PVAを添加して、安定性をより向上させたり、
増粘の目的で実施される。
対象となるエマルジョンにはスチレン/ブタジエン系
エマルジョン、シス−1,4ポリイソプレンエマルジョ
ン、クロロプレンエマルジョン、アクリロニトリル/ブ
タジエンエマルジョン、ビニルピリジンエマルジョン、
メチルメタクリレート/ブタジエンエマルジョン、ポリ
ウレタンエマルジョン、アクリルエステル系エマルジョ
ン、酢酸ビニル系エマルジョン、エチレン/酢酸ビニル
系エマルジョン、塩化ビニル系エマルジョン、ポリスチ
レンエマルジョン、ポリエチレンエマルジョン、シリコ
ーンエマルジョン、ポリブテンエマルジョン、チオコー
ルエマルジョンなどが挙げられる。
エマルジョンにAA化PVAを添加する場合、該PVAを水溶
液としてから添加する時にはエマルジョンを室温にて、
撹拌しながらこれに該水溶液を添加するだけでよいが、
該PVAの粉末を添加する時には、エマルジョンを撹拌し
ながら該粉末を添加し、50〜85℃に加温すれば短時間で
均一な混合が終了するので好ましい。
AA化PVAの使用量はおよそエマルジョン固形分に対し
て1〜40重量%好ましくは2〜30重量%の範囲である。
アセトアセチル化度の小さいAA化PVAを用いる場合は、
添加量を多目にし、アセトアセチル化度の大きいAA化PV
Aを用いる場合は少目で増粘等の効果がでる。即ち増粘
効果、安定性向上効果はアセトアセチル化度と添加量に
ほぼ比例する。従ってこれらの関係を理解した上で、ア
セトアセチル化度と添加量を適宜目的に応じて選択する
ことが望ましい。
かくしてAA化PVA水溶液及び、、で得られるエ
マルジョンはそのままあるいは必要に応じてPVAやその
誘導体、デンプン類の各種水溶性高分子、又は各種エマ
ルジョン、ラテックス。更に接着強化の目的で多価金属
塩、イソノアネート系化合物、アミノ樹脂。可塑剤、高
沸点溶剤等の造膜助剤。クレー、炭酸カルシウム、タル
ク、珪酸カルシウム。カオリン、珪藻土等の体質顔料。
酸化チタン等の有色顔料。防腐剤、防虫剤、防錆剤、消
泡剤、増粘剤等を適宜配合して使用される。
次にB液について説明する。分子内にアミノ基とアミ
ド基を2個以上有するポリアミノアミド樹脂とは乾性
油、半乾性油、トール油等からの脂肪酸より得られるダ
イマー酸とポリアミンとの縮合物か、ポリカルボン酸と
ポリアミンとの縮合体及び変性物であって分子中に反応
性の第1及び第2アミノ基を有するポリアミド樹脂であ
る。一般的にエポキシ樹脂の硬化剤として広く用いられ
ているものを指す。本発明に用いられるポリアミノアミ
ド樹脂は特に限定するものではないがアミン価は100〜8
00、30℃における粘度は0.5〜700ポイズが適している。
該ポリアミドアミンはそのままあるいは硬化速度を調節
する目的で脂肪族ポリアミン、芳香族ポリアミン、脂環
式ポリアミン等のポリアミン類、アルコール並びにフェ
ノール類、酸類、ヒドロキシアミン類、スルホンアミド
類等の硬化促進剤、レシチン、ラノリン等の防錆剤、防
腐剤、増粘剤等を適宜配合して水溶液及び低級アルコー
ル等の混合溶媒で希釈して使用される。
本発明によって得られるA、B2液よりなる速硬化水性
接着剤は、A液とB液を予め混合した1液型としても用
いられるが、接着剤の安定性の面で通常は2液型として
用いられる。即ちA液を接着せんとする基材の被着面、
例えば木材等の表面に塗布し、B液を接着せんとする他
の基材の被着面に塗布し、直ちにこの両面を合わせて接
触させ圧締めすると室温で10秒〜10分以内にかなりの強
度にまで接着するので解圧することができ、そのまま放
置養生すると充分に高い接着強度のものが得られる。初
期接着力に優れていると共に恒久的接着力も発揮される
接着剤の塗布量はA液100重量部(固形分)に対してB
液0.5〜60部、好ましくは2〜30部(ポリアミノアミド
樹脂固形分換算)が適当である。
かくして得られる速硬化水性接着剤は木材、合板、パ
ーテイクルボード、ハードボード等の繊維質材料、スレ
ート板、珪カル板、モルタル、タイル等の無機質材料、
メラミン化粧板、ベークライト、発泡スチロール等のプ
ラスチック材料、段ボール、板紙、クラフト紙等の紙質
材料等の高速接着に、又繊維類の処理剤、不織布等のバ
インダー及び塗料等にも応用できる。
[作用] 本発明の速硬化水性接着剤はA液とB液を被着材の表
面に別々に塗布し、ついで塗布面同士を接触させること
によって硬化反応を起こさせ、僅かの圧締を行うだけで
短時間に強力な接着力を発揮する。故にその作業が迅速
化及び省力化される。しかも、従来の速硬化水性接着剤
に比べ乾燥後の恒久的接着強度が強く、被着材内部への
浸透が小さいため接着力が常に安定しており、工業的に
極めて有利である。
[実施例] 以下、実施例を挙げ本発明を具体的に説明する。
尚、例中「部」又は「%」とあるのは「重量部」、
「重量%」を表す。
実施例1 下記で示すA液及びB液を調製した。
A液、B液からなる速硬化水性接着剤の常態の圧縮剪
断接着力を下記に示す方法を用いて測定した。結果はま
とめて第1表に示す。
圧縮剪断接着力(JISK−6852に準ずる) (常態) 25mm×30mm×10mmの2片の樺材の一方の接着面にA液
を塗布量70g/m2(固形分)になるように塗布し、他方に
B液10g/m2(ポリアミドアミン樹脂固形物)になるよう
に塗布し、両面を接触させて、直ちに5kgf/cm2で圧締し
た。ついで第1表に示す各圧締時間後に解圧し、それぞ
れ5分間養生後、及び72時間養生後における圧縮剪断接
着強さを測定した。
(耐水) 前述の養生後、接着試験片を約25℃の室温水に6時間
浸漬後、直ちに圧縮剪断強さを測定した。
(耐温水) 前述の養生後、接着試験片を60℃の温水に3時間浸漬
した後室温水に冷却したものを直ちに圧縮剪断強さを測
定した。
実施例2 下記で示すA液及びB液を調製した。
A液 実施例1に同じAA化PVA15%水溶液に炭酸カルシ
ウム(ホワイトSB赤、白石カルシウム株式会社製)25部
を配合 実施例1に準じて上記示すA液、B液からなる速硬化
水性接着剤の圧縮剪断接着力を測定した。結果はまとめ
て第1表に示す。
実施例3 下記で示すA液及びB液を調整した。
A液 平均重合度1200、ケン化度96.5モル%、アセトアセチ
ル化度4.9モル%のAA化PVAを用いて以下の如くしてエマ
ルジョンを得た。
撹拌機、還流冷却器、滴下ロート、温度計を備えたセ
パラプルフラスコに水150部、上記AA化PVA15部を仕込み
加温して完全に溶解した後酢酸ビニルモノマー10部を仕
込み、撹拌しながらフラスコ内の温度を67℃に上げた。
その間窒素ガスでフラスコ内を置換し、2%の過硫酸カ
リウム水3mlを添加して重合を開始した。初期重合を60
分間行い、残りの酢酸ビニルモノマー110部を3時間か
けて滴下し、その間2%の過硫酸カリウム水12mlを連続
的に添加しながら全モノマーを仕込み、後70℃で1時間
熟成して水性エマルジョンを得た。(固形分濃度45%) B液 実施例1に同じ 実施例1に準じて上記示すA液、B液からなる速硬化
水性接着剤の圧縮剪断接着力を測定した。結果はまとめ
て第1表に示す。
実施例4 実施例3と同様なAA化PVAを用いて以下の如くしてエ
チレン/酢ビ/アクリル酸共重合エマルジョンを得た。
重合用オートクレーブに8.33%の上記AA化PVA水溶液3
00部を装入し、内温を65℃に上昇し、ついでエチレンを
圧入して30kg/cm2に保ち、内温を75℃に上昇し、15部の
アクリル酸と140部の酢酸ビニルと過硫酸アンモンの5
%水溶液10部を5時間にわたって滴下して乳化重合を行
い、エチレン圧を常圧に戻し、更に1時間熟成した後、
固形分濃度45%に調整して水性エマルジョンを得た。
B液 実施例1に同じ 実施例1に準じて上記で示すA液、B液からなる速硬
化水性接着剤の圧縮剪断接着力を測定した。結果はまと
めて第1表に示す。
実施例5 A液 エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物(樹脂分
50%、粘度530cps)100部に重合度500、ケン化度99モル
%、アセトアセチル化度6.0モル%のAA化PVA20%水溶液
60部を添加混合して水性エマルジョンを得た。
B液 実施例1に同じ 実施例1に準じて上記示すA液、B液からなる速硬化
水性接着剤の圧縮剪断接着力を測定した。結果はまとめ
て第1表に示す。
対照例1 実施例1に従いB液を20%グリオキザール水溶液にし
た以外は同例に準じて実験を行った。結果はまとめて第
1表に示す。
対照例2 実施例1に従いB液を15%のアジポイルジヒドラジド
にした以外は同例に準じて実験を行った。結果はまとめ
て第1表に示す。
対照例3 実施例3に従いB液を重合度500のポリエチレンイミ
ンにした以外は同例に準じて実験を行った。結果はまと
めて第1表に示す。
対照例4 実施例3に従いB液を用いずに同例に準じて実験を行
った。結果はまとめて第1表に示す。
[効果] 本発明の速硬化水性接着剤は初期接着性に極めて優れ
短時間の圧締後放置するだけで大きい接着力が得られ
る。しかも恒久的な耐水接着力が発揮され、又硬化剤の
被着材内部への浸透が小さく常に接着性を示して産業上
利用価値の高い接着剤である。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−131648(JP,A) 特開 昭59−1581(JP,A) 特開 昭58−217571(JP,A) 特開 昭59−68385(JP,A) 特開 昭57−169314(JP,A) 特開 平3−243643(JP,A) 特開 昭61−197649(JP,A) 特開 昭59−1560(JP,A) 特開 昭61−179279(JP,A) 特公 平5−62623(JP,B2) 特公 平1−60191(JP,B2) 特公 平3−72662(JP,B2) 特公 平7−39524(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C09J 129/04 C09J 177/06 C09J 5/04 C08L 29/04 C08L 77/06

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アセトアセチル基含有ポリビニルアルコー
    ル系樹脂を含む水性液からなるA液と分子内にアミノ基
    とアミド基を2個以上有するポリアミノアミド樹脂から
    なるB液からなる速硬化水性接着剤
  2. 【請求項2】請求項1記載におけるA液、B液を被着材
    の表面に別々に塗布し、ついで塗布面同士を密着貼り合
    わせることを特徴とする接着方法。
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